JPH0360171A - 薄膜トランジスタメモリ - Google Patents

薄膜トランジスタメモリ

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JPH0360171A
JPH0360171A JP89194036A JP19403689A JPH0360171A JP H0360171 A JPH0360171 A JP H0360171A JP 89194036 A JP89194036 A JP 89194036A JP 19403689 A JP19403689 A JP 19403689A JP H0360171 A JPH0360171 A JP H0360171A
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JP
Japan
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memory
transistor
gate
thin film
selection
Prior art date
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Pending
Application number
JP89194036A
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English (en)
Inventor
Makoto Sasaki
誠 佐々木
Hiroshi Matsumoto
広 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薄膜トランジスタメモリに関するものである。
〔従来の技術〕
最近、電気的に書込み/消去/読出しが可能なE2FR
OM等のメモリとして、メモリ素子を薄膜トランジスタ
で構成した薄膜トランジスタメモリが考えられている。
第17図は従来の薄膜トランジスタメモリの回路図であ
り、図中T1はメモリ用薄膜トランジスタ(以下メモリ
トランジスタという)、T2は各メモリトランジスタT
1にそれぞれ対応させて設けられた選択用薄膜トランジ
スタ(以下選択トランジスタという)である。この選択
トランジスタT2のソース電極Sはこれと対をなすメモ
リトランジスタT1のドレイン電極りに接続されており
、互いに接続された一対のメモリトランジスタT1と選
択トランジスタT2とによってそれぞれ1つのメモリ素
子Mが構成されている。また、GLI。
GL2は2本一対のゲートライン(アドレスライン)、
SLおよびDLはソースおよびドレインライン(データ
ライン)であり、ゲートラインGLI、GL2とソース
、ドレインラインSL。
DLとは互いに直交させてマトリックス状に配列されて
いる。そして、上記メモリ素子Mは、ゲートラインGL
1.GL2とソース、ドレインラインSL、DLとの交
差部にそれぞれ配置されており、メモリトランジスタT
1のゲート電極Gは一対のゲートラインGL1.GL2
のうちの第1のゲートラインGLIに接続され、選択ト
ランジスタT2のゲート電極Gは第2のゲートラインG
L2に接続されている。またメモリトランジスタT1の
ソース電極SはソースラインSLに接続され、選択トラ
ンジスタT2のドレイン電極りはドレインラインDLに
接続されている。
この薄膜トランジスタメモリの書込み、消去、および読
出しは次のようにして行なわれている。
第17図において、(a)は書込み時、(b)は消去時
、(c)は読出し時の電圧印加状態を示している。なお
、(a)、(b)、(C)はいずれも図上左上の1つの
メモリ素子Mを選択するときの状態を示している。
まず書込みについて説明すると、書込み時は、第17図
(a)に示すように、選択する第1と第2のゲートライ
ンGLI、GL2にそれぞれメモリトランジスタT1の
書込み消去電圧V、の1/2に相当する正電圧+1/2
V Pと、選択トランジスタT2のオン電圧VON(例
えば+IOV )を印加するとともに45選択するソー
ス、ドレインラインSL、DLにそれぞれ上記書込み消
去電圧V、の1/2に相当する負電圧−1/2VPを印
加し、また非選択の第1ゲートラインGLIおよびソー
ス。
ドレインラインSL、DLの電位は0(接地)、非選択
の第2ゲートラインGL2の電位はV。pp(例えばG
V)とする。なお、メモリトランジスタT1の書込み消
去電圧V、を例えば40Vとした場合、+1/2Vpは
+20V、 −1/2V p バー20V テJ)る。
このような電圧信号を印加すると、選択されたゲートラ
インGL1.0L2とソース、ドレインラインSL、D
Lとの交差部にあるメモリ素子(以下選択メモリ素子と
いう)Mの選択トランジスタT2がオンし、メモリトラ
ンジスタT1のゲートとソース、ドレインとの間に書込
み消去電圧vPに相当スル電位差(+1/2Vpと一1
/2Vpとの電位差)が生じて、このメモリトランジス
タT1が書込み状態となる。なお、選択されたゲートラ
インGLI、GL2上の他のメモリ素子(以下非選択メ
モリ素子という)Mでは、そのメモリトランジスタT1
のゲートとソース、ドレインとの間に生ずる電位差が1
/2Vpだけであり、したがってこのメモリトランジス
タT1は書込み阻止状態にある。また、選択されないゲ
ートラインGLI。
GL2上のメモリ素子について、図上左下のメモリ素子
は、上記非選択メモリ素子Mと同様に、そのメモリトラ
ンジスタT1のゲートとソース、ドレインとの間に生ず
る電位差が1/2V、だけであり、したがってこのメモ
リトランジスタT1は書込み阻止状態にある。さらに、
図上右下のメモリ素子については、上記非選択メモリ素
子Mと同様に、そのメモリトランジスタT1のゲートと
ソース、ドレインとの間に生ずる電位が0(電圧無印加
)である。すなわち、ゲートとソース、ドレインとの間
は等電位であり、したがってこのメモリトランジスタT
1も書込み阻止状態にある。
また消去時は、第17図(b)に示すように、選択する
第1と第2のゲートラインGLI。
GL2にそれぞれ一1/2Vp 、 VONを印加する
とともに、選択するソース、ドレインラインSL。
DLにそれぞれ+1/2VPを印加する。なお、非選択
のゲートラインGLI、GL2およびソース。
ドレインラインSL、DLへの印加信号は上記書込み時
と同じである。このような電圧信号を印加すると、選択
メモリ素子MのメモリトランジスタT1のゲートとソー
ス、ドレインとの間に書込み消去電圧vPに相当する逆
電位の電位差が生じて、このメモリトランジスタT1に
保持されているデータが消去される。この場合も、非選
択メモリ素子MのメモリトランジスタT1のゲートとソ
ース。
ドレインとの間に生ずる電位差は1/2VPだけであり
、このメモリトランジスタT1は消去阻止状態にある。
一方、読出し時は、第17図(c)に示すように、選択
する第1と第2のゲートラインGLI。
GL2にそれぞれV 5EL + V ONを印加する
とともに、選択するソース、ドレインラインSL、DL
のうちドレインラインDLにVDを印加し、ソースライ
ンSLの電位は0とする。なお、上記V SELとVD
は、メモリトランジスタT1の書込み消去電圧Vp  
(40V)より十分少さな電圧であり、例えばVSEL
 −OV、VD =lOVである。
また、この読出し時も、非選択のゲートラインGLI、
GL2およびソース、ドレインラインSL、DLへの印
加信号は上記書込み時および消去時と同じである。この
ような電圧信号を印加すると、選択メモリ素子Mのメモ
リトランジスタT1に保持されているデータに応じてド
レインラインDLからソースラインSLに電流が流れ、
これが読出しデータとして出力される。
また、上記書込み、消去、および読出し時のいずれの場
合も、選択されたソース、ドレインラインSL、DLへ
の印加電圧がこのソース、ドレインラインSL、DL上
の非選択のメモリ素子Mにも印加されるが、この非選択
メモリ素子Mの選択トランジスタT2は、そのゲート電
位がV。ppであるためにオフ状態にあるから、非選択
メモリ素子MのメモリトランジスタT1は印加される電
圧の影響を受けない。すなわち、上記選択トランジスタ
T2は、メモリトランジスタT1の選択だけでなく、非
選択時に印加される電圧からメモリトランジスタT1を
ガードするガードトランジスタとしての作用ももってい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の薄膜トランジスタメモリは、
書込み時および消去時も、読出し時もメモリトランジス
タT1の同じゲート電極Gにゲート電圧を印加するもの
であるため、読出しを繰返すのにともなってメモリトラ
ンジスタT1の閾値電圧が変化し、そのために読出し回
数が数千回を越えると、安定した読出しができなくなっ
てしまうという問題をもっていた。
本発明は上記のような実情にかんがみてなされたもので
あって、その目的とするところは、半永久的に安定した
読出しを行なうことができる薄膜トランジスタメモリを
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の薄膜トランジスタメモリは、上記目的を達成す
るために、メモリ用薄膜トランジスタと選択用薄膜トラ
ンジスタとにそれぞれ、ゲート電極と反対側に位置しか
つ電荷蓄積機能をもたないゲート絶縁膜を介して半導体
層と対向する読出し用ゲート電極を設けるとともに、前
記メモリ用薄膜トランジスタと前記選択用薄膜トランジ
スタのゲート電極を共通のゲートラインに接続し、前記
メモリ用薄膜トランジスタと前記選択用薄膜トランジス
タの読出し用ゲート電極を共通の読出し用ゲートライン
に接続したものである。
〔作用〕
すなわち、本発明の薄膜トランジスタメモリは、メモリ
用薄膜トランジスタと選択用薄膜トランジスタとにそれ
ぞれ読出し用ゲート電極を設けることによって、書込み
および消去は選択用薄膜トランジスタとメモリ用薄膜ト
ランジスタの本来のゲート電極にゲート電圧を印加して
行ない、読出しは選択用薄膜トランジスタとメモリ用薄
膜トランジスタの読出し用ゲート電極にゲート電圧を印
加して行なうようにしたものであり、このように読出し
を選択用薄膜トランジスタとメモリ用薄膜トランジスタ
の読出し用ゲート電極にゲート電圧を印加して行なえば
、読出し時に、メモリ用薄膜トランジスタの本来のゲー
ト電極にこのトランジスタの閾値電圧を変化させるよう
なゲート電圧を印加する必要はないから、読出しの繰返
しによるメモリ用薄膜トランジスタの閾値電圧の変化を
なくして、半永久的に安定した読出しを行なうことがで
きる。しかも、本発明では、前記メモリ用薄膜トランジ
スタと前記選択用薄膜トランジスタの本来のゲート電極
を共通のゲートラインに接続し、前記メモリ用薄膜トラ
ンジスタと前記選択用薄膜トランジスタの読出し用ゲー
ト電極を共通の読出し用ゲートラインに接続しているた
め、前記メモリ用薄膜トランジスタと選択用薄膜トラン
ジスタとからなる1つのメモリ素子に対するゲートライ
ン数は2本でよ<、シたがってゲートライン数は従来の
薄膜トランジスタメモリと変わらないから、メモリ用薄
膜トランジスタと選択用薄膜トランジスタとに読出し用
ゲート電極を設けたものでありながら、ゲートライン数
を少なく抑えることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図〜第8図は本発明の第1の実施例を示している。
まず、本実施例の薄膜トランジスタメモリの基本構成を
説明すると、第1図は薄膜トランジスタメモリの回路図
であり、図中TIOはメモリ用薄膜トランジスタ(以下
メモリトランジスタという)、T2Oは各メモリトラン
ジスタTIGにそれぞれ対応させて設けられた選択用薄
膜トランジスタ(以下選択トランジスタという)である
。このメモリトランジスタTIOと選択トランジスタT
20は、それぞれ、その本来のゲート電極Gaを書込み
消去用ゲート電極とし、この書込み消去用ゲート電極G
aとは反対側に、読出し用の第2のゲート電極(以下読
出し用ゲート電極という)Gbを設けた構成となってい
る。そして、上記選択トランジスタT20のソース電極
Sはこれと対をなすメモリトランジスタTIOのドレイ
ン電極りと一体になっており、対をなすメモリトランジ
スタTIOと選択トランジスタT20とによって1つの
メモリ素子Mが構成されている。また、GLaは書込み
消去用ゲートライン(アドレスライン) 、GLbは読
出し用ゲートライン(アドレスライン)、SLおよびD
Lはソースおよびドレインライン(データライン)であ
り、上記両ゲートラインGLa、GLbとソース、ドレ
インラインSL、DLとは互いに直交させてマトリック
ス状に配列されている。そして、上記メモリ素子Mは、
ゲートラインGLa。
GLbとソース、ドレインラインSL、DLとの交差部
にそれぞれ配置されており、メモリトランジスタTIO
と選択トランジスタT20の書込み消去用ゲート電極G
aは共通の書込み消去用ゲートラインGLに接続され、
メモリトランジスタTIOと選択トランジスタ720の
読出し用ゲート電極Gbは共通の読出し用ゲートライン
GLbに接続されている。また、メモリトランジスタT
IOのソース電極SはソースラインSLに接続され、選
択トランジスタ72Gのドレイン電極りはドレインライ
ンDLに接続されている。
この薄膜トランジスタメモリの書込み、消去および読出
しは次のようにして行なわれる。
第1図において、(a)は書込み時、(b)は消去時、
(C)は読出し時の電圧印加状態を示している。なお、
(a)、(b)、(C)はいずれも図上左上の1つのメ
モリ素子Mを選択するときの状態を示している。
まず書込みについて説明すると、書込み時は、第1図(
a)に示すように、選択するゲートラインGLa、GL
bのうち書込み消去用ゲートラインGLaにメモリトラ
ンジスタTlOの書込み消去電圧Vp(例えば40v)
の1/2に相当する正電圧+1/2V P  (+2D
V )を印加し、読出し用ゲートラインGLbの電位は
0(接地)とするとともに、選択するソース、ドレイン
ラインSL、DLにそれぞれ上記書込み消去電圧VPの
172に相当する負電圧−1/2V p  (−20V
 )を印加し、また非選択のゲートラインGLa、GL
bおよびソース。
ドレインラインSL、DLの電位は0とする。このよう
な電圧信号を印加すると、選択されたゲートラインGL
a、GLbとソース、ドレインラインSL、DLとの交
差部にある選択メモリ素子Mの選択トランジスタT2G
が書込み消去用ゲート電極Gaへの電圧印加によりオン
し、メモリトランジスタTIOの書込み消去用ゲート電
極Gaとソース、ドレイン電極S、Dとの間に書込み消
去電圧vPに相当する電位差が生じて、このメモリトラ
ンジスタTIOが書込み状態となる。また、選択された
ゲートラインGLa、GLb上の他の非選択メモリ素子
Mでは、そのメモリトランジスタT10および選択トラ
ンジスタT20の書込み消去用ゲート電極Gaとソース
、ドレイン電極S、Dとの間の電位差が1/2V pだ
けであり、したがってこのメモリトランジスタTIOは
書込み阻止状態にある。
また、選択されないゲートラインGLa、GLb上のメ
モリ素子について、図上左下のメモリ素子は、上記非選
択メモリ素子Mと同様に、そのメモリトランジスタTI
Oの書込み消去用ゲート電極Gaとソース、ドレイン電
極S、Dとの間に生ずる電位差が1/2V pだけであ
り、したがってこのメモリトランジスタTIOは書込み
阻止状態にある。
さらに、図上右下のメモリ素子については、上記非選択
メモリ素子Mと同様に、そのメモリトランジスタTLO
の書込み消去用ゲート電極Gaとソース、ドレイン電極
S、Dとの間に生ずる電位がO(電圧無印加)である。
すなわち、ゲートとソース、ドレインとの間は等電位で
あり、したがってこのメモリトランジスタTIOも書込
み阻止状態にある。
また消去時は、第1図(b)に示すように、選択するゲ
ートラインGLa、GLbのうち書込み消去用ゲートラ
インGLaに一1/2Vpを印加し、読出し用ゲートラ
インGLbの電位はOとするとともに、選択するソース
、ドレインラインSL。
DLにそれぞれ+1/2V pを印加する。なお、非選
択のゲートラインGLa、GLbおよびソース。
ドレインラインSL、DLへの印加信号は上記書込み時
と同じである。このような電圧信号を印加すると、選択
メモリ素子MのメモリトランジスタTIOの書込み消去
用ゲート電極Gaとソース、ドレイン電極S、Dとの間
に書込み消去電圧vPに相当する逆電位の電位差が生じ
る。この時、選択トランジスタT20のゲート電極Ga
とソース、ドレイン電極S、Dとの間には、メモリトラ
ンジスタTIOと同様に−VPの電圧が加わる。通常ア
モルファスシリコンやポリシリコン等を半導体層とした
薄膜トランジスタは、ゲート電極に高い負電圧を印加し
た場合もソース、ドレイン間は導通状態となり、薄膜ト
ランジスタはONする。したがって、選択トランジスタ
T20は高い負電圧−VPによりONとなり、メモリト
ランジスタTIOに保持されているデータが消去される
。この場合も、非選択メモリ素子Mのメモリトランジス
タTIOの書込み消去用ゲート電極Gaとソース、ドレ
イン電極S、Dとの間に生ずる電位差は1/2V pだ
けであり、このメモリトランジスタTIOは消去阻止状
態にある。
一方、読出し時は、第1図(c)に示すように、選択す
るゲートラインGLa、GLbのうち読出し用ゲートラ
インGLbにV。Nを印加し、書込み消去用ゲートライ
ンGLaにvS8Lを印加するとともに、選択するソー
ス、ドレインラインSL。
DLのうちドレインラインDLにVDを印加し、ソース
ラインSLの電位は0とする。なお、上記VONとVD
は、メモリトランジスタTIOの書込み消去電圧Vp 
 (40V)より十分小さな電圧であり、例えばV O
N−10V 、 V D −10Vである。またV S
ELは例えばOVである。また、非選択の読出し用ゲー
トラインGLbおよび書込み消去用ゲートラインGLa
にはVopp  (例えばOV)を印加するとともに、
非選択のソース、ドレインラインSL、DLの電位は0
とする。このような電圧信号を印加すると、選択された
メモリ素子Mの選択トランジスタT2[)は読出し用ゲ
ートラインGLbに印加されたvoNによってON状態
になるので、メモリトランジスタTIOに保持されてい
るデータに応じてドレインラインDLからソースライン
SLに電流が流れ、これが読出しデータとして出力され
る。この場合、メモリトランジスタTIOと選択トラン
ジスタT20とは直列につながっているため、選択メモ
リ素子Mの読出し用ゲート電極Gbへの印加電圧VGb
に対するドレイン電流IDの特性(V6b−1o特性)
は、各トランジスタT 10. T 20の特性が重な
った特性であるから、読出しデータは各トランジスタT
IO,T0nのトータルの特性に応じて決まる。第2図
は書込み消去用ゲート電極Gaの印加電圧VG aをO
Vとしたときの選択メモリ素子MのVcb  ID特性
を示しており、(a)はメモリトランジスタTIOのV
ab  In特性、(b)は選択トランジスタT2Oの
VGb−ID特性、(c)は各トランジスタT10. 
T2O(7))−タルノVc b −I D特性を示し
ている。なお、図において、Wは書込み状態での特性、
Eは消去状態での特性であり、読出し選択時のドレイン
電流IDは、メモリトランジスタTIOが消去状態にあ
るときはIDE、メモリトランジスタTIOが書込み状
態にあるときはIDW(OA)となる。すなわち、この
メモリ素子Mは、読出し選択時に消去状態でオンし、書
込み状態ではオフである。なお、読出し非選択時は、書
込み消去用ゲートラインGLaに印加されたV。ppに
より選択トランジスタ72GがOFF状態になるので、
消去状態、書込み状態に関係なくメモリ素子Mはオフ状
態である。また、第3図は書込み消去用ゲート電極Ga
の印加電圧V。aを+5v〜+10V (メモリトラン
ジスタTIOの消去状態、書込み状態に変化を生じさせ
ない程度の電圧)としたときの選択メモリ素子MのVo
b−ID特性を示しており、(a)はメモリトランジス
タT10のVob−ID特性、(b)は選択トランジス
タT20のVGb−ID特性、(C)は各トランジスタ
TI(1,T2OのトータルのVGblo4′!を性を
示している。このように書込み消去用ゲート電極Gaに
ある程度の電圧(+5v〜+IOV )を印加すると、
メモリトランジスタTIOおよび選択トランジスタT2
0のVGb−ID特性が一側にずれ、これによってトー
タルのV。b−ID特性が一側にずれるから、メモリト
ランジスタTIOが消去状態にあるときのドレイン電流
IDEを大きくとることができる。なお、この時は読出
しの選択、非選択時の読出し用ゲートラインGLbに印
加する電圧も、特性が一側にずれた分だけ一側にずらし
てやればよい。
また、上記書込み、消去、および読出し時のいずれの場
合も、選択されたソース、ドレインラインSL、DLへ
の印加電圧がこのソース、ドレインラインSL、DL上
の非選択のメモリ素子Mにも印加されるが、この非選択
メモリ素子Mの選択トランジスタT20は、そのゲート
電位が負電圧−1/2VpまたハVoFP(Ov)テア
ルタメニオフ状態にあるから、非選択メモリ素子Mのメ
モリトランジスタTIOは印加される電圧の影響を受け
ない。すなわち、この薄膜トランジスタメモリにおいて
も、上記選択トランジスタT20は、メモリトランジス
タT10の選択だけでなく、非選択時に印加される電圧
からメモリトランジスタTlOをガードするガードトラ
ンジスタとしての作用ももっている。
次に、上記薄膜トランジスタメモリの具体的な構造を説
明する。
第4図および第5図は薄膜トランジスタメモリの1つの
メモリ素子Mの断面図および平面図である。このメモリ
素子Mの構造を説明すると、図中11はガラス等からな
る絶縁基板であり、この基板11上には、メモリ用と選
択用の両方の薄膜トランジスタT 10. T 20に
共用される書込み消去用ゲート電極Gaと、この書込み
消去用ゲート電極Gaにつながる書込み消去用ゲートラ
インGLaが形成されている。また、上記基板11上に
は、前記書込み消去用ゲート電極Gaのほぼ半分(選択
トランジスタT20のゲート電極部分)を覆う厚膜ゲー
ト絶縁膜12と、前記書込み消去用ゲート電極Gaの全
体を覆う薄膜ゲート絶縁膜13とからなる下部ゲート絶
縁膜が形成されている。このゲート絶縁膜12.13は
それぞれ、シリコン原子Stと窒素原子Nとの組成比S
i/Nを化学量論比(St /N−0,75)とほぼ同
じにした窒化シリコン(SI N)で形成されており、
厚膜ゲート絶縁膜12の膜厚は約2500Å〜3500
λとされ、薄膜ゲート絶縁膜13の膜厚は500Å〜1
500λ程度とされている。すなわち、この下部ゲート
絶縁膜は、書込み消去用ゲート電極Gaのほぼ半分の選
択トランジスタT20部分では、上記厚膜ゲート絶縁膜
12の上に薄膜ゲート絶縁膜13を積層した二層膜とさ
れ、他の半分のメモリトランジス7710部分では薄膜
ゲート絶縁膜13だけからなる単層膜とされている。こ
のメモリトランジス7710部分の下部ゲート絶縁膜1
3は、その膜厚が薄いために、その組成比Si/Nが化
学量論比とほぼ同じであっても、電荷82機能をもって
いる。
なお、選択トランジスタT20部分の下部ゲート絶縁膜
12.13はその全体の膜厚が厚いために電荷蓄積機能
はもっていない。また、上記下部ゲート絶縁膜の上(薄
膜ゲート絶縁膜13の上)には、前記書込み情夫用ゲー
ト電極Gaの全域に対向させて、メモリトランジスタT
l口と選択トランジスタT20とに共用されるi型半導
体層14が形成されている。このi型半導体層14は、
1−a−8i  (i型アモルファス・シリコン)から
なっている。そして、このi型半導体層14の上の両側
部には、n”−a−31(n型不純物をドープしたアモ
ルファス・シリコン)からなるn型半導体層15を介し
て、ソース電極Sとドレイン電極りとが形成されており
、ソース電極SIOはこれと一体のソースラインSLに
接続され、ドレイン電極りはこれと一体のドレインライ
ンDLに接続されている。また、16は上記i型半導体
層14およびソース、ドレイン電極S、Dの上に形成さ
れた電荷蓄積機能のない上部ゲート絶縁膜(組成比Si
/Nを化学量論比とほぼ同じにした膜厚的2500Å〜
3500Åの窒化シリコン膜)であり、この上部ゲート
絶縁膜16の上には、メモリトランジスタTIOと選択
トランジスタT20とに共用される読出し用ゲート電極
Gbと、この読出し用ゲート電極Gbにつながる読出し
用ゲートラインGLbが形成されている。この読出し用
ゲートラインGLbは、上記書込み消去用ゲートライン
GLaの真上に位置させて配線されている。
すなわち、この実施例の薄膜トランジスタメモリは、そ
のメモリ素子Mを、1つの薄膜トランジスタの中にメモ
リトランジスタTIOと選択トランジスタT20とを形
成した構成としたもので、メモリトランジスタTIOは
、書込み消去用ゲート電極Gaと、薄膜ゲート絶縁膜1
3だけからなる電荷蓄積機能をもつ下部ゲート絶縁膜と
、i型半導体層14およびn型半導体層15と、ソース
、ドレイン電極S、Dと、電荷蓄積機能のない上部ゲー
ト絶縁膜16と、読出し用ゲート電極Gbとで構成され
、選択トランジスタT2Qは、上記書込み消去用ゲート
電極Gaと、厚膜と薄膜の二層のゲート絶縁膜12.1
3からなる電荷蓄積機能のない下部ゲート絶縁膜と、上
記i型半導体層14およびn型半導体層15と、上記ソ
ース、ドレイン電極S、Dと、上記上部ゲート絶縁膜1
6と、上記読出し用ゲート電極Gbとで構成されている
第6図は上記薄膜トランジスタメモリの製造方法を示し
たもので、この薄膜トランジスタメモリは次のような工
程で製造される。
まず、基板11上にクロム等の金属膜を膜付けし、この
金属膜をパターニングして、第6図(a)に示すように
、書込み消去用ゲート電極Gaとこのゲート電極Gaに
つながる書込み消去用ゲートラインGLaを同時に形成
し、その上に基板11全面にわたって、下部ゲート絶縁
膜である厚膜ゲート絶縁膜12を堆積させる。
次に、第6図(b)に示すように、上記厚膜ゲート絶縁
膜12のうち、ゲート電極Gaのほぼ中央から片側の部
分をエツチングにより除去し、メモリトランジスタT1
0部分の書込み消去用ゲート電極Gaを露出させる。
この後、第6図(C)に示すように、上記基板11上に
その全面にわたって、第2の下部ゲート絶縁膜である薄
膜ゲート絶縁膜13を堆積させ、その上に、1−a−3
lからなる(型半導体層14と、n”−a−3iからな
るn型半導体層15とを順次堆積させる。
次に、第6図(d)に示すように、上記n型半導体層1
5をソース、ドレイン電極S、Dの形状にパターニング
し、次いで上記i型半導体層14をメモリ素子領域の形
状にパターニングする。
次に、上記基板11上にその全面にわたってクロム等の
金属膜を堆積させ、この金属膜をパターニングして、第
6図(e)に示すようにソース電極SとソースラインS
Lおよびドレイン電極りとドレインラインDLとを形成
する。
この後は、その上に上部ゲート護絶縁膜16とクロム等
の金属膜を順次堆積させ、この金属膜を読出し用ゲート
電極Gbおよび読出し用ゲートラインGLbの形状にパ
ターニングして第4図および第5図に示した薄膜トラン
ジスタメモリを完成する。
なお、この実施例では、書込み消去用ゲート電極Gaの
ほぼ半分を選択トランジスタT20のゲート電極とし、
他の半分をメモリトランジスタTIOのゲート電極とし
ているが、メモリトランジスタTIOと選択トランジス
タT20のゲート電極の面積は、各トランジスタTIO
,T2Oの特性をどのように選ぶかによって決めればよ
く、これによって書込み消去用ゲート電極Ga上に残す
厚膜ゲート絶縁膜12の面積を選べばよい。
第7図は上記メモリ素子Mの回路を示し、第8図はその
等価回路を示しており、第1図に示した各メモリ素子M
の回路は第8図の等価回路に相当する。
すなわち、上記実施例の薄膜トランジスタメモリは、メ
モリトランジスタT10と選択トランジスタT20とに
読出し用ゲート電極Gbを設けることによって、書込み
および消去は選択トランジスタT20とメモリトランジ
スタTIOの本来のゲート電極(書込み消去用ゲート電
極)Gaにゲート電圧を印加して行ない、読出しは選択
トランジスタT20とメモリトランジスタTIOの読出
し用ゲート電極Gbにゲート電圧を印加して行なうよう
にしたものであり、このように読出しを選択トランジス
タT20  メモリトランジスタTIOの読出し用ゲー
ト電極Gbにゲートm圧を印加して行なえば、読出し時
に、メモリトランジスタTIOの本来のゲート電極Ga
にこのトランジスタTlOの閾値電圧を変化させるよう
なゲート電圧を印加する必要はないから、読出しの繰返
しによるメモリトランジスタTIGの閾値電圧の変化を
なくして、半永久的に安定した読出しを行なうことがで
きる。
しかも、上記薄膜トランジスタメモリでは、メモリトラ
ンジスタTIGと選択トランジスタT20の本来のゲー
ト電極である書込み消去用ゲート電極Gaを共通の書込
み消去用ゲートラインGLaに接続し、メモリトランジ
スタTIOと選択トランジスタT20の読出し用ゲート
電極Gbを共通の読出し用ゲートラインGLbに接続し
ているため、各列のメモリ素子Mに対するゲートライン
数は2本ずつでよく、したがってゲートライン数は従来
の薄膜トランジスタメモリと変わらないから、メモリト
ランジスタTIOと選択トランジスタT20とに読出し
用ゲート電極Gbを設けたものでありながら、ゲートラ
イン数を少なく抑えることができる。
しかも、上記実施例では、そのメモリ素子Mを、1つの
薄膜トランジスタの中にメモリトランジスタTIOと選
択トランジスタT20とを形成した構成としているため
、メモリ素子Mの素子面積を非常に小さくでき、したが
って集積度を上げることができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。
第9図および第10図は本発明の第2の実施例を示した
もので、第9図は薄膜トランジスタメモリの1つのメモ
リ素子Mの断面を示している。なお、図において第4図
および第5図に示した第1の実施例に対応するものにつ
いては、図に同符号を付してその説明を省略する。
この実施例の薄膜トランジスタメモリは、第9図に示す
ように、そのメモリ素子MのメモリトランジスタTIO
の下部ゲート絶縁膜を、組成比Si/Nを化学量論比(
Sl/N−0,75)とほぼ同じにした電荷蓄積機能を
もたない窒化シリコン(81N)からなる非メモリ性絶
縁膜17と、組成比Si/Nを化学量論比より太きく(
S1/N−0,85〜1.15)にして電荷蓄積機能を
もたせた窒化シリコンからなるメモリ用絶縁膜18との
二層膜とし、選択トランジスタT20の下部ゲート絶縁
膜を、上記非メモリ性絶縁膜17だけとしたもので、上
記非メモリ性絶縁膜17は、メモリ用と選択用の両方の
薄膜トランジスタTIO,T2Oに共用される書込み消
去用ゲート電極Gaの上にその全域を覆って形成されて
いる。また、上記メモリ用、絶縁膜18は、非メモリ性
絶縁膜17の上に、前記書込み消去用ゲート電極Gaの
メモリトランジスタTIOのゲート電極となる部分(図
ではゲート電極Gaのほぼ半分の部分)に対向させて形
成されている。なお、上記非メモリ性絶縁膜17の膜厚
は約2000λであり、メモリ用絶縁膜18は膜厚的1
00λの極薄膜とされている。
この第2の実施例の薄膜トランジスタメモリも、そのメ
モリ素子Mを、1つの薄膜トランジスタの中にメモリト
ランジスタTIOと選択トランジスタT20とを形成し
た構成としたもので、メモリトランジスタT10は、書
込み消去用ゲート電極Gaと、非メモリ性絶縁膜17と
メモリ用絶縁膜18とからなる下部ゲート絶縁膜と、i
型半導体層14およびn型半導体層15と、ソース、ド
レイン電極S、Dと、上部ゲート絶縁膜16と、読出し
用ゲート電極Gbとで構成され、選択トランジスタT2
0は、上記書込み消去用ゲート電極Gaと、上記非メモ
リ性絶縁膜17からなる下部ゲート絶縁膜と、上記i型
半導体層14およびn型半導体層15と、上記ソース、
ドレイン電極S、Dと、上記上部ゲート絶縁膜16と、
上記読出し用ゲート電極Gbとで構成されている。
この実施例の薄膜トランジスタメモリも、そのメモリ素
子Mを、1つの薄膜トランジスタの中にメモリトランジ
スタTIOと選択トランジスタT20とを形成した構成
としているから、メモリ素子Mの素子面積を非常に小さ
くでき、したがって集積度を上げることができる。
第10図は上記薄膜トランジスタメモリの製造方法を示
したもので、この薄膜トランジスタメモリは次のような
工程で製造される。
まず、基板11上にクロム等の金属膜を膜付けし、この
金属膜をバターニングして、第10図(a)に示すよう
に、書込み消去用ゲート電極Gaとこのゲート電極Ga
につながる書込み消去用ゲートラインGLaを同時に形
成し、その上に基板11全面にわたって、下部ゲート絶
縁膜である非メモリ性絶縁膜17とメモリ用絶縁膜18
とを順次堆積させる。
次に、第10図(b)に示すように、上記メモリ用絶縁
膜18のメモリトランジスタT10部分以外の部分をエ
ツチングにより除去し、次いで第10図(C)に示すよ
うに、基板11全面にわたって、1−a−8tからなる
i型半導体層14と、n”−a−Stからなるn型半導
体層15と、ソース、ドレイン電極S、Dとなるクロム
等の金属膜19を順次堆積させる。
次に、第10図(d)に示すように、上記金属膜1つと
n型半導体層15とをバターニングしてソース電極Sと
ソースラインおよびドレイン電極りとドレインラインと
を形成し、次いでi型半導体層14をメモリ素子領域の
形状にバターニングする。
この後は、その上に上部ゲート絶縁膜16とクロム等の
金属膜とを順次堆積させ、この金属膜を読出し用ゲート
電極Gbおよび読出し用ゲートラインGLbの形状にバ
ターニングして第9図に示した薄膜トランジスタメモリ
を完成する。
なお、この実施例でも、メモリトランジスタTIOと選
択トランジスタT20の書込み消去用ゲート電極Gaの
面積は、各トランジスタTIO,T2Oの特性をどのよ
うに選ぶかによって決めればよく、これによって上記メ
モリ用絶縁膜18の面積を選べばよい。
この第2の実施例のメモリ素子Mの回路は第7図と同じ
であり、その等価回路は第8図に示すようになる。
第11図は本発明の第3の実施例を示している。
この実施例の薄膜トランジスタメモリは、そのメモリ素
子MのメモリトランジスタTIOと選択トランジスタT
20とを別の薄膜トランジスタで構成したもので、選択
トランジスタT20は、絶縁基板11上に形成された書
込み消去用ゲート電極Gaと、その上に基板11全面に
わたって形成された選択トランジスタ用下部ゲート絶縁
膜20と、この下部ゲート絶縁膜20の上に形成された
i型半導体(i−a−8l)層14と、その上にn型半
導体(n”−a−3i)層15を介して形成されたソー
ス、ドレイン電極S、Dと、その上に基板11全面にわ
たって形成された上部ゲート絶縁膜16と、この上部ゲ
ート絶縁膜16の上に形成された読出し用ゲート電極G
bとからなっている。
また、メモリトランジスタTIOは、上記選択トランジ
スタ用下部ゲート絶縁膜19の上に形成された書込み消
去用ゲート電極Gaと、その上に形成されたメモリトラ
ンジスタ用下部ゲート絶縁膜21と、この下部ゲート絶
縁膜21の上に形成されたi型半導体層14と、その上
にn型半導体層15を介して形成されたソース、ドレイ
ン電極S。
Dと、上記上部ゲート絶縁膜16および読出し用ゲート
電!1iiGbとからなっており、上記読出し用ゲート
電極Gbは、メモリトランジスタTIOと選択トランジ
スタT20とに共用される一体電極とされている。なお
、上記メモリトランジスタ用下部ゲート絶縁膜21と選
択トランジスタ用下部ゲート絶縁膜20は、それぞれ組
成比S1/Nが化学量論比(S l /N−0,75)
とほぼ等しい窒化シリコンで形成されており、メモリト
ランジスタ用ゲート絶縁膜21は、電荷蓄積機能をもた
せるために500Å〜1500Å程度の薄膜とされ、選
択トランジスタ用ゲート絶縁膜20は、電荷蓄積機能を
もたないように約2500Å〜3500λの厚膜とされ
ている。また上記上部ゲート絶縁膜16は、組成比Sl
/Nが化学量論比とほぼ等しい膜厚的500λ〜150
0Åの窒化シリコンで形成されている。また、GLaは
上記基板11上に選択トランジスタT20のゲート電極
Gと一体に形成された書込み消去用ゲートラインであり
、メモリトランジスタTIOのゲート電極Gは、選択ト
ランジスタ用ゲート絶縁膜20に設けたコンタクトホー
ル22において上記書込み消去用ゲートラインGLaに
接続されている。また、上記メモリトランジスタTIO
のドレイン電極りは選択トランジスタT20のソース電
極Sに接続され、メモリトランジスタTlOのソース電
極Sと選択トランジスタT2Qのドレイン電極りはそれ
ぞれこのソース、ドレイン電極S、Dと一体に形成した
ソースラインとドレインライン(図示せず)に接続され
ており、また上記読出し用ゲート電極Gbは、上部ゲー
ト絶縁膜16上に形成した読出し用ゲートラインGLb
につながっている。この第3の実施例のメモリ素子Mの
回路は、第8図と同じである。
なお、この実施例において、上記メモリトランジスタ用
ゲート絶縁M421は、その組成比Sj/Nを化学量論
比より太きく (Si /N−0,85〜1.15)に
して電荷蓄積機能をもたせた窒化シリコンで形成しても
よい。
上記第2および第3の実施例の薄膜トランジスタメモリ
の回路構成は第1図と同じであり、この第2および第3
の実施例の薄膜トランジスタメモリも、書込みおよび消
去は選択トランジスタT20とメモリトランジスタTI
Oの本来のゲート電極(書込み消去用ゲート電極)Ga
にゲート電圧を印加して行ない、読出しは選択トランジ
スタT20とメモリトランジスタTI(lの読出し用ゲ
ート電極Gbにゲート電圧を印加して行なうことができ
るから、読出しの繰返しによるメモリトランジスタTI
Oの閾値電圧の変化をなくして半永久的に安定した読出
しを行なうことができるし、また、メモリトランジスタ
TIGと選択トランジスタ72Gの本来のゲート電極で
ある書込み消去用ゲート電極Gaを共通の書込み消去用
ゲートラインGLaに接続し、メモリトランジスタTI
Oと選択トランジスタT20の読出し用ゲート電極Gb
を共通の読出し用ゲートラインGLbに接続しているた
め、メモリトランジスタTIOと選択トランジスタT2
0とに読出し用ゲート電極Gbを設けたものでありなが
ら、ゲートライン数を少なく抑えることができる。
また、第12図および第13図はそれぞれ本発明の第4
および第5の実施例を示したもので、この各実施例の薄
膜トランジスタメモリは、いずれも、そのメモリ素子M
を、メモリトランジスタTIOの両側に選択トランジス
タT20を設けた構造としたものである。
すなわち、第12図に示した第4の実施例は、第4図お
よび第5図・に示した第1の実施例における第1のゲー
ト絶縁11112を、メモリトランジスタTIOと選択
トランジスタT2Gに共通する書込み消去用ゲート電極
Gaの中央部を除いて形成することにより、メモリ素子
Mの中央部をメモリトランジスタTlOとし、その両側
部をそれぞれ選択トランジスタ720とするとともに、
上記メモリトランジスタT10とその両側の2つの選択
トランジスタT20に、この各トランジスタTIO,7
20に共通する読出し用ゲート電極Gbを設けたもので
ある。
なお、この実施例の薄膜トランジスタメモリは、メモリ
トランジスタTIOの両側に選択トランジスタT20を
形成した以外の構成は上記第1の実施例と同様であるか
ら、その説明は図上対応するものに同符号を付して省略
する。
また、第13図に示した第5の実施例は、第9図に示し
た第2の実施例におけるメモリ用絶縁膜18を、メモリ
トランジスタTIOと選択トランジスタT20に共通す
る書込み消去用ゲート電極Gaの中央部に対向させて形
成して、メモリ素子Mの中央部をメモリトランジスタT
IOとし、その両側部をそれぞれ選択トランジスタT2
0とするとともに、上記メモリトランジスタTIOとそ
の両側の2つの選択トランジスタT20に、この各トラ
ンジスタT 10. T 20に共通する読出し用ゲー
ト電極Gbを設けたものである。なお、この実施例の薄
膜トランジスタメモリも、メモリトランジスタTIOの
両側に選択トランジスタT20を形成した以外の構成は
上記第2の実施例と同様であるから、その説明は図上対
応するものに同符号を付して省略する。
第14図は上記第4および第5の実施例のメモリ素子M
の回路を示し、第15図はその等価回路を示しており、
第16図は上記第4および第5の実施例を適用した薄膜
トランジスタメモリの回路構成を示している。なお、こ
の第4および第5の実施例の薄膜トランジスタメモリも
、書込み、消去、および読出しは、第1図に示した電圧
をゲートラインGLおよびソース、ドレインラインS。
Dの印加して行なうことができる。
上記第4および第5の実施例の薄膜トランジスタメモリ
も、書込みおよび消去は選択トランジスタT20とメモ
リトランジスタTIOの本来のゲート電極(書込み消去
用ゲート電極)Gaにゲート電圧を印加して行ない、読
出しは選択トランジスタT20とメモリトランジスタT
IOの読出し用ゲート電極Gbにゲート電圧を印加して
行なうようにしたものであり、この実施例の薄膜トラン
ジスタメモリによっても、読出しの繰返しによるメモリ
トランジスタTIOの閾値電圧の変化をなくして半永久
的に安定した読出しを行なうことができるし、メモリト
ランジスタTIOと選択トランジスタT2Qの本来のゲ
ート電極である書込み消去用ゲート電極Gaを共通の書
込み消去用ゲートラインGLaに接続し、メモリトラン
ジスタTIOと選択トランジスタT20の読出し用ゲー
ト電極Gbを共通の読出し用ゲートラインGLbに接続
しているために、ゲートライン数を少なく抑えることが
できる。また、この第4および第5の実施例の薄膜トラ
ンジスタメモリでは、メモリ素子Mに2つの選択トラン
ジスタT20を設けているために、いずれか一方の選択
トランジスタT20の特性が不良であっても、もう1つ
の選択トランジスタT20によってメモリトランジスタ
TIOの選択およびガードを行なうことができ、したが
って信頼性を向上させることができる。
〔発明の効果〕
本発明の薄膜トランジスタメモリは、メモリ用薄膜トラ
ンジスタと選択用薄膜トランジスタとにそれぞれ読出し
用ゲート電極を設けることによって、書込みおよび消去
は選択用薄膜トランジスタとメモリ用薄膜トランジスタ
の本来のゲート電極にゲート電圧を印加して行ない、読
出しは選択用薄膜トランジスタとメモリ用薄膜トランジ
スタの読出し用ゲート電極にゲート電圧を印加して行な
うようにしたものであるから、読出し時に、メモリ用薄
膜トランジスタの本来のゲート電極にこのトランジスタ
の閾値電圧を変化させるようなゲート電圧を印加する必
要はなく、したがって、読出しの繰返しによるメモリ用
薄膜トランジスタの閾値電圧の変化をなくして、半永久
的に安定した読出しを行なうことができる。しかも、本
発明では、前記メモリ用薄膜トランジスタと前記選択用
薄膜トランジスタの本来のゲート電極を共通のゲートラ
インに接続し、前記メモリ用薄膜トランジスタと前記選
択用薄膜トランジスタの読出し用ゲート電極を共通の読
出し用ゲートラインに接続しているため、前記メモリ用
薄膜トランジスタと選択用薄膜トランジスタとからなる
1つのメモリ素子に対するゲートライン数は2本でよく
、したがって、メモリ用薄膜トランジスタと選択用薄膜
トランジ夕とに読出し用ゲート電極を設けたものであり
ながら、ゲートライン数を少なく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は本発明の第1の実施例を示したもので
、第1図は薄膜トランジスタメモリの回路図、第2図お
よび第3図はそれぞれメモリ素子の読出し用ゲート電極
への印加電圧に対するドレイン電流特性図、第4図およ
び第5図は薄膜トランジスタメモリの1つのメモリ素子
の断面図および平面図、第6図は薄膜トランジスタメモ
リの製造工程図、第7図および第8図はメモリ素子の回
路図およびその等価回路図である。第9図および第10
図は本発明の第2の実施例を示す薄膜トランジスタメモ
リの1つのメモリ素子の断面図およびその製造工程図、
第11図は本発明の第3の実施例を示す薄膜トランジス
タメモリの1つのメモリ素子の断面図、第12図および
第13図は本発明の第4および第5の実施例を示す薄膜
トランジスタメモリの1つのメモリ素子の断面図、第1
4図および第15図は第4および第5の実施例のメモリ
素子の回路図およびその等価回路図、第16図は第4お
よび第5の実施例の薄膜トランジスタメモリの回路図で
ある。第17図は従来の薄膜トランジスタメモリの回路
図である。 M・・・メモリ素子、TIO・・・メモリ用薄膜トラン
ジスタ、T2O・・・選択用薄膜トランジスタ、Ga・
・・書込み消去用ゲート電極(トランジスタ本来のゲー
ト電極)、12.13・・・下部ゲート絶縁膜(12・
・・厚膜ゲート絶縁膜、13・・・薄膜ゲート絶縁膜)
、17.18・・・下部ゲート絶縁Jl(17・・・非
メモリ性絶縁膜、18・・・メモリ用絶縁膜)、20・
・・選択トランジスタ用下部ゲート絶縁膜、21・・・
選択トランジスタ用下部ゲート絶縁膜、14・・・i型
半導体層、15・・・n型半導体層、16・・・上部ゲ
ート絶縁膜、Gb・・・読出し用ゲート電極、S・・・
ソース電極、D・・・ドレイン電極、GLa・・・書込
み消去用ゲートライン、GLb・・・読出し用ゲートラ
イン、SL・・・ソースライン、DL・・・ドレインラ
イン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. メモリ用薄膜トランジスタとこのメモリ用薄膜トランジ
    スタを選択する選択用薄膜トランジスタとを備えた薄膜
    トランジスタメモリにおいて、前記メモリ用薄膜トラン
    ジスタと前記選択用薄膜トランジスタとにそれぞれ、ゲ
    ート電極と反対側に位置しかつ電荷蓄積機能をもたない
    ゲート絶縁膜を介して半導体層と対向する読出し用ゲー
    ト電極を設けるとともに、前記メモリ用薄膜トランジス
    タと前記選択用薄膜トランジスタのゲート電極を共通の
    ゲートラインに接続し、前記メモリ用薄膜トランジスタ
    と前記選択用薄膜トランジスタの読出し用ゲート電極を
    共通の読出し用ゲートラインに接続したことを特徴とす
    る薄膜トランジスタメモリ。
JP89194036A 1989-07-28 1989-07-28 薄膜トランジスタメモリ Pending JPH0360171A (ja)

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KR1019900011335A KR940002783B1 (ko) 1989-07-28 1990-07-25 박막 트랜지스터를 이용한 메모리소자 및 메모리 회로

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018190992A (ja) * 2008-10-24 2018-11-29 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

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JP2018190992A (ja) * 2008-10-24 2018-11-29 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

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