JPH0354211Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、流し等の下部に備えられるペデスタ
ルに関するものであつて、排水口閉塞用の蓋を収
納する場所をペデスタルに設け、非使用時におけ
る蓋の保管を確実にできるようにしたものであ
る。

〔従来の技術とその問題点〕

台所用流し、清掃用流し、洗濯用流し、多目的
流し等の各種流しにおいて、水を溜めて使用する
場合には、第４図に例示するように、蓋４を用い
て流し１の排水口１０を閉塞する。この蓋４は、
第５図に示す如く、排水口１０の形状に合わせて
製作された蓋本体４ａと、該蓋本体４ａの表面側
に取着された摘み部４ｂとからなつており、非使
用時にあつては、排水口１０から取り外される。

ところで従来、上記排水口用の蓋４を使用しな
いときには、その保管場所に困るという問題があ
つた。というのは、水を溜めずに流し１を使用す
る場合、排水口１０から取り外した蓋４を流し１
の内部に放置しておくのは、使用の妨げになり好
ましくない。そこで、蓋４は流し１の周辺部に置
かれることになるが、流し１の周囲には日用品が
雑然と配置されていることが多いので、蓋４を常
に定まつた場所に保管するのは大変難しい。ま
た、流し１の周囲に適当な保管場所を必ずしも見
い出せるとは限らない。そのため、しばしば蓋４
の紛失を招き、使用の度毎に捜さなくてはならな
いという煩わしさがあつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、上記問題点を解決すべき創案された
ものであつて、その特徴は、流し等の下部に備え
られるペデスタルにおいて、ペデスタルの側面に
上部に開口するポケツトが設けられ、該ポケツト
は流し等の排水口用の蓋を起立保持可能な収納空
間を有していることである。

〔作用〕

ペデスタルの側面に蓋収納用のポケツトを設け
たことにより、非使用時において蓋を保管する場
所が一定に確保される。従つて、わざわざ蓋を捜
したりする必要がなくなり、蓋を紛失するおそれ
もない。また、上記ポケツトは蓋を起立保持する
から、保管状態にある蓋がペデスタルの側面から
大きく突出することはないので、外観性に優れ
る。そして上記ポケツトは流し下部のデツドスペ
ースに設けられるから、従来使用されていなかつ
た空間を有効利用することになる、さらに、ポケ
ツトは蓋に付着している水等を受けることができ
るので、濡れた状態の蓋をそのまま収納しても床
等を濡らすことがない。

〔実施例〕

第１図ａ及びｂは、本考案に係るペデスタル２
の実施例を示す斜視図及び一部切欠正面図であ
る。ペデスタル２は、流し１の下部に備えられ、
流し１の荷重を支えると共に、配管等を目隠しし
て見栄えを良くしている。上記ペデスタル２の側
面に、蓋４を収納するためのポケツト３が設けら
れる。第１図ａ及びｂの実施例におけるポケツト
３は、ペデスタル２の側面へ受け口状に張り出さ
せて設けたものである。上部の開口３ａは、起立
させた姿勢で蓋４を容易に挿入でき得る大きさに
なされている。即ち、開口３ａの長さ寸法及び幅
寸法は、蓋４の直径及び厚み寸法よりもわずかに
大きく設定される。またポケツト３の収納空間３
ｂの深さ寸法は、蓋４を起立保持可能な寸法であ
ればよく、蓋４の直径の20〜30％程度の深さを有
すれば十分である。なおポケツト３は、ペデスタ
ル２に一体成形されたものであつてもよいが、別
体に製作したものを用意し、流し１及びペデスタ
ル２の施工後、ペデスタル２の側面へ取着しても
よい。

上記の如く、流し１の排水口用の蓋４を収納で
きるポケツト３をペデスタルに設けておけば、非
使用時にあつては、常に蓋４を当該ポケツト３に
収納せしめることができる。即ち保管場所が一定
になる。従つて、必要となつたときに、蓋４をわ
ざわざ捜したりする煩わしさから解放され、紛失
をきたすおそれも無い。さらに、ポケツト３は、
従来ほとんど活用されていない流し１の下部スペ
ースを有効利用して設置されるものであるから、
他の物品の収納スペースを圧迫することもない。

本考案の実施例は上述のものに限定されない。
例えば、第２図ａ及びｂに示す如き別態様の実施
例も可能である。この実施例の特徴は、ペデスタ
ル２の側面に凹部５を設け、該凹部５の底面５ｂ
を凹部入口の下縁部５ａよりも下方とすることに
より、収納ポケツト３となしたことである。この
構造によれば、蓋４をポケツト３に収納せしめた
状態において、ペデスタル２の正面側から蓋４が
見えることがない。従つて外観性が非常に良い。

さらに第３図の如き別態様の実施例も可能であ
る。ここでのポケツト３は、ペデスタル２の側面
に凹部５を設けると共に、凹部５入口の下側に受
け口６を張り出させたものである。これにより、
蓋４の出し入れが一層容易になる。

このように本考案は、実施の態様に応じて適宜
の変更が可能である。

〔考案の効果〕

以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、ペデスタル側面にポケツトを設けたので、排
水口用の蓋を、非使用時において、常に一定の場
所に保管することができる。従つて、蓋を紛失す
るおそれがなく、使用の度毎に捜す煩わしさから
解放される。また上記ポケツトは、従来のデツド
スペースを有効使用して設置されるものであるか
ら、他の物品を流しの周辺に据え置くにあたり、
妨げとなることがない。さらに、上記ポケツトは
正面側から直視しにくい個所に位置しているの
で、蓋を収納せしめたときに、見栄えが損なわれ
ることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案の係るものであつ
て、第１図ａ及びｂは流しの下部に備えられたペ
デスタルの斜視図及び一部切欠正面図、第２図ａ
及びｂは別態様の実施例に係る斜視図及び一部切
欠正面図、第３図はさらに別態様の実施例を示す
斜視図である。第４図及び第５図は従来例に係る
ものであつて、第４図は流し及び排水口用の蓋の
斜視図、第５図は当該蓋の半断面側面図である。 １……流し、２……ペデスタル、３……ポケツ
ト、３ａ……開口、３ｂ……収納空間、４……
蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 流し等の下部に備えられるペデスタルにおい
   て、ペデスタルの側面に上部に開口するポケツト
   が設けられ、該ポケツトは流し等の排水口用の蓋
   を起立保持可能な収納空間を有していることを特
   徴とするポケツト付きペデスタル。