JPH0359282B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0359282B2 JPH0359282B2 JP61211892A JP21189286A JPH0359282B2 JP H0359282 B2 JPH0359282 B2 JP H0359282B2 JP 61211892 A JP61211892 A JP 61211892A JP 21189286 A JP21189286 A JP 21189286A JP H0359282 B2 JPH0359282 B2 JP H0359282B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plating
- roll
- film
- frp
- layer
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Paper (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、FRP製円筒状物の表面に金属被覆
処理を施す事に依り、金属と同じ表面硬度を有し
ながら、且つプラスチツク並の軽量、高剛性を有
するFRP製メタルコートに関し、更に詳しくは、
印刷工業、製紙工業、フイルム工業等において、
自重に依るたわみが小さく、且つ極めて小さい力
で回転する事が要求されるロールに関する。
処理を施す事に依り、金属と同じ表面硬度を有し
ながら、且つプラスチツク並の軽量、高剛性を有
するFRP製メタルコートに関し、更に詳しくは、
印刷工業、製紙工業、フイルム工業等において、
自重に依るたわみが小さく、且つ極めて小さい力
で回転する事が要求されるロールに関する。
従来、印刷、製紙、フイルム工業等種々の製造
工業において、製造工程の高速化、省力化及び製
品品質の向上を目的とする軽量化努力が払われ、
鉄製ロールからアルミ製ロールへの転換が行われ
て来たが、最近更に一段と高性能なロールとし
て、軽量且つ高剛性、低慣性モーメントのロール
を可能とする繊維強化プラスチツク（FRP）製
ロールが使用されつつある。
工業において、製造工程の高速化、省力化及び製
品品質の向上を目的とする軽量化努力が払われ、
鉄製ロールからアルミ製ロールへの転換が行われ
て来たが、最近更に一段と高性能なロールとし
て、軽量且つ高剛性、低慣性モーメントのロール
を可能とする繊維強化プラスチツク（FRP）製
ロールが使用されつつある。
FRP製ロールは、ロール表面の平滑さや耐摩
耗性に問題があり、毛羽立等が発生する為、表面
にメタルコートを施したものが提供されている。
耗性に問題があり、毛羽立等が発生する為、表面
にメタルコートを施したものが提供されている。
このメタルコートは、FRP製ロールの表面に
導電処理層を設けた後、電気化学メツキ法に依り
Cuメツキ膜を250μｍ〜350μｍ設ける。その後、
研磨にてCuメツキ膜を200μｍ〜300μｍの膜厚に
仕上げ、然る後、Crメツキ膜を150μｍの厚さに
なる迄メツキ処理を施した後、研磨にて100μｍ
の膜厚に仕上加工を行うのが従来の技術である。
導電処理層を設けた後、電気化学メツキ法に依り
Cuメツキ膜を250μｍ〜350μｍ設ける。その後、
研磨にてCuメツキ膜を200μｍ〜300μｍの膜厚に
仕上げ、然る後、Crメツキ膜を150μｍの厚さに
なる迄メツキ処理を施した後、研磨にて100μｍ
の膜厚に仕上加工を行うのが従来の技術である。
上記従来技術においては、最外層硬質Crメツ
キの膜厚は、研磨前150μｍ、研磨後100μｍと非
常に膜厚が厚く、コスト高であるのみならず、硬
質Crメツキ膜に発生する内部応力も非常に大き
くなり、メツキ膜の割れ、Cuメツキ膜の剥離等
が発生し易くなる問題がある。又メツキ時の膜厚
が厚いとメツキ上りの表面粗度が悪く、膜厚も軸
方向に鼓状の分布をなし、両軸端において膜厚が
極度に厚くなる為、Crメツキの仕上げ研磨を欠
かす事が出来ず、Crメツキの膜厚が厚い事とあ
わせてコスト高の要因となつている。従つて本発
明における繊維強化プラスチツク製メタルコート
においては、Crメツキの膜厚が５〜50μｍと薄
く、且つCrメツキの仕上げ研磨も不要な低コス
トにして高歩留りなメタルコートロールを提供す
るものである。
キの膜厚は、研磨前150μｍ、研磨後100μｍと非
常に膜厚が厚く、コスト高であるのみならず、硬
質Crメツキ膜に発生する内部応力も非常に大き
くなり、メツキ膜の割れ、Cuメツキ膜の剥離等
が発生し易くなる問題がある。又メツキ時の膜厚
が厚いとメツキ上りの表面粗度が悪く、膜厚も軸
方向に鼓状の分布をなし、両軸端において膜厚が
極度に厚くなる為、Crメツキの仕上げ研磨を欠
かす事が出来ず、Crメツキの膜厚が厚い事とあ
わせてコスト高の要因となつている。従つて本発
明における繊維強化プラスチツク製メタルコート
においては、Crメツキの膜厚が５〜50μｍと薄
く、且つCrメツキの仕上げ研磨も不要な低コス
トにして高歩留りなメタルコートロールを提供す
るものである。
本発明の要旨とするところは、FRP製メタル
コートロールの表面内層が超仕上げ法でメツキ面
を0.05S〜1.0Sに仕上げた銅又はニツケル層で、
最外層が硬質クロム層にて被覆されてなるロール
において、硬質クロム層の厚さが５〜50μｍ、表
面粗度が0.1S〜2.0SであるFRP製メタルコートロ
ールにある。
コートロールの表面内層が超仕上げ法でメツキ面
を0.05S〜1.0Sに仕上げた銅又はニツケル層で、
最外層が硬質クロム層にて被覆されてなるロール
において、硬質クロム層の厚さが５〜50μｍ、表
面粗度が0.1S〜2.0SであるFRP製メタルコートロ
ールにある。
本発明は硬質Cr層を薄膜化し、且つ硬質Crメ
ツキ面の最終仕上げ研磨を行う事なく、Crメツ
キ面の表面粗度が0.1S〜2.0Sの範囲にある低コス
ト、高歩留りの高性能繊維強化プラスチツク製メ
タルコートロールである。
ツキ面の最終仕上げ研磨を行う事なく、Crメツ
キ面の表面粗度が0.1S〜2.0Sの範囲にある低コス
ト、高歩留りの高性能繊維強化プラスチツク製メ
タルコートロールである。
本発明のロールの具体的な製造は次の方法によ
つて行う。
つて行う。
両端にベアリングとの嵌合を目的とする金属製
ヘツダー部を有する繊維強化樹脂製円筒状物の表
面に導電性処理を施した後、電気化学メツキ法に
依りCuメツキ膜を設ける。その後、研磨又は旋
削を行い、Cuメツキ面の大きな凹凸及び傷を除
去し、然る後、超仕上げ法にてCuメツキ面を
0.05S〜1.0Sに仕上げ、最後に５〜50μｍの膜厚の
Crメツキを行い、表面粗度が0.1S〜2.0Sの範囲に
ある所望のFRP製ロールとする。
ヘツダー部を有する繊維強化樹脂製円筒状物の表
面に導電性処理を施した後、電気化学メツキ法に
依りCuメツキ膜を設ける。その後、研磨又は旋
削を行い、Cuメツキ面の大きな凹凸及び傷を除
去し、然る後、超仕上げ法にてCuメツキ面を
0.05S〜1.0Sに仕上げ、最後に５〜50μｍの膜厚の
Crメツキを行い、表面粗度が0.1S〜2.0Sの範囲に
ある所望のFRP製ロールとする。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例 １
内径φ85mm、外径φ92mm、長さ500のフイルム
製造ライン用フリーロールの製造を行う。
製造ライン用フリーロールの製造を行う。
両端にベアリングとの嵌合を目的とする金属ヘ
ツダー部を有する炭素繊維強化プラスチツク製円
筒の外径を研磨にてφ91.48mmに仕上げ次に導電処
理層を30μｍ設ける。その後、電気化学メツキ法
に依り、Cuメツキ膜を230μｍ設け、旋削にて
200μｍに削つた後、超仕上げ法に依るCuメツキ
表面の仕上げを行い0.2SのCuメツキ膜仕上げ面
を得た。
ツダー部を有する炭素繊維強化プラスチツク製円
筒の外径を研磨にてφ91.48mmに仕上げ次に導電処
理層を30μｍ設ける。その後、電気化学メツキ法
に依り、Cuメツキ膜を230μｍ設け、旋削にて
200μｍに削つた後、超仕上げ法に依るCuメツキ
表面の仕上げを行い0.2SのCuメツキ膜仕上げ面
を得た。
超仕上げは次の条件で行つた。
砥粒 PVA−WA600S
周速 50ｍ／min
送り 0.05mm／１回転
押力 弱（目盛４）
最後にCrメツキを30μｍの厚さに設けた後軽く
バフをかけ、所望のFRP製メタルコートロール
を得た。得られたロールの表面粗度は0.6Sであつ
た。尚Crメツキ処理は用途に応じ超仕上げ条件
の中、バイト目除去が終つた段階でも、仕上げの
終つた段階でも可能である。
バフをかけ、所望のFRP製メタルコートロール
を得た。得られたロールの表面粗度は0.6Sであつ
た。尚Crメツキ処理は用途に応じ超仕上げ条件
の中、バイト目除去が終つた段階でも、仕上げの
終つた段階でも可能である。
本発明に係るメタルコートロールは、Crメツ
キ面の最終研磨仕上げを行う事なく、ロール表面
粗度を0.1S〜2.0Sの範囲に確保出来、しかも従来
Crメツキ研磨時に、Crメツキの膜厚が薄いとロ
ールの外径振れ等の為、Cuメツキ面が表面に出
て来る等の問題があり、Crメツキの膜厚は薄く
する事が出来ず、メツキ時厚さで150μｍものCr
を付けていたのに比し、本発明に係るメタルコー
トロールでは、Crメツキ膜の仕上研磨が省略さ
れた為、Crメツキの膜厚を５〜50μｍと極度に薄
くする事が可能となり、メツキ膜の応力割れ等の
問題もなく、且つ高歩留りにして低コストの
FRP製ロールが実現出来、FRPの有する軽量、
高剛性の特徴と併せもつて印刷、製紙、フイルム
工業、その他一般産業への普及を容易にすること
ができる。
キ面の最終研磨仕上げを行う事なく、ロール表面
粗度を0.1S〜2.0Sの範囲に確保出来、しかも従来
Crメツキ研磨時に、Crメツキの膜厚が薄いとロ
ールの外径振れ等の為、Cuメツキ面が表面に出
て来る等の問題があり、Crメツキの膜厚は薄く
する事が出来ず、メツキ時厚さで150μｍものCr
を付けていたのに比し、本発明に係るメタルコー
トロールでは、Crメツキ膜の仕上研磨が省略さ
れた為、Crメツキの膜厚を５〜50μｍと極度に薄
くする事が可能となり、メツキ膜の応力割れ等の
問題もなく、且つ高歩留りにして低コストの
FRP製ロールが実現出来、FRPの有する軽量、
高剛性の特徴と併せもつて印刷、製紙、フイルム
工業、その他一般産業への普及を容易にすること
ができる。
Claims (1)
- １ FRP製メタルコートロールの表面内層が超
仕上げ法でメツキ面を0.05S〜1.0Sに仕上げた銅
又はニツケル層、最外層が硬質クロム層にて被覆
されてなるロールにおいて、硬質クロム層の厚さ
が５〜50μｍ、表面粗度が0.1S〜2.0Sである事を
特徴とするFRP製メタルコートロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21189286A JPS6367422A (ja) | 1986-09-09 | 1986-09-09 | Ｆｒｐ製メタルコ−トロ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21189286A JPS6367422A (ja) | 1986-09-09 | 1986-09-09 | Ｆｒｐ製メタルコ−トロ−ル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6367422A JPS6367422A (ja) | 1988-03-26 |
| JPH0359282B2 true JPH0359282B2 (ja) | 1991-09-10 |
Family
ID=16613367
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21189286A Granted JPS6367422A (ja) | 1986-09-09 | 1986-09-09 | Ｆｒｐ製メタルコ−トロ−ル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6367422A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1991009724A1 (en) * | 1989-12-21 | 1991-07-11 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Member made of fiber-reinforced resin and production thereof |
| DE4318773C1 (de) * | 1993-06-05 | 1994-06-09 | Kleinewefers Gmbh | Fingerschutzvorrichtung für einen Walzenspalt |
| US6086883A (en) * | 1993-12-03 | 2000-07-11 | Montana Limited | Extract from the leaves of Ginkgo biloba |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61194197A (ja) * | 1985-02-25 | 1986-08-28 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ローラー及びその製造方法 |
-
1986
- 1986-09-09 JP JP21189286A patent/JPS6367422A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61194197A (ja) * | 1985-02-25 | 1986-08-28 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ローラー及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6367422A (ja) | 1988-03-26 |
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