JPH1035682A - 虹彩効果を生ずる透明容器 - Google Patents

虹彩効果を生ずる透明容器

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JPH1035682A
JPH1035682A JP21045396A JP21045396A JPH1035682A JP H1035682 A JPH1035682 A JP H1035682A JP 21045396 A JP21045396 A JP 21045396A JP 21045396 A JP21045396 A JP 21045396A JP H1035682 A JPH1035682 A JP H1035682A
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JP
Japan
Prior art keywords
transparent
container
iris
transparent container
lustering
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Pending
Application number
JP21045396A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Nemoto
根本一成
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NEMOTO SEISAKUSHO KK
Original Assignee
NEMOTO SEISAKUSHO KK
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Publication date
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  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 虹彩色を帯びた反射光がカット面全体に印影
することで、美しい虹彩効果を生じる透明装飾品を安価
に、かつ少量生産でも可能として提供する。 【解決手段】 多面形状からなる透明体1の一カット面
に、予めイオンビーム加工され虹彩を発する虹彩膜6と
入射光を反射する鏡面膜7とプレート素材8からなる平
面体5を、立ち上げ部3と接着剤10と保持カバー12
により装着することで、前記平面体5で屈折、分散及び
反射した反射光がカット面2全体に印影し、虹彩効果を
生ずる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多面形状からな
る透明体の一面にイオンビーム加工による反射層を装着
し、かつ一端が開口している中空部を設けることで、反
射光が上部カット面全体のみならず中空部底面にも印影
し、透明体を上部傾斜方向から観察した場合には通常の
虹彩効果を生じるが、側部水平方向から観察した場合に
は前記中空部底面にのみ虹彩効果を生ずる透明容器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のイオンビーム加工を施した虹彩効
果を生ずる透明装飾品としては、例えば図3に示される
ように、多面形状からなる透明体30の底面32にイオ
ンビーム加工により虹彩膜と鏡面膜からなる反射層33
を貼付したものが知られていた。ここで上部カット面3
1aなどから入射した光は反射層33で屈折、分散及び
反射し、虹彩色を帯びた反射光はカット面31全体に印
影して、虹彩効果を生じていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな虹彩効果を生ずる透明装飾品においては、以下のよ
うな問題があった。上部カット面31aなどから入射し
た光は透明体30の内部を透過し、反射層33で屈折、
分散及び反射して虹彩色を帯び、再度上部カット面31
bなどから放出して視界に入るが、側部カット面31c
から入射した光は反射層33による影響を受けないの
で、透明体30の内部で単に屈折し、反対側部カット面
にそのまま透過される。したがって側部水平方向より従
来の透明装飾品を観察する限り、透明体30はそのまま
の透明色となり、上部傾斜方向へと観察角度を変化させ
ることではじめて虹彩効果が生じることになる。したが
って一定方向において一定の虹彩色のみが観察される単
調な装飾効果が得られるに過ぎなかった。
【0004】一方、従来から存在する香水などの透明容
器にあっては透明樹脂等を素材とし、青色や赤色の顔料
を含有させ、鏡面膜のみを底面に貼付する方法もあった
が、入射光は反射するものの分散するわけでなく、ブリ
リアンシーに欠けた擬似的な虹彩効果に過ぎず、美しい
装飾効果を生じさせることはできなかった。
【0005】本発明は、従来のイオンビーム加工により
虹彩効果を生ずる透明装飾品に、イオンビーム加工面と
は異なる一面より一端が開口している中空部を設け、入
射光が屈折、分散及び反射することで虹彩色を帯びた反
射光がカット面全体のみならず中空部底面にも印影し、
上部傾斜方向から観察した場合には通常の虹彩効果を生
じるが、側部水平方向から観察した場合には前記底面に
のみ虹彩色を印影するユニークな透明容器を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は多面形状からなる透明体の一面にイオンビ
ーム加工により虹彩を発する虹彩膜と入射光を反射する
鏡面膜からなる反射層を貼付するとともに、前記一面と
は異なる一面から一端が開口している中空部を設け、前
記中空部の底面を前記反射層と相対向させることとし
た。
【0007】係る発明によれば、虹彩色を生じた反射光
は透明体のカット面全体のみならず中空部の底面に印影
する。したがって透明体を上部傾斜方向から観察した場
合には、入射光は反射層で屈折、分散及び反射し、虹彩
色を帯びた反射光が上部カット面全体及び中空部底面に
も印影しそれぞれに虹彩効果を生じる。また透明体を側
部水平方向から観察した場合、側部カット面よりの入射
光は透明体内部で屈折し、反射層による影響を受けない
ので、反対側部カット面にそのまま透過され、一方上部
カット面からの入射光は反射層で屈折、分散及び反射
し、中空部底面に印影し、その部分にのみ虹彩効果が生
じる。これは透明体に中空部を設けその底面を反射層と
相対向させた透明容器を制作することで、中空部底面の
みに虹彩効果が生じる場合が観察され、従来の透明装飾
品とは異なるユニークな装飾効果が実現されたものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、クリスタルガラスやガラ
ス、または透明樹脂を素材とした本発明に係る透明容器
1の第1実施例であり、表面全体が多面形状のカット面
2により形成されている。符号3は透明容器1の上方カ
ット面2cに開けられた中空部であり、透明容器1の中
心程度までブロー又は切削あるいはレーザー加工されて
いる。符号4は中空部3の底面で、その形状は半球状と
されている。符号6は反射層で、イオンビーム加工によ
り虹彩膜、鏡面膜の順で透明容器1の底面2aに貼付さ
れている。
【0009】符号8は側部カット面2bからの入射光を
示している。この場合入射光8は透明容器1内部で屈折
するのみで反射層6による影響を受けないので、反対側
部カット面にそのまま透過され、透明容器1を側部水平
方向から観察する限り透明容器1本体は透明色となる。
一方符号9は上部カット面2cからの入射光を示してい
る。この場合入射光9は反射層6で屈折、分散及び反射
し、中空部底面4には虹彩色を帯びた反射光が印影し、
かつ反射光の一部は中空部底面4で再度反射し反対側部
カット面から放出されるので、中空部底面4のみは虹彩
色に観察される。
【0010】ここで反射層6は、透明容器1の底面2a
の表面に直接イオンビーム加工をすることで虹彩膜、鏡
面膜を貼付する方法でも良く、また別途プレート状やフ
ィルム状の平面体をイオンビーム加工した後、底面2a
に透明接着剤等を使用して接着することも可能である。
【0011】なお中空部3は、反射層6の反対側一面か
ら開口する必要はなく他の側部一面から開口しても良
い。中空部3の形状は直線状の中空である必要はなく曲
線状、らせん状の中空であっても差し支えなく、その断
面は円柱形状のみならず多角形状、星形等のようにデザ
イン形状であっても良い、要は中空部底面4が反射層6
と相対向している限り中空部底面4に虹彩効果が生じ
る。
【0012】さらに中空部底面4は、反射層6からの反
射光をより印影し易いように半球状の形状とされている
が、平面状のものでも差し支えない。また中空部底面4
は反射層6と平行面に位置される必要はなく、前述の如
く双方が相対向している限り、虹彩色を帯びた反射光は
印影される。
【0013】図2は、本発明に係る虹彩効果を生じる透
明容器の第2実施例である。透明容器11は、第1実施
例同様の素材を使用し、表面全体が多面形状のカット面
12により形成されている。符号13はの中空部であ
り、また符号14は中空部底面である。符号16は反射
層で、第1実施例同様イオンビーム加工により透明容器
11の底面に貼付されている。符号18は透明容器のふ
たである。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の虹彩効果
を生ずる透明容器によれば、以下のような効果が得られ
る。透明容器を上部傾斜方向から観察した場合、入射光
は反射層で屈折、分散及び反射し、虹彩色を帯びた反射
光が上部カット面全体及び中空部底面にも印影しそれぞ
れ虹彩効果を生じる。一方側部水平方向から観察した場
合、側部カット面よりの入射光は透明体内部で屈折し、
反射層による影響を受けないので、反対側部カット面に
そのまま透過され、一方上部カット面からの入射光は反
射層で屈折、分散及び反射し、前記中空部底面には虹彩
色を帯びた反射光が印影し、かつ光の一部は再度反射し
反対側部カット面から放出される。したがって透明容器
は上部傾斜方向から観察する限りには通常の透明装飾品
と同様の虹彩効果を生じるが、側部水平方向から観察し
た場合全体のカット面は透明色で中空部底面にのみ虹彩
色が印影するというユニークな装飾効果を生じることと
なる。
【0015】すなわち、例えば透明容器に高価な液体で
ある香水やウイスキー等を入れると上部傾斜方向から観
察する限りには従来の透明装飾品と同様の虹彩効果を生
じるが、側部水平方向から観察する場合には、容器中の
中空部底面のみに虹彩色が印影されるので液体にのみ虹
彩効果が生じ、ユニークな装飾効果のみならず容器内の
液体の貴重性を示すことができる。
【0016】なお本発明は、その大きさに限定されるも
のではないので、香水を入れたペンダントやイアリング
などのアクセサリーにも使用することができる。さらに
色彩を有する液体や水銀等を使用する場合には、また異
なった装飾効果が生じ虹彩効果を生じる透明容器として
の利用範囲が広がる。
【0017】
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係る虹彩効果を生じる第1実施例の透
明容器の斜視図である。図2は、本発明に係る虹彩効果
を生じる第2実施例の透明容器の斜視図である。図3
は、従来の虹彩効果を生じる透明装飾品の一例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 第1実施例の透明容器 2 カット面 3 中空部 4 中空部底面 6 反射層 11 第2実施例の透明容器 12 カット面 13 中空部 14 中空部底面 16 反射層 18 透明容器のふた 30 透明体 31 カット面 32 底面 33 反射層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多面形状からなる透明体の一面にイオンビ
    ーム加工により虹彩を発する虹彩膜と入射光を反射する
    鏡面膜からなる反射層を装着し、前記一面とは異なる一
    面より一端が開口している中空部を設け、前記中空部の
    底面が前記反射層と相対向していることを特徴とする透
    明容器。
JP21045396A 1996-07-23 1996-07-23 虹彩効果を生ずる透明容器 Pending JPH1035682A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21045396A JPH1035682A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 虹彩効果を生ずる透明容器

Applications Claiming Priority (1)

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JP21045396A JPH1035682A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 虹彩効果を生ずる透明容器

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JPH1035682A true JPH1035682A (ja) 1998-02-10

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ID=16589592

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JP21045396A Pending JPH1035682A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 虹彩効果を生ずる透明容器

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JP (1) JPH1035682A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200471122Y1 (ko) * 2012-06-11 2014-02-06 유키 야마구치 피라미드 형태의 용기
WO2016167386A1 (ko) * 2015-04-15 2016-10-20 이성 용기
WO2016167387A3 (ko) * 2015-04-15 2016-12-08 이성 용기

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200471122Y1 (ko) * 2012-06-11 2014-02-06 유키 야마구치 피라미드 형태의 용기
WO2016167386A1 (ko) * 2015-04-15 2016-10-20 이성 용기
WO2016167387A3 (ko) * 2015-04-15 2016-12-08 이성 용기

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