JPH0363393B2 - - Google Patents

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JPH0363393B2
JPH0363393B2 JP59247022A JP24702284A JPH0363393B2 JP H0363393 B2 JPH0363393 B2 JP H0363393B2 JP 59247022 A JP59247022 A JP 59247022A JP 24702284 A JP24702284 A JP 24702284A JP H0363393 B2 JPH0363393 B2 JP H0363393B2
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JP
Japan
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leg
toy
legs
rack
moving member
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JP59247022A
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JPS61125368A (ja
Inventor
Hiroyuki Watanabe
Koichi Sasagawa
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Tomy Inc
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Tomy Inc
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Publication of JPS61125368A publication Critical patent/JPS61125368A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、4本の脚を順次前進させて歩行する
歩行玩具に関する。
[従来の技術] 従来、4本の足で歩行する動物を模した歩行玩
具としては、直線状の部材で形成した4本の脚に
ゼンマイ等の回転力を伝達することにより歩行す
るものが提供されているが、その形態と動作は、
実際の動物の脚の形態および歩行動作とは似て非
なるものであつた。
[発明が解決しようとする問題点] 実際の動物は、4本の足を歩行面から順番に持
ち上げて残りの足だけで体を支持しながら前進す
るのに対し、従来の歩行玩具は、いずれも足も歩
行面に接触したまま前進する「すり足」方式、あ
るいは対角線上の2本の足を同時に送るため、残
りの2本の足以外に必要なもう1つの支点として
尾を歩行面に常時接触させる方式を採用してい
る。また、馬等の動物は歩行の際膝と足首を円滑
に曲げて脚を進めるのに対し、従来の歩行玩具は
単純に直線状の足を移動させるだけであつた。
一方、動物の歩行動作は、脚に関節を持ち、歩
行の際には膝や足首を曲げて一歩ずつ前進するロ
ボツトにより、実際と同様に実現することができ
る。しかし、このようなロボツトは各運動部位を
駆動するために複数個の小型モータを含む複雑な
駆動機構を備え、しかもそれらをマイクロコンピ
ユータによつて制御するようになつており、これ
を玩具に適用することは実際上不可能である。
本発明の目的は、複雑な機構を用いることなく
従来の4足歩行玩具よりもはるかに動物の歩き方
に近似した動作をする歩行玩具を提供することで
ある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の歩行玩具は、 玩具本体に揺動自在に連結される上方脚部材及
び該上方脚部材の下端部に回動自在に連結された
下方脚部材から成り、玩具本体の前後左右の各部
に揺動自在に取り付けられた4本の脚と、 玩具本体の左右それぞれの側に一対ずつ前後動
可能に配置された前後動部材と、 玩具本体の左右それぞれの側に一対ずつ上下動
可能に配置された上下動部材と、 各脚と前後動部材及び上下動部材とを相互に連
結したリンク機構と、 玩具本体の左右それぞれの側において、一対の
前後動部材に設けられたラツクと噛合つて回転す
ることによりその前後動部材を駆動する欠歯歯
車、及び一対の上下動部材に係合して回転するこ
とによりその上下動部材を駆動するカムを含む駆
動機構とを具備し、 適宜の回転駆動手段にて前記左右の駆動機構を
互いに180°の位相差をもつて回転させることによ
り、各脚に連結された前後動部材及び上下動部材
を一定の順序で駆動して各脚を順番に上下及び前
後方向に揺動させ、各脚が上昇する際には、前記
リンク機構により各脚の下方脚部材が上方に回動
して脚が屈折した形になり、前記欠歯歯車が前記
ラツクとの噛合いから外れると、そのラツクを有
する前後動部材が移動することにより、その前後
動部材と連結した脚が前方に移動するように構成
したことを特徴とする。
[実施例] 以下、添付図面を参照して本発明の実施例につ
いて説明する。
第1図は、本発明の一実施例である馬玩具を示
す。この玩具は、馬の胴体2と頭部4と4本の脚
(左前脚6、左後脚8、右前脚10および右後脚
12)とで形成され、頭部4および胴体2の尻部
には人形等に使用する飾り毛が取り付けられてい
る。
第2図に示すように、この玩具の内部は中空で
あり、頭部4は胴体2の前部開口内に所定の範囲
で上下動可能に取り付けられる一方、4本の脚6
〜12は胴体2内に収容された駆動装置14に連
結されている。
駆動装置14は、回転駆動源として胴体内の前
部に配置されたモータ16を備えている。第4図
に示すように、モータ16の回転は、モータ軸に
取り付けられたピニオン18と噛合うクラウンギ
ヤ20および減速歯車列22により減速され、胴
体2内のほぼ中央に位置する平歯車24に伝えら
れる。この平歯車24は、図において反時計方向
に一定速度で回転される。
平歯車24の軸26は胴体2内で左右に延びて
おり、平歯車24の左右に夫々2枚ずつのカムと
歯車を固定している。第4図ないし第6図に示す
ように、平歯車24の左側には外側に向かつて順
に、半月形の内側カム28Lおよび外側カム30
Lと夫々所定の数(この場合9個)の歯を有する
一対の欠歯歯車32Lおよび34Lとが隣接して
配置されている。
第5図aに示すように、カム28Lおよび30
Lの形状は夫々、外周のほぼ半分が軸26を中心
とする円周で、他の外周部分は円周部分より径の
小さい円弧状部分と略直線状の切欠き部分とで形
成されている。後述のように、内側のカム28L
は左後脚8を上下動させ、外側のカム30Lは左
前脚6を上下動させるもので、これら2つのカム
は互いに円弧状部分と略直線状の切欠き部分の位
置をずらして軸26に固定されている。欠歯歯車
32Lおよび34Lの形状は夫々、14個の歯を有
する歯車から5個の歯を除去した形である。後述
のように、内側の歯車32Lは左後脚8を前後動
させ、外側の歯車34Lは左前脚6を前後動させ
るもので、これら2つの欠歯歯車は夫々カム28
Lおよび30Lに対応して、欠歯部の位置をずら
して軸26に固定されている。
一方、平歯車24の右側には、この右側面から
所定の間隔を置いて、夫々対応する左側のカムお
よび欠歯歯車と対称な形状の内側カム28R、外
側カム30R、欠歯歯車32Rおよび34Rが、
左側に対して180°の角度差をもつて順に配置され
ていいる(第5図b参照)。左側と同様に、内側
のカム28Rは右後脚12を上下動させ、外側の
カム30Rは右前脚10を上下動させる。また、
内側の歯車32Rは右後脚12を前後動させ、外
画の歯車34Rは右前脚10を前後動させる。
右側の内側カム28Rの左側面には、玩具の歩
行時に頭部4を上下に揺動させる頭部揺動部材3
6に係合する一対の突起37および38が、第9
図に示すように互いに180°ずれて配置されてい
る。
次に第2図および第3図を参照して、左側の前
後脚6および駆動する機構について説明する。
まず、外側の欠歯歯車34Lと噛合うラツク4
0を備えた前後動部材42が、歯車34Lの下方
で前後方向に移動可能に設置されている。この前
後動部材42は前後に長く延びたU字形で、内部
に配置されたコイルスプリング44により常時前
方に押されている。
外側のカム30Lに対しては、前後方向に延び
た上下動部材46の後端47が係合している。上
下動部材46の中央部には略V字状の長孔48が
穿設され、その中に駆動装置14の支持部に設け
た円形突起50が摺動自在に嵌合している。上下
動部材46は、その上端と胴体2の内壁との間に
設置したスプリング52により、斜め上方に引つ
張られている。従つて、カム30Lの回転に伴な
い、上下動部材46は円形突起50を支点として
上下および前後に移動する。上下動部材46の下
部には前後方向に延びた長孔54が穿設されてい
る。一方、前後動部材42の前方には棒状の連結
部材56の一端がピン58にて回転自在に連結さ
れ、この連結部材56の他端に穿設した連結軸6
0が長孔54に摺動自在に嵌合している。連結軸
60は、前脚6の上端に連結した平行四辺形のリ
ンク機構62に連結しており、前後動部材42お
よび上下動部材46と共に前後および上下方向に
移動してリンク機構62を作動させる。リンク機
構62の構成と作動については、後で詳細に説明
する。
次に、内側の欠歯歯車32Lと噛合うラツク6
4を備えた前後動部材66が、歯車32Lの上方
で前後方向に移動可能に設置されている。この前
後動部材66は、前脚6の前後動部材42と反対
向きのU字形で、内部に配置されたコイルスプリ
ング68により、常時後方に押されている。
内側のカム28Lに対しては、前後方向に延び
た上下動部材70の前端71が係合している。上
下動部材70の中央部には略V字状の長孔72が
穿設され、その中に駆動装置14の支持部に設け
た円形突起74が摺動自在に嵌合している。上下
動部材70は、その下端と胴体2の内壁との間に
設置したスプリング76により、斜め下方に引つ
張られている。従つて、カム28Lの回転に伴な
い、上下動部材70は円形突起7を支点として上
下および前後に移動する。上下動部材70の上部
には前後方向に延びた長孔78が穿設されてい
る。一方、前後動部材66の後方端には棒状の連
結部材80の一端がピン82にて回転自在に連結
され、この連結部材80の他端に穿設した連結軸
84が長孔78に摺動自在に嵌合している。連結
軸84は、後脚8に後述したリンク機構86の上
端に連結しており、前後動部材66および上下動
部材70と共に前後および上下方向に移動してリ
ンク機構86を作動させる。
次に第2図および第7図を参照して、前後脚6
および8と、各脚に連結したリンク機構62およ
び86について説明する。
まず、前脚6は、その長さ方向中心軸線上に位
置するピン7にて揺動自在に連結された上下2つ
の前脚部材6aおよび6bから成る。各前脚部材
は、細長い貝殻状の内外2枚の湾曲板を貼り合せ
て作られている。リンク機構62は、上方の前脚
部材6aの上端から長さ方向中心軸線に沿つて上
方に延びた延長部6cと、該中心軸上のピン90
にて前脚6の上部に回転自在に連結した連結板9
2と、一端は延長部7および連結板92の上端部
にピン93および95にて夫々回転自在に連結し
他端はピン97にて互いに回転自在に連結した2
つの連結バー94および96とで構成され、各連
結ピン90,93,95および97を結んででき
る図形が平行四辺形になるように各構成要素の寸
法を設定してある。
上方の前脚部材6aにおいて、リンク機構62
の連結板92に接する部分には円弧状の長孔98
が穿設され、下方の前脚部材6bに接する部分に
は上下に長い孔100が穿設されている。これら
の長孔98および100を摺動自在に貫通する連
結ピン99および101により、連結バー102
の両端が夫々連結板92および下方の前脚部材6
bに回動自在に連結されている。従つて、連結板
92がピン90を中心として回動すると、連結バ
ー102を介して下方の前脚部材6bが連結ピン
7を中心として回動する。
上記のように構成された前脚6は、リンク機構
62の2つの連結バー94および96の連結して
いるピン97にて胴体2の内壁に回動自在に結合
されると共に、連結板92のピン90および95
を結ぶ線分上で前述の連結軸60に連結されてい
る。
以下、胴体2に対して移動点である連結軸60
の位置をXで表わし、不動点である連結ピン97
の位置をOxで表わす。また、連結軸60と共に
移動する連結ピン90,93および95の位置を
夫々A、BおよびCで表わす。更に、下方の前脚
部材6bの下線部において連結ピン93および9
0を結ぶ直線上の一点103をDで表わす。
一方、後脚8は、所定の間隔だけ離して位置す
る2つのピン104および106にて連結された
上下2つの後脚部材8aおよび8bから成る。前
脚部材6aおよび6bと同様、各後脚部材8bも
夫々細長い貝殻状の内外2枚の湾曲板を貼り合せ
て作られているが、この場合、上方の後脚部材8
aは、実際の馬の後脚と同様に上部が下部より大
きく形成されている。リンク機構86は、上方の
後脚部材8aの内部に配置され、上端は後脚部材
8aの上方より長く延びて前述の連結軸84に連
結される一方、下端は連結ピン104および10
6にて上下後脚部材8aおよび8bに連結された
長い連結バー108と、連結軸84と下方の後脚
部材8bの上端側の連結ピン104とを結ぶ直線
上で連結バー108の上部にピン110にて一端
を回転自在に連結された短い連結バー112とで
構成されている。短い連結バー112の他端は、
一端の連結ピン110から上下後脚部材8aおよ
び8bの連結ピン104と106との間の距離と
同じ間隔だけ離れた位置で、連結ピン114によ
り上方の後脚部材8aに対して回動自在に取り付
けられている。従つて、各連結ピン110,10
4,106および114を結んでできる四角形は
平行四辺形となる。
上記のように構成された後脚8は、胴体2に対
し、リンク機構86の短い連結バー112の他端
と上方の後脚部材8aを連結しているピン114
を支点として回動自在に取り付けられると共に、
長い連結バー108の上端が連結軸84により前
述の連結部材80に連結されている。
以下、胴体2に対して移動点である連結軸84
の位置をYで表わし、不動点である連結ピン11
4の位置をOyで表わす。また、連結軸84と共
に移動する連結ピン110,104および106
の位置を夫々E、FおよびGで表わす。更に、下
方の後脚部材8bの下端部において、連結ピン1
04および106を通る直線と連結軸84および
連結ピン114を通る直線との交点116をHで
表わす。
上記のように、前後脚6および8は夫々、リン
ク機構62および68を介して前述の脚駆動機構
の連結軸60および84に連結されているので、
各連結軸60および84が前後および上下方向に
移動するのに伴ない、前後脚6および8とリンク
機構62および86の各連結点は、次のように移
動する。
第8図を参照して説明すると、前脚駆動機構の
連結軸60は、前後動部材42により、前方の位
置X1から途中の位置X2およびX3を経て後方
の位置X4まで移動するが、上下動部材66によ
り位置X3からX4の間に上昇してから前後動部
材42により前方に移動し、その後下降して位置
X1に戻る。これに対応して、前脚6の下端部の
位置はD1→D2→D3→D4→D4′→D1と
変化する。一方、後脚駆動機構の連結軸84は、
上下動部材66により、後方の位置Y4からの途
中の位置Y1およびY2を経て前方の位置Y3ま
で移動するが、上下動部材70により位置Y2か
らY3の間に下降してから前後動部材66により
後方に移動し、その後上昇して位置Y4に戻る。
これに対応して、後脚8の下端部の位置はH4→
H1→H2→H3→H3′→H4と変化する。
この場合、前脚6が前方の位置D1にある時、
後脚8の位置はH1であり、以後、前脚6の位置
がD1からD2、D2からD3と移動するのに対
応して、後脚8はH1からH2、H2からH3と
移動する、そして、前脚6がD3からD4に移動
する間に、後脚8はH3からH3′を経てH4に
移動し、その後、前脚6がD4からD4′を経て
D1に戻るまでの間に、後脚8はH4からH1に
移動する。
以上、左側の前後脚6および8の構成と作用に
ついて説明したが、右側の前後脚10および12
についても全く同様である。具体的には、右側の
前後脚10および12の形状と構造は左側のそれ
らの裏返しであり、第5図bおよび第6図に示し
た右側のカムと歯車の組合せを含む脚駆動機構
も、第2図および第3図に示した機構の裏返しで
構成は同一である。
しかしながら、第8図に示すように、左側の前
後脚6および8が夫々D1からD4、H1からH
4と移動するのに対応して、右側の前後脚10お
よび12は夫々d1からd4、h1からh4と移
動する。これにより、この玩具は、実際の馬と全
く同様の歩き方をすることができる。その歩行動
作については、後で詳細に説明する。
ところで、図示の馬玩具は、歩行時に頭部4を
上下動させる首振り機構を備えている。また、始
動の際、首を手で上方に押すことにより、胴体2
内に収納して電池(図示せず)からモータ16へ
の給電スイツチがオンしてモータ16を起動する
ことができる構成になつている。
第2図および第9図を参照して説明すると、頭
部4は、胴体2の前端に形成した、頭部下端の外
径より大きい開口3内において、首の下端から突
出した突片5を軸120にて回動自在に取り付け
ることにより、上下動可能に取り付けられている
一方、胴体2内には、前述の右側カム28Rの左
側面に隣接した位置から開口3内の首部下端まで
延びた頭部揺動部材36が、前後に移動自在に配
置されており、その先端36aは首の下端面に当
接している。頭部揺動部材36の後端部には、前
述の軸26が緩く貫通する長孔36bと、カム2
8Rの一対の突起37および38が係合する縦方
向突条部36cとが形成されている。従つて、カ
ム28Rが回転する時には、突起37または38
が断続的に縦方向突条部36cに係合して頭部揺
動部材36を前方に押す。これにより、頭部4は
軸120を支点として持ち上げられる。しかる後
突起37または38が縦方向突条部36cから離
れると、頭部4はその自重によつて下降し、揺動
部材36を後方に押して停止する。このような上
下動を繰り返すことにより、玩具は首振り動作を
するものである。
次に、胴体2の開口3内には、花弁形状のラチ
エツト122が軸ピン123により回転自在に配
置されると共に、このラチエツト122よりオ
ン・オフされる給電スイツチ124が取り付けら
れている。ラチエツト122は、その外周上にV
字形の深い溝122aと浅い溝122bとを夫々
所定の数だけ(この場合4個ずつ)交互に有して
いる。給電スイツチ124は、夫々の一端をモー
タ16のケーシングに支持された一対のスイツチ
片124aおよび124bから成り、一方は電池
に、他方はモータ16に夫々接続されている。一
方のスイツチ片124aは、中間部が山形に屈曲
してラチエツト122の各溝に係合するように形
成されている。
第2図に示すようにラチエツト122の深い溝
122aに山形スイツチ片124aが係合してい
る時は、スイツチ片124a、および124bの
自由端は離れており、給電スイツチ124はオフ
である。一方、第9図に示すようにラチエツト1
22の浅い溝122bに山形スイツチ片124a
が係合している時は、各スイツチ片124aおよ
び124bの自由端が接触し、給電スイツチ12
4はオンしてモータ16に給電する。
上記のラチエツト122を1ピツチすなわち溝
1つ分だけ進めるための細長い送り片126が、
頭部4の下端に取り付けられている。この送り片
126は、先端がラチエツト122の外周より若
干離れて位置するように、基端を頭部内壁に固定
されている。そこで、頭部4を手で上方に押すと
送り片126の先端がラチエツト122の溝に当
接して、ラチエツトを1ピツチだけ回転させる。
この1ピツチ回転毎に、一対のスイツチ片124
aおよび124bは接触と離間を交互に繰り返
す。従つて、頭部4を1回押す毎に給電スイツチ
124がオフからオンまたはオンからオフに変化
し、モータ16を始動または停止させることがで
きる。
なお、給電スイツチ124のオン・オフのため
頭部4を回動させる範囲は、前述の首振り動作の
範囲より大きくとつてあり、首振り動作により送
り片126の先端がラチエツト122に係合する
ことはない。
次に、図示の玩具の動作について説明する。第
5図に示したように、左側のカムと欠歯歯車に対
して右側のカムと歯車が夫々180°ずれているた
め、右側の前後脚10および12は、左側の前後
脚6および8に対して夫々半周期ずれて作動す
る。
従つて、始めに第10図aに示すように、左前
脚6、左後脚8、右前脚10および右後脚12が
夫々第8図のD4′、H4、d4、h4の位置に
あつて、給電スイツチ124がオフ(第2図)、
すなわちモータ16が停止している状態から、玩
具が歩行動作を開始するものとする。
この時、左側の脚駆動機構は第10図bに示す
状態(第3図と同じ)にある。すなわち、外側の
欠歯歯車34Lは前脚用前後動部材42のラツク
40との噛合いが外れたところであり、前後動部
材42、連結部材56および連結軸60は最も前
寄りの位置にある。前脚用上下動部材46の後端
は、外側のカム30Lの切欠き部分に当接してお
り、上下動部材46は上方位置にある(長孔48
の下端に円形突起50が当接している)。また、
第10図bでは省略しているが、内側の欠歯歯車
32Lは後脚用前後動部材66のラツク64と噛
合い始める直前であり、、前後動部材66、連結
部材80および連結軸84は最も後寄りの位置に
ある。後脚用上下動部材70の前端は、内側のカ
ム28の切欠き部分から円周部分に移る角に当接
しており、上下動部材70は上方位置にある(長
孔72の下端に円形突起74が当接している)。
上記の状態において、頭部4を上方に押すと、
給電スイツチ124は第9図に示したオン状態と
なつてモータ16を始動させる。これにより、第
6図のカユと歯車が回転し始める。第10図bに
示した左側の脚駆動機構において、外側の欠歯歯
車34Lが反時計方向に回転しても、ラツク40
と噛合わないから、前後動部材42は移動しな
い。上下動部材46は、反時計方向に回転する外
側カム30Lにより、長孔48の傾斜部に沿つて
図示の矢印方向に下降させられる。従つて、連結
軸60も下降し、リンク機構62を介して前脚6
を位置D4′から下降させる。一方、内側の欠歯
歯車32Lが反時計方向に回転することにより、
これとラツク64とが噛合つて前後動部材66を
前方に移動させる。同時に、上下動部材70は回
転する内側カム28Lの角部によつて若干後退さ
せられる。従つて、連結軸84は前方への移動を
開始し、後脚8は位置H4から後方へリンク機構
86により回動される。
第11図bに示すように、カムと欠歯歯車が第
10図bの位置から反時計方向に約1/4回転した
時、左側の前後脚6および8は、夫々第8図の位
置D1およびH1に移動する(第11図a)。こ
の時点で、外側の欠歯歯車34Lは前後動部材4
2のラツク40の後端に係合し、スプリング44
に抗して前後動部材42を後方に動かし始める。
同時に、上下動部材46の後端に外側カム30L
の角が当接する。連結軸60は後退し始め、リン
ク機構62を介して前脚6を位置D1から後方に
回動させる。また、内側の欠歯歯車32Lはラツ
ク64との噛合いを続け、後脚用前後動部材66
を前方に移動させている。上下動部材70は内側
カム28Lの円周部分に当接しているので、位置
は変わらない。連結軸84は前方に移動してお
り、後脚8をリンク機構86により位置H4から
後方へ回動させる。
一方、右側では、第11図aに示すように、前
脚10は更に後方の位置d1に移動すると共に後
脚12は位置h1において持ち上げられる。
第12図bに示すように、カムと欠歯歯車が更
に1/4回転(第10図bの位置から約1/2回転)し
た時、左側の前後脚6および8は夫々位置D2お
よびH2に移動する(第12図a)。この時、外
側の欠歯歯車34Lはラツク40との噛合いを続
けて前後動部材42を後方に移動させている。上
下動部材46は、後端が外側カム30Lの小径は
円弧状部分から円周部分に向つて当接するので、
前方に若干移動する。従つて、連結軸60は後退
し続け、リンク機構62を介して前脚6を位置D
2から後方に移動させる。また、内側の欠歯歯車
32Lもラツク64との噛合いを続けて後脚用前
後動部材66を前方に移動させている。上下動部
材70は、前端が内側カム28Lの円周部分から
小径の円弧状部分に当接することにより、前方に
若干移動する。連結軸84は前方に移動し続け、
後脚8はリンク機構86により位置H2から更に
後方に移動する。
一方、右側では、後脚12が持ち上げられた位
置h1から急速に前方位置h1′に移動した後、
位置h2にて着地する(第12図a)。前脚10
は位置d1から後方に移動し、後脚12が着地す
ると、前脚10が位置d2にて第13図に示すよ
うに持ち上げられる。
第14図bに示すように、カムと欠歯歯車が第
10図bの位置から約3/4回転した時、外側の
欠歯歯車34Lは、依然としてラツク40と噛合
つて前後動部材42を後方に移動させている。上
下動部材46は、後端が外側カム30Lの円周部
分に当接しているので、位置は殆ど変化しない。
連結軸60は後退し続け、リンク機構62を介し
て、前脚6を後方の位置D3まで移動させる。ま
た、内側の欠歯歯車32Lはラツク64との噛合
いから外れるので、後脚用前後動部材66は、ス
プリング68の弾発力により急速に後方に移動さ
せられる。この時、上下動部材70は、前端が内
側カム28の小径の円弧状部分から切欠き部に落
ち込むところであり、以後スプリング76の引張
力により長孔72の傾斜部に沿つて図示の矢印方
向に下降させられる。従つて、連結軸84は第1
4図a,bの位置から急速に後退し、上下動部材
70の前端が内側カム28Lの切欠き部に落ち込
んだ時、若干下降する。故に、後脚8は、第15
図に示すように位置H3にて持ち上げられた状態
から、前方位置H3′に急速に移動する。
右側では、第14図aに示すように、前脚10
は、持ち上げられた状態から急速に前方位置d
2′に移動した後、位置d3に着地する。後脚1
2は位置h2から後方の位置h3に移動する。
第16図bに示すように、カムと欠歯歯車が第
10図の位置から1回転する直前で、外側の欠歯
歯車34Lはラツク40との最後の噛合い位置に
到達し、その後噛合いが外れた時、前後動部材4
2はスプリング44の弾発力により前方に急速に
押し戻される。上下動部材46は、後端が外側カ
ム30Lの円周部分から切欠き部に落ち込む直前
であり、以後スプリング52の引張力により長孔
48の傾斜部に沿つて図示の矢印方向に上昇させ
られる。従つて、連結軸60は、上下動部材46
の後端が外側カム30Lの切欠き部に落ち込んだ
時に上昇し、その後欠歯歯車34Lとラツク40
との噛合いが外れた時、急速に前方に移動する。
故に前脚6は、位置D4にて第17図に示すよう
に持ち上げられて急速に前方位置D4′に移動し、
再び第10図の状態になる。
内側の欠歯歯車32Lは、ラツク64との噛合
いから外れた後更に回転することにより、再び噛
合う直前の状態になる。その間、前後動部材66
は停止している。上下動部材70は、前端が内側
カム28Lの切欠き部に当接しており、カム28
Lの回転により、第10図に示すように切欠き部
と円周部分との境界である角部が係合するまで若
干上昇する。従つて、後脚8は前方位置H3′か
らH4に下降する。
右側では、第16図aおよび第17図に示すよ
うに、前脚10および後脚12が夫々位置d3お
よびh3から位置d4およびh4に後退する。
かくして、玩具は再び第10図の状態となる。
図示の玩具は、以上の動作を繰り返すことによ
り、実際の馬と全く同様に脚を移動させて歩行動
作を行うものである。なお、この玩具の歩行を停
止させるときは、頭部4を上方に押せばよい。こ
れにより、送り片126の先端がラチエツト12
2に係合して、これを第9図の位置から1ピツチ
だけ時計方向に回転させ、給電スイツチ124を
オフにする。
以上、本発明の実施例について説明したが、本
発明は馬に限らず、4本足で歩行する玩具に適用
できるものである。
[発明の効果] 上記のように、本発明の歩行玩具は、左右の前
後脚の各々にリンク機構を介して連結した前後動
部材および上下動部材を、欠歯歯車とカムを含む
駆動機構でうまくタイミングを合わせて駆動する
ことにより、各脚をバランスよく移動させて歩行
するようい巧妙に構成されたもので、その歩行動
作は、4本足で歩行する動物の動きに近似してお
り、馬などのリアルな歩行動作を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例である馬玩具の斜視
図、第2図は第1図の玩具の内部構成を示す断面
図、第3図は左側の脚駆動機構を示す図、第4図
は駆動機構の回転駆動部の構成を示す図、第5図
a,bは夫々左側および右側のカムと欠歯歯車の
組合せを示す側面図、第6図は第5図のカムおよ
び歯車の配置を示す図、第7図は左側の前後脚と
リンク機構の構成を示す側面図、第8図は玩具の
歩行時の脚の移動順序説明図、第9図は首振り機
構と電源スイツチの構成を示す断面図、第10図
乃至第17図は第1図の玩具の歩行動作説明図で
ある。 2……胴体、4……頭部、6,8,10および
12……脚、14……駆動装置、16……モー
タ、24……平歯車、28および30……カム、
32および34……欠歯歯車、36……頭部揺動
部材、40および64……ラツク、42および6
6……前後動部材、44および68……スプリン
グ、46および70……上下動部材、54および
78……長孔、56および80……連結部材、6
0および84……連結軸、62および86……リ
ンク機構、122……ラチエツト、124……給
電スイツチ、126……送り片。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 玩具本体に揺動自在に連結される上方脚部材
    及び該上方脚部材の下端部に回動自在に連結され
    た下方脚部材から成り、前記玩具本体の前後左右
    の各部に揺動自在に取り付けられた4本の脚と、 前記玩具本体の左右それぞれの側に一対ずつ後
    動可能に配置された前後動部材と、 前記玩具本体の左右それぞれの側に一対ずつ上
    下動可能に配置された上下動部材と、 各脚と前後動部材及び上下動部材とを相互に連
    結したリンク機構と、 前記玩具本体の左右それぞれの側において、前
    記一対の前後動部材に設けられたラツクと噛合つ
    て回転することによりその前後動部材を駆動する
    欠歯歯車、及び前記一対の上下動部材に係合して
    回転することによりその上下動部材を駆動するカ
    ムを含む駆動機構とを具備し、 適宜の回転駆動手段にて前記左右の駆動機構を
    互いに180°の位相差をもつて回転させることによ
    り、各脚に連結された前後動部材及び上下動部材
    を一定の順序で駆動して各脚を順番に上下及び前
    後方向に揺動させ、各脚が上昇する際には、前記
    リンク機構により各脚の下方脚部材が上方に回動
    して脚が屈折した形となり、前記欠歯歯車が前記
    ラツクとの噛合いから外れた時そのラツクを有す
    る前後動部材が移動することにより、その前後動
    部材と連結した脚が前方に移動するように構成し
    たことを特徴とする歩行玩具。 2 前記前後動部材は、前記欠歯歯車とラツクと
    の噛合いによつて駆動される方向と反対の方向
    に、スプリングにより常時付勢されている特許請
    求の範囲第1項記載の歩行玩具。
JP24702284A 1984-11-24 1984-11-24 歩行玩具 Granted JPS61125368A (ja)

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WO2014087973A1 (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Sawai Yutaka 自然動物の運動を表現するためのリンク機構及び人工動物
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