JPH0358363B2 - - Google Patents

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JPH0358363B2
JPH0358363B2 JP57003348A JP334882A JPH0358363B2 JP H0358363 B2 JPH0358363 B2 JP H0358363B2 JP 57003348 A JP57003348 A JP 57003348A JP 334882 A JP334882 A JP 334882A JP H0358363 B2 JPH0358363 B2 JP H0358363B2
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JP
Japan
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vinyl chloride
parts
weight
polymerization
peroxydicarbonate
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP57003348A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58120612A (ja
Inventor
Seiichi Masuko
Hideyuki Itagaki
Takuichi Fukushima
Nobuyuki Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP334882A priority Critical patent/JPS58120612A/ja
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【発明の詳細な説明】 本発明は色相良好な塩化ビニル重合体または共
重合体(以下塩化ビニル重合体類と称する)を得
る重合方法に関する。更に詳しくは塩化ビニルま
たはこれと共重合し得る単量体と塩化ビニルの混
合物を乳化重合するに際し、重合触媒としてα−
クミルパーオキシネオデカネートを使用する塩化
ビニルの重合方法に関する。
塩化ビニル乳化重合体類は可塑剤と混合し熱を
かけることにより柔軟な組成物となる為、軟質塩
化ビニル樹脂として広く賞用されている。これら
軟質塩化ビニル樹脂は透明、不透明、白色又は着
色と様々の加工製品を作り出しているが最近特に
淡い色合いが好まれる様になつて来ている。
しかして、塩化ビニル重合体類の色相が白色か
らはずれていると、淡い色合の加工製品とした場
合製品の発色が鮮やかでなく、くすんだ調子とな
つてしまうという欠点があり、塩化ビニル重合体
類の色相の改良が望まれていた。
本発明の目的は色相の良好な塩化ビニルの乳化
重合方法を提供することにある。
本発明者等は重合方法を鋭意検討した結果、重
合触媒としてα−クミルパーオキシネオデカネー
トを使用すれば色相良好な塩化ビニル重合体類を
得られることを発見し本発明に到達した。
本発明に従つて、 塩化ビニル、またはこれと共重合しうる単量体
と塩化ビニルの混合物を乳化重合するに際し、重
合触媒としてα−クミルパーオキシネオデカネー
トを使用することを特徴とする色相良好な塩化ビ
ニルの乳化重合方法。
が提供される。
本発明においては、重合触媒としてα−クミル
パーオキシネオデカネートが用いられるが、重合
反応速度を均一化する為に他の触媒と組み合わせ
て使つても良い。組み合わせて使用される他の触
媒としては、ジイソプロピルパーオキシジカーボ
ネート、ジオクチルパーオキシジカーボネート、
ジラウリルパーオキシジカーボネート、ジセチル
パーオキシジカーボネート、ジターシヤリーブチ
ルパーオキシジカーボネート等のジアルキルパー
オキシジカーボネート、ジ(2−エトキシエチ
ル)パーオキシジカーボネート、ジ(2−メトキ
シプロピル)パーオキシジカーボネート、ジベン
ジルパーオキシジカーボネート、ジシクロヘキシ
ルパーオキシジカーボネート、ジターシヤリーブ
チルシクロヘキシルパーオキシジカーボネート
等、2,2′−アゾビス−2,4−ジメチルバレロ
ニトリル、2,2′−アゾビス−4−メトキシ−
2,4−ジメチルバレロニトリル等のアゾ化合
物、ターシヤリーブチルパーオキシネオデカボネ
ート、ジターシヤリーブチルオギザレート、イソ
ブチリルパーオキサイド等があげられる。
ただし、当然のことながら、組み合わせにα−
クミルパーオキシネオデカネートが含まれること
が必須の要件である。なお、組み合わせる触媒の
数に制限はないが実質的には2ないし4種類の触
媒の組み合わせが好ましい。
組み合わせて用いられる触媒の中でのα−クミ
ルパーオキシネオデカネートの割合は多い程、塩
化ビニル重合体類の色相は改善される。組み合わ
せて用いられる触媒の中でのα−クミルパーオキ
シネオデカネートの割合は10〜100重量%が好ま
しく、20〜100重量%が更に好ましい。
本発明において塩化ビニルの単独重合に使用さ
れる触媒の使用量は触媒の種類、重合温度および
重合機の除熱能力(附帯設備の除熱能力を含む)
等によつて決定されるが通常、塩化ビニル100重
量部当りα−クミルパーオキシネオデカネートは
0.005〜0.3重量部、組み合わせられる触媒は0.005
〜0.3重量部である。
触媒の使用量が0.005重量部未満では、触媒と
しての効果が少く、0.3重量部を越えると重合速
度の制御が困難であり、重合反応が暴走する恐れ
がある。
また、本発明において塩化ビニルの共重合に使
用される触媒の使用量は同様にコモノマーの種
類、重合機の除熱能力(附帯設備の除熱能力を含
む)等によつて決定されるが通常、塩化ビニルと
コモノマー100重量部当りα−クミルパーオキシ
ネオデカネートは0.005〜3.0重量部、組み合わせ
られる触媒は0.005〜3.0重量部である。
触媒の使用量が0.005重量部未満では、触媒と
しての効果が少く、3.0重量部を越えると重合速
度の制御が困難であり、重合反応が暴走する恐れ
がある。
本発明の触媒系を使用することにより、色相の
良好な塩化ビニル重合体類を得ることができる。
本発明の方法は一般に当業界で行なわれている
ペーストレジン製造方法に適用できる。即ち塩化
ビニルと水との割合は一般に塩化ビニル100重量
部に対し水80〜300重量部であり、また重合温度
は通常35〜70℃である。塩化ビニルのほかに塩化
ビニルと共重合可能な他の単量体たとえばエチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1
−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−
ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデ
セン、1−トリデセン、1−テトラデセン等の炭
素数が2〜30のαオレフイン、アクリル酸もしく
はそのエステル類、メタクリル酸もしくはそのエ
ステル類、フマール酸もしくはそのエステル類、
マレイン酸もしくはそのエステル類、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、アルキルビニルエーテ
ル等のビニル化合物及びこれらの混合物を共存さ
せることができる。
本発明においては公知の乳化剤が使用される。
本発明において使用する乳化剤としては、たとえ
ば、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスル
ホン酸塩、アルキルアルコール硫酸エステル塩、
脂肪酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩のような
通常の陰イオン系界面活性剤のうち一種又は二種
以上があげられる。これらの塩としてはアルカリ
金属塩が一般的である。又陰イオン系界面活性剤
の他に非イオン界面活性剤、例えば高級脂肪酸の
グリセリンエステル、グリコールエステル又はソ
ルビタンエステル、高級アルコール縮合物、高級
脂肪酸縮合物、ポリプロピレン縮合物などと、乳
化助剤としてラウリルアルコールを併用する。こ
れらの乳化剤の合計量は単量体100重量部当り0.1
〜5重量部である。
また芳香族炭化水素、高級脂肪族炭化水素、塩
素化パラフインのようなハロゲン化炭化水素、重
炭酸ナトリウム、アンモニア等のPH調節剤、連鎖
移動剤等を重合助剤として併用してもよい。
また、乳化剤、重合開始剤、水、塩化ビニル単
量体そして必要ならその他の重合助剤を重合反応
に先立つて予備混合し、しかる後高剪断力を適用
して均質化する必要がある。該均質化は公知の均
質化方法例えば一段またば二段加圧式高圧ポン
プ、コロイドミル、ホモミキサー、ノズル又はオ
リフイスよりの高圧噴出及び超音波などを用いる
ことができる。
以下実施例、比較例により本発明を具体的に説
明するが、これらは単なる例示であり本発明の範
囲を限定するものではない。尚実施例、比較例中
の部は重量部である。
実施例 1 容積1000の撹拌機付予備混合容器に蒸留水
450Kg、ソデイウムラウリルサルフエート3Kg、
ラウリルアルコール6Kg、及びα−クミルパーオ
キシネオデカネート0.12Kg、ジオクチルパーオキ
シジカーボネート0.06Kgを装入し空間部を窒素置
換した後容器内を減圧にして塩化ビニル単量体
300Kgを装入し、容器内温度を30℃に保ち乍ら30
分間撹拌混合した。次に予備撹拌機中の液を加圧
式ホモジナイザーで均質化した後、真空ポンプで
35mmHg absの減圧状態とした容積1000のグラ
スライニング重合反応機に装入し、50℃において
反応させ圧力が5Kg/cm3G圧に達するまで反応を
続けた。反応終了後未反応単量体を回収し、重合
体のラテツクス又はスプレードライヤーにより乾
燥後粉砕し製品として取得した。得られた重合体
粒子は粒径0.2〜2μに広く分布しており、ペース
トレジンとして好適な性能を有していた。このペ
ーストレジン100部にジオクチルフタレート60部、
有機錫系安定剤1部、酸化チタン2部を加えプラ
スチゾルを調整し、フエロ板上でアプリケーター
を用い1mmの厚みとし、ギヤーオーブン中で180
℃、10分間キユアーさせフイルムを得た。測色色
差計により黄色度を測定したところ1.3であり、
目視により鮮明な白色が観察された。
比較例 1 α−クミルパーオキシネオデカネート0.12Kgの
代りに2,2′−アゾビス−ジメチルバレロニトリ
ル0.2Kgを用いたほかは実施例1と同様にしてフ
イルムを得た。黄色度は4.3であり、目視により
淡黄色が観察された。
実施例 2 容積1000の撹拌機付予備混合容器に蒸留水
450Kg、ソデイウムラウリルサルフエート3Kg、
ラウリルアルコール3Kg、ミリスチルアルコール
3Kg及びα−クミルパーオキシネオデカネート
0.15Kgを装入し空間部を窒素置換した後容器内を
減圧にして塩化ビニル単量体270Kg、酢酸ビニル
30Kgを装入し、容器内温度を30℃に保ち乍ら30分
間撹拌混合した。次に予備撹拌機中の液を加圧式
ホモジナイザーで均質化した後、真空ポンプで35
mmHg absの減圧状態とした容積1000のグラス
ライニング重合反応機に装入し、50℃において反
応させ圧力が5Kg/cm3G圧に達するまで反応を続
けた。反応終了後未反応単量体を回収し、重合体
のラテツクスはスプレードライヤーにより乾燥後
粉砕し製品として取得した。
得られた重合体粒子は粒径0.2〜3μに広く分布
しておりペーストレジンとして好適な性能を有し
ていた。このペーストレジン100部にジオクチル
フタレート60部、有機錫系安定剤1部、酸化チタ
ン2部を加えプラスチゾルを調整し、フエロ板上
でアプリケーターを用い1mmの厚みとし、ギヤー
オーブン中で160℃、10分間キユアーさせフイル
ムを得た。測色色差計により黄色度を測定したと
ころ1.1であり目視により鮮明な白色が観察され
た。
比較例 2 α−クミルパーオキシネオデカネート0.15Kgの
代りにジオクチルパーオキシジカーボネート0.17
Kgを用いたほかは実施例2と同様にしてフイルム
を得た。黄色度は3.9であり、目視により淡黄色
が観察された。
比較例 3 実施例1において、ラウリルアルコールを添加
しなかつたほかは実施例1と同様に重合した。得
られた重合体は一部凝集しており、この重合体を
実施例1と同様に処理し、フイルムを作成した。
黄色度は3.7であり、目視により淡黄色が観察さ
れた。色相が悪化したのは、凝集物が不純物を取
込み、後処理でこれが除去されないで製品中に混
入したためと思われる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塩化ビニル、またはこれと共重合しうる単量
    体と塩化ビニルの混合物を乳化重合するに際し、
    乳化助剤としてラウリルアルコールを使用し、か
    つ重合触媒としてα−クミルパーオキシネオデカ
    ネートを20〜100重量%含有する重合触媒を塩化
    ビニル、またはこれと共重合しうる単量体と塩化
    ビニルの混合物100重量部当り0.005〜0.3重量部
    使用することを特徴とする色相良好な塩化ビニル
    の重合方法。
JP334882A 1982-01-14 1982-01-14 塩化ビニルの乳化重合方法 Granted JPS58120612A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP334882A JPS58120612A (ja) 1982-01-14 1982-01-14 塩化ビニルの乳化重合方法

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JP334882A JPS58120612A (ja) 1982-01-14 1982-01-14 塩化ビニルの乳化重合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58120612A JPS58120612A (ja) 1983-07-18
JPH0358363B2 true JPH0358363B2 (ja) 1991-09-05

Family

ID=11554845

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JP334882A Granted JPS58120612A (ja) 1982-01-14 1982-01-14 塩化ビニルの乳化重合方法

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS543847A (en) * 1977-06-08 1979-01-12 Squibb & Sons Inc Adhesive for artificial hemorrhoids and intestine and application thereof

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS543847A (en) * 1977-06-08 1979-01-12 Squibb & Sons Inc Adhesive for artificial hemorrhoids and intestine and application thereof

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JPS58120612A (ja) 1983-07-18

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