JPH0354477A - 圧電型加速度センサ - Google Patents

圧電型加速度センサ

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JPH0354477A
JPH0354477A JP19082489A JP19082489A JPH0354477A JP H0354477 A JPH0354477 A JP H0354477A JP 19082489 A JP19082489 A JP 19082489A JP 19082489 A JP19082489 A JP 19082489A JP H0354477 A JPH0354477 A JP H0354477A
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JP
Japan
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piezoelectric
film
laminated
sensing axis
electrode
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Application number
JP19082489A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Takahashi
克彦 高橋
Shiro Nakayama
中山 四郎
Satoshi Kunimura
國村 智
Takayuki Imai
隆之 今井
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、膜状圧電体を用いた圧電型加速度センサに
係り、特に構造が簡単で、温度特性に優れ、高出力とす
ることができ、しかも感知軸方向に直交する方向の加速
度による出力が微少である圧電型加速度センサに関する
〔従来の技術〕
従来の圧電型加速度センサ(以下、センサと略記する。
)の例として、第17図に示すようなものがある。この
センサは特開昭56−10258号公報に開示されたも
ので圧電性ボリマーなどの圧電材料からなる円板状の振
動膜lをその周縁部で環状の枠体2に固定し、振動膜l
の中心の両面に慣性質量として機能する荷重体3,3を
設け、枠体2を台座4に固定したものである。
そして、このセンサでは、振動膜lの膜面に直交し、荷
重体3の中心を通る軸が加速度の感知軸Gとなっている
このようなセンサでは、その台座4を彼測定物に取り付
けることにより、被測定物の感知軸G方向の加速度変化
を検知することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このセンサにあっては、感知軸G方向に
直交する方向の加速度が加わった際にも、荷重体3がそ
の方向に変位し、振動膜lに歪が生じて電気的出力が生
じてしまう欠点があった。
また、構造が複雑で、製造が面倒である不都合もあり、
測定可能な周波数帯域が狭く、その変更も困難である欠
点もあった。
このような従来のセンサの欠点を解消するため、本発明
者等は、被測定物に剛に取り付けられる台座と、この台
座の感知軸に垂直な測定面に固着された膜状圧電体と、
この膜状圧電体上に固着され、慣性質量部として作用す
る剛体からなる荷重体から構成され、膜状圧電体の平面
形状が、前記測定面に平行な面において感知軸を対称の
中心とする点対称であり、荷重体は、それの膜状圧電体
に接する面の平面形状が感知軸を対称の中心とする点対
称であり、かつ感知軸を通り、測定面に垂直な無数の平
面で断面した時、すべての断面について感知軸を対称軸
とする線対称としたことを特徴とするセンサを案出し、
先に特願平it 13255号として特許出願している
かかるセンサは、したがって構造が極めて簡単であり、
感知軸方向に直交する方向の加速度が加わった時の出力
が極めて小さく、しかも測定可能な周波数帯域が広いな
どの利点を有している。
しかしながら、この新しいタイプのセンサにおいても以
下のような不都合があり、その解決が必要であった。す
なわち、センサの電圧による出力を増大させるためには
膜状圧電体の厚さを厚くすればよいことになるが、厚い
膜状圧電体ではそれのポーリング処理が困難であり、双
極子の配向が悪く、圧電定数が小さくなったり、その値
がばらついたりする不都合がある。
また、電荷としての出力感度を増大させるには、膜状圧
電体の面積を大きくしてやればよいことになるが、膜状
圧電体の面積を大きくすることはセンサの大型化につな
がり、小型化の要望に合わなくなる。
このため、本発明者はさらにかかる課題を解決するセン
サとして、膜状圧電体を複数枚積層した積層構造とし、
かつ積層界面を導通状態としたものを、特願平1−13
8323号として特許出願している。
しかしながら、この改良型のセンサにあっては、センサ
の周囲の環境温度の変動に伴ってその出力が変動し、温
度特性が必ずしも良好でない不都合がある。すなわち、
環境温度の変動によって、膜状圧電体のそれぞれの厚み
方向および積層された積層物の厚み方向に温度分布が生
じ(Il!!状圧電体は一般に熱伝導性が低く、全体が
均一な温度となるまでに時間を要する。)、この温度分
布に基づく焦電効果によって電位差が生じ、出力として
表れるためである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明にあっては、被測定物に剛に取り付けられる台
座と、この台座の感知軸に垂直な測定面に固着された膜
状圧電体と、この膜状圧電体上に固着され、慣性質量部
として作用する剛体からなる荷重体を有し、 膜状圧電体は、その平面形状が、前記測定面に平行な面
において感知軸を対称の中心とする点対称であり、かつ
偶数枚が積層された積層物とされ、この積層物の両端に
はそれぞれ端部電極が設け与れ、積層枚数をn (n=
2.4,6.8・・・・・)としたとき、そのn / 
2枚目とn/2+1枚目との間に中間電極が間挿され、
この中間電極を境界として積層された膜状圧電体の厚さ
方向の分極方向が互いに逆方向とされ、両端部電極と中
間電極との間の電位差を検知出力とするようにされ、荷
重体は、それの膜状圧電体に接する面の平面形状が感知
軸を対称の中心とする点対称であり、かつ感知軸を通り
、前記測定面に垂直な無数の平面で断面した時、すべて
の断面について感知軸を対称軸とする線対称としたセン
サによって上記課題を解決した。
以下、この発明を詳しく説明する。
第1図は、この発明のセンサの一例を示すもので、図中
符号1lは台座である。この台座IIはセンサの基体を
なし、被測定物に剛に取り付けられるもので、十分な剛
性を有する材料、例えば鋼、黄銅、アルミニウムなどの
金属、ガラス、セラミノクス、硬質プラスチノクスなど
から作られている。
また、台座l1をなす材料の弾性率は後述の膜状圧電体
のそれ以上とされ、台座llの厚さは膜状圧電体の数倍
であることが望ましい。
ここでの台座11はその形状が円柱状となっているが、
これに限られることはなく、板状、直方体などでもよい
この台座11の一つの表面は、平坦かつ平滑な測定面l
2となっている。この測定面l2は、このセンサの加速
度の感知軸Gに対して正確に垂直とされた垂直面である
必要がある。
この台座11の測定面l2上には、圧電体積層ブロノク
I3がエポキン系接着剤などにより一体にかつ強固に固
着されている。
この圧電体積層ブロノクl3は、第2図に示すように、
2個の端部電極14,14、中間電極l5および1枚以
上の膜状圧電体16.16山が積層された2枚の積層シ
ー}17.17とから構成され、これらが一体に積層固
着されてなるものである。2枚の積層シート17.17
は、ともに1枚以上でかつ同枚数の膜状圧電体l6・を
エポキシ系接着剤などで積層一体化したものであって、
この2つの積層ンート17.17は中間電極15をその
間に介して一体に接着されている。また、2つの積層ン
ート17.17の中間電極15に接していない表面には
それぞれ端部電極14.14が接合されている。
中間電極l5および端部電極14.14はいずれもアル
ミニウム済、銅箔などの金属済や金属蒸青膜からなるも
ので、その周縁部には、リードヮイヤ18・・がそれぞ
れ接続されている。
2つの積層ノー}17.17はともに同枚数の膜状圧電
体16・が積層されているので、1個の積層ブロック1
3内に積層されている膜状圧電体l6・・・の枚数は偶
数枚となり、全積層枚数をn(n一2,4,6.8……
)とすると、n / 2 枚目とn/2+1枚目との間
、すなわち膜状圧電体l6の全積層枚数の中間に中間電
極l5が位置することになる。
ここで用いられる膜状圧電体l6は、圧電性を有する材
料からなる厚さlO〜500μmのフィルム状のもので
あって、その厚さが十分に均一でかっ全体が十分に均質
なものか用いられる。圧電性を有する材料としては、ボ
ワッ,化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン、ボリフノ化
ビニル、ポリ塩化ビニル、ナイロン11やポリメタフェ
ニレンイソフタラミドなどのナイロン、テトラフロロエ
チレン、トリフロロエチレン、フノ化ビニルナトとフー
フ化ビニリデンとの共重合体、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、安息香酸ビニルなどとンアン化ビニ.リデン
との共重合体、ボリフノ化ビニリデンとポリカーボ不イ
トとのブレンドポリマー、ボリフッ化ビニリデンとポリ
フノ化ビニルとのブレンドボリマー等のポリマー系のほ
かに、チタン酸金属塩、チタン酸ジルコン酸金属塩等の
圧電材料の粉末をポリマーに添加、分散したものなどが
用いられる。
これらの膜状圧電体l6・・・にはすべて同一の平面形
状で同一の圧電特性を有するものが用いられる。
また、1つの積層シ一ト17内においては、それぞれの
膜状圧電体16の分極方向が同一方向で揃っていること
が必要であり、かっこの分極方向が2つの積層シート1
7.17の間では、第2図矢印で示すように互いに逆方
向である必要がある。
さらに、個々の膜状圧電体l6の厚さは厳密に同一であ
る必要はないが、そのバラッキは±10%以内であるこ
とが望ましく、一方の積層シート17中の膜状圧電体1
6・・の総厚みをt.とじ、他方の積層シ一ト17中の
膜状圧電体l6・・・・・・の総厚みをt。とすると、 0.9t.≦t.≦1.1tn の条件を満たすことが望ましい。
そして、この膜状圧電体16にあっては、その平面形状
がクロストークを低減するうえで重要である。
この発明におけるクロストークとは、センサの感知軸G
方向の加速度を受けた時の出力P1と、感知軸Gに直交
する方向の加速度を受けた時の出力P,との比P,/P
.で表されるものである。
このクロストークの低減のため膜状圧電体l6の平面形
状は、測定面l2に平行な面において感知軸Gを対称の
中心とする点対称でなければならない。第1図に示した
例では円形となっているが、これ以外に上記条件を満た
す平面形状としては、例えば第3図ないし第8図に示す
ようなものがある。第3図は平行四辺形、第4図は正方
形、第5図は楕円、第6図は正六角形、第7図は八角形
、第8図は円環形である。これらの図において符号Gは
いずれも感知軸Gを示す。これらの平面形状はすべて感
知軸Gを対称の中心とする点対称となっている。勿論、
これら以外の平面形状でも上記条件を満たせば採用可能
である。
このような圧電体積層ブロノクl3の上には、慣性質量
部として機能する剛体からなる荷重体19が一体に固着
されている。この荷重体19は加速度を受けて変位し圧
電体積層ブロノクl3に歪みまたは応力を生ぜしめるも
ので、その重量はセンサの単位加速度当たりの電気的出
力に関係するため、特に限定されることはないが、圧電
体積層ブロンク13にクリープを生じせしめない範囲と
される。荷重体I9と圧電体積層ブロソク13の積層物
の固着は、エポキン系接着剤などによって行われる。
また、この荷重体l9については、その立体形状がクロ
ストロークを低減するうえで重要である。
まず、荷重体l9の圧電体積層ブロノクl3の端部電極
14と接する面(以下、底面と言う。)は感知軸Gに対
して正確に垂直であり、かつ底面の平面形状が感知軸G
を対称の中心とする線対称である必要がある。よって、
この条件を満たす形状としては先の膜状圧電体l6の平
面形状と同様に例えば第2図ないし第7図に示すものが
採用できる。ただし、圧電体積層ブロソク13と荷重体
19との組み合わせにおいて、荷重体l9の底面の平面
形状と膜状圧電体16の平面形状とは必ずしも同一形状
である必要はなく、例えば膜状圧電体l6の平面形状が
正方形で、荷重体l9の底面の平面形状が円形の組み合
わせであってもよく、後述するように感知軸Gを同じく
すればかまわない。
また、同時に荷重体l9は、感知軸Gを通り、底面に垂
直な無数の平面で断面した時にすへての断面について感
知軸Gを対称軸とする線′l:I称である必要がある。
この線対称の条件を満たすものとしては、第9図ないし
第15図に示すものがある。
第9図に示したものは板状であり、第10図のものは柱
状、第11図は錐状、第12図のものは球を平面で切り
取ったもの、第13図のものは楕円体を平面で切り取っ
たもの、第14図のものは柱状の内部に空間を形或した
もの、第15図のものは柱体と板体とを組み合わせたも
のである。これらの図において、符号Sは底面を示し、
Gは格知軸と一致する対称軸である。また、この線対称
の条件を満たす荷重体19は、したがってその重心が感
知軸G上に位置することになる。
また、荷重体l9は、その全体が同質の材料からなるも
のの他に、異なる材料からなる複合材で形戊することも
できるが、この場合には、それぞれの材料が強固に固着
し、全体として剛体とみなしうるちのであることが必要
であり、それぞれが加速度を受けて別の変位を起こすも
のであってはならない。
そして、このような条件、すなわち対称性を有する荷重
体l9はその対称軸を圧電体積層ブロノクl3の対称中
心に一致させて、言い換えれば感知軸G上に圧電体積層
プロ,ク13の対称中心と荷歪体l9の対称軸とを一致
させて配置され、固着されている。
このようなセンサはその台座l1を被測定物に取り付け
られて用いられ、その感知軸G方向の加速度を測定する
ことができる。
第16図は、この例のセンサの出力取り出しのための結
線方法を示すものであり、圧電体積層ブロノクl3の2
つの端部電極14.14を互いに接続して一方の出力取
り出し用端子とされ、中間電極15を他方の出力取り出
し用端子とされている。
この構成の七ンサにあっては、台座Ifと圧電体積層ブ
ロノク13と荷重体19とを単に積層したものであるの
で、構造が簡単であり、製造が容易となり、小型化も可
能となる。
また、膜状圧電体16の平面形状が感知軸Gを対称中心
とする点対称であり、荷重体l9の底面の平面形状が感
知軸Gを対称中心とする点対称であり、同時に荷重体1
9の立体形状が感知軸Gを通る平面においてすべて感知
軸Gを対称軸とする線対称であるので、クロストークが
微かである。
一般に、センサにその感知軸方向以外の方向ノ加速度が
加わった場合、ベクトル分解の法則によって感知軸に直
交する少なくとも二つの方向の戊分と感知軸方向の成分
とに分けられる。この感知軸に直交する方向の戊分は、
荷重体l9の重心に作用し、重心を中心とする曲げモー
メントが荷重体l9に働くことになる。このため、圧電
体積層ブロックl3、すなわち個々の膜状圧電体l6・
・・の一部には圧縮力が作用し、残部には引張力が作用
することになる。個々の膜状圧電体16は、圧縮力と引
張力とで反対符号の電荷を生じるが、この電荷量が等し
ければ互いに打ち〆肖されて出力が出力されなくなる。
したがって、個々の膜状圧電体l6に互いに大きさが等
しい圧縮力と引張力とが作用すれば、膜状圧電体l6か
らの出力はゼロになり、感知軸方向以外の方向の加速度
を検出しなくなる。
この発明では、膜状圧電体I6および荷重体l9のそれ
ぞれの形状に、上述のような対称性を持たせていること
から、感知軸G方向以外の加速度が加わっても個々の膜
状圧電体l6・・には等しい大きさの圧縮力と引張力と
が作用することになって、個々の膜状圧電体16・・か
らの出力がなく、クロストークが極めて小さいものとな
る。
また、このセンサは、その測定可能周波数の上限が高く
、測定可能周波数帯域が広いものとなる。
この種のセンサの測定可能周波数の上限はセンサの共振
周波数によって定まる。この発明でのセンサの共振周波
数は、その構造から台座1lと荷重体l9との間に存在
するもの、すなわち膜状圧電体16・・、接着剤層、端
部電極14,14、中間電極15などの弾性率を荷重体
l9の質量で除した値に比例するため、従来の振動膜型
のセンサの共振周波数に比べて2桁以上高くなり、キロ
ヘルツのオーダーとなる。但し、接着剤層の弾性率が低
くなると共振周l皮数が低下するので、留意すべきであ
る。
このため、圧電体積層ブロックl3自体およびこれと台
座I1および荷重体19との固着に使われる接着剤につ
いては、接着剤層の弾性率をEAs総厚さを【Aとし、
膜状圧電体16の弾性率をE,、総厚さをtpとしたと
き、次の式で表される関係を満足する必要がある。
(EA/tA) / (EP/tP)≧0.  1この
式の意味するところは、加速度によって荷重体19に生
じた力が接着剤層によって吸収緩和されることなく個々
の膜状圧電体l6・・・によく伝わるための条件であり
、上式の値が0.1未虜となると接着剤層による吸収緩
和が無視できなくなり、上述のように共振周波数が低下
し、測定可能周波数帯域を狭めることなる。
なお、接着剤の種類が異なり、弾性率も異なる場合には
、それぞれの接着剤層での弾性率と厚さの比を求め、こ
れを合計して上式に代入すればよい。
したがって、接着剤としてはエポキシ系、フェノール系
、シアノアクリレート系などの硬化型で、弾性率の高い
ものを遺択すべきであり、ゴム系などの粘着型は不適切
である。
また、このセンサにあっては、圧電体積層ブロソク13
の積層シー}17.17が、複数枚の膜状圧電体16・
・・を積層したものであるので、センサ出力電圧が大き
くなり、高感度となる。このセンサの出力Vは、中間金
属l5と端部電極l4とに挟まれた膜状圧電体l6・・
・の厚さを【、圧電定数をd,誘電率をε、加わる応力
をσとすると、V=dσt/ε で示されることになり、膜状圧電体16の積層枚数を多
することによって、簡単にVを大きくすることが可能と
なる。
またさらに、このセンサでは焦電効果による出力が生じ
ない。すなわち、2つの積層シ一ト17,17間では、
膜状圧電体16・・・の枚数が等しく、その総厚みもほ
ぼ等しく、分極方向が互いに逆方向(反対方向)てある
ため、圧電体積層ブロノク13の両端部電極14.,1
4間にΔtの温度差が生じた場合、一方の端部電極l4
と中間電極l5との間にはΔt/2の温度差が生じ、中
間電極l5と他方の端部電極l4との間にも等しくΔL
/2の温度差が生じる。そして、中間電極l5を境界と
して積層ンート17.17の分極方向が逆方向であるの
で、一方の積層シー}17では△t/2の温度差によっ
て■の焦電効果による電圧が生じると、他方の積層ンー
ト17では同じ(−Vの焦電効果による電圧が生じるこ
とになる。そして、第16図に示すような出力取り出し
の結線を行っているので、VとーVとが相殺されて出力
端子には、焦電効果による出力が表れないことになる。
よって、温度変化に伴って加速度による出力が変動する
ことがなくなり、温度特性が良好となる。
以下、具体例を示して作用効果を明確にする。
(実施例l) 台座として厚さ1mmのアルミナ基板を用いた。
膜状圧電体として、厚さ110μm,縦5.0mm、t
#5.ommのボリフノ化ビニリデンンート(弾性$2
.7xlO” Pa)を用い、これの1枚をそのまま1
枚の積層7−トとした。この積層シートを2枚用い、端
部電極として厚さ30Ilm、縦50+++e+, f
lJli5. OIIvの銅箔を3枚用いて、第2図に
示すような圧電体積層ブロノクを作った。この圧電体積
層ブロックをアルミナ基板の台座上に積層し、この上に
さらに厚さ4.Osv、縦5.01、@5.0+em、
重さ0.8gの黄銅製の荷重体を対称軸を一致させて積
層し、センサとした。積層にはすべてエポキシ系接着剤
(弾性率1.6X10” Pa)を使用した。1層の厚
さは約10μmである。端部電極および中間電極の結線
は第l6図に示したとおりである。
(実施例2) 実施例lにおいて、ボリフッ化ピニリデンシ一トを2枚
正しく重ねて積層して1枚の積層ノートとし、この積層
シートを2枚用いて圧電体積層プロ,クを作った以外は
同様にしてセンサを作製した。
(比較例1) 実施例lのセンサにおいて、中間電極を有することなく
、両端部電極をそのまま出力端子としたもの。
(比較例2) アルミナ基板上に実施例lで用いたものと同じ1枚のボ
リフッ化ビニリデンンートを積層し、この上に同様の荷
重体を対称軸を一致して積層してセンサとした。(特顎
平kl 13255号に記載のセンサ) これら4個のセンサについて、加振周彼1100Hz、
加振加速度IGの正弦波連続加振試験を行い、この試験
中雰囲気温度を下記の条件で変化させた時の出力を測定
した。
20゜C(室温) ↓1分間急加温 40℃ ↓1分間温度保持 室温まで放冷 結果を第1表に示す。
第1表における出力は、 各例のセンサにおいて 加温前 (時間O分) の出力をそれぞれ1とした相 対値で示してある。
第 1 表 また、 室温での各例のセンサの出力は第2表に示す通りである
第 2 表 第1表および第2表の結果から明らかなように、この発
明のセンサは雰囲気温度の急激な変動があっても、焦電
効果による出力がなく、加速度に基づく出力に変動を与
えることがほとんどなく、温度特性が優秀であることが
わかる。また、出力電圧を高めて高11とすることら可
能であることがわかる。
また、いずれのセンサについても、そのクロストークは
3〜5%の範囲であり、測定可能周波数帯域は、0.1
Hz〜2KHzであった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明の圧電型加速度センサは
、被測定物に剛に取り付けられる台座と、この台座の感
知軸に垂直な測定面に固着された膜状圧電体と、この膜
状圧電体上に固着され、慣性重量部として作用する剛体
からなる荷重体を有し、膜状圧電体は、その平面形状が
、前記測定面に平行な面において感知軸を対称の中心と
する点対弥であり、かつ偶数枚が積層された積層物とさ
れ、この積層物の両端にはそれぞれ端部電極が設けられ
、積層枚数をn (n=2.4,6.8……)としたと
き、そのn/2枚目とn/2+1枚目との間に中間電極
が間挿され、この中間電極を境界として積層された膜状
圧電体の厚さ方向の分極方向が互いに逆方向とされ、両
端部電極と中間電極との間の電位差を検知出力とするよ
うにされ、 荷重体は、それの膜状圧電体に接する面の平面形状が感
知軸を対称の中心とする点対称であり、かつ感知軸を通
り、前記測定面に垂直な無数の平面で断面した時、すべ
ての断面について感知軸を対称軸とする線対弥としたも
のであるので、構造が簡単であり、小型化を計ることが
容易であり、温度特性が擾秀であり、高出力とすること
ちでき、またクロストークが極めて少ないものとなる。
さらに、1則定可能周波数帯域が広く、測定用途に合致
した設計が容易であり、設計の自由度が大きいなどの効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の圧電型加速度センサの一例を示す分
解斜視図、 第2図はこの発.明における圧電体積層ブロックの例を
示す斜視図、 第3図ないし第8図はいずれもこの発明で用いられる膜
状圧電体の平面形状の例を示す平面図、第9図ないし第
15図はいずれもこの発明で用いられる荷重体の立体形
状の例を示す断面図、第16図はこの発明での出力取り
出しのための結線を示す図、 第17図は従来の圧電型加速度センサの例を示す概略構
戎図である。 11  ・・・・台座、 1 G 2・・・・測定面、 ・・・・感知軸、 3・・・圧電体積層ブロノク、 4−・・・端部電極、 5・ ・・中間電極、 6・・・・・膜状圧電体、 7・・・・・積層ソート、 9・・・・・・荷重体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被測定物に剛に取り付けられる台座と、この台座
    の感知軸に垂直な測定面に固着された膜状圧電体と、こ
    の膜状圧電体上に固着され、慣性質量部として作用する
    剛体からなる荷重体を有し、膜状圧電体は、その平面形
    状が、前記測定面に平行な面において感知軸を対称の中
    心とする点対称であり、かつ偶数枚が積層された積層物
    とされ、この積層物の両端にはそれぞれ端部電極が設け
    られ、積層枚数をn(n=2、4、6、8……)とした
    とき、そのn/2枚目とn/2+1枚目との間に中間電
    極が間挿され、この中間電極を境界として積層された膜
    状圧電体の厚さ方向の分極方向が互いに逆方向とされ、
    両端部電極と中間電極との間の電位差を検知出力とする
    ようにされ、荷重体は、それの膜状圧電体に接する面の
    平面形状が感知軸を対称の中心とする点対称であり、か
    つ感知軸を通り、前記測定面に垂直な無数の平面で断面
    した時、すべての断面について感知軸を対称軸とする線
    対称であることを特徴とする圧電型加速度センサ。
  2. (2)請求項(1)記載の圧電型加速度センサにおいて
    、各膜状圧電体間、端部電極ならびに中間電極と積層物
    との間および端部電極と台座ならびに荷重体との間が接
    着剤で固着され、これらの接着剤層の総厚さをt_A、
    その弾性率をE_Aとし、膜状圧電体の総厚さをt_P
    、その弾性率をE_Pとして、下式の関係を満足するこ
    とを特徴とする圧電型加速度センサ。 (E_A/t_A)/(E_P/t_P)≧0.1
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100389213B1 (ko) * 2001-02-02 2003-06-27 이봉교 속도맥파 및 가속도맥파 검출장치용 압전센서 및 그제조방법

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