JPH0355420Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は紙袋などの集塵袋を備えた電気掃除機
に関するものである。

従来の技術 従来のこの種の電気掃除機の構成について図面
を参照しながら説明する。

第７図から第９図において、１はフアンモータ
ー２、コードリール３などを内蔵した掃除機本体
であり、上記フアンモーター２の前方には紙袋な
どの集塵袋４を装着するための集塵室５を有して
いる。集塵室５の上方開口を開閉する蓋６は、そ
の後方が本体カバー７に回動軸８を介して回動自
在に取付けられている。使用者が集塵袋４の交換
をする際集塵室５を開放する場合には、回動軸８
を中心として前方が上方へ上がるように蓋６を回
動する。

また、蓋６の前方にはホース９を固着した回転
エルボ１０を差込むための吸気口１１を有してい
る。この吸気口１１には回転エルボ１０を固着す
るとともに、自在に回転できるように設けたデイ
スク１２を有している。そして、デイスク１２の
上方は蓋６により、側方は中蓋１３によりそれぞ
れ支持されている。また、このデイスク１２はビ
スにより回転体１４に固着されてると同時に回転
し、下方から内蓋１５により支持される。

また、１６は内蓋１５に固定された吸気口パツ
キンであり、集塵袋４の口紙に圧着するように構
成されている。

考案が解決しようとする問題点 このような従来の電気掃除機では、集塵袋４を
交換するために蓋６を使用者が開けると、蓋６は
回転軸８を中心として上方へ回転し、第９図のよ
うな状態となる。この時、ホース９、回転エルボ
１０から吸込まれた塵埃で完全に集塵袋４の中に
入らず、吸気口１１内部にとどまつてしまうもの
があり、これが蓋６を開けた時に下方へ落下し、
集塵室５内部に蓄積されてしまう。しかし、本構
造では集塵室５は小さく奥が深く、奥まで手が入
りにくいため掃除をすることができなかつた。ま
たこの集塵室５内にたまつた塵埃は、フアンモー
ター２を通過し、掃除機本体１外部へ排出される
という欠点を有していた。

本考案はこのような問題点を解消するものであ
り、集塵室の内部を汚さないようにした衛生的な
電気掃除機を提供することを目的としている。

問題点を解決するための手段 本考案は上記問題点を解消するために、フアン
モーターを内蔵するとともに、その吸引側に集塵
袋を設けるための集塵室を形成した掃除機本体
と、上記集塵室の上方開口部を開閉するごとく後
部を上記掃除機本体に軸支し、吸気口を形成した
前下がりの傾斜面を前方に有する蓋と、上記集塵
室内の前後に枢設され、蓋の傾斜面と平行に集塵
袋の口芯を支持する１対の支持板とを具備し、上
記１対の支持板のうち、後方の支持板には外周よ
り一段へこんだ凹面部を設け、さらにその回転軸
は、掃除機本体に形成した１対の支持リブで着脱
自在に軸支したものである。

作 用 本考案は上記した構成により、吸気口より落下
する塵埃を支持板で受けて集塵室内をきれいに保
ち、メンテナンス性の向上をはかることができる
とともに、衛生面でも効果を発揮できるものであ
る。

実施例 以下、本考案の実施例について図面を参照しな
がら説明する。

第１図から第６図において、３１はフアンモー
ター３２、コードリール３３などを内蔵した掃除
機本体であり、このモーター３２の前方には紙袋
などの集塵袋３４を装着するための集塵室３５を
有している。この集塵室３５の上方を開閉する蓋
３６は、その後方が本体カバー３７にボス３８を
介して回動自在に取付けられている。また、蓋３
６は中央より前方にかけて前下がりの傾斜状とな
つており、前端は尾錠３９により掃除機本体３１
に固定されている。

上記集塵袋３４の口板４１は蓋３６の傾斜部下
方に平行にセツトされるもので、その下と上は支
持板４０，４２により支持されている。そしてこ
れら支持板４０，４２の各一端は掃除機本体３１
に枢設してある。ここで、上方位置にある支持板
４２の上面には凹面部４３を有している。さらに
詳述すると支持板４２はその両端に形成した回転
軸４４が掃除機本体３１のフアンモーター３２と
集塵室３５とを隔てる隔壁４５の支持リブ４６に
着脱自在に取付けられる。また、４７はスプリン
グであり、支持板紙袋ささえ４２を下方へ常時付
勢して口板４１を支持するものである。

また、蓋３６の前方にはホース４８を固着した
回転エルボ４９を差込むための吸気口５０を有し
ている。この吸気口５０の内側には上記回転エル
ボ４９とともに回転する回転体５１が設けてあ
る。同回転体５１は下方が内蓋５２により、側面
が蓋３６に一体に形成された回転体支持リブ５３
によりそれぞれ支持されている。そして回転エル
ボ４９は吸気口５０を通し、回転体５１に固着さ
れて360°回転するものである。

上記内蓋５２の吸気口５０対応部分には集塵袋
３４の口板４１とのエアータイトを行うための吸
気口パツキン５４が設けられている。

上記構成において、集塵袋３４を交換するため
に蓋３６を開けると、同蓋３６は蓋回動ボス３８
を中心として回転し、第６図に示すような状態と
なる。

この時、ホース４８、回転エルボ４９から吸い
込まれた塵埃の一部は集塵袋３４の中に入らず、
吸気口５０内にとどまつてしまうものがあり、こ
れが蓋３６を開けた時に下方へ落下してくる。し
かし、本実施例構造では、支持板４２に大きな凹
面部４３を設けているため、吸気口パツキン５４
より落下した塵埃は集塵室３５内部へ落下せず、
そのほとんどが凹面部４３に乗る（第６図矢印）。
従つて集塵室３５内部が汚れてしまうという非合
理的な欠点が解消されるものである。

また、支持板４２は支持リブ４６を手で押し開
いて取りはずしが可能であるため、上記のように
塵埃が凹面部４３に溜まつたら、取外して水洗い
を行うこともでき、メンテナンスがたいへん容易
となるものである。

さらに凹面部４３に塵埃が乗つた状態で掃除を
行つたとしても、この部分は内蓋５２と支持板４
２とではさまれた狭い空間であるため、空気の流
れは他の部分はど激しいものでなく、空気がよど
んでいる状態であり、塵埃が飛ばされるような不
都合はない。従つて集塵室３５内は汚れない。

しかも、集塵室３５内部へ塵埃が入らないた
め、フアンモーター３２を通過し、掃除機本体３
１外部へ排出されてしまうこともなく、衛生面で
も効果を発揮するものである。

考案の効果 以上述べたように本考案によれば、集塵袋の口
板を支持する支持板に凹面部を設けたことによ
り、吸気口部より落下する塵埃を集塵室内部へ落
とさず、集塵室内を清潔に保つことができ、エメ
ンテナンス性の向上をはかることができるもので
ある。また、排気を汚さない等、衛生面でも効果
を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における電気掃除機
の外観斜視図、第２図は同要部欠截断面図、第３
図は口板の支持部の斜視図、第４図は同断面図、
第５図は同蓋開放時の外観斜視図、第６図は同蓋
開放時の断面図、第７図は従来の電気掃除機の外
観斜視図、第８図は同要部欠截断面図、第９図は
同蓋開放時の外観斜視図である。 ３１……掃除機本体、３２……フアンモータ
ー、３４……集塵袋、３５……集塵室、３６……
蓋、４１……口板、４０，４２……支持板、４３
……凹面部、５０……吸気口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フアンモータを内蔵するとともに、その吸引側
   に集塵袋を設けるための集塵室を形成した掃除機
   本体と、上記集塵室の上方開口部を開閉するごと
   く後部を上記掃除機本体に軸支し、吸気口を形成
   した前下がりの傾斜面を前方に有する蓋と、上記
   集塵室内の前後に枢設され、蓋の傾斜面と平行に
   集塵袋の口芯を支持する１対の支持板とを具備
   し、上記１対の支持板のうち、後方の支持板には
   外周より一段へこんだ凹面部を設け、さらにその
   回転軸は、掃除機本体に形成した１対の支持リブ
   で着脱自在に軸支した電気掃除機。