JPH0353970B2 - - Google Patents

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JPH0353970B2
JPH0353970B2 JP59239186A JP23918684A JPH0353970B2 JP H0353970 B2 JPH0353970 B2 JP H0353970B2 JP 59239186 A JP59239186 A JP 59239186A JP 23918684 A JP23918684 A JP 23918684A JP H0353970 B2 JPH0353970 B2 JP H0353970B2
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acid
melamine
initial condensate
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copolymer
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/20After-treatment of capsule walls, e.g. hardening
    • B01J13/22Coating

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Color Printing (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は疎水性芯物質を包含するマイクロカプ
セルの新規な製造方法に関する。特にカプセル芯
物質の保持性に優れたカプセルを、容易に製造し
得る方法に関するものである。
「従来の技術」 近年、マイクロカプセル化技術の進歩は著し
く、それらマイクロカプセル化物の使用分野も感
圧複写紙を始めとして極めて広範囲、多方面にわ
たつている。
マイクロカプセルの製造法としては、コアセル
ベーシヨン法、界面重合法、in−situ重合法など
各種の方法が知られているが、中でもアルデヒド
重縮合樹脂を壁膜として有するマイクロカプセル
は一般に耐水性、耐溶剤性等において優れている
ため、各種のカプセル化法が提案されており、例
えば水或いは親水性媒体中に存在するアルデヒド
重縮合系膜材を疎水性芯物質のまわりに堆積させ
る方法に関し米国特許3016308号、特公昭47−
51714号、特開昭48−57892号、特開昭51−9079
号、特開昭52−66878号、特開昭53−84881号、特
開昭53−84882号、特開昭53−84883号、特開昭54
−25277号、特開昭54−49984号、特開昭54−
53679号、特開昭54−85184号、特開昭54−85185
号、特開昭54−107881号、特開昭55−8856号、特
開昭55−15660号、特開昭55−47139号、特開昭55
−51431号、特開昭55−67329号、特開昭55−
92135号、特開昭55−132631号、特開昭55−
152546号、特開昭56−51238号、特開昭56−78626
号、特開昭56−102934号、特開昭56−115634号、
特開昭56−155636号、特開昭57−110332号、特開
昭57−135038号、特開昭57−147429号、等が挙げ
られる。
しかし、このように数多くのカプセル化法が開
発提案されているにもかかわらず、これらの方法
には次に挙げる如き短所のいずれかが付随するた
め、まだ改良の必要がある。
芯物質の乳化剤として用いられる水溶性高分
子の物性、例えば重合度、分子量分布、共重合
比率、変性度等の微妙な変化の影響を受け易
く、ロツトの異なる材料を用いる工業スケール
での調製において膜強度等の品質上のバラツキ
を生じ易い。
カプセル調製条件の微妙な違いによりカプセ
ルの出来に差を生じ易い為、工業化に際し、そ
れを制御する為の高精度の装置を必要とする。
工程が繁雑である。
膜形成時のカプセル粒子凝集を防ぐ為、一定
以上の強力撹拌が必要であり、疎水性芯物質が
低撹拌で容易に剪断される性質を有する場合、
乳化粒径を維持したままカプセル化することが
困難である。
用いられる乳化剤の乳化安定性が悪い場合、
巨大油滴が生成し易く、これを感圧複写紙に適
用する場合、スポツト汚れの原因となる。
膜形成中に系が増粘する傾向があり、かつ膜
材料の芯物質表面への堆積の性質も弱いため、
堆積を促進する為にも希釈水を多量に用いる必
要があり、高濃度塗料が得られない。
膜剤の芯物質表面への堆積効率が悪く内包物
保持性の充分なものが得られない。
芯物質表面へ堆積する膜材が耐水性を有する
アルデヒド重縮合樹脂と耐水性の劣る高分子化
合物との混合物の形である場合、耐水性の劣る
カプセルしか得られない。
これらを具体的に示すと、例えば特開昭51−
9079号、特開昭53−84882号、特開昭53−84883
号、特開昭54−53679号及び特開昭54−85184号や
特開昭53−84881号及び特開昭54−49984号に示さ
れるが如き疎水性モノマーユニツトと無水マレイ
ン酸或いはポリアクリル酸中で尿素ホルムアルデ
ヒド樹脂膜やメラミンホルムアルデヒド樹脂膜を
形成する方法では上記、、の欠点が付随す
る。又、特開昭54−85185号、特開昭54−107881
号及び特開昭55−132631号に示されるが如きカル
ボキシ変性ポリビニルアルコール、アラビアガ
ム、ケン化度95%以上のポリビニルアルコール中
で尿素ホルムアルデヒド樹脂膜を形成する方法や
特開昭55−92135号、特開昭57−110332号に示さ
れるが如きアニオン変性ポリビニルアルコール、
カチオン変性ポリビニルアルコール中でアミノア
ルデヒド樹脂膜を形成する方法では上記、、
、、の欠点が付随する。
一方、アルデヒド重縮合樹脂材料を疎水性芯物
質に含有させ、乳化後、重縮合させてカプセル膜
を形成させる方法も提案されており、これに関す
る特許として特公昭44−27257号、特公昭45−
20885号、特公昭52−18671号等が挙げられる。
これらのカプセル化法では、前記の如き〜
の欠点が付随することはほとんどないが、水或い
は親水性媒体より膜材を重合堆積させる方法によ
つて得られるカプセルに比較して、内包物保持性
がかなり劣つており、特に良好なる保持性が要求
される感圧複写紙用マイクロカプセルとしては全
く実用性に乏しいものであつた。
「発明が解決しようとする問題点」 本発明の目的は、アルデヒド重縮合樹脂を壁膜
として有するマイクロカプセルの製造方法におい
て、カプセル芯物質の保持性に優れたカプセルを
容易にかつ、安定して製造し得る方法を提供する
ところにある。かかる目的は、親水性のアルデヒ
ド系樹脂形成材料を用いて疎水性芯物質を被覆し
てマイクロカプセル化する際に、該芯物質中に特
定の油溶性メラミン−ホルムアルデヒド初期縮合
物を含有せしめることによつて達成される。
「問題点を解決するための手段」 本発明は、水或いは親水性媒体中に含有せしめ
た親水性のアルデヒド系樹脂形成材料を重縮合せ
しめて疎水性芯物質を被覆するマイクロカプセル
の製造方法において、該疎水性芯物質中にヘキサ
メトキシヘキサメチロールメラミンを主成分とす
るメラミン−ホルムアルデヒド初期縮合物を含有
せしめることを特徴とするマイクロカプセルの製
造方法である。
「作用」 本発明において、ヘキサメトキシヘキサメチロ
ールメラミンを主成分とするメラミン−ホルムア
ルデヒド初期縮合物を疎水性芯物質に溶解せしめ
る場合、用いる初期縮合物の溶解性が不足する場
合や高い粘度を有する場合、さらには初期縮合物
を溶解した疎水性芯物質の粘度が高い場合には疎
水性芯物質を加温する、或いは極性溶剤や低沸点
溶剤を併用することが可能であり、これに用いる
低沸点溶剤としては例えばn−ペンタン、メチレ
ンクロライド、エチレンクロライド、二硫化炭
素、アセトン、酢酸メチル、クロロホルム、メチ
ルアルコール、テトラヒドロフラン、n−ヘキサ
ン、四塩化炭素、酢酸エチル、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、iso−プロピルア
ルコール、n−ブチルアルコール、iso−ブチル
アルコール、t−ブチルアルコール、n−ペンチ
ルアルコール、メチルエチルケトン、ベンゼン、
トルエン、キシレン、エチルエーテル及び石油エ
ーテル等が挙げられる。
極性溶剤としては、ジオキサン、シクロヘキサ
ノン、メチルイソブチルケトン、ジメチルホルム
アミド等が用いられる。
尚、ヘキサメトキシヘキサメチロールメラミン
を主成分とするメラミン−ホルムアルデヒド初期
縮合物の疎水性芯物質への配合量は、用いる疎水
性芯物質及び親水性のアルデヒド系樹脂形成材料
の種類及び配合量、カプセルの粒径やその使用用
途等によつて異なり、一概には決められないが、
疎水性芯物質100重量部に対してメラミン換算で
0.1重量部以上20重量部以下が好ましく、特に0.1
重量部以上5重量部以下がより好ましい。
尚、用いられる疎水性芯物質が固体である場合
には、初期縮合物或いは初期縮合物を溶解した低
沸点溶剤にこの固体を分散し、それを水或いは親
水性媒体中に乳化する形で用いられる。
本発明において用いられる親水性のアルデヒド
系樹脂形成材料としては、例えば、アミン類或い
はフエノール類に属する少なくとも一種とアルデ
ヒド類の少なくとも一種の組合せが挙げられ、こ
れらを適当に選択し、モノマー或いは初期縮合物
のかたちで添加される。
このアミン類としては、例えば尿素、チオ尿
素、アルキル尿素、エチレン尿素、アセトグアナ
ミン、ベンゾグアナミン、メラミン、グアニジ
ン、ジシアンジアミド、ビウレツト、シアナミド
等、フエノール類としては、例えばフエノール、
クレゾール、キシレノール、レゾルシノール、ハ
イドロキノン、ピロカテコール、ピロガロール
等、アルデヒド類としては、例えばホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、パラホルムアルデヒ
ド、ヘキサメチレンテトラミン、グルタールアル
デヒド、グリオキザール、フルフラール等が挙げ
られる。又、この初期縮合物としては上記の如き
アミン類或いはフエノール類に属する化合物の少
なくとも一種とアルデヒド類の少なくとも一種の
初期縮合物の他、そのメチル化物等のアルキル化
物、部分アルキル化物或いはそれらのアニオン、
カチオン又はノニオン変性物等、親水性のものが
選択される。尚、これらの変性剤としては、例え
ばスルフアミン酸、スルフアニル酸、グリコール
酸、グリシン、酸性亜硫酸塩、スルホン酸フエノ
ール、タウリン等のアニオン変性剤、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエ
チレンペンタミン、ジメチルアミノエタノール等
のカチオン変性剤、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール等のノニオン変性剤が挙げられ
る。
親水性のアルデヒド系樹脂形成材料としては、
上記の如く各種のものを用いることが出来るが、
中でもメラミン−ホルムアルデヒド初期縮合物、
尿素−メラミン−ホルムアルデヒド初期縮合物或
いはこれらのメチル化物は、緻密な膜が得られる
点で好ましい。
また、親水性のアルデヒド系樹脂形成材料の配
合量は、用いる疎水性親物質の種類、カプセルの
使用用途或いはヘキサメトキシヘキサメチロール
メラミンを主成分とするメラミン−ホルムアルデ
ヒド初期縮合物の疎水性芯物質への複合量等によ
つてかわり、一概に決められるものではないが、
疎水性芯物質100重量部に対して、アミン化合物
或いはフエノール化合物換算で0.5重量部以上40
重量部以下が好ましく、特に2重量部以上20重量
部以下が好ましい。
尚、本発明において、親水性のアルデヒド系樹
脂形成材料は、疎水性芯物質を乳化する前、ある
いは乳化時、さらには乳化後のいずれの段階にお
いても系中に添加し得るものであるが、疎水性芯
物質中のメラミン−ホルムアルデヒド初期縮合物
の重合が一部進んだ後でこれを添加することが望
ましい。
本発明においては、ヘキサメトキシヘキサメチ
ロールメラミンを主成分とするメラミン−ホルム
アルデヒド初期縮合物を含有する疎水性芯物質が
水或いは親水性媒体中に乳化出来れば、特に乳化
剤を用いる必要はないが、乳化を容易に行う意味
において乳化剤を用いることが好ましく、その乳
化剤としては、アニオン性、ノニオン性、カチオ
ン性、両性の高分子や低分子乳化剤を用いること
が出来る。
アニオン性高分子としては、天然のものでも合
成のものでも用いることができ、例えば−
COO-,−SO3 -,−OPO2 3 -等を有するものが挙げ
られ、具体的にはアラビアガム、カラジーナン、
アルギン酸ソーダ、ペクチン酸、トラガカントガ
ム、アーモンドガム、寒天等の天然高分子、カル
ボキシメチルセルロース、硫酸化セルロース、硫
酸化メチルセルロース、カルボキシメチル澱粉、
リン酸化澱粉、リグニンスルホン酸等の半合成高
分子、無水マレイン酸系(加水分解したものも含
む)共重合体、アクリル酸系、メタクリル酸系或
いはクロトン酸系の重合体及び共重合体、ビニル
ベンゼンスルホン酸系或いは2−アクリルアミド
−2−メチル−プロパンスルホン酸系の重合体及
び共重合体、およびかかる重合体、共重合体の部
分アミドまたは部分エステル化物、カルボキシ変
性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビ
ニルアルコール、リン酸変性ポリビニルアルコー
ル等の合成高分子等が挙げられる。
更に具体的には、無水マレイン酸系(加水分解
したものも含む)共重合体としてはメチルビニル
エーテル−無水マレイン酸共重合体、エチレン、
無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−無水マレ
イン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸
共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体な
どが挙げられる。
アクリル酸系共重合体、メタクリル酸系共重合
体或いはクロトン酸系共重合体としては、アクリ
ル酸メチル−アクリル酸共重合体(以下、“共重
合体”は略する)アクリル酸エチル−アクリル
酸、アクリル酸メチル−メタクリル酸、メタクリ
ル酸メチル−アクリル酸、メタクリル酸メチル−
メタクリル酸、アクリル酸メチル−アルリルアミ
ド−アクリル酸、アクリロニトリル−アクリル
酸、アクリロニトリル−メタクリル酸、ヒドロキ
シエチルアクリレート−アクリル酸、ヒドロキシ
エチルメタクリレート−メタクリル酸、酢酸ビニ
ル−アクリル酸、酢酸ビニル−メクタリル酸、ア
クリルアミド−アクリル酸、アルリルアミド−メ
タクリル酸、メタクリルアミド−アクリル酸、メ
タクリルアミド−メタクリル酸、酢酸ビニル−ク
ロトン酸等の共重合体が挙げられる。
ビニルベンゼンスルホン酸系、或いは2−アク
リルアミド−2−メチル−プロパンスルホン酸系
共重合体としては、アクリル酸メチル−ビニルベ
ンゼンスルホン酸(又はその塩)共重合体、酢酸
ビニル−ビニルベンゼンスルホン酸共重合体、ア
クリルアミド−ビニルベンゼンスルホン酸共重合
体、アクリロイルモルホリン−ビニルベンゼンス
ルホン酸共重合体、ビニルピロリドン−ビニルベ
ンゼンスルホン酸共重合体、ビニルピロリドン−
2−アクリルアミド−2−メチル−プロパンスル
ホン酸共重合体等が挙げられる。
ノニオン性高分子としては、天然のものでも合
成のものでも用いることができ、例えば、−OH
基を有するものが挙げられる。
具体的なノニオン性の半合成高分子としては、
ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロー
ス、プルラン(澱粉を原料として微生物発酵法に
よつて作られた非結晶性、易水溶性高分子多糖
類)、可溶性デンプン、酸化デンプンなどが挙げ
られる。
又、合成品としては、ポリビニルアルコールが
挙げられる。
カチオン性高分子としては例えば、カチオン変
性ポリビニルアルコール、又、両性高分子として
は、例えば、ゼラチン等が挙げられる。
低分子乳化剤としては、アニオン性、カチオン
性、ノニオン性、両性のものを挙げることが出来
るが、中でもアニオン性のものが好ましく、その
中でも、取分総炭素数1から14の範囲の有機イオ
ウ酸或いは有機リン酸のLi+、Na+、K+、NH4 +
塩が好ましく具体的には、ビニルスルホン酸ナト
リウム、ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ベンゼ
ンスルフイン酸ナトリウム、p−トルエンスルホ
ン酸ナトリウム、p−トルエンスルフイン酸ナト
リウム、p−ビニルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、p−i−アミルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ナフタレン−α−スルホン酸ソーダー、ナフ
タレン−β−スルホン酸ソーダー、2−メチルナ
フタレン−6−スルホン酸ナトリウム、2,6−
ジメチルナフタレン−8−スルホン酸ナトリウ
ム、2,6−ジメチルナフタレン−3−スルホン
酸ナトリウム、1−ナフトール−4−スルホン酸
ナトリウム、ベンゼン−m−ジスルホン酸ナトリ
ウム、ロート油、ジフエニルリン酸ナトリウム、
フエニルホスホン酸ナトリウム、ジ−n−ブチル
リン酸ナトリウム、ジ−i−アミルリン酸ナトリ
ウム等が挙げられる。
本発明においては、上記の如き高分子或いは低
分子乳化剤を単独又は併用してもよいが、この中
で好ましいのは高分子乳化剤であり、その中でも
アニオン性モノマーユニツトからなる重合体或い
は共重合体、アニオン性モノマーユニツトと疎水
性モノマーユニツトとの共重合体が好ましく、特
にアクリル酸とアクリル酸エステルの共重合体、
とりわけアクリル酸−アクリル酸メチル共重合体
は、乳化粒子が安定化し易い等のため好ましく用
いられる。
尚、上記の如き乳化剤は水或いは親水性媒体中
に0.1%以上含有させるのが好ましく、乳化液調
製の容易さ、及び乳化液の安定化等の点から1%
以上含有させるのがより好ましい。使用量の上限
は系の粘度あるいはカプセル調製装置等により決
定されるが、一般的には20%以下にとどめられ
る。
本発明において反応系を酸性に維持するため
に、例えばギ酸、酢酸、クエン酸、シユウ酸、パ
ラトルエンスルフイン酸、塩酸、硫酸などの如き
アミノアルデヒド樹脂製造分野で一般に用いられ
る所謂酸触媒が用いられる。
本発明における反応条件は、カプセルの使用用
途によつて変わり、一概に決められないが、40℃
以上で1時間以上、特に好ましくは、60℃以上の
条件下で1時間以上、特に3時間以上維持するの
が好ましく、取分、これを感圧複写紙用マイクロ
カプセルとして用いる場合には、70℃以上の条件
或いはPH6.0以下、60℃以上の条件で2時間以上
維持することが好ましい。
本発明においてマイクロカプセル中に内包され
る疎水性芯物質としては、特に限定するものでは
ないが以下の如き物質が例示される。
魚油、ラード油などの如き動物油類、オリーブ
油、落花生油、亜麻仁油、大豆油、ひまし油など
の如き植物油類、石油、ケロシン、キシレン、ト
ルエンなどの如き鉱物油類、アルキル置換ジフエ
ニールアルカン、アルキル置換ナフタリン、ビフ
エニールエタン、サリチル酸メチル、アジピン酸
ジエチル、アジピン酸ジ−n−プロピル、アジピ
ン酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジ−メチル、フタ
ル酸ジエチル、フタル酸ジ−n−プロピル、フタ
ル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジ−n−オクチル
などの如き合成油類のように水に不溶性または実
質的に水に不溶性の液体或いは上記合成油に電子
供与性発色剤、電子受容性顕色剤、配位子化合
物、有機金属塩等を溶解した溶液、水に不溶性の
金属の酸化物および塩類、セルロースあるいはア
スベストの如き繊維様物質、水に不溶性の合成重
合体物質、鉱物類、顔料類、ガラス類、香料類、
香味料類、殺菌組成物類、生理学的組成物類、肥
料組成物類。
以下に本発明の方法をより具体的に説明するた
めに、感圧複写紙の分野へ応用した場合について
実施例を記載するが、勿論これらに限定されるも
のではない。また特に断らない限り例中の部およ
び%はそれぞれ重量部および重量%を表わす。
「実施例」 実施例 1 マイクロカプセルの調製 クリスタルバイオレツトラクトン5部をアルキ
ルナフタレン(商品名KMCオイル、クレハ化学
社製)100部に加熱溶解して得た液温125℃の溶液
にヘキサメトキシヘキサメチロ−ルメラミンを主
成分とする初期縮合物(商品名サイメル350、三
井東圧化学社製)を7部添加混合して内相液を得
た。
別に、加熱装置を備えた撹拌混合容器中にポリ
アクリル酸(商品名アロンA−10H、東亜合成化
学工業社製)の1.25%水溶液200部を加え、これ
に20%苛性ソーダ水溶液を添加してPHを4.7に調
節しカプセル製造用水性媒体とした。この水性媒
体を80℃に加温した後、その中に上記の加温され
た内相液を撹拌しながら添加し、80℃下で平均粒
径が6.0μになるように乳化分散した。
別に、加熱装置を備えた撹拌混合容器中にメラ
ミン10部と37%ホルムアルデヒド水溶液30部を加
え、60℃下で15分間撹拌して水溶性のメラミン−
ホルムアルデヒド初期縮合物を調製した後、この
液を乳化分散40分後の上記乳化液中に添加した。
その後この系を85℃に1時間保持し、更に95℃に
昇温して、この温度下で2時間保持した。
次いで、95℃に保つたこの系に撹拌下、0.05N
−塩酸を5時間かけて徐々に添加して系のPHを
3.6に調整し、更に、脱ホルムアルデヒド処理剤
として尿素10部、酸性亜硫酸ソーダ1部を添加し
た後、95℃下で1時間保持して、乳白色のカプセ
ル分散液を得た。
得られたカプセル分散液に小麦デンプン粉末
120部、糊化澱粉20部を添加混合し、固形分濃度
が25%になるよう水を加えてカプセル塗液とし、
40g/m2の原紙にエアーナイフコーターで固形分
が4g/m2となる様に塗抹した。
単体感圧複写紙の作成 水酸化アルミニウム65部、酸化亜鉛20部、3,
5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛と
α−メチルスチレン・スチレン共重合体との混融
物(混融比80/20)15部、ポリビニルアルコール
水溶液5部(固型分)及び水300部をボールミル
で24時間粉砕して得た分散液に、カルボキシ変性
スチレン・ブタジエン共重合体ラテツクス20部
(固型分)を加えて調製した顕色剤塗液を上記塗
布紙の塗布面上にエアーナイフコーターで固型分
5g/m2になるように塗抹して単体感圧複写紙を
作成した。
評 価 上記の如くして得た単体感圧複写紙にリボン無
しタイプライターで印字したところ、鮮明なる発
色像が得られた。又、別にこの複写紙を100℃条
件下で3時間処理したが、シートに全く汚れは見
られず、良好なる芯物質保持性を有することが分
かつた。
実施例 2 ヘキサメトキシヘキサメチロールメラミンを主
成分とする初期縮合物(サイメル350)を3部添
加混合して内相液とした以外は、実施例1と全く
同様にしてカプセル分散液を調製し、同様に単体
感圧複写紙を作成して評価した結果、良好なる芯
物質保持性を有していた。
実施例 3 乳化剤としてポリアクリル酸(アロンA−
10H)の水溶液の代わりにアクリル酸とアクリル
酸メチルのモル比が85:15の共重合体の水溶液を
用いた以外は、実施例1と同様にしてカプセル分
散液を調製し、同様に単体感圧複写紙を作成して
評価した結果、良好なる芯物質保持性を有してい
た。
実施例 4 加熱装置を備えた撹拌混合容器中にスチレン−
無水マレイン酸共重合体(商品名スクリプセツト
520、モンサント社製)の1.8%水溶液170部を加
え、これに0.2N−酢酸を添加してPHを4.8に調節
し、カプセル製造用水性媒体とした以外は実施例
1と全く同様にしてカプセル分散液を調製し、同
様に単体感圧複写紙を作成して評価した結果、良
好なる芯物質保持性を有していた。
比較例 1 サイメル350、7部を添加しなかつた以外実施
例1と同様にして内相液を調製し、続いて同様に
して単体感圧複写紙を作成した。
評 価 上記の如くして得た単体感圧複写紙は、リボン
無しタイプライターで印字したところ、鮮明な発
色像が得られた。しかし、別にこの複写紙を130
℃条件下で5時間処理したところシートには青い
汚れが発生し、芯物質保持性の面で劣ることが分
かつた。尚、実施例1で得られた単体感圧複写紙
を130℃条件下で5時間処理したところシートに
全く汚れは認められず、芯物質保持性に優れてい
た。
比較例 2 実施例1においてヘキサメトキシヘキサメチロ
ールメラミンを主成分とする初期縮合物(サイメ
ル350)の代わりにn−ブチル化メチロールメラ
ミン・ホルムアルデヒド初期縮合物(商品名;メ
ラン27、日立化成社製)を用いた以外同様に単体
感圧複写紙を得た。
得られた単体感圧複写紙は、リボン無しタイプ
ライターで印字したところ、鮮明な発色像が得ら
れた。しかし、別にこの複写紙を130℃条件下で
5時間処理したところシートにはやや青い汚れが
発生し、芯物質保持性の面で劣ることが分かつ
た。
「作用」 本発明によれば、カプセル芯物質の保持性に優
れたマイクロカプセルが容易にかつ、安定して製
造できるものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水或いは親水性媒体中に含有せしめた親水性
    のアルデヒド系樹脂形成材料を重縮合せしめて疎
    水性芯物質を被覆するマイクロカプセルの製造方
    法において、該疎水性芯物質中にヘキサメトキシ
    ヘキサメチロールメラミンを主成分とするメラミ
    ン−ホルムアルデヒド初期縮合物を含有せしめる
    ことを特徴とするマイクロカプセルの製造方法。 2 親水性のアルデヒド系樹脂形成材料がメラミ
    ン−ホルムアルデヒド初期縮合物、尿素−メラミ
    ン−ホルムアルデヒド初期縮合物の少なくとも一
    種である請求の範囲第1項記載の製造方法。 3 水或いは親水性媒体が乳化剤としてアニオン
    性モノマーユニツトからなる重合体或いは共重合
    体、アニオン性モノマーユニツトと疎水性モノマ
    ーユニツトとの共重合体の少なくとも一種を含有
    する請求の範囲第1〜2項記載の製造方法。 4 乳化剤がアクリル酸−アクリル酸メチル共重
    合体である請求の範囲第3項記載の製造方法。
JP59239186A 1984-11-13 1984-11-13 マイクロカプセルの製造方法 Granted JPS61118133A (ja)

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JPS607935A (ja) * 1983-06-28 1985-01-16 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd マイクロカプセルの製造方法

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