JPH03560A - 側壁型エアクッション艇 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は側壁型エアクッション艇に関する。

〔従来の技術〕

側壁型エアクッション艇としては、従来、例えば、第６
図縦断面図及び第７図工面図に示すように、船体上甲板
ＯＮ、左右１対の船体側壁０２、船首フレキシブルシー
ル゛０３及び船尾フレキシブルシール０４によって形成
されたクツション室０５に、船体上甲板０１に下向きに
装着されたファン０６を介し【空気が供給され、その空
気圧ＰＣにより船体が浮上するものが知られている。

また、この種のエアクッション艇では、波浪中を航走す
る際には、波浪によりエアクッション室０５の容積Ｖが
変化すると空気圧ＰＣが変動して船体動揺が生ずるので
、船体上甲板０１に上向きに装着されたルーパー０７の
開口面積を調整することにより、エアクッション室０５
内の空気圧ＰＣをほぼ一定に保っている。

しかしながら、このような構造では、下記のような欠点
がある。

（１）　　ある波高以上になると、ルーパー０７の咋用
が十分でないので、エアクッション室０５内の空気圧Ｐ
Ｃの変動が直接船体に云達し、従ってその結果の船体動
揺により船体側壁０２下端が空中に露出して、そこから
空気が外部へ漏れエアクッション室０５の空気圧Ｐｃｔ
ＪＸ更に変動し、船体動揺が一段と増加し、乗心地が低
下する。

（２）　　その際、水ジエツト推進器が装備された艇で
は、船体側壁０２の船尾部下面に設けられた取水口から
空気を吸入するので、キャビテーションが生じ、従って
船速か低下する。

〔発明が解決しようとする課■〕

本発明は、このような事情に鑑みて提案されたもので、
波高が大きくなっても側壁下端が空中に露出せず、従っ
てエアクッション室空気漏れ、水ジェット推進器空気吸
込みがなく、その結果乗心地及び船速か低下しない側壁
型エアクッション艇を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

そのために本発明は左右１対の平行側壁土に平板状の船
体上甲板の両端部がそれぞれ支持された側壁型エアクッ
ション艇において、上記両側壁間にほぼ水平にかつ外周
が気密的に支持され鋳抜方向に延びるとともに複数の竪
通気孔が穿設された可動仕切板構造と、上記可動仕切板
構造の約後部をそれぞれレベル調整可能に上記船体上甲
板に懸吊する手段と、前後端においてそれぞれ上記船体
上甲板と上記可動仕切板構造との間に気密的に装着され
たフレキシブルバッグと、上記可動仕切板構造の下面前
後端部と上記側壁間にそれぞれ気密的に装着されたフレ
キシブルシールとを具えたことを特徴とする。

（作用〕 可動仕切板構造の空気はね的機能により、波面変動の１
響が下段クツション室から上段クツション室にほとんど
伝わらないので、船体動揺が小さく船体側壁下端からの
エアクッション室空気漏れ、取水口空気吸込みがなくな
る。また、可動仕切板構造のレベル調節をして両側壁吃
水を増大することにより側壁下面からのエアクッション
室空気漏れ等がなくなる。

〔実施例〕

本発明の一実施例を図面について説明すると、第６〜７
図と同一の符番はそれぞれ同図と同一の部材を示し、ま
ず、第１図縦断面図及び第２図工面図において、１は左
右１対の船体側！０２の間に外周が気密的かつ可撓的に
支持され船首尾方向に水平に延びるアルミハニカム等の
軽材料からなる可動仕切板構造で、その前部、後部はそ
れぞれ船体上甲板０１上の中心線上に設置された各ウィ
ンチ２にそれぞれ索３を介して昇降可能に懸吊され、央
部左右端はそれぞれ突設水平ビン４を介して船体側壁０
２の各内面にそれぞれ凹設された竪ｍ５に縦断面内回動
可能かつ昇降可能に挿入され【いる。

６は竪溝５の内面に付設された耐摩耗性材料（第３図横
断面図参照）、７は可動仕切板構造ｌに穿設された複数
の竪通気孔、８（第４図部分拡大横断面図参照）は可動
仕切板構造１の左右端と船体側壁０２の内面との間のシ
ール及び摺動損傷防止を図るリップシールで、それは耐
摩耗性ラバーで形成されている。

９．１０はそれぞれ上端が船体上甲板０１０前後端下面
に固着され下端が１Ｈａｔ７＋版構造１の前後端上面に
固着された船首プレキシプルバッグ、船尾フレキシブル
バッグ、１１は船体上甲板０１．船体側壁０２．可動仕
切板構造ｌ、船首フレキシブルバッグ９．船尾フレキシ
ブルバッグ１０が協働して形成する上段クツション室で
ある。

１２．１３はそれぞれ可動仕切板構造ｌの前後端の下面
に装着された船首フレキシブルシール、船尾フレキシブ
ルシール、１４は可動仕切板構造１．船体側壁０２．船
首フレキシブルシール１２．船尾フレキシブルシール１
３が協働し【形成する下段クツション室である。

このような構造において、艇がオンクツションの状態で
航走する際には、第１図において、まず各ウィンチ２を
操作して可動仕切板構造１が計画レベルに来るように索
３の長さをｌｌ整し、ファン０６により上段クツション
室１１に浮上用空気を供給するとともに、可動仕切板構
造１の複数の通気孔７を通じて下段クツション室１４に
も浮上用空気を計画圧になるまで供給する。

この状態では、通気孔７により絞り効果をもつ空気ばね
の機能が可動仕切板構造１に与えられるので、波面変動
が生じてもそれによるエアクッション室圧力変動は下段
クツション室１４で吸収減衰され、上段クツション室１
１にはほとんど伝わらない。

すなわち、複雑に変化する波面に可動仕切板構造ｌは上
下動、縦揺れしながら追従するが、可動仕切板構造ｌは
エアクッション室と等面積を有し、上下運動及び縦揺れ
運動可能に支持されているので、その運動は船体にはほ
とんど伝わらず、船体側ｍＯ２下端と海面との相対変位
は小さくなり、従って、船体側壁０２下端が空中に露出
することがなく、クツションエアの漏れがなくなる。

また、特に海象条件が悪い所では、可動仕切板構造１０
レベルを調整して船体側壁０２の吃水を深くすることが
できるので、船体側壁０２下端が空中に露出するのを防
止することが可能となり、従って、そこからのクツショ
ンエアの漏れや水ジェット推進器取水口の空気吸込みを
防止することができる。

なお、艇がオフクツションの状態で航走する際には、第
５図縦断面図に示すように、可動仕切板構造１を各ウィ
ンチ２により船体上甲板Ｏ１の下面に十分に捲上げ【か
う行う。

このような構造によれば、下記効果が奏せられる。

（１）　　可動仕切板ｌＩＩ造の空気はね的機能により
、波面変動の影響が下段クツション室から上段クツショ
ン室にほとんど伝わらないので、船体動揺が小さく船体
側壁下端からのクツションエア漏れがなくなり、従って
船体動揺が減少し、船の乗心地が向上する。

（２）可動仕切板構造のレベルｉ１１節により船体側壁
吃水を変えることができるので、波面変動が大きい場合
には船体側壁の吃水を増大すれば船体側壁下端からのク
ツションエア漏れがなくなり、従って船体動揺が減少し
艇の乗心地が向上するとともに、水ジエツト推進器が装
備された艇では、その取水口からの空気吸込みもなくな
り、従って船速も向上する。

〔発明の効果〕

要するに本発明によれば、左右１対の平行側壁上に平板
状の船体上甲板の両端部がそれぞれ支持された側壁型エ
アクッション艇において、上記両側壁間にほぼ水平にか
つ外円が気密的に支持され前後方向に延びるとともに複
数の竪通気孔が穿設された可動仕切板構造と、上記可動
仕切板構造の前後部をそれぞれレベル調整可能に上記船
体上甲板に懸吊する手段と、前後端においてそれぞれ上
記船体上甲板と上記可動仕切板構造との間に気密的に装
着されたフレキシブルバッグと、上記可動仕切板構造の
下面前後端部と上記側壁間にそれぞれ気密的に装着され
たフレキシブルシールとを具えたことにより、波高が大
きくなっても側壁下端が空中に露出せず、。

従ってエアクッション室空気漏れ、水ジェット推進器空
気吸込みがなく、その結果乗心地及び船速が低下しない
側壁型エアクッション艇なイ与るから、本発明は産業上
極めて育益なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す縦断面図、第２図は第
１図の正面図、第３図は第１図の璽−■に沿った横断面
図、第４図は第２図の可動仕切板構造のシール部を示す
部分拡大図、第５図は第１図の船体がオフクツションで
航走する状態を示す同じく縦断面図である。第６図、第
７図はそれぞれ公知の側壁型エアクッション艇を示す縦
断面図、正面図である。 １・・・可動仕切板構造、２・・・ウィンチ、３・・・
索、４・・・水平ビン、５・・・竪溝、６・・・耐摩耗
性材料、７・・・通気孔、８・・・リップシール、９・
・・船首フレキシブルバッグ、１０・・・船尾フレキシ
ブルバッグ、１１・・・上段クツション室、１２・・・
船首フレキシプルシール、１３・・・船尾フレキシブル
シール、１４・・・下段クツション室、 ０１・・・船体上甲板、０２・・・船体側壁、ｏ６・・
・ファン、０７・・・ルーバー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　左右１対の平行側壁上に平板状の船体上甲板の両端部
   がそれぞれ支持された側壁型エアクッション艇において
   、上記両側壁間にほぼ水平にかつ外周が気密的に支持さ
   れ前後方向に延びるとともに複数の竪通気孔が穿設され
   た可動仕切板構造と、上記可動仕切板構造の前後部をそ
   れぞれレベル調整可能に上記船体上甲板に懸吊する手段
   と、前後端においてそれぞれ上記船体上甲板と上記可動
   仕切板構造との間に気密的に装着されたフレキシブルバ
   ッグと、上記可動仕切板構造の下面前後端部と上記側壁
   間にそれぞれ気密的に装着されたフレキシブルシールと
   を具えたことを特徴とする側壁型エアクッション艇。