JPH0354224A - 分枝ポリカーボネートの製法 - Google Patents

分枝ポリカーボネートの製法

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JPH0354224A
JPH0354224A JP13867690A JP13867690A JPH0354224A JP H0354224 A JPH0354224 A JP H0354224A JP 13867690 A JP13867690 A JP 13867690A JP 13867690 A JP13867690 A JP 13867690A JP H0354224 A JPH0354224 A JP H0354224A
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    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/20General preparatory processes
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    • C08G64/307General preparatory processes using carbonates and phenols
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    • C08G75/28Polythiocarbonates

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は分枝ポリカーボネート組成物およびその製造方
法に係る。さらに特定的にいうと、本発明は、改良され
た溶融体強度を有する分技ボリヵーボネート組成物およ
びそれらを芳香族環状ポリカーボネートオリゴマーから
溶融平衡化プロセスで製造する方法に係る。
容積の大きい中空物品や大きなパネルの製造などのブロ
ー成形用途に使用するのに適したポリヵーボネート樹脂
は、高い溶融体強度(形状保持性)および高い剪断感受
特性、たとえば約2.  0より大きいメルトインデッ
クス比(MIR)および約3,0より大きい復素粘性率
比(R*)を灯することが必要とされる。このような特
性を得るためには臨界的な分技度をもったポリカーボネ
ートが必要とされる。
高い溶融体強度特性を示し、したがってブロー戊形用途
に適する分枝ポリカーボネート、たとえばビスフェノー
ル−A ( rBPAJ)  ポリカーボネートが不均
一界面重合プロセスで製造することができるということ
は公知である。分子内に3個以1二のヒドロキシ基を有
する多価フェノール、たとえば1,1.1−トリス− 
(4−ヒドロキシフェニル)エタン(THPE) 、1
,3.5−トリス− (4−ヒドロキシフェニル)ベン
ゼン、1.4−ビス− [ジー (4−ビドロキジフエ
ニル)フエニルメチル]ベンゼンなどを、界面重合で製
遣される高い溶融体強度のブロー成形可能なポリカーボ
ネート樹脂用の分技化剤と【,て使用することは米国特
許第Re,27,682号および第3,799,953
号(こすで{こ:己栽されている。
不均一界面重合法によって分枝ポリカーボネートを製造
する他の公知方法としては、分技化剤として塩化シアヌ
ルを使用するもの(米国特許第3,541,059号)
、分枝二価フェノールを使用するもの(米国特許第4,
469,861号)、3 3−ビス− (4−ヒドロキ
シアリール)一オキシンドール類を使用するもの(米国
特許第4,185.009号)がある。さらに、分技ア
ルキルアシルハロゲン化物および/または酸で末端がキ
ャッピングされ特性が改良されているとされている芳香
族ポリカーボネートが米国特許第4,431,793号
に二己載されている。
また、トリメリト酸三塩化物も分枝ポリカーボネートの
界面重合法による製造で分技化剤として使用されている
。たとえば、前述の米国特許第Re27.682号およ
び第3,799,953号を参照されたい。トリメリト
酸三塩化物は分技化剤として良好な機能を果たすが、形
成される芳香族エステル鮎合は、おそらくは光フリース
反応によって、黄変を起こす可能性がある。製造される
分枝ポリカーボネートの多くは透明性と黄変回避が市要
な課題である包装用途や二枚重ねシートに使用されるの
で、カーボネート結合だけをもつ分枝ポリカーボネート
を製造する代替法が求められている。
上記の界面重合プロセスは、通常、ポリカーボネートを
有機相中に回収することになる混合水一有機系で行なわ
れる。普通、連鎖停止剤または分子量調節剤の存在下で
二価フェノールをカーボネート荊駆体と反応させる。分
枝化剤は分枝ポリカーボネートの製造の際にコモノマー
として使用される。
現在分技ポリカーボネートを製造するのに使われている
界面重合法では、適正なメルト(溶融体)レオロジー特
性(すなわち、現状の用途では3,6〜3.9のR*)
を得るのに充分な量で分枝化剤を使用する。分技化剤の
量を増やしキャッピング試薬の量を減らすと高いR*の
値をもつ樹脂を得ることができるであろう。しかし、同
時に溶液の粘度も高くなってしまい、そのため分枝ポリ
カーボネートの最終分子量とその他の特性が完全に制限
され、しかも生成溶液の取扱いの問題が生じるであろう
。個々のニーズに合わせて分枝と末端キャッピングの程
度を調節すると相互汚染の問題が生じる可能性があり、
いろいろなグレード間で過度の粛正が必要となる。した
がって、ニーズに応じて分枝と末端キャッピングの程度
を変えられる効率の良い手段が得られれば望ましいこと
である。
しかし、そのような界面重合法で製造され、高い溶融体
強度などの特性を有するブロー成形可能な分枝ポリカー
ボネートは、通常、一般グレードの線状ポリカーボネー
ト生産用のプラントを止める必要があり、したがってプ
ラントのフレキシビリティーを損い工業的製遣原価を上
昇させる特別な製品である。したがって、界面重縮合法
を使用しないで高い溶融体強度と剪断感受特性を有する
分枝ポリカーボネートを製造する代替法を獲得すること
が望まれる。
さらに、ブロー成形用途で比較的大きい部品を製造する
のに有用な高い溶融体特性を有する分枝ポリカーボネー
トの製造方法を得ることが望まれる。
発明の概要 押出/仕上げプロセスで分枝の程度を調節する方が容易
で効率がよいこと、および環状ポリカーボネートオリゴ
マーを使用するとより高いR*値をもつ樹脂が得られる
ことが判明したのである。
本発明により、高い溶融体強度と剪断感受性という必要
な物理的特性を有するプロー成形可能な分岐ポリカーボ
ネート、およびそれらを製造するための改良方法が提供
される。
本発明の分枝ポリカーボネート組成物は改良された溶融
体強度特性を有する高分子量のボリマーであり、次式(
I) [式中、aは約20から約100までの範囲の数であり
、R基の総数のうち少なくとも約60%は芳香族の有機
基であり、その残りは脂肪族、脂環式または芳香族の基
であり、各Y1は酸素かイオウであり、Aは水素か芳香
族基であるがこの分技ポリカーボネート中の少なくとも
ひとつのAは水素である]の構造単位と、Rのモル数を
基準にして約0.1〜約2.0モル%の、次式(II)
I?l I [式中、R1は水素、低級アルキル基、または次式(m
) 芳香族基、 (a,R,Y’ 、Aは上記定義の通り)を有する基で
ある]の構造単位とからなっている。本発明の分枝ポリ
カーボネート組成物は、Rのモル数を2!!準にして約
0.3〜約6.0モル%のヒドロキシル末端基を含み、
メルトインデックス比が少なくとも2.0で、複素粘性
率比が少なくとも3.0であり、標準物質としてボリス
チレンを用いるゲル透過クロマトグラフィーで測定した
数平均分子量が約s,ooo〜約40,000の範囲で
あり、クロロホルム中1.0、0.5および0.33%
の溶液として25℃で測定した固有粘度が約0.40〜
約0.60の範囲であり、溶融粘度が300℃で約4,
000〜約15.000センチ秒の範囲である。
本発明の方法によると、分枝ポリカーボネートは、約2
00〜約350℃の範囲の温度で、触媒量のカーボネー
ト平衡化触媒を存在させて、芳香族環状ポリカーボネー
トオリゴマーの混合物を、分子内に2個より多くのヒド
ロキシ基を有する多価フェノールと接触させることによ
って製造される。
別の態様では、多価フェノールと触媒の存在下で、上記
のように芳香族環状ポリカーボネートオリゴマー混合物
を非分枝線状芳香族ポリカーボネートと接触させて分技
ポリカーボネートを製造する。
本発明に従って得られる分枝ポリカーボネートは、少な
くとも2.0のメルトインデックス比(M I R)と
少なくとも3.  0の複素粘性率比(R”)からなる
メルトレオロジー特性を有するのが好ましい。これらの
分枝ポリカーボネートは、抑出成形と射出成形の両方の
加工に使用することができ、特に、高い溶融体強度と優
れた押出物形状保持性を有する材料が必要となるブロー
成形プロセスによって中空物品や大きいパネルを製造す
るのに使用することができる。
発明の詳細な説明 本発明の方法に従って得られる分岐ポリカーボネート組
成物は次式(1)の構;a’l1位を含有している。
ただし、aは約20から約100までの範囲の数である
。R基の総数のうち少なくとも約60%は芳香族の有機
基であり、その残りは脂肪族、脂環式または芳香族の基
である。R基がすべて芳香族であるのが好ましい。芳香
族のR基は次式をもつのが好ましい。
一A1−Y2−A2 ただし、AIとA2は各々単環式の二価の芳香族基であ
り、Y2は1個か2個の炭素原子がA1とA2とを隔て
る橋架け基である。このようなR基は式 HO−Al−Y2−A2−OH の芳香族ジヒドロキシ化合物から誘導されることが多い
。A1とA2は通常非置換フェニレンおよびその置換誘
導体を示す。橋架け基Y2は炭化水素基、特にメチレン
、シクロヘキシリデンおよびイソブロビリデンなどのよ
うな飽和の延であることが最も多い。ここでのRで表わ
される芳香族ジヒドロキシ化合物の代表的ないくつかが
米国特許第4,727.134号に記載されている。R
は二価フェノールであるのが好ましく、これらのオリゴ
マー混合物中に最も多く在在するR基は22−ビス(4
−フェニレン)プロピレン基であり、これはビスフェノ
ールAから誘導されたもので入手が容易でありしかも本
発明の目的にとって特に適しているので好ましい。
式(1)中でY1は酸素かイオウを表わす。Aは末端基
であり、水素か芳香族基のいずれかである。本発明の分
枝ポリカーボネートの場合、Aで表わされる末端基の少
なくとも1個は水素である。
Aで表わされる末端基がすべて水素であると好ましい。
本発明の分枝ポリカーボネート組成物は、さらに、次式
(II)で表わされる構造単位も含んでいる。
ただし、R1は水素、低級アルキル基、芳香族基、また
は次式(II[)を有する基である。
ここで、a,R,Y’ 、Aは上で定義した通りである
。R1は1〜約8個の炭素原子を有するアルキル基が好
ましく、メチル基が最も好ましい。本発明の分枝ポリカ
ーボネート中で上記式(II)で表わされる構造単位は
、Rで表わされる基のモル数を基準にして約0.1〜約
2.0モル%、好ましくは約0.25〜約1.0モル%
の範囲で存在する。
本発明の分枝ポリカーボネート組成物は、さらに、Rの
モル数を基準にして約0.  3〜約6.0、好ましく
は約0.75〜約3.0モル%のヒドロキシル末端基を
含有している。
本発明の分枝ポリカーボネートは、メルトインデックス
比(MIR)が少なくとも2.0であり、複素粘性率比
(R” )が少なくとも3.0である。
この復素粘性率値は、ある材料の低剪断時(1ラジアン
/秒)の複素溶融粘性率の、高剪断時(押出時の如き、
すなわち100ラジアン/秒)の複素溶融粘性率、典型
的には20,000ポイズに対する比として定義される
。したがって、R*はボリマーの剪断減粘挙動の尺度で
ある。経験の教えるところによると、良好なブロー成形
能はR*が3.5以上の場合に得られる。R*の値を得
るには、レオメトリクス・ダイナミック・スベクト口メ
ータ(Rheos+ctrLcs Dynaa+tc 
Spectrometer)を用いて3つの異なる温度
(通常、230℃、250℃、270℃)で複素粘性率
を測定する。このデータをアレニウス式に当てはめて最
適の加工押出温度を計算する。すなわち、溶融粘性率が
100ラジアン/秒で20,000ボイズとなる温度を
計算する。次に、低剪断時の粘性率をこの温度で計算す
る。こうして、この粘性率を20,000ボイズの値で
割るとR零が計算される。メルトインデックス比は2つ
の異なる剪断レベルでのメルトフローレートの比であり
、ポリマーの非ニュートン特性の尺度である。メルトイ
ンデックス比は、270℃で21.5kgの力によって
15秒で2,Ommのオリフィスを通すことができる熱
可塑性樹脂のダラム数の4倍の、2.1kgの力によっ
て1分で通すことができる樹脂のダラム数の10倍に対
する比をいうものとする。以下の実施例に示されている
ように、本発明の方法によってメルトインデックス比が
少なくとも約2.5で複素粘性率比が少なくとも約5、
Oである分枝ポリカーボネートを得ることができる。
本発明で提供される分技ポリカーボネートは、標準物質
としてポリスチレンを用いたゲル透過クロマトグラフィ
ーによって測定した数平均分子量が約5,000〜約4
0,000の範囲であり、クロロホルム中1.0、0,
5および0.33%の溶液として25℃で測定した固有
粘度が好ましくは約0.40〜約0、60の範囲であり
、米国特許第4.465.820号の第4欄第15〜3
5行に記載の試験手順によって測定される溶融粘度が3
00℃で約4,000〜約15,000センチ秒の範囲
である。
本発明の分枝ポリカーボネートは、本発明の方法に従っ
て、触媒量のカーボネート平衡化触媒の存在下で温度を
約200〜約350℃の範囲にして、芳香族環状ポリカ
ーボネートオリゴマーの混合物を、分子内に2個より多
くのヒドロキシ基を有する多価フェノールと接触させる
ことによって製造される。
本発明の実施の際に有用な芳香族環状ポリカーボネート
オリゴマーは米国特許第4,644,053号、第4,
727.134号、第4,  6(15.731号およ
び第4,650,852号に記載されている。環状オリ
ゴマーは次式で表わすことができる。
ただし、RとY1は前に定義しとおりでありnは約2か
ら30までの範囲である。
これらの環状オリゴマーは有機のカーボネート単位、チ
オールカーボネート単位およびジチオールカーボネート
単位を含有することができる。
本発明に有用な環状オリゴマーは、米国特許第4,72
7,134号に記載されているような公知の手順によっ
て製造できる。たとえば、ビスフェノールビスクロロホ
ルメートなどのようなビスハロホルメートを、親油性の
脂肪族または復素環式第三級アミン(たとえばトリエチ
ルアミン)およびアルカリ金属またはアルカリ土類金属
の水酸化物または炭酸塩の水溶液と接触させることによ
って環状オリゴマーを形成することができる。この反応
は、実質的に非極性の有機の液体(たとえばメチレンク
ロライドなど)またはそのような有機の液体と水との混
合物の中で実施する。反応温度は一般に約O〜50℃の
範囲である。
本発明で分妓化剤として適した多価フェノールとしでは
、芳香族の三価または四価のフェノールまたはそれ以上
にヒドロキシで置換された多価フェノールのいずれも包
含される。たとえば、1,1.1−}リスー (4−ヒ
ドロキシフェニル)エタン[すなわち、4.4’,4’
  一エチリジントリスフェノールまたはTHPEI 
..1,3.5トリスー (2−ヒドロキシエチル)シ
アヌル酸[すなわち、1,3.5−トリス− (2−ヒ
ドロキシエチル)−1.3.5−トリアジン−2.4,
6−  (IH,3H,5H)− トリオン]、46一
ジメチル−2.4.6−トリ− (4−ヒドロキシフェ
ニル)一へブタン、2,2−ビスー [44′ 一 (
ジヒドロキシフェニル)シクロへキシル]プロパン、1
.3.5−トリヒドロキシベンゼン[すなわち、フロロ
グルシノール]、1.23−トリヒドロキシベンゼン[
すなわち、ビロガロール]、および1,4−ビスー (
4’   4’ジヒドロキシトリフェニルメチル)ベン
ゼンがある。このような化合物及び本発門で使用するの
に適したその他の多価フ工ノールの例並びにそれらの製
造方法は、たとえば米国特許第3,799,953号お
よび第Re.27,682号に記載されている。
本発明で有用なその他の市販されている多価フェノール
としては、たとえば、2’   3’   4’−トリ
ヒドロキシアセトフエノン、2,3.4−トリヒドロキ
シ安息香酸、2,3.4−トリヒドロキシベニゾフェノ
ン、2,4.4’  −トリヒドロキシベンゾフェノン
、2’   4’   6’  一トリヒドロキシ−3
− (4−ヒドロキシフェニル)プロビオフエノン[す
なわち、フロレチン]、ペンタヒドロキシフラボン、3
,4.5−トリヒドロキシフェニルエチルアミン、3,
4.5−トリヒドロキシフエネチルアルコール、2,4
.5−トリヒドロキンビリミジン[すなわち、イソバル
ビツル酸]、テトラヒドロキシ−1.4−キノン永和物
[すなわち、テトラヒドロキシ−1.4−ペンゾキノン
]、2.2’ .4.4’  −テトラヒド口キシベン
ゾフエノンおよび1,2,5,F3−テトラヒドロキシ
アントラキノンがある。
もちろん、分枝ポリカーボネートの特定の望ましい特性
を得るために上記のような多価フ工ノールの2種以上の
混合物を使用してもよい。
本発明の実施に適した他の多価フェノールも当業者は思
い付くであろうが、THPEともいわれる1,1.  
1−トリス− (4−ヒドロキジフエニル)エタンが競
争しうる価格で人手容易であるので好ましい。
本明細書中で使用する「触媒」という用語は、従来の触
媒として機能する化合物、および化学変化を受けて従来
の開始剤または促進剤として機能する化合物を包含する
ものとする。
適切なカーボネート平衡化触媒としては各種の塩基およ
びルイス酸か包含され、一般に米国特許第4.650,
852号および第4,605,731号に記載されてい
るような環状ポリヵーボネートオリゴマーを重合させる
公知の触媒がいずれも包含される。
塩基の代表例としては、リチウム2,2.2−トリフル
オロエトキシド、n−ブチルリチウム、水酸化テトラメ
チルアンモニウム、および安息香酸ナトリウムやステア
リン酸リチウムのような各種の弱塩基性塩がある。
有用なルイス酸の例としては、酸化ジオクチルスズ、ト
リエタノールアミンチタンイソプロボキシド、テトラ(
2−エチルヘキシル)チタネート、ならびに、アルミニ
ウムアセチルアセトネート、ビスイソプロボキシチタン
ビスアセチルアセトネート、およびエチルアセト酢酸の
ビスイソブロボキシアルミニウム塩などの多価金属キレ
ートがある。
本発明でカーボネート平衡化触媒として特に有用なのは
、前述の米国特許第4,650.852号および第4,
605.731号に記載されておりそこでポリカーボネ
ート形或用触媒として使用されているものなどのような
配位化合物である。
この種の基本的な触媒化合物は、多価フェノール分技化
剤と接触した時にフエノキシドを生戊することができ、
したがって基質の求電子性炭素原子との付加反応を容易
に起こすことができる強い求核剤を提供するので、本発
明の実施に使用するのに好ましい。
そのような好ましい触媒の代表例としては、テトラフェ
ニルホウ酸テトラブチルアンモニウム、テトラフェニル
ホウ酸テトラメチルアンモニウム、テトラフェニルホウ
酸リチウム、ビス−2.2′ービフエニレンホウ酸ナト
リウム、テトラフェニルホウ酸カリウム、テトラフェニ
ルホウ酸テトラメチルホスホニウム、テトラフェニルホ
ウ酸テトラ−n−ブチルホスホニウムおよびテトラフェ
ニルホウ酸テトラフェニルホスホニウムがある。
特定の触媒の選択に関しては本発明にとって臨界的なこ
とではない。すなわち、上記のような触媒または類似の
触媒を本発明で使用するには、その熱安定性、所望の反
応速度、ならびに使用する特定のポリカーボネートおよ
び分技化剤の化学的性質などの要因によって左右される
であろう。しかし、テトラフェニルホウ酸テトラブチル
アンモニウムは、その高い活性のゆえに特に好ましい。
本発明においては、溶融平衡化プロセスで分枝ポリカー
ボネートを製造する。分枝ポリカーボネートを製造する
には、上記の反応体を乾燥状態で混合した後、たとえば
へりコーン(Ilelicone) ミキサー中で約5
〜30分間溶融縮合反応させてもよいし、あるいは反応
体を乾燥状態で混合した後その混合物を押出装置を通し
て連続的に供給してもよい。
平衡化は通常約200〜約350℃、好ましくは約25
0〜約325℃の範囲の温度で実施する。
重合に先立ち、適した不活性溶媒(たとえばメチレンク
ロライドなど)に反応体を溶解させて、その後その溶媒
を蒸発させてもよい。
一般に、分枝した樹脂生戒物に所望の溶融特性が与えら
れるのに充分な時間平衡化を進行させる。
多価分技化剤の量を変化させると分岐部位の数と分枝ポ
リカーボネートの平均鎖長が変化する。
たとえば、分枝化剤の量が少ないと分枝点が少なく比較
的長い鎖が生じ、量が多いと分枝点の数は増大するが平
均鎖長は減少する。したがって、分枝化剤の量は望まれ
る特定の分枝ボリカーボネ−トのいろいろな特性とその
最終使用目的に依存する。しかしながら、ブロー成形で
きるポリカーボネート樹脂の製造の場合は、オリゴマー
混合物中の繰返し単位を基準にして約0.1〜約2.0
モル%、最も好ましくは約0.25〜約1.0モル%の
範囲の量の分技化剤を使用するのが好ましい。
カーボネート平衡化触媒は平衡化を促進するのに充分な
量である「触媒量」で存在する。
触媒の量は゛、使用する特定の触媒、所望の反応速度(
たとえば、分枝化反応が平衡に達し、安定な分枝ポリカ
ーボネート生成物が得られる速度)、使用する特定の物
質および分技化剤の化学的性質、ならびに望まれる各柿
分枝ポリカーボネートの個々の性質およびその最終使用
目的に依存するであろう。このような各種要因に応じて
、特定の分枝ポリカーボネートの製造用の触媒の有効量
は過度の実験をすることなく容易に決定することができ
る。たとえば、ブロー成形可能な高溶融体強度の分枝鎖
ポリカーボネートの製造にホウ酸含有開始剤を使用する
場合、その瓜はオリゴマー混合物中の繰返し単位の数を
..!!準にして約0.0125〜約0.2モル%、好
ましくは約0.025〜約0.1モル%の範囲とするの
が好ましい。
いかなる理論または反応機構によっても本発明の範囲を
限定するつもりはないが、この反応は、弔衡化触媒と多
価分技化剤との反応により反応性のフエノキシドがその
場で形成されることによって開始され、このフ工ノキシ
ドはその後環状オリゴマー骨格上の求電子性のカーボネ
ート炭素原子との付加反応を容易に起こすことができ、
その結果鎖の切断が生じ、そのためこれらの環状オリゴ
マーが重合して高分子量の分技ボリマーになると考えら
れる。さらに、この反応は平衡に達するまで継続すると
思われる。
本発明の別の態様によると、分枝ポリカーボネートは、
多価フ工ノール分技化剤と触媒の存在下で、上記のよう
にして、芳香族の環状ポリカーボネートオリゴマー混合
物を非分枝の線状芳香族ポリカーボネートと接触させる
ことによって製造される。本発明で環状オリゴマー混合
物と混和して線状ポリカーボネートを使用する場合、い
かなる意味でも本発明の範囲を限定するつもりはないが
、線状ポリカーボネートが、多価フ工ノール分技化剤と
平衡化触媒との反応によってその場で形成された反応性
のフェノキシドイオンによる攻撃に対し新たな部位を提
供すると考えられる。こうして形成されたフエノキシド
イオンはその後、1989年1月17日に出願された米
国特許出願第297,380号に記載されているように
、基質の線状ポリカーボネート骨格上の求電子性炭素原
子との付加反応を容易に起こすことができ、鎖の切断を
引き起こして、より低分子量の断片分と分枝した芳香族
ポリカーボネートを形成することができる。この反応は
その後、そうして形成された芳香族ポリカーボネート上
の反応性残基が線状ポリカーボネートまたは環状オリゴ
マー骨格上の求電子性炭素原子を攻撃すると継続される
。鎖の切断は、高分子量の線状ボ1ノカーボネートの鎖
長を減少させるばかりでなく、同時に環状オリゴマーを
重合させて高分子量のポリマーを生戊する。環状オリゴ
マーの高分子量ボリマーを生成する能力により、線状ポ
リカーボネートの開裂によって形成されるものより長い
分枝が得られる。ポリカーボネートの分枝鎖の長さが増
大するとそのポリマーの溶融体強度が増大するので、環
状と線状のポリカーボネートを組合せて製造される分枝
ポリカーボネートは線状のポリカーボネートだけから製
造された分枝ポリカーボネートより良好な溶融体強度特
性を有する。
本発明で有用な非分枝の線状ポリカーボネートには、市
場で入手することができるか、あるいは通常のいずれか
の方法、たとえば界面重合プロセスでジヒドロキシ芳香
族化合物をホスゲンと反応させることによって製造する
ことができるいくつかの芳香族ポリカーボネートのいず
れも包含される。
一般に、本発明で有用な線状ポリカーボネートは数平均
分子量が約6,000〜約50,000である。この態
様で使用される環状のポリカーボネートと線状のポリカ
ーボネートの比は所望のMIR値とR 値に依存する。
R*値を高くするに* は、以下の実施例32〜38で分かるように、環状と線
状の比を増大させる。
本発明の方法において、分枝芳香族ポリカーボネートの
製遣前、製造中または製道後の任意の段階であらゆる種
類の添加剤を加えることができる。
この関係で述べることができる例としては、難燃剤、染
料、顔料、離型剤、湿気、熱および紫外線に対する安定
剤、潤滑剤ならびに充}A 44がある。
以下に詳細に記載する実施例は本発明の好まし,い具体
例の尖施をさらに充分に理解するのに役に立つであろう
。これらの実施例は例示のために挙げるだけであり、本
発明の範囲を限定するものではない。
実施例1 以下の実施例は、芳香族環状ポリカーボネートオリゴマ
ーと[1’,  1.  1 − 1−リス− (4−
ヒドロキシフェニル)エタン] (以下、rTHPEJ
という)とから分枝ボリカーボネー1・を製遣する際の
配合、重合および単離を例示する。テトラフ工二ルホウ
酸テトラブチルアンモニウムは「ホウ酸塩」という。
100mlの丸底フラスコに、3.933X10−4モ
ルのTHPEを含有するアセトン溶液を5ml、3.9
33X10’モルの環状オリゴマーカーボネート(前も
ってCH30Hから沈澱させた)を含有するメチレンク
ロライド溶液を50mLそして7.866X10’モル
のホウ酸塩を含有するメチレンクロライド溶液を2.0
ml入れた。
得られた溶液をロータリーエバボレーター(約27イン
チHg,約60℃の水浴)で濃縮乾固した。
このフラスコは重合前1,5時間約27インチHgの圧
力で約110℃の温度に加熱した。
このフラスコを(減圧のまま)280℃に維持した塩浴
に浸漬して混合物を重合させた。2分後、減圧を解除し
て窒素で置換した。15分後、フラスコを塩浴から取出
し、室温まで冷却した。約100mlのメチレンクロラ
イドを加えて生成物を溶かした。
この溶液を濾紙で濾過し、ワーリングーブレンダ−(W
ar1ng Blcnder)  ( 3 0%)中で
600mlのメタノールを用いて沈澱させてボリマー生
成物を単離した。上澄みの溶液をデカンテーションで除
き、300mlのメタノールを加えた。ブレンダーを1
00%で5分間攪拌した。ポリカーボネートを濾過して
単離し、約27インチHg,約100℃で一晩乾燥して
9.29g(収率93%)の生戊物を得た。
実施例2〜36 実施例2〜36では、(ワーリング・ブレンダ− (W
aring Blender)中でメチレンクロライド
溶液をメタノールに添加することによって前もって沈澱
させた)環状オリゴマー、ホウ酸塩およびメチレンクロ
ライド中のTHPEを組合せて分枝ポリカーボネートを
製造した。THPEとホウ酸塩の量は下記表に示した通
りに変化させた。.混合物をロータリーエバボレーター
で濃縮乾固し、約120℃、27インチI{gで減圧乾
燥し、窒素下で最高30分間約275℃に加熱した。こ
の反応混合物をメチレンクロライドに溶かし、メタノー
ルで沈澱させてボリマーを単離した。
次に、乾燥したポリマーのMIRおよび/またはR*を
評価した。関連する結果を下記表にまとめた。
実施例2〜15ではTHPEのモル%を表1および2に
示したように変え、申ウ・酸塩の量は06025モル%
の一定値に維持する。これらの実施例では分枝ポリカー
ボネートのMIRに対するTHPEを配合した効果を測
定した。
30分間実施した. 表1と2のデータが示しているように、本発明こ従って
製遣される分技ポリカーボネート中に比較的低濃度のT
HPEを配合すると、MIRの値は少なくとも約2.5
となり、R1の値は少なくとも約5.0となる。
比較として、従来技術に従って製造される分枝ポリカー
ボネート、すなわちゼネラル・エレクトリック社(Ge
neral Electric Company)から
入手したレキサン(LexanR)  1 5 0  
[これはトリメリト酸三塩化物に基づく]で#I定した
MIR値とR木値はそれぞれ平均して約2,45と4.
  0である。
実施例16〜31 実施例16〜31では、ホウ酸塩濃度が分枝ポリカーボ
ネートのMrRに及ぼす効果を測定した。
その結果は表3に示す。
表3を見ると分かるように、約2.5より大きいMIR
を有する分岐ポリカーボネートはいろいろな量のホウ酸
塩を用いて得ることができる。
般に、0.02〜0.10モル%の範囲内でホウ酸塩の
量が少なくなるとそれだけMIRは高くなる。
TI{PEの量に関しては、最適な量は0.5モル%と
1.0モル%との間にあるように思われる。
実地例32〜36ならびに比較例37および38これら
の実施例は、環状のビスフェノールAポリカーボネート
オリゴマーと、ゼネラル・エレクトリック社(Gene
ral Electric Company)から人手
した線状ビスフェノールAポリカーボネート、すなわち
レキサン(LexanR)  1 3 0とから分枝ポ
リカーボネートを製造する例を示す。508グラムのポ
リカーボネートを一定量のホウ酸塩(0.025モル%
)と乾燥状態で混合した。全体の量は508グラムとし
て線状ポリカーボネートと環状ポリカーボネートの比を
変えながら、以下に記載のようにして270〜300℃
で一連のへりコーン(}Ielicone) /重合を
実施した。
容鑓5パイントのへりコーン・パーティカル・ミキサー
(llellcone Vortlcal Mixer
)  [アトランティ’/ク・リッチフィールド(At
lantic R4chf’)eId)モデルACV]
上の油温を600’Fに設定した。ゼネラル●エレクト
リック社(General Electric Com
pany)から入手可能な線状ビスフェノールAポリカ
ーボネートと環状ポリカーボネート(線状と環状のポリ
カーボネートの合計量は508g−)、ホウ酸塩0.2
81g (0.025モル%)、およびTHPE6.1
2g (1.0モル%)を1ガロンのプラスチック容器
に入れた。この中味を振盪し、時々攪拌しながら3〜5
分間かけて混合物全体をへりコーンに添加した。この添
加開始後10分以内に材料は完全に溶融した。この材料
を窒素雰囲気下でさらに15分間攪拌した。材料をへり
コーンから取出した時にサンプルを取り延伸してMIR
サンプル用の長いストランドとした。また、熱いサンプ
ルをディスク金型に入れ、435゜Fで圧縮成形してR
*も訓定した。
タイニウス・オルゼン(Tlnlus Olsen)メ
ルトインデクサーを用いてMIR値を得た。標準的なM
IR法と異なる点は、1)材料の押出を300℃でなく
270℃で実施したこと、および2)21.6kgおよ
び2.16kgの代わりに21.5kgおよび2.1k
gを使用したことだけである。
これらの実施例で使用した環状体は以下のようにして精
製した。溶剤沈澱環状体は、300gの粗製環状体を7
50mlのメチレンクロライドで溶かした後、この溶液
を、大きいブレンダー内で激しく攪拌している3.01
のメタノール中へ添加することによって調製した。メタ
ノールスラリー化環状体は、大きなブレンダー内で10
00gの環状体と4.(lのメタノールを15分間スラ
リー化した後a遇することによって調製した。粗製の環
状体を使用し、いずれの場合も環状体の調製物中に存在
するボリマーは除去しなかった。
本発明に従って製造した分枝ポリカーボネートの望まし
い性質が充分に立証され理解できるように、市販されて
いる分枝ポリカーボネートと線状ポリカーボネートの類
似の性質を例示するためにそれぞれ比較例37と38を
実施した。溶融粘度の比較には、各サンプルについて、
メルトインデクサーからポリカーボネートを押出すのに
2kgの荷重を使用した時60秒間で押出されるサンプ
ルの重量を記載する。
実施例32〜36ならびに比較例37および38の結果
をまとめて表4に示す。
線状ポリカーボネートに環状体を添加してもMIR値は
さほど大きな変化を示さないが、2kgサンプルは粘度
の上昇を示しており、R本値は生成物の溶融体強度が劇
的に増大することを示している。
実施例39〜41 実施例32〜38で使用した環状体をメチレンクロライ
ドに溶かし、メタノール中で沈澱させて、環状体中に存
在する低分子量の線状オリゴマーを除いた。低分子員の
オリゴマーを除くと、環状体を重合した時に得られる最
終的な分子量が増大し、したがってこのプロセスにおけ
る分枝の鎖長が増大する。環状体の精製がいかに重要で
あるかを決定するために、3種の異なるタイプの環状体
を使用し、レキサン(LexanR) 1 3 0線状
ポリカーボネート/環状ポリカーボネートの比を5 0
/5 Qとして1.0モル%のTHPEと0.025モ
ル%のホウ酸塩を混合した。メチレンクロライドに溶か
してからメタノール中に沈澱(メタノール沈澱)した環
状体を、メタノール中にスラリー化(メタノールスラリ
ー化)した環状体、およびまったく処理しなかった環状
体(粗製環状体)と比較した。結果を表5に示す。
表5 メルト特性に対する環状体猜製の効果 これらの結果は、ポリマーの溶融体強度特性を向上させ
ようとする場合環状体の純度が重要であることを明らか
に示している。環状体の純度が高い方が、環状体の使用
量はより少なくてより高いR*値をもった材料が得られ
るはずである。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)改良された溶融体強度を有し、式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) [式中、aは約20から約100までの範囲の数であり
    、R基の総数のうち少なくとも約60%は芳香族の有機
    基であり、その残りは脂肪族、脂環式または芳香族の基
    であり、各Y^1は酸素またはイオウであり、Aは水素
    または芳香族基であるが当該分枝ポリカーボネート中の
    少なくともひとつのAは水素である]の構造単位と、R
    のモル数を基準にして約0.1〜約2.0モル%の、式
    ▲数式、化学式、表等があります▼(II) [式中、R^1は水素、低級アルキル基、芳香族基、ま
    たは式 ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、a、R、Y^1およびAは上記定義の通りであ
    る)を有する基である]の構造単位とからなっており、
    Rのモル数を基準にして約0.3〜約6.0モル%のヒ
    ドロキシル末端基を含み、メルトインデックス比が少な
    くとも2.0で、複素粘性率比が少なくとも3.0であ
    り、標準物質としてポリスチレンを用いるゲル透過クロ
    マトグラフィーで測定した数平均分子量が約5,000
    〜約40,000の範囲であり、クロロホルム中1.0
    、0.5および0.33%の溶液として25℃で測定し
    た固有粘度が約0.40〜約0.60の範囲であり、溶
    融粘度が300℃で約4,000〜約15,000セン
    チ秒の範囲である、高分子量の分枝ポリカーボネート組
    成物。
  2. (2)各R基が式 −A^1−Y^2−A^2−(IV) [式中、A^1およびA^2は各々単環式の二価の芳香
    族基であり、Y^2は1個または2個の炭素原子がA^
    1とA^2を隔てる橋架け基である]を有する、請求項
    1記載の組成物。
  3. (3)Rが2,2−ビス(4−フェニレン)プロピレン
    基である、請求項2記載の組成物。
  4. (4)R^1が1〜約8個の炭素原子を有する低級アル
    キル基である、請求項1記載の組成物。
  5. (5)R^1がメチル基である、請求項4記載の組成物
  6. (6)Aが水素である、請求項1記載の組成物。
  7. (7)Rのモル数を基準にして約0.25〜約1.0モ
    ル%の式(II)の構造単位を含有する、請求項1記載の
    組成物。
  8. (8)Rのモル数を基準にして約0.75〜約3.0モ
    ル%のヒドロキシル末端基を含有する、請求項1記載の
    組成物。
  9. (9)メルトインデックス比が少なくとも約2.5であ
    り、複素粘性率値が少なくとも約5.0である、請求項
    1記載の分枝ポリカーボネート。
  10. (10)溶融平衡化プロセスにおいて触媒量のカーボネ
    ート平衡化触媒の存在下で温度を約200〜約350℃
    の範囲にして芳香族環状ポリカーボネートオリゴマーの
    混合物を分子内に2個より多くのヒドロキシ基を有する
    多価フェノールと接触させることからなる分枝ポリカー
    ボネート組成物の製造方法。
  11. (11)環状ポリカーボネートオリゴマーが式▲数式、
    化学式、表等があります▼ [式中、nは約2から約30までの範囲であり、R基の
    総数のうち少なくとも約60%は芳香族の有機基であり
    、その残りは脂肪族、脂環式または芳香族の基であり、
    各Y^1は酸素またはイオウである]を有する、請求項
    10記載の方法。
  12. (12)各R基が式 −A^1−Y^2−A^2− [式中、A^1およびA^2は各々単環式の二価の芳香
    族基であり、Y^2は1個または2個の炭素原子がA^
    1とA^2を隔てる橋架け基である]を有する、請求項
    11記載の方法。
  13. (13)Rが2,2−ビス(4−フェニレン)プロピレ
    ン基である、請求項12記載の方法。
  14. (14)多価フェノールが三価のフェノールまたは四価
    のフェノールである、請求項10記載の方法。
  15. (15)多価フェノールが1,1,1−トリス−(4−
    ヒドロキシフェニル)エタンである、請求項14記載の
    方法。
  16. (16)カーボネート平衡化触媒が、テトラフェニルホ
    ウ酸テトラブチルアンモニウム、テトラフェニルホウ酸
    テトラメチルアンモニウム、テトラフェニルホウ酸リチ
    ウム、テトラフェニルホウ酸ナトリウム、ビス−(2,
    2′−ビフェニレン)ホウ酸ナトリウム、テトラフェニ
    ルホウ酸カリウム、テトラフェニルホウ酸テトラメチル
    ホスホニウム、テトラフェニルホウ酸テトラ−n−ブチ
    ルホスホニウムおよびテトラフェニルホウ酸テトラフェ
    ニルホスホニウムより成る群の中から選択される、請求
    項10記載の方法。
  17. (17)カーボネート平衡化触媒がテトラフェニルホウ
    酸テトラブチルアンモニウムである、請求項16記載の
    方法。
  18. (18)さらに、触媒量のカーボネート平衡化触媒の存
    在下で分子内に2個より多くのヒドロキシ基を有する多
    価フェノールを存在させて、約200〜約350℃の範
    囲の温度で、芳香族環状ポリカーボネートオリゴマーの
    混合物を非分枝の線状芳香族ポリカーボネートと接触さ
    せることを含む、請求項10記載の方法。
  19. (19)非分枝の線状芳香族ポリカーボネートが約6,
    000〜約50,000の数平均分子量を有する、請求
    項10記載の方法。
  20. (20)温度が約250〜約325℃の範囲である、請
    求項10記載の方法。
  21. (21)多価フェノールが、オリゴマー混合物中の繰返
    し単位を基準にして約0.1〜約2.0モル%の範囲の
    量で存在する、請求項10記載の方法。
  22. (22)多価フェノールが、オリゴマー混合物中の繰返
    し単位を基準にして約0.25〜約1.0モル%の範囲
    の量で存在する、請求項21記載の方法。
  23. (23)カーボネート平衡化触媒が、オリゴマー混合物
    中の繰返し単位を基準にして約0.0125〜約0.2
    モル%の範囲の量で存在する、請求項10記載の方法。
  24. (24)カーボネート平衡化触媒が、オリゴマー混合物
    中の繰返し単位を基準にして約0.025〜約0.1モ
    ル%の範囲の量で存在する、請求項23記載の方法。
  25. (25)約1〜約30分間の溶融縮合によって分枝ポリ
    カーボネートを製造する、請求項10記載の方法。
  26. (26)押出プロセスで分枝ポリカーボネートを製造す
    る、請求項10記載の方法。
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