JPH0363871B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は音声描画通信端末装置等に用いられる
ラスタ式デイスプレイ装置に映し出される文字等
を実線と破線とで描画するようにしたラスタ式デ
イスプレイ装置の描画像表示制御回路に関する。

音声描画通信端末装置においては、通話者間で
の意志伝達の手段として音声による通話を加えて
相手方と文字等の交信ができるようになつてい
る。

このような文字等の交信は通信回線を介して行
なわれるのであるが、その交信される文字等は当
然のことながら自己のものと相手のものとを区別
して送受両端末装置において表示されなければな
らない。

従来においても、その区別のための手段は各
種、実用乃至開発されつつあるが、それらのもの
は必ずしも不十分なものなしとは云い難く、なお
改善の余地が残されている。

〔従来の技術〕

従来の音声描画通信端末装置において、自分の
描画画像と相手からの描画画像とを区別する方式
として、それら２つの画像を色違いで表示する第
１の方式、映像メモリに２つの画像のいずれか一
方を破線表示パターンとして直接に書き込む第２
の方式、及び映像メモリとは別に破線表示用メモ
リを備えてこれら両メモリからの表示信号を重ね
合わせて表示する方式がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述の第１の方式はデイスプレイ装置がカラー
でなければ所期の目的を達成することができない
という制限があり、第２の方式は破線表示から実
線表示に復元できないという欠点があり、第３の
方式はメモリ容量が多くなるという欠点がある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上述の問題点の解決を図つたラスタ式
デイプレイ装置の描画像表示制御回路を提供する
もので、その本発明は、音声描画像通信端末とし
て用いられるラスタ式デイスプレイ装置に、次の
構成要件を設ける。その構成要件は、自端末で描
画した描画像データをビツトマツプ形式で格納す
る第１の映像メモリと、通信回線より伝送されて
来た通信相手端末の描画像データをビツトマツプ
形式で格納する第２の映像メモリと、前記第１及
び第２の映像メモリからの描画像データを合成す
る第１の合成手段と、前記第１及び第２の映像メ
モリからの描画像データの内、一方の描画像デー
タを所定の表示位置でマスクして当該一方の描画
像データを他方の描画像データについての表示態
様と異なる表示態様で表示可能な描画像データに
変更し、他方の映像メモリからの描画像データと
合成する第２の合成手段と、前記第１及び第２の
合成手段が合成した描画像データの内、いずれか
一方を選択出力するセレクタである。これによ
り、前記ラスタ式デイスプレイ装置画面上に前記
自端末の描画像と、前記通信相手端末の描画像と
は、同一表示態様、又は異なる表示態様で選択表
示されるようにして、本発明は構成される。

〔作用〕

自端末で描画された描画像データは、前記第１
の映像メモリにビツトマツプ形式で格納される。

又、通信相手端末から通信回線を経て伝送され
て来た描画像データは、前記第２の映像メモリに
ビツトマツプ形式で格納する。

前記第１の映像メモリ及び前記第２の映像メモ
リから読み出された描画像データは、前記第１の
合成手段で合成されてセレクタへ出力される。

前記第１の映像メモリ及び前記第２の映像メモ
リから読み出された描画像データの内の、一方の
描画像データは、前記第２の合成手段で所定の表
示位置でマスクされて当該一方の描画像データ
は、他方の描画像データについての表示態様と異
なる表示態様で表示可能な描画像データに変更さ
れた後に、他方の映像メモリからの描画像データ
と合成され、そしてセレクタへ出力される。

そのセレクタは、そこに入力されて来た２つの
描画像データの内のいずれか一方を選択出力して
ラスタ式表示制御装置へ供給する。従つて、前記
自端末の描画像と、前記通信相手端末の描画像と
を、同一表示態様、又は異なる表示態様で、例え
ば、一方を実線で、他方を点線でラスタ式デイス
プレイ装置画面上に選択表示することが出来る。
これにより、前記自端末の描画像と、前記通信相
手端末の描画像とを区別して画面上に自在に表示
するのに要するハードウエアを少なくて済む。

〔実施例〕

以下、添付図を参照しながら本発明の実施例を
説明する。

第１図は本発明の第１の実施例を示す。この実
施例は音声描画通信端末装置で実施された例であ
る。この図において、１はラスタ式デイスプレイ
装置であり、２はそのタイミンク回路である。こ
のタイミング回路２からデータ信号の転送を制御
する信号であるデータ転送クロツクdCLK、線順
次走査のタイミングを制御する信号である水平同
期信号HSYNC及びフレーム周波数を制御する信
号VSYNCがデイスプレイ装置１に供給されると
共に、自己映像メモリ３及び相手映像メモリ４か
ら予め決められたタイミングで所定数のビツトが
並列に読み出されて対応する並直列変換回路５，
６で上記データ転送クロツクと同じ速度でビツト
シリアル化され、そのビツトシリアルの描画信号
がオアゲート７、そして該描画信号を一方の入力
に受けてセレクトアウトするように制御されてい
るセレクタ８を介してデイスプレイ装置１に供給
されるならば、自己映像メモリ３の内容も又相手
映像メモリ４の内容も実線で表示される。

そのような表示では自他の区別を為し得ない場
合が生ずるので、次のようなマスク信号発生回路
を設けて相手描画信号に画面に表示された場合に
その映像が破線で表示されるようにしている。マ
スク信号発生回路は水平方向のマスク間隔をセツ
トするレジスタ９とレジスタ９の内容及びデータ
転送クロツクdCLKに応答して水平マスク信号
HMSKを発生するカウンタ１０と、垂直方向の
マスク間隔をセツトするレジスタ１１と、レジス
タ１１の内容即ちラスタスキヤンを交互に有効ま
たは無効にする値及び水平同期信号HSYNCに応
答して垂直マスク信号VMSKを発生するカウン
タ１２とから成つている。

このマスク信号発生回路の出力信号、並直列変
換回路６の出力信号及びタイミング回路２からの
ブランキング信号BLANKに応答してアンドゲー
ト１３から出力される信号と、並直列変換回路５
からの自己描画信号とがオアゲート１４を介して
セレクタ８の他方の入力に供給されるようになつ
ており、そのセレクタ８はレジスタ１５にセツト
された指定情報に従つてそのいずれかの入力をセ
レクトアウトするように構成されている。アンド
ゲート１３及びオアゲート１４がゲート回路を構
成する。

このように構成された場合であつてデータ転送
クロツクdCLKを２分周する値がレジスタ９にセ
ツトされた場合の、各信号波形図が第２図に示さ
れている。即ち、相手描画信号D_IN2が第２図の２
−１に示すような波形のものであつたとすると、
水平マスク信号HMSK及び垂直マスク信号
VMSKは第２図の２−３及び２−９に示すよう
な波形となり、アンドゲート１３からの出力波形
図は第２図の２−４の如くなる。ここで本発明の
特長をクローズアツプするために、自己描画信号
は低レベルにある即ち表示されるものがないとす
る。この仮定により、デイスプレイ装置１の画面
の一ラスタ毎に第２図の２−４のような描画信号
がアンドゲート１３、オアゲート１４、そしてセ
レクタ８を経てデイスプレイ装置１に供給される
ことになる。従つて、その画面に表示される映像
は第３図の如くなる。

相手描画信号が文字等のものであるならば、画
面に表示される文字等は破線で表示されることに
なる。

一方、上述のところから明らかなように、自己
描画信号は実線で表示される。

従つて、画面上の文字等の自他の区別に明確に
為し得る。そのための特別のメモリは必要でな
い。又、セレクタ８の指定はその一方の入力にす
れば、破線で表示されていたものを即座に実線で
表示することもできる。

第４図は本発明の第２の実施例を示す。この実
施例は第１の実施例のマスク信号発生回路及びゲ
ート回路を次のように変更したことを除いて第１
の実施例と同じである。従つて、同じ構成要素に
は同一の参照文字を付してその説明を省略する。
この実施例におけるマスク信号発生回路は水平方
向のマスク間隔をセツトするレジスタ２０と、デ
ータ転送クロツクdCLKを分周するカウンタ２１
と、レジスタ２０にセツトされた内容に応じて決
まる分周出力をセレクトアウトするセレクタ２２
と、セレクタ２２の出力に接続されたインバータ
２３とから成る。又、そのゲート回路は並直列変
換回路６の出力信号、セレクタ２２の出力信号
dCLKe及びタイミング回路２のブランキング信
号BLANKを受けるアンドゲート２４と、並直列
変換回路６の出力信号、インバータ２３の出力信
号dCLKo及びタイミング回路２のブランキング
信号BLANKを受けるアンドゲート２５と、アン
ドゲート２４の出力を一方の入力に、又アンドゲ
ート２５の出力を他方の入力に接続し出力をオア
ゲート１４の他方の入力に接続したセレクタ２６
と、タイミング回路２の水平同期信号HSYNCを
２分周してセレクタ２６のセレクト制御入力に供
給する２分周回路２７とから成る。

このように構成された場合であつたデータ転送
クロツクdCLKを２分周した信号をセレクトする
ための値がレジスタ２０にセツトされた場合の、
各信号波形が第５図に示されている。この場合に
おいても、説明の都合上、相手描画信号D_IN2及び
タイミング回路２から出力される各タイミング信
号が第１の実施例における説明開始時の条件と同
じとすると、セレクタ２２の出力信号dCLKeは
第５図の５−６に示す如くなると共に、インバー
タ２３の出力信号dCLKoは第５図の５−８に示
す如くなるから、アンドゲート２４の出力信号
D_IN2eは第５図の５−７に示す如くなり、アンド
ゲード２５の出力信号D_IN2Oは第５図の５−９に
示す如くなる。そして、これら両出力信号は２分
周回路２７の出力信号LSEL（第５図の５−１０
参照）によつて該信号の高レベルのとき信号
D_IN2eが、そして低レベルのとき信号D_IN2Oがセレ
クトアウトされ、そしてオアゲート１４、セレク
タ８を経てデイスプレイ装置１に供給されること
になる。従つて、その画面に表示される映像は第
６図の如くなる。

それ故、相手描画信号が文字等のものであるな
らば、画面に評示される文字等は破線で表示され
ることになる。

一方、上述のところから明らかなように、自己
描画信号は実線で表示される。

従つて、この場合における効果もほぼ同等であ
る。

なお、上記実施例においては、相手描画信号に
対しマスク処理を施す例について説明したが、自
己描画信号に対し上述と同様のマスク処理を施す
ように構成してもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、 ハードウエアを削減しつつ文字等を実線と破
線とによる表示を可能にし、これにより特に音
声描画通信端末装置では自他の文字等の区別を
明確に為し得るほか、 その切替えも自在に行ない得る、等の効果が
得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示す図、第２
図は第１図実施例においてデータ転送クロツクを
２分周してマスク処理する場合の各種信号波形
図、第３図は第２図例示のマスク処理をした場合
のデイスプレイ画面の表示状態を示す図、第４図
は本発明の第２の実施例を示す図、第５図は第４
図実施例においてデータ転送クロツクを２分周し
てマスク処理する場合の各種信号波形図、第６図
は第５図例示のマスク処理をした場合のデイスプ
レイ画面の表示状態を示す図である。 図において、１はデイスプレイ装置、２はタイ
ミング回路、３は自己映像メモリ、４は相手映像
メモリ、５，６は並直列変換回路、７，１４はオ
アゲート、８，２２，２６はセレクタ、９，１
１，１５，２０はレジスタ、１０，１２，２１は
カウンタ、１３，２４，２５はアンドゲート、２
７は２分周回路である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 音声描画像通信端末として用いられるラスタ
   式デイスプレイ装置において、 自端末で描画した描画像データをビツトマツプ
   形式で格納する第１の映像メモリと、 通信回線より伝送されて来た通信相手端末の描
   画像データをビツトマツプ形式で格納する第２の
   映像メモリと、 前記第１及び第２の映像メモリからの描画像デ
   ータを合成する第１の合成手段と、 前記第１及び第２の映像メモリからの描画像デ
   ータの内、一方の描画像データを所定の表示位置
   でマスクして当該一方の描画像データを他方の描
   画像データについての表示態様と異なる表示態様
   で表示可能な描画像データに変更し、他方の映像
   メモリからの描画像データと合成する第２の合成
   手段と、 前記第１及び第２の合成手段が合成した描画像
   データの内、いずれか一方を選択出力するセレク
   タとを設け、 前記ラスタ式デイスプレイ装置画面上に前記自
   端末の描画像と、前記通信相手端末の描画像とを
   同一表示態様、又は異なる表示態様で選択表示す
   ることを特徴とするラスタ式デイスプレイ装置の
   描画像表示制御回路。