JPH0357610A - 導電性樹脂の製造方法 - Google Patents

導電性樹脂の製造方法

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JPH0357610A
JPH0357610A JP19311489A JP19311489A JPH0357610A JP H0357610 A JPH0357610 A JP H0357610A JP 19311489 A JP19311489 A JP 19311489A JP 19311489 A JP19311489 A JP 19311489A JP H0357610 A JPH0357610 A JP H0357610A
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JP
Japan
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resin
mold
smc
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resin molded
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JP19311489A
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Shinji Sasaki
真二 佐々木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、金型間で樹脂成形素材を熱プレスして加熱硬
化させることにより樹脂成形品を成形する導電性樹脂の
製造方法に関する9 (従来の技術) たとえば自動車の外板用等としてスチールもしくはアル
ミニウム同等品質の樹脂成形品を製造する方法として、
ガラス繊維などを含有させて強化した熱硬化性樹脂でな
るシート状の樹脂成形素材(以下、SMC素材と称する
)を使用し、これを金型で熱プレスして加熱硬化させて
所定形状の樹脂成−彰晶を製造するいわゆるSMC (
シ一トモールディングコンパウンド)成形法が知られて
いる。
また、このSMC成形法においては、その樹脂成形時に
樹脂成形品の表面にインモールドコーl・材(以下、I
MC材と称する)をコーティングすることも行われてい
る.このようなコーティング装置として、たとえば実開
昭61−56011号公報には、樹脂成形品の一次成形
後に金型キャビティ内にIMC材を射出して、これを樹
脂成形品表面にコーティングさせるインモールドコート
装置が開示されている.このようなインモールドコート
装置を用いれば、第7図に示すように表面にインモール
ドコート層101が形戒された樹脂成形品100が得ら
れることになって、樹脂成形品100の表面のピンホー
ルがインモールドコートN101により消去されると共
に、表面の平滑性が向上され、前述の自動車の外板等と
して適した樹脂成形品が得られる. (発明が解決しようとする課題〉 ところで、上記のようなSMC成形法で得られる樹脂成
形品を自動車の外板として用いる場合、塗装工程では車
体はこの樹脂成形品が収り付けられた状態で塗装ライン
に送りこまれるため、この塗装ラインで樹脂成形品と車
体とが同時に塗装されることになる.その場合、これら
の塗装は静電塗装によるのが通例であるが、上記のSM
C素材でなる樹脂成形品には導電性がないから、IMC
材にカーボンのような導電性物質を添加させておくこと
によって静電塗装に備えさせることが必要となる.しか
し、この導電性物質の添加により、たとえば第7図に示
す樹脂成形品100の場合、インモールドコート層10
1を備えている表面に良質の塗膜を形或できても、裏面
102はインモールドコート層が存在しないから、該裏
面102への塗料の付きが悪く、そのままでは安定した
良質の塗膜を形成することは困難である。
これに対しては樹脂成形品100の裏面102となる側
に使用するSMC素材自体に導電性物質を添加させて樹
脂成形を実行することで、成形品100の裏面102に
導電性を付与することが考えられる。しかし、このよう
な導電性物質の混入により裏面102に導電性を備えさ
せることはできても、静t塗装を障害なく行えるだけの
導電性を確保するためには導電性物質の配合量を相当多
くせねばならない関係上、樹脂成形品100の表面品質
を低下させ、自動車外板用等としてスチールもしくはア
ルミニュウムと同等品質のものを確保するのは困難であ
る. そのため自動車外板用樹脂成形品の場合は、樹脂成形品
を車体に取り付ける前に裏面に導電性プライマーを塗布
する下塗り塗装を施し、この下塗り塗装と、車体塗装ラ
インにおける中塗りおよび上塗り塗装との3工程塗装に
よって、前記した裏面102の塗料付着性の不足を補っ
ており、作業性の低下を招くと共に、塗装コストが高く
つくことになっている。
そこで本発明は、導電性物質をSMC素材に添加させる
ことにより樹脂成形品の表面を導電化するものでありな
がら、成形品表面品質を低下させることのない導電性樹
脂の製造方法を提供することを課題とする. (課題を解決するための手段) 本発明は上記の課題に対処すべく次のように構戒したこ
とを特徴とする. すなわち、本発明における導電性樹脂の製造方法の第1
発明は、金型間に積層した複数のシート状樹脂成形素材
を熱プレスして加熱硬化させることにより樹脂成形品を
製造する方法において、上記金型に積層する樹脂成形素
材の最下層に、導電性フィラーを芯材とし、該芯材を電
荷制御剤が混入された樹脂壁材で被覆してなるカプセル
粒子が添加された樹脂成形゛素材を使用し、この樹脂成
形素材が接する金型を帯電させた状態で成形することを
特徴とする. さらに本発明の第2発明は、金型間に積層した複数のシ
ート状樹脂成形素材を熱プレスして加熱硬化させること
により樹脂成形品を製造する方法において、上記金型に
積層する樹脂成形素材のうちの最下層の樹脂成形素材の
製造に際し、その表面に貼り付けられる剥離フィルムの
一方に、導電性フィラーを芯材とし、該芯材を電荷制御
剤が混入された樹脂壁材で被覆してなるカプセル粒子を
吸着させて、その吸着面を素材表面に貼り付け、その後
、この樹脂成形素材を、上記剥離フィルムを剥離し、か
つ剥離面を一方の金型面に対接させた状態で、池の樹脂
成形素材と共に金型間に積層して樹脂戊形品を成形する
ことを特徴とする。
(作   用) 上述の第1発明によれば、樹脂成形動作に伴い、最下層
の樹脂成形素材に添加されているカプセル粒子が、該カ
プセル粒子に混入されている電荷制御剤の電荷と、金型
に帯電させた逆極の電荷との電荷結合によって金型面側
に吸着され、かつ樹脂成形品の表面に集められるから、
該カプセル粒子に含まれていた導電性フィラーが樹脂成
形品表面に密集して位置することになって、該表面が導
電化された樹脂成形品が得られる。
また第2発明によれば,剥離フィルムをカプセル粒子が
吸着された面側を樹脂成形素材に貼り付けたので、該カ
プセル粒子が樹脂成形素材の一方の素材面に偏って添加
されたことになって、成形時、剥離フィルムを剥離した
状態からこのカプセル粒子が添加された素材面を金型面
に対接させることにより、該金型面に接する樹脂成形品
表面側にのみカプセル粒子を含ませて樹脂成形でき、該
カプセル粒子中の導電性フィラーが樹脂成形品表面に密
集して位置することになって、該表面が導電化された樹
脂成形品が得られる. なお、第2発明の場合、樹脂成形素材の一方の素材面側
に予め偏ってカプセル粒子を添加させておくことで、導
電性フィラーの表面密集による導電化を図ったが、この
場合の成形も、第1発明と同様に金型を帯電させた状態
で実行することにより、電荷結合力でさらに添加カプセ
ル粒子の金型側への密集を促すようにしてもよい。
(実 施 例) 次に、本発明の実施例を説明する. 本発明方法は、この実施例では、樹脂成形のために金型
に積層してセットする複数のシート状SMC素材のうち
、製造される樹脂成形品の裏面となる最下層に、導電性
フィラーを芯材とし、これを電荷制御剤および反応遅延
剤を混入させた樹脂壁材で包んだマイクロカプセルが添
加されているSMC素材を一枚使用して樹脂成形を実行
するもので、このSMC素材が接する金型を上記電荷制
御剤の電荷とは逆極の電荷に帯電させて成形する。
さらには、上記のマイクロカプセル入りSMC素材を製
造する際、剥離用の二枚のポリエチレンフィルム間にS
MC素材としてのSMC樹脂を挟みこむに先立ち、一方
のポリエチレンフイルムにマイクロカプセルの電荷制御
剤の電荷とは逆極の電荷を帯電させて、フィルム面にマ
イクロカプセルを電荷結合によって吸着させ、かかる状
態からSMC樹脂の挟みこみを行うことによって、マイ
クロカプセルが一方の素材面に偏って添加されているS
MC素材を製造し、これを使用して上述の樹脂成形を実
行する。
まず、上記マイクロカプセルの組成について述べると、
このマイクロカプセル1は第3図のように芯材2と、こ
れを包む壁材3とから構成され、芯材2はカーボンブラ
ック・カーボンフィラーその他金属導電剤からなる導電
性フィラーで構成され、壁材3は熱硬化性樹脂として不
飽和ポリエステル、不飽和ポリエステルの反応開始剤(
たとえばTBPB)と反応遅延剤(たとえばPBQ〉、
内部離型剤(たとえばステアリン酸亜鉛)に加えて含金
属錯体粉のごとき電荷制御剤を混入して構戒される。反
応開始剤は熱プレス時の熱によって不飽和ポリエステル
を加熱硬化させるためのものであり、反応遅延剤は上記
不飽和ポリエステルのゲル化を次に述べるSMCvI4
脂のゲル化よりも遅延させるためのもので、SMC樹脂
の硬化後にゲル化するように調整する働きをする。さら
に電荷制御剤はこの実施例では負(マイナス)の電荷を
有し、後記するSMC素材a1製造時にマイクロカプセ
ル1を該素材の表面側に密集して位置させると共に、そ
の後の樹脂成形時にマイクロカプセル1を金型側に吸着
させ、かつ樹脂成形品の表−面に浮上させる働きをする
このマイクロカプセル1は第1図に示すような方法を用
いてSMC素材a1に添加される。すなわち、SMC素
材a1となるSMC樹脂(f&記するように熱硬化性樹
脂を基剤とする)5を挟みつける剥離用の一方測のポリ
エチレンフィルム4aをそのフィルムロールから引き出
して矢印方向に移送させていく過程で、該フィルム4a
の上に容器6に蓄えられているSMCVIJ脂5を所要
の厚みで積層させ、その後に積層樹脂に細断されたハー
ドガラス7を混入させる。また上記フイルム4aの移送
経路の上方で、SMC樹脂5を挟みつける他方側のポリ
エチレンフィルム4bに対し、該フィルム4bを帯電極
8により正(プラス)の電荷に帯電させた状態から前記
負の電荷を有しているマイクロカプセル1・・・をホッ
パ−9から供給し、両者′の電荷結合によってこれらマ
イクロカプセル1・・・をフィルム4bの上面に吸着さ
せたのち、容器10に蓄えられているSMC樹脂5を所
要の厚みで積層させ、両ポリエチレンフィルム4a、4
bを圧接ロール11、11の間に通してフィルム間に積
層樹脂5、5を密接状態に挟みこみ、かつ含浸機l2に
送りこんでジグザグ状に配置されたロール群l3・・・
間を通し、これによって一対の剥離用ポリエチレンフィ
ルム4a、4bが表裏の素材面に貼り付けられたSMC
素材a1を製造する。
このような方法で製造されたSMC素材a1では、ポリ
エチレンフィルム4bのフィルム面に電荷結合によりマ
イクロカプセル1・・・を吸着させたので、ポリエチレ
ンフィルム4a、4b間のSMC樹脂5においても、ポ
リエチレンフィルム4bに接する表層側により多くマイ
クロカプセル1・・・が密集して添加されたものが得ら
れる。つまり一方の素材面側にのみマイクロカプセル粒
子1・・・が密集して添加されたSMC素材a1が得ら
れることになる. 上記SMC素材a1の組或としては添加したマイクロカ
プセル1を除いて、基剤となる不飽和ポリエステル樹脂
(.@硬化性樹脂)に、製造される樹脂成形品の成形収
縮を抑えるための低収縮剤(たとえばSBS樹脂のよう
なゴム系低収縮剤)、増量剤としてのフィラー(炭酸力
ルシュウム)、そして前述のハードガラスのような強化
物質の他、内部離型剤を含んだものがあげられる.第4
図は導電性樹脂の製造方法を具現化するための成形金型
装置14であって、上型15と、この上型15に対して
コアとなる下型16とを備え、下型16は床面17に設
置され、上型15は図示しない昇降装置によって下型1
6に離接する上下方向に駆動可能に保持され、該上型1
5が下降して下型16に接合した際、上型15のキャビ
ティ構成面18と下型16のコア面l9との間に所定形
状のキャビテイが形戒される. 上型15には上記のキャビテイ構成面18からキャビテ
ィ内にIMC材bを射出するためのノズル20が装備さ
れる。この射出ノズル20はシリンダ21のピストンロ
ッド22を開閉弁として開閉制御され、金型装214外
部のIMC材吐出ボング23からボート24を通してI
MCNbが射出ノズル20内に供給され、かつ加圧され
ている状態より、上記のピストンロッド22を上方に引
いてノズルロを開口させるに伴いIMC材bが射出され
る. 下型16には、そのコア部25に適数のガイド孔26・
・・が上下に貫通形成され、これらガイド孔26・・・
にエジェクタビン27・・・が、ビン上端が前述のコア
面19に面一に臨むように挿嵌されると共に、これらエ
ジエクタビン27・・・がコア部25下方の空間28に
配置されたエジェクタプレート29に連結され、かつロ
ックナット30によって固定されており、このエジェク
タプレート29を上昇させることによりエジエクタビン
27・・・がコア面19から上方に突き出されるように
構成されている。このため下型16には、エジエクタプ
レート29の周縁部を上下から挟みつけて連結させた駆
動シリンダ31、32が装備され、これら上下の駆動シ
リンダ31、32の可逆的な進退作動によって該エジェ
クタプレート29の昇降を司るように構成されている。
次に、樹脂の成形手順を説明する。
まず第4図のように、コア面19上に前述のマイクロカ
プセル入りSMC素材a1を一枚だけ、表裏のポリエチ
レンフィルム4a、4bを剥離してセットする。この際
、このSMC素材alは添加されたマイクロカプセル1
・・・が偏っている側の素材面をコア面19に対接させ
てセットする。そして、このSMC素材a1の上にマイ
クロカプセルが添加されていないSM.C素材a2・・
・を所定枚数積層する。このSMC素材a2の組成はマ
イクロカプセル1が添加されていない以外はSMC素材
a1と同一である. 次に、上型15と下型16とを不図示の加熱手段により
所定温度に加熱し、かつ下型16をコア面19が正の電
荷を帯びるように帯電させた状態で、第5図イのごとく
上型15を下型16に接合させ、この熱プレスによりS
MC素材a1、a2・・・を圧縮成形し、その加熱硬化
により一次成形品としての樹脂成形品Aを成形する.こ
のようにコア面1つを正の電荷に帯電させて成形を実行
すれば、コア面19に接するSMC素材al中のマイク
ロカプセル1・・・に含有されている電荷制御剤が負の
電荷を帯びているため、コア面1つの正の電荷と電荷結
合して該マイクロカプセル1・・・がコア面19側に吸
着される.また、マイクロカプセル1の壁材3に含まれ
ている不鉋相ポリエステルは反応開始剤によりゲル化を
始めるが、この壁材3には反応開始剤だけでなく、反応
速度を遅延させる反応遅延剤が一緒に含まれていて、カ
プセル側樹脂のゲル化をSMCI脂のゲル化よりも遅ら
せる。このためSMC樹脂とカプセル側樹脂とが同時に
ゲル化することによるマイクロカプセル1・・・の前記
した吸着不能が防止されると共に、芯材2の導電性フィ
ラーがカプセル吸着前にSMC樹脂5に内部露出して該
フィラーがSMC樹脂5の内部に取りこまれる事態を防
止する.これによってマイクロカプセル1・・・は導電
性フィラーを内部に抱えたまま確実にコア面19側に吸
着され、成形品下面の表面に密集する. 加えて、SMC素材alを、添加されたマイクロカプセ
ル1・・・が偏っている素材面をコア面19に対接させ
て成形するから、マイクロカプセルl・・とコア面19
とが近接しており、前述の電荷結合力が確実に個々のマ
イクロカプセル1・・・に働くと共に、該カプセルの移
動距離が短いため、これらカプセル1・・・は一層速や
かに、かつ効率よくコア面19側に集められる. このことから一次成形で得られた樹脂成形品Aでは、コ
ア面19に接していた下面の表面に吸着されたマイクロ
カプセル1・・・が運んだ導電性フィラーが密集して位
置することになり、樹脂戊形品Aの下面表面にのみ導電
性フィラーが存在して、該下面Cに導電性が与えられる
. 次に、プレス加圧力を減少させるか、もしくは上型15
を数■上昇させたのち、第5図口のごとく樹脂成形品A
と金型キャビティ楕戒面18との間に、IMC材吐出ボ
ンプ23から射出ノズル20に送りこんだIMC材bを
射出する。そして射出後に金型を再加圧し、この加圧力
を用いてIMC材bを樹脂成形品Aの上面全面に流して
コーティングして、インモールドコート層Bを形成し、
形成後に上型15を上昇させ、駆動シリンダ31、32
によってエジェクタプレート2つを押上げ、エジエクタ
ビン27・・・で樹脂成形品Aを突き上げて脱型する. 以上の方法によって、上面にインモールドコート層Bを
一体に備え、かつ下面Cが導電化された第6図のごとき
樹脂成形品Aが製造される.このような樹脂成形品Aを
たとえば自動車の外板等として用い、自動車の塗装ライ
ンにおいて静電塗装に供した場合、該樹脂成形品Aのイ
ンモールドコート層Bが存在する表側〈成形時の上面〉
では、前述のIMC材bに予めカーボンのような導電性
物質を混入させておくことによって、静電塗装に伴いコ
ート層Bの表面に密着性よく良質の塗膜を形戒できる。
他方、裏面(成形時の下面)Cは導電性フィラーの該面
での密集によって導電性が与えられているから、該面C
に対しても表側同様に良質の塗膜を形戒できる.このこ
とから、インモールドコート層Bが存在しない裏面Cに
導電性プライマーによる下塗り塗装を施さずとも、自勤
車塗装ラインにおける上塗りのみの一回塗装、もしくは
中塗りおよび上塗りの二回塗装で樹脂成形品Aの表裏両
面に均質で、良質の塗装を行うことができる。
しかも、樹脂成形品Aの裏面Cの導電化はその表面にの
み極めてうすい層として導電性フィラーを密集させて行
うから、マイクロカプセル1のSMC素材a1への配合
量、すなわち導電性フィラーの配合量を少なくしておい
ても裏面Cの良好な導電性を確保でき、この実施例のよ
うな導電性フィラーを電荷制御剤入り樹脂壁材3で被覆
したマイクロカプセルを使わずに、単にSMC素材に導
電性物質を添加させて樹脂成形品に導電性を確保しよう
とした従来の場合の導電性物質配合量40 w t%に
比べ、その10〜20wt%の配合量に抑えることがで
き、樹脂成形品Aの表面品質を低下させることがなくな
る. (発明の効果冫 以上の説明から明らかなように本発明の第1発明、第2
発明のいずれの製造方法においても、、導電性フィラー
を電荷制御剤入り樹脂壁材で被覆したカプセル粒子を添
加した樹脂成形素材を使用して樹脂成形することによっ
て、該樹脂成形素材に添加されたカプセル粒子を樹脂成
形品の表面に集め、該カプセル粒子が含んでいる導電性
フィラーを成形品表面にのみ密集して位置させ、これに
より、成形品表面を導電化できる。したがって、この面
に下塗り塗装を施すことなく良質の塗膜を形成すること
が可能となって、この樹脂成形品を自動車外板などに用
いる場合、この導電性面とは反対側の面にコーティング
するインモールドコート層に予め導電性物質を含有させ
ておけば、この樹脂成形品表裏の塗装を車体塗装ライン
における上塗りのみの一回塗装、もしくは中塗りと上塗
りの二回塗装で無理なく実行でき、これによって樹脂成
形品塗装の1工程化もしくは2工程化を実現できる。
加えて、樹脂成形品表面の導電性は、樹脂成形素材に単
に導電性物質を添加させて確保するものではなく、第1
発明では電荷制御剤と金型との電荷結合による吸着力で
、また第2発明では樹脂成形素材自体に対する一方の素
材面に偏った添加によって、それぞれカプセル粒子を成
形品表面にのみ密集させることで確保するから、樹脂成
形素材への導電性フィラー配合量を少なく抑えても上記
の密集によって、静電塗装を障害なく実行できうるに足
る良好な導電性を付与でき、該導電性フィラーの配合量
の低減によって高品質の樹脂成形品が得られる.
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図はマイクロカプセ
ル入りSMC素材の製造工程図、第2図は第1図方法で
得られるSMC素材の要部断面図、第3図はマイクロカ
プセルの断面図、第4図は樹脂成形用金型装置の断面図
、第5図イ、ロは樹脂成形時の動作説明図、第6図は樹
脂成形品の要部断面図である. 第7図は先行技術によって得られた樹脂成形品の要部断
面図である。 1・・・カプセル粒子〈マイクロカプセル)、2・・・
芯材、3・・・樹脂壁材、4a,4b・・・!II M
フィルム(剥離用ポリエチレンフィルム)、15・・・
金型〈上型)、l6・・・金型(下型)、A・・・樹脂
成形品、a1、a2・・・樹脂成形素材(SMC素材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金型間に積層した複数のシート状樹脂成形素材を
    熱プレスして加熱硬化させることにより樹脂成形品を製
    造する方法であって、上記金型に積層する樹脂成形素材
    のうちの最下層の樹脂成形素材として、導電性フィラー
    を芯材とし、該芯材を電荷制御剤が混入された樹脂壁材
    で被覆してなるカプセル粒子が添加された樹脂成形素材
    を使用し、この樹脂成形素材が接する金型を帯電させた
    状態で成形することを特徴とする導電性樹脂の製造方法
  2. (2)金型間に積層した複数のシート状樹脂成形素材を
    熱プレスして加熱硬化させることにより樹脂成形品を製
    造する方法であって、上記金型に積層する樹脂成形素材
    のうちの最下層の樹脂成形素材の製造に際し、その表面
    に貼り付けられる剥離フィルムの一方に、導電性フィラ
    ーを芯材とし、該芯材を電荷制御剤が混入された樹脂壁
    材で被覆してなるカプセル粒子を吸着させて、その吸着
    面を素材表面に貼り付け、その後、この樹脂成形素材を
    、上記剥離フィルムを剥離し、かつ剥離面を一方の金型
    面に対接させた状態で、他の樹脂成形素材と共に金型間
    に積層して樹脂成形品を成形することを特徴とする導電
    性樹脂の製造方法。
JP19311489A 1989-07-25 1989-07-25 導電性樹脂の製造方法 Pending JPH0357610A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6001919A (en) * 1998-04-06 1999-12-14 The Budd Company Conductive sheet molding compound
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WO2004050362A1 (en) * 2002-11-20 2004-06-17 E.I. Du Pont De Nemours And Company Potassium ionomers modified with an organic acid salt and structures fabricated therefrom
CN111113960A (zh) * 2019-11-29 2020-05-08 上海工程技术大学 一种复合布制备设备

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