JPH08219938A - 流体測定部の乱れ低減化方法および流路体 - Google Patents

流体測定部の乱れ低減化方法および流路体

Info

Publication number
JPH08219938A
JPH08219938A JP2718095A JP2718095A JPH08219938A JP H08219938 A JPH08219938 A JP H08219938A JP 2718095 A JP2718095 A JP 2718095A JP 2718095 A JP2718095 A JP 2718095A JP H08219938 A JPH08219938 A JP H08219938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow
turbulence
fluid
enlarged portion
tripping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2718095A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Hikino
正己 引野
Yasuhide Okazaki
泰英 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP2718095A priority Critical patent/JPH08219938A/ja
Publication of JPH08219938A publication Critical patent/JPH08219938A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 断面が正方形でかつ上流側が拡大平行部2に
されるとともに、下流側が絞られた測定平行部3にされ
た風洞1の拡大平行部2における内周壁面に、流れと直
交する方向で、4個のトリッピングワイヤー7を流れに
沿って所定間隔置きに配置することにより流体の乱れを
防止する方法である。 【効果】 トリッピングワイヤーで層流境界層に小さな
攪乱を与えて層流から乱流に遷移させ、そして乱流によ
り発生する安定した渦によって不安定な2次流れを下流
側に運び去るようにしているので、大きい乱れを防止す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体測定部の乱れ低減
化方法および流路体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、風洞および回流水槽などの実験
用流路体の測定部の上流側には、速度場を一様化すると
ともに、流速を均一化させるためのノズル部が設けられ
ている。そして、流体測定部での流速分布および乱れ度
をできるだけ少なくするために、流路体の入口部面積と
流路体の出口部面積との比(絞り比)を大きくするとと
もにその形状も種々のものが考えられているが、従来、
コストの面から、絞り部分の入口部および出口部の断面
形状の多くが正方形にされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示す
ように、風洞51の断面の形状を正方形にした場合、断
面のコーナ部52では、速度が著しく低下する。
【0004】特に、風洞51の下流計測部での流速が遅
い場合には、絞り比(n)によって風洞51での流速は
1/nとなり、さらに遅くなる。したがって、風洞51
内のレイノズル数(Re)は低くなり、層流境界層とな
る。このように、層流境界層を持つ壁面においては、流
れの様相は複雑であり、コーナ部52に低速部ができる
と、図6の仮想線aに示すように、上下および左右壁面
に圧力変化が生じ、壁面圧力はコーナ部52で高く、中
央部で低下する。
【0005】したがって、図5に示すように、断面に
は、矢印bにて示すような2次流れが発生し、強い流れ
が上下および左右の壁面中央から風路中心に向かって集
中するる。このような、2次流れが存在すると、それが
乱れとなって下流に放出され、したがって下流の測定部
において、乱れが現れ、測定に悪影響を及ぼすという問
題があった。
【0006】そこで、本発明は上記問題を解消し得る流
体測定部の乱れ低減化方法および流路体を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の流体測定部の乱れ低減化方法は、断面が矩
形状でかつ上流側が拡大部にされるとともに、この下流
側が拡大部より絞られた流体測定部にされた流路体の上
記測定部の乱れ低減化方法であって、上記拡大部におけ
る内周壁面に、流れと直交する方向で、複数個の線状体
を流れに沿って所定間隔置きに配置することにより流体
の乱れを防止する方法である。
【0008】また、上記課題を解決するため、本発明の
流路体は、断面が矩形状でかつ上流側が拡大部にされる
とともに、この下流側が拡大部より絞られた流体測定部
にされた流路体であって、上記拡大部の内周壁面に、流
れと直交する方向で、複数個の線状体を流れに沿って所
定間隔置きに配置したものである。
【0009】
【作用】上記の構成によると、線状体で層流境界層に小
さな攪乱を与えて層流から乱流に遷移させ、そして乱流
により発生する安定した渦によって、不安定な2次流れ
が下流側に運び去られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図4に基づ
き説明する。図1および図2において、1は例えば実験
用の風洞(流路体の一例)で、断面形状が正方形(また
は長方形であってもよい)で、かつ上流側が拡大平行部
(拡大部)2にされるとともにその下流側が拡大平行部
2よりも所定面積比(例えば、絞り比が1/10)でも
って絞られた測定平行部(流体測定部)3にされてい
る。また、上記拡大平行部2の上流側の先端部付近に
は、流れを整えるために、ハニカム部材4および複数個
のスクリーン5が設けられている。
【0011】そして、この拡大平行部2の内、測定平行
部3へ移行する絞り部分6とスクリーン5との間の内周
壁面には、流れと直交する方向で、複数個例えば4個の
トリッピングワイヤー(線状体)7が、所定間隔置きに
配置されている。
【0012】上記トリッピングワイヤー7の配置状態
は、例えば図3に示すように、スクリーン5から絞り部
分6までの整流部長さをLで表し、かつ各トリッピング
ワイヤー7A,7B,7C,7Dまでの距離をそれぞれ
1 ,S2 ,S3 ,S4 で表すと、下記に示すような比
でもって、各トリッピングワイヤー7A〜7Dが配置さ
れる。
【0013】S1 /L=0.03;S2 /L=0.16 S3 /L=0.63;S4 /L=0.72 また、上流側のトリッピングワイヤー7A,7Bとして
は、その直径が例えば10mmのものが使用され、下流側
のトリッピングワイヤー7C,7Dとしては、その直径
が例えば6mmのものが使用される。
【0014】なお、拡大平行部2の幅をBとすると、B
/Lの比の値は、0.94とされている。このように、
複数個のトリッピングワイヤー7を、所定間隔置きに拡
大平行部2の内周壁面に配置することにより、層流境界
層が強制的に乱流境界層に変えられる。詳しく言えば、
層流境界層を乱流境界層に変えることによって、2次流
れ(従来例で説明したような、流れの中心に向く流れ)
が、安定した微細な渦に変換されて、下流側に流され
る。
【0015】すなわち、スクリーン5より下流側の領域
において、層流境界層に小さな攪乱を与えて層流から乱
流に遷移させ、発生する安定した渦によって、不安定な
2次流れおよび剥離現象を下流側に運び去り、大きい乱
れを防止する。
【0016】ここで、トリッピングワイヤー7を配置し
た場合と配置しない場合との、乱れ度を示すグラフを図
4に示す。図4の(a)はトリッピングワイヤー7を配
置した場合を示し、(b)はトリッピングワイヤー7を
配置しない場合を示す。
【0017】このグラフから良く分かるように、トリッ
ピングワイヤー7を配置した方が、流れの乱れ度がかな
り改善されている。なお、乱れ度(T)は、下記の式に
て表される。
【0018】T=(u2 /U)1/2 但し、上記の式中、U:主流速度,u:変動流速(2次
流れの速度)を表す。ところで、上記実施例において
は、トリッピングワイヤー7を4箇所に配置したが、勿
論、風洞1の大きさなどに応じて増減される。
【0019】また、上記実施例においては、流路体とし
て、風洞に適用した場合について説明したが、例えば水
流を実験するための水槽にも適用し得るものである。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、線
状体で層流境界層に小さな攪乱を与えて乱流に遷移さ
せ、そして乱流により発生する安定した渦によって、不
安定な2次流れを下流側に運び去るようにしたので、大
きい乱れを防止することができ、したがって下流の流体
測定部において、正確な測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における風洞の断面図であ
る。
【図2】同実施例における風洞の要部断面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】同実施例におけるトリッピングワイヤーを配置
した効果を説明する乱れ度を示すグラフである。
【図5】従来例における風洞の断面図である。
【図6】従来例の風洞内における2次流れの状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 風洞 2 拡大平行部 3 測定平行部 4 ハニカム部材 5 スクリーン 6 絞り部分 7 トリッピングワイヤー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面が矩形状でかつ上流側が拡大部にされ
    るとともに、この下流側が拡大部より絞られた流体測定
    部にされた流路体の上記測定部の乱れ低減化方法であっ
    て、上記拡大部における内周壁面に、流れと直交する方
    向で、複数個の線状体を流れに沿って所定間隔置きに配
    置することにより流体の乱れを防止することを特徴とす
    る流体測定部の乱れ低減化方法。
  2. 【請求項2】断面が矩形状でかつ上流側が拡大部にされ
    るとともに、この下流側が拡大部より絞られた流体測定
    部にされた流路体であって、上記拡大部の内周壁面に、
    流れと直交する方向で、複数個の線状体を流れに沿って
    所定間隔置きに配置したことを特徴とする流路体。
JP2718095A 1995-02-16 1995-02-16 流体測定部の乱れ低減化方法および流路体 Pending JPH08219938A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2718095A JPH08219938A (ja) 1995-02-16 1995-02-16 流体測定部の乱れ低減化方法および流路体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2718095A JPH08219938A (ja) 1995-02-16 1995-02-16 流体測定部の乱れ低減化方法および流路体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08219938A true JPH08219938A (ja) 1996-08-30

Family

ID=12213889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2718095A Pending JPH08219938A (ja) 1995-02-16 1995-02-16 流体測定部の乱れ低減化方法および流路体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08219938A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102435407A (zh) * 2011-09-05 2012-05-02 中国人民解放军国防科学技术大学 用于风洞实验中拍摄高速湍流流动图像的拍摄系统及方法
CN103149010A (zh) * 2013-02-22 2013-06-12 中国人民解放军国防科学技术大学 基于高超声速脉冲风洞的进气道流场npls测量系统及方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102435407A (zh) * 2011-09-05 2012-05-02 中国人民解放军国防科学技术大学 用于风洞实验中拍摄高速湍流流动图像的拍摄系统及方法
CN103149010A (zh) * 2013-02-22 2013-06-12 中国人民解放军国防科学技术大学 基于高超声速脉冲风洞的进气道流场npls测量系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3964519A (en) Fluid velocity equalizing apparatus
JPH08219939A (ja) 流体測定部の乱れ低減化方法および流路体
US5099879A (en) Combustion air flow stabilizer
DE19957437C2 (de) Strömungsratenmessvorrichtung
JP3325574B2 (ja) 遠心ファン用吸込ベル
JPS599306A (ja) 速度分布を均一化するための孔プレ−ト
JPH10122208A (ja) 整流装置
US6187274B1 (en) Turbulence inducer in a catalytic converter channel
JPH0643907B2 (ja) 流量計
JPH07151108A (ja) デイフユーザ
US4975101A (en) Device for separating liquid droplets from a gas stream
US5398548A (en) Karman vortex flow meter
EP0493302B1 (en) Mechanism to reduce pressure losses in angled conduits
US7249614B2 (en) Structure and method for improving flow uniformity and reducing turbulence
JP2002349944A (ja) 一様流吹き出し装置
JPH08219938A (ja) 流体測定部の乱れ低減化方法および流路体
JPS62228832A (ja) 空調用ダクトの空気流偏向装置
JP3426675B2 (ja) 整流装置
JPH05223109A (ja) 整流ダクト
JPH08297038A (ja) カルマン渦式流量計
USRE31258E (en) Fluid velocity equalizing apparatus
JPH058346B2 (ja)
JP3269811B2 (ja) 一様流吹き出し装置
JP2008051718A (ja) 風洞用ノズルおよび風洞装置
JPH08210943A (ja) 流体測定部の乱れ低減化方法および流路体