JPH04505332A - エイズウイルスの複製を抑制するビタミンd化合物の新規な用途 - Google Patents
エイズウイルスの複製を抑制するビタミンd化合物の新規な用途Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
エイズウィルスの複製を抑制するビタミンD化合物の新規な用途発明の背景
本発明は、ビタミンD化合物に関し、より詳細には、後天性免疫不全症候群(A
IDS、エイズ)を治療するためにビタミンD化合物を使用すること(ビタミン
D化合物は後天性免疫不全症候群(AIDS)ウィルスの複製を抑制するため)
に関する。
免疫系へのビタミンD化合物の作用はつい最近認識されたことである。リグビー
のイミュノロジー・ツブ−(Rigby、 Immunology T。
day)、第9巻、第54〜57頁、1988年及びマノラガスらのアナルス・
オブ・インターナル・メディシン(Mano3.agas at al、、 A
nnals of Internal Medicine)、第100巻、第1
44〜14.6頁、1984年、この一群の化合物は、カルシウムと骨格の代謝
障害でのその使用で最もよく認められている。マノラガスらのアナルス・オブ・
インターナル・メディシン、第100巻、第144〜146頁、1984年及び
マノラガスらのジャーナル・オブ・クリニカル・エンドクリノロジー・アンド・
メタボリズム(Journal of C:1inical Endocrin
ology and Metabolism) 、第63巻、第394〜400
頁、1986年。活性なビタミンD代謝産物である1α、25−ジヒドロキシコ
レ力ルシフエロール(1,25DHCC)は、試験管内システムの多くで免疫機
能を支持する。マノラガスらのアナルス・才ブ・インターナル・メディシン、第
100巻、第144〜146頁、1984年及びブロベジニらのボーン(Pro
vvedini at al、、 Bone)、第7巻、第23〜28頁、19
86年、その作用は多相遺伝的であり、はとんどの種類の免疫細胞及び多くのそ
の免疫調整シトキンを含む。リグビーのイミュノロジー・ツブ−、第9巻、第5
4〜57頁、1988年およびブロベジニらのボーン、第7巻、第23〜28頁
、1986年。1.25DHCCの1つの作用は、マクロファージへの単球の分
化を促進することであり、したがって免疫システムのエフェクター細胞としてそ
の活性を増加する。ブロベジニらのボーン、第7巻、第23〜28頁、1986
年。1.25DHCCの他の類似体は同様な効果もっている。ゾウらのブラッド
(Zhou et al、、 Blood) 、第74巻、第82〜93頁、1
989年。単球及びマクロファージは、感染に対し保菌宿主を構成し、ヒト免疫
不全ウィルス(HI V)の感染の展開で重要な一員である。
バウザのセルラー・イミュノロジー(Pauza、 Ce1lular Imm
u、no1ogyジャーナル・オブ・ピロロジー(Journal of Vi
rology)、第62巻第3558〜3564頁、1988年。したがって、
一連のビタミンD化合物がヒト単球/マクロファージ細胞ライン(系統)すなわ
ちU937細胞ラインでのこのウィルスへのその効果について評価されるべきで
ある。このラインは、ある種ビタミンD代謝産物の前分化(prodiffer
entiation)の効果に応答し、HIV感染に対するヒトモデルを与える
。パウザらのジャーナル・オブ・ピロロジー、第62巻、第3558〜3564
頁、1988年。
発明の概要
ヒト細胞でのヒト免疫不全ウィルス(HIV)の複製へのビタミンD化合物の効
果を説明する。生理学的に活性な代謝産物である1α、25−ジヒドロキシコレ
カルシフェロール(1,25DHCC)及びその類似体の2つであるlα、25
−ジヒドロキシ−24,24−ジフルオロコレカルシフェロール(1,25DH
FCC)及び1α、25−ジヒドロキシ−26,27−ヘキサジューテロコレカ
ルシフェロール(1,25DHHDCC)は、投与量に依存するようにしてウィ
ルスの複製を抑制した。この働きは、細胞の成長と表現型へのこれら化合物の前
分化効果を伴なった。この結果は、これらのビタミンD化合物及び細胞分化活性
を有する他のものが後天性免疫不全症候群の治療で有用であり得ることを示して
いる。
したがって、1α−ヒドロキシビタミンD同族体化合物、19−ツルービタミン
D化合物およびセコステロール化合物からなる群から好ましくは選択される細胞
分化活性を有する1種またはそれ以上の3種のビタミンD化合物を、ヒト免疫不
全ウィルス感染及び後天性免疫不全症候群の治療に有用な適当なキャリヤーと共
に含む組成物について説明する。治療は、局所的、経口的または非経口的であっ
てよい。組成物の使用方法も説明する。化合物は、組成物に対し約0.Ol u
g/gm〜約100μg/gmの量で組成物に存在し、約0.01μg/日〜約
100μg/日の投与量で経口的にまたは非経口的に投与される。
本発明の1態様では、ヒト免疫不全ウィルス感染及び後天性免疫不全症候群の治
療用の一種またはそれ以上の側鎖不飽和1α−ヒドロキシビタミンD同族体化合
物を含む組成物が提供される。これら組成物の使用方法も提供される。
本発明のもう1つの態様では、ヒト免疫不全ウィルス感染及び後天性免疫不全症
候群の治療用の一種またはそれ以上の側鎖飽和1α−ヒドロキシビタミンD同族
体化合物を含む組成物が提供される。
これら組成物の使用方法も提供される。
本発明のさらにもう1つの態様では、ヒト免疫不全ウィルス及び後天性免疫不全
症候群の治療用の一種またはそれ以上の19−ツルービタミンD化合物を含む組
成物が提供される。これら組成物の使用方法も提供される。
本発明のさらにもう1つの態様では、ヒト免疫不全ウィルス及び後天性免疫不全
症候群の治療用の一種またはそれ以上のセコステロール化合物を含む組成物が提
供される。これら組成物の使用方法も提供される。
ここに開示した化合物は望ましくない全身性または局所性の副作用を生ずること
なく高度に効果的な治療を予想外にももたらす。
図面の簡単な説明
第1図は、1.25−ジヒドロキシビタミンD、(1,250HCC)の3つの
異なる濃度についてのHIV感染U937細胞のリバーストランスクリブターゼ
活性対時間のグラフである。
第2図は、6種の異なるビタミンD化合物についてのU937細胞中のHIV複
製の百分率抑制対濃度のグラフである。
第3図は、3種の異なるビタミンD化合物についてのU937細胞中のHIV複
製の百分率抑制及び百分率細胞分化対濃度のグラフである。
第4図は、ビタミンD、処理U937細胞中のウィルスRNAの混成分析を示し
ている。
第5図は、1.25− (OH)t Da及びその同族体の3種についての百分
率細胞分化ウィルス対濃度のグラフである。
第6図は、試験をしたビタミンD代謝産物と類似体の各種構造を示す。
第7図は、ニトロブルーテトラゾリウム還元により測定されるようなHL−60
細胞分化を誘導するOH類似体の能力を示す。
第8図は、一連の25−0H−D、及び25−0H−D、代謝産物及び類似体に
よるHL−60細胞の食作用活性の誘導を示す。
第9図は、HL−60細胞中での非特異的酸エステラーゼ活性を誘導する1、2
5− (OH)2 D3類似体の活性への側鎖の伸長(elongation)
及び/または切断(truncation)及び5,6−異性化の効果を示す。
第10図は、4日間の温室の後、HL−60細胞中にNBT還元活性を誘導する
l、25− (OH)! D、の短鎖の第一アルコール類似体の活性を示す。
第11図は、HL−60細胞中に1,24R,25−(OH)*D、及び1.2
5− (OH) tD、により誘導される非特異性酸エステラーゼ活性を示す。
発明の詳細な説明
ビタミンD、の以下の類似体(を髄形成異常症候群、ウチノら版エルセピア(E
lsevier) 、第133〜138頁、1988年)を、感染U937細胞
培養物でのHIV複製へのその効果について評価した。A:1,25−ジヒドロ
キシコレカルシフェロール(1,25DHCC) 、B : 1,25−ジヒド
ロキシ−24,24ジフルオロコレカルシフエロール(1,25DHFCC)
、C: 1,25−ジヒドロキシ−26,27−ヘキサジューテロコレカルシフ
ェロール(1,25DHHDCC)、D : 25−ヒドロキシコレカルシフェ
ロール(25HCC) 、E : 24R,25−ジヒドロキシコレカルシフェ
ロール(24R,25DHCC)及びF:25S、26−ジヒドロキシコレカル
シフェロール(25S、25DHCC)。
細胞を含まない上澄を、ウィルス複製の手段としてリバーストランスクリブター
ゼ活性について測定した。第1図は、1.25−ジヒドロキシコレカルシフェロ
ール(1,25DHCC)が、0937細胞中のHIV−1複製を抑制すること
を示している。成長しているU937細胞に、前記のバウザのジャーナル・オプ
・ピロロジー、第62巻、第3558〜3564頁、1988年に記載したよう
に1細胞当たり1.0組織培養感染投与量の感染多重度でHIV−1のLAVI
株を感染させた。HIVに2.5時間さらした後、細胞を洗浄して細胞外ウィル
スを除去し、次に、10%熱不活性化ウシつ児血清及び1.25DHCCで補足
したRPMr−1640媒体中で培養した。感染のこれらの条件下で、細胞の約
70%が1.2sDHCCの不在下の3日のポスト感染(day 3 post
−infection)でウィルスgp120またはp24に対し免疫蛍光法に
陽性であった。試料は、様々な間隔のポスト感染の後除去し、細胞の含まないリ
バーストランスクリブターゼ活性を、パウザのジャーナル・オブ・ピロロジー、
第622巻、第3558〜3564頁、1988年に記載したようにして測定し
た。2日目にサンプリングした後、培養物に、適当な濃度の1.25DHCCを
含む同じ容量の借地を補足した。黒丸は、未処理の対照感染についてのデータを
示す。丸は、10−” M、黒三角は、10−”M、三角は、10−”M(7)
1.25DHCCにそれぞれ対応する。これらの結果は、5つの独立した測定の
平均を示すものである。
第1図に示すように、1.25DHCCは、試験したすべての投与量でウィルス
の複製を抑制した。効果は投与量に依存し、ウィルス生産の時間経過を示す曲線
は右にずれた(第1図)、10−’Mの薬剤濃度で、ウィルス生産のピークが3
日目に観察され、これは未処理培養物の2日目のピークに比較されるものであり
、約3倍減ぜられた。10−”Mの試料では、HIV生産の証拠はほとんど観察
されなかった。10−l0Mで、ウィルス複製は、対照培養物と、同様に2日目
で制限されるが、このピークの大きさは急激に減少した。したがって、U937
細胞での1.25DHCC処理とHIV複製との間の容量一応答関係は、この薬
剤の2つの独立した活性を明らかにした:すなわち、ウィルス成長の定量的抑制
とウィルス複製のバタンの定性的変化。これらの特徴の両者は、U937細胞の
急性HIV感染を抑制する1、25DHCCの能力を証明する。
1.25DHCC処理培養物でのHIV複製のこのバタンに基づき、2日のポス
ト感染を用いて、U937細胞のHIV複製へのビタミンD化合物の効果を比較
した。細胞は2.5時間バッチで感染させ、次に、洗浄してから、適当な濃度の
薬剤を含む個々のフラスコに分配した。第2図は、U937細胞でのHIV複製
を抑制する能力について試験したビタミンDの6つの類似体の投与量一応答の曲
線の比較を示す。この場合、試料は、2日のポスト感染で集めた。HIV感染と
リバーストランスクリブターゼの分析は第1図に示すようであった。
第2図は、2種類の1.25DHCC類似体、すなわち、1.25DHDFCC
および1,25DHHDCCが、l、25DHCC自体よりもよりHIV複製を
抑制したことを示している。HIV複製の有意的な抑制は、これらの化合物の1
0−10Mの低濃度でも観察された。化合物25HCC及び24R,25DHC
Gは、試験した最大濃度でもHIV生産の減少に僅かに有効なだけであった。2
5S、26DHCC類似体は、抑制性が最低であるが、その有効濃度は、1.2
5DHCCの有効濃度より約2オーダはと高い。
ビタミンDのこれらの6つの類似体の比較に基づ(と、初、めの3つだけが、さ
らに調べるに値するに十分な活性を有すると考えられた。したがって、U937
細胞の分化を減少させるこれら類似体の能力を調べ、ウィルス生産の抑制につい
ての投与量一応答曲線と比較した。第3図は、0937分化及びHIV複製に対
する1、25−ジヒドロキシコレカルシフェロール(1,25DHCC)、1゜
25−ジヒドロキシヘキサデエーテロコレカルシフェロール(1゜25DHHD
CC)及び1.25−ジヒドロキシジフルオロコレカルシフェロール(1,25
DHDFCC)の効果を示している。第3図は、細胞分化の2つの処置、すなわ
ち、テトラゾリウムリダクターゼの発現及び細胞増殖の抑制へのこれら代謝産物
の効果を示している。第3図の結果は、3つの別個の実験の平均を表している。
黒丸は、2日ポスト感染での細胞を含まないリバーストランスクリブターゼ活性
により分析されるようなHIV複製を抑制するこれら化合物の能力を示している
。黒画角は、原位置細胞学分析(in 5itu cytologic ass
ay) (ブロベジニらのボーン、第7巻、第23〜28頁、1986年を参照
)により評価されるようなテトラゾリウムリダクターゼ活性に陽性な細胞の百分
率を示している。細胞増殖もこれらの化合物により抑制された。抑制の程度は、
薬剤のそれぞれに対しほぼ同じであった。1.25DHCCについてのデータを
ここに示してあり、これらのデータは、他の2つの類似体の効果を表している。
これらの分析で半最大限応答(half−maximal response)
を与える薬剤濃度がこのグラフから評価された。最大応答と最小応答の平均が、
計算され、この効果を減少させるのに必要な薬剤濃度が決定され、第1表にまと
めである。
これらの結果は、ビタミンD化合物の前分化の効果がHIV複製のその抑制に匹
敵することを証明する。しかしながら、抗ウイルス性効果及び前分化効果は、各
効果に必要な半最大限類似体濃度を計算することにより区別できた。HIV複製
または細胞分化に影響を与えるのに同様な濃度が必要とされた。HIV複製の抑
制が、細胞分化への効果に関連づけられる機構により達成されたようである。
第1表
半最大限細胞分化*を誘導するまたはU937細胞中のHIV複製複製上*導す
るのに必要な投与量
化合物抑制 リダクターゼ活性 成長抑制 HIVl、25−DHCC1,4x
lO−10M 1.OOxlo−ID 5.4xlO−’M1.25DHHDC
C2,6xlO”′。M 2.3xlO−”M 5.0xlO−”Ml、25−
DHDFCC4,7xlO−’M 7.6xlO−”M 1.2xlO−@M*
分化は、原位置でテトラゾリウム染料を還元する能力の獲得として測定した(ブ
ロベジニらのボーン、第7巻、第23〜28頁、1986年に記載のようにした
)、半最大限濃度は10−8M薬剤で処理した細胞と未処理細胞との間の50%
の差を誘導できろ薬剤の濃度として決定した。細胞分化の抑制に対する値は同様
に計算した。
急性的に感染したU937細胞でのウィルス複製の程度を評価するため、細胞中
のウィルスRNA蓄積の分析を、ノーザン混成により行った。第4図は、ビタミ
ンD3処理U937細胞でのウィルスRNAの混成分析を示す。感染は、第1図
に関して記載したように行った。時間経過分析は、ウィルスRNA生産のピーク
が2日ポスト感染で起ったことを示しており、したがって、このサンプリング間
隔を選んだ。合計細胞RNAは、グアニジニウムーイソチオシアネート抽出と勾
配精製により得た。精製したサンプルは、水に溶解させ、核酸の濃度を、260
nmでの光学濃度から決定した。各RNA20マイクログラムをル−ン当たりに
充填した。9,2.4.3及び2.0kbHIV−RNA種が、LTR−特異性
フラグメントによる混成により検知され、その位置を第4図に示した。HIV−
1遺伝子発現のバタンを明らかにするためのオートラジオグラフ照射(auto
radiographic exposure)の後、フィルターを取り、マウ
スβ−アクチンプローブ(mouseβ−actin probe)で再混成さ
せた。β−アクチンmRNAの強度を対照とさせる。
このように試験したビタミンD化合物は、処理ずみ細胞のHIVリボ核酸(RN
A)の減少をもたらす、すなわち、ビタミンD処理培養物の混成の強度は、未処
理対照培養物に観察されるものの約1/2であった。この値は、第1図に示す減
少したウィルス生産と一致する。
上記評価の結果として、また細胞分化とHIV複製の抑制との間の説明した関係
に基づき、各種の他のビタミンD化合物が、同じまたは同様な治療学的な活性を
有すると予期される。本発明の組成物中で有用でありまた後天性免疫不全症候群
の治療に有用なビタミンD化合物は、細胞分化を誘導するビタミンD化合物であ
り、好ましくは、腸カルシウム吸収または骨カルシウム代謝に最小の影響でまた
は全く影響を与えず細胞分化を誘導するビタミンD化合物である。したがって、
上記の機能により定義されるビタミンD化合物の具体的な好ましい例は、1α−
ヒドロキシビタミンD同族体化合物、19−ノルビタミンD化合物及びセコステ
ロール化合物からなる群から選択されるものである。
本発明で有用な1α−ヒドロキシビタミンD同族体化合物は、ビタミンDの側鎖
不飽和及び側鎖飽和の同族体として構造的に特徴づけられ、好ましくは、側鎖が
炭素6位で鎖に1つまたはそれ以上のメチレン単位を挿入して伸長した1、25
− (OH)* D−の側鎖不飽和および側鎖飽和の同族体として構造的に特徴
づけられる。したがって、これらは、式1
(式中、R4及びR6は水素、デユーチリウムまたはフッ素を示すか、またはR
4及びRIlが一緒になって、炭素−炭素二重結合または炭素−炭素三重結合を
示し、Rrsは水素、デユーチリウム、ヒドロキシ、保護したヒドロキシ、フッ
素またはアルキル基を示し、Zは水素、ヒドロキシまたは保護したヒドロキシを
示し、R3は水素、ヒドロキシ、保護したヒドロキシ、フッ素またはアルキル基
を示し、X及びYは、同じでも異なっていてもよ(、水素またはヒドロキシ保護
基であり、R1は基−CF、 、−CD、または−(CHz)q−Hな示し、そ
してR2は、基−CF、 、−CDsまたは−(CH,)、−Hを示し、ここで
、n、q及びpは、相互に無関係な値1〜5の整数であり、R3とR2が一緒に
なったときは、基−(CHl)+−−(式中、mは、2〜5の値の整数である)
を示す)の−殻構造式により示すことができる。
ここで述べた19−ツルービタミンD化合物は、1α−ヒドロキシル化ビタミン
D化合物(ここで、すべてのビタミンDに典型的であるリングAエキソ環メチレ
ン基(炭素19)が、除去されていで、2つの水素原子により置換されている)
の種類である。構造的には、これら新規類似体は、次の一般式(式中、x′及び
Ylは水素、アシル、アルキルシリル及びアルコシキアルキルからなる群からそ
れぞれ選択され、基UはビタミンD化合物に公知の典型的な側鎖のいずれかを示
す)により特徴づけられている。Uは、アルキル、水素、ヒドロキシアルキルま
たはフルオロアルキル基であってよく、またはりは、次の側鎖(式中、Zlは、
水素、ヒドロキシまたはO−アシルな示し、R6及びR7は、アルキル、ヒドロ
キシアルキル及びフルオロアルキル、デユーテロアルキルからなる群からそれぞ
れ選択され、または−緒になって、基−(CHz )−−(ここで、mは2〜5
の値を有する整数である)を示し、Roは水素、デユーチリウム、ヒドロキシ、
フッ素、0−アシル、アルキル、ヒドロキシアルキル及びフルオロアルキルから
なる群から選択され、R9は水素、デユーチリウム、フッ素、アルキル、ヒドロ
キシアルキル及びフルオロアルキルからなる群から選択され、またはR,及びR
9は一緒になって、二重結合した酸素または二重結合した炭素を示し、R3゜及
びRI+は水素、デユーチリウム、ヒドロキシ、0−アシル、フッ素及びアルキ
ルからなる群からそれぞれ選択されるかまたはR,。及びRIlが一緒になって
炭素−炭素二重結合または炭素−炭素三重結合を形成し、nが、1〜5の値を有
する整数であり、側鎖中の20位、22位または23位のいずれか1つの炭素が
O,SまたはN原子により置換されていてもよい)を示していてよい。
19−ノル化合物の側鎖の具体的な重要な例は、下記の式(a)、(b)、(c
)、(d)及び(e)により示される構造である:すなわち、側鎖が次のように
=25−ヒドロキシビタミンDs(a);ビタミンD* (b);25−ヒドロ
キシビタミンDa (c);ビタミンDi (d);及び25−ヒドロキシビタ
ミンD、(e)のC−24−エピマーのものである。
純粋に構造的に、ここで述べる種類のセコステロール化合物は、公知のビタミン
D化合物の幾つかと類似性をもっている。しかしながら、公知のビタミンDとは
異なり、本発明で用いられるセコステロールは、生体内で古典的ビタミンD活性
を表さない、すなわち、腸のカルシウム輸送の刺激または骨カルシウムの流通代
謝を表さなく、したがってそれらは、機能的見地からはビタミンD誘導体として
分類できない。従来技術に照らし、これらセコステロールが、AIDSの治療で
顕著に効果的であることの発見は、それだけ驚くべきことでまた予想外のことで
あった。この知見はエイズの治療に対する有効な方法を提供するものであり、そ
の理由は、前記のセコステロールが、高く毒性の血液カルシウムレベルを同時に
非生理的に生ずることなくHIV複製を抑制するのに十分な投与量で被験者に投
与できるからである。
この独特で、したがって認められていながった活性バタンを発揮する一群のセコ
ステロールは、下記の一般構造式てX2及びY2は、それぞれ独立に、水素、ア
シル基またはヒドロキシ保護基を示す)により特徴づけられる。
明細書の説明及び請求の範囲で用いた用語rヒドロキシ保護基1は後続する反応
中にヒドロキシ機能の保護のために通常用いられる基を指すものであり、例えば
、アシル基またはアルキルシリル基、例として、トリメチルシリル基、トリエチ
ルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基及び類似のアルキル化シリル基または
アルコキシアルキル基、例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、メトキシエ
トキシメチル、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニルである。r保
護したヒドロキシjは上記のヒドロキシ保護基の1つにより誘導されるヒドロキ
シ機能である。「アルキル」は炭素数1〜10の直鎖または分岐の炭化水素基で
あり、すべての異性体を含むものであり、例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル等であり、用語rヒドロキシアル
キルj及び「フルオロアルキルjは1つまたはそれ以上のヒドロキシ基により置
換されたアルキル基及び1つまたはそれ以上のフルオロ基により置換されたアル
キル基をそれぞれ指す。アシル基は1〜6個の炭素を有するアルカノイル基であ
り、すべての異性体を含むものであり、あるいは、アロイル基、例えば、ベンゾ
イル基または八日置換した、ニトロ置換したまたはアルキル置換したベンゾイル
基またはジカルボキシルアシル基例えばオキサリル、マロニル、サクシノイル、
グルタロイルまたはアジポイルである。用語rアリールJはフェニル基またはア
ルキル置換した、ニトロ置換したまたは八日置換したフェニル基を意味する。
ここでの説明で、用語「24−ジホモ」は側鎖中の炭素24位での2個のメチレ
ン基の付加を意味し、用語lトリホモ1は同じ位置での3つのメチレン基の付加
を意味し、よって、両方の付加は、側鎖の長さを延長する効果を有することにな
る。また用語r26,27−ジメチルJは炭素26位及び27位でのメチル基の
付加を意味し、したがって、たとえばR1及びR2はエチル基である。同様に用
語r26,27−ジエチル」は、R1及びR2がプロピル基であるように26位
及び27位でのエチル基の付加を意味する。側鎖が不飽和である(したがってR
4及びR6が二重結合を表す)ときのこれら化合物の具体的な好ましい例を以下
に示す=24−ジホモ−1,25−ジヒドロキシ−22−デヒドロビタミンDa
、すなわちX及びYが水素であり、Zがヒドロキシであり、nが3であり、そし
てR3及びR2がそれぞれメチル基である上記の化合物;26゜27−シメチル
ー24−ジホモ−1,25−ジヒドロキシ−22−デヒドロビタミDs、すなわ
ち、X及びYが水素であり、Zがヒドロキシであり、nが3であり、そしてR1
及びR3がそれぞれエチル基である上記の化合物:24−トリホモ−1,25−
ジヒドロキシ−22−デヒドロビタミンDs、すなわち、X及びYが水素であり
、Zがヒドロキシであり、nが4であり、そしてR1及びR2がそれぞれメチル
基である上記の化合物、26.27−シメチルー24−トリホモ−1,25−ジ
ヒドロキシ−22−デヒドロビタミンDs、すなわち、X及びYが水素であり、
Zがヒドロキシであり、nが4であり、そしてR,及びR3がそれぞれエチル基
である上記の化合物;26,27−ジエチル−24−ジホモ−1,25−ジヒド
ロキシ−22デヒドロビタミンDs、すなわち、X及びYが水素であり、Zがヒ
ドロキシであり、nが3であり、そしてR1及びR2がそれぞれプロピル基であ
る上記の化合物、26.27−シエチルー24−トリホモ−1,25−デヒドロ
ビタミンDs、すなわち、X及びYが水素であり、2がヒドロキシであり、nが
4であり、モしてR,及びR2がそれぞれプロピル基である上記の化合物;26
,27−ジプロビルー24−ジホモ−1,25−ジヒドロキシ−22−デヒドロ
ビタミンDs、すなわち、X及びYが水素であり、Zがヒドロキシであり、nが
3であり、そしてR1及びR2がそれぞれブチル基である上記の化合物;及び2
6.27−ジブロビル−24−トリホモ−1,25−ジヒドロキシ−22−デヒ
ドロビタミンD8、すなわち、X及びYが水素であり、Zがヒドロキシであり、
nが4であり、そしてR3及びR2がそれぞれブチル基である上記の化合物。
側鎖が飽和している(すなわちR4及びR3がそれぞれ水素を示す)これらの化
合物の具体的な好ましい例を次に示す:24−ジホモー1.25−ジヒドロキシ
ビタミンDa、すなわち、X及びYが水素であり、Zがヒドロキシであり、nが
3であり、そしてR,及びR2がそれぞれメチル基である上記の化合物;26,
27−シメチルー24−ジホモ−1,25−ジヒドロキシ−ビタミンDa、すな
わち、X及びYが水素であり、2がヒドロキシであり、nが3であり、そしてR
+及びR2がそれぞれエチル基である上記の化合物;24−)リボモー1.25
−ジヒドロキービタミンDstすなわち、X及びYが水素であり、Zがヒドロキ
シであり、nが4であり、そしてR3及びR2がそれぞれメチル基である上記の
構造の化合物、26.27−シメチルー24−トリホモ−1,25−ジヒドロキ
シ−ビタミンD1、すなわち、X及びYが水素であり、Zがヒドロキシであり、
nが4であり、そしてR1及びR2がそれぞれエチル基である上記の化合物、2
6.27−ジエチル−24−ジホモ−1,25−ジヒドロキシ−ビタミンDs、
すなわち、X及びYが水素であり、Zがヒドロキシであり、nが3であり、そし
てR1及びR2がそれぞれプロピル基である上記の化合物、26.27−ジエチ
ル−24−トリホモ−1,25−ジヒドロキシ−ビタミンD。
すなわち、X及びYが水素であり、Zがヒドロキシであり、nが4であり、そし
てR2及びR2がそれぞれプロピル基である上記の化合物;26,27−ジプロ
ビルー24−ジホモ−1,25−ジヒドロキシ−ビタミンD1、すなわち、X及
びYが水素であり、Zがヒドロキシであり、nが3であり、そしてR3及びR2
がそれぞれブチル基である上記の化合物;及び26.27−ジプロビルー24−
トリホモ−1,25−ジヒドロキシ−ビタミンD1、すなわち、X及びYが水素
であり、Zがヒドロキシであり、nが4であり、そしてR3及びR2がそれぞれ
ブチル基である上記の化合物。
石 7、の I電 A びX15 A の1′告:側鎖が飽和した本発明の化合
物の例は「細胞分化の誘導で効果的な化合物及び該化合物の製造方法(Comp
ounds Effective In Intr。
ducing Ce1l Differentiation And Proc
ess For Preparing Same)」とタイトルのついた199
0年5月22日付米国特許第4,927.815号(参考としてここに記載した
)に記載の一般的な方法に従って製造できる。側鎖が不飽和な本発明の化合物の
例は「ビタミンD関連化合物及びその製造方法(Vitamin D Re1a
ted Compounds and Process For Their
Preparation) Jとタイトルのついた1989年6月11日付米国
特許第4,847,012号(参考としてここに記載した)に記載の一般的な方
法に従い製造できる。R8及びR2が一緒になってシクロペンタノ基を示す本発
明の化合物の例は[新規シクロペンタノ−ビタミンD類似体(Novel Cy
clopentan。
−Vitamin D analogs) Jとタイトルのついた1989年6
月25日付米国特許第4,851,401号(参考としてここに記載した)に記
載の一般的方法に従い製造できる。
1α、25−ジヒドロキシエルゴカルシフェロールの側鎖修飾類似体の製造のも
う1つの合成方法は、カトナーらのザ・ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミ
スト!L: (The Journal of organic Chemis
try) 、1988年、第53巻、第3450〜3457頁に記載されている
。さらに、24−ホモおよび26−ホモビタミンD類似体の製造は、「優先的抗
癌活性を有する側鎖ホモ−ビタミンD化合物(Sidechain Homo−
Vitamin D Compounds With Preferentia
l Anti−Cancer Activity) Jとタイトルのついた19
88年1月5日付米国特許第4.’717,721号(参考としてここに記載し
た)に開示されている。
19−ノルービ ミンD A の
式 で上記した基本構造を有する1α−ヒドロキシ−19−ツルービタミンD化
合物の製造は、出発原料として公知のビタミンD化合物を用い、通常の一般的方
法により達成できる。lα、25−ジヒドロキシ−19−ツルービタミンD3の
合成については、バールマンらのテトラヘドロン・し −ズPer1man e
t al、、 TetrahedronLetters)、1990年、第31
巻、第1823〜1824頁を参考としてあげる。適当な出発原料は、たとえば
、−殻構造(式中、Uは、上記に定義した側鎖のいずれかである)のビタミンD
化合物である。これらのビタミンD出発原料は、公知の化合物または公知の方法
により製造できる化合物である。 ・デル−力らの米国特許第4.195,02
7号の手順を用い、出発原料は、下記の一般構造式(ここで、x3は水素を示し
、Qはアルキル好ましくはメチルを示す)を有する対応する1α−ヒドロキシ−
3,5−シクロビタミンD誘導体に変換する:α
後続段階で、1α−ヒドロキシ基の望ましくない反応を排除するために、ヒドロ
キシ基は標準的なアシル化手順を用いたとえば室温でまたは僅かに高められた温
度(30〜70℃)でピリジン中で無水アシルまたはアシル化手順による処理に
より対応するアシル誘導体すなわちX3がアシル基である上記の化合物Vに変換
する0本発明の方法をヒドロキシ機能のアシル保護について説明しためS、標準
的なヒドロキシ保護基たとえばアルキルシリル基またはアルコキシアルキル基も
用いることができることを理解すべきである。そのような保護基は、本技術分野
で周知であり(たとえば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジ
メチルシリルまたはテトラヒドロフラニル、メトキシメチル)、その使用は、本
発明の方法の範回内での実験的詳細の常套的な変更と見なされる。
上記のように得られる誘導体は、四酸化オスミウムと反応させて10.19−ジ
ヒドロキシ同族体Vl(ここでX3はアシルである)を生じさせ、これを、メタ
過沃素酸ナトリウムまたは同様なビシナルジオール裂開試薬(cleavage
reagent) (たとえば、四酢酸鉛)を用いたジオール裂開にかけて下
記の構造V11(ここで、X3は、アシルである)を有する10−オキソ−中間
体を得る:これらの2つの連続する段階は、パアアレン(Paaren)ら(ジ
ャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J、 Org、 Chem、)
48.3819 (’1983) )により与えられた手順に従って行うこと
ができる。側鎖ユニットUが、ビシナルジオールな有する場合(たとえば、24
.25−ジヒドロキシまたは25.26−ジヒドロキシ等)、当然これらも過沃
素酸塩裂開反応に先立ちたとえばイソプロピリデン誘導体としてまたはアシル化
、シリル化を介して保護される必要がある。
はとんどの場合、前記のような1α−ヒドロキシ基のアシル化は、側鎖ヒドロキ
シ機能のアシル化を同時的に行い得、また、当然、これらのアシル化条件は、側
鎖ビシナルジオール基の完全な保護を確保するために適当に調節され得る(たと
えば、高めた温度、長い反応時間)。
プロセスの次の段階は、10−オキソ基を、下記構造式(ここで、X3はアシル
であり、Ylはヒドロキシを示す)を有する対応□ する10−アルコールへの
還元を含む。X3がアシルであるとき、この還元は、エステル機能を裂開するこ
となくカルボニル基の還元に選択的なN a B H4または均等な水素化物還
元剤を用いて約り℃〜室温で有機溶剤中で有利に行われる。当然、X3が、還元
剤に安定なヒドロキシ保護基であるなら、他の水素化物還元剤のいずれか(たと
えばLiAlH4または類似薬剤)を用いてもよい。
次に、このlO−ヒドロキシ中間体を適当な溶剤(たとえばピリジン)中でアル
キルスルホニルハライドまたはアリールスルホニルハライド(例えばメタンスル
ホニルクロリド)で処理をして対応する10−0−アルキルスルホニルまたは1
O−0−アリールスルホニル中間体(Y3がアルキル−8020−またはアリー
ル−8O20−である前記構造Vlllt−有する化合物)を得て、次にこのス
ルホネート中間体を水素化アルミニウムリチウムまたは類似の公知の水素化アル
ミニウムリチウムアルキルにより、エーテル溶剤中で、O℃〜溶剤の沸点で、直
接還元し、スルホネート基を置換して、x3およびY3が両者とも水素である上
記構造V川で示される10−デオキシ誘導体を得る。上記構造により示されるよ
うに、先駆化合物 の1−0−アシル基もこの還元段階で裂開して遊離の1α−
ヒドロキシ基を生じ、側鎖中のO−アシル保護基が、本分野で理解されるように
、同様に、対応する遊離のアルコール官能基に還元される。所望なら、C−1の
ヒドロキシ基(または側鎖中のヒドロキシ基)は、アシル化またはシリル化また
はエーテル形成により再保護されて対応するアシル、アルキルシリルまたはアル
コキシ誘導体としてもよいが、このような保護は必要ではない。別法として、ア
ルキルシリル基またはアルコキシアルキル基のようなヒドロキシ保護基を、この
還元段階で保持してもよいが、所望により本分野で公知の標準的な方法によりプ
ロセスのこの段階または後の段階で所望のようにして除去してもよい。
構造式■で示されるスルホネート(Y″がアルキル−SO,O−またはアリール
−3Ow O−である前記構造式)、次にこのスルホネート中間体を水素化アル
ミニウムリチウムまたは類似の公知の水素化アルミニウムリチウムアルキルによ
り、エーテル溶剤中で、0℃〜溶剤の沸点で、直接還元し、スルホネート基を置
換して、X3及びY3が両者とも水素である上記構造式で示される10−デオキ
シ誘導体を得る。上記構造式により示されるように、先駆化合物Vllの1−〇
−アシル基もこの還元段階で裂開して遊離の1α−ヒドロキシ基を生じ、側鎖中
のO−アシル保護基が、本分野で理解されるように、同様に、対応する遊離のア
ルコール基に還元される。所望なら、C−1のヒドロキシ基(または側鎖中のヒ
ドロキシ基)は、アシル化またはシリル化またはエーテル形成により再保護され
て対応するアシル、アルキルシリルまたはアルコキシ誘導体としてもよいが、こ
のような保護は必要ではない、別法として、アルキルシリル基またはアルコキシ
アルキル基のようなヒドロキシ保護基を、この還元段階で保持してもよいが、所
望により本分野で公知の標準的な方法によりプロセスのこの段階または後の段階
で所望のようにして除去してもよい。
上記1α−ヒドロキシ−10−デオキシシクロビタミンD中間体を次にデル−力
らの米国特許第4,195,027号および同第4.260,549号の条件を
用いて低分子量有機酸の存在下で加溶媒分解する。ソルボシスを酢酸中で行う場
合、たとえば、1α−ヒドロキシ−19−ツルービタミンD 3アセテートと1
α−ヒドロキシ−19−ツルービタミンD1アセテート(下記化合物■とX)と
の混合物が得られ、ソルボシスに代わりの酸を用いると、類似体1−アシレート
と3−アシレートが生じる。
上記の1α−ヒドロキシ−10−デオキシシクロビタミンD中間9体を次に低分
子量有機酸の存在下で、デル−力ら(DeLuca et at、)米国特許第
4,195,027号及び同第4,260,549号の条件を用いてソルボリシ
スした。ソルボリシスを、例えば、酢酸中で行えば、1α−ヒドロキシ−19−
ツルービタミンD3−アセテートと1α−ヒドロキシ−19−ツルービタミンD
1−アセテート(下記化合物IX及びX)の混合物が得られ、代わりの酸をソル
ボリシスに用いると類似の1−及び3−アシレートが得られる。
次にこの混合物を標準条件下で塩基性加水分解すれば目的の上記構造n(X’及
びYlがともに水素)の】α−ヒドロキシ−19−ツルービタミンD化合物が作
られる。代りに、上記モノアセテート混合物は分離すること(例えば、高圧液体
クロマトグラフィーにより)もでき、得られるセテート及び3−アセテート異性
体は別々に加水分解に付され、それぞれから同じ最終生成物、すなわち、構造■
の1α−ヒドロキシ−19−ツルービタミンD化合物が得られる。また構造■ま
たはXの分離したモノアセテートあるいは遊離の1.3−ジヒドロキシ化合物は
、もちろん、Xl及びYlが同じで−も異っていてもよいアシル基を表わす構造
Hの生成物が得られるよう所望のアシル基を用い標準的な操作に従って再アシル
化することができる。
本発明に有用な19−ツルービタミンD化合物を下記の説明のための例によりさ
らに詳しく説明する。これらの例において、ローマ数字とアルファベット、例え
ば、na、nb、・・・で特定したそれぞれの生成物は上記の説明において特定
したそれぞれの構造及び側鎖結合に対比する。
1α、25−ジヒドロキシ−19−ツルービタミンD−(Ila)の調製
(a)二L」ヨヒヱよ上三ヱ辷≦L」ユ之z1白江し」エユ二乙立二二Σ工旦二
区±上王:ヱ基:出発物質として25−ヒドロキシビタミンD、(IVa)を用
い公表された方法(デル−力ら、(DeLuca etal、)米国特許第4,
195,027号及びバーシンら、ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミスト
リー(Paaren et al、。
J、 Org、 Chem、)土5.3252 (1980) )に従って公知
の1α。
25−ジヒドロキシ−3,5−シクロビタミン誘導体Va (X” =H)を調
製した。次いでこの生成物を標準条件下でアシル化して対応する1−アセテート
誘導体Va (X” =Ac)を得た。
(b)101’ヒヱよ上且ユ虹a 10工11工り辷Jひjよドロキシ−3−シ
クロビタミンD31−アセテート 6−メチ止玉二ヱ五ユ旦A):中間体Va
(X” =Ac)をバーシンら(ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリ
ー(Paaren et al、、 J。
Org、 Chew、)生旦、 3819 (1983) )の記載した一般的
な操作に従ってとリジン中僅か過剰モル量の四酸化オスミウムを用いて処理し、
10.19−ジヒドロキジル化誘導体VTaを得た。質量スペクトルm/z (
相対強度”) 、 506 (M”、 1)、 488 (2)、 474 (
40)、 425 (451゜396 (15)、 285 (5)、 229
(30)、 133 (45)、 59 (80)、 43 (100)、 ’
H。
NMR(CDCIs) δ 0.52 (38,s、 18−CHs)、 0.
58 (lh、 rn、 3−H)、 0.93(3H,d、J=6.1 Hz
、 2l−CHs)、1.22 (6H,s、26−C)1. および 27−
CHs)。
2.10 (3H,s、 C0CHs)、 3.25 (3H,s、 6−OC
Hs)、 3.63 (2H,m、 l9−CH,)、 4.60 (IH,d
、 J=9.2 Hz、 6−H)、 4.63 (LH,dd、 1β−H)
。
4.67 (IH,d、 J=9.2 Hz、 7−H)。
(c)よ旦、l5二2よまJコ」−ヨ」と≦LLと1影、iユ乞2三−19−ノ
ルービ ミンD、1−アセテート 6−メチルエーテル−01互) : 10
、 19−ジヒドロキジル化中間体VTaをパー・レンら(Paaren et
al、) (ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリー(J、 Org
、 Chew、)土足、 3819 (1983) )の記載した操作に従って
メタ過ヨウ素酸ナトリウムの溶液を用いて処理し、10−オキソ−。
シクロビタミンD誘導体(■a、X” =Ac)を得た。質量スペクトルm/z
(相対強度) 、 442 (M” −MeOH) (Ht)、 424 (
8)、 362(15)。
364 (35)、 253 (55)、 225 (25)、 197(53
)、 155 (85)、 137 (100)。
’H,NMR(CDC1,) δ 0.58 (3H,s、 18−CHx)、
0.93 (3H,d、 J’6.6[(z、 2l−CHn)、1.22
(6H,s、26−CHs および 27−CHi)、2.15 (s、3−O
COCH−)、 3.30 (3H,s、6−OCHs)、 4.61(LH,
d、 、J’9.1 Hz、 6−H)、 4.71 (IH,d、 J=9.
6 Hz、 7−H)、 5.18 (LH,m、 16−H)。
このジオール開裂反応は高温を必要としないことも発見され、事実反応は一般的
にほぼ室温で好適に行える。
=Ac、Y” =OH): 10−オキソ誘導体VI[a (X’ =Ac)(
2,2mg、4.6μmol)を0.5mlのエーテル中に溶解し、この溶液へ
50μl (5,3μmol)のN a B H4溶液(20mgのNaBH,
,4,5mlの水及び0.5mlの0.0IN・NaOH溶液から調製)を添加
し、その混合物を0℃で約1.5時間かきまぜ、その後0℃で16時間保持した
。その混合物へエーテルを添加し、有機相をブラインで洗浄し、M g S O
A上で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物を15x1cmシリカゲルカラム
上のカラムクロマトグラフィーで精製し、アルコール■a (X”=Ac、Y”
=OH)を酢酸エチル・ヘキサン混合液で溶離して1.4mg (3μm01
)の生成物を得た。質量スペクトル m/z(相対強度)、 476 (M’)
(1)、 444 (85)、 426 (lli)、 384 (30)、
366(48)、251 (21)、 255 (35L 237 (48)、
199(100)、139 (51)、59(581゜
(e) 1α、25−ジヒドロキシ−19−ツルービタミンD8(IIa、X’
==Y’ =H):10−アルコール(■a、X” =Ac。
Y” =OH)(1,4mg)を100μlの無水CH,C1,及び10μl
(14umol)のトリエチレンアミン溶液(12mg(14μl)のトリエチ
レンアミンを100μl無水CHtC1mで調製〕に溶解し、続いて7μm (
5,6μmol)の塩化メチル(9mg塩化メシル、6.1ulの100μm無
水CHtC1,)溶液0℃で添加した。その混合物を0℃で2時間かきまぜた。
溶媒をアルゴン気流で除去し、残留物(化合物■a、X” =Ac、Y”=CH
,So□0−を含んでなる)を0.5mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、
0℃で5mgのLiAlH4を添加し、混合物をO’Cで16時間保持した。過
剰のLiAIH,を湿エーテルで分解し、エーテル相を水で洗浄し、M g S
OA上で乾燥し、濾過し、蒸発させて19−ノル生成物■a (X、” =Y
” =H)を得た。
この生成物を0.5mlの酢酸に溶解し、55℃で20分間かきまぜた。その混
合物を冷却し、氷水を添加してエーテルで抽出した。エーテル相を冷却した10
%炭酸水素ナトリウム溶液、ブラインで洗浄し、M g S O4上で乾燥し、
濾過し、蒸発させて所期の3−アセトキシ−1−α−ヒドロキシ−及びlα−ア
セトキシ−3−ヒドロキシ異性体の混合物を得た。それをHPLC(ゾルパック
スシル・カラム、 6−4 x 25 c m +ヘキサン中2−プロパツール
)で分離、精製して化合物IXa及びXaを各約70μg得た。UV(エタノー
ル中)え□、 242.5 (000,72)、 251.5 (000,86
)、 260(OD 0.57)。
19−ツルー1,25−ジヒドロキシビタミンD、アセテートIXa及びXaの
両方を同じ方法で加水分解した。各モノアセテートを0.5mlのエーテルに溶
解し、0.5mlのメタノール中09IN−KOHを添加した。混合物をアルゴ
ン雰囲気下で2時間かきまぜた。さらにエーテルを添加し、有機相をブラインで
恍浄し、無水M g S Oa上で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物を2−
プロパツールとヘキサンの1:1の混合液に溶解し、セブ・パックカラム中を通
過させ、同じ溶媒で洗浄した。溶媒を蒸発させ、HPLC(ドルパックス・シル
、6.4x25cm、ヘキサ2910%2−プロパツール)で精製した。加水分
解生成物は同じであって、66ugのIIa (X’ =Y’ =H)を得た。
質量スペクトル(m/z相対強度) 、 404 (M”) (1001,38
6(41)、 371 (20)、 275 (53)、 245(51)、
180 (43)、 135 (72)、 133 (72)、 95 (82
)、 59 (1g)、精密質量(CzaH4J−) :計算値 404.32
90 実測値 404.3272. ’HNMR(CDCIm) δ 0.52
(3H,s、 18−CHs)、 0.92 (3H,d、 J=6.9 H
z、 2l−CHs)、1.21 (6H,S、26−CHs bよび 27−
CH,)、4.02 (IH,m、3 aH)。
4.06 (IH,m、 lβ−H)、 5.83 (IH,d、 J:11.
6 Hz、 7−H)、 6.29 (]、IHd、 JJo、7 Hz、 6
−H)、UV(エタノール中)λ、、、 243 (OD 0.725)。
251.5 (000,823)、 261 (OD 0.598)。
医−1
1α−ヒドロキシ−19−ツルービタミンD、、(nb)の調製:(a)出発物
質としてビタミンDs (IVb)を用い、例1aの条件を用い公知の1α−ヒ
ドロキシ−3,5−シクロビタミンD、1−アセテート、6−メチルエーテル、
化合物Vb (X” =Ac)が得られる。
(b)上記例2aのようにして得られた中間体Vb (X” =Ac)を例1の
条件に付すことによって、10.19−ジヒドロ−1cz。
10.19−)−リヒドロキシー3.5−シクロビタミン1−アセテート、6−
メチルエーテルVlb (X” =Ac)が得られる。
(c)中間体VIb (X” =Ac)を上記例1cによってメタ過ヨウ素酸ナ
トリウムでの処理によって、1α−ヒドロキシ−10−オキソ−3,5−シクロ
−19−ツルービタミンDsl−アセテート。
6−メチルエーテル■b (X” ==Ac)が得られる。
(d)10−オキソ−中間体■b (X″=Ac)を上記例1dの条件下での還
元で1α−アセトキシ−10−ヒドロキシ−3,5−シクロ−19−ツルービタ
ミンDs6−メチルエーテル■b (X” =Ac、Y薯=OH)が得られる。
(e)中間体■b (X” =Ac、Y” =CH)を上記1eで示した操作に
よって処理することにより1α−ヒドロキシ−19−ツルービタミンDs (I
lb、X’ =Y’ =H)が得られる。
例−」。
1α、25−ジヒドロキシ−19−ツルービタミンD、の調製:(a)出発物質
として25−ヒドロキシビタミンDa (rVc)を用い、例1aのそれと類似
の実験条件を用いることによって、・1α。
25−シトロキシ−3,5−シクロビタミンD、1−アセテート。
6−メチルエーテル、化合物Vc (X” =Ac)が得られる。
(b)上記例3aのようにして得られた中間体Vc (X” =Ac)を例1b
の反応条件に付すと、10.19−ジヒドロ−1α、10.19.25−テトラ
ヒドロキシ−3,5−シクロビタミンD。
1−アセテート、6−メチルエーテルVTc (X” =Ac)が得られる。
(c)中間体Vlc (X” =Ac)を上記例ICの一般的な操作によるメタ
過ヨウ素酸ナトリウムでの処理によって、1α−ヒドロキシ−10−オキソ−3
,5−シクロ−19−ツルービタミンD、1−アセテート、6−メチルエーテル
■c (X” =Ac)が得られる。
(d)10−オキソ−中間体■c (X” =Ac)を上記例1dの条件下での
還元により、1α−アセトキシ−10,25−ジヒドロキシ−3,5−シクロ−
19−ツルービタミンDz6−メチルエーテル■c (X” =Ac、Y” =
CH)が得られる。
(e)中間体■c (X” =Ac、Y” =CH)を上記1eで示した操作段
階で処理することにより1α、25−ジヒドロキシ−19−ツルービタミンD2
(IIC,X’ =Y’ =H)が得られる。
皿−A
1α−ヒドロキシ−19−ツルービタミンD2の調製:(a)出発物質としてビ
タミンD、(IVd)を用い、例1aの条件を用いて、公知の1α−ヒドロキシ
−3,5−シクロビタミンD21−アセテート6−メチルエーテル、化合物Vd
(X” =Ac)が得られる。
(b)上記例4aのようにして得られた中間体Vd、(X” =Ac)を例1b
の反応条件に付すと、10.19−ジヒドロ−1α、10.19−)−リヒドロ
キシー3.5−シクロビタミンD、1−アセテート、6−メチルエーテルVId
(X” =Ac)が得られる。
(C)中間体VId (X” =Ac)を上記例1cによるメタ過ヨウ素酸ナト
リウムでの処理によって、1α−ヒドロキシ−10−オキソ−3,5−シクロ−
19−ツルービタミンD、1−アセテート、6−メチルエーテル■d (X”
=Ac)が得られる。
(d)10−オキソ−中間体■d (X” =Ac)を上記例1dの条件下で−
の還元により、1α−アセトキシ−10−ヒドロキシ−3゜5−シクロ−19−
ツルービタミンD、6−メチルエーテル■d(X” =Ac、Y’ =OH)が
得うレル。
(e)中間体■d (X” =Ac、Y” =OH)を上記1eで示した操作で
処理することにより1α−ヒドロキシ−19−ツルービタミンD* (]Id、
X’ =Y’ =H)が得られる。
セコステロール A の :
R1□が水素である構造mのセコステロールはステロイズ(Steroids)
26,422 (1975)、その記載はここに引用例として特に組み入れられ
る、によって調製することができるaR+zがメチル、エチルまたはプロピルで
ある構造■のセコステロールは1989年1月24日発行された「セコステロー
ルを用いる悪性細胞の分化を誘発する方法J (”Method of Ind
ucing the Differentiation of Maligna
nt Ce1ls With 5ecosteroド)と題する米国特許第4,
800.198号、その記載はここに引用例として特に組み入れられる、に説明
され記載されいいる全般的な方法により調製することができ上記のエイズの処置
用に用いられる組成は有効量の上記の式により定義される1種以上のビタミンD
化合物及び適切な担体を含んでいる。好ましい化合物は活性成分としての1種以
上の側鎖不飽和または側鎖飽和の1α−ヒドロキシビタミンD同族体化合物、1
種以上の19−ツルービタミンD化合物または1種以上のセコステロール化合物
である。本発明によって使用されるそれら化合物の有効量は組成物ダラム当り約
0.001μgから約10.0μgであり、は非経口的に投与される。濃度は組
成物ダラム当り0.01μgが好ましい。
その化合物はクリーム、ローション、局処バッチ、丸薬、カプセルまたは錠剤、
あるいは薬学的に無害もしくは許容される溶媒または油中の溶液、乳液、分散液
または懸濁液などの液体として処方することができ、その調製にはそのほかに薬
学的に無害もしくは有益[な成分、例えば、酸化防止剤、乳化剤、着色剤、結合
剤または塗布剤などが含まれる。
化合物は局処的に、経口剤として、あるいは適当な無菌溶液の注射または注入に
より非経口的に投与することができる。化合物は前骨髄球の正常なマクロファー
ジへの分化に影響するのに十分な量で有利に投与される。上記の用量は適当なも
のであり、与えるべき量は、この技術分野で公知のように、病気の程度、対象体
の状態及び感度に応じて調整されると理解されよう。
1α−ヒドロキシビタミンD6 人 の ″式Iの範囲内の構造をもつ4種の2
4−同族体化合物を、この技術分野で公知の確立された検定法を用い、分化活性
とカルセミツク(calcemic)活性の両方について試験した。分化活性は
非特異酸エステル(NSE)活性、ニトロブルー・テトラゾリウム(NET)還
元活性及びHL60細胞中の食細胞能力によって評価した。カルシウム流通活性
(mobilizing activity)は腸内カルシウム輸送データ及び
血清カルシウムデータから評価した。
關: 1.25− (OH)! Ds 、1.25−ジヒドロキシビD、、(2
4E)−22−デヒドロ−24,24−ジホモ−1,25−ジヒドロキシビタミ
ンD、;△”−24,24,24−)ジホモ−1,25−(OH)* Ds 、
(24E)−22−デヒドロ−24,24,24−トリホモ−1,25−ジヒド
ロキシビタミンD。
;24−ホモ−1,25−(OH)2 Da 、24−ホモ−1,25−ジヒド
ロキシビタミンD。
区狭拉釆:データは種々の濃度の1.25− (OH)HD。
(比較標準として使用)及び4種の同族体ビタミンD試験化合物のそれぞれでの
処理から得られた分化した細胞のパーセントとして第2表に示す。第2表のデー
タは第5表にも示す。化合物のカルセミツク活性は第3表に腸内カルシウム輸送
データ及び血清カルシウムデータとして示す。
1xlO−’ 34±2 38±3 34±35χ10” 43±2 40±4
39±25x10”8 36±4 38±4 37±432.5 4.8 +
0.2” 4.3 f O,3”657.3 + 1.9b″ 5.1 +
0.9”65 6.4±1.3” 4.0±0.31”1140 3.6±0.
19”
2280 3、8±0.2e4
0 3.6±0.02”
1140 3.8±0.2”
2280 3、6±0.1”
第5図に示すように、24.24−ジホモ−1,25−(OH)、D、 及び2
4−$モー1.25− (OH)fD、 はHL−60細胞の分化を生じさせる
のに天然のホルモンより約10倍もより活性である。このように、炭素24の位
置に1個以上の炭素を添加することは分化活性をさらに増大させない、△”−2
4,24゜24− ) 1jホモ 1.25− (OH)zDj(Dt’A合、
炭素24の位置に1個以上の炭素を添加することは分化活性を天然ホルモンのそ
れの半分にする。第2表は他の分化活性測定値が同じ結果を与えることを示す。
第2表に示す結果は、試験した4種の24−同族体化合物が白血病細胞を正常な
単球細胞への分化を誘発するのに強力であることを明らかに示している0例えば
、1xlO−”モルの濃度で、1,25− (OH)zDmは60−68%(7
)分化細胞を生成させ、他方24゜24−ジホモ−1,25(OH)tDsは同
じ濃度で80=83%の分化を示す。濃度1xlO−’モルのジホモ同族体によ
って生成されるのとほぼ同程度の分化を得るのに1,25− (OH)aD−で
は1xl(1’モルの濃度が必要であることを考慮するとこの同族体は分化剤と
して1 、25− (OH)tD sの10倍程度強カであると結論することが
できる。
4種の24−同族体化合物が1.25− (OH)、DIに比較して明らかに対
称的に非常に低いカルセミツク活性を示す、この結論は第2表及び第3表の結果
により支持される。例えば、第3表に示す腸内カルシウム輸送検定は公知の活性
代謝体、1.25− (OH)。
比較して)を誘発する。疑いもなく、1.25− (OH)、D、はカルシウム
を骨から流通させる点で優れた化合物である。1.25−(OH)、D、は65
pmol/日投与でカルシウム流通活性を引き出すけれども、24−ホモ−1,
25(OH)tDlは65pmol/日投与では骨からのカルシウム流通活性を
示さない。有意の骨流通感応が1.25− (OH)tDlは32pmol/日
投与で見出されたけれども、2280pmol/日の多量の投与でもとのジホモ
化合物も骨カルシウム流通感応を引き出さなかった。これらの結果はジホモ化合
物が1.25− (OH)tDlよりも骨カルシウム流通約1000分の1の活
性であることを示している。したがって、△”−24,24,24−ト’)*
モー1.25−(OH)tD3 で何等骨カルシウム流通が見出されなかったの
驚くべきことではない。
腸内カルシウム輸送の場合、6.5−32.5pmol/日の1゜25− (O
H)、D、がこの系を飽和すると思われる。この試験で24−ホモ−1,25−
(OH)tDsはl 、 25−(OH)tDlより低活性である。しかし、ジ
ホモ化合物は285pmol投与しても飽和しないから、l 、 25− (O
H)2Dsの少な(とも10分の1の低活性である。トリホモ化合物は1096
pmo l/日でさえも僅かの活性を示すか無活性である。この系における正確
な活性評価は得られたデータからは不能であるが、ジホモ及びトリホモ化合物は
腸内カルシウム輸送において1.25− (O)I)tD、の少なくとも10分
の1の低活性である。
要約すると、第5図及び第2表、第3表の結果から△”−24。
利、24−トリホモ−1、25−(OH)、DxではHL−60細胞の単球への
分化を生じさせるのに殆ど十分な活性(例えば、1゜25− (oHLpsのそ
れの半分)が残存しているが、そのカルシウム流通活性の大部分が失われていた
。ホモ化合物の高用量では若干の腸内カルシウム輸送活性が示されるから、これ
らの化合物は腸内にカルシウムが存在する時血清カルシウムを僅か増加させるは
ずである。24.24−ジホモ−1,25−(OH)2Ds化合物は、24位で
飽和されていても不飽和でも、1 、25− (OH)xD sよりも10倍の
HL−60分化活性を有しているが、カルシウム流通活性は顕著に低下している
。24−ホモ−1、25−(OH)tDsはHL−60活性で10倍の増加及び
カルシウム流通活性で5−10分の1への低下を示す、ここで示したデータが表
わすように、もし分化活性がエイズの処置に治療学的に重要であるならば、24
−同族体化1.2 s −(o H)tDs化合物が非常に有効であろう。
1α−ヒドロ シー19−ノルービ ミンD A の ゛本発明の19−ノル化
合物はまた上記同族体化化合物と同様の生物学的活性、すなわち、悪性腫瘍細胞
分化促進での高度の能力及び骨組織カルシウム化での無能カバターンを示す、こ
れはそれぞれ第4表及び第5表に要約した1α、25−ジヒドロキシ−19−ツ
ルービタミンDsで得られた生物学的検定結果で説明される。第4表は公知の活
性代謝体1α、25−ジヒドロキシビタミンDつと19−ノル類似体lα、25
−ジヒドロキシ−19−ツルービタミンDsの培養中のヒトの白血病細胞(HL
−60細胞)の正常細胞(単球細胞)への分化誘発活性の比較を示す。分化活性
は3種の標準分化検定法、すなわち、第4表に略語で示すNET にトロブル−
テトラゾリウム還元)、N5E(非特異性エステラーゼ活性)及びPHAGO(
食細胞作用活性)で評価した。検定は公知の操作、例えば、デル−力ら(DeL
uca et al、) (米国特許第4.717.721号及びオストレムら
、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(Ostrem et a
l、、 J、 Biol、 Chew、) 262.14164.1987)に
記載の方法に応じて行った。各検定において、試験化合物の分化活性はそれぞれ
の与えられた濃度に応じた正常細胞に分化したHL−60細胞のパーセントで表
わした。
第4表に要約した結果は明らかに類似体1α、25−ジヒドロキシ−19−ツル
ービタミンD、が白血病細胞分化促進において10.25−ジヒドロキシビタミ
ンD1同様強力であることを示している。すなわち、3種の検定法すべてにおい
て、約90%の細胞が濃度1xlO−’の1α、25−ジヒドロキシビタミンD
、にょって分化を誘発されており、同程度の分化(すなわち、90..84及び
90%)が19−ノル類似体によって達成される。
前述の結果とは対照的に、19−ノル類似体はビタミンD化合物によって引き出
される典型的な応答である骨の石灰化を測定する検定で活性を示さない。la、
25−ジヒドロキシビタミンD、と1α、25−ジヒドロキシ−19−ツルービ
タミンD、のラットにおける骨の石灰化を比較する検定試験結果を表わす関連デ
ータを第5表に要約して示す。この検定はタナ力ら、エンドクリノロジー(Ta
naka et al、、 Endocrinology)92.417 (1
973)に記載の方法に従って行った。
第5表に示す結果は骨の灰分パーセントの増加及びすべての用量レベルにおける
全灰分の増加によって示されるように1α、25−ジヒドロキシビタミンD、の
予想された骨の石灰化活性を示す。それと対照的に、19−ノル類似体はビタミ
ンD欠乏(−D)コントロールグループに比較して3種の用量レベルすべてにお
いて活性を示さない。
325.0 28±0.9 40±1.9このように、19−ノル類似体は悪性
細胞の分化誘発の高い能力と非常に低度もしくは皆無の青石灰化活性の組合わさ
れた選択的な活性の様相を示す。この新規な構造の化合物は、それゆえ、エイズ
の処置の治療剤として有用なものとなり得る。
セコステロール 人 の “
(告 ■の A のヒトの におしる “・ゞ弐■の範囲内にある構造を有する
2種のセコステロール化合物についてこの技術分野で公知の確立された検定法を
用い分化活性とカルセミツク活性の両方について試験した。分化活性の結果を第
6表に報告する。
第6表
(R+z”CH*、 I X 10−’ 14 23 111xlO−’ 39
61 90
1xlO−’ 83 76 90
上記の結果は一般構造式■のセコステロールのヒトの白血病細胞のマクロファー
ジ(単球)への分化剤としての効力を説明している。この化合物は使用した分化
検定のすべてにおいて高度に有意の活性を示し、約10−6モルの濃度において
50%の分化を達成する。比較を目的として、この表にはまた強力な抗白血病作
用を有する2種の公知のビタミンD誘導体である1α−ヒドロキシビタミンD3
(1α−0H−D、)と1α、25−ジヒドロキシビタミンD、(1α、25−
(OH)、DI )によって示された細胞分化活性も含まれる0表示のデータ
はセコステロールの活性レベルは1α、25− (OH)* D* (白血病細
胞の分化に最も強力なビタミンD−誘導体剤)によって示されたそれよりも低い
が、ヒトの白血病の治療に有効であることが公知の化合物である1α−ヒドロキ
シビタミンD、(スダら(Suda et al、) 、米国特許第4,391
゜802号)によって示されたそれとほぼ同等である。
゛告式mのセコステロールの のカルシ ム、゛とカルシウム ゛q挾エ
ホルツマン社(Holzman Co、、 Madison、 Wl、)から購
入したラットにスダら(Suda et al、、 [J、 Nutr、 10
0.1049 (1970)]により記載された低カルシウム、ビタミンD−欠
乏食を随意に3週間与えた。その後、ラットを各6匹ずつの4グループに分けた
。第1のグループ(コントロールグループ)には頚静脈注射で0.05m1の9
5%EtOHを与えた。第2と第3のグループには同じ経路で0.05m1のE
tOHに溶解したコントロールIn (R+*=CH5、y” =X” =H)
をそれぞれ625ピコモル及び6250ピコモルずつ投与し、第4グループには
625ピコモルの1α、25−ジヒドロキシビタミンDs (0,05m1のE
tOH中)を頚静脈注射で与えた。投与後7時間にラットは斬首により殺害し、
その血液を集め、遠心分離して血清を得た。血清カルシウム濃度を常法により原
子吸光光度計で定量した。結果は下記の第7表に示す。
これらの同じラットの小腸を取り出し、洗浄し、マーチンとデル−力(Mart
in and DeLuca [Am、 J、 Physiol、η、6. 1
351 (1969)] の方法に従ってカルシウム輸送測定のため腸を裏返し
にした。測定した腸内カルシウム輸送活性データは紫膜/粘膜カルシウム濃度の
比率で表わし、これも第7表に示した。
第7表
血清カルシウム 腸内カルシウム輸送
投与化合物 量 濃度 [紫膜Ca]/(pmole) (mg/100m1)
[粘膜Ca1EtOH(]ントo−ル) −−2,6f O,13,6± 0
.1セコステロールIII 625 2.9±0.1 3.4±0.1(R12
;CH8,y2=x2=H)
セコステロールm 6250 3.0±0.1 3.4±0.1(R1z=cl
(s、 y”=X”=H)1.25−(OH)、D、 625 3.8±0.2
6.7±0.8上記の結果はセ’:1スf l] −ル■(R12= CHs
、 5’ ” =X” = H)が高用量でも有意のカルセミツク活性を表わさ
ないことを示している。この化合物は血清カルシウムレベルを上げず、そこで有
意のカルシウム流通活性に欠けている。さらに、その化合物は動物1匹当り62
50ピコモルの用量レベルで腸内カルシウム輸送を刺激しない。同じ条件下で、
公知の活性ビタミンD代謝体、1.25−(OH)2 D、は予想通り10の1
の低用量レベルで十分活性である。
それゆえ、これら一般構造式III(R,!は水素、メチル、エチル、プロピル
である)のセコステロイドは、それらが骨のミネラル移動及び腸内カルシウム輸
送活性に関して有意の生体内における生物学的応答をひきおこさないから、生体
内で古典的なビタミンD機能を遂行しないと結論ずけることができる。
上記のデータは本発明のセコステロールが異常な予想外の活性を有していること
を確証する。それらは、いくつかの公知のビタミンD関連化合物のように、高度
に有意の細胞分化活性を示すが、ビタミンD誘導体に典型的なカルセミツク活性
を示さない。それゆえ、公知の抗白血病ビタミンD化合物の望ましくないカルセ
ミツク作用に欠けている本発明のセコステロイドはエイズのようなウィルス病の
治療として新規な好ましい方法を提供する。
1α 25− OH、−26−ホモ−D3 A の カルシウム蔓艶造立
オスの乳離れしたラットをホルッマン社(Holtz+san Co、、 Ma
dis。
n、 Wjs:)から購入し、スダら(Suda et al、、 J−Nut
rition 100゜1049、1970)の記載した低カルシウム、ビタミ
ンD欠乏餌を随意に与えた。その後、そのラットを各6匹ずつの4群に分け、そ
れぞれ犠牲にする7時間前に0.05m1の95%エタノールに溶解した650
ピコモルのla、25 (OH)x−26−ホモ−Da、1α、25− (OH
)、−(22E)Δ1!−26−ホモーD、または1α、25−(OH)* D
aを頚静脈注射した。コントロールの群のラットには犠牲にする7時間前に0.
05m1の95%エタノールを与えた。コントロールの群のラットには犠牲にす
る7時間前に0.05m1の95%エタノールベヒクルを同じ方法で与えた。そ
れらは斬首により殺害し、血液を集め遠心分離して血清を得た。血清カルシウム
濃度を0.1%の塩化ランタンの存在下で原子吸光分光光度計で定量した。結果
を次表に示す:第8表
投与化合物 血清カルシウム濃度
エタノール 3.4±0.3°1
1 α、25− (OH)*−26−ホモ−〇、 4.6 ± Q、2 ′5+
1 α、2Fr (OH)* −(22E) △1−26一本モー0. 4.6
± 0.3 ″51中平均値からの標準偏差
b)はa)から有意差あり p 0.001上記のデータからビタミンD欠乏動
物のビタミンD応答系において本発明の化合物はビタミンの循環ホルモン形であ
る1α、25−(OH)、D、と同じ活性を示すと結論することができる。
1α、25−ジヒドロキシビタミンDt(1α、25− (OH)。
D、)とその構造類似体である1α−ヒドロキシビタミンD、(1α−0H−D
、)は、上記した十分に確立されたカルセミツク作用(calcemic ac
tion)のほかに、効力のある抗癌活性を示すことが最近発見された。特に、
上記した名称の化合物は、培養における白血病細胞のようなヒトの悪性細胞の、
非悪性マクロファージへの分化を引き起こすうえで有効であり、生体外での細胞
に対する抗癌活性は、これらの化合物の投与が(対照に比べて)白血病のマウス
の寿命を延ばすとともに、ヒト白血病患者の状態を著しく改善したことを示すこ
とにより、生体内での有益な影響と相互に関連させることができることが示され
た。これらの観察に基づいて、1α−ヒドロキシル化ビタミンD化合物は、白血
病治療用の治療剤として提案されている[スダ(Suda)等の米国特許第4,
391,802号]。
キシビタミンD化合物、すなわち、1α−ヒドロキシビタミンD1(1α−0H
−D、)と1α、25−ジヒドロキシビタミンD。
(1α、25− (OH)s Da )は実際に、白血病細胞の分化を引き起こ
すうえで著しく有効であるが、これらを抗白血病剤として使用することに対して
は本質的に重大な欠点があり、従って、これらの物質の高いカルセミツク活性は
不可避である。かくして、公知の最も有効なビタミン誘導抗白血病剤である1α
、25− (OH)。
D富もまた、最も効力のあるカルセミツク剤であり、1α−0H−D3の抗白血
病効力もまた抗カルセミツク活性と相互に関連している。抗白血病剤として有効
な投与レベル(例えば、スダ等の特許の実施例において特定されているようなl
μg/日)でのこれらの化合物の投与は、特に既に衰弱病(debilitat
ing disease)に罹っている患者において、重大な医学的な合併症を
伴なう、高くて、著しく過剰なカルセミツクレベルを必然的に生ずる。カルシウ
ムレベルを高めるうえでの公知の1α−ヒドロキシビタミンD化合物の本質的に
高い効力のために、抗白血病剤としてのこれらの使用は排除される場合がある。
ウィルス病の好ましい治療方法は、カルセミツク活性に対する高い抗白血病率に
特徴がある化合物、すなわち、血清カルシウムレベルを高める場合の効力に比較
して白血病細胞の分化を引き起こす場合に一層の効力を発揮する化合物を投与す
ることであると明らかに考えられる。
本発明の化合物はまた、悪性細胞の非悪性細胞への分化を誘因する場合に、すな
わち、白血病細胞の分化により測定される抗悪性形質活性において優先的に活性
を示すが、カルシウム代謝に対する影響においては1α、25−ジヒドロキシビ
タミンD、を越える活性は示さない。この独特かつ予想外の特性の組み合わせに
より、本発明のこの新規な側鎖ホモビタミンD化合物は、白血病及びエイズのよ
うなウィルス病の治療に優れたかつ好ましい薬剤を提供する。
本発明の側鎖ホモビタミンD化合物は、培養で成長したヒトの前骨髄球白血病細
胞(HL−60細胞)に投与すると、これらの細胞のマクロファージ(単球)へ
の分化を引き起こす。分化活性を測定するための幾つかの標準的な検定法におい
ては、これらの化合物は、公知の最も活性のあるビタミンD誘導体である1α、
25−(OH)2 Dsよりも有効であることが示された。
試験されたビタミンD誘導体により誘起される分化の程度は、単球に特徴がある
機能の及び酵素のマーカを示す細胞のパーセンテージとして示された。検定され
た2つのマーカは、a)細胞が死んだ酵母の食作用を行う能力と、b)細胞がホ
ルボールエステルで刺激を受けたときに過酸化物を形成するにトロテトラザリウ
ムブルーを還元する)能力であった。
この「%食細胞」は、試験化合物により誘起される分化のパーセントを示す。結
果は、下記の第9表に要約されている。
第9表の結果は、ホモ化合物が1.25− (OH)、Dsよりも有意に大きい
効力を有することを示している。全ての濃度においてホモ化合物はこれまで公知
の最も活性のある化合物である1α、25− (OH)* D、よりも大きな白
血病細胞の分化度を達成してしする。例えば、10−8モルの濃度では、ホモ化
合物は70%の分化を達成し、一方、1.25− (OH)、D、はわずかに約
47%の分化された細胞を与えるに過ぎない。50%の分化を達成するためには
、1xlO−@Mの濃度のホモ化合物を必要とするが、1α、25− (OH)
2 DIは約1xlO−’Mであり、すなわち、約10倍の効力の差がある。N
ET検定の結果は、下記の第10表に示されている。
第10表に掲げられている結果もまた、試験されたホモ化合物が生体外でヒトの
骨髄性白血病細胞の正常な細胞への分化を誘発するうえで1α、25− (OH
)、D、よりも活性が高いことを示している。このNBT還元により測定される
白血病細胞の60%分化を達成するためには、2xlO−’Mの濃度のホモ化合
物が必要であるが、lα、25− (OH)t D、で同程度の分化を達成する
には、3.5xlO−”Mの濃度を必要とし、効力の差は17倍となっている。
かくして、上記検定の双方とも、ホモビタミンD化合物は白血病の分化を誘発す
るうえで高い効力を有していることを示している。
更に、上記結果は、この分化活性において、これらのホモビタミンD化合物が1
α、25− (OH)−Dsよりも有意に高い効力を有することを示しているや
るので、これらのホモビタミンD化合物はヒト被験者における白血病に対して有
効に使用することができるのは明らかである。同時に、これらの化合物は高いカ
ルセミツク活性を示すのではなく、1α、25− (OH)* D、と略同等の
活性を示している。かくして、これらのホモビタミンD化合物は、カルセミツク
活性に対する抗悪性形質活性率が高いことに特徴がある。この新規で所望の生物
学的特性により、これらの側鎖ホモ化合物はエイズ治療の優れた治療剤として機
能するものと考えられる。
ヒトの白血病またはエイズの治療には、本発明のホモビタミンD化合物は骨髄性
細胞のマクロファージへの分化を誘発するのに十分な投与量をもって被験者に投
与される。適宜の投与量は上記の通りであるが、投与量は、本技術分野において
周知であるように、疾病の程度または被験者の反応もしくは状態に従って調整す
ることができる。
シクロベン ノビ ミンD r の 2・ゞカルセミツク活性と分化特性の双方
に関して、ビタミンD類似体であるシクロペンタノ−1,25−ジヒドロキシ−
ビタミンD、とシクロペンタノ−1,25−ジヒドロキシ−22E−デヒドロ−
ビタミンDaの検定を行なった。検定手順と得られた結果は、以下の実施例に記
載されている。
化合物の腸カルシウム輸送
2 と カルシウム1パ
雄の乳離れした子供のラット[ウィスコンシン州、マジソン(Madfson)
のバーラン・スプレーグ・ダウリー・カンパニー(Harlan−Spragu
e Dawley Co、 )から入手コに、スダら「ジャーナル・オブ・ニュ
ートリツクEl ”/ (J、 Nutr、 )第100巻、第1049−10
52頁、1970年)」により説明されているように、低カルシウムのビタミン
D欠乏食餌(0,22%Ca、0.3%P)の任意量を、全部で4週間に亘って
与えた。第3透口の終りに、動物をランダムに各6匹のラットからなるグループ
に分けた。1つのグループ(対照グループ)は、全部で7日間腹膜内(inte
rperitoneal) (i 、 p 、ン注入により溶媒ビヒクル(95
%プロピレングリコール15%エタノールの0.1m1)の投与を毎日受けた。
その他のグループは、同量の溶媒ビヒクルに溶解した、第11表に示すような量
の試験化合物(即ち、1,25 (OH)* Ds 、化合物Iまたは化合物I
I)を、7日間に亘って注入により毎日受けた。動物は最後の注入後24時間た
ってから殺し、腸のカルシウム輸送を測定するために腸を取り出すとともに、骨
のカルシウム流通(mobilization)の検定(血清カルシウムレベル
の測定)のために血液を集めた。腸のカルシウム輸送は、へロラン(Hallo
ran)及びデル−力(DeLuca) rアーカイブズ・オブ・バイオケミス
トリー・アンド・バイオフィジックス(Arch、 Biochea+、 Bi
ophys、 )第208巻、第477−486頁(1981年)」により説明
されているような外反腸管嚢技術(everted gut sac tech
nique) rマーチン(Martin)及びデル−力(DeLuca)のア
メリカン・ジャーナル・才ブ・フィジオロジ−(Am、 J、 Physiol
、)第216巻、第1351頁(1969年)jにより測定した。紫膜/粘膜カ
ルシウム濃度の比として通常の態様で表わされている結果が、下記の第11表に
示されている。骨のカルシウム流通は、血清の0.1mlアリコツトをL a
C1mの0゜1%水溶液]、、9mlで希釈し、次にカルシウム濃度を原子吸光
分光分析法により直接定量するという標準的な手順を使用して血清カルシウムレ
ベルを測定することにより検定した。mg%カルシウムとして表わした結果を下
記の第11表に示す。
第11表
シクロペンタノ−ビタミンD類似体の骨カルシウム輸゛と カルシウム、゛ 血
カルシウムレベル ゛投与化合物 量 Ca輸送 血清カルシウムn/ Ca
” /Ca m %
平均上SEl+1 平均上SEM
なし (対照) 0 2.4±0.22 3.7±0.061,25−(O)I
)Js 50 8.3 ±0.43 4.6±0.lOシクロペンタノ−1,2
5(OH)D、 25 7.7 ±0.37 5.5±0.31125 10、
4 ±0.10 7.4±0.06シクロベンタノー1.25−(OHI!−5
CI 8.3 ±0.81 5.9±0.1422−デヒドロ−D。
シクロペン ) 4 の ゞ
試験化合物に応答するHL−60細胞(ヒトの白血病細胞)の分化の程度を、N
BT還元、エステラーゼ活性及び食作用活性の3つの異なる検定により評価した
。NBT還元および食作用検定は、米国特許第4.717.721号においてデ
ル−力(DeLuca)等により説明されているようにして行った。第3の検定
は、ミズーリー州(MO)、セントルイスのシグマ・ケミカル・コーポレーショ
ン(Sigma ChemicalCorp、 )から入手することができるシ
グマ・キット(Sigma Kit) No。
10において与えられている方法に従ってマーカとして非特異性酸を測定した[
オストレム(OstrelllI)等のプロシーディングズ・オブ・ザ・ナショ
ナル・アカデミ−・オブ・サイエンシズ・オブ・ザ・ユナイテッド・スティン・
オブ・アメリカ(Proc、 Natl、 Acad、 Sci。
USA)第84巻、第2610頁(1987年)、オストレム(OstreIl
lI)等のジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J、 Biol
。
Chem、 )第262巻、第14164頁(1987年)」。結果は第12表
に示す、3つの検定のデータは、種々の濃度の(比較標準とし一ビタミンD相似
体を用いた処理により得られた分化細胞のパーセントとして表わされている。
第12表
HL−60細胞培養におけるシクロペンタノ〜1.25−(OH)z I)s及
びシクロヘンタ/ 1.25− (OH)z−22−デヒドロ−Dsの ゞ
%
投与化合物 濃度
モル NBT ニステラー壬
1.25−(OH)、D、 1xlO−’ g9±3 93±2 88±31x
lO−” 58±4 63±4 59±31x10−@ 34±3 37±3
34±2シクロペンタノ−1,25−5xlO−” 90±4 88±4 86
±3(OH)zD* 1xlO−’ 8143 8o±4 82±45xlO−
” 63±2 66±4 65±41xlO−’ 46±2 45±3 45±
3シクロペンタノ−1,2Fr 1xlO−’ 95±3 95±3 92±6
(OH)2−22−デヒドロ−Ds 5xlO−” 90±3 91±2 89
±31xlO−” 80±3 76±4 76±45xlO−” 63±2 6
7±4 63±31xlO−’ 47±3 45±2 49±35xlO−”
39±3 39±3 40±3前記試験結果は、新規なシクロペンタノ類似体は
高いカルセミツクおよび分化活性を有していることを示している。実際に、第1
1表及び第12表に掲げられている検定結果は、カフミック活性及び分化活性に
関して、2つのシクロペンタノビタミンD類似体は、天然のホルモンである1、
25− (OH)2 D−よりも大きい効力を有していることを示している。か
くして、シクロペンタノ類似体により引き出されるカルシウム輸送応答は、骨か
らのカルシウム流動に及ぼす影響において1.25− (OH)、D、により与
えられるものと略同じである(第11表)。同様に、第12表におけるデータは
、白血病細胞の分化においてシクロペンタノ類似体が1,25− (OH) 2
D、よりも約5倍も高い活性を有することを示している。これは、例えば、双方
のシクロペンタノ化合物が5xlO−”Mの濃度において90%の分化を達成す
るのに対し、1.25−(0H)2Dsは同じ程度の分化を達成するのに5倍高
い濃度(IXlo−’M)を必要とすることを示す記載から明らかである。
これらの結果に基づき、双方のシクロペンタノ類似体ともカルシウム規制剤とし
てまたは分化誘発剤として有効に使用することができると結論付けることができ
る。かくして、新規な類似体は、腎性骨異栄養症、ビタミンD耐性くる病、骨粗
髭症及び関連する疾病のようなカルシウム代謝障害の予防または治療において使
用することができる。同様に、類似体の分化を誘発するうえでの高い効力により
、新生物形成疾病、特に、白血病及び今ではエイズの治療用の、1.25−(O
H)2 D、のような公知の化合物の代わりに使用することができる。
のビタミンD ゛ の ^ ・
ビタミンDのホルモン形態であるl、25−ジヒドロキシビタミンD3は、生体
外においてHL−60ヒトの前骨髄球の単球状細胞への分化を誘発する。HL−
60において単球マーカの発育を誘発する場合における1、25−ジヒドロキシ
ビタミンD、の30の類似体の相対的な活性の評価を行った。評価を行った3つ
の分化マーカは、非特異性酸エステラーゼ活性、ニトロブルーテトラゾリウム還
元活性及び食作用能力であった。
活性比(AR)−一各検定からのデータを使用して、各類似体に関して3つの対
数投与量一応答曲線(log dose−response curve)をつ
くった。ED、。、すなわち、4日後に50%分化を達成するのに必要とされる
濃度を、各曲線から直接得た。平均値EDs。は、各類似体に関する3つの検定
から算出した。相対活性(AR)は、類似体の平均ED、。の1,25− (O
H)、DsのED、。(即ち、10−6M)に対する比である。従って、AR値
は上記した条件の下でHし一60細胞の成熟を誘発する類似体の、天然のホルモ
ンに対する効力を示す。
第6図は、研究されたほとんどの類似体の構造を示す。第7乃至11図は、種々
の類似体の代表的な対数投与量一応答曲線であり、各図は使用された検定の1つ
に関する曲線を提供するものである。
同様の曲線が他の2つの検定について提供され、各類似体のE D s。
を算出するのに使用した。第13表は算出された活性比(AR)とともに、はと
んどの類似体の3つの検定のそれぞれにより測定されたED、。を示す。
第7図は、側鎖ヒドロキシル基を含まない5つの1α−ヒドロキシル化類似体の
活性を示す。1α−OH−D s リーDは、1,25− (OH) 2D、(
上りよりも100倍活性が低く(それぞれ、E D 、。= 10−@M及ヒ1
0−’M、第13表)、25−1::ド0キシル基の損失は効力を2オーダの大
きさくtwo orders of magnitudeすると、活性が6乃至
7倍減少するだけである。△22−トランス二重結合の導入は1−0H−D、の
活性を2倍改善し、△22−二二2玉−1−OH−D、(上X)は飽和1−0H
−DIに必要とされる10−’Mと比較して、5xlO−’Mで50%分化を誘
発する。1α−OHの1β−OHへのエピマー化とともに△22−トランスの△
22−乞ス(1工)の異性化は、実際に全ての活性をなくし、10−’Mにおい
てさえも、これらの化合物はわずかに10−20%の分化を誘発するに過ぎなか
った。
第8図は、1α−ヒドロキシル基を持たない一連の25−OH類似体(2a−2
f)の活性を比較する。25− OHD s (2a )とともに示されるよう
に、1α−OHの損失は活性を80倍減少される。25− OH−D t (2
b )と24−エビ−25−OH−D。
(且)は、それぞれ4xlO−’M及び3xlO−’Mで50%分化を誘発する
ことができ、25−0H−D、よりも活性が約2倍高い。この観察は、C−22
でのトランス二重結合の導入が活性を2倍改善することを示す第7図の結果と一
致する。双方の25−0H−D、異性体とも、C−24におけるR−またはS−
メチル立体化学のトレランスを示すこの系において略同じ活性を有している。2
6.27−F、−25−OH−D2 (ス旦)の場合のように側鎖におけるフッ
素基の導入は25−0H−D、の活性を2倍改善している。これは、24位また
は26.27位におけるフッ素化が骨髄性細胞の成熟を4乃至7倍誘発させるよ
うに1.25− (OH)*D、の能力を改善するというシイナ(Shiina
)ら及びコニフラー(Koeffler)らの以前の観察と一致する。C−24
においてSp2平面中心(planar center)を形成する△2!から
△23位(−2d)への側鎖の二重結合の異性化は、25−0H−D、の活性を
2倍減少させる。24R,25−(OH)! D、(2f)は25−0H−Ds
よりも活性が低く、25−ヒドロキシル官能の存在の下での24−ヒドロキシ
ル基はこの系において活性を減じることを示している。同様に、1.25− (
OH)、D、の24−ヒドロキシル化は、HL−60細胞におけるその活性を減
じる。
響ととともに、側鎖の延長と切断の影響が、第9図において検討されている。一
般に、炭素1個の延長は、天然ホルモンの活性を1オーダの大きさで改善し、除
去される各炭素による側鎖の切断は活性を1オーダの大きさで減じる=24−ホ
モ−1,25−(OH)2D、(1上)と26−ホモ−1,25−(OH)2
Ds (1旦)は1.25− (OH)! D、に必要とされる10−”Mと比
較して1゜3xlO−”MにおいてHL−60細胞の50%成熟を誘発させるこ
とができるので、天然ホルモンよりも活性が8倍高い。C−22における不飽和
の導入により、8倍改善された効力を保持する相似体が得られた。これらの結果
は、1.25− (OH)、D、受容体のホモ類似体のアフィニティに基づいて
説明することはできない。競合する研究は、これらの化合物が天然ホルモンをH
L−60細胞とともにひよことラットの腸におけるその結合部位から変位させる
場合に、1.25− (OH)、Daと同等の能力を有することを示している。
ステロイド側鎖から1炭素(24−ツルー1,25−(OH)z Ds )(l
d)または2炭素(23,24−/JL、−1,25−(OH) =D、)(1
旦)を除去すると、活性がそれぞれ13倍及び220倍低下する。ひよこの腸の
1.25−(OH)tD、受容体を使用した変位の研究により明らかにされたよ
うに、これらの切断された類似体の結合アフイニテイはHL−60系におけるそ
れらの活性と密接に近似しており、1旦と1旦は、1.25−(OH)、DI受
容体に関してそれぞれ10倍及び160倍低いアフィニティを有している[ニス
・リー(S、 Lee)、エイチ・ケイ・シュノウズ(H,K、 5chnoe
s)およびエイチ・エフ・デル−力(H,F、 DeLuca)、未公表の結果
)。
5.6−Σ之之スートリエン変異を有する誘導体は、5.6−E/区化合物より
もわずか7倍だけ有効性が低くなる(第9図)。か(して、50%分化を達成す
るのに、5.6−E/ス誘導体(旦)は1.3xlO−’ Wiが必要となるの
に比較して、24−ツルー1゜25− (OH)、D、の5,6−トランス異性
体は7xlO−’Mの濃度が必要となる。HL−60系における有効性に関する
1α−ヒドロキシ基の重要性を考慮すれば、5.6−トランス誘導体のこの相対
的に高い活性は3β−ヒドロキシ基の偽(pseudo) −1α−ヒドロキシ
位置への転移の結果によるものと考えられる。同様に、1α−ヒドロキシル基を
欠<25−0H−6,19−エポキシビタミンD、は、HL−60系に3いて予
想外の高い活性を示している。
第10図は、短鎖の類似体とともに種々の長さの第1アルコール側鎖の活性を示
す(化合物1旦−よヱ)。26.27−ビス−ツルー1,25− (OH)*
DI (1旦)は、25−ヒドロキシ置換基の側面にある2つのメチル基を欠く
点においてのみ天然ホルモンと異なる。更に、この化合物は、1.25−(OH
)t D、よりも2オーダの大きさで有効性が低い、類似体上!−上工により表
わされる1旦の側鎖から炭素1個を逐次除去しても活性を低下させる場合に更に
影響を及ぼすことはな(,23,24,25,26,27−ペンタノール−1,
22−(OH)t Di (1工)もまた1、25− (OH)! D、よりも
2オーダの大きさで有効性が低い。嵩及び極性がより少ないアルデヒド(1旦)
へのC−22−ヒドロキシルの酸化は、活性を2倍改善し、ARは天然のホルモ
ンよりも170乃至80倍低下する。C−22から酸素置換基を除去すると活性
が著しく改善され、1α−0H−ビスホモプレグナ(工1)およびlα−0H−
ホモプレグナコレカルシフェロール(工旦)は、1.25−(OH)z Daよ
りも活性がわずかに20倍低くなるに過ぎない。当初の長さのステロイダル(s
teroidal)側鎖を保持するが、25−ヒドロキシル置換基を失った類似
体である1α−0H−D。
は、1.25 (OH)* Dsよりも活性が100倍低いという事実を考慮す
れば、これらの結果は注目すべきものである。よ1と1旦の高活性は、1.25
− (OH)、D、受容体の驚くべき高いアフィニティに基づいて説明すること
ができる。lα−0H−ホモブレグナコレカルシフェロールと1a−OH−ビス
ホモプレグナコレカルシフェロールは、天然のリガンドをひよこの腸の受容体の
結合部位から変位させた場合に1.25− (OH)a D−よりも有効性がそ
れぞれ4倍および11倍低いに過ぎない(22)。
1.24R−(OH)、D、(上ヱ)は、天然ホルモンと同等の活性を有するが
、その立体異性体である1、24S−(OH) 2D、(工1)は活性が半分で
ある(第13表)、生体内では、1゜24S−(OH)2 Daは、カルシウム
運搬と骨のカルシウム流動を刺激するうえでは活性は低く、かつ、l、25−
(OH)2 D。
と比較して受容体に関して同等のアフィニティを有している。マツイ(Mats
ui)等は、1,24R−(OH)x Daは単球/顆粒球関連形質膜抗原を誘
発するうえで1.25− (OH)、D、と同じ効力を示し、l、24S−(O
H)* Dsはほんのわずかに活性が低いだけであることを明らかにしている。
これは、C−24S位置にメチル基を有する1、25− (OH)、Da (土
工)は1.25− (oH)zDsよりも活性が2倍低いので、C−24S−置
換基の立体効果によるものと考えることができる24S−立体異性体に対する小
さな区別を示している(第13図)。実際に、l、25− (OH)、D、(エ
ユ)と1.24R,25−(OH)3 Ds (1上)は、2−3xlO−@M
と9xlO−”Mにおいて2EDsaを有する、予想外のかつ著しく再現性のあ
る2段階(biphasic)対数投与量一応答曲線(第11図)をユニークに
形成する。
このように、ビタミンDの公知の代謝物のうち、1.25−ジヒドロキシビタミ
ンDaが最も活性があり、細胞の50パーセントは10−”Mの1,25−ジヒ
ドロキシビタミンD1で4日処理すると成熟した表現型を呈する。C−1または
C−25−ヒドロキシル基を除去すると、活性は2オーダの大きさまで低下する
が、1α−乃至1β−ヒドロキシル基のエピマー化は実質上活性をなくす、C−
24またはC−26に3いて炭素1つを付加することにより1,25−ジヒドロ
キシビタミンD、のステロイダル側鎖を延長すると、1オーダの大きさで効力を
改善する。ステロイダル側鎖を切断すると、除去された各炭素につき活性が10
倍低くなる。C−26及びC−27メチル基を除去すると、活性は100倍低く
なる。la−ヒドロキシ−ホモ−及びビスホモプレグナコレカルシフェロールの
ような短い脂肪側鎖を有する類似体は、驚くべき高い活性を示し、効力は天然ホ
ルモンよりもわずかに20倍低いだけである。HL−60系におけるほとんどの
類似体の活性は、ひよこの腸における十分な特徴をなすl、25−ジヒドロキシ
ビタミンD、受容体に関する類似体の公知の相対アフィニテイに近似しており、
1.25−ジヒドロキシビタミンD、のこの機能が受容体により媒介されるもの
であることを更に証明している。
1α−ヒドロキシビタミンD、は、生体外においてHL60の分化を引き起こす
うえで1α、25−ジヒドロキシビタミンD、の活性(第13表参照)の100
倍よりも低いことに特に注目すべきである。しかしながら、生体内においては、
1α−ヒドロキシビタミンD、は、ホリック(Ho11ick)等のサイエンス
(Science)第190巻、第576−578頁(1975年)及びホリッ
ク等のジャーナル・オブ・クリニカル・エンドクリノロジー・アンド・メタボリ
ズム(Journal of C11nical Endocrinology
& Metabolism)第44巻、第595−598頁(1977年)に
記載のように、la、25−ジヒドロキシビタミンD、に素早く変換されること
は周知であり、この化合物は、上記文献に示されるように、細胞分化において高
い効力を有する。かくして、人体が比較的活性のない1α−ヒドロキシル化ビタ
ミンD化合物を、細胞の分化を引き起こすうえで高い活性を示す代謝物に素早く
変換することができることは明らかである。この生体内での能力により、悪性腫
瘍及びエイズのようなウィルス疾患を、側鎖の24または25炭素位置にヒドロ
キシル基を当初は持たないla−ヒドロキシル化ビタミンD化合物で処置するこ
とが可能となる。
更に、本発明は、レンチウィルス(lentivirus)感染症ならびに付隨
する免疫および感染障害を治療するための組成物および方法を提供する。レンチ
ウィルスに関しては、これは、生体外で試験されたときにレンチウィルスの複製
を抑制することができる化合物であるビタミンD化合物の有効量を投与すること
により達成することができる。レンチウィルスは周知であり、一般的には、この
グループのウィルスに共通の遺伝構造を有する比較的緩慢な病状を持つレトロウ
ィルスとして説明することができる。例えば、レンチウィルスはヒト免疫不全ウ
ィルスタイプ1 (HIV−1)、ヒト免疫不全ウィルスタイプ2 (HIV−
2)、サル免疫不全ウィルス(S I V)、ウマ脳炎関節炎ウィルス(CAE
V)、ビスナーナエデイ(visna−naedi)ウィルス、ウシ白血症ウィ
ルス(BLV)及びネコ免疫不全ウィルス(F I V)を含む。
第13表
HL−60分化の誘発における
1、25 0HaDの ・2
ED、。
化合物 二トロブルーテ 食作用 非特異性酸二 活性比トラゾリウム還元 活
性 ステラーゼ活性M M M AR
ll 3.0xlO−” 2.7xlO−” 1.7xlO−” 21j 9.
3xlO−’ 1.0xlO−’ 1.0xlO−’ 1002J2 7.0x
lO−’ 6.0xlO−’ 1.0xlO−’ 8013 3.0xlO−’
2.0xlO−” 2.0xlO−’ 220lr 1.4xlO−’ 、
1.8xlO−” 2.0xlO−’ 170相似体の低濃度における投与量応
答曲線から得られなEDs、を表わす。
HL−60細胞は、指示された濃度の1.25− (OH)! D。
相似体の存在下で4日間培養した。これらの検定により50%成熟を誘発するこ
とができる類似体の濃度は、対数投与量一応答曲線から得られた。
ARは1.25−(OH)! Ds (10−@M)のE D s。に対する類
似体の平均EDS。の比であり、類似体の活性を天然ホルモンの活性と関連させ
るものである。未処理の培養は、上記3つの検定により5−7%の単球細胞を一
貫して示した。
1.25DHCCはU937細胞におけるHIVの複製を抑制する感染後の日数
第1図
t1937mにおける+i L V fk譚’7+”pn+iビタミンD、類似
体のモル
第4図
類似体濃度、 M
第6図
顕似体濃度、 M
第11図
国際調査報告
−一1−−^帥−メ馴”@PCT/US 90105134−一階一〜I^帥に
1馴−PCT/Els 90105i34国際調査報告
Claims (95)
- 1.ヒト免疫不全ウイルス感染及び後天性免疫不全症候群を治療する方法であっ て、下記式の化合物 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R4及びR5は水素、重水素を示し、あるいは一緒になった場合にはR 4及びR5は炭素−炭素二重結合または炭素−炭素三重結合を示し、R13は水 素、ヒドロキシ、保護ヒドロキシ、フッ素、重水素またはアルキル基を示し、Z は水素、ヒドロキシ、保護ヒドロキシを示し、R2は水素、重水素、ヒドロキシ 、保護ヒドロキシ、フッ素またはアルキル基を示し、同じであっても異なってい てもよいXとYは水素またはヒドロキシ保護基であり、R1は−CF3、−CD 2または−(CH2)q−H基であり、R2は−CF2、−CD2または−(C H2)p−H基であり、n、q及びpは1乃至5の値を独立に有する整数であり 、R1及びR2は一緒になった場合には−(CH2)m−基を示し、mは2乃至 5の値を有する整数である。) を有効量、患者に投与することを特徴とする方法。
- 2.前記化合物が1α,25−ジヒドロキシ−ビタミンD2であることを特徴と する請求項1に記載の方法。
- 3.前記化合物が1α,25−ジヒドロキシ−24,24−ジフルオロ−ビタミ ンD2であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 4.前記化合物が1α,25−ジヒドロキシ−26,27−ヘキサジュウテロー ビタミンD2であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 5.前記化合物が1α,25−ジヒドロキシ−26,27−ヘキサフルオロビタ ミンD2であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 6.前記化合物が1α−ヒドロキシビタミンD3であることを特徴とする請求項 1に記載の方法。
- 7.前記化合物が24−ホモ−1α,25−ジヒドロキシ−22−デヒドロビタ ミンD3であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 8.前記化合物が24−ジホモ−1α,25−ジヒドロキシ−22−デヒドロビ タミンD2であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 9.前記化合物が24−トリホモ−1α,25−ジヒドロキシ−22−デヒドロ ビタミンD3であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 10.前記化合物が26,27−ジメチル−24−ジホモ−1α,25−ジヒド ロキシ−22−デヒドロビタミンD3であることを特徴とする請求項1に記載の 方法。
- 11.前記化合物が26,27−ジメチル−24−トリホモ−1α,25−ジヒ ドロキシ−22−デヒドロビタミンD3であることを特徴とする請求項1に記載 の方法。
- 12.前記化合物が26,27−ジエチル−24−ジホモ−1α,25−ジヒド ロキシ−22−デヒドロビタミンD3であることを特徴とする請求項1に記載の 方法。
- 13.前記化合物が26,27−ジエチル−24−トリホモ−1α,25−ジヒ ドロキシ−22−デヒドロビタミンD3であることを特徴とする請求項1に記載 の方法。
- 14.前記化合物が26,27−ジプロピル−24−ジホモ−1α,25−ジヒ ドロキシ−22−デヒドロビタミンD3であることを特徴とする請求項1に記載 の方法。
- 15.前記化合物が26,27−ジプロピル−24−トリホモ−1α,25−ジ ヒドロキシ−22−デヒドロビタミンD3であることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の方法。
- 16.前記化合物が24−ホモ−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3である ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 17.前記化合物が24−ジホモ−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3であ ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 18.前記化合物が24−トリホモ−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3で あることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 19.前記化合物が26,27−ジメチル−24−ジホモ−1α,25−ジヒド ロキシビタミンD3であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 20.前記化合物が26,27−ジメチル−24−トリホモ−1α,25−ジヒ ドロキシビタミンD3であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 21.前記化合物が26,27−ジエチル−24−ジホモ−1α,25−ジヒド ロキシビタミンD3であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 22.前記化合物が26,27−ジエチル−24−トリホモ−1α,25−ジヒ ドロキシビタミンD3であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 23.前記化合物が26,27−ジプロピル−24−ジホモ−1α.25−ジヒ ドロキシビタミンD3であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 24.前記化合物が26,27−ジプロピル−24−トリホモ−1α,25−ジ ヒドロキシビタミンD3であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 25.ヒト免疫不全ウイルス感染及び後天性免疫不全症候群を治療する方法であ って、下記式の化合物 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、X1及びY1はそれぞれ水素、アシル、アルキルシリル及びアルコキシ アルキルよりなる群から選ばれ、Uはアルキル、水素、ヒドロキシアルキル、フ ルオロアルキル及び下記式の側鎖▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Z1は水素、ヒドロキシまたは0−アシルを示し、R6及びR7はそれ ぞれアルキル、シュウテロアルキル、ヒドロキシアルキル及びフルオロアルキル よりなる群から選ばれ、もしくは一緒になった場合には−−(CH2)m−−基 を示し、mは2乃至5の値を有する整数であり、R5は水素、重水素、ヒドロキ シ、フッ素、0−アシル、アルキル、ヒドロキシアルキル及びフルオロアルキル よりなる群から選ばれ、R9は水素、重水素、フッ素、アルキル、ヒドロキシア ルキル及びフルオロアルキルよりなる群から選ばれ、もしくはR3及びR9は一 緒になった場合には二重結合酸素または二重結合炭素を示し、R10及びR11 はそれぞれ水素、重水素、ヒドロキシ、0−アシル、フッ素及びアルキルよりな る群から選ばれ、もしくはR10及びR11は一緒になった場合には炭素−炭素 二重結合または炭素−炭素三重結合を形成し、nは1乃至5の値を有する整数で あり、側鎖の20、22または23位のいずれか1つにある炭素は0、Sまたは N原子により置換することができる。)から選ばれる。〕 を有効量、患者に投与ことを特徴とする方法。
- 26.前記化合物が1α,25−ジヒドロキシ−19−ノルービタミンD3であ ることを特徴とする請求項25に記載の方法。
- 27.前記化合物が1α−ヒドロキシ−19−ノルービタミンD2であることを 特徴とする請求項25に記載の方法。
- 28.前記化合物が1α,25−ジヒドロキシ−19−ノルービタミンD2であ ることを特徴とする請求項25に記載の方法。
- 29.前記化合物が1α−ヒドロキシ−19−ノルービタミンD2であることを 特徴とする請求項25に記載の方法。
- 30.前記化合物が1α−ヒドロキシ−19−ノルー24エピービタミンD2で あることを特徴とする請求項25に記載の方法。
- 31.前記化合物が1α,25−ジヒドロキシ−19−ノルー24エピービタミ ンD2であることを特徴とする請求項25に記載の方法。
- 32.ヒト免疫不全ウイルス感染及び後天性免疫不全症候群を治療する方法であ って、式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (上記式においてR12は水素、メチル、エチルまたはプロピルであり、X2及 びY2はそれぞれ水素、アシル基、またはヒドロキシ保護基を独立に表わす。) の化合物の有効量を患者に投与ことを特徴とする方法。
- 33.R12が水素であることを特徴とする請求項32に記載の方法。
- 34.R12がメチルであることを特徴とする請求項32に記載の方法。
- 35.R12がエチルであることを特徴とする請求項32に記載の方法。
- 36.R12がプロピルであることを特徴とする請求項32に記載の方法。
- 37.前記有効量が前記化合物の約0.01μg/日乃至約100μg/日から なることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 38.前記有効量が前記化合物の約0.01μg/日乃至約100μg/日から なることを特徴とする請求項25に記載の方法。
- 39.前記有効量が前記化合物の約0.01μg/日乃至約100μg/日であ ることを特徴とする請求項32に記載の方法。
- 40.式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (上記式において、R4及びR5は水素、重水素を示し、もしくは一緒になった 場合にはR4及びR5は炭素−炭素二重結合または炭素−炭素三重結合を示し、 R12は水素、ヒドロキシ、保護ヒドロキシ、フッ素、重水素またはアルキル基 を示し、Zは水素、ヒドロキシ、保護ヒドロキシを示し、R2は水素、重水素、 ヒドロキシ、保護ヒドロキシ、フッ素またはアルキル基を示し、同じであっても 異なっていてもよいXとYは水素またはヒドロキシ保護基であり、R1は−CF 3、−CD3または−(CH2)q−H基を示し、R2は−CF3、−CD3ま たは−(CH2)p−H基を示し、n、q及びpは1乃至5の値を独立に有する 整数であり、R1及びR2は一緒になった場合には−(CH2)m−基を示し、 mは2乃至5の値を有する整数である。) で表わされる化合物の有効量と更に適宜の担体を有してなることをを特徴とする ヒト免疫不全ウイルス感染及び後天性免疫不全症候群の治療に使用する組成物。
- 41.前記化合物が1α,25−ジヒドロキシ−ビタミンD3であることを特徴 とする請求項40に記載の組成物。
- 42.前記化合物が1α,25−ジヒドロキシ−24,24−ジフルオロ−ビタ ミンD3であることを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 43.前記化合物が1α,25−ジヒドロキシ−26,27−ヘキサジュウテロ ービタミンD3であることを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 44.前記化合物が1α,25−ジヒドロキシ−26,27−ヘキサフルオロビ タミンD3であることを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 45.前記化合物が1α−ヒドロキシビタミンD3であることを特徴とする請求 項40に記載の組成物。
- 46.前記化合物が24−ホモ−1α,25−ジヒドロキシ−22−デヒドロビ タミンD3であることを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 47.前記化合物が24−ジホモ−1α,25−ジヒドロキシ−22−デヒドロ ビタミンD3であることを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 48.前記化合物が24−トリホモ−1α,25−ジヒドロキシ−22−デヒド ロビタミンD2であることを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 49.前記化合物が26,27−ジメチル−24−ジホモ−1α,25−ジヒド ロキシ−22−デヒドロビタミンD2であることを特徴とする請求項40に記載 の組成物。
- 50.前記化合物が26,27−ジメチル−24−トリホモ−1α,25−ジヒ ドロキシ−22−デヒドロビタミンD3であることを特徴とする請求項40に記 載の組成物。
- 51.前記化合物が26,27−ジエチル−24−ジホモ−1α,25−ジヒド ロキシ−22−デヒドロビタミンD2であることを特徴とする請求項40に記載 の組成物。
- 52.前記化合物が26,27−ジエチル−24−トリホモ−1α,25−ジヒ ドロキシ−22−デヒドロビタミンD2であることを特徴とする請求項40に記 載の組成物。
- 53.前記化合物が26,27−ジプロピル−24−ジホモ−1α,25−ジヒ ドロキシ−22−デヒドロビタミンD3であることを特徴とする請求項40に記 載の組成物。
- 54.前記化合物が26,27−ジプロピル−24−トリホモ−1α,25−ジ ヒドロキシ−22−デヒドロビタミンD3であることを特徴とする請求項40に 記載の組成物。
- 55.前記化合物が24−ホモ−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3である ことを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 56.前記化合物が24−ジホモ−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3であ ることを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 57.前記化合物が24−トリホモ−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3で あることを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 58.前記化合物が26,27−ジメチル−24−ジホモ−1α,25−ジヒド ロキシビタミンD2であることを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 59.前記化合物が26,27−ジメチル−24−トリホモ−1α,25−ジヒ ドロキシビタミンD2であることを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 60.前記化合物が26,27−ジエチル−24−ジホモ−1α,25−ジヒド ロキシビタミンD2であることを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 61.前記化合物が26,27−ジエチル−24−トリホモ−1α,25−ジヒ ドロキシビタミンD2であることを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 62.前記化合物が26,27−ジプロピル−24−ジホモ−1α,25−ジヒ ドロキシビタミンD3であることを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 63.前記化合物が26,27−ジプロピル−24−トリホモ−1α,25−ジ ヒドロキシビタミンD2であることを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 64.式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、X1及びY1はそれぞれ水素、アシル、アルキルシリル及びアルコキシア ルキルよりなる群から選ばれ、Uはアルキル、水素、ヒドロキシアルキル、フル オロアルキル及び▲数式、化学式、表等があります▼ なる式の側鎖よりなる群から選ばれ、この側鎖を示す式においてZ1は水素、ヒ ドロキシまたは0−アシルを示し、R6及びR7はそれぞれアルキル、シュウテ ロアルキル、ヒドロキシアルキル及びフルオロアルキルよりなる群から選ばれ、 もしくは一緒になった場合には−−(CH2)m−−基を示し、mは2乃至5の 値を有する整数であり、R8は水素、重水素、ヒドロキシ、フッ素、0−アシル 、アルキル、ヒドロキシアルキル及びフルオロアルキルよりなる群から選ばれ、 R9は水素、重水素、フッ素、アルキル、ヒドロキシアルキル及びフルオロアル キルよりなる群から選ばれ、もしくはR8及びR9は一緒になった場合には二重 結合酸素または二重結合炭素を示し、R10及びR11はそれぞれ水素、重水素 、ヒドロキシ、0−アシル、フッ素及びアルキルよりなる群から選ばれ、もしく はR10及びR11は一緒になった場合には炭素−炭素二重結合または炭素−炭 素三重結合を形成し、nは1乃至5の値を有する整数であり、側鎖の20、22 または23位のいずれか1つにある炭素は0、SまたはN原子により置換するこ とができる。)で表わされる化合物と更に適宜の坦体とを有してなることを特徴 とするヒト免疫不全ウイルス感染及び後天性免疫不全症候群の治療において使用 する組成物。
- 65.前記化合物が1α,25−ジヒドロキシ−19−ノルービタミンD3であ ることを特徴とする請求項64に記載の組成物。
- 66.前記化合物が1α−ヒドロキシ−19−ノルービタミンD2であることを 特徴とする請求項64に記載の組成物。
- 67.前記化合物が1α,25−ジヒドロキシ−19−ノルービタミンD2であ ることを特徴とする請求項64に記載の組成物。
- 68.前記化合物が1α−ヒドロキシ−19−ノルービタミンD2であることを 特徴とする請求項64に記載の組成物。
- 69.前記化合物が1α−ヒドロキシ−19−ノル−24エピービタミンD2で あることを特徴とする請求項64に記載の組成物。
- 70.前記化合物が1α,25−ジヒドロキシ−19−ノル−24エピービタミ ンD2であることを特徴とする請求項64に記載の組成物。
- 71.式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R12は水素、メチル、エチルまたはプロピルであり、X2及びY2は それぞれ水素、アシル基、またはヒドロキシ保護基を独立に表わす。) で表わされる化合物と更に適宜の坦体を有してなることを特徴とするヒト免疫不 全ウイルス感染及び後天性免疫不全症候群の治療において使用する組成物。
- 72.R12が水素であることを特徴とする請求項71に記載の組成物。
- 73.R12がメチルであることを特徴とする請求項71に記載の組成物。
- 74.R12がエチルであることを特徴とする請求項71に記載の組成物。
- 75.R12がプロピルであることを特徴とする請求項71に記載の組成物。
- 76.前記有効量が前記組成物のグラム当たり約0.01μg乃至約100μg であることを特徴とする請求項40に記載の組成物。
- 77.前記有効量が前記組成物のグラム当たり約0.01μg乃至約100μg であることを特徴とする請求項64に記載の組成物。
- 78.前記有効量が前記組成物のグラム当たり約0.01μg乃至約100μg であることを特徴とする請求項71に記載の組成物。
- 79.生体外で試験するとヒト細胞系の分化を刺激することができる化合物であ るビタミンD化合物の有効量を患者に投与することを特徴とするヒト免疫不全ウ イルス感染及び後天性免疫不全症候群を治療する方法。
- 80.前記細胞系がU937細胞系であることを特徴とする請求項79に記載の 方法。
- 81.前記細胞系がHL60細胞系であることを特徴とする請求項79に記載の 方法。
- 82.前記細胞系がM1細胞系であることを特徴とする請求項79に記載の方法 。
- 83.人に投与すると代謝物に変換される化合物である1α−ヒドロキシル化ビ タミンD化合物の有効量を患者に投与する方法であって、前記代謝物は生体外で 人細胞系において分化を引き起こすことを特徴とするヒト免疫不全ウイルス感染 及び後天性免疫不全症候群を治療する方法。
- 84.前記細胞系がU937細胞系であることを特徴とする請求項83に記載の 方法。
- 85.前記細胞系がHL60細胞系であることを特徴とする請求項83に記載の 方法。
- 86.前記細胞系がM1細胞系であることを特徴とする請求項83に記載の方法 。
- 87.生体外で試験するとレンチウイルスの複製を抑制することができる化合物 であるビタミンDの有効量を患者に投与することを特徴とするレンチウイルス感 染並びに付随する免疫及び感染障害を治療する方法。
- 88.前記レンチウイルスがヒト免疫不全ウイルスタイプ1であることを特徴と する請求項87に記載の方法。
- 89.前記レンチウイルスがヒト免疫不全ウイルスタイプ2であることを特徴と する請求項87に記載の方法。
- 90.前記レンチウイルスが猿免疫不全ウイルスであることを特徴とする請求項 87に記載の方法。
- 91.前記レンチウイルスが馬感染性貧血ウイルスであることを特徴とする請求 項87に記載の方法。
- 92.前記レンチウイルスがヤギ脳炎関節炎ウイルスであることを特徴とする請 求項87に記載の方法。
- 93.前記レンチウイルスがピスナーナエディウイルスであることを特徴とする 請求項87に記載の方法。
- 94.前記レンチウイルスがウシ白血症ウイルスであることを特徴とする請求項 87に記載の方法。
- 95.前記レンチウイルスがネコ免疫不全ウイルスであることを特徴とする請求 項87に記載の方法。
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