JPH0353957Y2 - - Google Patents

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JPH0353957Y2
JPH0353957Y2 JP13260087U JP13260087U JPH0353957Y2 JP H0353957 Y2 JPH0353957 Y2 JP H0353957Y2 JP 13260087 U JP13260087 U JP 13260087U JP 13260087 U JP13260087 U JP 13260087U JP H0353957 Y2 JPH0353957 Y2 JP H0353957Y2
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solenoid
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valve seat
seat
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はブレーキ倍力装置の電磁弁に関し、よ
り詳しくはブレーキ倍力装置の変圧室と定圧室と
を連通する流体通路を開閉する電磁弁に関する。
「従来の技術」 従来、ブレーキ倍力装置として、バルブボデイ
にソレノイドを設け、このソレノイドをレバーを
介して弁機構を構成する弁プランジヤに連動させ
ることにより、車両の停車時に上記ソレノイドに
より弁プランジヤを作動させて弁機構の流路を切
換えさせ、ブレーキペダルから踏力が解除されて
いてもブレーキ作用を行なわせて停車ブレーキ作
用を行なわせることができるようにしたブレーキ
倍力装置が知られている(特開昭58−105866号公
報)。
また本願出願人はブレーキ倍力装置として、既
にそのブレーキ倍力装置のバルブボデイに電磁弁
を設け、該電磁弁を構成するソレノイドの消勢時
に弁手段をばねによつて弁座から離座させること
により、上記ブレーキ倍力装置の変圧室と定圧室
とを弁機構を介して連通する流体通路を開放さ
せ、また上記ソレノイドの励磁時に上記弁手段を
弁座に着座させて上記流体通路を閉鎖させると同
時に、上記変圧室側の流体圧力をその弁手段に作
用させてこれを上記弁座に押圧させるようにした
ものを提案している(特願昭61−120834号、実願
昭61−81858号)。
そして上記電磁弁の上記ばねと弁手段とは、外
周部に上記弁座に着座するシート部が、内周部に
上記流体通路に連通する連通路がそれぞれ形成さ
れ、かつソレノイドの消勢時に第1ばねによつて
上記弁座から離座されるリング状の第1弁体と、
上記ソレノイドによつて進退動されるプランジヤ
に連動され、ソレノイドの励磁時に上記第1弁体
に着座して上記連通路を閉鎖すると同時に、その
第1弁体を第1ばねに抗して上記弁座に着座させ
て流体通路を閉鎖させ、さらにソレノイドの消勢
時に第2ばねによつて上記弁座に着座した第1弁
体から離座されるポペツト型の第2弁体とから構
成している。
「考案が解決しようとする問題点」 しかるに、前者のブレーキ倍力装置において
は、上記ソレノイドによつて弁プランジヤおよび
これに連動した入力軸を作動させ、さらに構造に
よつては上記入力軸に連動したブレーキペダルを
も作動させる必要があるので、そのソレノイドと
して大型のものが要求され、そのような大型のソ
レノイドはブレーキ倍力装置のシエル内に収容す
ることが困難となる。
これに対し、後者のブレーキ倍力装置において
は、上記電磁弁はバルブボデイに形成した上記流
体通路を開閉するだけでよいため小型でよく、ブ
レーキ倍力装置のシエル内に収容することが容易
となる。
しかもその電磁弁は、上記流体通路の開放時、
すなわちソレノイドの消勢時には、先ずポペツト
型の第2弁体が第2ばねの弾撥力により第1弁体
から離座され、これにより上記流体通路が第1部
体の連通路を介して開放されて第1弁体を付勢し
ている流体圧力が低下すると、その第1弁体は第
1ばねによつて上記弁座から離座されて流体通路
を完全に開放させるので、弁手段を1つの弁体か
ら構成した場合に比較して、第2ばねおよび第1
ばねの全体の弾撥力を、その1つの弁体を開放さ
せるばねの弾撥力よりも小さくすることが可能と
なり、これによりソレノイドの吸引力を小さくで
きるので一層電磁弁の小型化を図ることができ
る。
しかしながら、本願出願人が提案した上記電磁
弁では、上記ポペツト型第2弁体の着座部が第1
弁体の弁座へ着座した際に、その第1弁体の弁座
の弾性体が必要以上に弾性変形するのを防止する
ことは考慮されておらず、その結果、その弁座部
分の弾性体が早期に老化して確実なシール作用が
得られなくなるという虞があつた。
「問題点を解決するための手段」 本考案はそのような事情に鑑み、ブレーキ倍力
装置のバルブボデイに設けられ、ソレノイドの消
勢時に弁手段をばねによつて弁座から離座させて
上記ブレーキ倍力装置の変圧室と定圧室とを弁機
構を介して連通する流体通路を開放させ、また上
記ソレノイドの励磁時に上記弁手段を弁座に着座
させて上記流体通路を閉鎖させるとともに、上記
変圧室側の流体圧力をその弁手段に作用させてこ
れを上記弁座に押圧させるようにしたブレーキ倍
力装置の電磁弁であつて、 上記ばねと弁手段とを、 外周部に上記弁座に着座するシート部が、内周
部に上記流体通路に連通する連通路がそれぞれ形
成され、かつソレノイドの消勢時に第1ばねによ
つて上記弁座から離座されるリング状の第1弁体
と、 上記ソレノイドによつて進退動されるプランジ
ヤに連動され、上記ソレノイドの励磁時に上記第
1弁体に着座して上記連通路を閉鎖すると同時
に、その第1弁体を第1ばねに抗して上記弁座に
着座させて流体通路を閉鎖させ、さらにソレノイ
ドの消勢時に第2ばねによつて上記弁座に着座し
た第1弁体から離座されるポペツト型の第2弁体
とから構成し、 さらに上記第1弁体をシール材としての弾性体
とそれを保持する保持プレートとから構成し、か
つ該保持プレートに、上記第2弁体が第1弁体に
着座した際に第2弁体に当接して第1弁体の弁座
の弾性体が過度に弾性変形するのを防止する当接
部を形成したブレーキ倍力装置の電磁弁を提供す
るものである。
「作用」 そのような構成によれば、上述したように電磁
弁を小型化することができることは勿論、上記第
2弁体が第1弁体に着座した際に、上記保持プレ
ートに形成した当接部がその第2弁体に当接して
第1弁体の弁座の弾性体が過度に弾性変形するの
を防止するので、その弁座の弾性体が過度に変形
することによる早期の老化を防止でき、したがつ
て長期間に渡つて確実なシール作用を確保するこ
とができる。
「実施例」 以下図示実施例について本考案を説明すると、
第4図において、ブレーキ倍力装置のシエル1は
フロントシエル1aとリヤシエル1bとからな
り、そのシエル1内にパワーピストン2を摺動自
在に設けるとともに、このパワーピストン2の後
面にダイアフラム3を張設し、そのパワーピスト
ン2とダイアフラム3とによつて上記シエル1内
を前方の定圧室4と後方の変圧室5とに区画して
いる。
また上記パワーピストン2の軸部に一体にバル
ブボデイ6を設け、このバルブボデイ6内に流路
を切換える弁機構7を収納し、さらにこれらパワ
ーピストン2やバルブボデイ6等を、通常はリタ
ーンスプリング8によつて図示非作動位置に保持
している。
上記弁機構7はバルブボデイ6に形成した第1
弁座10、弁プランジヤ11に形成した第2弁座
12および両弁座10,12にパワーピストン2
の後方側すなわち第4図の右方からばね13の弾
撥力によつて着座する弁体14を備えている。そ
して、上記第1弁座10と弁体14とのシート部
より外側を通路15および電磁弁16を介して上
記定圧室4に連通させ、さらにその定圧室4をシ
エル1に設けた負圧導入管17を介して図示しな
いエンジンのインテークマニホールド等の負圧源
に連通させている。
他方、上記第1弁座10と弁体14、および第
2弁座12と弁体14との各シール部の中間部は
バルブボデイ6に形成した通路18を介して変圧
室5に連通させ、さらに上記第2弁座12と弁体
14とのシート部より内側はフイルタ19を設け
た通路20を介して大気に連通させている。な
お、上記変圧室5は、上記バルブボデイ6を摺動
自在に貫通させたシール部材21によつて外部と
の気密を保つている。
上記弁機構7を構成する弁プランジヤ11はキ
ー部材24によつてバルブボデイ6から抜出るの
を防止するとともに、その末端部を図示しないブ
レーキペダルに連動させた入力軸25に連結し、
また弁プランジヤ11の先端面は出力軸26の末
端面に対向させてその対向面間にリアクシヨンデ
イスク27を介在させている。さらに上記フロン
トシエル1aの軸部にはシエル1の内部に向けて
筒状部1cを突出形成してあり、その内部に配設
したシール部材28に上記出力軸26を摺動自在
に貫通させてシエル1の外部に突出させ、その突
出端を図示しないマスターシリンダのピストンに
連動させている。
然して、上述した電磁弁16は定圧室4内に配
置するとともに、コイル状のリターンスプリング
8の外側かつ下方位置においてバルブボデイ6に
取付けてあり、この電磁弁16によつてバルブボ
デイ6に形成した上記通路15を開閉できるよう
にしている。
上記電磁弁16は、第1図に拡大して示すよう
に、通路15の定圧室4内への開口部を覆わせて
バルブボデイ6に気密を保つて取付けた概略皿状
のケース30と、この皿状ケース30に開口部側
を一体に連結した概略カツプ状のケース31とを
備えており、このカツプ状ケース31内の底部中
央に取付けた位置決めプラグ32をソレノイド3
3のスプール34内に嵌合して、該ソレノイド3
3をカツプ状ケース31の軸部に位置決めして収
容している。
上記カツプ状ケース31には、その開口部側が
拡径した段部31aを形成してあり、上記スプー
ル34のフランジ部34aに重合させたスペーサ
35(第2図参照)の外周部を上記段部31aの
端面に重合接触させることにより、上記カツプ状
ケース31、プラグ32、上記スプール34内に
摺動自在に設けたプランジヤ36およびスペーサ
35によつて上記ソレノイド33の磁気回路を形
成している。
そして上記皿状ケース30を上記スペーサ35
上に重合させた状態で該皿状ケース30とカツプ
状ケース31とをカシメによつて一体に連結する
ことにより、上記プランジヤ36をスプール34
内に摺動自在に収納した状態で、上記プラグ3
2、スプール34およびスペーサ35を一体的に
連結固定している。
このように、上記カツプ状ケース31に段部3
1aを形成して該段部31aにスペーサ35の外
周部を重合接触させれば、上記段部31aを省略
してスペーサ35の外周面をカツプ状ケース31
の内周面に密着させるようにした場合に比較し
て、寸法誤差があつてもスペーサ35をカツプ状
ケース31内に嵌合できなかつたり、或いはスペ
ーサ35の外周面とカツプ状ケース31の内周面
との間に大きな間隙が形成されて磁気回路の効率
が低下するといつたことを確実に防止することが
可能となる。
また、上記段部31aによつてカツプ状ケース
31に対するスペーサ35の軸方向位置の位置決
めを行なうことができるので、皿状ケース30と
カツプ状ケース31とをカシメによつて一体に連
結する際に、スペーサ35でスプール34を強く
圧縮してそれを破損させるといつたことも防止す
ることができ、組立性が向上する。
次に、上記皿状ケース30には段部を形成して
その段部の右端面を弁座30aとしてあり、また
上記スプール34内に摺動自在に設けたプランジ
ヤ36に、上記弁座30aに着座する弁手段40
を設けている。
上記弁手段40は、第1図、第3図に示すよう
に、シール材としての弾性体41Aとそれを保持
する金属製の保持プレート41Bとから構成した
大径リング状の第1弁体41と、この第1弁体4
1の軸部を摺動自在に貫通させて上記プランジヤ
36に圧入嵌着させたポペツト型の第2弁体42
とを備えており、上記第1弁体41には、その外
周部に上記皿状ケース30の弁座30aに着座す
るシート部41aを、また内周部に上記通路15
に連通する連通路41bを、さらに該連通路41
bの周囲に弁座41cをそれぞれ形成し、また上
記ポペツト型第2弁体42にはその頭部に、上記
連通路41bの周囲の弁座41cに着座する着座
部42aを形成している。
そして、上記第1弁体41と皿状ケース30と
の間に第1ばね43を弾装するとともに、上記プ
ラグ32とプランジヤ36との間に第2ばね44
を弾装し、通常はその第2ばね44によつて上記
プランジヤ36を皿状ケース30に当接させて第
2弁体42を非作動位置に保持し、かつ上記第1
ばね43によつて第1弁体41の弁座41cを非
作動位置に位置させた第2弁体42に当接させて
該第1弁体41を非作動位置に保持するようにし
ている。
この状態では、第1弁体41のシート部41a
は皿状ケース30に形成した弁座30aから離隔
しており、したがつて上記通路15は第1弁体4
1と弁座30aとの間隙および皿状ケース30に
形成した通路45を介して定圧室4に連通してい
る。
他方、上記ソレノイド33を励磁してプランジ
ヤ36を左行させた際には、上記ポペツト型第2
弁体42の着座部42aを上記第1弁体41の内
周部に形成した弁座41cに着座させて上記連通
路41bを閉鎖させると同時に、該第1弁体41
を一体的に左行させてそのシート部41aを皿状
ケース30の弁座30aに着座させ、それによつ
て上記通路15を閉鎖できるようにしている。
このとき、第3図に示すように、上記第2弁体
42の着座部42aより内側部分にステム42b
側に突出する係合部42cを形成するとともに、
第1弁体41を構成する保持プレート41Bに上
記連通路41bの中心側に突出して上記係合部4
2cに当接する当接部41dを形成してあり、第
2弁体42の着座部42aを第1弁体41の弁座
41cに着座させた際に上記係合部42cと当接
部41dとを当接させることにより、上記弁座4
1cの弾性体41Aが過度に弾性変形するのを防
止している。
したがつて、上記弁座41cにおける弾性体4
1Aの弾性変形量を常に最適な状態に維持するこ
とができ、上記当接部41d、係合部42cを省
略した場合のようにその弾性体41Aが過度に変
形して早期に老化することが防止でき、また最悪
の場合に上記プランジヤ36がプラグ32に当接
しても上記弁座41cや弁座30aを完全にシー
ルすることができないといつた事態が発生するこ
とを防止することができる。なお、上記係合部4
2cと当接部41dとの当接時の打音を防止する
ために、いずれか一方に適当な厚さの弾性体を設
けるようにしてもよい。
また、上記第2弁体42の着座部42aは球状
面に形成してあり、それによつて第1図に誇張し
て示すように、例えばポペツト型第2弁体42の
ステム42bをプランジヤ36に圧入連結する際
にそのステム42bが湾曲して着座部42aが傾
斜した場合であつても、該着座部42aの全周を
上記弁座41cに着座させて確実に上記連通路4
1bを閉鎖させることができるようにしている。
次に、第4図に示すように、上記電磁弁16か
ら引出したハーネス50はフロントシエル1aに
設けたシール手段51を介して外部に引出し、マ
イクロコンピユータを含む図示しない制御装置に
接続している。また上記変圧室5は、上記弁機構
7を介することなくリヤシエル1bに設けた圧力
流体導入管52、電磁弁53および図示しないエ
アクリーナを介して圧力流体源としての大気に連
通させてあり、この電磁弁53も上記図示しない
制御装置に接続している。
このとき、上述したように上記電磁弁16をコ
イル状のリターンスプリング8の外側かつ下方位
置においてバルブボデイ6に取付けているので、
上記ハーネス50がリターンスプリング8に干渉
することを防止することができる。なお、第2図
において、スペーサ35の一部に形成した切欠部
35aは、上記ハーネス50と電磁弁16のソレ
ノイド33とを接続するコネクタ54(第1図参
照)を設置するスペースを設けるために形成した
ものである。
以上の構成において、一般的な状態では、上記
制御装置は大気側の電磁弁53を閉鎖するととも
に負圧側の電磁弁16を開放、すなわちソレノイ
ド33を消勢している。そしてソレノイド33の
消勢時には、第2弁体42およびプランジヤ36
は第2ばね44によつてプランジヤ36が皿状ケ
ース30に当接する非作動位置に保持され、また
第1弁体41は第1ばね43によつて非作動位置
に位置している第2弁体42に当接する非作動位
置に保持されている。
この状態におけるブレーキ倍力装置の非作動時
には、負圧導入管17を介して定圧室4内に導入
されている負圧は、負圧側電磁弁16を介して、
すなわち通路45、第1弁体41と弁座30aと
の間隙を介して通路15に導入され、さらに弁機
構7および通路18を介して変圧室5に供給され
ている。したがつてこの状態では、パワーピスト
ン2の前後に流体圧力差が発生することがないの
で、ブレーキ倍力装置は上記電磁弁16,53を
有しない従来周知のブレーキ倍力装置と同様に図
示非作動状態を維持している。
そして、上述した非作動状態からブレーキペダ
ルが踏込まれた際には、従来周知のブレーキ倍力
装置と同様に、ブレーキペダルの踏込み力に応じ
たブレーキ力を発生させることができることは明
らかである。そしてブレーキ倍力装置の作動によ
つてバルブボデイが前進した際には、バルブボデ
イ6に取付けた電磁弁16は、フロントシエル1
aの軸部に筒状部1cを形成することによつて定
圧室4内に形成された空スペース55内に位置さ
れるようになるので、電磁弁16を設けてもブレ
ーキ倍力装置の軸方向寸法を小さいままに維持す
ることが可能となる。
次に、上記ブレーキ倍力装置の一般的な作動に
対し、例えばブレーキ倍力装置を停車ブレーキ装
置として作動させる際には、上記制御装置は図示
しない各種のセンサから作動条件を検出し、一定
の作動条件が満たされると負圧側電磁弁16のソ
レノイド33を励磁する。すると、プランジヤ3
6が左行されて各ばね44,43に抗して2つの
弁体41,42が一体的に左行され、第1弁体4
1のシート部41aが弁座30aに着座されると
ともに第2弁体42が弁座41cに着座される。
そして通路15の開口部が閉じられて2つの弁体
41,42の前後に流体圧力差が発生すれば、さ
らにその圧力は各弁体41,42をそれぞれ弁座
30a,41cに押圧するので、確実なシールが
行なわれる。
これと同時に、上記制御装置は大気側電磁弁5
3を所定時間だけ開放させるので、圧力流体導入
管52を介して上記所定時間に対応した大気圧が
変圧室5内に導入されるようになり、したがつて
入力軸25に踏力が加えられていなくても、上記
大気圧に応じたブレーキ力でブレーキ作用が行な
われる。
上記停車ブレーキの解除時に、上記制御装置が
負圧側電磁弁16のソレノイド33を消勢する
と、この際には各弁体41,42にそれぞれ圧力
が作用して各弁体41,42を弁座30a,41
cにそれぞれ押圧しているが、先ず受圧面積の小
さい小径のポペツト型の第2弁体42が第2ばね
44の弾撥力により右行されて第1弁体41の弁
座41cから離隔する。
すると、上記通路15は第1弁体41の軸部に
形成した連通路41bを介して定圧室4に連通す
るようになるので、通路15側の圧力が低下し、
その圧力が所定値以下となれば第1ばね43によ
つてリング状の第1弁体41が弁座30aから容
易に離座されるので、上記通路15は大きな流路
面積をもつて定圧室4に連通するようになり、し
たがつて通路15内すなわち変圧室5内の圧力は
速やかに低下する。
このように、電磁弁16の弁手段40を2つの
弁体41,42から構成すれば、その弁手段を1
つの弁体から構成した場合に比較して第2ばね4
4および第1ばね43の全体の弾撥力を小さくす
ることができるので、ソレノイド33の吸引力を
小さくすることができ、したがつて電磁弁16の
小型化を図ることが可能となる。
また負圧式ブレーキ倍力装置においては、上記
定圧室4内の電磁弁16は真空雰囲気中に配置さ
れることになるので、それを大気中に設ける場合
に比較して、防錆や絶縁の処理を簡素化し若しく
は省略することが可能となる。
なお必要に応じて、圧力流体導入管52や電磁
弁53を省略しても、入力軸25を前進させて弁
機構7の流路を切換えさせ、変圧室5に大気圧を
導入させることで停車ブレーキ作用を行なわせる
ことができることは勿論である。
「考案の効果」 以上のように、本考案に係る電磁弁によれば、
従来に比較してソレノイドの吸引力を小さくして
も、流体圧力によつて弁座に押圧されている弁手
段をその弁座から離座させることができるので、
電磁弁の小型化を図ることができ、さらに上記第
2弁体が第1弁体に着座した際に、上記保持プレ
ートに形成した当接部を第2弁体に当接させるこ
とによつて第1弁体の弁座の弾性体が過度に弾性
変形するのを防止することができるので、その弁
座の弾性体が過度に変形することによる早期の老
化を防止でき、したがつて長期間に渡つて確実な
シール作用を確保することができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第4図の要部の拡大断面図、第2図は
スペーサ35の斜視図、第3図は弁手段40を分
解し、かつその一部を断面して示す斜視図、第4
図は本考案の一実施例を示す断面図である。 4……定圧室、5……変圧室、6……バルブボ
デイ、7……弁機構、15,18……通路、16
……電磁弁、30,31……ケース、30a,4
1c……弁座、33……ソレノイド、36……プ
ランジヤ、40……弁手段、41……第1弁体、
41A……弾性体、41B……保持プレート、4
1a……シート部、41b……連通路、41d…
…当接部、42……第2弁体、42a……着座
部、42c……係合部、43……第1ばね、44
……第2ばね。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ブレーキ倍力装置のバルブボデイに設けられ、
    ソレノイドの消勢時に弁手段をばねによつて弁座
    から離座させて上記ブレーキ倍力装置の変圧室と
    定圧室とを弁機構を介して連通する流体通路を開
    放させ、また上記ソレノイドの励磁時に上記弁手
    段を弁座に着座させて上記流体通路を閉鎖させる
    とともに、上記変圧室側の流体圧力をその弁手段
    に作用させてこれを上記弁座に押圧させるように
    したブレーキ倍力装置の電磁弁であつて、 上記ばねと弁手段とを、 外周部に上記弁座に着座するシート部が、内周
    部に上記流体通路に連通する連通路がそれぞれ形
    成され、かつソレノイドの消勢時に第1ばねによ
    つて上記弁座から離座されるリング状の第1弁体
    と、 ソレノイドの励磁時に上記第1弁体に着座して
    上記連通路を閉鎖すると同時に、その第1弁体を
    第1ばねに抗して上記弁座に着座させて流体通路
    を閉鎖させ、さらにソレノイドの消勢時に第2ば
    ねによつて上記弁座に着座した第1弁体から離座
    される第2弁体とから構成し、 さらに上記第1弁体をシール材としての弾性体
    とそれを保持する保持プレートとから構成し、か
    つ該保持プレートに、上記第2弁体が第1弁体に
    着座した際に第2弁体に当接して第1弁体の弁座
    の弾性体が過度に弾性変形するのを防止する当接
    部を形成したことを特徴とするブレーキ倍力装置
    の電磁弁。
JP13260087U 1987-08-31 1987-08-31 Expired JPH0353957Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13260087U JPH0353957Y2 (ja) 1987-08-31 1987-08-31

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