JPH0362740A - 送信出力制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は送信機出力を多段に切換える送信機において、
周囲温度に対して出力変動の少ない自動出力制御（ＡＰ
Ｃ）を行う送信出力制御装置に関する。

従来の技術 従来、この種の送信出力制御装置は、第３図に示すよう
に、基地側から到来した複数の送信レベル指示信号を基
準出力に変化する多段基準レベル発生器１と、送信出力
の終段増幅器２と、送信出力の一部を抽出する結合器３
と、その抽出出力の検波器４と、その検波器４の温度補
償回路５と、検波器４の出力と多段基準レベル発生器１
の基準出力を比較する比較器６と、比較器６の出力によ
り終段増幅器２の送信出力を制御する電流制御器７とを
備え、基地局のレベル指示信号に従って送信出力の多段
切換えを行うように構成されている。

」１記温度補償回路５において、５ａはポジスタ抵抗器
、５ｂは分圧抵抗器であり、ポジスタ抵抗器５ａの温度
特性によって温度補償回路５から検波器４の検波ダイオ
ード４ａへの供給電圧およびロード曲線を変化させ、こ
の検波ダイオ−ｔ”４ａの動作点電流が温度により変動
しないようにしている。

第４図はポジスタ抵抗器５ａを使用した従来装置の動作
説明図である。第４図に示すように、検波ダイオード４
ａの動作点電流は温度に関連して変動し、温度低下と共
に高電圧の側に移動する性質がある。例えば、数ｍＷ程
度の小電力を検波するときは、温度低下と共に出力が低
下して、正確な出力が得られず、ＡＰＣ情報には使用で
きない。このため、検波ダイオード４ａの動作点電流が
変動しないように温度補償回路を使用している。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の送信出力制御装置では、検波
ダイオード４ａや温度補償回路５その他、多段基準レベ
ル発生器１の部品の規格内バラツキにより、量産時にお
いて、多段出力を規格値（例えば＋２ｄＢ〜−４ｄＢ）
に整合させる調整工数が多くなるという課題があった。

本発明はこのような課題を解決するものてあす、入力ｒ
　ＯＪにおける基点の変動を軽減して量産時の調整工数
を簡略化することができる送信出力制御装置を提供する
ことを目的とするものである。

課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、検波ダイオードの
順方向バイアス電流を高圧電源から高抵抗器を介して供
給し、検波ダイオードの動作点電流が温度により変動す
ることを軽減し、この電流変化を多段出力制御の基準電
圧の設定誤差に比へて無視てきるようにしたものである
。

作　　用 本発明は上記構成により、ダイオード検波器の順方向バ
イアス電流を高圧電源から高抵抗器を介して供給してい
るので、温度変化に対するダイオード検波器の動作点電
流の変化を小さく、定電流給電に近い変動にすることが
できる。したがって、温度変動して対する出力変動が抑
圧され、温度補償回路を必要としないという効果がある
。

実施例 第１図は本発明の一実施例の機能ブロック図を示すもの
である。第１図において、↓１は送信ＲＦ入力端子、１
２は励振増幅器１２ａと出力増幅器］、　２　ｂとを有
する送信機の送信電力増幅器としての終段増幅器、１３
は結合コンデンサ１３ａを接続した方向性結合器、１４
は送信出力端子、１５は送信出力（進行波成分）の一部
を抽出して検波する検波回路であり、この検波回路１５
は検波ダイオード１５ａと、抵抗器１５ｂと出力抵抗器
１５ｃおよびＲＦバイパス・コンデンサ１５ｄ、１５ｅ
を有する。

１６は電圧昇圧器１６ａと高抵抗器１６ｂを有する高圧
電源、■７は基地局側から到来したレベル指示信号を基
準出力に変換する多段基準レベル発生器であり、この多
段基準レベル発生器１７はレベル制御信号の入力端子１
７ａ〜１７ｃと基準出力の出力端子１７ｄ〜１７ｆとを
有する。１８は検波回路１５の検波電圧ｅと基準レベル
発生器１７の基準出力のを比較するレベル比較器、１つ
は比較器１８の出力により終段増幅器１２の送信出力を
変化させる電流制御器である。

次に、上記実施例の動作について説明する。上記実施例
において、ＲＦ入力端子１１には、例えばＦＭ変調され
た多チヤネル切換えのＲＦ人力が加えられる。終段増幅
器１２において上記入力は増幅され、方向結合器１３を
介して出力端子１４からアンテナ（図示せず）へ出力さ
れる。

方向性結合器１３の出力の一部（進行波成分〉は、結合
コンデンサ１３ａを介して検波回路１５に供給される。

この検波回路１５の検波ダイオード１５ａには電圧昇圧
器１６ａから直列の高抵抗器１６ｂを介して順方向バイ
アス電流が供給されている。この順方向バイアス電流は
高抵抗器１６ｂ、検波回路１５の抵抗器１５ｂ、検波ダ
イオード１５ａを介して出力抵抗器１５ｃに出力される
。

従って、高抵抗器１６ｂの抵抗を６９にΩ、抵抗器１５
ａの抵抗をＩＫΩ、出力抵抗器１５ｃの抵抗をＩＯＫΩ
とした場合のロード抵抗は８０にΩとなり、電圧１６Ｖ
に対して、温度１５℃における検波ダイオード１５ａの
温度特性曲線との交点求めると１．１■である。従って
、出力抵抗器１５Ｃの出力電圧の０．１８６Ｖが無信号
時の基点となる。

上記温度＋１５°Ｃにおける無信号時の基点に対する温
度＋６０℃、−３０℃における無信号時の基点の変動は
下式て求められ、温度による電流変動△１は０．００２
５ｍＡ、電圧変動△Ｅｏは０．０２５Ｖと極めて小さな
値であり、温度の影響は殆ど受けないことが判かる。

Ｏｌ 　０ ｘ８０ ０゜ ２５Ｖ ここで、動作点の変動は±１／８０であるから、基準出
力が正しく作られていれば、これによって制御される送
信出力の誤差も小さくなる。

いま、多段基準レベル発生器１７の８段階出力の最小出
力−２２ｄＢＷの５０Ω端出力は、０゜５５Ｖ／実効値
であり、その±３ｄＢは０，７７Ｖと０．３８７Ｖに対
しても充分小さいことが判かる。

以上の結果、第２図のような高電圧１６■（高圧電源１
６）、高抵抗値６９にΩ（高抵抗器１６ｂ）で、検波ダ
イオード１５ａに順方向バイアス電流を供給すれば、温
度補償の必要性がないものである。

発明の詳細 な説明したように、本発明は電源電圧を電圧昇圧器を直
列の高抵抗器で昇圧し、この電圧昇圧器を高抵抗器を介
して検波ダイオードに接続し、この検波ダイオードに順
方向バイアス電流を供給するように構成したので、温度
補償回路を全く必要とせずに良好な温度特性を持った検
波回路を実現できる。

従って、この検波回路の検波出力と正確な基準出力とを
用意ずれば、温度補償なしに多段切換えの送信出力制御
装置を実現できるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における送信出力制御装置の
機能ブロック図、第２図は本発明装置の動作説明図、第
３図は従来の送信出力制御装置の機能ブロック図、第４
図は従来装置の動作説明図である。 １２・・・終段増幅器（送信電力増幅器）、１３・・・
方向結合器、Ｉ５・・・検波回路、１５ａ・・・検波ダ
イオード、１６・・・高圧電源、１６ｂ・・・高抵抗器
、１７・・・多段基準レベル発生器、１８・・・レベル
比較器、１９・・・電流制御器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 送信電力増幅器から方向結合器に供給された送信出力の
   一部を抽出し、この抽出出力を整流する検波ダイオード
   と、 基地局側からの複数のレベル指示信号を多段の基準出力
   に変換する多段基準レベル発生器と、前記多段基準レベ
   ル発生器の基準出力と前記検波ダイオードの検波出力と
   比較するレベル比較器と、前記レベル比較器の出力に基
   づいて前記送信電力増幅器の送信出力を制御する電流制
   御器と、前記検波ダイオードに高抵抗器を介して順方向
   バイアス電流を供給する高圧電源とを備えた送信出力制
   御装置。