JPH0227439Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 小形の可搬式ビデオ装置や液晶式等の平面型テ
レビが発達して、持ち運び可能なビデオ付きテレ
ビが種々考案されている。本考案もその一形態に
関するものである。

［従来の技術］ 鞄状ビデオ装置の蓋体内側に平面型テレビを設
けたものはすでに考案されている。

［考案が解決しようとする問題点］ 従来の鞄状ビデオ装置は、鞄内に単にビデオを
設けただけであり、その操作性や鞄としての収容
機能をあまり考慮していない。

本考案は、鞄を完全に開かなくてもカセツトの
挿入や他のビデオ装置の操作が可能であり、又そ
の操作部に対する保護効果が万全で、合わせて鞄
としての十分な収容機能をも持たせようとするも
のである。

［問題点を解決するための手段］ 鞄の本体に設けるビデオ装置の、ビデオカセツ
ト挿入部及びビデオ操作部を鞄本体の外側正面、
すなわち鞄のハンドルのある面に設け、その操作
部全体を覆うように鞄フラツプを、本体外側長辺
を開転中心として開閉可能に設ける。該フラツプ
は本体側だけでなく蓋体外側正面も覆い蓋体の止
め金とフラツプの止め金により鞄は閉止される。

フラツプを開くだけで、カセツト挿入口、ビデ
オ操作部が露出しビデオの全操作が可能となる。

鞄の蓋体には液晶テレビ等の平面型テレビを内
部に設ける。ビデオ装置とは電気的に結線し鞄を
開けばたちまちテレビ付きビデオが現出する。

鞄の内面は蓋体のテレビも、本体のビデオ装置
上面も平面であるのでビデオカセツト等だけでな
く、書類やパンフレツト等を収容するのに具合が
良い。特にビデオ装置上面の鞄内部側を鞄本体の
縁より下に位置させておけば鞄の収容能力は極め
て大きくなる。

［作用］ 本考案のビデオ及びテレビ内蔵鞄は、持ち運び
時は、全く普通の鞄と同じである。

使用時には鞄の止め金を外して鞄フラツプを開
きカセツト挿入口側を露出する。この段階で全操
作が可能である。鞄を開き蓋体のテレビ面を露出
すれば視聴可能となる。蓋体を開閉する場合、鞄
内部の収容物を気にすることは無く鞄内のビデオ
装置上面に収容物が有つても何の問題も生じな
い。

［実施例］ 第１図は、本考案の一実施例を示す斜視図であ
る。１は鞄本体、２は鞄蓋体、３は平面型テレビ
である。鞄本体の外側正面に、４のカセツト挿入
口、各種スイツチ類よりなる操作部５がある。６
は電源部で電池あるいはAC電源用コードが設け
られている。鞄本体外側の長辺をヒンジとした開
閉フラツプ７にはハンドル挿通用穴８が明けら
れ、鞄閉止時にはハンドル９が挿通し、鞄蓋体と
開閉フラツプ各々がもつ適宜の止め金１０により
閉止係合される。鞄本体のビデオ装置上面１１は
鞄本体の縁より下に位置している。

第２図は、第１図実施例のビデオ及びテレビ内
蔵鞄を閉止係合した状態を示す斜視図で、開閉フ
ラツプ７は完全にビデオ操作部等を覆い十分に保
護効果を発揮している。ビデオ操作部が鞄内部の
収容物により影響され無いのは言うまでもない。

第３図は、第２図の状態より開閉フラツプ７を
開いた状態を示す斜視図である。カセツト挿入口
４も操作部５も完全に露出してビデオの操作は総
て可能となる。

第４図は、本考案の他の実施例を示す斜視図で
ある。ハンドル９を鞄本体１の側に設けその両側
にカセツト挿入口４操作部５を設けたものであ
る。蓋体の平面テレビ３は蓋面積より小さく、そ
の側部にスイツチ類１２蓋内部の空間に収納ポケ
ツト１３を設けたものである。

［考案の効果］ 実施例に示すごとく、鞄外側正面にビデオの操
作部を集め合理的な操作が可能であるだけでな
く、鞄を立てた状態でもビデオの操作が出来鞄を
持ち歩くセールスマン等が、事前にビデオの準備
をしようとする場合等に好都合である。

又、操作部もカセツト挿入口も開閉フラツプで
近接して覆われるのでその保護効果は抜群であ
る。鞄本体内部のビデオ装置の上面に操作部が有
れば、鞄に収容物を入れる場合種々の困難が起
き、鞄としての収容機能も大きく制約される。

本考案で、鞄本体側のビデオ装置の上面を、鞄
の縁より下げておけば、一般の鞄と変わらぬ使用
感を得られ大判の紙葉類等も問題無く収容するこ
とが出来、多種多量の書類、パンフレツト類を持
ち歩く必要のある人にとつて極めて好都合であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例によるビデオ及び
テレビ内蔵鞄を示す斜視図である。第２図は、第
１図実施例のビデオ及びテレビ内蔵鞄を閉止係合
した状態を示す斜視図である。第３図は、第２図
の状態より開閉フラツプ７を開いた状態を示す斜
視図である。第４図は、本考案の他の実施例によ
るビデオ及びテレビ内蔵鞄を示す斜視図である。 １……鞄本体、２……鞄蓋体、３……平面型テ
レビ、４……カセツト挿入口、５……操作部、７
……開閉フラツプ、８……ハンドル挿通用穴、９
……ハンドル、１０……止め金、１１……ビデオ
装置上面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 蓋体と本体よりなる鞄に於いて、蓋体内面に
   平面型デイスプレー用テレビ、鞄本体にはビデ
   オ装置を設け、該ビデオ装置の操作部とビデオ
   カセツト挿入部は鞄本体外側正面部に位置し、
   鞄内面に現われるビデオ装置は突起部の無い平
   面で構成し、鞄本体外側正面のビデオ操作部と
   ビデオカセツト挿入部を覆う開閉フラツプを、
   鞄本体外側正面の外側長辺をヒンジとして蓋体
   外側正面まで届くように設けたことを特徴とす
   るビデオ及びテレビ内蔵鞄。 (2) 第一項記載のビデオ及びテレビ内蔵鞄に於い
   て、鞄本体内の上面が突起部の無い平面である
   ビデオ装置を、物品収容スペースを設けるため
   鞄本体の縁より下にビデオ装置上面がくるよう
   にしたもの。