JPH0360887A - レーザビームを用いた孔あけ加工法及びこれを利用した燃料噴射弁のノズルの製造方法 - Google Patents

レーザビームを用いた孔あけ加工法及びこれを利用した燃料噴射弁のノズルの製造方法

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JPH0360887A
JPH0360887A JP1196228A JP19622889A JPH0360887A JP H0360887 A JPH0360887 A JP H0360887A JP 1196228 A JP1196228 A JP 1196228A JP 19622889 A JP19622889 A JP 19622889A JP H0360887 A JPH0360887 A JP H0360887A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、レーザビームを用いた孔あけ加工法、及びこ
れを利用した燃料噴射弁のノズル噴孔形成法に関する。
〔従来の技術〕
例えば、電磁式燃料噴射弁のノズル噴孔のような*細孔
を穿設する場合には、従来は1次のようにして行われて
いた。
■先ず、ノズル本体となる被加工物に取りしろを残して
仕上り径Φdより小さい下孔(下穴)をドリル等であけ
る(下孔径をΦdoとする)。
■次に、Φdoより小さい径の砥石を用い、下孔がΦd
になるまで研削加工する。
なお、このような電磁式燃料噴射弁の従来技術としては
、例えば、特開昭60−19957号公報に開示されて
いる。
また、その他の孔あけに関する従来技術としては、軟質
性ワークに対しては1例えば特開昭62−9790号公
報に開示されるようにレーザビームを照射して、その熱
エネルギーによる加熱溶融を利用して、孔あけを行うも
のがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記した従来技術のうち、電磁式燃料噴射弁の孔あけ技
術のように、下孔工程と、研削による仕上げ工程を要す
るものは、焼き入れを施した硬質の被加工物に適用され
るが、仕上げ工程を機械的な研削により行う場合には、
さらに次のような作業を必要とする。
すなわち、仕上げ工程では、砥石を回転と同時に孔の軸
方向に上下運動させるために、孔の入口側と出口側に研
削時のぼりや、かえりが発生する。
そして、このようなぼり、かえりを除去するために、ノ
ズル本体の加工時に、成形砥石による機械加工や、テー
パ状の押しつけピンを使用しての剥離加工を行っていた
。しかし、これらのぼり除去作業は、砥石の摩耗、ぼり
高さの不均一による剥離加工のばらつき等により、除去
作業を行った後でも、11品のばらつきが発生し、品質
の均一性を確保するのが難しかった。
このような品質のばらつきは1例えば、燃料噴射弁のよ
うなノズルを被加工物とした場合には、ノズルをインジ
ェクタに組み込むと1次のような現象が発生する。
これを、第8図により説明する。第8図の符号の5はボ
ール弁、6はノズル本体、7は噴射孔で、図示するよう
に、ボール弁5とノズル本体6との間を流れる燃料は、
燃料入口部aにばり8が残留すると、通過する燃料の一
部が燃料入口部a付近にて渦巻流となってノズル本体6
の壁面から剥離する。そのため、燃料噴射量の安定性を
損なうばかりか、噴霧のばらつき、微粒化を低下させる
原因となる。
以上の事情を配慮して、最近では、仕上げ加工の゛取り
しろ除去を、砥石のような機械研削方式にかえて、レー
ザビームの熱エネルギーで除去することが提案されてい
る。
第2図及び第6図は、本発明者らが当初に試みたレーザ
ビームによる仕上げ工程を示し、第2図(a)、第6図
(a)はレーザビーム照射状態を、第2図(b)、第6
図(b)はその仕上げ後の状態を示すものである。この
試みでは、第2図(a)、第6図(a)に示すように噴
孔7仕上げ前の下孔Cの中心軸に対してレーザビーム1
0を平行にして、ノズル本体6を回転させつつレーザ照
射を行い〔レーザの焦点は、孔の入口側(始端位1N)
a)こ合わせられる〕、このレーザビームの熱エネルギ
ーのよって取りしろ8を溶解、除去する方式を採用した
しかしながら、この方式によれば、第2図(b)第6図
(b)に示すように孔の入口側aに対して出口側(終端
位1ff)bの仕上げ孔径が小さくなり、孔が片側O′
6のテーパ状の孔となる。これは、レーザビームのエネ
ルギーの方向性は孔と平行となる反面、入口側aにレー
ザビーム10の焦点を合わせているために、レーザビー
ムが孔の出口側すに向かうにつれて、レーザエネルギー
が低減し、被加工物の取りしろ8の溶解量が徐々に減少
するので、入口側aと出口側すとの孔径Φda、Φdb
とに差が生じるためと考えられる。
このようなテーパ形状の孔は、燃料噴射弁のようなノズ
ル噴孔7に適用した場合、その噴孔7の長さ悲がどの製
品にも均一に保たれれば、各製品同士の噴孔のテーパ角
θ′も同じ仕様とすることができ、問題はない。
しかし、実際には、噴孔7の長さaは、ノズル本体(被
加工物)の板厚のばらつきの影響によって、どれもが均
一性を確保することは困難である。
そのため、各製品同士の噴孔の入口側aの孔径Φda、
出ロ側すの孔径Φdbの仕様を同じくできても、2が変
化することでテーパ角θ′に変化が生じ、噴孔の形状の
均一性を保つことが難しい。
そして、噴孔の形状のばらつきによって、それぞれの孔
の流量係数がまちまちとなり、流量精度にばらつきが生
じることになる。従って、量産される噴射弁の場合には
、噴孔の長さ全体にわたって均一な孔径であることが、
上記問題を回避する上で望まれる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、下孔工程、仕上げ工程等により孔あけ
加工を行う場合に、その仕上げ工程において、ぼり等の
発生がなく、作業能率の向上を図り、且つ、被加工孔の
孔径をその長さ全体にわたり略均−に仕上げることので
きる孔あけ加工法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は、本発明の基本的な原理を示す。
すなわち本発明は第工図(a)に示すように、(イ)被
加工物6に取りしろ(点線で示す領域)8を残してΦd
oなる下孔Cをあける工程と、取りしろ8をレーザビー
ム10の照射により溶解、除去して、孔径を目標径Φd
となるように仕上げ加工する工程とを有し、 前記仕上げ工程では、下孔Cの中心軸に対してレーザビ
ーム10を傾け、且つこのレーザビーム10の傾き角O
は、レーザビームの延長線10’がその始端から終端に
むけて進むにつれて取りしろ8の領域よりも外側に次第
にそれる角度に設定し、このレーザビーム10の焦点を
取りしろ8の始端位置に合わせて、被加工物6を回転さ
せながらレーザビームの照射を行うようにする。
〔作用〕
このような構成よりなる本発明によれば、先ず、仕上げ
の前提条件として、(イ)の下孔工程が行われるが、こ
の下孔Cは、通常、ドリルその他適宜の機械的穿孔手段
で行われる。
次いで、(0)のレーザビーム照射による仕上げ工程が
行われる。そして5本発明では、このレーザ光照射を行
う場合、前述したように、下孔Cの中心軸に対してレー
ザビーム10を傾けて行う。
このレーザビーム10の傾き角Oは、レーザビームの延
長線10′がその始端から終端にむけて進むにつれて取
りしろ8の領域よりも外側に次第にそれる角度に設定す
る。そして、このレーザビーム10の焦点を取りしろ8
の始端位fiaに合わせつつ、被加工物6を回転させな
がら行うと、仕上げ孔Cの入口側a部の孔径Φdaと出
口側す部の孔径Φdbとが、 Φda弁Φdbとなり、第1図(b)に示すように仕上
げ孔7の長さ全域にわたり孔径が略均−となる結果が得
られた。
その理由は次のように考えられる。すなわち、前記の如
くレーザビームの傾きを設定すると、し−ザビーム10
の照射方向が照射の終端すに向かうにつれて、取りしろ
8の領域よりも外側に徐々にそれる。そのため、レーザ
ビーム10の熱エネルギーは、角度Oにそって被加工物
6を溶解、除去しようとするわけであるが、レーザビー
ムの焦点をaの位置に合わせてレーザ照射を行っている
ので、終端すに至るにつれてレーザビームのエネルギー
が低減し、その分、溶解量が減少し、この減少分と前記
取りしろの外側に外れようとするレーザビームの働きが
相殺し合って、実際の取りしろの角度は、0よりも狭め
られ、その結果、目標の取りしろ8の幅に近づくためと
考えられる。
なお、下孔Cの中心軸に対するレーザビーム10の最適
傾き角0は、被加工物の材質、仕様等に対応して変わる
。その目安としては1例えば、実際の製作にあたり、予
めシミュレーションにより。
第2図に示す如く、下孔工程のΦdoの孔の取りしろに
、この孔の中心軸に対して平行なレーザビーム10を取
りしろの始端に焦点を合わせつつ照射し、この照射によ
り仕上げられた孔の始端位置の孔径Φdaと終端位置の
孔径Φdbとの差で決まる孔の仕上げ精度誤差角度θ′
を求め、θ′と同程度或いはこれに近い角度にすればよ
い。換言すれば、中心軸と平行なビーム照射では、仕上
げ孔7がO′の傾きで徐々に孔が径小化するので、この
θ′の径小化を見込んで、これと相殺するような傾き角
Oを設定することが、好ましい結果が得られる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第3図、第4図、第5図。
第7図に基づき説明する。
第3図は1本発明の適用対象となる電磁式燃料噴射弁(
以下、インジェクタと称する)の縦断面図、第4図は、
その要部断面図である。
第3図のインジェクタ1は、ヨークl内に、ボビン2に
嵌装された電磁コイル4と、ボール弁5付きのプランジ
ャ3.戻しばね11、固定コア13を内蔵し、インジェ
クタ1の下部にノズル本体6が装着されている。
ノズル本体6の内部には、弁シート12が形成され、弁
シート12の下流に噴孔7が形成され、弁シート12の
上流に燃料に旋回力を付与するスワラ−9が組み込まれ
る。スワラ−9の内周には。
ボール弁5を案内するようにしてセットし、ボール弁5
は、ばね11の力により弁シート12に圧接している。
本実施例のインジェクタは、電磁コイル4を通電すると
、ヨーク1.固定コア13.プランジャ3が磁気回路を
形成して、プランジャ3が固定コア13側に吸引されて
、ボール弁5が弁シート12から離れる。
そして、インジェクタ1内に流入した燃料は、スワラ−
9の燃料旋回溝9aを介してボール弁5と弁シート12
間の環状すき間を通り、噴孔7で計量されつつ外部に噴
射される。
このような計量を行う噴孔7は、加工に際して、流量の
再現性を図り得るよう精度が要求される。
ここで、本実施例で適用される噴孔7の加工法の具体例
を第5図により説明する。
第5図は、噴孔7の仕上げ段階の工程を示すもので、そ
の前提としては、取りしろ8(第1図参照)を残してΦ
doなる下孔Cがドリル等の機械工作で穿孔されている
インジェクタの噴孔7の仕様は、例えば、孔径がΦ0.
35〜1.5mmで、長さが0.5〜1.5mm程度の
微細孔で、ノズルの材質は、鉄系の5O3440を焼き
入れ硬化したものが使用される。
そして、仕上げ工程を行う場合には、取りしろ除去にレ
ーザビームを照射して行うが、この場合、レーザ照射の
安定性を保つために、電力容量及び焦点を一定にして行
われる。この焦点は、取りしろの始端位置、すなわち噴
孔7の入口側a部に合わせである。
また、レーザビーム10は、孔の中心軸に対して傾けて
行われるが、この場合の傾きは、基本的には、第1図に
示す如くレーザビーム1oの照射方向の延長NJA10
’が設定の取りしろ領域8よりも外側に次第にそれる方
向に設定する。
この設定は、予めシミュレーションにより、下孔工程の
済んだ取りしろに、第6図に示す如く、孔の中心軸に対
して平行なレーザビームを取りしろの始端位置に焦点を
合わせつつ照射し、この照射により仕上げられた孔の始
端の孔径Φdaと終端の孔径Φcub(第6図の場合に
は、既述したようしこΦdbとΦdaとは、レーザビー
ムエネルギーが孔の始端aより終端すに移行するにつれ
て低減するため、その分、終端に進行するほど単位時間
当たりの取りしろ溶解量が減少し、Φcub<Φdaの
関係にある)との差で決まる孔の仕上げ′MI!:。
誤差角度θ′を求め、これと略等しい角度に設定してい
る。
そして、このような設定条件のもとでノズル本体6を所
定の回転速度で回転させつつ、レーザビームの照射を行
う。
このレーザビーム加工法によれば、仕上げ工程後の噴孔
7の孔径を測定した結果、噴孔7の入口側a部と出口側
す部との孔径ΦdaとΦdbとが、ΦdaiΦdbで、
その入口a部から出口す部に至るまでの孔の全長にわた
り、孔径が均一な円筒状の噴孔を得ることができた。
円筒上の噴孔7が得られる理由は、発明の作用の項でも
述べたように、孔の中心軸に対するレーザビームの照射
方向が、孔の終端すに向かうにつれて、取りしろよりも
外側に徐々にそれるような傾き角Oに設定するため、レ
ーザビーム10が、角度0にそって取りしろを溶解、除
去しようとする反面、焦点を始端aの位置に合わせてレ
ーザ照射を行うので、終端すに至るにつれてレーザビー
ムのエネルギーが低減し、その分、溶解量が減少して、
実際の取りしろの角度は、0よりも狭められて、両者の
相反する作用の結果、目標の取りしろ@lこ近づくため
と考えられる。
特に、本実施例のように、中心軸に対するレーザビーム
の傾き角Oを、第6図のような平行レーザビーム照射し
た時の仕上げの精度誤差角度0′と同程度にすれば、θ
′と0とが打消しあって、孔径の均一化を最も図ること
ができる。
本実施例では、レーザ照射により円筒状の孔7を得た後
に、その孔の入口側a部と出口側す部との角部に、第5
図(b)の如くアール面を形成するような面取り加工を
施す。
このアール面取りを施すためbこ、噴孔7の仕様は、孔
径をΦdとし、長さを党とした場合。
Φd/l≦1なる関係に設定しである。
このような関係に設定する理由は、仮に逆のΦd/l≧
■なる関係にした場合には、Φdのaに対する比率が大
きくなり過ぎて、アールも大きくなり過ぎ、その分、長
さaが犠牲になって、有効オリフィス長文を確保できな
くなるためである。
しかして、本実施例によれば1次のような効果を奏する
(イ)噴孔7の仕上げ工程をレーザビーム照射で行うの
で、従来の機械式の研削加工のように、噴孔の入口及び
出口にぼり、かえりが生ぜず、且つ、アール面取りが同
時に施すことができるので、第7図に示す如く燃料の剥
離現象がなく、噴射量の安定化、噴霧のばらつき、微粒
化の低下を防止できる。
(ロ)また、量産される製品間の噴孔7の長さQがばら
ついても、噴孔7の孔径を長さ全体にわたって均一化で
きるので、各製品の流量係数の均一化を図ることができ
、製品間の燃料噴射の再現性をも図ることができる。
(ハ)レーザビーム照射の仕上げ加工は1機械研削によ
るものに較べて、短時間で行うことが可能で、且つ従来
のようなぼり除去作業を必要としないので、仕上げ加工
時間を従来の41/40と短縮することができ、生産性
の面でも大幅な向上を図ることができる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、下孔工程、仕上げ工程等
を経て孔あけを行う場合に、その仕上げ工程において、
レーザビーム加工方式を採用するので、ぼり等の発生が
なく作業時間及び能率の向上を図り、且つ、レーザビー
ムの照射に工夫を凝らすことで、レーザビームの電力容
量、焦点位置を一定に保ちつつ、複雑なレーザビーム制
御を行うことなく、被加工孔の孔径をその長さ全体にゎ
たり略均−に仕上げることのできるといった、優れた効
果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は1本発明の基本原理を示す説明図、第2図は、
本発明の前提条件となるレーザビーム加工の説明図、第
3図は、本発明の適用対象の一例たる電磁式燃料噴射弁
の縦断面図、第4図は、第3図の一部拡大断面図、第5
図は1本発明の孔あけ加工法を具体化した一例を示す説
明図、第6図は、第2図のレーザビーム加工法を具体化
した説明図、第7図は、本発明による孔あけ加工法を上
記電磁式燃料噴射弁の噴孔に適用した場合の燃料の流れ
状態を示す説明図、第8図は、従来の機械式研削により
噴孔を仕上げ加工した場合の燃料の流れ状態を示す説明
図である。 1・・・ヨーク、4・・・電磁コイル、5・・・ボール
弁。 6・・・ノズル本体、7・・・噴孔、8・・・取りしろ
、10・・・レーザビーム、10′・・・ビーム延長線
、a・・・孔(取りしろ)の始端位置、b・・・孔(取
りしろ)の終端位置、c・・・下孔(下穴)。 第 図 第 図 fa) (b) 第 図 第 図 (a) (b) 第 図 (a) (b)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、被加工物に取りしろを残してΦdoなる下孔(下穴
    )をあける工程と、 前記取りしろをレーザビーム照射により溶解、除去して
    、孔径を目標径Φdとなるように仕上げ加工する工程と
    を有し、 前記仕上げ工程では、前記下孔の中心軸に対して前記レ
    ーザビームを傾け、且つこのレーザビームの傾き角θは
    、レーザビームの延長線がその始端から終端にむけて進
    むにつれて前記取りしろの領域よりも外側に次第にそれ
    る角度に設定し、このレーザビームの焦点を前記取りし
    ろの始端位置に合わせて、前記被加工物を回転させなが
    らレーザビームの照射を行うことを特徴とするレーザビ
    ームを用いた孔あけ加工法。 2、第2請求項において、前記下孔は、ドリル等の機械
    的な穿孔手段を用いて行うようにした、レーザビームを
    用いた孔あけ加工法。 3、第1請求項又は第2請求項において、前記レーザビ
    ームの傾き角θを設定する場合には、予めシミュレーシ
    ョンにより、前記下孔の取りしろに、この孔の中心軸に
    対して平行なレーザビームを該取りしろの始端位置に焦
    点を合わせつつ照射して、この照射により仕上げられた
    始端位置の孔径Φdaと終端位置の孔径Φdbとの差で
    決まる孔の仕上げ精度誤差角度θ′を求め、このθ′に
    等しい或いはこれに近い傾き角になるようにθを設定す
    る、レーザビームを用いた孔あけ加工方法。 4、燃料噴射弁の噴孔をノズル本体に形成する場合に、
    ノズル本体に予め取りしろを残してΦdoなる下孔を機
    械的な穿孔手段によりあける下孔工程と、 前記下孔工程後に、レーザビーム照射により取りしろを
    溶解、除去して、前記噴孔を目標の孔径Φdとなるよう
    に仕上げ加工する工程とを有し、 前記仕上げ工程では、前記下孔の中心軸に対して前記レ
    ーザビームを傾け、且つこのレーザビームの傾き角θは
    、レーザビームの延長線がその始端から終端にむけて進
    むにつれて前記取りしろの領域よりも外側に次第にそれ
    る角度に設定し、このレーザビームの焦点を前記取りし
    ろの始端位置に合わせて、前記ノズル本体を回転させな
    がらレーザビームの照射を行い、 且つ、この仕上げ工程後に、前記噴孔の入口及び出口の
    少なくとも一方のエッジに対して、レーザビーム照射に
    よりアール面取りを行うことを特徴とする燃料噴射弁の
    ノズル噴孔形成法。 5、第4請求項において、前記噴孔の孔径Φdは、その
    孔の長さをlとした場合、Φd/l≦1となるような関
    係に設定してなる燃料噴射弁のノズル噴孔形成法。
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