JPH0320673A - 圧電型加速度センサ - Google Patents

圧電型加速度センサ

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Publication number
JPH0320673A
JPH0320673A JP15602189A JP15602189A JPH0320673A JP H0320673 A JPH0320673 A JP H0320673A JP 15602189 A JP15602189 A JP 15602189A JP 15602189 A JP15602189 A JP 15602189A JP H0320673 A JPH0320673 A JP H0320673A
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JP
Japan
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pedestal
load body
load
piezoelectric
sensing axis
Prior art date
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Pending
Application number
JP15602189A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Takahashi
克彦 高橋
Shiro Nakayama
中山 四郎
Satoshi Kunimura
國村 智
Takayuki Imai
隆之 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分!44P :1 この発明は膜状圧電体を用いた圧電型加速変センサに係
り、特に焦電効果に起因するノイズの発生を抑えたもの
に関ケる。
〔従来の技術〕
従来の圧電型加速度センナ(以下、センサと略記する。
)の一例として、第17図に示すものが知られている。
このセンサは特開昭56−10258号公報に開示され
たもので、圧電性ボリマーなどの圧電材料からなる円板
状の振動膜Iをその周禄部で環状の枠体2に固定し、振
動膜1の中心の両面に慣性質量として機能する荷重体3
を設け、枠体2を台座4に固定したものである。
そして、このセンサでは、振動膜lの膜゛面に直交し、
荷重体3の中心を通る軸が加速度の感知軸Gとなってい
る。
このようなセンザでは、その台座4を被測定物に取り付
けることにより、被測定物の感知軸G方向の加速度変化
を検知することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このセンサにあっては、感知軸G方向に
直交する方向の加速度が加わった際にも、荷重体3がそ
の方向に変位し、振動膜1に歪が生じて電気的出ツノが
生じてしまう欠点があった。
また、構造が複推で、製造が面倒である不都合もあり、
測定可能な周波数帯域が狭く、その変更も困難である欠
点もあった。
このような従来のセンサの欠点を解消するため、本発明
者等は、被測定物に剛に取り付けられる台座と、この台
座の感知軸に垂直な測定面に固着された膜状圧電体と、
この膜状圧電体上に固着され、慣性質量部として作、用
する剛体からなる荷重体から構成され、膜状圧電体の平
面形状が、前記測定面に平行な面において感知軸を対称
の中心とする点対称であり、荷重体は、それの膜状圧電
体に接する面の平面形状が感知軸を対称の中心とする点
対称であり、かつ感知軸を通り、測定面に垂直な無数の
平面で断面した時、すべての断面について感知軸を対称
軸とする線対称としたことを特徴とするセンサを案出し
、先に特許出願している。
かかるセンサは、構造が極めて簡単であり、感知軸方向
に直交する方向の加速度が加わった時のノイズ出力が極
めて小さく、しかも測定可能な周波数帯域が広いなどの
利点を有している。
しかしながら、この新しいタイプのセ.ンザにおいてら
以下のような不都合の解決が必要であった。
前記構造のセンサの電気出力は、荷重体の質量に応じて
変化するので、比重の大きな物質、例えば,銅、黄銅な
どの金属材利を用いることによってより高い出力が得ら
れる。ところが、台座の材料として、より安価で加工性
に富むプラスチック材料を用いると、金属とプラスチッ
クといった、熱伝導度の異なる部材で膜状圧電体を挾む
構成となるので、センサの設置場所に温度変化が生じた
場合、膜状圧電体の表.裏面に温度差が生じることで焦
電効果による電気出力が発生してしまい、ノイズ出力が
発生する問題があった。
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、焦
電効果に起因するノイズ出力が発生しないようにした圧
電型加速度センサを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
請求項lに記載の発明は前記課題を解決するために、被
測定物に剛に取り付けられる台座と、この台座の感知軸
に垂直な測定面に固着された膜状圧電体と、この膜状圧
電体に形成された電極と、前記膜状圧電体上に固着され
、慣性質量部として作用する剛体からなる荷重体を有し
、 膜状圧電体の平面形状が、前記測定面に平行な而におい
て感知軸を対称の中心とする点対称であり、荷重体が、
それの膜状圧電体に接する面の平面形状が感知軸を対称
の中心とする点対称であり、かつ感知軸を通り、前記測
定面に垂直な無数の平面で断面した時、すべての断面に
ついて感知軸を対称軸とする線対称であるたともに、 前記荷重体が、質量の異なる複数の分割荷重体を感知軸
の軸方向に沿って一体に積層してなり、前記膜状圧電体
に固着される分割荷重体の厚さをt.w,M伝導度をK
w、前記台座の厚さをta、台座の熱伝導度をKBとし
て54下式の関係を満足するようにし、たちのである。
0.8(K  a  /  t  B  )  ≦ (
K.  w/  t.v)  ≦ 1.2(K  B 
 /  t  B  )以下、この発明を詳1,ク説明
する。
第1図はこの発明のセンサの一例を示すもので、図中符
号l1は板状の台座である。この台座ll社センサの基
体をなし、被測定物に剛に取り付けられるもので、十分
な剛性を有し、安価で加工性に寓む材料、例えば、プラ
スチック、あるいはガラスwL維などで強化されたプラ
スチックなどから形成されている。また、台座11をな
す材料の弾性率は後述の膜状圧電体のそれ以上とされ、
台座11の厚さは膜状圧電体の数倍以上であることが望
ましい。この例の台座1lは板状に形成されているが、
台座1lの形状はこれに限られるものではなく、直方体
状、円柱状などの形状でもよい。
この台座11の一つの表面は、平坦かつ平滑な4り定面
12となっている。この測定面l2は、このセンサの加
速度の感知軸Gに対し,て正確に垂直とされた垂直面で
ある必要がある。
この台座11の測定面l2上には膜状圧電体l3が台座
IIに対j2て一体に強固に固着されている。
嘆状圧電体l3は、匡電性を有する材料からなる主に厚
さI. O〜100μmのフィルム状のものであって、
その厚さが十分に均一でかつ全体が十分に均質なものが
用いられる。圧電性を有する材料としては、ボリフッ化
ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン、ボリフッ化ビニル、
ポリ塩化ビニル、ナイロン1lやポリメタフエニレンイ
ソフタラミドなどのナイロン、テトラフ口口エチレン、
トリフロロエチレン、フッ化ビニルなどとフッ化ビニリ
デンとの共重合体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
安息香酸ビニルなどとンアン化ビニリデンとの共重合体
、ボ“lフッ化ビニリデンとポリカーボネイトとのブレ
ンドボリマー、ボリフッ化ビニリデンとボリフソ化ビニ
ルとのブレンドボリマー等のボリマー系のほかに、チタ
ン酸金属塩、チタン酸ジルコン酸金属塩等の圧電材料の
粉末をボリマーに添加、分散したものなどが用いられる
この膜状圧電体l3の上面(表面)には、電気出力取出
用のアルミニウム箔などからなる電極層(図示略)が設
けられるとともに、膜状圧電体13の底面(裏面)にも
同様の電極層か設けられている。
そして、この膜状圧電体l3と台座IIとの固着は、エ
ボキシ系接着剤などの硬化型の接着剤を用いて行われる
また、前記膜状圧電体l3にあっては、その平面形状が
クロストークを低減する上で重要である。
この発明におけるクロストークとは、センサの感知軸G
方向の加速度を受けた時の出力P1と、感知軸Gに直交
する方向の加速度を受(プた時の出力P,との比P 2
/ p .で表されるものである。
まず、膜状圧電体l3の平面形状が、4り定而l2に平
行な面において感知軸Gを対称の中心とする点対称でな
ければならない。第l図に示す例では長方形となってい
るか、これ以外に上記条件を満たす平面形状としては、
例えば第2図ないし第7図に示すようならのろくある。
第2図は平行四辺形、第3図は円形、第4図は楕円、第
5図は正六角形、第6図は八角形、第7図は円環形であ
る。これらの図において符号Gはいずれも感知軸Gを示
す。これらの平面形状はずへて感知軸Gを対称の中心と
する点対称となっている。勿論、これら以外の平面形状
でら上記条件を満たせば採用可能である。
このような膜状圧電体13の上には、慣性質量部として
機能する剛体からなる荷重体l4が一体に接着されてい
る。この例の荷重体14は分割荷重体14aと分割荷重
体+4bと分割荷重体14cとから構或されている。
荷重体l4は、全体が剛体からなるもので、この例では
3つの分割荷重体1 4a.,L 4b.1 4cがい
ずれも剛体からなる。ただし、台Illをガラス繊維入
りエボキシ樹脂などのプラスチックから形成した場合は
、分割荷重体14aも同等のプラスチックから、あるい
は、前言己プラスチックと熱伝導率の近い材料で形戊す
るものとし,、分割荷重体14bを黄銅などの比重の大
きな金属材料などから形戊する。ここで分割荷重体14
aの構戒材料を選定する場合、台fullの構戊材料の
熱伝導度と分割荷重体14aの構威材料の熱伝導度の差
異は、以下の式の関係とする。即ち、分割荷重体14a
の厚さをtw,熱伝導度をKw、台座の厚さをtB、熱
伝導度をKBとすると、 0.8(KB/t B ) ≦ (Kw/tw) ≦ 
1.2(K.s/tn)なる関係を満足することが好ま
しい。台座11と分割荷重体14aの厚さと熱伝導度が
、この式の範囲外になるようであると、センサ出力に焦
電効果によるノイズ出ノノが大きく出るようになるので
好ましくない。なお、台座1lをプラスチックなどの比
重の小さい材料で形戊するとともに分割荷重体1 4.
 aを台座11と同等の比重の小さい材料で形成した場
合、分割荷重体14bを比重の大きな金属材料などで形
戚し、膜状圧電体l2に十分な負荷を与え、十分な電気
出力を取り出・j−ことができるようにすることが好ま
しい。
[司記分割F1重体1.4bはその重量が他の分割荷重
体14a,14cに比較して大きく、この分割荷重体1
4bが荷重体l4の全体重量に匹敵する質量に設定され
る。また、荷重体l4を構成ずろ分割荷重体1 4a,
1 4b.l 4cはそれぞれが強固に固着し、全体と
して剛体とみなしうるちのであることか必要であり、そ
れぞれが加速度を受けて別の変はを起こすものであって
はならない。
荷重体l4は加速度を受けて変位し膜状圧電体l3に歪
みまたは応力を生せしめるもので、その重量はセンサの
単位加速度当たりの電気的出力に関係するため、特に限
定されることはないが、膜状FIJ体13にクリープを
生じせしめない範囲とされる。荷重体14と膜状圧電体
l3の固着は、台座11と膜状圧電体13の固着と同様
である。
また、この荷重体14については、その立体形状がクロ
ストークを低減するうえで重要である。
まず,荷重体l4の膜状圧電体13と接する面(底面)
は感知軸Gに対して置確に垂直であり、かつi民面の平
面形状が感知軸Gを対称の中心とする線文・1称である
必要がある。共って、この条件を満たす形状としては先
の膜状疋電体l3の平面形状と同様に例えば第2図ない
し第7図に示すものが採}}1できる。ただし、膜状圧
電体13と荷重体l4との相み合わせにおいで、荷重体
l4の底面の平面形状と膜状圧電体13の平面形状とは
必ず1,も同一形状である必要はなく、例えば膜状圧電
体l3の平面形状が正方形で、荷重体l4の底面力平面
形状が円形の組み合わせであってもよく、後述するよう
に感知軸Gを同じくすればかまわない,、 11た、同時に荷重体14は、感知軸Gを通り、底面に
乗直な無数の平面で断面l2た時にすべての断面(:つ
いて感知![11 Gを対称軸とする線対称である必要
がある。この線対称の条件を満たすものとし,てjヨ、
第8図ないし第14図に示すものかある。
第8図に示したものは板状ごあり、第9図のものは柱状
、第10図は錐状、第it図のものは球を平面で切り取
ったもの、第12図のものは楕円体を平面で切り取った
もの、第13図のものは柱状の内部に空間を形戊したも
の、第14図のもの;よ住体と板体とを組み合わせたも
のである。これらの図にJ′5いて、符号Sは底面を示
し、Gは感知軸とー・致する対称軸である。この線対称
の条件を1潟たす荷重体l4の重心は感知軸GEに位置
することになる。
そして、このような条件、すなわち対称性を有する荷重
体l4はその対称軸を膜状圧電体13の対称中心に一致
させて、言い換えれば感知軸G′r.に膜状圧電体】3
の対称中心と荷重体14の対称軸とを一致させて配i+
ffされ、固着されている。
なお、分割荷重体14cあるいは分割荷重体l4dご)
固着方法は、任意であり、接着剤による貼り合わせ法、
溶融物質の滴下による形成法、メッキ法により電気化学
的に析出する方法などのいずれの方法を用いてら良い。
市J記構戊のセンザはその台座Itを彼測定物に取り付
けて用いられ、その格知軸G方向に加速度が作用すると
、荷重体1・tが膜状圧電体l3に加速度に応じた荷重
を負尚し,、この負荷に応じた歪の発生に基づいて膜状
圧電体13の表面側と裏面側jJo電位差を生じる。こ
の・”d位差でもって加速;ダの大小を測定することが
できる, この構1衣のセンサにあ)では、台座l1と膜状f″F
電休l3と荷徂体14とを単{こ積層したものであり、
圧電体13に形成十ろ電極ち一般の成膜ブロゼスなどを
適用できる/T)で、構造が簡単で製造か容易となり、
小型イ11も可能となる。
* f:=、膜状圧電体13f:″)平面形状が感知軸
Gを対称中心とする点対称であり、荷重体14の底面の
平ifri形状が感知軸Gを対称中心とする点対称で.
ちり、同時に荷重体14の立体形状が感知軸GをiIN
る平面ζ,ごおいてナベC感相輔Gを対称軸とする掠付
弥であるので、クaストー・クか微かであるう一般に、
センサにその感知軸方向以外の方向の力l速度が加わっ
た場合、ベクトル分解の法則?こよって感知軸に直交す
る少なくとも二つ方向の成分と感知軸方向の戎分とに分
けられる。この感知軸に直交する方向の成分は、荷這体
I4の重心に作用し、重心を中心どする曲げモーメント
が荷重体l4に働くことになる。このため、膜状圧電体
13の一部には圧縮力が作用し,残部には引張力が作用
することになる。膜状圧電体13には、康縮力と引張力
とで反対符号の電荷を生じるが、前記反対符号の電荷量
が等シ,:+れば、山力は変動しない。
したがって、膜状圧電体l3に互いに大きさが等しい圧
縮力と引張力とが作用すれば、膜状圧電体l3からの出
力変動はゼロになり、感知軸方向以外の方向の加速度を
検出しなくなる。
この発明では、膜状圧電体13および荷重体I4のそれ
ぞれの形状に、一L述のような対称性を持たせているこ
とから、感知軸G方向以外の加速度が加わっても膜状圧
電体13には等しい大きさの圧縮力と引張力とが作用す
ることになって、膜状圧電体l3からの出力変動がなく
、クロストークが極めて小さいものとなる。このように
クロス1・ークを少なくするには、分割1i極を感知軸
Gを刻称の中心とする点対称配置することが好ましい。
また、このセンザは、その測定可能周波数の上限が高く
、測定可能周波数帯域が広いものとなる。
この種のセンサの測定可能周波数の上限はセンサの共振
周波数によって定まる。この発明でのセンサの共振周波
数は、その構造から台座1lと荷重体14との間に存在
するもの、すなわち膜状圧電体I3、接着層、電極層の
弾性率を荷重体14の質量で除した値に比例するため、
従来の脹動膜型のセンサの共振周波数に比べて2桁以」
二高くなり、キロヘルツのオーダーとなる。但し、接着
剤層の弾性率が低くなると共振周波数が低下するので、
留意すべきである。
このため、膜状圧電体l3と台座11および荷重体l4
との固着に接着剤を用いるものでは、接着剤層の弾性率
をEA,厚さをtAとし、膜状圧電体13の弾性率をE
p、厚さをtpとしたとき、次の式で表される関係を満
足する必要がある。
(EA /t A ) /(Ep/t p)≧0.1こ
の式の意味するところは、加速度によって荷重体14に
生じた力が接着層によっ七吸収緩和されることなく膜状
圧電体I3に伝わるための条件であり、上式の値か0.
1未満となると接着層による吸収緩和が無視できなくな
り、上述のように共振周波数が低下し、測定可能周波数
帯域を狭めることなる。
なお、上式における接着層の厚さは、台座11と荷重体
l4との間の存在するすべての接着層の厚さの合計を言
う8また、接着剤の種類が異なり、弾性率も異なる場合
には、それぞれの接着層での弾性率と厚さの比を求め、
これを合計して上式に代入すればよい。
したがって、接着剤としてはエボキシ系、フェノール系
、シアノアクリレート系などの硬化型で、弾性率の高い
ものを選択すべきであり、ゴム系などの粘着型は不適切
である。また、導電性接着剤を用いることもできる。
また、前記構成のセンザが設置場所の温度変化により加
熱または冷却された場合、加熱過程において、あるいは
、冷却過程において、膜状圧電体12の下方の台座1l
と上方の分割荷重体14aとの間に温度差が生じること
が考えられるが、台座1lの+lI戚材料と分割荷重体
14aの構戊材料の熱伝導率の差異が前述した式の範囲
に入り、膜状圧電体【2の表面側の電極と裏面側の電極
への熱伝導の速度差が少なくなり、両N極に生じる温度
差が十分に小さくされるので、温度差によって膜状圧電
体l2に生じる焦電効果の出力が少なくなり、ノイズ出
力を低減できる効果がある。
なおまた、台座1lと分割荷重体14aのいずれにも軽
量のプラスチックを用いた場合、全体を小型軽量化でき
る。しかも、分割荷重体14.bとして十分な質量のも
のを用いれば、膜状圧電体1lに付加される荷重も十分
に大きくすることができ、その場合、小型軽量化した上
で電気出力も十分に大きくすることができる。
ところで、膜状圧電体l3上に固着する分割荷重体は前
記実施例の如く3つには限らない。第15図は分割荷重
体14aと1.4bのみを膜状圧電体l3に固着した例
であり、第16図は分割荷重体1 4a.l 4b.1
 4c,!. 4dを膜状圧電体l3に固着した例であ
る。
以下、具体例を示して作用効果を明確にする。
厚さI mmのガラス繊維人リエポキン樹脂板を台座と
し、この台座に厚さIl07lm,l辺10mmの正方
形状の圧電シートを接着した。圧電シートには、ボリフ
ッ化ビニリデンフイルムを用い、その表裏面にアルミニ
ウム蒸着電極層を形成したものを用いた。さらにこの圧
電シートの上に、厚さ1mmのガラス繊維入りエボキシ
樹脂層をエボキシ系接着剤で接着し、更にその上に、厚
さが5mmの黄銅製の分割荷重体を圧電シートの対称軸
と荷重の対称軸が一致するようにエボキン系接着剤で接
着した。また、この分割荷重体を固着したところて所定
の11口速度を加えて出力を測定する仮測定を行い、そ
の際の出力が許容範囲よりも低いものについては、前記
分割荷重体より質量が小さい分割荷重体を更に固着し、
出力を許容範囲内に納める調整を行った。以上の構成の
加速度センサを実施例lとする。
(比較例■) 前記実施例Iの構造において、台座上に固着する1層目
のエボキシ樹脂層と3層目の分割荷重体を省略し、台座
−ヒに厚さが5mmの黄銅性の分割荷重体のみを接着し
て形成したものを比較例■とする。
(比較例酊) 実施例Iで用いたものと同等の台座と圧電シートを用い
、圧電シーI・の上に、ガラス繊維入りエボキシ樹指か
らなる厚さ0.5mmの分割荷重体と黄銅製の厚さ5m
mの分割荷重体を接着したものを比較例■とした。
前記各例のセンサについて、loOHz,IGの正弦波
を加えた状態で試験雰囲気温度を室温(20°C)から
30秒後に60℃になるように加熱し、30秒間60℃
に保持し、その後放冷した。この時の各例のセンサの出
力の変化を測定し、その結果をそれぞれの試料の初期出
力をIとした相対値で第1表に示す。
(以下、余白) 第  1  表 以上の結果を得ることができ、本発明に係る実施例のセ
ンサの出力が熱的に安定していることが明らかになった
また、前記各例で用いたガラス#a維入りのエボキシ樹
指の熱伝導度は1.2W/m’c、黄銅の熱伝導度はI
 O 6 W/m’cであるので、各例の熱伝導度と厚
さの関係を前記した下式に当てはめて計算すると以下の
ようになる。
0.8(K r3/ t B)≦(Kw/tw)≦1.
2(K B/ L B )実施例I 台座:(K8/LB)=1.2/ 1=1.2、分割荷
重体:(Kw/Lw)= l .2/ I = l .
2、比較例n 台座(KB/ts)−1 .2/l = 1 .2、分
割荷重体(K w/ tw) = 106/ 5= 2
 1 . 2、比較例■ 台座+(Ka/tB)=I.2/1=1.2、分割荷重
体:(Kw/tw)= 1 .2 /0.5= 2 .
4、これらの数値比較により、実施例Iのセンサのみが
前記式に合致する熱伝導度と厚さの値を有し、この場合
にノイズ出力が小さくなっていることが明らかになった
〔発明の効果〕
以上説明したようにこの発明は、膜状圧電体を挾むよう
に設けられる台座と分割重量体を熱伝導度の近いものか
ら形成し、加熱時や冷却時に膜状圧電体の両面の電極間
に温度差が生じにくいようにしたので、焦電効果による
ノ゛イズ出力の影響を排除することができる。従ってセ
ンサの設置場所に温度変化が生じた場合であっても、ノ
イズ出力の少ない出力の安定した高性能の加速度センサ
を得ることができる。
また、この発明のセンサは台座と膜状圧電体と荷重体゛
を積層して固着したものであるので、構造h< I i
liで小型化も容易にでキる、更に、クロスト一クが極
めて少なく、i++定可能周波数帯域が広く、測定用途
に合致した設計が容易で設計の自由,度か大きいなどの
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の−・実施例の一郎を破断した斜視図
,.第2図ないし第7図はいずれしこの発明で用いられ
る膜状圧電体の平面形状の例を示す図、第8図ないし第
14図はいずれもこの発明で用いられる荷重体の立体形
状を示す断面図、第15図と第16図はこの発明の方法
を説明するためのもので、第15図は4つの分割荷重体
を積治した状態を示す斜視図、第16図は2つの分割荷
重体を積層した状態を示す斜視図、第17図は従来の加
速度センザを示す断面図である。 1l・・・台座、l2・・・測定而、[3・・・膜伏圧
電体、1 4−=荷重体、148、14b.l4c−分
割荷重体、G・・・感知軸。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 被測定物に剛に取り付けられる台座と、この台座の感知
    軸に垂直な測定面に固着された膜状圧電体と、この膜状
    圧電体に形成された電極と、前記膜状圧電体上に固着さ
    れ、慣性質量部として作用する剛体からなる荷重体を有
    し、 膜状圧電体の平面形状が、前記測定面に平行な面におい
    て感知軸を対称の中心とする点対称であり、荷重体が、
    それの膜状圧電体に接する面の平面形状が感知軸を対称
    の中心とする点対称であり、かつ感知軸を通り、前記測
    定面に垂直な無数の平面で断面した時、すべての断面に
    ついて感知軸を対称軸とする線対称であるとともに、 前記荷重体が、質量の異なる複数の分割荷重体を感知軸
    の軸方向に沿って一体に積層してなり、前記膜状圧電体
    の直上に固着される1つの分割荷重体の厚さをtw、熱
    伝導度をKw、前記台座の厚さをtB、台座の熱伝導度
    をKBとして、下式の関係を満足することを特徴とする
    圧電型加速度センサ。 0.8(KB/tB)≦(Kw/tw)≦1.2(KB
    /tB)
JP15602189A 1989-06-19 1989-06-19 圧電型加速度センサ Pending JPH0320673A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6495946B1 (en) * 1999-06-19 2002-12-17 Robert Bosch Gmbh Piezoelectric actuator for positioning with heat dissipating inactive end section

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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