JPH08210943A - 流体測定部の乱れ低減化方法および流路体 - Google Patents

流体測定部の乱れ低減化方法および流路体

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JPH08210943A
JPH08210943A JP1547195A JP1547195A JPH08210943A JP H08210943 A JPH08210943 A JP H08210943A JP 1547195 A JP1547195 A JP 1547195A JP 1547195 A JP1547195 A JP 1547195A JP H08210943 A JPH08210943 A JP H08210943A
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JP
Japan
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flow
section
turbulence
enlarged
measuring
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Pending
Application number
JP1547195A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kato
剛 加藤
Masami Hikino
正己 引野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Filing date
Publication date
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 断面が正方形でかつ上流側が拡大平行部2に
されるとともに、この下流側が拡大平行部2より絞られ
た測定平行部3にされた風洞1の上記測定平行部3の乱
れ低減化方法であって、拡大平行部2から測定平行部3
への絞り部分5近傍の各内壁面に、流れと平行なフィン
6を2個づつ取り付けることにより流体の乱れを防止す
る方法である。 【効果】 流れと平行に設けられたフィンにより、2次
流れの向きを主流の方向にすることができ、したがって
下流の測定部において、流体の流れに乱れが生じるのを
防止することができるので、正確な測定を行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体測定部の乱れ低減
化方法および流路体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、風洞および回流水槽などの実験
用流路体の測定部の上流側には、速度場を一様化すると
ともに、流速を均一化させるためのノズル部が設けられ
ている。そして、流体測定部での流速分布および乱れ度
をできるだけ少なくするために、流路体の入口部面積と
流路体の出口部面積との比(絞り比)を大きくするとと
もにその形状も種々のものが考えられているが、従来、
コストの面から、絞り部分の入口部および出口部の断面
形状の多くが正方形にされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示す
ように、風洞51の断面の形状を正方形にした場合、断
面のコーナ部52では、速度が著しく低下する。
【0004】特に、風洞51の下流計測部での流速が遅
い場合には、絞り比(n)によって風洞51での流速は
1/nとなり、さらに遅くなる。したがって、風洞51
内のレイノズル数(Re)は低くなり、層流境界層とな
る。このように、層流境界層を持つ壁面においては、流
れの様相は複雑であり、コーナ部52に低速部ができる
と、図7の仮想線bに示すように、上下および左右壁面
に圧力変化が生じ、壁面圧力はコーナ部52で高く、中
央部で低下する。
【0005】したがって、図6に示すように、断面に
は、矢印cにて示すような2次流れが発生し、強い流れ
が上下および左右の壁面中央から風路中心に向かって集
中するる。このような、2次流れが存在すると、それが
乱れとなって下流に放出され、したがって下流の測定部
において、乱れが現れ、測定に悪影響を及ぼすという問
題があった。
【0006】そこで、本発明は上記問題を解消し得る流
体測定部の乱れ低減化方法および流路体を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の流体測定部の乱れ低減化方法は、断面が正
方形でかつ上流側が拡大部にされるとともに、この下流
側が拡大部より絞られた流体測定部にされた流路体の上
記測定部の乱れ低減化方法であって、上記拡大部から測
定部への絞り部分近傍の各内壁面に、流れと平行なフィ
ンを取り付けることにより流体の乱れを防止する方法で
ある。
【0008】また上記課題を解決するため、本発明の流
路体は、断面が正方形でかつ上流側が拡大部にされると
ともに、この下流側が拡大部より絞られた流体測定部に
された流路体であって、上記拡大部から測定部への絞り
部近傍の各内壁面に、流れと平行なフィンを取り付けた
ものである。
【0009】
【作用】上記の構成によると、流路体の絞り部分の内壁
面に、所定範囲に亘って、流れと平行なフィンを設けた
ので、2次流れの向きを主流の方向にすることができ、
したがって下流の測定部において、流体の流れに乱れが
生じるのを防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5に基づ
き説明する。図1〜図3において、1は例えば実験用の
風洞(流路体の一例)で、断面形状が正方形で、かつ上
流側が拡大平行部(拡大部)2にされるとともにその下
流側が拡大平行部2よりも所定面積比(例えば、絞り比
が1/10)でもって絞られた測定平行部(流体測定
部)3にされている。また、上記拡大平行部2の上流側
の先端部付近には、スクリーン4が設けられている。
【0011】そして、この拡大平行部2から測定平行部
3へ移行する絞り部分5の各内壁面の所定位置には、所
定長さSでかつ流れと平行なフィン6がそれぞれ複数
個、例えば2個づつ設けられている。
【0012】これら各フィン6の配置は、各内壁面にお
いて、その中心線aから所定距離dだけ離れた位置に、
それぞれ設けられている。また、これら各フィン6の形
状は、図4(a)〜(c)に示すように、絞り部分5の
形状に沿って曲げられており、その下流側端部の高さは
徐々に低くされ、さらにその断面形状においては、
(c)に示すように、その先端部は、鋭角状に形成され
ている。なお、(a)は側面図、(b)は(a)のB−
B断面図である。また、その断面形状は、例えば(d)
に示すように、矩形状(長方形状)であってもよい。
【0013】このように、フィン6を各内壁面に取り付
けることによって、主に、壁面境界層で発生発達した2
次流れが、抑えられて主流方向に流される。この2次流
れの初生は、拡大平行部2のスクリーン4の後端からす
ぐに生じるのではなく、断面積の絞り比(n)、スクリ
ーン4から絞り部分5までの平行部の長さ、および壁面
の境界層の厚さになどによって変化する。
【0014】そして、2次流れが発生した場合でも、各
内壁面に取り付けられたフィン6によってその2次流れ
が遮られ、またフィン6を乗り越えた2次流れは、フィ
ン6によって整流され下流に流れる。
【0015】すなわち、内壁面の境界層内の流れがフィ
ン6の方向(フィンの取付方向と直角方向)に向かうの
が防止され、主流方向に沿って流れる。また、上記のフ
ィン6の寸法は、以下のように決められる。
【0016】 フィンの間隔(d):(0.06〜0.2)×B1 フィンの長さ(S):(0.2〜0.63)×L1 フィンの高さ(h):(0.015〜0.023)×L
1 フィンの厚さ(t):(6×10-4〜6×10-3)×S なお、フィン6の高さ(h)は、内壁面の境界層の厚さ
(δ)を考慮して決定される。例えば、フィン6の取り
付け位置先端では、δ≒60mm程度であり、これより低
く設定する必要がある。
【0017】ここで、フィン6を取り付けた場合と取り
付けない場合との、乱れ度を示すグラフを図5に示す。
図5の(a)はフィン6を取り付けた場合を示し、
(b)はフィン6を取り付けない場合を示す。
【0018】このグラフから良く分かるように、フィン
6を取り付けた方が、流れの乱れ度がかなり改善されて
いる。なお、乱れ度(T)は、下記の式にて表される。
【0019】T=(u2 /U)1/2 但し、上記の式中、U:主流速度,u:変動流速(2次
流れの速度)を表す。ところで、上記実施例において
は、各内壁面に、フィン6を2個づつ取り付けるように
説明したが、勿論、風洞1の大きさなどに応じて、増加
される。
【0020】また、上記実施例においては、流路体とし
て、風洞に適用した場合について説明したが、例えば水
流を実験するための水槽にも適用し得るものである。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、流
路体の絞り部分の内壁面に、所定範囲に亘って、流れと
平行なフィンを設けたので、2次流れの向きを、主流の
方向にすることができ、したがって下流の測定部におい
て、流体の流れに乱れが生じるのを防止することができ
るので、正確な測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における風洞の平面図であ
る。
【図2】同実施例の風洞の断面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】同実施例におけるフィンを示す図である。
【図5】同実施例におけるフィンの取付効果を説明する
乱れ度を示すグラフである。
【図6】従来例における風洞の断面図である。
【図7】従来例の風洞内における2次流れの状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 風洞 2 拡大平行部 3 測定平行部 4 スクリーン 5 絞り部分 6 フィン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面が正方形でかつ上流側が拡大部にされ
    るとともに、この下流側が拡大部より絞られた流体測定
    部にされた流路体の上記測定部の乱れ低減化方法であっ
    て、上記拡大部から測定部への絞り部分近傍の各内壁面
    に、流れと平行なフィンを取り付けることにより流体の
    乱れを防止することを特徴とする流体測定部の乱れ低減
    化方法。
  2. 【請求項2】断面が正方形でかつ上流側が拡大部にされ
    るとともに、この下流側が拡大部より絞られた流体測定
    部にされた流路体であって、上記拡大部から測定部への
    絞り部近傍の各内壁面に、流れと平行なフィンを取り付
    けたことを特徴とする流路体。
JP1547195A 1995-02-02 1995-02-02 流体測定部の乱れ低減化方法および流路体 Pending JPH08210943A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1547195A JPH08210943A (ja) 1995-02-02 1995-02-02 流体測定部の乱れ低減化方法および流路体

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JPH08210943A true JPH08210943A (ja) 1996-08-20

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ID=11889720

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JP1547195A Pending JPH08210943A (ja) 1995-02-02 1995-02-02 流体測定部の乱れ低減化方法および流路体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11718157B2 (en) 2018-04-11 2023-08-08 Denso Corporation Air discharge device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11718157B2 (en) 2018-04-11 2023-08-08 Denso Corporation Air discharge device
US12005761B2 (en) 2018-04-11 2024-06-11 Denso Corporation Air discharge device

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