JPH0356104A - 汚濁水の高速清澄処理剤 - Google Patents

汚濁水の高速清澄処理剤

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JPH0356104A
JPH0356104A JP19223289A JP19223289A JPH0356104A JP H0356104 A JPH0356104 A JP H0356104A JP 19223289 A JP19223289 A JP 19223289A JP 19223289 A JP19223289 A JP 19223289A JP H0356104 A JPH0356104 A JP H0356104A
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JP19223289A
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Fujio Hotta
堀田 不二夫
Shiyouko Hotsuta
堀田 粧子
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (3−1)発明の概要 本発明は汚濁水を高速に清澄化する際に使用する処理剤
に係り、更に詳細には破璃質、アルカリ長石、斜長石を
主成分とし、多孔性を特長とする流紋岩質浮岩、真珠岩
等の火成岩微粉である(A)成分 および/または 波
璃質、斜長石またはフッ石を主成分とし、多孔、空晶性
を特長とするする浮石質凝灰岩、緑色凝灰岩等の堆積岩
微粉である(B)成分に硫酸、塩酸、ポリ塩化アルミニ
ウム等の無機凝集剤、水酸化ナトリウム等のアルカリ類
を作用させて成る(a)   (b)(c)各成分製品
を乾燥精製し、所定割合で混合した無機塩性のシリカア
ルミニウムからなる高速清澄処理剤に関する. 13−2)産業上の利用分野 本発明は上水の浄化処理、または食品、染色,化学、薬
品、澱粉、鍍金等の工業用排水の処理,?院、学校、ホ
テル、厨房等の産業排水、または生活排水の処理に際し
て、従来に比べて格段に効率のよい汚濁水の高速清澄処
理剤に関するものである。
(3−3)従来の技術 従来、上水、工業排水、産業排水等の浄化処理において
は、いずれの場合にも、篩分槽、沈殿槽,濾過槽等の設
備を設置し、その設備において、適宜吸着,凝集、活性
化等の処理操作を行なうことによって、清澄化が行なわ
れている。
たとえば、上水の浄化処理においては、塩素によるマン
ガン,鉄の化学的分離または滅菌処理、ポリ塩化アルミ
ニウム、硫酸アルミニウム,塩化鉄等の凝集剤と、消石
灰、ソーダ灰等の凝集助剤による沈殿等重力利用の物理
的、化学的処理、汚泥、活性菌による生物学的処理等を
適宜組合わせることによって処理力{■′行なわれてい
る.しかしながらこれ等の汚濁水を処理する従来の処理
法においてはいずれも大型の処理設備が必要で、大きな
設備費と、設置場所を必要とし、また処理にはかなりの
時間を必要とする欠点があった.+3−4)発明の目的 本発明は汚濁水を清澄化する従来の処理法の以上述べた
欠点を改善し、大型の処理設備を必要とせず、容易にし
かも極めて短時間に汚濁水を清澄化する処理法を提供し
、併せて、災害時等における緊急用水確保のための簡便
な方法を提供することを目的としている. 13−51 発明の構成・作用 汚濁水の処理用として無WA凝集剤が使用されたのはか
なり以前からであるが、産業、工業の発展に伴なって、
急速な発展、変遷を経ており、1960年代に英国、米
国で塩基性塩化アルミニウムが発見され、我国において
は、その改良品が発明されて(特公昭47−21401
)広く使用されている。
それらの特徴は加水分解およびイオンによる吸着、フロ
ック架橋、凝集による汚濁分の分離にある. 本発明の発明者は全く新規な分野から従来の無機凝集剤
よりも効果を高める為、長年にわたり適用研究を重ね、
先願(昭和60年特許公開第209214号)において
、汚濁水に前記した(A)成分,(B)成分およびポリ
塩化アルミニウムを注入し、水中にてその各成分が相互
に反応し凝集沈降効果を向上せしめる高速清澄処理法を
提示したが(この処理法を以下単に[rSACJと呼ぶ
ことにする。),その後適用研究を重ねた結果、更に卓
越した処理剤を間発した.すなわち,破璃とアルカリ長
石と斜長石とをアルカリ性および酸性物質に反応させる
ことによりそれぞれ新規な処理剤の製造に成功し、それ
らを適宜混合することによって、本発明を達成すること
を得たのである.すなわち、波璃質はガラス質にソーダ
を含む正長石 (K. Na) (AISL3’l O
sを成分とする.又アルカリ長石はカリを含むカリ長石
K(AISzs)Osとソーダを含む長石NalAIS
i3)0.が混合した成分となっている.また斜長石は
ソーダ灰とも呼ばれ、ソーダを含む曹長石iNaAls
is)Osと石灰を含む灰長石Ca(AISis)Os
が混合した成分となっている.又フッ石はアルミニウム
分の多い含水珪酸塩であり構造式は多数あるが,ソーダ
フッ石を例に取るとその組成式はNa2AlzSi30
+a4HaO等である。これらの破璃質、アルカリ長石
、斜長石を成分とする粒度調整された『流紋岩質浮岩等
微粉!((A)成分)と波璃質、斜長石またはフッ石を
成分とする粒度調整された『浮岩質凝灰岩等微粉』((
B)成分)に無機塩であるポリ塩化アルミニウム等、塩
酸または硫酸、苛性ソーダ等のアルカリ類、酸類のうち
の1を加え、または2以上を逐次加えると、破璃質,ア
ルカリ長石、斜長石はアルカリおよび酸の作用を受けて
、それらを主成分とする『流紋岩質浮岩等微粉』および
『浮石質凝灰岩等微粉』に、ある種の反応が発生する.
この反応による生成物が本発明に係る処理剤の主要成分
を成すものである.以下にこれらの成分製品について詳
述する。
f3−5−1)  ( a )成分製品前記した(A)
、(B)成分に硫酸の適量を加え、加熱反応させ活性化
し更に硫酸カリミョウバン石等を補足添加シテ精製し、
Si04.Alg +SO41 m(7)?集剤の乾燥
微粉が生成されこれが(a)成分製品となる。
この(a)成分製品の生成は前記された(A),(B)
成分内容で明らかであるがその中のAl20.の含有量
が20%前後の多孔質の原料であることから上記のよう
な硫酸アルミニウム珪酸のものが生成できた. (a)成分製品の特徴は多孔質の構成骨格はそのままで
内部に正イオン凝集剤を主として内蔵するため水中でも
比重が高いにも関わらず、自由に浮遊し、有機物質を確
実に凝集沈降する所に意義がある. (3−5−21  ( b )成分製品上記(a)成分
と同様(A)、(B)成分に塩酸の適量を加え、低温加
熱し反応させ活性化したちのを(b′)とする.これに
無機塩の1つであるポリ塩化アルミニウム[ Alg 
(OH) nCl−■11を添加する.この添加量は汚
濁処理水の水質、濁度で異なるが、一般の場合、(a)
.(b).Kc)成分製品の合計重量に対して重量比で
10〜20%を?用するのが良いと考えられる. 上記(b′)成分製品とポリ塩化アルミニウムの添加熟
成品を(b)成分製品とする.尚、後記の本発明に係る
本処理剤を使用しての試験成績を証明するための各種の
試験実施例には上記ポリ塩化アルミニウム扮体の添加量
はすべて10%とした。
(3−5−3)  ( c )成分製品上記と同じよう
に(A)、(B)成分に苛性ソーダの適量を加え、中温
で加水反応させる。この場合NaAIO..SiO■を
形成する反応でとどめて取り出す。このNaAlOz.
 StOaに水を添加すると、水中でイオン化して、A
l” (OH) s−.SiOxおよび、Na”OH−
.SiO.を生ずる. このNaA10*.SiOzを(c)成分製品とする.
ただし上記化学式でNaAl02.SiOaは苛性ソー
ダに侵されない状態にしておく。
(c)成分製品の特徴は前記した通り水酸化物として、
(0旧を水中で多量に放出し、加水分解を起こし,正負
イオンの架橋を促進する。又Na”Al″″の正イオン
の特性を持ち負イオンを結合する。
本発明に係る処理剤は乾燥扮体として上記(a)、(b
)、(c)成分製品が前記したような特異な特徴を持っ
て混合しているため以下に述べるような驚異的な特性を
有する凝集剤となるのである. 各種の試験を行なった結果、この物質は極めて優れた汚
濁水の凝集剤であることが判明したのである。すなわち
、この処理剤を汚濁水に投入し、撹拌すれば、前記した
IrSAC,j法よりも更に優れた処理効果が得られる
のである。この本発明に係る処理剤を以下FSACSJ
 .処理法を[i’SACSJ法と呼ぶことにする. 次にこのIi’SACSJの各原料成分について詳述す
る. (A)成分 『流紋岩質浮岩等1:前記したように流紋
岩等は噴出岩の一種であり、破璃質にアルカリ長石、斜
長石を主成分とするものを指しており、アルカリ長石は
正長石、微斜長石,曹微斜長石の総括名称である.また
『流紋岩質浮岩等』とは流紋岩、真珠岩、松脂岩,リソ
イド岩、黒耀岩、浮岩、ランプロファイアー、讃岐岩等
の噴出岩である. (B)成分 『浮石質堆積岩等1:浮石質堆積岩は破璃
質、斜長石を主成分としている堆積岩を指すものであり
,斜長石はソーダ石灰長石とも言い、曹長石、灰曹石、
中性長石、曹灰長石、亜灰長石、灰長石の総括名称であ
り、またフツ石とは瑣璃質に多くのアルミニウムとCa
.Na.K等の塩類長石を含むアルミノ珪酸塩の総括名
称である.また『浮石質堆積岩等1とは浮石質凝灰岩、
緑色凝灰岩、ソーダフッ石,アノーサイト等の多孔性堆
積岩である. 化学反応用に使用される薬品および無機塩凝集剤:前記
(A)(B)成分と反応を起して処理剤を作る作用を持
つものであり、薬品としては塩酸、硫酸、苛性ソーダ、
水酸化力ルシュウム、炭酸ソーダ等があり、無機塩凝集
剤は、ポリ塩化アルミニウムの他に安価で無害なものと
して、硫酸アルミニウム、硫酸第一鉄、塩化第二鉄、硫
酸第二鉄、塩素化コッパラスがある.また上水道用の凝
集剤として使用されている無機塩物質としてはJISK
−1475で規格が定められているものがある。
以上説明した各成分を用い、前記した方法によって製造
したO’SACSJを汚濁水に加えて(汚濁水の性質如
何によっては適切な高分子凝集剤および凝集助剤を加え
れば更によい結果が得られる.)撹拌すれば、従来法に
比べてフロックの生成速度、沈降性はきわめて大きくな
り、また水質の浄化程度は格段に優れている。
例えば、濁度l4°乃至17゜の汚れた河川水等を処理
する場合,ffsAcsJを使用して、規定のシリンダ
ーテスト法で転倒撹拌した後、処理水の全量を濁度2@
まで低下させるに要する時間は従来法の約175〜1/
lOの短時間であり、また水質も格段に向上している.
更に本発明のIrSACS,fl法は先願のFSACJ
法に比べても、濁度の低下、水質の向上で著しく優れた
特性を示しているのである. このような事実は、当業者にとっても全く予想もできな
いことであり,従来何人もよくなし得なかったことであ
る. このような汚濁水の高速清澄化の作用機構は、未だ明ら
かではないが、次のように推測することができる.すな
わち、成分(A)(B)の主成分である彼璃質アルカリ
長石、斜長石が薬品または無機塩物質に含まれるアルカ
リ性または酸性物質により活性化され、または諸反応に
より各々特殊な作用を発生し、または陰イオン性形態の
ある種の鎖状構造の高分子性珪酸または硫酸アルミニウ
ム縮合アルミノ珪酸またはポリ塩化アルミニウムの浸潤
等であり、その両特性である負電荷、正電荷を共有する
ものと思われる.また(C)成分製品の高分子性珪酸の
負電荷は汚濁水中の金属分の吸着、沈降およびフロック
の架橋を促進し、さらにフロックを縮小する作用を行な
い、また更に(a)   (b)成分製品の活性化され
た多孔体の骨格構成は陰電荷を持ち、内部から正電荷を
溶出する特長ある作用効果は水に溶解している不純物を
強力に吸着する作用があるものと推測される.以上のよ
うな物理的、化学的作用によって汚濁水の高速清澄化が
達成されたものではないかと考えられる. 実際にIrSACSJl法によって得られた凝集沈殿物
を顕微鏡で調べると、成分製品(a)(b)と(C)と
の反応によって生成された微粉が核となり、周囲に汚濁
物フロック凝集体が縮小結合し更に(c)核の周囲には
有機汚濁物を吸着した(a).(b)核および微細なフ
ロックが重なって吸着され清澄水からはっきり分離沈降
されている.更に前述された(a)、(b)、(c)成
分製品の各作用が如実に実証されている様子が確認でき
る.フロックの大きさも2.0mm前後で架橋も密にな
っており、[i’SACSJの効果がよく観察される.
これに対して従来法で行なった場合、凝集のフロックの
大きさは約4〜7mmで塩化アルミニウム角錐の間のか
らみ合い、凝集性が粗であることが観察される. 従来法では汚濁物を含む20〜1,000μ程度のアル
ミニウム微細結合体は酸化した有機物の妨げ等もあり、
沈降も浮上もせず、長時間水中に浮遊するが、[i’S
ACSJlはそれらすべての微細結合体の浮上を抑え、
水から分離沈降させている実態がよく観察される。
この[i’SACSJを添加して水を清澄化する処理法
は従来の処理法とは処理時間的には逆行するものである
。すなわち、このIrSACSJの添加により強制沈下
のみをさせれば普通は水質の低下を生ずるのは当然であ
る。しかしながら以上述べたような本発明に係るIrS
ACSJ処理法では後述実施データの水質試験(第5表
、第7表)に示したように正電荷、負電荷を持つ[i’
SACSJの特性は疎水性コロイドのみならず、金属分
等の不純物の吸収、吸着に大きな寄与をし、水質の向上
、濁度の低下を促進しているものと推定されるのである
. 薬品または無機塩類と反応した粒度調整範囲外の(a)
(b)(c)成分製品の微粉(たとえば4μ〜10u)
ではフロックの生成および架橋効果ち小さく、酸化した
有機物等の妨げ等ちあり、水中を浮遊しがちであり、ま
た薬品または無機塩類と反応した(a)(b)(c)成
分製品の粗大粒子(200μ以上)では物理的にも急沈
するため汚濁物の凝集吸着の効果は低下する。これらの
観察から成分(A)(B)の粒度調整した以外の粒子は
凝集剤の特性とする汚濁物の吸着、凝集、架橋フロック
沈降の機能を低下させていることが判明する. また[rSACSJlは乾燥状態で使用する,  li
’sACSJIは,水分による溶融固化等がない限り、
長期間性能は安定している。
本発明に係る高速清澄処理法の対象となる水は上水、産
業排水、工業排水等であるが、FSACS』の(a)(
b)(c)成分製品の微扮粒径は一般汚濁水には30〜
l00μ程度が好ましく、高粘度汚濁水には30〜20
0μ程度(特例としては更に粒径の大なるもの)が適し
ている。『sAcsJにおける(a)(b)(c)成分
製品の配合は一般には重量比でl:1:lで混合し、本
発明の処理剤[i’SACSJIが構成されている。I
rSACSJIの添加量は、被処理水の性質すなわち濁
度、懸濁粒子の大きさ、p}{、電荷性、成分の種類等
の外処理濁度、処理装置の機構、処理用添加剤の有無そ
の他で一概に言うことはできない.しかしながら、一般
的には微細粒子懸濁液に対しては[i’SACS』は約
10 〜lo.000p p m程度であり、より具体
的にいえば、下水汚泥に準ずるような懸濁粒子の濃度が
大きい場合には[i’SACS.Ilは約100 〜I
O.ODOp p mの範囲で使用する。
地下水河川水等比較的低濁度原液の場合、[i’SAC
SJIはto 〜1.000 p p mの範囲で使雨
する.本発明の特筆すべき利用法としては、災害時の緊
急用水が考えられる.地震等の災害時に際して最も不自
由するのは水であるというのは定説であるが、災害時に
風呂水、池水、溜水等をIi’SACS』で処理した後
、次亜塩素酸ソーダを使用することによって後述水質試
験(第3表、第5表)で実証されるように簡単に飲用水
が得られる。
(3−61実施例 以下に本発明の効果等を具体的に理解するために河川水
,池水および工場排水の高速清澄処理の実施例について
説明するが、これらはいずれも例示のためのものであり
、本発明がこの実施例のみに限定されることなく,他の
各種の水処理にも有効に実施できることは勿論である. [実施例13  (第1表) 神奈川県鶴見川下流の表流水(濁度l2.5゜pH7.
4)を採取しシリンダーテスト法で試験を行なった. シリンダー法:250m!2用メスシリンダーに試水を
25(lmQを採取し、IrSACSJを原水に注入し
、また比較品[i’SACJでは処理剤(A)(B) 
j15よびボリ塩化アルミニウムを原水に注入し急速転
倒2分、緩速転倒6分を行ない静置し,30分後測定し
た。この試験では処理剤の添加量を変化してフロックの
生成時間,大きさ、生成量、および全濁度(液の上部、
中部、下部より等量採取して行なう。)を測定した.そ
の結果は第1表に示す通りである. 表中[rSACSJとあるのは本発明に係る方法で、(
a)(b)(c)各成分をl:1:lの重量比で反応さ
せて製造した処理剤である(以下の実施例においてもこ
の製造法は同じである。).またFSACJとあるのは
比較のために行なった方法で、処理剤(A)(B)およ
びポリ塩化アルミニウムを各等量宛原水に注入して清澄
化する処理法であり、添加重量はFSACSJIと同一
の条件とした処理法である.またポリ塩化アルミニウム
は水道用凝集剤(JISK−1475規格品)を使用し
た. 第 l 表 添加量の試験結果 水温22℃ (フロックの生成量は全液に対する沈降第1表の結果か
ら,本条件下では、フロック全液濁度の低下からして、
最適添加量はIrSACSJの100〜200ppm程
度であると認められる,FSACSJに係る処理法が先
願の処理法[rSACJlに比べ、同一条件下ではフロ
ックの大きさおよび生成量が増大し更に濁度が低下して
いることは処理剤(A)(B)およびポリ塩化アルミニ
ウムを水中にて反応凝集させるffsAcJの処理法よ
りも、あらかじめ(a)(b)(c)反応をさせている
[rSACSJl法の方がはるかに優れていることを示
している. [実施例21 (第2表,第3表) 実施例lの原水を使用し、試験方法は実施例lと同一条
件で処理剤の使用量を一定とし((a)成分製品100
ppm、(b)成分製品100ppm、(c)成分製品
100Ppm、以下の実施例では特記するものを除き、
すべてこの量が使用されてい!.)   IrSACS
J と先11(7)FSAC1と従来品(ポリ塩化アル
ミニウムのみを用いたもの)と比較して、処理水の経時
濁度(第2表)および水質(第3表)を測定した.第2
表より明らかなように?SACSJ]を使用した結果は
従来の比較品凝集剤および先願の『SACJの高速処理
法よりも濁度の低下はより高速となり、しかも第3表に
示す通りその水質はCOD.TOC等で格段に清澄化さ
れている。
第2表 経時濁度試験結果 水温24℃ 濁度 全液濁度 第3表 水質試験結果 原水濁度 l2 4″ p H7.4 N(1.5A濾紙で濾過 [実施例3] (第4表、第5表) 都内にある自然池水で還元性汚濁物の発生度が最も高い
真夏に、東京都千代田区千鳥ケ淵池水 (濁度61’ 
. pH8.8 ) .横浜市三渓園池水(濁度27.
5゜p88.7)を採取し実施例2と同じ基準で試験を
行なった.この試験は緊急飲料用水として池水を使用出
来るか否かをしらべるためのものである. 試験では被処理液の経時濁度を測定しその結果を第4表
に示した。
表に示すように本発明の[i’SACS,Qは先願の1
i’SACOよりも濁度低下において更に高速な清澄性
が明確となり、本発明の目的通りの優れた特性を示して
いる。
第4表 経時濁度試験 水温21”C 瀾度は全液 更に第2の試験では第1の原水を使用し試験の方法、処
理剤、水温等も第1の試験と同一条件でテストを行ない
第4表に示す急速な汚濁低下が処理水の有機物に及ぼす
水質の測定を行なった.すなわち,静置30分後液をN
o5A濾紙で濾過し、本発明に係るlrsAcsJと先
願のfsAC1の濾液と原水のCOD、濁度およびpH
を測定した. 結果は第5表に示す通りである. 第5表 C 0 D水質試験 水温21’C 上表に示すとおりfsAcsJlによって処理したCO
DはFSACJIより極端に減少し、第5表に示すよう
な急激な濁度に拘わらず、水質は格段に向上している. またIi’SACSJではCODが原水のl/10に減
少している.更にCODの低い原水でそのCOD値を該
少させるには、非常に困難な事であるのに,本発明のよ
うな簡単な操作でCODが1.8まで低下するとは驚異
的である。
また厚生省令飲料水質基準の過マンガン酸カリウム消費
量10mg/I2以下の規格はCOD値に換算して2.
5ppm以下であるが,本試験の処理後の池水はいずれ
も厚生省令飲料水質基準内であり、有機物については合
格している. [実施例41 (第6表,第7表) 工業用水の製麺工場における実用例として井戸水(濁度
2.4゜、pH7.12)および製造工程中の用水(濁
度l8ロ゜,pH6.7)を採取してテストをした.原
水中に含まれる鉄分が製品の品質を低下させ、また製造
の途中工程で80℃に維持し脱塩の必要があるため、こ
れらを除くのに[rSACSJが使用できるか否かを確
かめるためのものである. (1)井戸水鉄分除去試験 実施例lと同様な配分比としたO’SACSJlとlr
sAcJおよび従来品(ポリ塩化アルミニウムのみのも
の)をそれぞれ200ppm使用し実施例lと同様な処
理法を行ない、静置30分後、鉄分の除去効果の測定を
行なった(第6表).表示のように[rSACSJlは
従来の無機凝集剤よりも更に除去効率が向上している. (2)塩分の除去試験 製造の途中工程における塩分除去については、前項(1
1 と同様な方法でIi’SACSJおよび従来品のポ
リ塩化アルミニウムのみのものはそれぞれ900p p
 mを使用し塩分除去効果の測定を行なった(第7表)
. 第6表 井戸水の鉄分除却試験 水温18℃ 静置後30分 濁度全液 第7表 塩分の除却試験 処理水温度80℃で保温 静置後lO分 濁度全液 前記表に示すように、FSACS,!lは優れた塩分除
去効果を示しており、使用者の要望に充分応えているの
である. 以上の結果から明らかなように、従来の無機凝集剤は陰
性疎水コロイドの凝集の作用を主として行なってきたが
、[i’SACS,ilでは従来の陰性疎水コロイドの
凝集作用を行なうと共に、被処理水中の金属、重金属類
の吸着沈降にも優れた特性を発揮しているのである. 以上の実施例が示すように本発明に係る水の処理法によ
れば、汚濁水を速やかに清澄化することが可能であり、
この実施例に示した以外の原水に対してち成分製品(a
)(b)(c)の配合量を適宜変更することによって前
記実施例と同様にきわめて良好な結果を得ることができ
る.実施例の原料である成分(A)はすべて粒径3ロ〜
200μのもの70%以上含有するごとく粒度調整をし
たものであるが、この粒度調整の範囲は概略の目安を定
めたものであって、この範囲を多少逸脱したものでも本
発明が有効に実施できるのは当然である。原料成分(B
)の粒径範囲の30〜200μも原料成分(A)の場合
と同様概略の目安であって、多少逸脱したものでも本発
明は有効に実施できる. 同様のことは処理剤1i’sAcsJの注入量について
も言うことができる.本発明においては注入量はlO〜
lロ.000p p mと限定しているがこれもまた概
略の目安を示したもので、原水の′性状如何によっては
、この範囲を多少逸脱したものでも本発明が有効に実施
できる。
(3−7)発明の効果 本発明は適宜粒度を調整した硫紋岩等、浮岩質堆積岩お
よび無機凝集剤を反応せしめて精製した無機凝集剤を汚
濁水に注入して撹拌し生成した沈殿物を除去することに
よって、汚濁水を高速に清澄処理することを可能として
おり、次に示すようなすぐれた効果を有するものである
. ■ 従来使用されている各種凝集剤に比べて凝集沈降時
間は大幅に短縮される.前記した河川水の例によれば、
従来法の175〜1/15の短時間で処理できる. ■ 高速清澄処理が行なわれるにも拘わらず、従来使用
されている凝集剤の機能(有機物の除去、濁度の低下)
を更に向上し、濁度の低下は極めて促進される。
■ ケーキの含水率は低く剥離性も優れている.本発明
に係る方法によって凝集沈降したケーキは含水率が従来
の凝集剤に比べl/2以下と低く、剥離性、脱水性も優
れているため、沈降槽下部導管から容易に抜き取ること
ができる。また抜き取られたケーキは自然乾燥で容易に
同化できるため処理が容易であるという特性を有してい
る.■ この処理剤[i’SACSJIは安価である.
すなわち、その原料成分(A)(B)はそれぞれ硫紋岩
等,浮岩質堆積岩の微粉から成っているが、これらを原
料としてみがき砂や植物用の苗床を生産するに際し、ま
た金、銀、銅の製造に際してその製造工程の規格外品ま
たは不要品を篩で粒度を選別するだけで容易に使用でき
るからである。
■ 腐敗物等の有機物を容易に液中から分離沈降せしめ
、沈降状態を維持する. ■ 水処理設備を新設するに際して、本発明に係る方法
によれば、撹拌、凝集,沈降、排出等の設備費、敷地を
大幅に節約することができる.■ 現在可動中の水処理
設備にも本発明に係る方法は容易に利用でき、利用する
ことによってその設備能力を増大することができる. ■ 特に本発明におけるIrSACSJの水質高清澄性
は近年上水道水源にて発生している有機物汚染など、ま
たIC製造等の際に必要な純水処理等の前水処理剤とし
ての利用価値は多大である.■ この処理剤には脱塩効
果、金属、重金属等の除去効果がある. [相] 以上要するに水処理設備の性能を向上し、その
設備費を低減し、公害防除等に大きな貢献をもたらし、
また特に災害時における緊急用水の確保をきわめて容易
にする.

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記(A)成分を下記のように粒度調整をしたも
    のおよび/または下記(B)成分を下記のように粒度調
    整をしたもの(以下単に「原料微粉」という)に、下記
    に示すような化学薬品を加えて化学反応を起こして生成
    した(a)、(b)、(c)各成分製品を乾燥精製した
    ものを所定割合で混合して成る汚濁水の高速清澄処理剤
    。 (A)成分:玻璃質石基にアルカリ長石、斜長石を主成
    分とし、多孔性を特長とする流紋岩質浮岩、真珠岩等の
    火成岩微粉 粒度調整:30〜200μのもの60%以上(B)成分
    :玻璃質石基に斜長石又はフッ石を主成分とし、多孔、
    空晶性を特長とする浮石質凝灰岩、緑色凝灰岩等の堆積
    岩微粉 粒度調整:30〜200μ (a)成分製品:原料微粉に硫酸の適量を加えて加熱反
    応させ活性化したものに硫酸カリミョウバン石等を補足
    精製して成るもの (b)成分製品:原料微粉に塩酸の適量を加えて低温加
    熱して反応させ活性化したものにポリ塩化アルミニウム
    等の無機塩類凝集剤を加えたもの (c)成分製品:原料微粉に苛性ソーダの適量を加えて
    中温で加熱し反応させたもの
  2. (2)前記原料微粉は前記(A)成分と前記(B)成分
    とから成ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載の汚濁水の高速清澄処理剤。
  3. (3)前記原料微粉は前記(A)成分のみから成ること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の汚濁水の高
    速清澄処理剤。
  4. (4)前記原料微粉は前記(B)成分のみから成ること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の汚濁水の高
    速清澄処理剤。
  5. (5)前記各成分製品の乾燥精製混合の後、携帯用に造
    粒真空パック等して成る、特許請求の範囲第1項ないし
    第4項のいずれかの一に記載の汚濁水の高速清澄処理剤
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