JPH0355090Y2 - - Google Patents

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JPH0355090Y2
JPH0355090Y2 JP1987028007U JP2800787U JPH0355090Y2 JP H0355090 Y2 JPH0355090 Y2 JP H0355090Y2 JP 1987028007 U JP1987028007 U JP 1987028007U JP 2800787 U JP2800787 U JP 2800787U JP H0355090 Y2 JPH0355090 Y2 JP H0355090Y2
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small
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lid
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medical testing
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は医療検査用器に関し、更に詳しくは生
体組織等の医療用検体の収容、薬品による処理等
を含めた顕微鏡用標本作成の作業性を向上させる
とともに、検査の効率と信頼性を高める医療検査
用器に関するものである。
「従来技術と問題点」 今日、癌等の診断において、生体から組織を採
取して組織学的に検索する所謂生検が広く活用さ
れている。かかる生検は、例えば0.5〜5mm程度
の生体組織を採取し、水洗し、アルコールにより
脱水した後、キシレンで処理され、しかる後パラ
フインで包埋させ、これをスライスして顕微鏡標
本を作成し、顕微鏡で観察される。
ところで、従前のこの種の容器としては、耐薬
品性の繊維からなる縦4.5cm×横6.5cm程度の大き
さで、0.2mm程度のメツシユ製袋が使用され、該
袋の中に検体を採取し、入口を封じた後前記の如
き処理が施されている。しかし乍ら、この方法で
は極めて作業性が悪く、特に検体が袋の隅や底に
ある場合にはピンセツトで取り出す作業も決して
容易ではない。また、生検は例えば1つの臓器か
ら採取する場合においても、場所を変えて数個の
生体組織を採取するのが普通であるが、このメツ
シユ袋を使用する方法では該検体にマーキングを
施す手段がないため、数個の検体を一緒に入れる
と識別不能となり、結局、1つの袋に1つの検体
を入れているのが実情であり、極めて非能率であ
る。また、この方法では、生体組織をパラフイン
で包埋させ顕微鏡標本を作る際に、別途カセツト
と称する透孔を有する容器を準備しなければなら
ない。
一方、特開昭56ー36035号公報には、孔のあい
た受け部材と同じく孔のあいた蓋部材とを蝶番部
材で取り付けた構造の生物学的試料の処理装置が
開示されている。
しかし乍ら、この処理装置は1個の試料しか処
理できないという大きな欠点を有している。即
ち、上記した如く、生検は通常場所を変えて複数
個の検体を採取するが、そのためには複数個の処
理装置を必要とし、同定及び取り扱いが煩雑とな
るばかりでなく、その後の水洗や薬剤処理におい
ても当然複数個の処理装置について同一の処理操
作を施す必要があり、作業性が著しく低下するの
である。
更には、薬剤処理後、検体がパラフインに包埋
された状態で処理装置と一体となつた所謂カセツ
トブロツクをミクロトームに挟持して検体を包埋
したパラフイン部分をスライスして顕微鏡標本と
するが、この場合、処理装置、即ち容器の側壁を
ムクロトームの爪の間に挟持固定するため、強く
挟着固定すると変形し標本作成がうまくいかない
という問題も含んでいる。
「問題点を解決するための手段」 本考案者はかかる実情に鑑み鋭意研究の結果、
上記欠点のない本考案を完成させたものである。
即ち、本考案は耐薬品性を有する合成樹脂から
なる容器本体と、これに係止・係脱可能な蓋体と
からなり、該容器本体は仕切り板により仕切りら
れ閉蓋時には蓋体の内側と容器本体の仕切り板と
が対向密接して互いに独立分離する複数の小空間
部を形成し、前期容器本体底部と蓋体が多数の小
透孔を有してなる医療検査用器を内容とするもの
である。
本考案の実施態様を示す図面に基づいて説明す
る、第1図は本考案の医療検査用器の斜視図、第
2図は蓋体を開いた状態の正面図、第3図は同平
面図、第4図は同拡大断面図である。
これらの図において、本考案の医療検査用器は
容器本体1と蓋体2とからなり、両者はヒンジ部
材3により連結されている。上記容器本体1は仕
切り板4,5により縦横に仕切られ、複数(図で
は9個)の小空間部6が形成され、該小空間部6
の底には多数の小透孔7が穿設されている、容器
本体1の両側端部には凹部8,9が設けられてい
る。
一方、上記蓋体2は裏面に周設された枠縁16
の内部が同じく仕切り板10,11により縦横に
仕切られ、複数(図では9個)の小空間部12が
形成され、該小空間部12を構成する蓋体には多
数の小透孔13が穿設されている。また、蓋体2
の両側端部には突起14,15が設けられ、更に
把持部17が突設されている。18に記載部材
で、被検者の氏名等を記載する。
上記の如く構成された容器本体1と蓋体2はヒ
ンジ部3を内側に折り曲げ、蓋体2の突起14,
15が容器本体1の凹部8,9にそれぞれ係合
し、容器本体の仕切り板4,5と蓋体2の仕切り
板10,11とが相接して、互いに独立した9個
の小空間部が画成される。蓋体2を開く場合は、
把持部17を指で摘んで上記係合を解けば良い。
本考案において、容器本体1及び蓋体2はいず
れも耐薬品性を有する合成樹脂から成形される。
耐薬品性を有する合成樹脂としては、例えばポリ
アセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネ
ード樹脂、ポリエステル樹脂、フツソ樹脂等が例
示される。小空間部6,12の数は特に制限はな
いが、本考案の器全体の大きさとして縦30mm、横
40mm、高さ8mm程度が取り扱い易さ等の点で好ま
しいとされるところから判断して、3〜9個程度
が好適である。3個未満では検体の収容能力が不
足気味となり、一方、9個を越えると、小空間部
のサイズが小さくなり、ピンセツトでの操作等が
やや難くなる。小透孔7,13は0.2〜0.7mm程度
が好適で、余り小さくなり過ぎると、後述するア
ルコールやキシレンの透過、及び液状パラフイン
の透過が不十分となり、また、逆に余り大きくな
り過ぎると小さな検体が小透孔から収容できない
結果となる。また、該小透孔7,13はそれぞれ
外側から内側に向かつて集束するテーパ状とする
のが好ましい。この様にすることにより、検体が
該小透孔に詰まり難くなる。
本考案において、複数の小空間部にマーキング
を施すことにより、採取した複数の検体の取り違
え等のトラブルを防止することができ、検査の信
頼性の向上を図ることができる。マーキングは例
えば番号、アルフアベツト、イ,ロ,ハ等であ
り、成形時に仕切り板の表面や側面に刻設しても
良いし、直接書き込んでも、また貼着しても良
い。
上記において、蓋体2の枠縁16、仕切り板1
0,11は省略し平板状としても差し支えない
が、上記の様にすることにより蓋体2が補強され
る効果がある。
第5図及び第6図は、本考案の他の実施態様を
示し、第5図は平面図、第6図は同拡大断面図で
ある。これらの図において、容器本体1と蓋体2
とは分離された構成からなつている。
本考案の医療検査用器の使用の一例を述べる
と、採取された検体は容器本体1の小空間部6内
に収容された後、蓋体2を閉じ、小透孔13,7
を通じて水洗された後、アルコールを透過させる
ことにより検体の水分が除去される(この際、一
部脱脂も行われる)。次いで、キシレンを透過さ
せ該検体に液体パラフインとの親和性を付与す
る。次にステンレス製トレイ内に液状パラフイン
を入れ、所望の検体を小空間部より取り出して該
液状パラフインの上に配置し、トレイの側壁に設
けた支持部上に本考案の器を載せ、該器の底面が
液状パラフインに接するまで、上記液状パラフイ
ン上の検体の上に更に液状パラフインを注ぎ込
む。液状パラフインが固化した後トレイを取り去
り、検体がパラフインに包埋された状態で本考案
の器の底面と一体となつたカセツトブロツクと称
されるものが得られる。該カセツトブロツクは検
体を包埋したパラフイン部分をスライスして顕微
鏡用標本とされる。
「作用・効果」 本考案の特徴は、複数個の独立した小空間部を
設けて複数の検体の収容を可能とし、1度のアル
コールやキシレン処理により複数個の検体を一括
処理できるばかりでなく、パラフインでカセツト
ブロツクを作る際のカセツトとして本考案の器を
そのまま転用でき、極めて効率的である。また、
容器本体の仕切り板が補強の役割を果たすので従
来品よりも肉薄ですみ、また器をミクロトームに
挟着固定してスライスして標本を作成する際に強
い力でしつかりと挟着固定できるため、標本作成
の作業効率が向上する。更にまた、小空間部にマ
ーキングを施すことにより、検体同士を取り違え
るといつたトラブルも回避でき、検査の信頼性が
向上し、その有用性は頗る大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施態様を示す斜視図、第2
図は蓋体を開いた状態の正面図、第3図は同平面
図、第4図は同拡大断面図、第5図は本考案の他
の実施態様を示す平面図、第6図は同拡大断面図
である。 1……容器本体、2……蓋体、3……ヒンジ
部、4,5……仕切り板、6……小空間部、7…
…小透孔、8,9……凹部、10,11……仕切
り板、12……小空間部、13……小透孔、1
4,15……突起、16……枠縁、17……把持
部、18……記載部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 耐薬品性を有する合成樹脂からなる容器本体
    と、これに係止・係脱可能な蓋体とからなり、
    該容器本体は仕切り板により仕切られ閉蓋時に
    は蓋体の内側と容器本体の仕切り板とが対向密
    接して互いに独立分離する複数の小空間部を形
    成し、前記容器本体底部と蓋体が多数の小透孔
    を有してなる医療検査用器。 2 小空間部を3〜9個有する実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の医療検査用器。 3 小透孔の直径0.2〜0.7mmである実用新案登録
    請求の範囲第1項又は第2項記載の医療検査用
    器。 4 小透孔が容器内側に向かつて集束するテーパ
    状である実用新案登録請求の範囲第1項又は第
    3項記載の医療検査用器。 5 小空間部にマーキングを設けた実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の医療検査用器。
JP1987028007U 1987-02-25 1987-02-25 Expired JPH0355090Y2 (ja)

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JPS63135166U (ja) 1988-09-05

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