JPH0357683B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、走行可能に配置された開閉器具の
ための開閉装置キユービクルに関する。

〔従来の技術〕 保護板により接触に対し保護された固定の断路
接点装置を備え、保護板が案内部分に沿つて垂直
に移動可能であり、保護板の作動のために開閉器
具の走行道程の一部を保護板の昇降運動に変換す
るための装置を備え、この装置が、断路接点装置
の側方において開閉器具の走行道程の方向に直線
的に移動可能に案内され復帰力を加えられた連動
体と、定置して軸受支持されこの連動体に協働す
る昇降用レバーとを備え、連動体と昇降用レバー
とが両者の間の力の伝達のための唯一の手段とし
てそれぞれ相互に向かい合つた作用面を有するよ
うな、走行可能に配置された開閉器具のための開
閉装置キユービクルは、アメリカ合衆国特許第
4443676号明細書により知られている。その際保
護板の移動のために必要な力は、連動体と昇降用
レバーとの間に配置されたばねを経て伝達され
る。保護板を鎖錠するときにだけ、連動体と昇降
用レバーとの相互に向かい合つた作用面が相互に
接触し、連動体の道程を制限する。ばねによる昇
降用レバーへの力伝達の故に、連動体の運動と保
護板の運動との間の定められた従属性を維持する
ことが困難である。

［発明が解決しようとする問題点］ この発明は、連動体の作動と保護板の運動との
間の必然的な関連性をもたらし、更に保護板の作
動のために開閉器具の走行道程のできるだけ小さ
い部分で間に合うようにすることを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この目的はこの発明に基づき、連動体と昇降用
レバーとがそれぞれ装置の休止位置において昇降
用レバーの鎖錠のために、形状結合により協働す
るように構成された端部を有し、これら両方の端
部の重なりが休止状態を出発点として作用面が接
触するまでに進むべき連動体の移動距離に等しい
ことにより達成される。

［作用効果］ この発明によれば、通常用いられる同一の二つ
の装置の内の一つだけが作動するときに、形状結
合により保護板の許容されない移動が防止され
る。更に作用面の適切な形状により、１cmより小
さくできる走行道程の驚くほど僅かな部分によ
り、経過の良好な再現性を伴つて約３cm以上の保
護板の昇降がもたらされる。

［実施態様］ 昇降用レバーに加えられた力を反作用無しに受
け止めるように、連動体がその作用面に接続して
昇降用レバーのための支持面を有するときには有
利であることが実証されている。これにより持ち
上げられた保護板の重力が連動体に復帰力を加え
ず、連動体とその案内要素とを介して開閉装置キ
ユービクルの引出しユニツトに伝達されるという
ことが達成される。支持面がかぎ状の端部の昇降
用レバーに向かう側の外面により形成できること
が判明している。

装置の機能にとつて、昇降用レバーの傾動軸受
が連動体の支持面の上方に存在する平面上に配置
され、連動体のかぎ状の端部と昇降用レバーのか
ぎ状の端部とがそれぞれ相互に向かい合つた端面
を有することは有利である。こうして何らかの理
由により保護板の運動抵抗が増大したときに、保
護板を初期位置に戻すために、保護板の重力に加
えて作用する復帰力が連動体の復帰運動によつて
与えられる。

既に述べたように連動体は引出しユニツトの中
で直線的に移動可能に案内されている。これに関
連して、連動体がその休止位置では引出しユニツ
トの操作側の前縁にまで達するように構成され、
連動体の端部付近に連動体の作動を阻止する安全
具のための孔を有するようにすることができる。
このために周知のように南京錠が用いられ、その
弓形掛け金が連動体の孔とこの孔に対応して引出
しユニツトに設けられた孔とを貫通して導かれ
る。

［実施例］ 次にこの発明に基づく開閉装置キユービクルの
引出しユニツトの一実施例を示す図面により、こ
の発明を詳細に説明する。

図面に示した引出しユニツト１は低圧遮断器２
の収容のために用いられ、この低圧遮断器の裏面
にはレール状の接続片３と４が配置されている。
上側の三つの接続片３と下側の三つの接続片４と
は平行な列を成して配置され、その際それぞれ上
側の一つの接続片３と下側の一つの接続片４とが
遮断器の一つの極に属する。引出しユニツト１の
中での案内のために遮断器２は脚フランジ５を備
え、この脚フランジは引出しユニツト１の底板６
の上で、又はこのために特に設けられた案内部分
の上で滑るのに適している。遮断器２を固定の導
体に結合するために引出しユニツト１の裏面に配
置された断路接点装置７が用いられ、この断路接
点装置は接続片３と４に協働するように構成され
た断路接点ブロツクを内蔵する。このために例え
ばアメリカ合衆国特許第4486636号明細書に記載
の断路接点ブロツクが適している。断路接点装置
７の前には保護板１０が置かれ、この保護板は遮
断器２の上側の接続片３のための貫通孔１１と、
下側の接続片４のための下側の貫通孔１２とを有
する。引出しユニツト１の側壁１３と１４には、
保護板１０の垂直案内のための案内スリツト１５
と１６が設けられている。

第１図に示された保護板１０の休止位置では、
断路接点装置７の断路接点ブロツクは覆われてい
る。これによつて引出しユニツト１の中の電圧を
導く部分を接触可能性に対し要求されたように守
ることが保証される。次に説明する装置は、矢印
１７の方向へ遮断器２を押し込む際に、遮断器２
の接続片３と４が保護板の貫通孔１１と１２を貫
通し、保護板の後に設けられた断路接点ブロツク
に係合し得るような量だけ、保護板１０を自動的
に持ち上げるために用いられる。このために引出
しユニツト１の各側壁１３と１４には連動体２０
が設けられ、側壁の中にはめ込まれたピン２２の
上で直線的に案内するために、この連動体は二つ
の長孔２１を有する。一つのピン２２と連動体２
０の折り曲げられた耳部２３との間には、引張り
ばね２４が連動体２０のための復帰ばねとして掛
けられている。連動体２０の内側の端部には引出
しユニツト１の内部に突出した突出部２５が設け
られ、この突出部は遮断器２の適当な対向面と協
働する。このための例として第１図には脚フラン
ジ５の上方に設けられたストツパ２６が示されて
いる。

連動体２０は同様に内部に存在するその端部に
かぎ状の端部２７を備え、この端部は挿入凹所３
０、引出しユニツト１の前縁３１に向かう端面３
２及び外側の支持面３３を有する。更に端部２７
は後側の作用面３４を有する。

同様に引出しユニツト１の側壁１３と１４に
は、それぞれ昇降用レバー３５がピン３６上に傾
動可能に軸受支持されている。故障の場合に連動
体２０と昇降用レバー３５との間の後述する協働
を行うために、この傾動軸受は、連動体２０の端
部２７の支持面３３の上方に存在する平面上に設
けられている。昇降用レバー３５は同様にかぎ状
の端部３７を有し、この端部は引出しユニツト１
の内部に向かう挿入凹所４０と端面４１とを形成
する。挿入凹所４０に向かい合つて昇降用レバー
３５は作用面４２を有し、この作用面は連動体２
０の作用面３４と協働する。各昇降用レバー３５
の後側の端部４３は保護板１０の側面の切り込み
４４に係合する。従つて軸受ピン３６を中心とし
た昇降用レバー３５の傾動により、保護板１０は
第１図に示した休止位置から第２図に示した作動
位置へ持ち上げ可能である。その際遮断器２の接
続片３と４が断路接点装置７にまで貫通到達でき
るように、保護板１０の貫通孔１１と１２は第１
図に破線で示した保護桟４５の上方に到達する。

遮断器２を矢印１７の方向に引出しユニツト１
の中に押し込むときに、そのストツパ２６は第１
図に一点鎖線４６で示した位置で連動体２０の突
出部２５に接触する。接続片はこの位置で同様に
一点鎖線により示されている。遮断器２を更に移
動すると連動体２０は同様に移動し、その際その
かぎ状の端部２７は昇降用レバー３５のかぎ状の
端部３７との係合から外れる。それにより昇降用
レバー３５は解放され傾動可能となる。傾動は、
連動体２０の端部２７の保護板１０に向かう側の
作用面３４と、昇降用レバー３５の作用面４２と
の協働により行われる。これらの作用面の角度位
置の適切な選択により、保護板１０の持ち上げの
ために必要な昇降用レバー３５の傾動運動が遮断
器２の走行道程の比較的短い部分に基づいてもた
らされるということが達成できる。こうして高度
の作業安全性が得られる。なぜならば遮断器２の
接続片３と４が保護板１０のすぐ前に存在すると
きに初めて、保護板１０が持ち上げられ断路接点
装置７への貫挿が自由に行えるからである。それ
により電圧を導く部分への接触が防止される。第
２図は装置の終端位置における各部品を示す。そ
の際遮断器２の位置は一点鎖線４７により示され
ている。

昇降用レバー３５の作用面４２は、保護板１０
がその作動位置に到達するとただちに連動体２０
の作用面３４から滑り外れるように、寸法が選ば
れている。そのとき各昇降用レバー３５の下面４
８は各連動体２０の支持面３３上に到達し、それ
により保護板１０の重量は連動体２０の位置に対
する反作用無しに受け止められる。従つて第１図
に示す初期位置への装置の引き戻しのために、つ
る巻ばね２４の力だけが主として作用する。

引出しユニツト１から遮断器２を引き出すとき
には、連動体２０は最初につる巻ばね２４の力の
作用のもとに遮断器２の運動に追従する。その際
昇降用レバー３５の端部４３は連動体２０の支持
面３３から滑つて外れ、作用面３４と４２が再び
相互に接触するに至る。これは、遮断器の接続片
３と４が断路接点装置７及び保護板１０の貫通孔
１１と１２から離れ終わつたときの、遮断器２の
位置に対応する。作用面３４と４２の形状に基づ
き、昇降用レバー３５は再び遮断器２の走行道程
の短い部分で保護板１０の引き下げに必要な傾動
運動を実行する。続いて各連動体２０の端部２７
は各昇降用レバー３５の挿入凹所４０の中に入
り、一方各昇降用レバー３５の端部３７は従属す
る連動体２０の挿入凹所３０の中に達する。これ
により形状結合が再び形成され、この形状結合に
よつて連動体２０に無関係な保護板１０の移動が
防止される。

遮断器２の引き出しの際に保護板１０の運動抵
抗が何らかの影響により、例えば案内レール１
５，１６の一方又は双方の中における保護板１０
の固渋により万一増大した場合には、連動体２０
の端面３２と昇降用レバー３５の端面４１とがぶ
つかるときに補助的な復帰力が加わる。このため
に復帰ばね２４の力は連動体２０を介して、軸受
ピン３６から端面４１までの距離に相当するレバ
ー腕を有する昇降用レバー３５に伝達される。作
業安全性を更に増加するために、前記の装置の作
動を遮断器の挿入とは無関係に防止すること、又
は加えるに遮断器の挿入に対する阻止具を設ける
ことが望ましいときがある。このために連動体２
０は、引出しユニツト１の前縁３１にまで達しそ
こに孔５０を有するように形成される。別の孔５
１がそれぞれ引出しユニツト１の側壁１３と１４
に設けられる。連動体２０が第１図に示す休止位
置にあるとき、孔５０と５１は相互に対応する。
第１図に示すように南京錠５２の弓形掛け金が孔
５０と５１を貫通して導かれると、当該の連動体
２０の作動は阻止される。同時に南京錠５２は遮
断器２の挿入に対する阻止具を形成する。側壁１
３上の別の南京錠により安全性が増加できる。

前記の説明が示すように、保護板１０を作動さ
せるためのこの装置は引出しユニツト１の特殊な
形状に無関係に使用可能である。遮断器２は任意
の適当な形式に属することができる。なぜならば
連動体２０の突出部２５と協働する縁又は作用面
が存在することだけが必要だからである。従つて
第１図に示すストツパ２６に相当する別個のスト
ツパは必ずしも必要ではない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に基づく引出しユニツトの一
実施例の保護板移動前の状態を示す斜視図、第２
図は第１図に示す引出しユニツトの保護板移動後
の状態を示す斜視図である。 １……引出しユニツト、２……開閉器具、７…
…断路接点装置、１０……保護板、１３，１４…
…側壁、１５，１６……案内部分、１７……走行
道程、２０……連動体、２４……復帰ばね、２
７，３７……端部、３１……前縁、３２，４１…
…端面、３３……支持面、３４，４２……作用
面、３５……昇降用レバー、３６……傾動軸受、
５０……孔、５２……安全具。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 保護板１０により接触に対し保護された固定
   の断路接点装置７を備え、保護板１０が案内部分
   １５，１６に沿つて垂直に移動可能であり、保護
   板１０の作動のために開閉器具２の走行道程の一
   部を保護板１０の昇降運動に変換するための装置
   を備え、この装置が、断路接点装置７の側方にお
   いて開閉器具２の走行道程１７の方向に直線的に
   移動可能に案内され復帰力２４を加えられた連動
   体２０と、定置して軸受支持されこの連動体に協
   働する昇降用レバー３５とを備え、連動体２０と
   昇降用レバー３５とが両者の間の力の伝達のため
   の唯一の手段としてそれぞれ相互に向かい合つた
   作用面３４；４２を有するような、走行可能に配
   置された開閉器具２のための開閉装置キユービク
   ルにおいて、連動体２０と昇降用レバー３５とが
   それぞれ装置の休止位置において昇降用レバー３
   ５の鎖錠のために、形状結合により協働するよう
   に構成された端部２７，３７を有し、これら両方
   の端部２７，３７の重なりが休止状態を出発点と
   して作用面３４；４２が接触するまでに進むべき
   連動体２０の移動距離に等しいことを特徴とする
   開閉装置キユービクル。 ２ 昇降用レバー３５に加えられた力を反作用無
   しに受け止めるように、連動体２０がその作用面
   ３４に接続して昇降用レバー３５のための支持面
   ３３を有することを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の開閉装置キユービクル。 ３ 支持面３３がかぎ状の端部２７の昇降用レバ
   ー３５に向かう側の外面により形成されているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の開閉
   装置キユービクル。 ４ 昇降用レバー３５の傾動軸受３６が連動体２
   ０の支持面３３の上方に存在する平面上に配置さ
   れ、連動体２０のかぎ状の端部２７と昇降用レバ
   ー３５のかぎ状の端部３７とがそれぞれ相互に向
   かい合つた端面３２；４１を有することを特徴と
   する特許請求の範囲第２項記載の開閉装置キユー
   ビクル。 ５ 連動体２０がその休止位置では引出しユニツ
   ト１の操作側の前縁３１にまで達するように構成
   され、連動体の端部付近に連動体２０の作動を阻
   止する安全具５２のための孔５０を有することを
   特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第４項の
   いずれか１項に記載の開閉装置キユービクル。