JPH0355302A - 空力不安定振動の抑制可能な斜張橋ケーブル及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は空力不安定振動の抑制可能な斜張橋ケーブル及
びその製造方法に関するものである。

（従来技術） 斜張橋のケーブルには渦励振、ウエークギャロッピング
、レーンバイブレーション等の空力不安定振動が発生す
ることは良く知られている。これら空力不安定振動を制
振するために様々な方法が現在検討されている。

このような斜張橋ケーブルに発生する空力不安定振動を
制振する方法として、１）構造動力学的方法（ワイヤ，
ダンパー、スペーサ等）と、２）空気力学的方法（■ス
トライプ、ヘリカルワイヤ、フィン等）がある。

（発明により解決しようとする課題） 空気力学的方法の１つとして、ケーブル表面を被覆して
いるポリエチレン管表面に粗度をつけることにより、空
力不安定振動を抑制可能なケーブル及び簡単な方法でこ
の粗度をつけることができる方法を提供することを課題
とする。

（発明による課題の解決手段） ポリエチレン素材中に、ポリエチレンチップ、ファイバ
ー、砂粒等を混入して表面粗度を設けた。

この表面粗度により乱流遷移を促進し、この結果、渦励
振に対してはカルマン渦を消滅させることができ、ウエ
ークギャロッピングに対しては同じく後流幅が縮退でき
、さらにウェークギャロッピングには、剥離点の後退に
よって必要位置に水路を形威させないで制振させること
を可能とした。

（実施例） 第１図で、１はポリエチレンＭ２で被覆された斜張橋ケ
ーブルである．３はポリエチレン層２に混入された混入
材で、ポリエチレンチップ、ファイバー、あるいは砂粒
等が使用されている。

これら混入材はケーブル素線に溶融状態にあるポリエチ
レンを被覆する際に混入される。

ケーブル素線にポリエチレン層が形威されると、第２図
のように混入材３が表面に突出し、表面粗度が現出する
。

以上の構成であって、ｌ）第６図のようなカルマン渦に
よる渦励振に対しては、表面粗度の効果によって、見か
けのノイノルズ数が限界レイノルズ数以上となり、第３
図の如く後流中にカルマン渦が放出されなくなり、制振
が可能となる。

２）第７図のようなウェークギャロッピングに対しては
、表面粗度の効果によって、後流中の変動が縮退して制
振効果を発揮させることができる（１４図）。

３）第８図のようなレインバイブＩノーションに対して
は、表面粗度の効果によってケーブル周りの流れが変化
し、即ち剥離点が後退し、水路が理想的な位置に出来る
ことを妨げることができる（第Ｓ図）。

（効果） ケーブルのポリエチレン層の素材中にポリエチレンチッ
プ等を混入し、被覆することにより、製品ケーブルの表
面に混入材を突出させ、表面粗度を与えるようにした。

この結果、この表面粗度によりカルマン渦の発生、ウェ
ークギャロソビング現象の発生、さらにはレーンバイブ
レーションに対しては剥離点を後退させ、振動の発生を
防止できるようになった。

【図面の簡単な説明】

第工図は本発明方法による斜張橋ケーブルの斜視図。 第２図は同じく断面図， 第３図はカルマン渦による渦励振制振を説明する図。 第４図はウェークギャロッピング現象の発生の防止を説
明する図。 第５図はレーンバイブレーション発生の防止を説明する
図． 第６図は従来型ケーブルによる渦励振発生状態の説明図
。 第７図は同じくウェークギャ口ッピング現象の発生状態
の説明図。 第８図は同じくレーンバイブレーションの発生状態説明
図。 図において； １　斜張橋ケーブル　２　ポリエチレン層３　混入材 以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）ポリエチレンで被覆した斜張橋ケーブルの表面に表
   面粗度を設けることにより、空力不安定振動の抑制を可
   能にしたことを特徴とする斜張橋ケーブル。 ２）溶融状態にあるポリエチレンの素材にポリエチレン
   チップ、ファイバー、砂粒等の混入物を混ぜ合せたのち
   、ケーブル素線を被覆し、前記混入物を表面に突出させ
   ることを特徴とする斜張橋ケーブルの製造方法。