JP2659899B2 - 船尾シール制御機構付きエアクッション船 - Google Patents

船尾シール制御機構付きエアクッション船

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JP2659899B2 JP24863193A JP24863193A JP2659899B2 JP 2659899 B2 JP2659899 B2 JP 2659899B2 JP 24863193 A JP24863193 A JP 24863193A JP 24863193 A JP24863193 A JP 24863193A JP 2659899 B2 JP2659899 B2 JP 2659899B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアクッション船に関
し、特にエアクッション室の空気圧を適切に調整できる
ようにした船尾シール制御機構付きエアクッション船に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエアクッション船としては図3
(縦断面図)および図4(図3のB−B断面図)に示す
ようなものがあり、船体の両側壁部1,1と可撓性の船
首シール2および船尾シール3とで囲まれたエアクッシ
ョン室4が船底部にそなえられている。そして、エアク
ッション室4の上方において船首部付近および船尾部付
近にそれぞれ設けられた浮上用ファン5,5により大気
が吸引圧縮され、このようにして発生した圧縮空気は、
ダクト7,7を通り袋状の船首シール2および船尾シー
ル3の各内部へ送入されるとともに、さらに各シール
2,3の内側の開口2a,3aからエアクッション室4
へ送入されるようになっている。
【0003】また、エアクッション室4内の波浪による
容積変化に伴う圧力変化(船体運動)を小さくするため
に、空気放出用ルーバー6が設けられている。すなわ
ち、出会い波によりエアクッション室4内の波面が上下
して、エアクッション室4内の容量が変化すると、エア
クッション室4内に圧力変動を生じ、これに伴い船体が
上下加速度を受けることになるので、これを防止するた
めエアクッション室4内の空気を放出しうるルーバー6
が設けられるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な従来のエアクッション船では、空気放出用ルーバー6
の開口面積を制御してエアクッション室4内の圧力を一
定にし、上下加速度を減少させているが、上記ルーバー
6を閉じるような制御が行なわれる場合でも、船尾シー
ル3の下面と海面13との隙間から空気が漏れるために圧
力の保持が適切に行なわれず、乗り心地が悪くなってい
る。そこで、本発明は船尾シールの内部圧の圧力制御機
構をそなえることにより、船尾シール下面と海面との隙
間からの空気漏洩量の制御を行なえるようにして、エア
クッション室の適正な圧力保持を的確に行なえるように
した、船尾シール制御機構付きエアクッション船を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の船尾シール制御機構付きエアクッション船
は、船体の両側壁部と可撓性の船首シールおよび船尾シ
ールとで囲まれたエアクッション室を船底部にそなえる
とともに、同エアクッション室へ圧縮空気を供給して船
体を浮上させるための浮上用ファンをそなえたエアクッ
ション船において、上記船尾シールがその内部圧の増減
により同船尾シール下面と海面との隙間を閉じたり開い
たりすべく袋状に形成されるとともに、上記浮上用ファ
ンからダクトを通り上記袋状の船尾シールの内部を経由
して上記エアクッション室へ到る空気供給路が形成さ
れ、かつ上記ダクトを通り上記船尾シールへ向かう圧縮
空気の一部を船外へ逃がすための延長ダクトが上記ダク
トに接続されて、同延長ダクトの船外への開口に装着さ
れた開閉可能な船尾シール制御用ルーバーと、上記エア
クッション室の空気圧に応じて上記船尾シール制御用ル
ーバーの開閉制御を行なう船尾シール制御機構とが設け
られたことを特徴としている。
【0006】
【作用】上述の本発明の船尾シール制御機構付きエアク
ッション船では、船体が浮上するとき浮上用ファンによ
り船首尾のシールの内部およびエアクッション室には、
圧力の高い空気が送り込まれる。また、浮上用ファンに
よって船尾シールに送り込まれる高圧の空気量が船尾シ
ール制御用ルーバーで調整される。すなわち船尾シール
制御用ルーバーの開閉制御は、エアクッション室内の波
面による圧力変動に合わせて行なわれ、これにより船尾
シールの内部圧を、高くしたり低くしたりして、エアク
ッション室内より船尾シール下面に沿って逃げる空気量
が制御される。上述の船尾シール制御用ルーバーを空気
放出用ルーバーと併用することにより、より優れたエア
クッション室の圧力制御が可能となり、船体の上下加速
度が軽減される。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
船尾シール制御機構付きエアクッション船について説明
すると、図1はその縦断面図、図2は図1のA−A矢視
図である。図1,2に示すように、本実施例のエアクッ
ション船も、船体の両側壁部1,1と可撓性の船首シー
ル2および船尾シール3とで囲まれたエアクッション室
4が船底部にそなえられている。
【0008】そして、エアクッション室4の上方におい
て船首部付近および船尾部付近にそれぞれ設けられた浮
上用ファン5,5により大気が吸引圧縮され、このよう
にして発生した圧縮空気は、ダクト7,7を通り袋状の
船首シール2および船尾シール3の各内部へ送入される
とともに、さらに各シール2,3の内側の開口2a,3
aからエアクッション室4へ送入されるようになってい
る。また、エアクッション室4内の波浪による容積変化
に伴う圧力変化(船体運動)を小さくするために、空気
放出用ルーバー6が設けられている。船尾シール3は、
互いに連通する3個の袋を重ねた状態に形成されてお
り、その内部圧の増減により同船尾シール3の下面と海
面13との隙間を閉じたり開いたりすることができるよう
に配設されている。
【0009】また、ダクト7を通り船尾シール2へ向か
う圧縮空気の一部を船外へ逃がすための延長ダクト8
が、ダクト7に接続されていて、延長ダクト8の船外へ
の開口には、開閉調節の可能な船尾シール制御用ルーバ
ー9が装着されている。なお、船尾シール制御用ルーバ
ー9の開閉駆動は、油圧式アクチュエーター10により行
なわれる。エアクッション室4の内部圧は圧力センサー
11で検出されるようになっており、同センサー11からの
検出信号を受ける制御器12は、エアクッション室4内の
空気圧が増大すると、アクチュエーター10へ船尾シール
制御用ルーバー9を開くように制御信号を送り、逆にエ
アクッション室4内の空気圧が減少すると船尾シール用
ルーバー9を閉じるようにアクチュエーター10へ制御信
号を送るように構成されている。
【0010】このようにして、船尾シール制御用ルーバ
ー9の開閉に伴い船尾シール3へ送入される圧縮空気の
量が減少または増加し、これにより船尾シール3の下面
と海面13との隙間の開閉調節が行なわれる。つまり船尾
シール制御用ルーバー9の開閉制御を介し船尾シール3
の内部圧の制御を行なって、船尾シール3の下面と海面
13との隙間を調節するようにした、船尾シール制御機構
が構成されている。なお、空気放出用ルーバー6の開閉
制御も、圧力センサー11からの検出信号を受ける制御器
12により、エアクッション室4の空気圧の増減に応じて
行なわれるようになっている。
【0011】本実施例の船尾シール制御機構付きエアク
ッション船は上述のように構成されているので、航行に
際しては浮上用ファン5によって圧縮空気がダクト7お
よび船首尾のシール2,3を通じエアクッション室4に
送り込まれ、これにより船体は抵抗の少ない浮上状態と
なって、図示しない推進装置により航走する。 そし
て、航走状態では、空気放出用ルーバー6と船尾シール
制御用ルーバー9とがエアクッション室4の圧力変動に
合わせて制御される。
【0012】すなわち、航行時には出会い波によりエア
クッション室4が圧力変動を起こすが、エアクッション
室4内の圧力が波面の上昇によって高くなったときに
は、空気放出用ルーバー6を開いてエアクッション室4
内の圧力を下げ、また、船尾シール制御機構により船尾
シール制御用ルーバー9をアクチュエーター10によって
開き、船尾シール3の内部圧を下げることにより、船尾
シール3の下面と波面との間に強制的に隙間を作るよう
にして、エアクッション室4の空気を船外へ逃がし、エ
アクッション室4の圧力を下げる作用が行なわれる。
【0013】逆にエアクッション室4内の圧力が波面の
下降によって下がったときは、空気放出用ルーバー6を
閉じてエアクッション室4内の圧力を高くし、また、船
尾シール制御機構により船尾シール制御用ルーバー9を
閉じて船尾シール3の内部圧を上げることにより、船尾
シール3の下面と波面との間を強制的に閉じるようにし
て、エアクッション室4の空気を船外へ逃がさないよう
にし、これによりエアクッション室4の圧力を上げる作
用が行なわれる。上述の作用により船体運動が抑制さ
れ、船体の上下加速度の軽減がもたらされるので、乗り
心地を大幅に向上させることができる。
【0014】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の船尾シー
ル制御機構付きエアクッション船によれば、次のような
効果が得られる。 (1) エアクッション室の空気圧の増減に応じて船尾シー
ル制御機構により船尾シール下面と海面との隙間が開閉
制御されるので、エアクッション室の空気圧を適切に保
つことができる。 (2) 上記(1)項により船体運動が抑制され、ひいては船
体の上下加速度が軽減される。 (3) 上記(1),(2)項により乗り心地を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての船尾シール制御機構
付きエアクッション船を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】従来のエアクッション船を示す縦断面図であ
る。
【図4】図3のB−B断面図である。
【符号の説明】
1 船体の側壁部 2 船首シール 3 船尾シール 4 エアクッション室 5 浮上用ファン 6 空気放出用ルーバー 7 ダクト 8 延長ダクト 9 船尾シール制御用ルーバー 10 アクチュエーター 11 圧力センサー 12 制御器 13 海面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体の両側壁部と可撓性の船首シールお
    よび船尾シールとで囲まれたエアクッション室を船底部
    にそなえるとともに、同エアクッション室へ圧縮空気を
    供給して船体を浮上させるための浮上用ファンをそなえ
    たエアクッション船において、上記船尾シールがその内
    部圧の増減により同船尾シール下面と海面との隙間を閉
    じたり開いたりすべく袋状に形成されるとともに、上記
    浮上用ファンからダクトを通り上記袋状の船尾シールの
    内部を経由して上記エアクッション室へ到る空気供給路
    が形成され、かつ上記ダクトを通り上記船尾シールへ向
    かう圧縮空気の一部を船外へ逃がすための延長ダクトが
    上記ダクトに接続されて、同延長ダクトの船外への開口
    に装着された開閉可能な船尾シール制御用ルーバーと、
    上記エアクッション室の空気圧に応じて上記船尾シール
    制御用ルーバーの開閉制御を行なう船尾シール制御機構
    とが設けられたことを特徴とする、船尾シール制御機構
    付きエアクッション船。
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