JPH09161435A - カセット収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の切手サイズのテープカセット収納ケー
スは、数多くのテープカセットを収納することができ
ず、また、インデックスカードも小さくて、充分に記録
内容を記入することができなかったので、本発明は多数
のテープカセットを収納できるようにするとともに、こ
れらテープカセットの記録内容を充分に表示できるよう
にした。 【解決手段】 テープカセット収納ケース１を、ケース
本体部２と、ケース本体部２を開閉する蓋部３と、ケー
ス本体部２と蓋部３の間に第１，第２のヒンジ部５，６
を介して介在されていて、ケース本体部２に対して蓋部
３を開閉可能に結合している背面部４とで構成する。上
記ケース本体部２の内側面には、テープカセット２０１
を嵌合する複数のカセット嵌合部７…７を設けた。背面
部４の内側面には複数のテープカセット２０１…２０１
を挿入したカセットホルダー９を挾着して支持するホル
ダー挾着部１０を設けた。蓋部３の内側面には、テープ
カセットの記録内容を表示する記録内容表示部１５を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はＮＴカセット（ノン
トラッキングマイクロテープカセット）などの切手サイ
ズのテープカセットのライブラリーとして、多数のテー
プカセットを整理、整頓して保管するのに使用して便利
なカセット収納ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】切手サイズのテープカセットを収納する
カセット収納ケースとして図４に示したものが知られて
いる。上記カセット収納ケース１０１は、矩形の皿状の
ケース本体部１０２と、該ケース本体部１０２にスライ
ド可能に取付けられた蓋部１０３とを備えている。上記
ケース本体部１０２は、テープカセット２０１を収納す
るカセット収納部１０２ａと、インデックスカード２０
２を収納するカード収納部１０２ｂを備えている。上記
カード収納部１０２ｂは、第１の対状の突起１０２ｃ，
１０２ｃおよび第２の対状の突起１０２ｄ，１０２ｄに
よって、３つの部屋１０２ｅ，１０２ｆ，１０２ｇに区
画されていて、上記インデックスカード２０２に代え
て、上記各部屋１０２ｅ，１０２ｆ，１０２ｇにそれぞ
れテープカセット２０１を収容することができるように
なっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のカ
セット収納ケース１０１は、小型で持ち運びに都合が良
いという利点がある反面に次に述べるような問題点があ
った。

【０００４】（１）カード収納部１０２ｂにインデック
スカード２０２を収納すると、もはやカード収納部１０
２ｂにはテープカセット２０１を収納することができ
ず、結局、カセット収納ケース２０１にはカセットテー
プ２０１を一個しか収納できない。従って、多数のテー
プカセット２０１を保有する場合に、テープカセット２
０１の数だけカセット収納ケース２０１が必要になり、
これら多数のカセット収納ケース２０１…２０１を整
理、整頓して保管するのが煩雑になる。

【０００５】（２）カード収納部１０２ｂにテープカセ
ット２０１を収納すると上記カード収納部１０２ｂにイ
ンデックスカード２０２を収納するのが困難になる。ま
た、上記インデックスカード２０２は、カード収納部１
０２ｂに収納するという性質上、サイズが小さく記入ス
ペースが不足して必要な事項を充分に記載できないこと
がある。

【０００６】本発明は上記従来のカセット収納ケースの
問題点を解決し、多数のテープカセットを収納すること
ができ、しかも記録スペースを充分に広くとることので
きるカセット収納ケースを提供することを目的としてな
されたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、ケース本体部
と、該ケース本体部を開閉する蓋部と、上記ケース本体
部と蓋部との間に介在されていて、上記ケース本体部に
対して蓋部を開閉可能に結合している背面部とを備えた
カセット収納ケースにおいて、上記ケース本体部の内側
面には、カセットを嵌着する複数のカセット嵌合部を設
け、上記背面部の内側面は、複数のカセットを挿入した
カセットホルダーを挾着して支持するホルダー挾着部を
設けるとともに、上記蓋部の内側面には、記録内容表示
部を設けることにより、多数のテープカセットを収納
し、かつ収納したテープカセットに関する記録事項を増
やすことができるようにした。

【０００８】

【発明の実施の形態】次に本発明のカセット収納ケース
を図１〜図３を参照して説明する。図１および図２はカ
セット収納ケース１の斜視図、図３は要部の拡大斜視図
である。

【０００９】上記カセット収納ケース１は、下蓋として
のケース本体部２と、該ケース本体部２を開閉する上蓋
としての蓋部３と、上記ケース本体部２と蓋部３との間
に介在された背面部４とを有している。上記背面部４の
両側部は、第１，第２のヒンジ部５，６を介して、それ
ぞれケース本体部２又は蓋部３に結合されている。上記
ケース本体部２、蓋部３、背面部４、第１，第２のヒン
ジ部５，６は、プラスチックで一体に形成されている。

【００１０】上記ケース本体部２の内側面には、ＮＴカ
セットなどの切手サイズのテープカセット２０１を嵌合
する６個のカセット嵌合部７…７が設けられている。上
記カセット嵌合部７…７は、ケース本体部２の内側面に
設けられた弾性を有するプラスチック層８の表面に、上
記テープカセット２０１と略同じ大きさの窪部を設ける
ことにより形成されていて、上記テープカセット２０１
を圧入するようになっている。上記カセット嵌合部７…
７を設けたプラスチック層８は、ケース本体部２の内側
面に、これと一体に形成され、或はケース本体部２とは
別個に形成されてケース本体部２の内側面に取付けられ
ている。

【００１１】上記背面部４の内側面には、複数のテープ
カセット２０１…２０１を挿入したカセットホルダー９
を挾着して支持するホルダー挾着部１０が設けられてい
る。上記ホルダー挾着部１０は、上記第１，第２のヒン
ジ部５，６に沿わせた状態で一対のリブ１１，１２を設
けることにより形成されていて、これらリブ１１，１２
の間に上記カセットホルダー９の一端部を挿入すること
により、カセットホルダー９を挾着して支持するように
なっている。上記一対のリブ１１，１２の両端部は、背
面部４の内側面の長さ方向の両端部に設けた一対の側壁
１３，１４で塞がれた状態になっていて、上記一対のリ
ブ１１，１２の間に挿入したカセットホルダー９の一端
部が上記リブ１１，１２内において、その長さ方向に移
動しないようになっている。

【００１２】上記カセットホルダー９は、３個のテープ
カセット２０１…２０１を横一列に並べた状態で挿入す
ることのできるスリーブ状（状差状）に形成されてい
て、下端部９ａを上記ホルダー挾着部１０の一対のリブ
１１，１２の間に挿入することにより、これらリブ１
１，１２間で挾着されて支持されるようになっている。

【００１３】上記蓋部３の内側面には、上記ケース本体
部２のカセット嵌合部７…７に収納されたテープカセッ
ト２０１…２０１や、上記カセットホルダー９を介して
背面部４のホルダー挾着部１０に支持されたテープカセ
ット２０１…２０１の記録内容を表示する記録内容表示
部１５が設けられている。

【００１４】上記記録内容表示部１５は、記録カード１
６と、該記録カード１６を上記蓋部３の内側面上に重ね
合わせた状態に係止するクリップ部１７とからなってい
る。上記記録カード１６は、厚紙によって上記蓋部３の
内側面と略同じ大きさに作られている。また、クリップ
部１７は、上記蓋部３の内側面の互いに隣合う２つの隅
部（角部）に、上記内側面との間に隙間１８をもたせた
状態で形成されていて、上記隙間１８に記録カード１６
の隅部（角部）１６ａを挿入することにより、記録カー
ド１６を蓋部３の内側面上に重ね合わせた状態で係止す
る構成になっている。

【００１５】上記ケース本体部２の開閉端側（第１のヒ
ンジ部５と反対側）の側壁２ａの中央部には閉止部材
（ロック部材）２１が設けられている。また、上記蓋部
３の開閉端側（第２のヒンジ部６と反対側）の側壁３ａ
の中央部には、上記閉止部材２１と対向させた状態で閉
止部材係合部２２が設けられている。そして、上記ケー
ス本体部２と蓋部３を重ね合わせると、上記閉止部材２
１が閉止部材係合部２２に係合して、蓋部３は閉じられ
た状態に維持されるようになっている。

【００１６】実施の形態のカセット収納ケースは上述の
ような構成である。従って、ケース本体部２の内側面に
設けたカセット嵌合部７…７に、それぞれテープカセッ
ト２０１を圧入することにより、ケース本体部２で６個
のテープカセット２０１…２０１を支持することができ
るとともに、カセットホルダー９に３個のテープカセッ
ト２０１…２０１を挿入して、上記カセットホルダー９
の下端部９ａを上記背面部４の内側面のホルダー挾着部
１０に圧入すれば、上記背面部４の内側面で３個のテー
プカセット２０１…２０１を支持することができ、上記
ケース本体部２と蓋部３とで合計９個のテープカセット
２０１…２０１を収納、支持することができるのであ
る。そして、上記記録カード１６には、収納したテープ
カセット２０１…２０１の記録内容を記入することがで
きるのである。

【００１７】なお、図面に示す実施の形態においては、
上述したようにケース本体部２と蓋部３とで合計９個の
テープカセット２０１…２０１を収納、支持できるよう
にしたが、ケース本体部２および蓋部３の面積を増やす
などして、更に多くのテープカセット２０１…２０１を
収納、支持できるようにしてもよい。また、蓋部２の内
側面の記録内容表示部１５は、蓋部２の内側面に、筆記
可能なインクを塗布するなどして形成してもよい。ま
た、収納するカセットは、切手サイズのものに限らず、
これよりも大型のものであってもよい。

【００１８】

【発明の効果】本発明のカセット収納ケースには、次に
述べるような効果がある。

【００１９】（１）請求項１のカセット収納ケースは、
ケース本体部の内側面に設けた複数のカセット嵌合部に
よって複数のテープカセットを収納支持することができ
るとともに、蓋部の内側面に設けたホルダー挾着部に挾
着したカセットホルダーによって複数のテープカセット
を収納、支持することができるので両者を合わせること
により多数のテープカセットを整理、整頓した状態で収
納、保管し、カセット収納ケースをテープライブリーな
どとしても使用できる。

【００２０】（２）請求項２のカセット収納ケースは、
ケース本体部の内側面の弾性を有するプラスチック層に
窪部を設けることにより、カセット嵌合部を形成したの
で、カセット嵌合部にテープカセットを圧入することに
より、カセット嵌合部にテープカセットをガタつきなく
確実に収納することができる。

【００２１】（３）請求項３のカセット収納ケースは、
蓋部の内側面に記録内容表示部を設けたので、該記録内
容表示部の面積を従来よりも増やし、収納したテープカ
セットの記録内容をより詳細に記入することが可能にな
り、内容の確認や検索が容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】カセット収納ケースの斜視図。

【図２】テープカセットを収納した状態の斜視図。

【図３】要部の拡大図。

【図４】従来例の斜視図。

【符号の説明】

１…カセット収納ケース ２…ケース本体部 ３…蓋部 ４…背面部 ５，６…第１，第２のヒンジ部 ７…カセット嵌合部 ８…弾性を有するプラスチック層 ９…カセットホルダー １０…ホルダー挾着部 １５…記録内容表示部 ２０１…テープカセット

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケース本体部と、該ケース本体部を開閉
   する蓋部と、上記ケース本体部と蓋部との間に介在され
   ていて、上記ケース本体部に対して蓋部を開閉可能に結
   合している背面部とを備え、 上記ケース本体部は、カセットを嵌着する複数のカセッ
   ト嵌合部を内側面に有しているとともに、 上記背面部は、複数のカセットを挿入したカセットホル
   ダーを挾着して支持するホルダー挾着部を有しているカ
   セット収納ケース。
2. 【請求項２】 請求項１において、 カセット嵌合部は、ケース本体部の内側面に設けられた
   弾性を有するプラスチック層に窪部を設けることにより
   形成されているカセット収納ケース。
3. 【請求項３】 請求項１において、 蓋部は、上記ケース本体部の内側面のカセット嵌合部に
   嵌着するカセットの記録内容を表示する記録内容表示部
   を、内側面に有しているカセット収納ケース。