JPH0357770A - ステアリングホイール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車等のステアリングホイールに係り、と
くに、ステアリングシャトから伝わってくる振動を抑制
する振動抑制機能と、衝突時に人体に加わる衝撃を緩和
する衝撃吸収機能とを備えたステアリングホイールに関
するものである。

（従来の技術） ステアリングシャトから伝わってくる振動を抑制する振
動抑制機能を備えた従来のステアリングホイールとして
、実開昭６２−２５２５６号公報には、ステアリングシ
ャフトに連結されるボスの上に、゛弾性部材（ゴム製の
支持脚）を介して、振動抑制用の重量体から或る振動抑
制部材（質量体）を設けたものが示されているが、この
構造には、自動車の衝突時等に人体に加わる衝撃を緩和
する衝撃吸収機能が無く、しかも、衝突時等に人体が振
動抑制部材によって大きなダメージを受ける危険性も高
い。

また、自動車の衝突時等に人体に加わる衝撃を緩和する
衝撃吸収機能を備えたステアリングホイールとして、特
公昭６２−５６０１５号公報には、ステアリングシャフ
トに連結されるボスの上に、金属板製の成形枠から成る
衝撃吸収部材（エネルギ吸収部材）を設けたものが示さ
れているが、この構造には、ステアリングシャトから伝
わってくる振動を抑制する振動抑制機能が無い。

ところで、振動抑制機能と衝撃吸収機能の両方を持たせ
るために、上記２つの公報の構造を採用したステアリン
グホイールも一部で実施されているが、この場合には、
実開昭６２−２５２５６号公報に示された重量体から成
る振動抑制部材（質量体）を、特公昭６２−５６０１５
号公報に示された金属板製の戊形枠から成る衝撃吸収部
材（エネルギ吸収部材）の内側の空間に対し、独立的に
配置する構造のため、衝撃吸収部材の衝撃吸収のストロ
ークが振動抑制部材によって制限され、この結果、衝撃
吸収機能が発揮されず、その上、それぞれの持つ欠点も
そのまま残ってしまう。

（発明が解決しようとする課題） 上述したように、従来のステアリングホイールで、振動
抑制機能と衝撃吸収機能の両方を有効に兼ね備えたもの
は無かった。

本発明は、このような点に鑑みなされたもので、振動抑
制機能と衝撃吸収機能の両方を有効に兼ね備えたステア
リングホイールを提供することを目的とするものである
。

〔発明の構或〕

（課題を解決するための手段） 本発明は、環状のリム部１の中央部にスポーク部２を介
して中空状のボス部３を設け、このボス部３の底部にス
テアリングシャフトに連結されるボス６を設けたステア
リングホイールにおいて、上記中空状のボス部３の内部
に位置して、上記ボス６の上．に弾性部材１６を介して
振動抑制用の重量体から戊る振動抑制部材１７を設ける
とともに、この振動抑制部材１７の上に振動抑制用の重
量部材を兼ねた衝撃吸収用の発泡体から成る衝撃吸収部
材１８を設けたものである。

（作用） 本発明のステアリングホイールは、振動抑制部材１７と
衝撃吸収部材１８の両方の重量が、ステアリングシャフ
トから伝わってくる振動の抑制に寄与するものである。

（実施例） 本発明のステアリングホイールの実施例を図面を参照し
て説明する。

ステアリングホイールは、第２図に示すように、円環状
のリム部■の中央部に複数のスポーク部２を介してボス
部３を設けたもので、その内部にはリム芯金４、スポー
ク芯金５及び第１図に示す金属製のボス６等の構造材が
溶接等により一体的に連結された状態で設けられ、その
表面はプラスチック製の外皮７及びカバー８，９で覆わ
れている。

上記ボス部３は、第１図に示すように、上下のカバー８
，９によって中空状に形成され、上記ボス６は、中空状
のボス部３の底部に位置して、下側のカバー９を貫通し
て設けられており、このボス６の中心に形成された通孔
１１に図示しないステアリングシャフトが嵌合され、ス
テアリングシャフトの先端部に図示しないナットを螺合
することによって、ステアリングシャフトにボス６が固
定されるようになっている。

そして、上記中空状のボス部３の内部に位置して、上記
ボス６の上面に鉄等の金属から成るボスプレート！４が
固定され、このボスプレート１４の上に鉄等の金属から
成るベースプレート１５が取付けられ、このベースプレ
ート１５の上に複数の弾性部材としてのゴム製の弾性脚
１６が固着され、この複数の弾性脚１６の上に鉄等の金
属から或る板状の振動抑制部材１７が固着され、この振
動抑制部材１７の上に硬質発泡ウレタン等の発泡体から
成る衝撃吸収部材１８が一体的に設けられ、この衝撃吸
収部材１８の上部がボス部３の上側のカバー８に近接配
置されている。

したがって、重量の重い振動抑制部材１７と衝撃吸収部
材１８が複数の弾性脚１６によりボス６に対して弾性的
に振動可能で、これによって、振動抑制部材１７と衝撃
吸収部材１８がステアリングシャフトから伝わってくる
振動を抑制するようになっているとともに、振動抑制部
材１７上の硬質発泡ウレタン等の発泡体から戊る衝撃吸
収部材１８が圧力により変形可能で、これによって、自
動車の衝突時等に人体に加わる衝撃を緩和するようにな
ってぃる。

そうして、ステアリングシャフトから伝わってくる振動
の抑制には、振動抑制部材ｌ７と衝撃吸収部材１８の両
方の重量が寄与するので、衝撃吸収部材ｌ８の重量分だ
け振動抑制部材１７の重量を軽くすることができ、これ
によって、板状の振動抑制部材１７の厚さを薄くするこ
とができるとともに、衝撃吸収部材ｌ８の高さを高くす
ることができ、この結果、振動抑制機能を確保しながら
、衝撃吸収部材１８の衝撃吸収のストロークつまり衝撃
吸収機能を確保することができる。

また、製造に際して、衝撃吸収部材１８の威形時に、衝
撃吸収部材１８の成形用の型に振動抑制部材１７をイン
サートすることにより、衝撃吸収部材１８を振動抑制部
材ｌ７に一体的に構或することができ、さらに、振動抑
制部材１７とベースプレート１５にゴム製の弾性脚ｌ６
を加硫接着することにより、振動抑制部材１７とベース
プレート１５と弾性脚１６を一体的に構成することがで
き、この結果、ボスプレートｌ５上に配置する前に、ベ
ースプレート１５と弾性脚１６と振動抑制部材１７と衝
撃吸収部材１８を、振動抑制用及び衝撃吸収用のブロッ
ク２１として、一体的に構或することができるので、組
立が容易になる。

そして、振動抑制部材１７上に衝撃吸収部材１８を設け
ているので、振動抑制部材１７を衝撃吸収部材１８で覆
うことができ、これによって、自動車が衝突した際に、
人体が衝突する可能性のある部分を衝撃吸収部材１８と
することができるので、衝突時等に人体が振動抑制部材
１７によって大きなダメージを受ける危険性が無く、し
かも、振動抑制部材１７と衝撃吸収部材１８が振動した
際に、他の部材に接離する可能性のある部分を衝撃吸収
部材ｌ８とすることができるので、騒音の発生も防止す
ることができる。

また、第３図は第１図の実施例の一部を変えた他の実施
例で、この実施例では、衝撃吸収部材１８の成形時に、
衝撃吸収部材ｌ８の或形用の型に鉄等の金属から成る取
付板２５をインサートすることにより、衝撃吸収部材１
８を取付板２５に一体的に構成し、この取付板２５を振
動抑制部材１７に複数のねじ２６で固定することにより
、衝撃吸収部材１８を振動抑制部材１７に固定するよう
にしたもので、他の構成及び作用効果は第１図の実施例
と同様である。

なお、第１図の実施例及び第３図の実施例のいずれの場
合も、振動抑制用及び衝撃吸収用のブロック２１を構成
するベースプレート１５と弾性脚１６と振動抑制部材１
７と衝撃吸収部材ｌ８さらに取付板２５に通孔３１が形
成されているとともに、ボス部３の上側のカバー８に図
示しない着脱可能な蓋によって開閉可能な開口部３２が
形成され、この開口部３２及び通孔３１を介して、ボス
６の通孔ｌ１に嵌合した図示しないステアリングシャフ
トの先端部に対する図示しないナットを回動ずることが
でき、これによって、このステアリングホイールをステ
アリングシャフト着脱する際に、カバー８やブロック２
ｌを取外す必要がない。

〔発明の効果〕

上述したように、本発明のステアリングホイールは、ス
テアリングシャフトから伝わってくる振動の抑制に、振
動抑制部材と衝撃吸収部材の両方の重量が寄与するので
、衝撃吸収部材の重量分だけ振動抑制部材の重量を軽く
することができ、これによって、振動抑制部材を小さく
して、衝撃吸収部材の衝撃吸収のストロークを確保する
ことができ、この結果、振動抑制機能を確保しながら、
衝撃吸収部材の衝撃吸収機能を確保することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明のステアリングホイールの実
施例を示すもので、第１図は第２図のＩ−Ｉ断面図、第
２図は全体の平面図であり、また、第３図は他の実施例
を示す要部の断面図である。 １・・リム部、２・・スポーク部、３・・ボス部、６・
・ボス、１６・・弾性部材としての弾性脚、１７・・振
動抑制部材、１８・・衝撃吸収部材。 １畳口』

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）環状のリム部の中央部にスポーク部を介して中空
   状のボス部を設け、このボス部の底部にステアリングシ
   ャフトに連結されるボスを設けたステアリングホイール
   において、 上記中空状のボス部の内部に位置して、上記ボスの上に
   弾性部材を介して振動抑制用の重量体から成る振動抑制
   部材を設けるとともに、この振動抑制部材の上に振動抑
   制用の重量部材を兼ねた衝撃吸収用の発泡体から成る衝
   撃吸収部材を設けたことを特徴とするステアリングホイ
   ール。