JPH03259750A - 圧電型加速度センサ - Google Patents

圧電型加速度センサ

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JPH03259750A
JPH03259750A JP5835390A JP5835390A JPH03259750A JP H03259750 A JPH03259750 A JP H03259750A JP 5835390 A JP5835390 A JP 5835390A JP 5835390 A JP5835390 A JP 5835390A JP H03259750 A JPH03259750 A JP H03259750A
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electrodes
electrode
piezoelectric
fixed
pedestal
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JP5835390A
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Takayuki Imai
隆之 今井
Shiro Nakayama
中山 四郎
Satoshi Kunimura
國村 智
Katsuhiko Takahashi
克彦 高橋
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野−1 この発明は膜状圧電体を用いた圧電型加速度センサに係
り、特に焦電効果による出力変動を低減したものに関す
る。
「従来の技術」 圧電型加速度センサには、材料によって大別すれば、無
機・セラミックスの圧電体を加速度感知部に用いたもの
と、ポリマ系の圧電体を用いたものがある。
無機・セラミックス系のセンサは、精度が良く、使用可
能温度範囲が広い等の利点があるか、衝撃によって破壊
しやすく、小型化しにくい等の問題がある。これは、チ
タン酸ジルコン酸塩系セラミソり圧電体による加速度セ
ンサを例にして考えるに、感知部を焼結によって成形ず
ろために小型化が困難であるとともに、感知部の物性と
しての脆さが耐衝撃性を損なっていると考えられろ。
一方、ポリマ系のセンサは、公開された特許公報や一般
に11)販されているセンサによれば、圧電性ポリマの
ノートのみならず、無機・セラミックス系圧電体の粉体
をポリマ中に分散さ貝た混和物のノートを用いたもので
あって、耐衝撃性は改善されているか、必ずしも小型で
はなく、測定可能な周波数帯域が狭く、クロスト−りが
悪く、正味の出力感度が低い等の問題がある。
なお、前述した加速度センサの一例として、特開昭56
−10258号公報に開示されたものが知られている。
この加速度センサは第25図に示すように、圧電ポリマ
製の振動膜1をその周縁部で環状の枠体2に固定し、振
動膜1の中心部の両面に慣性質量として機能する荷重体
3を設(′、11枠体2を台座4に固定してなるもので
ある。
ところが、この構造の加速度センサにおいても、ポリマ
製の振動膜1の周辺を固定した振動膜構造であり、ポリ
マの弾性率が低いことに起因し、感知軸Gに直行する方
向の加速度も検出してしまうために、前述のようなりロ
ストークの問題などを生じる欠点がある。
−に述のように圧電型加速度センサの性能は、圧電体の
材質およびセンサの構造と深くかかわっていると考えら
れる。
そこで本発明者らは、以上のような従来のセンサの欠点
を解消するために、被測定物に剛に取り付(:!られる
台座と、この台座の感知軸に垂直な測定面に固着された
膜状圧電体と、この膜状圧電体上に固着され、慣性質量
部として作用する剛体からなる荷重体を具備したことを
特徴とオるセンサを案出し、先に特願平]、−1] 3
255号として特許出願している。
かかるセンサは、構造が極めて簡単であり、感知軸方向
に直交する方向の加速度が加わった時のノイズ出力が極
めて小ざく、しかも、測定可能な周波数帯域が広いなど
の利点を有している。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、この新しいタイプのセンサにおいても以
下に説明するような不都合の解決が必要であった。
前記構造のセンサは、温度の変動によって膜状圧電体に
部分的に温度変化を生じろと、この温度分布に起因する
焦電効果によって余分な電気出力を生し、これがノイズ
出力となるので、周囲の温度変化が激しい場所での使用
は困難であった。
また、焦電効果によるノイズ出力は、周ρU数成分と1
.て(」低周波数側にあるので、バイパスフィルタを使
用−dるごとによってカットすることもできるが、そ・
5ケろと、低周波数側の加速度も測定できなくなるとい
う不都合があった。
そこで、本発明者らは、この焦電効果によるノイズ出力
低減策として、荷重体を固着した加速度検知用の膜状圧
電体の他に、荷重体を固着していない補償用圧電体を設
(1、膜状圧電体と補償用圧電体の出力を打ち消し合う
ように電気的に接続してなる加速度センサを光に提案(
、ている。
しかし、かかる加速度センサにおいても、車載用などの
温度変動が激しい条件で使用され、低Gかつ低周波の加
速度検知が要求される場合、温度変化などに対する出力
の安定性の面で不十分な屯があった。この理由は、加速
度検知用の膜状圧電体と補償用圧電体を同一材別製のも
のとした場合であっても、2つの圧電体の間に焦電定数
のわずかな差異があり、各々の比沃電率と絶縁抵抗も微
妙に異なるとともに、2つの圧電体の間で温度変化の仕
方ににわずかな違いを生じるので、激しい温度変動の元
では、これらのわずかな差異や変化であっても加速度の
測定値に影響を与えてしまうことが原因と思われる。
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、焦
電効果によるノイズ出力を低減することができ、温度変
化の激しい環境において使用することができる圧電型加
速度センサを提供することを目的とする。
[課題を解決するだめの手段−1 請求項Iに記載の発明は前記課題を解決するために、被
測定物に剛に取り付けられる台座と、この台座の測定面
に固着され両面に電極を備えた膜状圧電体と、前記膜状
圧電体上に固着され慣性質量部として作用する剛体から
なる荷重体とを備えてなり、前記膜状圧電体の表面側の
電極を複数の電極に分割し、これら複数の電極のうち、
一部の電極のみに荷重体を固着するとともに、荷重体を
固着した電極と荷重体を固着していない電極とを電気的
に接続してなるものである。
請求項2に記載の発明は前記課題を解決するために、被
測定物に剛に取り付けられる台座と、この台座の測定面
に固着され両面に電極を備えた膜状圧電体と、曲記膜状
圧電体」−に固着され慣性質量部として作用する剛体か
らなる荷重体とを備えてなり、前記膜状圧電体の表面側
の電極と裏面側の電極を各々複数の電極に分割し、膜状
圧電体の表面側の複数の電極のうち、一部の電極のみに
荷重体を固着し、荷重体を固着した電極と荷重体を固着
していない電極と膜状圧電体の裏面側の複数の電極とを
電気的に接続してなるものである。
以下、この発明の詳細な説明する。
第1図と第2図は、本発明のセンサの一例を示すもので
、台座Il上に、膜状圧電体13と荷重体14が積層さ
れて検知部Kが構成されている。
前記台座11はセンサの基体をなし、被測定物に剛に取
り付けられるもので、十分な剛性を有する材料、例えば
、鋼、黄銅、アルミニウムなどから作られている。また
、台座11をなす材料の弾性率は後述の膜状圧電体のそ
れ以」二とされ、台座11の厚さは膜状圧電体の数倍で
あることが望ましい。この例の台座11は直方体状に形
成されているが、台座IIの形状はこれに限られるもの
ではなく、板状、円柱状などの形状でもよい。
この台座11の表面(上面)は、平坦かつ平滑な測定面
となっている。この測定面は、このセンサの加速度の感
知軸Gに対して正確に垂直とされた垂直面である必要が
ある。
この台座11の測定面上には接着層を介して膜状圧電体
I3が台座11に対して−・体に強固に固着されている
。また、この膜状圧電体13と台座11との固着は、エ
ボギン系接着剤などの硬化型の接着剤を用いて行われる
この実施例の膜状圧電体13は、圧電性を有する+A利
からなる厚さ10〜100μmのフィルム状のものであ
って、その厚さが十分に均一でかつ全体が十分に均質な
ものが用いられる。圧電性を有する材料としては、ポリ
フッ化ビニリデン、ボロ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビ
ニル、ポリ塩化ビニル、ナイロン11やポリメタフェニ
レンイソフタラミドなどのナイロン、テトラフロロエヂ
レン、トリフロロエチレン、フッ化ビニルなどとフッ化
ヒエリデンとの共重合体、酢酸ビニル、ブ〔lピオン酸
ビニル、安息香酸ビニルなどとシアン化ビニリデンとの
共重合体、ポリフッ化ビニリデンとポリカーボネイトと
のブレンドポリマー、ポリフッ化ビニリデンとポリフッ
化ビニルとのブレンドポリマー等のポリマー系のほかに
、チタン酸金属塩、チタン酸ノルコン酸金属塩等の圧電
材料の粉末をポリマーに添加、分散したものなどが用い
られる。
前記膜状圧電体I3の表面(上面)には、電気出方散出
用のアルミニウム箔などからなり、膜状圧電体13の表
面の半分程度の面積を有する正方形状の電極Δ、+3が
固着され、膜状圧電体13の裏面(底面)には、裏面を
覆う電極Cが固着されている。なお、前記電極△、Bは
それらの間に数mm程度の(好ましくは3mm以下でで
きる限り小さな)間隔をあ()た状態で膜状圧電体13
の上面に固着されている。
そして、膜状圧電体13の表面側の電極Aの上には、慣
性質量部として機能する剛体からなる荷重体14が接着
層を介し、電極Δの」−面を覆って−・体に固着されて
いる。この荷重体14は加速度を受jJで変位し膜状圧
電体13に歪みまたは応力を生げしめるもので、そのM
 呈+Jセンザの単位加速腹当たりの電気的出力に関係
するノこめ、特に限定されることはないが、膜状圧電体
13にクリープを生じせしめない範囲とされる。荷重体
14と膜状圧電体I3の固着は、台座11と膜状圧電体
I3の固着と同様である。
第3図と第4図(j前記構造のセンサにおける各電極か
らの電気出力を得るための結線構造の−・例を示すもの
で、この例の結線構造では、膜状圧電体13の電極Δ側
と膜状圧電体13の電極B側にそれぞれ同一の温度変化
および同一・の歪が加わった場合、各電極A、Bに同一
・の電荷および電圧を発生4−ろことがら、これらの電
圧および電荷を打ち消すことができろように結線したも
のである。
即ち、この例では、膜状圧電体13の分極方向を第2図
に示4−ように上向きとしであるので、膜状圧電体13
の電極Aに引き出し線15を、電極Bに引き出(7線1
6をそれぞれ接続して電圧あるいは電荷出力を取り出]
」るように構成されている。
なお、前記膜状圧電体13とその両面に形成する電極の
形状は前記の例に限るものではない。例えば第5図に示
すよ・うに、膜状圧電体を正方形状に形成して電極A 
、 Bを大きさの異なる長方形状に形成しても良し)。
また、第6図に示すように膜状圧電体13を正方形状に
形成した場合に、電極Bを膜状圧電体13の外周に沿っ
て環状に形成し、その内側に電極Aを形成(7ても良い
し、第7図に示すように膜状圧電体13を円形状に形成
した場合に、電極Bを膜状圧電体I3の外周に沿って環
状に形成し、その内側に電極Aを形成しても良い。
また、第8図と第9図に示すように膜状圧電体13の裏
面側の電極を複数に分割することもできろ1、 第8図に示す例においては、長方形状の膜状圧電体13
の表面側を電極A 、Bに2分割した」―に、裏面側の
電極を正方形状の電極A’、I3’の2つに分割し)こ
例である。
第9図に示す例において(J、円形状の膜状圧電体13
の表面側を第7図に示す例の場合と同等に分割1.たJ
−に、膜状圧電体13の裏面側の電極を略円形状の電極
Δ′と環状の電極R’の2つに分割した例である。
なお、第5図〜第9図に示す構造の場合、荷重体14は
電極Aか電極Bのどちらか−・方の一ヒに固着する。
以」−1説明のように膜状圧電体および各電極の形状と
それらの結線構造は、第4図ないし第9図に1 示すように種々のものが考えられるが、これらの結線構
造ど電極の面積との間には一定の制限された関係がある
即ち、加速度センサにおいて電圧と17で出力を取り出
す場合、第4図〜第7図に示すような直列接続の構造で
は各電極の面積に関する制限は特に無く、自由に設定し
て良いが、第8図と第9図に示すような並列接続の構造
においては、電極Aと′電極Bの面積および電極A”と
電極B′の面積が全て等しいことが望ましし)。
また、加速度センサにおいて出力を電荷として取り出す
場合、第4図〜第7図に示す直列接続では、電極A、B
の面積が等しいことが望ましく、第8図と第9図に示す
並列接続では、電極Δ、BA’J3’の面積が全て等し
いことが望ましい。
なお、以上の説明では膜状圧電体13の電極を2つに分
割した例について説明したか、膜状圧電体I3の電極を
3つ以上に分割しても良いのは勿論である4、その場合
、分割した複数の電極」−に各々荷重体14を固着して
ら良く、1つの電極の−L2 に荷重体14を固着しても良い。
−・方、前記膜状圧電体13にあっては、その平面形状
がり[1ストークを低減する上で重要である。
この発明におけるタロストークと(J、センサの感知軸
G方向の加速度を受(Jた時の出力P、と、感知軸Gに
直交する方向の加速度を受(Jた時の出力P2との比P
 2/ P Iで表されるものである。
まず、膜状圧電体13の平面形状が、台座11の測定面
に平行な面において感知軸Gを対称の中心とする点対称
であることが好ましい。前記した例以外に」−記条件を
満たす平面形状としては、例えば第1O図ないし第15
図に示すようなものがある。第10図は平行四辺形、第
11図は長円形、第12図は楕円、第13図は正六角形
、第14図はへ角形、第15図は円環形である。これら
の図において符号Gはいずれも感知軸Gを示す。これら
の平面形状はすべて感知軸Gを対称の中心とする点対称
となっている。勿論、これら以外の平面形状でも−に記
条件を満たず形状を採用することが好ましい。
また、[)11重荷重体14については、その立体形状
がクロストークを低減するうえで重要である。
まず、荷重体14の膜状圧電体13と接する而(以下、
底面と言う。)は感知軸Gに対して正確に垂直であり、
かつ底面の平面形状が感知軸Gを対称の中心とする線対
称であることが好ましい。
よって、この条件を満たず形状としては先の膜状圧電体
13の平面形状と同様に例えば第10図ないし第15図
に示すものが採用できる。ただし、膜状圧電体13と荷
重体14との組み合イっせにおいて、荷重体14の底面
の平面形状と膜状圧電体I3の平面形状とは必ずしも同
一形状である必要はなく、例えば膜状圧電体13の平面
形状が正方形で、荷重体14の底面の平面形状が円形の
組ゐ合わ且であってもよい。
また、同時に荷重体1/Iは、感知軸Gを通り、底面に
垂直な無数の平面で断面した時にすべての断面について
感知軸Gを対称軸とする線対称である必要がある。この
線対称の条件を満たずものとしては、第16図ないし第
22図に示すものかある。第16図に示したものは板状
であり、第17図のものは柱状、第18図は錐状、第1
9図のものは球を平面で切り取ったもの、第20図のも
のは楕円体を平面で切り取ったもの、第21図のものは
柱状の内部に空間を形成したもの、第22図のものは柱
体と板体とを組み合イっせたものである。
これらの図において、符号Sは底面を示し、Gは感知軸
と一致する対称軸である。この線対称の条件を満た4−
荷重体14の重心は感知軸G」二に位置することになる
また、荷重体I4は、その全体が同質の材料からなるも
のの他に、異なる利1!:Iからなる複合材で形成する
こともできるが、この場合には、それぞれの飼料が強固
に固着し、全体として剛体とみなしうるものであること
が必要であり、それぞれが加速度を受(′Jで別の変位
を起こすものであってはならない。
そして、このような条件、すなわち対称性を有する荷重
体14はその対称軸を膜状圧電体13の対称中心に一致
させて、言い換えれば感知軸G」ニ5 に膜状圧電体13の対称中心と荷重体14の対称軸とを
一致さ刊て配置することが好ましい。
次に前記構成の加速度センサの作用について説明する。
第1図ないし第4図に示ず構成のセンサは台座11を被
測定物に取り(t uで用いられ、その感知軸G方向に
加速度が作用すると、荷重体14が膜状圧電体13に加
速度に応じた荷重を負荷し、この負荷(こ応した歪の発
生に基づいて膜状圧電体13の表面側の電極Aと裏面側
の電極Cとの間に電位差と電荷の差を生じる。ここで、
膜状圧電体13の電極Aは、加速度検知部Kにあり、上
に荷重体I4を有しているので、加速度に応した電位差
と電荷の差が得られるが、電極Bには荷重が乗−7てい
ないので、加速度を与えても電極I3と電極Cとの間に
電位差と電荷の差を生じることはない。
従って引き出し線15.16間において、電位差および
電荷の差を測定することにより加速度の大きさを測定す
ることができる。
しかし、加速度センサの設置環境において、加6 速度を与えなくとも、急激な温度変化を与えると、焦電
効果によって電極A、C間と電極3.0間にそれぞれ電
位差および電荷の差を生じる。
この時の電極Δ、0間と電極B、C間において電位差お
よび電荷の差は、同一の温度変動および同の応力状態の
変位に対して同一の電荷の差および電位差を生じ、これ
らが互いに4′Jシ消し合うことにより電位出力の差と
電荷出力の差(Jいずれも0となろ3、 また、電極△、C間と電極B 、 0間の相殺した出力
をセンサ出力としているために、台座11が変形するな
との原因によってコモンモードノイズ出力を生して0、
それらのノイズ出力を相殺4”ることてノイズ出力の値
を小さくするごとができろ。
一方、以上の構成のセンサにあ−)では、台座11と膜
状圧電体I3と電極A、B、Cと荷重体14とを雫に積
層したものであり、圧電体13に形成する電極層も一般
の成膜プロセスなどを適用できるので、構造が簡単で製
造が容易となり、小型化も可能となる。
第4図〜第7図に示す構造のセンサでは、膜状圧電体1
3の上面側の電極A、Bのみから出力の取り出しができ
るので、膜状圧電体の上下両面に出力端子を形成する場
合に比較して端子形成が容易であり、センサの製造が容
易な構造となっている。
また、膜状圧電体13の平面形状を感知軸Gを対称中心
とする点対称とし、荷重体14の底面の平面形状を感知
軸Gを対称中心とする点対称とし、同時に荷重体14の
立体形状を感知軸Gを通る平面においてすべて感知軸G
を対称軸とする線対称とすると、クロストークが微かで
ある。
一般に、センサにその感知軸方向以外の方向の加速度が
加わ−)た場合、ベクトル分解の法則によって感知軸に
直交する少なくとも二つ方向の成分と感知軸方向の成分
とに分(」られる。この感知軸に直交する方向の成分は
、荷重体■4の重心に作用し、重心を中心とする曲げモ
ーメンI・が荷重体14に働くことがある。このため、
膜状圧電体I3の一部には圧縮力が作用し、残部には引
張力が作用することになる。膜状圧電体I3には、圧縮
力と引張力とで反対符号の電荷を生じ、膜状圧電体13
の電極Aから生じる電位に差異を生じるが、前記反対符
号の電荷最が等しければ、電極層から発生ずる電位の値
は変動しない。
したがって、膜状圧電体I3に互いに大きさが等しい圧
縮力と引張力とが作用4〜れば、膜状圧電体13からの
出力変動はゼロになり、感知軸方向以外の方向の加速度
を検出しなくなる。
この発明の実施例で膜状圧電体13および荷重体14の
それぞれの形状に」−述のような対称性を持た■たちの
は、感知軸G方向以外の加速度が加イつっても膜状圧電
体13には等しい大きさの圧縮力と引張力とが作用する
ことになって、膜状圧電体I3からの出力変動がなく、
クロストークが極めて小さいものとなる。このようにク
ロスト−りを少なくするには、膜状圧電体I3を、感知
軸Gを対称の中心とする点対称配置することが好ましい また、このセンサは、その測定可能周波数の上9 限が高く、測定可能周波数帯域が広いものとなる。
この種のセンサの測定可能周波数の上限はセンサの共振
周波数によって定まる。
この発明でのセンサの共振周波数は、その+It 造か
ら台座11と荷重体I4との間に存在するもの、ずなわ
ち膜状圧電体I3、接着層、電極層の弾性率を荷重体1
4の質量で除した値に比例するため、従来の振動膜型の
センサの共振周波数に比べて2桁以−」−高くなり、キ
ロヘルツのオーダーとなる。
但し、接着剤層の弾性率が低くなると共振周波数が低下
するので、留意ずへきである。
このため、膜状圧電体13と台座IIおよび荷重体14
との固着に接着剤を用いるものでは、接着剤層の弾性率
をEA、厚さをtAとし、膜状圧電体13の弾性率をE
p、厚さをtpとしたとき、次の式で表される関係を満
足する必要がある。
(E A  / t、a、  )/ (E p/ Lp
) ≧ OIこの式の意味するところは、加速度によっ
て荷重体14に生じた力が接着層によって吸収緩和され
ることなく膜状圧電体I3に伝わるための条件0 であり、上式の値が0.1未満となると接着層による吸
収緩和が無視できなくなり、」−述のように共振周波数
が低下し、測定可能周波数帯域を狭めることなる。
なお、−4−式における接着層の厚さは、台座11と荷
重体14との間の存在するケベての接着層の厚さの合計
を言う。また、接着剤の種類が異なり、弾性率も異なる
場合には、それぞれの接着層での弾性率と厚さの比を求
め、これを合計して一ヒ式に代入すればよい。
したがって、接着剤としてはエボギン系、フェノール系
、シアノアクリレート系などの硬化型で、弾性率の高い
ものを選択すべきであり、ゴム系などの粘着型は不適切
である。また、導電性接着剤を用いることもできる。
なお、前記実施例においては、膜状圧電体13として単
層のものを用いたが、膜状圧電体I3は多層構造のもの
でも差し支えない。また、第23図に示すように、極性
の異なる膜状圧電体3031を中間電極32を介して積
層し、積層された膜状圧電体30.3]の十王両面に分
割電極Δ1BOを形成してなるバイモルフエレメント3
5を形成して、膜状圧電体13の代わりにこのバイモル
フエレメント35を用いても良い。
次に以下に示す各構造のセンサを作成し、各センサを後
述する試験に供した。
「実施例I」 厚さ5mmのアルミニウム板の台座を複数枚用意し、こ
れらの上面に、厚さ100μmのPVDF圧電フィルム
をエボギノ系接着剤で接着しノコ。PV I) r;”
圧電フィルムの両面の電極として、第4図に示すパター
ンと同一パターンを切って形成した電極を用いた。更に
電極の」Lに]Ogのしんちゅう製の荷重体をエボギノ
系接着剤で固着してセンサを構成し、後述する試験に供
した。なお、センサの電極面積は、電極Aと電極Bの面
積をいずれも1cm2とした。
「実施例2−1 実施例Iで作成したセンサとほぼ同等の構造を有12、
電極形状と膜状圧電体の形状のみを第5図に示すパター
ンと同じ形状に形成したセンサを作成した。この構成の
センサでは、電極Aの面積を] cm2、電極Bの面積
を0 、5 cm’とした。
「実施例3」 実施例Iで作成したセンサとほぼ同等の構造を有し、電
極形状と膜状圧電体の形状のみを第6図に示すパターン
と同じに形成したセンサを作成した。この構成のセンサ
では、電極Aと電極Bの面積をいずれも] cn+2と
した。
「実施例4」 実施例1で作成したセンサとほぼ同等の構造を何し、電
極形状と膜状圧電・体の形状のみを第7図に示すパター
ンと同じパターンに形成したセンサを作成した。この構
成のセンサでは電極Aの面積を] cm’、電極Bの面
積を1..5cm2とした。
[実施例5」 実施例1で作成したセンサとほぼ同等の構造を有し、電
極形状と膜状圧電体の形状のみを第8図に示すパターン
と同じパターンに形成したセンサを作成した。この構成
のセンサでは電極Aと電極3 Bの面積をいずれも1.cm2とした。
1実施例6−1 実施例1で作成したセンサとほぼ同等の構造を有し、電
極形状と膜状圧電体の形状のみを第9図にdlずパター
ンと同じにしたセンサを作成した。
この構成のセンサでは電極Δの面積をl cm2、電極
Bの面積を1.5cm2とした。
[比較例1−.1 実施例1で用いた台座と同等の台座」二に、両面全部に
電極を形成したパターンのないP V I) F圧電フ
ィルムを接着し、更にその」二に10gの荷重体を接着
してセンサを構成した。p V I) F圧電フイルノ
、の厚ざは100μm1 その面積は] cm2である
「比較例21 1−下両面を全面電極とした同一面積のI〕VDI?圧
電フィルムを台座上に2枚接着し、そのうち、1枚のフ
ィルムに第24図に示すように荷重体を接着し、第24
図に示すように結線してセンサを構成した。
4 「比較例3」 実施例1と同等の構造で電極間距離を5mmとした構成
のセンサを作成した。
以」二の構造を採用した各側のセンサについて、以下の
ような測定試験を行った。
■基本出力測定試験 各電極をインピーダンス変換回路を介して1. Gあた
りのセンサの基本出力を測定した。(mV/G)■温度
変動測定試験 前記構成の加速度センサをパッケージに組み込んだもの
を60Wの白熱電燈から20cm離間した位置に設置し
、白熱電燈を1秒間照射した時にどの程度の出力変動を
生じるか測定した。(mV)以上の測定結果を第1表に
示す。
(以下、余白) 第 表 第1表から、本発明例の加速度センサは、比較例の加速
度センサと比較するといずれも温度変化に応じた出力変
動を小さく抑えることができることが判明した。
また、比較例3のセンサでは、電極間の距離が大きすぎ
ろために、P V I) F圧電フィルムの温度上昇の
不均一性により焦電出力が多少比てしまったものと思わ
れろが、比較例1,2の加速度センサよりは出力変動割
合が小さくなっている。
「発明の効果−1 以」二説明1.たように本発明(j1台座と膜状圧電体
と電極と荷重体をイ晶えてなり、膜状圧電体表面の電極
のみ、あるいは表裏面の電極を複数に分割し、表面側の
1つの電極−1−に荷重体を固着1.ているので、加速
度が作用した場合、荷重体を固着した電極から出力を得
ろことができ、加速度以外の熱的原因などて電極にノイ
ズ出力が生じた場合、分割した電極に生じるノイズ出力
をnち消して解消することができる。従って環境温度の
急激な変化が生じても、焦電効果によるノイズ出力を大
幅に少なくすることができ、加速度の測定精度を向−1
−さ且ろことかできる。
更に、膜状圧電体の−1−面側の電極のみに端子を形成
することで出力の取り出しがてきるのて、膜状圧電体の
上下両面に端子を形成する場合に比較して製造上宵利な
特徴がある。
また、加速度以外の原因による肉圧電体の電荷を打ち消
12合うようにしてセンサ出力とするために、温度変動
以外のコモンモードノイズ、例えば、台座の変形により
生じるノイズ出力を小さくすることができる効果がある
7 更にまた、この発明のセンサは台座と膜状圧電体と荷重
体を積層して固着したものであるので、構造が簡単で小
型化も容易にできる。更に、クロスト−りが極めて少な
く、測定可能周波数帯域が広く、測定用途に合致し2八
設計が容易で設計の自由度が大きいなとの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ない1.第4図は本発明の一実施例を示ずt)の
で、第1図(」側面図、第2図は斜視図、第3図は分割
電極の結線図、第4図は膜状圧電体の表裏面の電極を示
す図、第5図ないし第9図はそれぞれ膜状圧電体の表裏
面の電極の変形例を示す図、第10図ないし第15図は
それぞれ膜状圧電体の平面形状の変形例を示す図、第1
6図ないし第22図はそれぞれ荷重体の断面形状の変形
例を示4−図、第23図はバイモルフエレメントを示す
断面図、第24図は比較例の加速度センサの結線図、第
25図は従来の加速度センサを示す断面図てあ8 K・検知部、11・・台座、13・・・膜状圧電体、1
4 荷重体、G・・感知軸、I 5,16・引き出し線
、Δ、B、A′、B′ 電極。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被測定物に剛に取り付けられる台座と、この台座
    の測定面に固着され両面に電極を備えた膜状圧電体と、
    前記膜状圧電体上に固着され慣性質量部として作用する
    剛体からなる荷重体とを備えてなり、前記膜状圧電体の
    表面側の電極を複数の電極に分割し、これら複数の分割
    した電極のうち、一部の電極のみに荷重体を固着すると
    ともに、荷重体を固着した電極と荷重体を固着していな
    い電極とを電気的に接続してなることを特徴とする圧電
    型加速度センサ。
  2. (2)被測定物に剛に取り付けられる台座と、この台座
    の測定面に固着され両面に電極を備えた膜状圧電体と、
    前記膜状圧電体上に固着され慣性質量部として作用する
    剛体からなる荷重体とを備えてなり、前記膜状圧電体の
    表面側の電極と裏面側の電極を各々複数の電極に分割し
    、膜状圧電体の表面側の複数の電極のうち、一部の電極
    のみに荷重体を固着し、荷重体を固着した電極と荷重体
    を固着していない電極と膜状圧電体の裏面側の電極とを
    電気的に接続してなることを特徴とする圧電型加速度セ
    ンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1993013426A1 (en) * 1991-12-23 1993-07-08 Elf Atochem North America Inc. Multi-mode accelerometer
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JP2014178125A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Fuji Koki Corp 圧力センサ

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