JPH0354476A - 2軸角速度・加速度センサの信号処理装置 - Google Patents
2軸角速度・加速度センサの信号処理装置Info
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Abstract
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Description
関し、特に、ディジタル・デモジュレータを用いて2軸
角速度・加速度センサ〈以下、マルチセンサ(登録商標
名)と称する)の信号処理を行う装置に関する。本発明
による装置は、例えば航空機、飛翔体等における慣性誘
導装置、姿勢制御装置等に利用される。
が一部模式的に機能ブロック図の形態で示される。
されるような構造を有するセンシングエレメント(ピッ
クオフ) P/0 ,該ビックオフをジャイロ・ホイー
ル・サプライ (GWS)からの信号に基づいて回転駆
動するモータM1スリップリングSR,ビックオフP/
Oの回転位置を検出するためのフォトセンサPS,該フ
ォトセンサの出力信号を増幅するバッファ増幅器BA等
を含んで構或されている。
回転数の情報を含む。このうち、回転数信号は位相基準
信号発生器に人力され、そこでO゜基準信号と90゜基
準信号が生或される。また、角速度および加速度信号は
それぞれ、増幅器・フィルタを介して1対のデモジュレ
ータ(0゜基準信号および90゜基準信号用)に人力さ
れ、それぞれデモジュレートされた後、さらに増幅器・
フィルタを通り、角速度信号(X軸、Y軸)および加速
度信号(X軸、Y軸)として出力される。つまり、従来
のマルチセンサの信号処理は、全波整流型デモジュレー
夕を用いて、搬送波信号(角速度および加速度信号)に
対し0゜および90゜基準信号を用いてその符号を判定
するようになっている。
される。この構成は特願昭63−189657号明細書
に開示されている。
モジュレーション人力信号)を示し、その電圧レベルを
VとするとV=K−cos(ωt−φ)で表される。た
だし、ωはビックオフ(第4図参照)の回転角速度また
は角周波数、φは検出される信号(ベクトル)が固定座
標X軸となす角である。INVはモジュレーション入力
信号MSを反転するインバータ、Sl,S2はアナログ
スイッチを示し、該アナログスイッチはそれぞれ1対の
スイッチS11, SL2;S21, S22からなり
、一方Sll, S21がオン状態の時、他方S12.
S22はオフ状態となっている。
,OM2はデモジュレートされた信号、NSは搬送波と
なる入力信号MSの角周波数ωと等しい角周波数ωの矩
形波からなる基準信号、PLLは基準信号NSに応答し
て0゜基準信号P1と90゜基準信号P2を出力する回
路を示す。
, S2を介してローパスフィルタLPFI, LPF
2に導かれる。この場合、0゜基準信号P1または90
゜基準信号P2が“H′″レベルの時は各アナログスイ
ッチSl, 32 におけるスイッチSll. S21
がオンし、人力信号MSがそのままローバスフィルタL
PFI, LPF2に入力される。一方、0゜基準信号
P1または90゜基準信号P2が“し”レベルの時は各
アナログスイッチSl, S2 における他方のスイッ
チS12, S22がオンし、インバータINVで反転
された入力信号MSがローパスフィルタLPFI, L
PF2に入力される。
IまたはP2の半周期毎に変化する゛′H”レベルまた
は“し”レベルの信号に応じて、その時のV=K−CO
S(ωt一φ)の人力信号MSの極性を変化させてデモ
ジュレーションを行う。このデモジュレート後の信号(
アナログスイッチの出力)波形と位相角φとの関係が第
6図(a)〜(C) に示される。
ーション人力信号ベクトルの方向および大きさを知るこ
とができる。このデモジュレート後の信号をローパスフ
ィルタLPFI, LPF2を通して低域ろ波し、さら
にアナログ/ディジタル(A/D)変換器CONでA/
D変換を行った後、制御処理装置CPυに送り、例えば
前述したような姿勢制御等に利用する。
のマルチセンサに対し4個のデモジュレー夕を用意しな
ければならず、しかもPLL回路等を用いて0゜および
90゜の基準信号を作ることが必要であった。このこと
は、回路構或を全体的に複雑にするので、好ましいとは
言えない。
信号NSにより入力信号MSをアナログスイッチSL,
32でスイッチングし、ローバスフィルタLPFI.
LPF2を通してデモジュレート信号を得ているので
、アナログスイッチのスイッチング速度の変動に起因す
るオフセット電圧の変動、アナログICのドリフトに起
因するオフセット電圧の変動が大きいという問題が生じ
る。さらに、得られたデータをディジタルで処理するた
めにA/D変換を行うが、この時に誤差が増大するとい
う不都合が生じる。
れたもので、比較的簡易な構成で、アナログ信号特有の
オフセット電圧変動に起因する影響を少なくすると共に
、A/D変換に伴う精度の劣化を解消することができる
マルチセンサの信号処理装置を提供することを目的とし
ている。
角速度・加速度センサ)からのアナログ信号を早い段階
でディジタル信号に変換してディジタル・デモジュレー
ションを実現することにより解決される。
処理装置は、2軸角速度・加速度センサからの複合ベク
トル信号をディジタル化するA/D変換回路と、前記複
合ベクトル信号と同じ周期をもつ基準信号に応答し、該
基準信号に位相同期させてディジタル正弦波信号を発生
する正弦波信号発生手段と、該ディジタル正弦波信号と
前記A/D変換回路からのディジタル信号との乗算を行
うディジタル乗算手段と、該ディジタル乗算手段の出力
の低周波成分を通過させるディジタルフィルタ手段とを
具備し、前記A/D変換回路は、前記複合ベクトル信号
から角速度信号、第1の加速度信号または第2の加速度
信号のいずれかを選択するマルチプレクサと、該マルチ
プレクサの出力信号をサンプル・ホールドする回路と、
該サンプル・ホールドされた信号をディジタル化する回
路とを含むことを特徴とする。
回路はさらに外部からの温度情報の信号をディジタル化
し、上記信号処理装置はさらに、該A/D変換回路から
のディジタル温度情報に基づき較正データを得るデータ
較正部と、該データ較正部からの較正データに基づき前
記基準信号および前記ディジタルフィルタ手段の出力信
号を較正する手段を具備する。
が変化し、検出ベクトルの大きさに応じてその振幅がモ
ジュレートしているので、この複合ベクトル信号をA/
D変換回路において適当な時間間隔でサンプリングする
ことにより、該複合ベクトル信号に対応したディジタル
信号が得られる。一方、複合ベクトル信号と同じ周期を
もつ基準信号に位相同期させて該基準信号の1周期内を
所定時間間隔をおいて区切り、その時間位置に対応した
正弦波の値(cosまたはsinの値)を正弦波信号発
生手段からディジタル値で出力する。次いで、これらA
/D変換された複合ベクトル信号とディジタル正弦波信
号とを乗算し、この乗算の結果の出力の低周波或分を通
過させることにより、デモジュレーション信号(COS
φまたはsinφ)を得ることができる。
階においてディジタル信号に変換し、信号処理をディジ
タル形式で行っているので、アナログ信号特有のオフセ
ット電圧変動に起因する影響を少なくすることができ、
比較的簡易な構或でありながらA/D変換に伴う精度の
劣化を抑制することが可能となる。
いては、添付図面を参照しつつ以下に記述される実施例
を用いて説明する。
一実施例の全体構或が示される。
される太い矢印はアドレスバスを示す。
該マルチセンサの出力1a. lbはフィルタ2を介し
てA/D変換回路4に入力される。この場合、センサ出
力1a(lb)は第3図に示す複合ベクトル信号であっ
て、1個のマルチセンサ10a (10b)に対し角速
度信号と2つの加速度信号(互いに位相的に90゜ずれ
ている)の3つからなる。従って、2個のマルチセンサ
la,lbからは合計6チャネルの信号がフィルタ2を
介してA/D変換回路4に入力される。3a,3bは回
転体(第3図に示すセンシングエレメント;ビックオフ
)の回転位置基準信号(ディジタル信号プロセッサの割
込み信号となる)、8は温度情報等を含むアナログ信号
を示し、A/D変換回路4に入力される。
・ホールド回路42と、A/Dコンバータ43と、論理
回路部44とを含んで構戊されている。マルチプレクサ
41は、論理回路部44からの選択信号SELに応答し
てマルチセンサからの各出力信号あるいは外部からのア
ナログ信号8のいずれかを選択する。また、サンプル・
ホールド回路42は、論理回路部44からのサンプリン
グ信号SPLに応答してマルチプレクサ4Iの出力信号
をサンプル・ホールドする。A/Dコンバータ43は、
このサンプル・ホールドされた信号を論理回路部44か
らの開始制御信号SOCに応答してディジタル化し、そ
してA/D変換動作を終了すると終了信号EOCを発生
する。このディジタル化された信号は、論理回路部44
を介してディジタル信号プロセッサ6に入力され、デモ
ジュレートされる。
4図参照)に駆動信号MDを供給するジャイロ・ホイー
ル・サプライ、12はディジタル信号プロセッサ6を制
御するための論理回路部、l3は該論理回路部l2の動
作に必要なクロックを発振するオシレー夕、14は制御
処理装置7との間に介在されたインタフェース部、15
はディジタル信号プロセッサ6の動作を規定したプログ
ラム等を格納しているROM,そして、16はデモジュ
レーションの際に授受されるデータ等を一時的に格納す
るRAMを示す。制御処理装置7は、ディジタル信号プ
ロセッサ6により得られたデモジュレーション信号を、
例えば前述したような姿勢制御等に利用するためのもの
である。
および作用について第2図を参照しながら説明する。な
お、図示の例では本発明に係わる部分の構戊のみが示さ
れ、また第1図における論理回路部l2およびインタフ
ェース部14は省略されている。
に対応している。ディジタル信号プロセッサ6は、正弦
波信号(cos/sin信号)発生手段5と、回転位置
基準信号3a, 3bに応答してcos/sin信号発
生手段5の位相同期を行うディジタルP L L61と
、A/D変換回路4からのディジタル入力信号M[lと
cos/sin信号発生手段5からのディジタル正弦波
信号cos, sinとを乗算する乗算手段621,6
22と、該乗算手段621. 622の出力の低周波或
分のみを通過させるディジタルフィルタ631.632
と、A/D変換回路4からのディジタル温度情報TP
に基づき較正データを得るデータ較正部9と、該較正デ
ータに基づいてディジタルP L L61の出力および
ディジタルフィルタ631, 632の出力を較正する
データ較正手段としての加算器641, 642. 6
43 とを含んでいる。
され、基準信号3a, 3bのl周期内の時間位置に対
応したCOSまたはsinの値をディジタル形式で出力
する。較正データ部9は、FROMにより構威され、予
めセンサの温度情報ga, 8bにより必要な較正情報
を記憶しておき、各温度に対応したA/D変換回路4か
らのアドレスにより読み出してディジタル形式の較正デ
ータを出力する。
位相同期したディジタルの信号REFを得て、該基準信
号の1周期を所定の間隔でタイミングをとり、パルスを
発生している。このパルスは、加算器641において較
正データ部9からの較正データと加算されて較正され、
その結果はアドレスとしてCOS/sin信号発生手段
5のFROMに供給される。これによって、該アドレス
に対応したメモリ内容が読み出される。メモリ内容とし
ては、l周期(2π)について所定角度の間隔でその角
度に対応するCOSおよびsinの値が記憶されている
。乗算手段621, 622においては、cos/si
n信号発生手段5のFROMから読み出したディジタル
正弦波信号cos, sinと、センサ出力1a,lb
をA/D変換したディジタル入力信号MOとが乗算され
る。
、φは位相角である。乗算手段621における乗算は、
FROMからのCOSωtに関しては、VX=K −
cosωt ◆cos(ωt−φ〉= (1/2)・K
−COSφ + (1/2)・K−cos(2ωt一φ)となり、乗
算手段622におけるsinωtの乗算に関しては、 ■,=K◆ S1nωt ICOS(ωt−φ)= (
1/2) ・K − sinφ+(1/2)・K−S
ln(2ωt −φ)となり、(1/2)・K・ co
sφおよび(1/2)・K・sinφが得られる。これ
は、例えば回転している角度センサまたは加速度センサ
からの検出値の固定座標系(X, Y)での値となる。
2) ・K −sin( 2 ωt −φ)については
、ディジタルフィルタ631,632で容易に打ち消す
ことができる。ディジタルフィルタリングした後、A/
D変換回路4でディジタル信号に変換した温度情報TP
を基に較正係数を較正データ部9から読み出し、加算器
642, 643でこれらを加算することによりデータ
較正をして、制御処理装置7に送出する。
からのアナログ信号を早い段階(前段フィルタを通した
直後)においてマルチプレクスし、かつサンプル・ホー
ルドしてディジタル信号に変換し、装置内での信号処理
は実質的にディジタル形式で行っている。そのため、ア
ナログ信号に特有のオフセット電圧変動に起因する影響
を少なくすることができ、A/D変換に伴う精度の劣化
を抑制することができる。
して複数個のデモジュレー夕を用意しなければならない
といった不都合、を解消することができるので、回路構
戊の簡素化に有利なものとなる。
のオフセット電圧変動に起因する影響を少なくすること
ができると共に、比較的簡易な構戒でありながら精度の
高いものが得られる利点を有する。また、ディジタル信
号が直接得られるので、A/D変換に伴う精度の劣化を
解消することができる。
実施例の全体構戊を示すブロック図、第2図は第1図に
おけるディジタル信号プロセッサの、本発明に係わる部
分の構戊を示すブロック図、 第3図はマルチセンサを説明するための図、第4図は従
来形におけるマルチセンサの信号処理方式を説明するた
めの、一部模式的に示した機能ブロック図、 第5図は第4図におけるデモジュレータ部の構或を詳細
に示すブロック図、 第6図(a)〜(C) は第5図におけるアナログス
イッチの出力を説明するための信号波形図、である。 (符号の説明) la, lb・・・複合ベクトル信号、2.2a,2b
・・・フィルタ、3a,3b・・・回転位置基準信号、
4・・・A/D変換回路、5・・・正弦波(cos/s
in)信号発生手段、6・・・ディジタル信号プロセッ
サ、7・・・制御処理装置、8a, 8b・・・温度情
報信号、9・・・データ較正部、10a. 10b・・
・2軸角速度・加速度センサ(マルチセンサ) 、41
・・・マルチプレクサ、42・・・サンプル・ホールド
回1m、43・・・A/Dコンバータ、621,622
・・・ディジタル乗算手段、631. 632・・・デ
ィジタルフィルタ手段、641, 642. 543・
・・加算器、cos,sin・・・ディジタル正弦波信
号、REF・・・ディジタル基準信号、MD・・・ディ
ジタル人力信号、TP・・・ディジタル温度情報信号、
X,Y・・・デモジュレーション信号。 第4図{こみけるデモジュレー夕部の構成を詳細に示す
ブロック図15121
Claims (1)
- 1.2軸角速度・加速度センサ(10a、10b)から
の複合ベクトル信号(1a、1b)をディジタル化する
アナログ/ディジタル変換回路(4)と、 前記複合ベクトル信号と同じ周期をもつ基準信号(RE
F)に応答し、該基準信号に位相同期させてディジタル
正弦波信号(cos、sin)を発生する正弦波信号発
生手段(5)と、 該ディジタル正弦波信号と前記アナログ/ディジタル変
換回路からのディジタル信号(MD)との乗算を行うデ
ィジタル乗算手段(621、622)と、該ディジタル
乗算手段の出力の低周波成分を通過させるディジタルフ
ィルタ手段(631、632)とを具備し、 前記アナログ/ディジタル変換回路は、前記複合ベクト
ル信号から角速度信号、第1の加速度信号または第2の
加速度信号のいずれかを選択するマルチプレクサ(41
)と、該マルチプレクサの出力信号をサンプル・ホール
ドする回路(42)と、該サンプル・ホールドされた信
号をディジタル化する回路(43)とを含むことを特徴
とする2軸角速度・加速度センサの信号処理装置。 2、前記アナログ/ディジタル変換回路(4)はさらに
外部からの温度情報の信号(8a、8b)をディジタル
化し、 前記信号処理装置はさらに、該アナログ/ディジタル変
換回路からのディジタル温度情報(TP)に基づき較正
データを得るデータ較正部(9)と、該データ較正部か
らの較正データに基づき前記基準信号および前記ディジ
タルフィルタ手段の出力信号を較正する手段(641、
642、643)を具備することを特徴とする請求項1
に記載の信号処理装置。
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ID=16248605
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