JPH0363002A - 宝石状反射装飾体 - Google Patents

宝石状反射装飾体

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JPH0363002A
JPH0363002A JP19817989A JP19817989A JPH0363002A JP H0363002 A JPH0363002 A JP H0363002A JP 19817989 A JP19817989 A JP 19817989A JP 19817989 A JP19817989 A JP 19817989A JP H0363002 A JPH0363002 A JP H0363002A
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colored
concave surface
slope
pyramid
jewel
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JP19817989A
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Sachiko Kosaka
向阪 祥子
Mitsuko Kosaka
向阪 光子
Kumiko Isaka
井阪 くみ子
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
人工的な宝石状反射装飾体であって、天然の宝石で生じ
るような有害な妨害光線を反射させないで、美麗な光線
を反射させる技術に関し、宝石や貴金属よりも美麗な装
飾品を得るものである。
【背景】
本発明の先願としては、本発明と同一の出願人が出願し
ている特願昭83−21719号、63−28870号
、63−61212号、63−110247号、63−
57534号、83−73846号、83−77042
号の7件がある。 上述の先願の発端となった思想は、天然の宝石の反射を
観察して、反射される光線は決して美麗な色彩だけでな
く、同時に有害な妨害光線も反射しているという現象に
気付いたことに始まる。 もし仮に、天然宝石が純粋に美麗な色彩光線だけを反射
し、有害な光線を反射しなければ、その宝石は人類が未
だ見たことのない美しい色彩を発するであろうと推理さ
れた。 宝石の色彩は宝石の内部を光線が透過するとき光線の一
部が吸収されて着色されるものである。 ところが、そのほかに宝石の表面からは吸収されない(
着色されない)白い光線が反射される。 ダイヤモンドのような白い宝石の場合は問題はないが、
ルビーのような有色の宝石の場合は問題が生じる。宝石
内部を透過して射出される光線は有色輝点として輝いて
見え、表面から反射される光線は白色の輝点として輝い
て見える。 この現象は宝石の彩度が高く明度の低い(濃い)場合に
著しい0例えば深紅色の場合ではマンセル表色系で明度
3.5程度であり、光量は10%程度に過ぎず、白い表
面反射光線によって、その美麗な色彩は妨害される。 このような表面反射光(白色光)による妨害光線の存在
は天然の素材を加工した有色の宝石には避けられない現
象と考えられてきた。宝石に有色光線と白色光線との2
種の光線が存在して、両者が共にキラキラ輝く現象につ
いて、人々は今日まで誰も不思議だと考えなかった。 また、金属箔の表面に有色のフィルムを接着したもの、
有色フィルムの裏面に金属を蒸着したもの、などが市販
されている。いずれも有色のフィルム層を光線が透過す
るとき光線が着色されるようになっている。 上述の有色フィルムなどを詳細に観察すると、フィルム
を透過した美しい色彩光線と共存して、フィルムの表面
から反射される白色の光線があって、色彩光線は美しさ
(彩度)が減殺される結果になり、反射光線はやや乳濁
した色彩になることは避けられない。 例えば黄金色に代わる他の濃い色彩の反射フィルムでは
乳濁しない反射光は得られない。
【従来技術】
上述のように、天然の宝石よりも純粋な色彩光線を得よ
うとしたり、黄金色に代わる装飾品を得ようとする試み
は前述の特願昭63−21719号など7件(以下この
7件を先願という)に記載されている。この7件は、い
ずれも反射防止膜を設けて有害反射を防止する。
【解決しようとする課題】
上述の先願が現在未だ企業化されていない理由として、
反射防止膜自体に問題点がある。 一般に、反射防止加工を施すことは価格の上昇を招くこ
とも欠点であるが、もっと致命的な欠陥は、反射防止さ
れた表面が汚れ易いことである。 この欠点は将来解決される日が来るかも知れないが、現
時点では反射防止膜の汚れ易さが大きな障害になってい
る。 そこで本発明において解決しようとする問題点は、前述
の先願と違って“反射防止膜”を全く使用しないで、し
がも先願が目標として掲げたように、天然の宝石や人工
着色フィルムなどに存在する有害光線の存在を防止し、
純粋に美麗な色彩光線だけを反射できる有色反射装飾体
を得ようとするものである。
【解決するための手段】
前述の目的を達成するために、本発明の宝石状反射装飾
体では次のような手段によって有害光線の反射を防止す
る。 A2発明1 (第1図〜第3図参照) 有色透明フィルム7が多数の小斜面2を形成し、その小
斜面2が集合して多角形の凹面3を形成し、その凹面3
は截頭錐形の倒立形であり、 有色透明フィルム7は凹面3の中心部を上方へ向けて膨
出させ、その膨出形状は、凹面3の底部から上方へ向け
た斜面4を形成する角錐形5であり、 有色透明フィルム7で形成された上記の凹面3および角
錐形5の裏面は鏡面6が設けられて、上記の凹面3と角
錐5と鏡面6の三者は同心円状に配置されて有色反射体
1を形成している。 B0発明2 (第4図参照) 上記の発明1において、上記の有色反射体1を多数隣接
させ、有色反射体1の集団として、有色反射装飾面21
を形成したものである。 C0発明3 (第5図参照) 上記の発明1および2において、角錐形5に代えて円錐
形31を設けることによって斜面32を形成したもので
ある。 D0発明4 (第6図参照) 上記の発明1〜発明3において、小斜面2に代えて曲面
41で凹面42が形成され、四面42は截頭円錐の倒立
形状に形成する。 E8発明5 (第10図) 上記の発明1〜発明4において、錐形が截頭錐形51で
あり、その頂部から下方へ向けて斜面52を有する凹面
53を設ける。 F1発明6 (第15図〜第17図) 上記の発明1〜発明5において、鏡面6の裏側に弾性材
による保護層61を設けたものである。
【作用および効果】
A0発明1 (作用) 本発明lは次のように作用する。すなわち、従来は第7
図のように、入射する光線11は大部分が有色フィルム
7を透過して鏡面6に達し、再び色彩光fIa12とな
って射出される。ところが入射光線の一部は有色フィル
ム7の表面で白い光線のままで線13のように反射され
る。この白色光線13が色彩光Ia12を妨害する。 第7図は拡大図であるために、光IJ!12と光線13
は離れて描かれているが、現実にはフィルム7は0.0
1mmのように薄く、光線12と光線13とは接近して
進み、色彩光1a12と白色光!13は混じり合った光
線(乳濁した光線)になる。このような光線を以下の文
中で一次反射光と呼ぶ。 もし仮に、この濁った一次反射光を、もう−度有色フィ
ルムへ投射して着色光線にすれば、実用上は妨害光線の
存在を感じない美麗な反射光線が得られるだろうと発明
者らは推論した。 この推論を実証するため、発明者らは第1図〜第3図の
反射体を試作した。7は有色フィルム、2は小斜面、3
は小斜面2が10個集合して形成した凹面であり、凹面
3の全体の形状は、截頭十角錐を倒立させた形になって
いる。凹面3の中心部には凹面3の底部から上方へ向け
て十角錐5が形成され、4はその斜面である。凹面3お
よび斜面4の裏面には鏡面6が設けられ、全体として宝
石状反射装飾体1を形成している。 第8図は作用を示す説明図である。入射する任意の光線
A、B、C,D、E・・・はそれぞれ矢印方向に進んで
斜面で反射される0反射された光線は前述の第一次反射
光であり濁った光線である。 ところが、その第一次反射光a、b、c、d、eは再び
斜面4または凹面3に入射し、再び着色される。第一次
反射光線に妨害光線が10%含まれると仮定しても、再
び斜面2・斜面4に入射して着色され、反射される第二
次反射光線α、β、γ、δ。 εの中の妨害光線の含有率は 10%XIO%=1%  になる筈である。 この推論を実地に試すために、第1図、第3図に示した
試作品で実験してみた。その結果、今まで見たことのな
い美麗な反射光が得られた。この反射光がどのようにす
ばらしく美しいかを説明するために第9図のような比較
例と比べた。 第9図の比較例も第1図〜第3図と同じ直径。 同じ高さとして、第8図と同じ手法で描いた。 第9図において、第8図と同じ状態で入射する第8図と
同じ光@ V、W、X、Y、Zは矢印で示す方向に進み
、光線Vのように再び壁面で反射されるものもあるが、
光線W、X、Y、Z のように。 −次光線のまま外部に出る光線が多数存在する。 これは本発明のものと比較にならない悪い色であり、従
来から見開れた濁った色彩であった。 第8図では斜面2の上部の傾斜角θを垂線に対して30
度に設けである。角度θが鋭角になるに従って底の深い
(高さHの高い)ものになる欠点がある。もし高さHを
低くする目的で角度θを鋭角にしない場合を考えてみる
。 第11図は角θを45度にした例であるが、例えば矢印
のように入射する光線は一次光線のまま反射されて濁っ
た色彩光v、w、x、y になる。 これは第8図のように角Oを鋭角にした場合に比べて悪
い色(従来のような色)が多く混じる。 そこで色の美しさと角θとの関係を調べるために、頂部
の角θをいろいろ変えて実験してみた。 その結果は下記のようになった。 角0=40度・・・・・・濁光もあり発明の効果薄い。 角0=35度・・・・・・濁光もあり発明の効果薄い。 角θ=30度・・・・−・やや不十分 角0225度・・−・・・やや不十分 角0=20度・・・・・・はぼ良好 角θ=15度−・−・・・はぼ良好 第9図、第12図で入射光として 矢印で示したものは、その矢印を 逆にして射出光としてもよい。 (効果) 天然の宝石や有色反射フィルムに比べて、妨害反射光線
を防止できるので、従来にない美麗な反射光線が得られ
る。 B0発明2 (第4図参照) (作用) 本発明2は上記の発明1において次のように作用する。 本発明2は第1図〜第3図に示した有色反射体1が多数
隣接されていて、有色反射体lの集団として宝石状反射
装飾面21を形成させたものである。従って光の反射お
よび着色の原理は発明1で述べた内容と同一であり、説
明は省略する。 (効果) 一般に、宝石を多数並べることは通常に用いられるので
新規でない、けれども本発明2のように。 フィルムを凹凸に形成した宝石状反射装飾体21は、天
然宝石を多数並べたものと違って、容易に鋏で切断する
ことができ、任意の面積の宝石集団状に輝く装飾面が得
やすく、また価格も低廉なものが得やすい。 しかも個々の宝石状反射装飾体が発明1で構成されてい
るので、美麗な反射光線が得られる。 C0発明3 (第5図参照) (作用) 本発明3は上述の発明1および発明2において4角錘形
5に代えて、第5図のように円錐形31を設けたもので
ある。光の反射、着色の原理は発明1および発明2に準
じるものと推論できる。 この推論を確認するため、第5図に従って試作品を作成
して実験した。その結果、推論の通り、反射光線は美麗
な色彩光線が得られた。ただ発明1〜2と相違した点は
1発明lでは輝点が数多くの多角形として出現したのに
反して、本発明3では曲面が光ったような輝点が多数出
現した。 (効果) 本発明3では、出現する輝点の映像の形が発明1〜2と
相違する点を除けば、発明lおよび発明2と同じように
、美麗な反射光線を有する宝石状反射装飾体が得られる
。 D0発明4 (第6図参照) (作用) 本発明4は上述の発明1〜発明3において、第6図のよ
うに、小斜面2に代えて曲面41で凹面42が形成され
、凹面42は截頭円錐を倒立させた形状になる。 光の反射、着色の原理は発明l〜発明3に準じるものと
推論できる。 この推論を確認するため、第6図に従って試作品を作成
して実験した。その結果、推論の通り、反射光線は美麗
な色彩光線が得られた。ただ発明l〜2と相違した点は
、発明1〜2では輝点が数多くの多角形として出現した
のに反して1本発明4では曲面が光ったような輝点が多
数出現した。 (効果〉 本発明4では、出現する輝点の映像の形が発明1〜2と
相違する点を除けば、発明1〜3と同じように、美麗な
反射光線を有する宝石状反射装飾体が得られる。 E8発明5 (作用、効果) (第10図) 本発明5は発明1〜発明4において次のように作用する
。 発明1〜発明4では凹面の中央部に角#lI5または円
錐31を設けるが、この場合の角錐・円錐の頭部を切り
取って截頭錐形51を形成し、この截頭錐形51の頂部
から下方へ向けて斜面52を有する凹面53を形成した
ものであり、凹面50、截頭錐形51、凹面53の三者
が同心円状に一体となって、−個の有色反射装飾体を形
成したものである。 光線の反射5着色の原理は発明1〜発明4と同じであり
説明は省略する。 (効果) 直径の大きな宝石状反射装飾体が得られ、その直径の大
きさに比べると、高さHを低く設計できる利点がある。 多数並べて集団に用いる実施例2などでは全体を薄く設
計できる。 F8発明6 (作用) (第15図〜第17図) 第16図(拡大断面図)において、フィルム7、鏡面6
などは厚さが薄いため、拡大図でも断面を描き難い。や
むを得ずフィルム7、鏡面6は厚さを誇大に描いである
。現実にはフィルムの厚さは0.01+nmなとと薄い
ものになる可能性が大きい。 そこでフィルム7、鏡面6の構造的な弱さを補うため、
鏡面6の裏面に保護層61(点線)を設けることが好ま
しい。保護層61の材質としては硬質材、軟質材いずれ
をも問わないが1本発明6では保護層61を弾性材、例
えばゴム、エラストマなとで構成する。この弾性材は発
泡体であってもよい。 (効果) 弾性保護層61が弾性的に変形することによって、有色
反射装飾体1自体が薄い(弱い)構造体であっても、荷
重によって適宜に変形し、破損することなく、荷重が去
れば原型に復原する。
【実施例】
(実施例1) (第1図〜第3図、第12図〜第14図)第1図〜第3
図(いずれも拡大図)に示す宝石状反射装飾体1は小斜
面2が10個連続して圭角の凹面3を形成している。ま
た、三角形が10個連続して圭角錐5を形成している。 凹面3および角錐の角数は最低3でもよく、その場合は
第12図のようになる。また6角の場合は第13図のよ
うな六角形になり、正立三角形6個と倒立三角形6個と
の合計12個の平面状斜面で6角形を形成すると第14
図のようになる。 凹面3および角錐5の裏面は金属蒸着などの手段で鏡面
6が設けられている。フィルムの厚さを0.02mmと
すると、有色反射装飾体1は全体が著しく薄く、弱い構
造になるので、保護層(図示せず)を鏡面6の裏面に設
けてフィルムを保護し、フィルムに強度を与えることが
好ましい。 上記の凹面3、角錐5、鏡面6の三者は同心円状に配置
されている。 (実施例2) (第4図) 第4図のように、前述の有色反射体1を多数隣接させ、
有色反射体1の集団として、有色反射装飾面21を形成
したものである。フィルムの厚さが薄い場合には、この
有色反射装飾体21の裏面をコーティングして強度を補
強してもよい。 (実施例3) (第5図) 第5図のように、前述の多角錐形5に代えて円錐形31
を設けたものである。この円錐形31を前述の多角形凹
面3に接続すると、つなぎ目が若干不自然になる。むし
ろ円錐31は次の実施例4のような凹面42に接続する
ことが好ましい。 (実施例4) (第6図) 前述の平面状斜面2に代えて曲面41で凹面42が形成
され、凹面42は截頭円錐を倒立させた形状に形成した
ものである。この場合、前述の角錐形5に代えて円錐3
1を接続してもよい。 (実施例5) (第10図) 実施例1〜実施例4では凹面の中央部に角錐5または円
#31を設けたものであるが、本実施例5では上述の角
錐・円錐の頭部を切り取って截頭錐形51を形成し、こ
の截頭錐形5工の頂部がら下方へ向けて斜面52を有す
る凹面53を形成したものである。 凹面50、截頭錐形51、凹面53の三者が同心円状に
一体となって、−個の宝石状反射装飾体を形成する0本
実施例5は高さHを低く設計できる利点がある。 この実施例5でいう錐形とは、実施例1のような角錐形
でもよく、実施例3のように円錐形でもよい。 この実施例5を応用して、凹面53の中心に、さらに小
型の錐形(図示せず〉を付加して設けてもよい。 (実施例6) (第15図〜第17図) 有色透明フィルムによって構成された凹面、錐形、鏡面
の三者が実施例1〜実施例5と同じように同心円状に配
置されて宝石状反射装飾体が構成されていて、本実施例
6では鏡面6の外層に弾性保護層61が第16図に点線
で描いたように設けられている。 第16図においてフィルム7と鏡面6は厚さを誇張して
厚く描いであるが、現実には厚さが薄く弱いので、弾性
保護層61によって形状を維持させる。弾性保護層61
はゴム、エラストマなどの弾性材で構成するが、弾性発
泡材であってもよい。 (実施例7) (第18図〜第21図) 発明l〜発明6の各実施例において凹面を構成する斜面
および錐形を構成する斜面は、その位置によって傾斜角
を若干異ならせることが好ましい。 それを光学的に説明すると第16図の実施例は第18図
のようになる。 第18図において、凹面の最外周の小斜面71は垂線(
または光軸)χ・・・・・・χに対して鋭角の角θ1を
もって急斜面を形成している。この小斜面71よりも内
側(下側)に位置する小斜面72は最外周小斜面71よ
りも緩い角度θ2の斜面であり、その最下端73はやや
湾曲して最も緩い角度θ3の斜面になっている。 中央に位置する錐形を形成する斜面は、その頂部74に
おいて垂、!!(または光軸)χ・・・χに対しθ4の
角度の斜面になっていて、その底部75では角度θ5で
やや湾曲して緩い斜面になっている。 01〜θ6の角度は次のようにして決められる。 ■角θ1がほぼ0度である場合 (斜面71が垂直の場合〉 これは−次反射光線をほぼゼロにできる理想的な設計で
ある。けれども製造工程上の理由で01をゼロに(斜面
71を垂直に)できない場合があり、その場合は次項■
に述べる方法による。事情が許せばこの項■のように設
けることが好ましい。 第19図において、頂部76から入射する光線イ、口、
ハ、二、ホは最も低い光線であり(以下最低入射光線と
いう)この低い位置76から入射する光線は一次反射光
線になり易い。 それを防ぐために、この項■では頂部76から入射する
光線イ、口、ハ、二、ホに対して斜面71〜75が交差
する角度rをほぼ直角になるように設計する。 その面
が平面の場合(例、71.72)はその平面の上端が最
低入射光線と交わる角度rをほぼ直角であるように設け
る。従って斜面71は垂直になる。 第20図は斜面71も湾曲させ、71.72を連続した
面にした例である。 第19図、第20図のように設計すると、最低入射光線
でも一次反射を生じない。その結果、最低入射光線より
も高い位置から入射する光wi、<例えば点線で示す)
は全く一次反射を生じない。すべての位置・すべての角
度から入射する光線は一次反射せず、美麗な反射光線が
得られる。 以上、この項■に記載した内容を要約すると次のように
なる。 発明1〜発明6において、それぞれの斜面71.72.
73.74.75が最低入射光線イ、口、ハ、二、ホに
対して角度rで交差し、その角度rは好ましくはほぼ直
角であるように設けたものである。 ■角θ1が0度より大きい場合 (斜面71が傾斜する場合) フィルムの凹凸加工工程では垂直斜面71(第19図)
を形成することが困難な場合がある。それを避けるため
、斜面71を若干傾斜させ、垂線に対して角度θ、例え
ば10度だけ傾斜させる。第16図、第18図に掲げた
例がこの系統に属する。 第21図において、上部小斜面71は角θ1として10
度傾斜している。従って水平光線イに対して斜面71が
交わる角度γイは80度になっている。 そのため57
6から入射する光線イは71で反射されて一次反射光線
(濁った色彩)で矢印のように射出する。 けれども、この例のように地平線の方向から光が来て、
反射光線を見るヒトの目iもまた光源側にあるという、
特定の限られた条件の光線イに限ってこの現象が生じる
。 この項■では小斜面71だけ例外的に角度γイを鋭角に
設けるが、他の斜面72,73.74.75は角度γを
ほぼ直角に設けるので、−次反射の生じるのは斜面71
だけであり、前述のように、きわめて限られて条件の場
合にだけ一次反射を生じるに過ぎない。前項のが理想を
追求した完璧型である反して。 この項■は次善の実用型である。この項■を要約すると
次のようになる。 発明1〜発明6において、最外周斜面71を除く他の斜
面72.73.74.75それぞれが最低入射光線口、
ハ、二、ホに対して角度γで交差し、その交差角度γは
、好ましくはほぼ直角であるように設けたものである。 ■  上述の■および■において角度γをほぼ90度と
すべさところ、もし90度でなくて過小または過大な角
度に設定した場合を考えてみる。 まず角度γを過大に例えば110度とした場合、本発明
の宝石状反射装飾体の寸法が余分に大きくなる。そのよ
うな余分な材料費の増加や余分な体積〈かさ)の増加な
どを我慢するならば、寸法が大きくなっても反射光線の
色彩は変わらず、良くも悪くもならない筈である。けれ
ども現実には内部反射が繰返えされる回数が増加し、射
出光縁が暗くなる。 それは我慢の限界内であるとも言える。 また、斜面72.73.74.75の全部または一部の
角度γを過小に例えば70度に設けた場合、前述の■で
斜面71について述べたように、斜面72.73.74
.75の角度γ過小部では特定の条件で色彩が濁る。 そのような色彩の濁りを我慢するならば、それは一種の
我慢の限界内であると言える。 (実施例8) 発明1〜発明6に記載した各実施例において、フィルム
層7を形成する手段としては、■ 平板状のフィルムを
使用し、そのフィルムを加圧成型して凹凸を形成する方
法。 ■ 金属箔などで前述の凹面、錐形なとの凹凸形状の鏡
面を形成し、その凹凸鏡面に対して合成樹脂を塗布・噴
霧・蒸着などの手段を用いてフィルム層を形成する方法
。 上記■または■のいずれの手段でフィルム層を形成して
もよい。 (実施例9) (第22図〜第24図) 第22図は極端に濃い青色を示すスペクトルを有する反
射光であり、従って暗い色である。このような美しくて
暗い色彩は、その美麗さの代償として妨害光線に負は易
く、従来は敬遠された色である。けれども発明1〜発明
6、実施例7を利用すれば第22図のような色彩でも妨
害のない鮮明な色彩が得られる。 第23図のような濃紅色の場合や、第24図のような濃
紫色の場合もまた、第22図の場合と同じように、従来
不可能であった濃くて暗い色彩でも鮮明な色彩の反射光
線が得られる。 上記濃青色、濃赤色、濃紫色の場合は極端に濃い色の例
であるが、中程度の明度の色としてマンセル表色系の外
周帯に位置する彩度であり明度7以下の色5例えば明度
7の藤色・明度7の空色・オレンジ色などに応用しても
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第5図、第6図、第10図、第16図は本発明
の有色反射装飾体の実施例の断面図、第2図、第12図
、第13図、第14図、第15図は同じく平面図、第3
図、第4図、第17図は同じく斜視図である。第7図、
第8図、第9図、第11図、第15図、第18図、第1
9図、第20図、第21図、第22図、第23図、第2
4図は説明図である。 2・・・・−小斜面    3・・・・・・凹面4・・
・・・・斜面     5・・・・・・錐形6・・・・
−・鏡面     7・・・・・−フィルム21・−・
宝石状反射装飾体 15−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【1】有色透明フィルム7が多数の小斜面2を形成し、
    その小斜面2が集合して多角形の凹面3を形成し、その
    凹面3は截頭錐形の倒立形であり、 有色透明フィルム7は凹面3の中心部を上方へ向けて膨
    出させ、その膨出形状は、凹面3の底部から上方へ向け
    た斜面4を形成する角錐形5であり、 有色透明フィルム7で形成された上記の凹面3および角
    錐形5の裏面は鏡面6を形成されて、上記の凹面3と角
    錐5と鏡面6の三者は同心円状に配置されて有色反射体
    1を形成している、宝石状反射装飾体。 【2】上記の宝石状反射体1を多数隣接させ、有色反射
    体1の集団として、有色反射装飾面21を形成した、請
    求項1に記載の宝石状反射装飾体。 【3】角錐形5に代えて円錐形31によって斜面32を
    形成させた、請求項1および請求項2に記載の宝石状反
    射装飾体。 【4】小斜面2に代えて曲面41で凹面42が形成され
    、凹面42は截頭円錐を倒立させた形状である、請求項
    1〜請求項3に記載の宝石状反射装飾体。 【5】錐形が截頭錐形51であり、その頂部から下方へ
    向けて斜面52を有する凹面53を設けた、請求項1〜
    請求項4に記載の宝石状反射装飾体。 【6】鏡面6の裏側に弾性材による保護層61を設けた
    、請求項1〜請求項5に記載の宝石状反射装飾体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999016328A1 (de) * 1997-09-30 1999-04-08 Winter Cvd Technik Gmbh Schmuckstein
WO2012124024A1 (ja) * 2011-03-11 2012-09-20 Ykk株式会社 ファスナーエレメント及びスライドファスナー

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WO1999016328A1 (de) * 1997-09-30 1999-04-08 Winter Cvd Technik Gmbh Schmuckstein
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