JP3066792U - 生検体吸着用濾紙体 - Google Patents

生検体吸着用濾紙体

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JP3066792U
JP3066792U JP1999005338U JP533899U JP3066792U JP 3066792 U JP3066792 U JP 3066792U JP 1999005338 U JP1999005338 U JP 1999005338U JP 533899 U JP533899 U JP 533899U JP 3066792 U JP3066792 U JP 3066792U
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JP1999005338U
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Inventor
富雄 鹿野
Original Assignee
株式会社硝英製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生検体に吸着させて用いる濾紙体において、パ
ラフィン等で病理生検体を包埋し該生検体の下部位に強
固に吸着され又、正確な情報を印付された濾紙を得るこ
とを課題とし、加えて医療ミスを皆無とすることを目的
とするものである。 【解決手段】洗浄、脱水、除去の簡略化を図ると共に、
ホルマリン固定液の浸漬から、パラフィン等の包埋、検
体の取り出しに至るまでの作業を著しく短縮せしめると
共に該検体に係る正確な情報を得ることを手段とするも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】 本考案は顕微鏡による病理組織学的検査を行う際に、臓器生検用検体片を安全 且つ敏速に採取して各分配包埋できる検体処理容器に用いる新規な濾紙に関する ものである。
【0002】
【考案の属する技術分野】
医学における病理組織検査を行う場合の臓器生検体を包埋する容器に関するも のである。
【0003】
【従来の技術】
従来より、手術・検査等において臓器の検体を採取処理保存に使用する検体処 理容器として、図2に図示の様な通気孔と井桁状の仕切を設けた容器と、多数の 通気孔を穿設させた蓋体とから構成された容器が知られている。
【0004】 これらの従来の採収容器は、容器に検体などを収納し、保存処理に際してパラ フィン等で固着させるために、該容器の底部へ生検体を挿入していた。 又本件 出願人が専用実施権を有している、特公昭57−28267号で開示されている 当該「極少組織片の収容器」に明らかにされている濾紙は、単なる乾燥された長 形の数個の生検体を同時に吸着させる方式を用いているので最終の鏡検の実施時 において個々の検体毎に切り分ける必然性を有した。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、健康への関心が高まり、積極的な検診が求められていて、これに対 応する検査機関、及び病院等の検査室では、一定期間の定められた日時に検査結 果を提出する責務を有しているため、昨今の業務が煩雑を極める医療機関におい てはそのような一つ一つの手間隙を簡略化していくことにより迅速な医療体制を 維持することが可能となるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の事由に着目し、これらの要望を満たすべく鋭意創案の結果、 到達し得たものであって、洗浄、脱水、除去の簡略化を図ると共に、ホルマリン 固定液の浸漬から、パラフィン等の包埋、検体の取り出しに至るまでの作業を著 しく安全且つ短縮せしめたものである。
【0007】
【考案の実施の形態】
斯かる目的を達成した本考案の生検体吸着用濾紙体の実施例を以下の図面に基 づき説明する。
【0008】 本考案は、可撓性の樹脂材を用いて、容器1の底部を簾の子状に多数の容器側 通気孔を穿設して、面上を井桁状枠体で仕切り、独立した収納室2及び複数収納 室2を設けて容器1を形成し、該各個に形状の異なる収納室2に合致する様に略 、カッティングされた濾紙体3を挿入敷設するのであるが、実質的には生検体4 を濾紙体3の上部へ載置して該濾紙体3に生検体4を吸着させ、ついで所定の各 収納室2内へ挿置するものである。
【0009】 濾紙体3の色調を色別に数種の濾紙体3を作成する、例えば個人用の検体は、 ピンク色、団体用には黄色、等々、又内臓の種類によって、内臓の部位によって 色別に分別することができると共に、生検体4独自の色によって見にくい場合等 に使用するものである。
【0010】 濾紙体3の任意の部位に番号等の各種の符号を付加することによって、生検体 4の方向、採取部位、等の所見が特定され、該情報が正確に記録され最終的に実 施される顕微鏡的病理学所見が確実に行えるものである。
【0011】
【考案の効果】
本考案は、以上の如く構成したので臓器穿刺、嘴具、鉗子等で採取した臓器の 生検体を収納させた容器をパラフィンで浸透させた後、検体を取り出す際に、極 めて簡易な作業で容器と生検体との離脱着が図れる。これにより、病理組織学的 検査及び内視鏡的検査において、信頼できる検査結果を本考案の濾紙体によって 確定できるものであって、本考案の貢献性は極めて有意義なものがあり顕著な実 用性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の生検体吸着用濾紙体の上部へ生検体
を吸着載置した状態を断面で示した説明図である。
【図2】 本考案の生検体吸着用濾紙体を収納容器へ挿
入載置した状態を示した説明図である。
【符号の説明】
1…生検体収納容器 2…生検体収納室 3…濾紙体 4…生検体。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】手術・検査等において臓器の検体を採収、
    処理、保存に使用する容器の底部へ敷設する濾紙体であ
    って、前記容器の単室及び複数の生検体収納室の底部の
    形状に応じて容易に取出、敷設できる様予めカッティン
    グされていると共に、該濾紙は液相に反応し、極めて容
    易に生検体に吸着することを特徴とする生検体吸着用濾
    紙体。
  2. 【請求項2】前記濾紙体を各種の色調に色別したことを
    特徴とする請求項1に記載の生検体吸着用濾紙体。
  3. 【請求項3】前記濾紙体の各個に各種の符号を付したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の生検体吸着用濾紙体。
JP1999005338U 1999-06-15 1999-06-15 生検体吸着用濾紙体 Expired - Lifetime JP3066792U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006220545A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Murazumi Kogyo Kk 医療検査用カセット及び該カセットを用いたカセットブロックの製造方法
JP2006220588A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Murazumi Kogyo Kk 医療検査用検体薄片の製造方法
JP7437833B1 (ja) 2023-09-21 2024-02-26 俊二 二宮 検体検査用のカラー濾紙及びその製造方法

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A623

Effective date: 20051031