JP3642522B2 - カセットの外装ケース - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、録画や録音等の記録済とされたビデオカセット等のカセットを収納する外装ケース、就中、カセットの販売用ケースとレンタル用ケースを兼用できる構成とした外装ケースに関するものであり、特に、販売用ケースとして使用する際に、カセットが裸にされた状態と、スリーブケースに収納された状態との何れの場合でも、内部でガタツキを生じることなく好適に収納できるように構成した外装ケースを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録済とされたビデオカセット等のカセットは、メーカーから販売店やレンタル店に向けて販売する際には、専用の販売用ケースに収納された状態で出荷されている。このような専用の販売用ケースは、開閉自在な扉壁によりカセットを取出自在に収納した構成である。そこで、レンタル店においては、該販売用ケースからカセットを取出した後、専用のレンタル用ケースに収納し、これをレンタル店において陳列販売している。専用のレンタル用ケースは、上端の開口部からカセットを挿脱自在に挿入せしめる構成とされており、通常、カセットは、該レンタル用ケースに挿入した状態で開口部から上方に突出せしめられる。
【0003】
それぞれ専用とされた従来の販売用ケースとレンタル用ケースとの関係は、図8に示す通りである。先ず、記録済のカセット1は、メーカーから販売される際には、メーカーの方針により、図8(A)に示すような裸とされた状態と、図8(B)に示すような合成樹脂製薄板状の箱体から成るスリーブケース2に収納された状態との2つの態様のうち何れかの態様が選択的に採用される。そして、何れの態様の場合(裸のカセット又はスリーブケースに収納されたカセット)も、図8(C)及び図8(D)に示すような専用の販売用ケース3a、3bに収納した上で販売店やレンタル店に向けて出荷される。
【0004】
当然のことながら、裸の状態とされたカセット1の高さ寸法H1と、カセット1を収納したスリーブケース2の高さ寸法H2は、H1<H2となるので、専用の販売用ケースは、収納室4aの高さ寸法h1をカセット1の高さ寸法H1に適合せしめた販売用ケース3aと、収納室4bの高さ寸法h2をスリーブケース2の高さ寸法H2に適合せしめた販売用ケース3bとの2種類が存在している。
【0005】
尚、販売用ケース3a、3bは、側面を開口せしめたほぼ直方体形状のケース本体5と、該側面開口を開閉する扉式の蓋板6を備えた構成とされており、外壁面に透明シート7を添設している。そして、該外壁面と透明シート7の間には、カセットに記録されたソフトの内容を表示する写真、文字又は図柄等の情報を表示したジャケットシートが保持されている。
【0006】
前述のように、裸のままで提供されるカセット1は、専用の販売用ケース3aに収納した状態で販売され、スリーブケース2に収納されて提供されるカセット1は、専用の販売用ケース3bに収納した状態で販売される。ところで、これらの商品の納品を受けたレンタル店においては、販売用ケース3a、3bからカセット1を取出した後、図8(E)に示すように、該カセット1を専用のレンタル用ケース8に挿入した状態で店頭に陳列し展示する。カセット1は、保護ケース9に収納した状態でレンタル用ケース8に挿入されるが、上述のように販売形態時にスリーブケース2を有する場合は、該スリーブケース2を保護ケース9としてそのまま使用することが可能である。
【0007】
専用のレンタル用ケース8は、上部を開口10せしめたほぼ直方体形状のケースを構成し、保護ケース9に収納したカセット1を上部の開口部10より挿入自在としており、通常は挿入状態で、カセット1(保護ケース9)が開口部10から突出するように構成されている。即ち、レンタル用ケース8における収納室の底部を形成する底壁11にカセット1(保護ケース9)を支承せしめた状態で、カセット1(保護ケース9)が開口部10から突出する。従って、レンタル店における顧客は、陳列棚等に陳列されたレンタル用ケース8を視認する際に、カセット1を収納した状態(レンタル可能な状態)であるか、或いは、カセット1を収納しない空の状態(レンタル不能な貸出し中の状態)であるかを一目で判別することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の場合、カセット1の商品は、メーカーから出荷される際には、専用の販売用ケース3a、3bに収納される一方、レンタル店においてレンタルに供される際には、専用のレンタル用ケース8に収納される。
【0009】
従って、レンタル店においては、専用のレンタル用ケース8を仕入れると共に多数個を準備しておかなければならず、これがコスト高の原因となっている。しかも、専用の販売用ケース3a、3bは、カセット1を取出した後に廃棄されているのが現状であり、資源の無駄と、廃棄物処理の問題を生じている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記に鑑み、カセットの販売用ケースとレンタル用ケースを兼用できる構成とした外装ケースに関するものであり、特に、販売用ケースとして使用する際に、カセットが裸にされた状態と、スリーブケースに収納された状態との何れの場合でも、内部でガタツキを生じることなく好適に収納できるように構成した外装ケースを提供することを目的とする。
【0011】
そこで、本発明が第一の手段として構成したところは、記録済のカセットを取出し自在に収納する外装ケースにおいて、外装ケースは、カセットを収納せしめる収納室と、該収納室の上端を開口せしめることによりカセットを挿脱自在とする開口部と、収納室の底壁の両側から前記開口部に向けて起立せしめられた支持壁とを備えたケース本体と、前記開口部を閉鎖する位置と前記支持壁に搭載される位置の何れか一方の位置に選択的に着脱自在とされる着脱取付部材とから構成されており、前記着脱取付部材により前記開口部を閉鎖せしめ、底壁を底部とした収納室に対して、カセットを収納せしめることにより、外装ケースが販売用ケースを構成する一方において、前記着脱取付部材を支持壁に搭載することにより開口部を開口せしめ、該着脱取付部材を底部とした収納室に対して、カセットを開口部から突出するように収納せしめることにより、外装ケースがレンタル用ケースを構成する構造とされており、前記着脱取付部材は、前記開口部を閉鎖した状態で、収納室に臨む突出量を可変とするクリアランス調整手段を設けており、前記クリアランス調整手段は、着脱取付部材に回動自在に設けられた可動板により構成され、該可動板を回動することにより収納室に臨む突出量を増すように構成されて成る点にある。
【0012】
また、本発明が第二の手段として構成したところは、記録済のカセットを取出し自在に収納する外装ケースにおいて、外装ケースは、カセットを収納せしめる収納室と、該収納室の上端を開口せしめることによりカセットを挿脱自在とする開口部と、収納室の底壁の両側から前記開口部に向けて起立せしめられた支持壁とを備えたケース本体と、前記開口部を閉鎖する位置と前記支持壁に搭載される位置の何れか一方の位置に選択的に着脱自在とされる着脱取付部材とから構成されており、前記着脱取付部材により前記開口部を閉鎖せしめ、底壁を底部とした収納室に対して、カセットを収納せしめることにより、外装ケースが販売用ケースを構成する一方において、前記着脱取付部材を支持壁に搭載することにより開口部を開口せしめ、該着脱取付部材を底部とした収納室に対して、カセットを開口部から突出するように収納せしめることにより、外装ケースがレンタル用ケースを構成する構造とされており、前記着脱取付部材は、前記開口部を閉鎖した状態で、収納室に臨む突出量を可変とするクリアランス調整手段を設けており、前記クリアランス調整手段は、着脱取付部材に嵌合された可動板により構成され、該可動板を移動した位置で嵌合することにより収納室に臨む突出量を増すように構成されて成る点にある。
更に、本発明が第三の手段として構成したところは、記録済のカセットを取出し自在に収納する外装ケースにおいて、外装ケースは、カセットを収納せしめる収納室と、該収納室の上端を開口せしめることによりカセットを挿脱自在とする開口部と、収納室の底壁の両側から前記開口部に向けて起立せしめられた支持壁とを備えたケース本体と、前記開口部を閉鎖する位置と前記支持壁に搭載される位置の何れか一方の位置に選択的に着脱自在とされる着脱取付部材とから構成されており、前記着脱取付部材により前記開口部を閉鎖せしめ、底壁を底部とした収納室に対して、カセットを収納せしめることにより、外装ケースが販売用ケースを構成する一方において、前記着脱取付部材を支持壁に搭載することにより開口部を開口せしめ、該着脱取付部材を底部とした収納室に対して、カセットを開口部から突出するように収納せしめることにより、外装ケースがレンタル用ケースを構成する構造とされており、前記着脱取付部材は、前記開口部を閉鎖した状態で、収納室に臨む突出量を可変とするクリアランス調整手段を設けており、前記クリアランス調整手段は、着脱取付部材に嵌合された可動板により構成され、該可動板を姿勢変更した状態で嵌合することにより収納室に臨む突出量を増すように構成されて成る点にある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
【0014】
(ケース本体の構成)
図1ないし図4に示す実施形態において、カセットの販売用ケースとレンタル用ケースを兼用できる外装ケース15は、側面を開口せしめたほぼ直方体形状のケース本体16に対して、該側面開口を開閉自在とする扉式の蓋板17を備えた構成とされ、蓋板17をケース本体16に連設せしめる背壁18の両側に薄肉ヒンジ19、19を形成している。
【0015】
ケース本体16は、蓋板17により側面開口を施蓋せしめた状態でカセットを収納せしめる収納室Sを区成するように、表壁20に収納室Sの左右を規制する一対の側壁21、22と、収納室Sの底部を規制する底壁14とを一体成形しており、底壁14に対向する側において収納室Sを開口せしめる開口部Oを形成している。
【0016】
一対の側壁21、22は、開口部Oの両側縁に沿わしめられる口壁23、24を延設すると共に、それぞれの口壁23、24に折返壁23a、24aを連設せしめている。背壁18に近傍する折返壁23aは折返部分で終わっているが、背壁18の反対側に位置する折返壁24bは、ケース本体16の全長(全高)に延びる腹壁25を延設しており、腹壁25の長手方向中途部には切欠状の窓26が形成されている。
【0017】
底壁14の両側には、開口部Oに向けて起立せしめられた支持壁27、28が設けられている。背壁18に近傍する支持壁27は、側壁21に連設されると共に、底壁14を越えて延び、ケース本体16の底縁16aに沿う座27aを備えている。背壁18の反対側に位置する支持壁28は、側壁22に連設されると共に、折返された後、底壁14を越えて延び、ケース本体16の底縁16aに沿う座28aを備えており、該座28aは腹壁25に連設される。座27a、28aは、開口部Oを上向きとした起立姿勢で、外装ケース15を陳列棚等に載置せしめる際の座面として機能する。
【0018】
蓋板17は、ヒンジ19を介して背壁18を起立せしめると共に、折曲した蓋板17により収納室Sを覆わしめたとき、表壁20に平行に対面せしめられる裏壁29を構成する。蓋板17の自由端縁に沿って差込壁30が形成されており、収納室Sを閉蓋した状態で、該差込壁30が腹壁25の内側に沿って挿入され、腹壁25に設けられた爪31により着脱自在に保持される。尚、この際、差込壁30に設けた舌片32が窓26を閉鎖する。
【0019】
蓋板17は、ヒンジ19に近傍してほぼ平行に延びる補助壁33と、差込壁30に近傍してほぼ平行に延びる補助壁34とを備えている。蓋板17により収納室Sを閉蓋した状態で、補助壁33、34は、それぞれ側壁21、22に対向せしめられ、これにより収納室Sの両側面を区成する。補助壁33、34は、開口部Oに向けて収納室Sを広げるように傾斜せしめられたガイド部33a、34aを形成している。
【0020】
尚、図示省略しているが、表壁20、背壁18、裏壁29の外側面には、図8に基づいて説明した従来技術の販売用ケース3a、3bと同様の透明シートが添設されており、ジャケットを保持することが可能なように構成されている。
【0021】
(着脱取付部材の構成)
前記のような蓋板17を備えたケース本体16に対して、着脱取付部材35が別体のものとして具備せしめられる。着脱取付部材35は、図1に矢印Aで示す開口部Oを閉鎖する位置と、矢印Bで示す支持壁27、28に搭載される位置との、二つの位置におけるの何れか一方の位置に選択的に着脱自在となるように構成されている。
【0022】
従って、図2及び図3に示すように、着脱取付部材35により前記開口部Oを閉鎖せしめたときは、底壁14を底部とした収納室Sが形成される。この場合、外装ケース15は、販売用ケースを構成する。その一方において、図4に示すように、着脱取付部材35を支持壁27、28に搭載し、開口部Oを開口せしめたときは、該着脱取付部材35を底部とした収納室Sが形成される。この場合、外装ケース15は、レンタル用ケースを構成する。
【0023】
図5に示すように、着脱取付部材35は、開口部Oを閉鎖する形状及び大きさの板体36の内側面(収納室Sに臨む面)に長手方向に間隔をあけて幅方向に延びるリブ37を設けており、長手方向両端に位置して耳片38、38を設けており、該耳片38の耳端にほぼ直交する保持片39を連設せしめている。それぞれの耳片38、38における保持片39は、ケース本体16の口壁23、24を着脱自在に嵌入せしめる溝40を形成すると共に、側壁21、22を着脱自在に嵌入せしめるスリット41を形成する。
【0024】
即ち、着脱取付部材35を図1に矢印Aで示す位置に取付けることにより、外装ケース15を図2及び図3に示すような販売用ケース15Aとして供する際には、着脱取付部材35は、スリット41、41に側壁21、22を嵌入せしめると共に、溝40、40に口壁23、24を嵌入せしめることにより、開口部Oを閉鎖した状態でケース本体16に固定される。この状態において、底壁14と着脱取付部材35の間に収納室Sが区成されるので、収納室Sにカセット1を収納した後、ケース本体16を蓋板17により施蓋せしめることにより、図2に示すような販売用ケース15Aaと、図3に示すような販売用ケース15Abとの何れの形態においても、「販売用ケース」として利用される。
【0025】
一方、着脱取付部材35を図1に矢印Bで示す位置に取付けることにより、外装ケース15を図4に示すようなレンタル用ケース15bとして供する際には、着脱取付部材35は、支持壁27、28に搭載状態で当接せしめられ、該支持壁27、28の近傍に位置する側壁21、22をスリット41、41に嵌入せしめることにより、ケース本体16に固定される。これにより、ケース本体16を蓋板17により施蓋せしめた状態で、外装ケース15は、開口部Oを開口せしめているので、カセット1を収納室Sに対して自由に挿脱自在に挿入可能とする。しかも、収納室Sは、底壁14よりも浅い位置に設けられた着脱取付部材35により底部を形成するので、挿入されたカセット1を収納状態で開口部Oから突出せしめることが可能となり、図4に示すようなレンタル用ケース15Bとして利用される。
【0026】
(クリアランス調整手段)
従来技術に関して図8(A)及び図8(B)に示したように、販売用ケースに収納されるカセット1は、各メーカーの方針により、裸のままのカセット1により高さH1とされる場合(図8(A)参照)と、スリーブケース2に収納されることにより高さH2とされる場合(図8(B))とがあり、このため、着脱取付部材35は、外装ケース15の開口部Oを閉鎖した取付状態において、収納室Sに臨む突出量pを可変とするクリアランス調整手段42を設けている。
【0027】
(クリアランス調整手段の第1実施例)
図5は、クリアランス調整手段42の第1実施例を示している。板体36は、長手方向の一側面に格納凹部43を形成し、該格納凹部43に可動板44を進退自在に格納している。可動板44は、開口部Oに臨んで設けられた薄肉のヒンジ45を介して板体36に一体成形されている。従って、可動板44は、ヒンジ45により、格納凹部43に格納された位置(図5(A))と、リブ37に向けて反転された位置(図5(B))との間において回動自在である。そこで、格納凹部43の所定位置には孔46が設けられ、該孔46に嵌入自在な突起47が可動板44に突設されている。可動板44を格納凹部43に格納した状態で、突起47は孔46に嵌入されているが、ヒンジ45を介して可動板44をリブ37に向けて反転すると、突起47が収納室Sに臨ましめられる。その結果、可動板44を格納凹部43に格納せしめた状態(図5(A))においては、クリアランス調整手段42の一部(図例ではヒンジ45の部分)が収納室Sに臨んで突出量p1だけ突出するのに対して、可動板44をリブ37に向けて反転せしめた状態(図5(B))においては、クリアランス調整手段42の一部(図例では突起47の部分)が収納室Sに臨んで突出量p2のように突出し、p1<p2となるように構成されている。
【0028】
そこで、販売用ケース15Aaとして供される外装ケース15に収納すべきカセット1が図2に示すようにスリーブケース2に収納されたものである場合、開口部Oの閉鎖位置に取付けられた着脱取付部材35は、クリアランス調整手段42の可動板44を格納凹部43に格納せしめることにより、スリーブケース2の高さH2に合致する収納室Sを区成せしめ、前述のような突出量p1の下でクリアランス調整手段42の一部(図例ではヒンジ45)をスリーブケース2の対向壁面に当接せしめることにより、収納室Sにスリーブケース2をガタツキのない状態で収納せしめる。
【0029】
一方、販売用ケース15Abとして供される外装ケース15に収納すべきカセット1が図3に示すように裸のままの状態である場合、開口部Oの閉鎖位置に取付けられた着脱取付部材35は、クリアランス調整手段42の可動板44を反転させることにより、カセット1の高さH1に合致する収納室Sを区成せしめ、前述のような突出量p2の下でクリアランス調整手段42の一部(図例では突起47)をカセット1の対向壁面に当接せしめることにより、収納室Sにカセット1をガタツキのない状態で収納せしめる。
【0030】
尚、着脱取付部材35を支持壁27、28に搭載することにより、外装ケース15を図4に示すようなレンタル用ケース15Bとして使用する場合、クリアランス調整手段42は、その機能を休止しているが、図4に示すように、底壁14との間に十分な空間p3を有しているので、着脱取付部材35の取付作業を容易とする。即ち、販売用ケースが図3に示すように着脱取付部材35のクリアランス調整手段42(可動板44)を開いた状態とされた販売用ケース15Abとされている場合、レンタル店において、これをレンタル用ケース15Bとして使用するためには、着脱取付部材35の取付位置を移動することになるが、その際、可動板44を格納凹部43に格納する折畳み作業は必要でなく、可動板44を開いた状態のままで前記空間p3を介し着脱取付部材35を支持壁27、28に搭載できるという便利がある。
【0031】
(クリアランス調整手段の第2実施例)
図6は、クリアランス調整手段42の第2実施例を示している。可動板44aは格納凹部43aに格納自在とされ、突起47aを孔46aに嵌入せしめた構成とされており、この点は、上記第1実施例と同様であるが、可動板44aが板体36に対して分離自在に構成されている。
【0032】
板体36は、外装ケース15の収納室Sに臨む部位に座面50を設け、該座面50に嵌合孔51、51を設けている。
【0033】
この実施例によれば、可動板44aにより構成されたクリアランス調整手段42は、可動板44aを格納凹部43aに格納した状態(図6(A))においては、可動板44aが板体36から収納室Sに臨んで突出しない、即ち突出量p1をほとんどゼロとするのに対して、可動板44aを座面50に移動すると共に突起47aを嵌合孔51に嵌合した状態(図6(B))においては、可動板44aの肉厚に相当して収納室Sに臨む突出量p2を形成し、p1<p2となるように構成される。
【0034】
(クリアランス調整手段の第3実施例)
図7は、クリアランス調整手段42の第3実施例を示している。板体36とは別体の可動板44bが設けられており、該可動板44bは、平板部52と、該平板部52に交差するリブ53を設けた断面形状を有する。即ち、断面形状がT形や、図例のようなL形とされている。
【0035】
板体36のリブ37には、切欠部54が形成されており、該切欠54には、可動板44bのリブ53を嵌合することが可能であり(図7(A))、しかも、可動板44bの平板部52の縁部を嵌合することも可能である(図7(B))。
【0036】
この実施例によれば、可動板44bにより構成されたクリアランス調整手段42は、可動板44bのリブ53を切欠54に嵌合した状態(図7(A))においては、可動板44bがその肉厚に相当する突出量p1だけを板体36から収納室Sに向けて突出するのに対して、可動板44bを切欠54から取出した後、姿勢を変更せしめ、平板部52の縁部を切欠54に嵌合した状態(図7(B))においては、可動板44bがその板幅に相当する突出量p2を板体36から収納室Sに向けて突出し、p1<p2となるように構成される。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、着脱取付部材35を設けると共に、該着脱取付部材35を開口部Oを閉鎖する位置と支持壁27、28に搭載される位置との二つの位置の間において相互に選択的に着脱せしめる構成であるから、外装ケース15により、カセット1の販売用ケース15Aとレンタル用ケース15Bを兼用せしめることが可能になる。その結果、レンタル店におけるコスト低減に寄与することができると共に、従来のような専用の販売用ケースの廃棄問題を解消することにより、省資源と省廃棄物に貢献するという効果がある。
【0038】
更に、本発明によれば、販売用ケース15Aとして使用するため着脱取付部材35により開口部Oを閉鎖せしめた状態で、該着脱取付部材35がクリアランス調整手段42を設けており、収納室Sに収納されるカセット1が裸とされているときに突出量pを増すことによりカセット1の壁面に当接し、収納室Sに収納されるカセット1がスリーブケース2に収納されているときに突出量pを減じることによりスリーブケース2の壁面に当接するように構成したものであるから、何れの場合も、カセット1を収納室Sの内部でガタツキを生じないように好適に保持することができ、寸法の異なる2種類の販売用ケース15Aa、15Abを兼用できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を展開状態にて示す斜視図である。
【図2】本発明の1実施形態により構成した販売用ケースを示しており、スリーブケースに収納されたカセットのための販売用ケースを示す斜視図である。
【図3】本発明の1実施形態により構成した販売用ケースを示しており、裸のままのカセットのための販売用ケースを示す斜視図である。
【図4】本発明の1実施形態により構成したレンタル用ケースを示す斜視図である。
【図5】着脱取付部材と共にクリアランス調整手段の第1実施例を示しており、(A)は突出量を減じた状態を示す斜視図、(B)は突出量を増した状態を示す斜視図である。
【図6】着脱取付部材と共にクリアランス調整手段の第2実施例を示しており、(A)は突出量を減じた状態を示す斜視図、(B)は突出量を増した状態を示す斜視図である。
【図7】着脱取付部材と共にクリアランス調整手段の第3実施例を示しており、(A)は突出量を減じた状態を示す斜視図、(B)は突出量を増した状態を示す斜視図である。
【図8】従来技術を示しており、(A)は裸のままのカセットを示す斜視図、(B)はスリーブケースに収納されたカセットを示す斜視図、(C)は裸のカセットを収納するための専用販売用ケースを示す斜視図、(D)はスリーブケースと共にカセットを収納するための専用販売用ケースを示す斜視図、(E)は専用レンタル用ケースを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 カセット
2 スリーブケース
9 保護ケース
14 底壁
15 外装ケース
16 ケース本体
17 蓋板
18 背壁
20 表壁
21、22 側壁
23、24 口壁
25 腹壁
27、28 支持壁
29 裏壁
35 着脱取付部材
36 板体
38 耳片
39 保持片
40 溝
41 スリット
42 クリアランス調整手段
44、44a、44b 可動板

Claims (3)

  1. 記録済のカセットを取出し自在に収納する外装ケースにおいて、
    外装ケース(15)は、カセットを収納せしめる収納室Sと、該収納室の上端を開口せしめることによりカセットを挿脱自在とする開口部Oと、収納室の底壁(14)の両側から前記開口部に向けて起立せしめられた支持壁(27)(28)とを備えたケース本体(16)と、前記開口部Oを閉鎖する位置(A)と前記支持壁(27)(28)に搭載される位置(B)の何れか一方の位置に選択的に着脱自在とされる着脱取付部材(35)とから構成されており、
    前記着脱取付部材(35)により前記開口部Oを閉鎖せしめ、底壁(14)を底部とした収納室Sに対して、カセットを収納せしめることにより、外装ケース(15)が販売用ケース(15A)を構成する一方において、
    前記着脱取付部材(35)を支持壁(27)(28)に搭載することにより開口部Oを開口せしめ、該着脱取付部材(35)を底部とした収納室Sに対して、カセットを開口部Oから突出するように収納せしめることにより、外装ケース(15)がレンタル用ケース(15B)を構成する構造とされており、
    前記着脱取付部材(35)は、前記開口部Oを閉鎖した状態で、収納室Sに臨む突出量pを可変とするクリアランス調整手段(42)を設けており
    前記クリアランス調整手段 (42) は、着脱取付部材 (35) に回動自在に設けられた可動板 (44) により構成され、該可動板 (44) を回動することにより収納室Sに臨む突出量pを増すように構成されて成ることを特徴とするカセットの外装ケース。
  2. 記録済のカセットを取出し自在に収納する外装ケースにおいて、
    外装ケース(15)は、カセットを収納せしめる収納室Sと、該収納室の上端を開口せしめることによりカセットを挿脱自在とする開口部Oと、収納室の底壁(14)の両側から前記開口部に向けて起立せしめられた支持壁(27)(28)とを備えたケース本体(16)と、前記開口部Oを閉鎖する位置(A)と前記支持壁(27)(28)に搭載される位置(B)の何れか一方の位置に選択的に着脱自在とされる着脱取付部材(35)とから構成されており、
    前記着脱取付部材(35)により前記開口部Oを閉鎖せしめ、底壁(14)を底部とした収納室Sに対して、カセットを収納せしめることにより、外装ケース(15)が販売用ケース(15A)を構成する一方において、
    前記着脱取付部材(35)を支持壁(27)(28)に搭載することにより開口部Oを開口せしめ、該着脱取付部材(35)を底部とした収納室Sに対して、カセットを開口部Oから突出するように収納せしめることにより、外装ケース(15)がレンタル用ケース(15B)を構成する構造とされており、
    前記着脱取付部材(35)は、前記開口部Oを閉鎖した状態で、収納室Sに臨む突出量pを可変とするクリアランス調整手段(42)を設けており
    前記クリアランス調整手段 (42) は、着脱取付部材 (35) に嵌合された可動板 (44a) により構成され、該可動板 (44a) を移動した位置で嵌合することにより収納室Sに臨む突出量pを増すように構成されて成ることを特徴とするカセットの外装ケース。
  3. 記録済のカセットを取出し自在に収納する外装ケースにおいて、
    外装ケース(15)は、カセットを収納せしめる収納室Sと、該収納室の上端を開口せしめることによりカセットを挿脱自在とする開口部Oと、収納室の底壁(14)の両側から前記開口部に向けて起立せしめられた支持壁(27)(28)とを備えたケース本体(16)と、前記開口部Oを閉鎖する位置(A)と前記支持壁(27)(28)に搭載される位置(B)の何れか一方の位置に選択的に着脱自在とされる着脱取付部材(35)とから構成されており、
    前記着脱取付部材(35)により前記開口部Oを閉鎖せしめ、底壁(14)を底部とした収納室Sに対して、カセットを収納せしめることにより、外装ケース(15)が販売用ケース(15A)を構成する一方において、
    前記着脱取付部材(35)を支持壁(27)(28)に搭載することにより開口部Oを開口せしめ、該着脱取付部材(35)を底部とした収納室Sに対して、カセットを開口部Oから突出するように収納せしめることにより、外装ケース(15)がレンタル用ケース(15B)を構成する構造とされており、
    前記着脱取付部材(35)は、前記開口部Oを閉鎖した状態で、収納室Sに臨む突出量pを可変とするクリアランス調整手段(42)を設けており
    前記クリアランス調整手段 (42) は、着脱取付部材 (35) に嵌合された可動板 (44b) により構成され、該可動板 (44b) を姿勢変更した状態で嵌合することにより収納室Sに臨む突出量pを増すように構成されて成ることを特徴とするカセットの外装ケース。
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