JPH0355802B2 - - Google Patents

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JPH0355802B2
JPH0355802B2 JP8947884A JP8947884A JPH0355802B2 JP H0355802 B2 JPH0355802 B2 JP H0355802B2 JP 8947884 A JP8947884 A JP 8947884A JP 8947884 A JP8947884 A JP 8947884A JP H0355802 B2 JPH0355802 B2 JP H0355802B2
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polymer
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hot melt
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光フアイバ接続部の補強方法に関す
る。更に詳しくは光フアイバ心線材料、接続部の
補強部材として用いられるガラス、金属又はプラ
スチツク材料との接着性に優れ、かつ耐水接着性
が極めて良好なポリマーからなるチユーブ又はシ
ートを光フアイバ接続部の補強部材として用い、
補強する方法に関する。
〔従来技術〕
光フアイバの接続部を融着接続する際、それを
接続した後に光フアイバの被覆保護層の除去部分
を補強する必要がある。かかる補強法としては、
熱収縮性チユーブ及びホツトメルト接着剤チユー
ブを組合せて用いる方法(特開昭55−129305号及
び特願昭56−67605号)や、ガラスセラミツク板
及びホツトメルト接着剤を用いる方法(実開昭58
−105505号)、中空金型内で樹脂モールドする方
法(特開昭55−48710号)、樹脂スリーブを用いて
モールドする方法〔日立評論、63.(3)第15項
(1981)〕等、各種の方法が提案されている。
これらの補強法法で用いられるホツトメルト接
着剤としては、エチレン系重合体、例えばエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体あるいはナイロン系重合
体などが用いられているが、これらのホツトメル
ト接着剤を用いた場合には、石英系ガラスフアイ
バあるいは補強部材である金属やセラミツクスな
どとの耐水接着性が著しく劣るため、水浸漬する
と接続補強部の強度は数日間で当初の半分程度
(約1Kg)まで低下してしまい、光フアイバ接続
部が引張り、曲げ、ねじれなどの外力に対して弱
くなり、破断しやすくなるという欠点がみられ
る。
他方、重合体に接着性を付与する方法として、
そこに水酸基、カルボキシル基などの極性基を導
入する方法もよく知られているが、かかる重合体
を用いた場合には、被着体と重合体との間の接着
性が水素結合に基づいているため、そこに水分が
浸入することにより結合が切断されやすく、その
ため耐水性が劣つている。
また、エポキシ基を含有するエチレン系ポリマ
ー例えばエチレン−酢酸ビニル−メタクリル酸グ
リシジルエステル三元共重合体は充分高い温度、
例えば200℃以上で接着する時には、高い接着力、
比較的良好な耐水接着性が得られるが、光フアイ
バ心線の被覆材料のナイロンの融点が180℃であ
り、被覆層が溶融変形することは光伝送特性上好
ましくないこと、他の補強部材例えば熱収縮チユ
ーブやプラスチツク補強剤などの劣化を生じるこ
となどの制約から、あまり高い温度を加えられな
い。また、高温で接着しても、その耐水性はなお
不十分である。更にガラスや金属などの表面と重
合体との間に強固な化学結合を形成させるシラン
カツプリング剤などの使用も知られているが、シ
ランカツプリング剤をオレフイン系重合体に単に
混合、含浸あるいは塗布したものは、シランカツ
プリング剤が空気中に蒸散する、空気中の水分と
反応して接着性が削減するなどの理由によつて、
長期間の保存性に劣るという欠点がある。更にま
た、シランカツプリング剤を石英系ガラスフアイ
バの表面に塗布する方法も考えられるが、当該方
法は現場作業性や処理液の保存安定性の点で実用
的ではない。
〔発明の目的〕
本発明は、前記の欠点を除去するためになされ
たものであり、その目的は、比較的低温で接着し
た場合でも、ガラス、金属、プラスチツクなどの
各種材料との接着性が良好で、かつ十分な耐水接
着性を有し、更に長時間の保存性にも優れている
ポリマーを補強部材として用いて、光フアイバ接
続部を補強する方法を提供することにある。
〔発明の構成〕
本発明を概説すれば、本発明は光フアイバ接続
部の補強方法に関する発明であつて、その第1の
発明は、融着接続された光フアイバを補強する際
に、ホツトメルト接着剤からなるチユーブとその
上に剛性細棒を縦添えし、更に熱収縮チユーブを
被覆してなる補強部材を用い、熱収縮チユーブを
加熱収縮させると共に接着剤を溶かして一体化す
る補強方法において、該ホツトメルト接着剤が、
エポキシ基を有するオレフイン系ポリマーを、不
飽和二重結合を有するシラン化合物でグラフト変
性したポリマーを含有するものであることを特徴
とする。
また本発明の第2の発明は、融着接続された光
フアイバを補強する際に、あらかじめ片面にホツ
トメルト接着剤を貼り付けてある1対の補強基板
からなる補強部材を用い、該融着接続部を挟み接
着固定する補強方法において、該ホツトメルト接
着剤が、上記第1の発明におけるホツトメルト接
着剤であることを特徴とする。
更に、本発明の第3の発明においては、融着接
続された光フアイバを補強する際に、熱可塑性ポ
リマーからなる中空パイプ及びその中に縦添えさ
れた線状又は棒状体からなる補強部材を用いて前
記中空パイプ中に融着接続部を挿入し、熱と圧力
により一体化させる補強方法において、該熱可塑
性ポリマーが、エポキシ基を有するオレフイン系
ポリマーを、不飽和二重結合を有するシラン化合
物でグラフト変性したポリマーを含有するもので
あることを特徴とする。
本発明における、ホツトメルト接着剤又は熱可
塑性ポリマーは、上記のグラフト変性ポリマーを
含有していればよく、例えば、グラフト変性した
ポリマーと、オレフイン系ポリマー又はその変性
物とを配合したものであつてもよい。
本発明に係るオレフイン系ポリマーとしては、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、α−オレ
フイン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
ブタジエン共重合体、エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体な
どのエチレン系共重合体、あるいはこれらの変性
物、例えばアクリル酸などの不飽和カルボン酸グ
ラフト変性物、エチレン−酢酸ビニル共重合体な
どのビニルエステル系共重合体の部分又は完全ケ
ン化物など、若しくはそれらの混合物を用いるこ
とができる。
また、エポキシ基を有するオレフイン系ポリマ
ーとしては、上記オレフイン系ポリマーにアクリ
ル酸グリシジルエステル、メタクリル酸グリシジ
ルエステルなどのエポキシ化合物が共重合されて
いるか、又はグラフト重合されたものを用いるこ
とができる。前者の共重合体の例としては、エチ
レン−メタクリル酸グリシジルエステル共重合
体、エチレン−メタクリル酸グリシジルエステル
−酢酸ビニル三元共重合体、エチレン−アクリル
酸エチル−アクリル酸グリシジルエステル三元共
重合体などがある。
中空パイプを用いたモールド補強方法以外の補
強方法に適用するオレフイン系ポリマーは、ヤン
グ率が約0.5〜10Kg/mm2であることが好ましい。
これ未満のヤング率のものを用いると、補強用接
着剤を用いるフアイバ心線の低温時におけるプラ
スチツク被覆層の収縮によるフアイバ素線の突出
力が接続部に加わり、フアイバ破断を生ずること
がある。他方、前記数値より以上のヤング率のも
のを用いると、その接着剤が適用された光フアイ
バ接続部の伝送損失が、温度変化に伴つて変動を
生じるようになる。
また、これらのオレフイン系重合体は、室温に
おける飽和吸水率が約0.2重量%以下であること
が好ましい。これより以上の吸水率のものが用い
られると、加熱される光フアイバ接続補強部に吸
湿による発泡を生じ、光フアイバ近傍に気泡を残
すので、温度変化に伴つて伝送損失、更にはフア
イバ破断を生ずる危険性がある。
本発明における不飽和二重結合を有するシラン
化合物としては、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、ビニルトリアセチルシ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリ(2−
メトキシエトキシ)シランなどのシラン類を用い
ることができるが、これらの中でγ−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシランは保存安定性や
人体に対する安全性の面で良好な変性物が得られ
るので特に好ましい。本発明において、シラン化
合物をオレフイン系ポリマーにグラフト重合する
方法としてはラジカル重合開始剤の存在下に、オ
レフイン系重合体及び有機シラン化合物を溶融混
合する熱溶融グラフト法が適当である。例えば押
出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどを用
い、オレフイン系重合体の融点以上でかつラジカ
ル重合開始剤の分解温度以上の温度で溶融混練す
ることにより行うことができる。
シランのグラフト量は、0.2〜4重量部が適当
である。0.2重量部未満のグラフト量では、耐水
接着性が不十分となり、シラングラフト変性の効
果が十分に発揮されない。他方、約4重量部を越
えるグラフト量では、接着剤としての流動性が低
下することもあつて、接着性そのものが低下する
ばかりではなく、経済的にも不利である。
オレフイン系ポリマーにシラン化合物をグラフ
ト重合することによりシラン化合物の空気中への
蒸散はなくなり、また、比較的低温(室温)条件
下では、グラフトされたシラン基の加水分解や縮
合反応も容易に進行しなくなる。
本発明において、エポキシ基とシラン基を共に
含有するオレフイン系ポリマーが特に優れた接着
性及び耐水性と長期間良好な保存安定性を両立し
ていることは明らかであるが、そのメカニズムは
現在のところ不明である。アルコキシシラン基
は、加熱接着時に、ガラス、金属の表面の水分に
より加水分解され、シラノール基となつて、ガラ
ス、金属の表面の水酸基と縮合反応し共有結合が
形成されるので、ポリマー/ガラス又は金属の界
面に大きな結合力が生じ、接着性及び耐水接着性
が向上することは知られている。しかし、光フア
イバ接続部を補強する時には、比較的低温(150
℃以下)、短時間(3分以下)で、弱い加圧条件
で行われるので、シラン基のみでは実用上十分な
接着力が得られ難い。シラン基に加えてエポキシ
基を同時に含有させると十分に高い接着力が得ら
れることを見出した。また、アルコキシシラン基
はグラフト重合によりポリマーに結合させても、
長期間のうちには空気中の水分により加水分解さ
れてシラノール基となり、ポリマー中の一部のシ
ラノール基同志の縮合反応が起り、接着性や耐水
接着性が著しく低下することも知られている。し
かしオレフイン系ポリマー中にシラン基に加え
て、エポキシ基を同時に含有させると、長期間の
保存安定性が大幅に向上し、実用上保存性がほと
んど問題ない程になることがわかつた。
したがつて、光フアイバ接続部の補強に上記の
エポキシ基とシラン基を共に含有するオレフイン
系ポリマーを用いると、従来問題となつていた耐
水性を大幅に改善できると共に、補強部材の長期
間の保存安定性も実用上問題とならない程に改善
できる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によつて具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
なお、実施例に示す接着性及び耐水性接着性
は、下記の試験方法により評価した。
まず、はく離強度は第1図に示すように、石英
ガラス管接着試験片の90°はく離試験により評価
した。すなわち第1図のaは石英ガラス管接着試
験片、bは90°はく離試験方法を示す各断面概略
図である。第1図において、符号1は石英ガラス
管、2はシラングラフト変性ポリマーシート接着
剤、2′は2のシートの一方の切断端部、3はテ
フロン離型紙、4は熱収縮性テープ、5はスペー
サを意味する。
第1図aに示したごとき横断面を有する長さ2
cmの石英ガラス管接着試験片、すなわち石英ガラ
ス管1の外周面に厚さ0.5mmのシラングラフト変
性ポリマーシート接着剤2、テフロン離型紙3及
び熱収縮性テープ4を順次巻付け、その際石英ガ
ラス管とシラングラフト変性ポリマーシートとの
間にスペーサ5を介在させ、こうした構成の積層
体を160℃のオーブン中で5分間加熱することに
より各層間を接着させて接着試験片を作製した。
この接着試験片の各層をはがし、第1図bに示す
ように、シララングラフト変性ポリマーシートの
一方の切断端部2′を石英ガラス管の外周面に対
して90°の角度に立上げ、そのはく離強度測定し
た。
耐水性は、60℃水中に所定期間浸漬した後のは
く離強度を測定して評価した。
また、保存安定性は、シラングラフト変性ポリ
マーシートを、50〜80℃の温度、75%の相対湿度
の条件下に放置した後、上記の石英ガラス管接着
試験片を作製し、その試験片を60℃の水中に5日
間浸漬したものについて、それのはく離強度が1
Kg/cm以下に低下するまでの日数を測定して評価
した。
実施例 1 エチレン−酢酸ビニル−メタクリル酸グリシジ
ルエステル三元共重合体〔メルトインデツクス
(以下、MIと略記する)=7、ヤング率5.3Kg/
mm2、住友化学社製 商品名ボンドフアスト7B〕
100重量部に、γ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン2重量部及びt−ブチルパーオキ
シベンゾエート0.4重量部を添加し、この配合物
を小型押出機(プラベンダ社製 エクストルー
ダ)20D型、10rpm、ホツパ温度50℃、シリンダ
中央温度200℃、ダイス出口温度180℃)中で混練
し、シラングラフト変性ポリマーを合成した。
得られたシラングラフト変性ポリマーを加熱プ
レス(120℃、150Kg/mm2G、5分間プレス)によ
りシート状に成形し、このシートを用い接着性、
耐水接着性、保存安定性を評価した。
その結果を、他の例と共に第2図に示す。すな
わち第2図は水浸漬時間(日)(横軸)とはく離
強度(Kg/cm)(縦軸)との関係を示すグラフで
ある。第2図に示すように、60℃水浸漬20日後の
はく離強度も4Kg/cm以上を保持し耐水接着性に
優れている。また、保存安定性の測定結果を第3
図に示す。すなわち第3図は温度(℃)(横軸)
とシラングラフト変性ポリマーシートの耐水接着
性低下までの放置時間(日)(横軸)との関係を
示すグラフである。第3図に示すように保存安定
性は良好で、裸シートを室内放置(20〜25℃)し
ても耐水接着性は6年間低下しないことが推定さ
れ、実用上十分である。
次に、シラングラフト変性ポリマーを、押出機
(30mm径、L/D=28、ホツパー入口温度30℃、
シリンダー中央温度105℃、ダイス出口温度95℃)
を用い、内径1.7mm、外径2.3mmのチユーブを成形
し、長さ約6cmのチユーブを用いて第4図に示す
熱収縮チユーブを用いた補強法により光フアイバ
接続部を補強し、その引張強度及び耐水性を評価
した。第4図は熱収縮チユーブを用いた補強方法
における加熱前aと加熱後bの各材料の配置を示
す断面概略図である。第4図において、符号6は
熱収縮チユーブ、7はホツトメルト接着剤チユー
ブ、8は光フアイバ融着接続部、9は剛性細棒、
10はホツトメルト接着剤層、11は光フアイバ
心線を意味する。
その結果を他の例と共に第5図に示す。すなわ
ち、第5図は水浸漬時間(日)(横軸)と熱収縮
チユーブ補強部の引張強度(Kg)(縦軸)との関
係を示すグラフである。第5図に示すように、60
℃水浸漬20日後も強度低下が少なく2Kg以上を保
持している。
また、第6図に示す2枚のガラスセラミツク板
を用いたサンドイツチ補強方法により光フアイバ
接続部を補強し、その引張強度及び耐水性を評価
した。すなわち、第6図はガラスセラミツク板を
用いたサンドイツチ補強方法における各材料の配
置の斜視図である。第6図中、符号8及び11は
第4図と同義であり、12は補強板(例えばガラ
スセラミツク板)、13はホツトメルト接着剤を
意味する。評価の結果を第7図に示す。すなわち
第7図は水浸漬時間(日)(横軸)とサンドイツ
チ補強部の引張強度(Kg)(縦軸)との関係を示
すグラフである。第7図に示すように60℃水浸漬
20日後も、ほとんど強度低下せず耐水性が良好で
ある。
更に、上記2種類の光フアイバ接続補強部の伝
送損失について測定すると、−30℃〜+60℃での
ヒートサイクル10サイクル後における伝送損失増
は0.01dB以下であり、またこの範囲内の温度変
動時の伝送損失変動も0.02dBと良好であつた。
実施例 2 エチレン−酢酸ビニル共重合体(MI=15、酢
酸ビニル含量19重量%、ヤング率2.3Kg/mm2)50
重量部とエチレン−酢酸ビニル−メタクリル酸グ
リシジルエステル三元共重合体(MI=7、ヤン
グ率5.3Kg/mm2、住友化学社製、商品名ボンドフ
アクト7B)50重量部の混合物に、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン2重量部及び
ラジカル重合開始剤としてのt−ブチルパーオキ
シベンゾエート(半減期1時間/125℃)0.4重量
部を添加し、この配合物を押出機(30mm径、L/
D=32、ホツパー入口温度30℃、シリンダー中央
温度200℃、ダイス出口温度180℃)中で混練し、
シラングラフト変性ポリマーを合成した。
得られたシラングラフト変性ポリマーを、加熱
プレス(160℃、100Kg/cm2G、5分間プレス)に
よりシート状に成形し、このシートについて90°
はく離強度による耐水接着性及び保存安定性を評
価した。また、実施例1と同様に、チユーブを作
り、熱収縮チユーブ補強部及びサンドイツチ補強
部による評価も実施した。
得られた結果を、第2図、第3図、第5図及び
第7図に示す。また、光フアイバ接続補強部の伝
送損失は−30℃〜+60℃ヒートサイクル10サイク
ル後、損失増0.01dB以下、損失変動幅0.02dBと
良好であつた。
比較例 1 実施例1において、エチレン−酢酸ビニル共重
合体(酢酸ビニル含有量15重量%、MI1.5、ヤン
グ率3.9Kg/mm2)のシート又はチユーブについて、
同様の測定試験を行つた。
第2図のグラフに示したように、このシートの
はく離強度は元来約1Kg程度と低く、それの60℃
水中浸漬では1日間の浸漬でその値はゼロにな
る。また、第5図及び第7図のグラフに示したよ
うに、このチユーブあるいはシートを用いた光フ
アイバ接続補強部の引張強度は常温で約2Kgであ
つたが、60℃では約1Kg程度まで低下する。
比較例 2 エチレン−酢酸ビニル共重合体(MI=15、酢
酸ビニル含量19重量%、ヤング率2.3Kg/mm2)を
用いて、実施例2と同様なシラングラフト変性ポ
リマー及びシート、チユーブを作製し、同様な評
価試験を行つた。
第2図のように、耐水接着性は優れているが、
第3図のように、保存安定性が劣り、裸シートを
室内放置すると1年後に耐水接着性が低下するこ
とが推定された。
実施例 3 実施例1におけるシラングラフト変性ポリマー
のチユーブ及びその中にガラス繊維を縦添えした
補強部材を用いて、第8図に示すような中空金型
内で光フアイバ接続補強部を作り、その引張強度
及び耐水性を評価した。すなわち第8図は熱可塑
性ポリマーパイプとガラス繊維を用いたモールド
補強方法における各材料の配置を示す断面概略図
である。第8図中、符号8及び11は前記の通り
である、14は熱可塑性ポリマーパイプ、15,
15′は中空金型(上、下)、16はヒータそして
17はガラス繊維を意味する。評価の結果を第9
図に示す。すなわち第9図はモールド補強部の水
浸漬時間(日)(横軸)と引張強度(Kg)(縦軸)
との関係を示すグラフである。第9図に示すよう
に補強部を60℃水中に20日間浸漬しても、強度低
下がほとんどなく良好であつた。また、接続補強
部の伝送損失も−30℃〜+60℃のヒートサイクル
10サイクル後、損失増0.01〜0.02dB、損失変動幅
0.03dBと良好であつた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明方法で使用するエ
ポキシ基とシラン基を同時に有するオレフイン系
ポリマーは、石英ガラス、金属などに対して良好
な接着性を有し、かつ水浸漬しても経時的な接着
性の低下がみられないという特徴を有している。
また、この接着剤は、長期間室内に放置しても接
着性が低下することがなく、保存性の点でも優れ
ている。
したがつて、かかる変性ポリマーを用いて光フ
アイバ接続部の補強を行うと、水浸漬しても強度
低下の少ない信頼性の高い接続部を形成させるこ
とができるという利点がある。また、長期間室内
に補強部材を放置しても特性劣化することがな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は接着性試験片及び試験方法を示す断面
概略図、第2図は水浸漬時間と、はく離強度との
関係を示すグラフ、第3図はシラングラフト変性
シートの保存安定性と温度との関係を示すグラ
フ、第4図は熱収縮チユーブを用いた補強方法に
おける加熱前aと加熱後bの各材料の配置を示す
断面概略図、第5図は水浸漬時間と熱収縮チユー
ブ補強部の引張強度との関係を示すグラフ、第6
図はガラスセラミツク板を用いたサンドイツチ補
強方法における各材料の配置の斜視図、第7図は
水浸漬時間とサンドイツチ補強部の引張強度との
関係を示すグラフ、第8図は熱可塑性ポリマーパ
イプとガラス繊維を用いたモールド補強方法にお
ける材料の配置を示す断面概略図そして第9図は
モールド補強部の水浸漬時間と引張強度との関係
を示すグラフである。 1:石英ガラス管、2:ポリマーシート接着
剤、2′:2の切断端部、3:テフロン離型紙、
4:熱収縮テープ、5:スペーサ、6:熱収縮チ
ユーブ、7:ホツトメルト接着剤チユーブ、8:
光フアイバ融着接続部、9:剛性細棒、10:ホ
ツトメルト接着剤層、11:光フアイバ心線、1
2:補強板、13:ホツトメルト接着剤、14:
熱可塑性ポリマーパイプ、15,15′:中空金
型(上、下)、16:ヒータ、17:ガラス繊維。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 融着接続された光フアイバを補強する際に、
    ホツトメルト接着剤からなるチユーブとその上に
    剛性細棒を縦添えし、更に熱収縮チユーブを被覆
    してなる補強部材を用い、熱収縮チユーブを加熱
    収縮させると共に接着剤を溶かして一体化する補
    強方法において、該ホツトメルト接着剤が、エポ
    キシ基を有するオレフイン系ポリマーを、不飽和
    二重結合を有するシラン化合物でグラフト変性し
    たポリマーを含有するものであることを特徴とす
    る光フアイバ接続部の補強方法。 2 該ホツトメルト接着剤が、エポキシ基を有す
    るオレフイン系ポリマーを、不飽和二重結合を有
    するシラン化合物でグラフト変性したポリマー
    と、オレフイン系ポリマー又はその変性物とを配
    合したものである特許請求の範囲第1項記載の光
    フアイバ接続部の補強方法。 3 融着接続された光フアイバを補強する際に、
    あらかじめ片面にホツトメルト接着剤を貼り付け
    てある1対の補強基板からなる補強部材を用い、
    該融着接続部を挟み接着固定する補強方法におい
    て、該ホツトメルト接着剤が、エポキシ基を有す
    るオレフイン系ポリマーを、不飽和二重結合を有
    するシラン化合物でグラフト変性したポリマーを
    含有するものであることを特徴とする光フアイバ
    接続部の補強方法。 4 該ホツトメルト接着剤が、エポキシ基を有す
    るオレフイン系ポリマーを、不飽和二重結合を有
    するシラン化合物でグラフト変性したポリマー
    と、オレフイン系ポリマー又はその変性物とを配
    合したものである特許請求の範囲第3項記載の光
    フアイバ接続部の補強方法。 5 融着接続された光フアイバを補強する際に、
    熱可塑性ポリマーからなる中空パイプ及びその中
    に縦添えされた線状又は棒状体からなる補強部材
    を用いて前記中空パイプ中に融着接続部を挿入
    し、熱と圧力により一体化させる補強方法におい
    て、該熱可塑性ポリマーが、エポキシ基を有する
    オレフイン系ポリマーを、不飽和二重結合を有す
    るシラン化合物でグラフト変性したポリマーを含
    有するものであることを特徴とする光フアイバ接
    続部の補強方法。 6 該熱可塑性ポリマーが、エポキシ基を有する
    オレフイン系ポリマーを、不飽和二重結合を有す
    るシラン化合物でグラフト変性したポリマーと、
    オレフイン系ポリマー又はその変性物とを配合し
    たものである特許請求の範囲第5項記載の光フア
    イバ接続部の補強方法。
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