JPH0355044B2 - - Google Patents

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JPH0355044B2
JPH0355044B2 JP25940686A JP25940686A JPH0355044B2 JP H0355044 B2 JPH0355044 B2 JP H0355044B2 JP 25940686 A JP25940686 A JP 25940686A JP 25940686 A JP25940686 A JP 25940686A JP H0355044 B2 JPH0355044 B2 JP H0355044B2
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capacitor
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capacitance diode
local oscillation
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Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の産業上の利用分野〕 本発明は、AMラジオ受信機のフロントエンド
部の高周波回路及び局部発振回路に同調素子とし
て可変容量ダイオードを用いた電子同調回路に関
するものであり、殊にAMステレオ受信機の電子
同調回路に好適なものであつて、トラツキングエ
ラーを広域にわたつて改善できるものである。 〔従来の技術〕 一般的なAM受信機の電子同調回路の例を第2
図に基づき説明する。1は高周波回路の同調回路
であり、2は局部発振回路である。可変電圧源4
から同調電圧VTが端子3と抵抗R10,R11を介し
て同調回路1と局部発振回路2に供給される。同
調回路1は、同調用コイルL10に対して並列にト
リマーコンデンサC10,コンデンサCS10と可変容
量ダイオードD10が接続されている。コンデンサ
CP10は直流バイアス電圧を阻止する為のコンデン
サである。又、局部発振回路2は発振用コイル
L11の一端にパデイング・コンデンサCP11が接続
され、その他端と発振用コイルL11の他端間にト
リマーコンデンサC11,コンデンサCS11,可変容
量ダイオードD11が夫々に並列に接続されてい
る。 一般的に、これらの電子同調回路の電子部品を
個々に他の増幅回路等の部品と共にプリント基板
に実装した電子同調回路のトリマーコンデンサや
コイルのインダクタンスを調整してトラツキング
調整がなされている。しかし、従来の電子同調回
路では、トラツキングエラーが論理的に発生す
る。即ち、スーパーヘテロダイン受信機では、そ
の局部発振回路は、受信周波数に対して中間周波
数(450KHz)分だけ上の周波数で発振している。
従つて、MW帯(522KHz〜1629KHz)を受信す
る為に、局部発振回路では、972HHz〜2079KHz
まで変化させる必要がある。周波数の変化を比較
してみると、高周波回路の同調回路1の周波数の
可変比A1は、次のようである。 A1=1629/522=3.12 ……(1) それに対して、局部発振回路2の周波数の可変
比A2は、 A2=2079/972=2.14 ……(2) となる。 (1)と(2)式から明らかなように同調回路1と局部
発振回路2の周波数変化比が異なつており、局部
発振回路2の方が、周波数の可変比が小さいこと
が分かる。一方、高周波回路の同調回路1と局部
発振回路2に用いられる可変容量ダイオードは、
等容量であつて特性が等しい素子が用いられてい
る。その為に周波数の可変比が一致しない為に、
トラツキングエラーが論理的に発生する。 従来のトラツキング調整は、通常600KHz、
1000KHz、及び1400KHzの3点で誤差が零となる
ように調整されており、受信帯域を低減と高域に
区分してトラツキングエラーを補正している。即
ち、第4図に示すように局部発振回路2が発振用
コイルL11と可変容量ダイオードD11とパデングコ
ンデンサCP11で構成されている場合は、第4図イ
の如きトラツキングエラー曲線となり、第2図の
局部発振回路からパデングコンデンサCP11を外し
た場合は、第4図ロの如きトラツキングエラー曲
線となる。第2図のように構成すると第4図ハの
如きトラツキングエラー曲線となる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来のAM受信機では、通常、プリント基板に
フロントエンド部の電子部品が実施された後にト
ラツキング調整がなされていた。従つて、最後の
トラツキング調整でトラツキングエラーが管理限
界を外れる場合があり、その場合、プリント基板
に実装された全ての部品を破棄しなければならな
いか、或いは不良の部品を交換して再度トラツキ
ング調整を行う必要があり、トラツキング調整の
為の部品が多く且つ調整の為の工数が掛かり、製
造原価を高価なものとする欠点があつた。 又、従来のAM受信機では、トラツキング調整
を行つたとしても、トラツキングエラーは、理論
上、調整を行つたとしても3KHz〜10KHzのトラ
ツキングエラーが生じる。従つて、AMステレオ
受信機のように、広帯域にわたつてトラツキング
エラーを小さくしなければならないものにあつて
は、従来の電子同調回路では、ステレオ分離度が
悪化する欠点があつた。 〔発明の目的〕 本発明の電子同調回路は、上述の如き種々の問
題点を改善する為になされたものであつて、その
主な目的は、部品点数を低減して且つ広帯域
(500KHz〜1700KHz)にわたつてトラツキングエ
ラーが改善された電子同調回路を提供するにあ
る。 〔発明の実施例〕 本発明の電子同調回路について第1図に基づい
て説明する。 図に於いて、高周波回路1は同調用コイルL1
に対して並列にコンデンサC1が接続され、パデ
ングコンデンサCP1が直列に接続され、その他端
と接地間に可変容量ダイオードD1が接続されて
いる。又、局部発振回路2は、局部発振用コイル
L0に直列にパデングコンデンサCP0が接続され、
その他端と接地間に可変容量ダイオードD2が接
続され、可変容量ダイオードD2とパデイングコ
ンデンサCP0との接続点と接地間に並列接続され
た可変容量ダイオードD3とコンデンサCS2とそれ
らに直列接続されたコンデンサCS1が接続され、
更に、可変容量ダイオードD3のアノードに抵抗
R3が接続されている。可変電圧源4から抵抗R1
R2を介して同調電圧が高周波回路1と局部発振
回路2に供給される。 尚、可変電圧線4は、通常プログラム信号に基
づいてPLL回路を作動させて所定の同調電圧VT
を得る等の種々の方法がある。 第1図に示した本発明の電子同調回路は、受信
帯域を大きく三つに区分けしてトラツキングエラ
ーを低減しようとするものであり、従来のように
受信周波数の特定の3点でトラツキング調整を行
うことなく、受信周波数の低域は主にパテングコ
ンデンサCP0で、中域はコンデンサCS1によつて改
善し、高域は主にコンデンサCS2と可変容量ダイ
オードD3によつて改善するものである。即ち、
従来のような定められた特定の3点でトラツキン
グエラーを零とするように電子同調回路の回路定
数を設定するものでなく、受信帯域の全域でトラ
ツキングエラーを低減するように回路定数を設定
するものである。 本発明の電子同調回路は、局部発振回路の発振
用コイルに対して接続されたコンデンサが、並列
に接続されたコンデンサより低域の受信周波数に
対して影響が大であることに着目してなされてい
る。従つて、可変容量ダイオードD3と並行に接
続されたコンデンサCS2とこれらと直列に接続さ
れたコンデンサCS1を一つの合成容量CSと考える
と、合成容量CSは、発振用コイルL0に対して並
列に接続されているので、直列に接続されたパデ
ングコンデンサCP0に比べて高域の影響が大きく、
パデングコンデンサCP0は低域の受信周波数に対
して影響が大きい。一方、合成容量CSで考える
と、可変容量ダイオードD3に対してコンデンサ
CS2が並列に接続され、コンデンサCS1が直列に接
続されている。従つて、受信周波数の中域から高
域の内、中域がコンデンサCS1、高域がコンデン
サCS2の影響は大きくなり、これらの影響を総合
したものが第3図に示すトラツキングエラー曲線
である。 即ち、第3図に示すようにパデングコンデンサ
CP0が第3図に示すように400KHzから約800K
Hzのトラツキングエラーを改善し、コンデンサ
CS1がに示すように800KHzから1200KHzのトラ
ツキングエラーを改善し、コンデンサCS2がに
示すように1200KHzから1700KHzのトラツキング
エラーを改善している。従来のように特定の三つ
のトラツキングポイントでトラツキングエラーが
零となるように調整することなく、少なくとも4
点以上が零となるように調整することなく、少な
くとも4点以上が零となるように回路定数が設定
される。 又、実施例では、受信周波数帯域を大きく三つ
に区分けして回路状数を設定している。これ以上
多く受信周波数帯域を区分して、局部発振回路の
各部品の影響を考慮して回路構成を決定すること
は、局部発振回路が複雑となり好ましくない。 本発明の電子同調回路は、上述の如き考えかた
に基づき回路定数が定められており、受信周波数
は、522KHz〜1629KHzの場合の回路定数の一例
を以下の表に示す。
〔発明の効果〕
本発明の電子同調回路は、第3図に図示される
ように500KHzから1700KHzの広い受信周波数帯
にわたつてトラツキングエラーを1KHz以下とす
ることが可能であり、AMステレオ受信機に好適
な電子同調回路を提供することができる優れたも
のである。 又、従来、一般に用いられている発振用コイル
に並列接続されているトリマーコンデンサを用い
ることなしに電子同調回路を形成することが可能
であり、表1の如き回路定数によつて局部発振回
路を構成することにより、従来のような調整を必
要とすることなしにトラツキングエラーを広域に
わたつて略零することが可能である。即ち、第1
図の実施例の電子同調回路にあつては、コンデン
サとしてチツプ状のものが使用できる為に、電子
同調回路の形状を小型に形成することが可能とな
る副次的効果を有する。 更に又、表1の如き回路定数に限定することな
く、可変容量ダイオードの特性が異なえば、種々
の回路定数を取り得ることは明らかである。尚、
本発明の電子同調回路は、表1のものに限定する
ものではなく、上述の如き概念に基づいて、回路
定数を設定すれば広域にわたつてトラツキングエ
ラーを実質的に零に低減することができる効果的
なものである。 無論、可変容量ダイオードのバイアス方法は、
種々の形態があり、第1図の実施例に限定するも
のではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る電子同調回路の一実施
例を示す回路図、第2図は、従来の電子同調回路
の例を示す図、第3図は本発明に係る電子同調回
路のトラツキングエラーを示す図、第4図は、従
来の電子同調回路のトラツキングエラーを示す図
である。 1:高周波回路の同調回路、2:局部発振回
路、3:同調電圧が供給される入力端子、4:可
変電圧源。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 AMラジオ受信機のフロントエンド部の高周
    波回路と局部発振回路の同調素子として夫々第1
    と第2の可変容量ダイオードを具えた電子同調回
    路に於いて、該局部発振回路が、発振コイルに直
    列に接続されたパデングコンデンサと、該発振コ
    イルに並列に接続された第2の可変容量ダイオー
    ドと、該第2の可変容量ダイオードに並列に接続
    された第3の可変容量ダイオードと、第3の可変
    容量ダイオードに並列に接続された第1のコンデ
    ンサと、該第1のコンデンサに直列に接続された
    第2のコンデンサと、可変容量ダイオードのバイ
    アス用抵抗からなることを特徴とする電子同調回
    路。
JP25940686A 1986-10-30 1986-10-30 電子同調回路 Granted JPS63114310A (ja)

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JP25940686A JPS63114310A (ja) 1986-10-30 1986-10-30 電子同調回路
US07/113,519 US4847572A (en) 1986-10-30 1987-10-28 Electronic tuning circuit for AM receiver
DE19873736548 DE3736548A1 (de) 1986-10-30 1987-10-28 Elektronische abstimmschaltung fuer einen am-empfaenger

Applications Claiming Priority (1)

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JP25940686A JPS63114310A (ja) 1986-10-30 1986-10-30 電子同調回路

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JPS63114310A JPS63114310A (ja) 1988-05-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63211913A (ja) * 1987-02-27 1988-09-05 Toko Inc Am受信機の電子同調回路

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JPS63114310A (ja) 1988-05-19

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