JPH0357141Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、テレホンカード、クレジツトカー
ド、キヤツシユカード、定期券等のカード類を出
し入れ自在に保持するカードケースの改良に関す
るものである。

〔従来の技術〕

従来、クレジツトカードやキヤツシユカード等
を収納するケースや、定期券を収納する定期券入
れは、カードや定期券を表面に露出することがな
く、且つ、カードや定期券を収納すれば、その容
積が一杯になるポケツト状とした収納部にカード
や定期券を収納するようにしていたため、カード
や定期券等をスムーズに出し入れすることができ
ず、使い勝手が悪かつた。

また、従来、カード等を収納するケースに筆記
具を簡単に出し入れすることができるようにケー
スから露出させれ設けているものがあり、このも
のでは、特にテレホンカードを使用する時のよう
に電話しながらメモをとることがある場合には便
利である。しかしながら、このものでは、筆記具
をケースから露出させて設けているため、筆記具
を留める手段がケースを閉止する手段のほかに必
要になり、ケースの構造及び取扱いが複雑になる
という欠点がある。

〔考案が解決しようとする課題〕

そこで、この考案は、カードや定期券の出し入
れがスムーズであると共に、ケースの閉止構造と
筆記具の抜け止め構造を一体化し、カードケース
の構造と取扱いを簡単にすることができるカード
ケースを提供しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

そのために、この考案のカードケースは、上記
課題を解決するために、２枚のケース片体１，１
を開閉自在に連結し、一方のケース片体１外面に
カード保持部４を形成し、前記ケース片体１外面
の外周に係止片５を設け、この係止片５にカード
２を差し込みこれを係止し、且つ、２枚のケース
片体１，１内部に、溝１９を設けた筆記具３を挿
入するための挿入部８，８を設け、さらに前記挿
入部８，８内に突出する突起１０，１１を２枚の
ケース片体１，１内部に形成し、挿入部８，８に
挿入した筆記具３の溝１９が前記突起１０，１１
に挿脱自在に係合するものとしている。

〔作用〕

そして、この考案は前記手段により、カード保
持部４を一方のケース片体１外面に形成すると共
に、カード２を係止する係止片５をこのケース片
体１外面の外周に設けているので、カード２をこ
のケース片体１に係止すると、カード２の周辺部
分だけがわずかに係止された状態となる。したが
つて、カード２をカード保持部４に差し込みやす
いと共に、抜き取りやすい。

また、筆記具３をケース片体１，１を閉じた状
態で前記挿入部８，８に挿入すると、２枚のケー
ス片体１の閉止と筆記具３の抜け止めを同時にす
ることができる。

〔実施例〕

以下この考案の構成を、実施例として示した図
面にしたがつて説明する。

この考案に係るカードケースは、第１図および
第２図に示すように、四角形の薄型ケースであつ
て、２枚のケース片体１，１を開閉自在に連結
し、一方のケース片体１外面にカード２を保持す
ると共に、前記ケース片体１，１を閉じた場合、
ケース内に薄型の筆記具３を挿脱自在にできるよ
うになつている。

一方のケース片体１外面をやや窪ませ、この外
面全面をカード保持部４とし、外面の３辺に係止
片５を内方へ向かつて突設している。

２枚のケース片体１，１の内面には第３図に示
すように、それぞれ仕切壁６，７を設け、前記仕
切壁６，７はケース片体１，１を閉じると合致
し、ケース片体１，１内部を筆記具３の挿入部８
と収納部９に仕切る。また、前記仕切壁６，７に
はそれぞれ突起１０，１１を形成している。

第４図に示すように、前記突起１０，１１は、
ケース片体１，１を閉じた時、上下に重ならず、
隣接するように配置しているが、離れていてもよ
い。但し、ケース片体１，１を閉じた時、前記突
起１０，１１は同一直線状に来るように配置す
る。

前記仕切壁６には仕切壁７の突起１１が当たら
ないように欠損部１２ａを設けている。

前記挿入部８，８には開口部１３，１３を形成
している。この開口部１３は、一方のケース片体
１の側壁１４のうちコーナー部分を切り欠き、他
方のケース片体１のコーナー部分を四角形に切り
欠いたものである。

前記収納部９は、第２図に示すように、メモ用
紙、アドレス帳、手帳等の収納物１５を収納し、
一方のケース片体１側に窓１６を大きく形成して
いる。

前記筆記具３は、偏平な薄型で、前部１７とや
や幅広の摘み部１８から成り、前部１７に溝１９
を設けている。前記摘み部１８は、ケース片体
１，１を閉じた時に、前記ケース片体１，１の挿
入部８，８に挿入されると開口部１３，１３の形
状に合致し、カードケースの薄型四角形のコーナ
ー部分を構成する。

次に、以上の構成から成るカードケースの使用
方法について説明する。

先ず、ケース片体１，１を開いて収納部９，９
に収納物１５を入れ、ケース片体１，１を閉じ
る。すると、仕切壁６，７の突起１０，１１は隣
接して同一直線状に並ぶ。そこへ、筆記具３を挿
入部８，８に挿入すると前記筆記具３の溝１９
が、仕切壁６，７の突起１０，１１に案内されて
嵌挿し、ケース片体１，１の閉止と筆記具３の抜
け止めが同時になされる。そして、筆記具３を挿
入部８から抜き取ると、ケース片体１の閉止は解
除され、カードケースは開放できる状態になる。

このように、前記筆記具３の溝１９が、前記突
起１０，１１に挿脱自在に係合することができ
る。

次に、カード保持部４にカード２を保持するに
は、カード２を、一方のケース片体１の係止片５
に差し込めばよく、逆にカード２を取り出すには
カード２を指で押し出せばよい。カード２を取り
出した後のカード保持部４には窓１６を通して収
納物１５が露出するので（第１図参照）、メモ書
きをしたり、住所や電話番号等を見ることができ
る。

また、この実施例では、カードケースを閉じた
時、突起１０，１１が上下に重ならないように配
置しているので、カードケースを薄型にすること
ができる。

尚、カード保持部４は２枚のケース片体１，１
の双方に形成してもよい。

〔考案の効果〕

この考案のカードケースは、上述のような構成
を有するものであり、したがつて、カード２や定
期券は、カードケースの外面に保持されてわずか
に周辺部分で係止されているので出し入れがスム
ーズになり、しかもカードケース内の突起１０，
１１と筆記具３の溝１９によりカードケースの閉
止構造と筆記具３の抜け止め構造を一体化してい
るので、カードケースの構造と取扱いを簡単にす
ることができる優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るカードケースにカード
を差し込む状態を示す斜視図。第２図は同カード
ケースを裏返した状態を示す部分切欠斜視図。第
３図は同カードケースを開いた状態の斜視図。第
４図は挿入部を長辺方向に縦断して突起の配置を
示す断面図。 １……ケース片体、２……カード、３……筆記
具、４……保持部、５……係止片、８……挿入
部、１０，１１……突起、１９……溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２枚のケース片体１，１を開閉自在に連結し、
   一方のケース片体１外面にカード保持部４を形成
   し、前記ケース片体１外面の外周に係止片５を設
   け、この係止片５にカード２を差し込みこれを係
   止し、且つ、２枚のケース片体１，１内部に、溝
   １９を設けた筆記具３を挿入するための挿入部
   ８，８を設け、さらに前記挿入部８，８内に突出
   する突起１０，１１を２枚のケース片体１，１内
   部に形成し、挿入部８，８に挿入した筆記具３の
   溝１９が前記突起１０，１１に挿脱自在に係合す
   ることを特徴とするカードケース。