JPH0353943B2 - - Google Patents

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JPH0353943B2
JPH0353943B2 JP59095027A JP9502784A JPH0353943B2 JP H0353943 B2 JPH0353943 B2 JP H0353943B2 JP 59095027 A JP59095027 A JP 59095027A JP 9502784 A JP9502784 A JP 9502784A JP H0353943 B2 JPH0353943 B2 JP H0353943B2
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JP59095027A
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は身体を暖める採暖装置などに利用する
可撓性を有し蓄熱材を用いた蓄熱装置に関する。
従来例の構成とその問題点 従来より、蓄熱材の一種である潜熱蓄熱材は単
位重量当りの蓄熱量が大きいため、たとえば身体
を暖める採暖装置に用いられていたが、さらに蓄
熱容量を大きくし放熱時間を長くすることができ
る構成の蓄熱装置が望まれている。
以下、図面を参照しながら、上述した従来の蓄
熱装置について説明する。
第1図および第2図において、1は蓄熱材の一
種である潜熱蓄熱材であり、2は前記潜熱蓄熱材
1が融解し潜熱を放出するとき、固化せず液体の
まま冷却する過冷却現象を防止するための過冷却
防止材であり、前記潜熱蓄熱材1の中に混入され
ている。前記潜熱蓄熱材1と前記過冷却防止材2
とを封入した蓄熱材封入容器である小袋3を複数
個設け、前記複数個の小袋3を縦横に複数列連結
させて蓄熱シート4を形成している。前記小袋3
と小袋3との連結部分5は可撓性のある材質であ
り、この連結部分を曲げることにより前記蓄熱シ
ート4に可撓性をもたせている。前記複数個の小
袋3の表面上には加熱手段であるヒータ線(ヒー
タ)6を配しており、潜熱蓄熱材1を融解させ
る。
以上のように構成された蓄熱装置において、以
下その動作について説明する。
前記複数個の小袋3の表面上に設けられた前記
ヒータ線6に通電し加熱すれば、この小袋3に封
入された潜熱蓄熱材1は固体から液体へと融解す
る。この液化させられた潜熱蓄熱材1は、前記ヒ
ータ線6の通電を停止させても、液体から固体へ
変化するまで放熱を続ける。この放熱時間を長く
しようとすれば、前記小袋3の厚さを厚しく、放
熱を行う表面積当りの前記潜熱蓄熱材1の容量を
増加させるとよい。しかし、この小袋3の厚さを
厚くすれば、前記蓄熱シート4を大きな角度曲げ
ることが困難となり、しかも前記ヒータ線6によ
り小袋3に封入された潜熱蓄熱材1を加熱し融解
させるには、加熱時間が長くかかり、ただ単にこ
の加熱時間を短縮するために前記ヒータ線6の放
熱量を増しても、前記ヒータ線6の表面温度が高
くなり、ヒータ線6の絶縁材料および小袋3の劣
化が激しくなる。さらに、小袋3に孔があき、融
解された潜熱蓄熱材1などの液もれが生じた場
合、液もれによる被害が大きくなるといつた諸問
題があつた。そのため、小袋3の厚さを厚くし潜
熱蓄熱材1の容量を増加させることにも限界があ
り、長時間の放熱を行うことが困難であるという
欠点を有していた。
発明の目的 本発明は上記欠点に鑑みてなされたもので、蓄
熱シートの可撓性、蓄熱材の加熱時間および液も
れによる被害などの諸問題を考慮した上で、長時
間放熱可能な蓄熱装置を提供するものである。
発明の構成 この目的を達成するために本発明の蓄熱装置
は、蓄熱材を封入した複数個の蓄熱材封入容器を
縦横に複数列配した蓄熱シートを複数枚設け、前
記複数枚の蓄熱シートの少なくとも1枚と、前記
蓄熱シートを加熱するヒータとをそれぞれ交互に
重ね合わせた構成としている。
この構成によれば、ヒータと重なり合つた蓄熱
シートに複数個設けられた蓄熱材封入容器が前記
ヒータから熱を供給され、前記複数個の蓄熱材封
入容器は加熱され蓄熱材に熱を蓄える。次にヒー
タへのエネルギー供給を停止すれば、前記蓄熱材
に蓄えられた熱エネルギーは、蓄熱装置の外方向
に向かつて放熱を開始し、液化させられた蓄熱材
が固化するまで放熱し続ける。
実施例の説明 以下本発明の一実施例の蓄熱装置について、第
3図および第4図を参照しながら説明する。
第3図および第4図において、1は蓄熱材の一
種である潜熱蓄熱材、2は過冷却防止材であり、
前記蓄熱材1の中に混入されている。3は前記潜
熱蓄熱材1と前記過冷却防止材2とを混入封入し
た蓄熱材封入容器である小袋である。4は前記小
袋3を複数個設け、これら複数個の小袋3を縦横
に複数列になるように配した蓄熱シートである。
前記蓄熱シート4は前記複数個の小袋3がそれぞ
れつながつた連結部分5を可撓性を有した材質の
ものを用いている。7は前記潜熱蓄熱材1と過冷
却防止材2との量を前記小袋3より多く封入され
た小袋であり、小袋3の厚さの2倍程度としてい
る。8は前記小袋7を複数個設け、これら複数個
の小袋7を縦横に複数列配し、複数個の小袋7が
つながつている連結部分5に可撓性をもたせた蓄
熱容量の大きい蓄熱シートである。前記蓄熱容量
の大きい蓄熱シート8の両面にそれぞれヒータ線
6を配し、さらにその上から2枚の蓄熱シート4
でそれぞれはさみ込んでいる。これらの蓄熱シー
ト4,8を重ね合わせた状態において、前記小袋
3,7の縦横および上下の列はそれぞれ直交関係
にあり、小袋3,7はそれぞれ対抗してヒータ線
6をはさみ込んでいる。
以上のように構成された蓄熱装置において、以
下その動作について説明する。まず前記ヒータ線
6に通電し、そのヒータ線6が接している小袋
3,7を加熱すれば、それらの小劣3,7に封入
された潜熱蓄熱材1が融解させられ、熱を蓄え
る。前記小袋7は両面にヒータ線6が接している
ため、片面のみでしかヒータ線6と接していない
小袋3より熱量が2倍程度供給され、したがつて
小袋7の厚さを小袋3の厚さの2倍程度にし、小
袋3と小袋7とにそれぞれ封入された潜熱蓄熱材
1が同程度の所要時間で完全融解され、蓄熱シー
ト4,8の温度分布は均一化される。前記潜熱蓄
熱材1を完全融解した後、ヒータ線6の通電を停
止すれば、前記潜熱蓄熱材1が液体から固体へと
変化する間に、蓄熱装置の両端面にそれぞれ設け
られた蓄熱シート4の外方向の表面から放熱し続
ける。また前記蓄熱シート8に蓄えられた熱も蓄
熱装置の両端面に設けられた蓄熱シート4を介し
て外方向へ放熱される。前記蓄熱シート4,8は
前記小袋3,7をそれぞれ縦横および上下の列と
も直交するように配しており、それらの蓄熱シー
ト4,8を3枚重ね合わせている蓄熱装置は小袋
3,4の可撓性を有した連結部分5で、ある程度
曲げることができる。
以上のように本発明の一実施例によれば、蓄熱
シート4,8を3枚重ね合わすことにより、外方
向の放熱表面積当りの潜熱蓄熱材1の容量を増加
でき、したがつて放熱時間を延長できる。しかも
小袋3,7を複数個設けることによつて、潜熱蓄
熱材1の加熱時間、蓄熱装置の可撓性および液も
れに対する問題をも解消しており、その効果は大
なるものがある。
なお、本発明の一実施例において蓄熱シート8
は厚さを厚くして潜熱シート4,8の温度分布の
均一化を図つているが、蓄熱シート4を2枚重ね
合わせて蓄熱シート8の厚さと同程度にしてもか
まわない。
次に本発明の他の実施例について、第5図およ
び第6図を参照しながら説明する。
第5図および第6図において、本発明の一実施
例に示した蓄熱シート4およびヒータ線6とを、
それぞれ2枚および3本用いて蓄熱装置を構成し
ている。前記蓄熱装置の小袋3とヒータ線6との
配し方および重ね合わせ方は本発明の一実施例と
同様であるが、ヒータ線6と蓄熱シート4との重
ね合わせの順序が異なる。つまり、2枚の蓄熱シ
ート4でヒータ線6をはさみ込み、さらにその上
から前記2枚の蓄熱シート4をはさみ込むように
2本のヒータ線6を重ね合わせている。
以上の構成によれば、前記小袋3は前記ヒータ
線6と両面で接しているため、前記ヒータ線6に
通電すれば、両面より前記潜熱蓄熱材1を加熱し
融解させる。次に前記ヒータ線6への通電を停止
すれば、前記潜熱蓄熱材1が液体から固体へ変化
する間に前記蓄熱シート4の外方向へ放熱を続け
る。また、前記蓄熱シート4と前記ヒータ線6と
の配し方および重ね合わせ方は本発明の一実施例
と同様なため、他の実施例における蓄熱装置は、
ある程度可撓性を有している。
以上のように他の実施例によれば、前記蓄熱シ
ート4を2枚重ね合わすことにより、外方向の放
熱表面積当りの潜熱蓄熱材1の容量が増加でき、
したがつて放熱時間が延長できる。しかも、小袋
3を複数個設けることによつて、液もれおよび蓄
熱装置の可撓性に対する諸問題をも解消し、さら
に小袋3の両面をヒータ線6によつて加熱するた
め、潜熱蓄熱材1を短時間で融解させることがで
き、その効果は大なるものがある。
発明の効果 以上のように本発明は、蓄熱材を封入した複数
個の蓄熱材封入容器を設けているため、蓄熱材の
加熱時間、液もれおよび蓄熱装置の可撓性の関す
る諸問題を解消するとともに、前記複数個の蓄熱
材封入容器を縦横に複数列配した蓄熱シートを複
数枚設け、これら複数枚の蓄熱シートの少なくと
も1枚と加熱手段であるヒータとをそれぞれ交互
に重ね合わせたことより、蓄熱装置の放熱表面積
当りの蓄熱材の容量を大きくすることができ、し
たがつて放熱時間の延長が図れ、その効果は大な
るものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の蓄熱材を用いた蓄熱装置の斜視
図、第2図は第1図のA−A′線における断面図、
第3図は本発明の一実施例における蓄熱材を用い
た蓄熱装置の斜視図、第4図は第3図のB−
B′線における断面図、第5図は本発明の他の実
施例における蓄熱材を用いた蓄熱装置の斜視図、
第6図は第5図のC−C′線における断面図であ
る。 1……潜熱蓄熱材(蓄熱材)、3,7……小袋
(蓄熱材封入容器)、4,8……蓄熱シート、5…
…連結部分、6……ヒータ線(ヒータ)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 蓄熱材を封入した複数個の蓄熱材封入容器を
    配列した蓄熱シートを複数枚設け、少なくとも前
    記蓄熱シートの両面にヒータを密着して配列して
    なる蓄熱装置。
JP9502784A 1984-05-11 1984-05-11 蓄熱装置 Granted JPS60236644A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9502784A JPS60236644A (ja) 1984-05-11 1984-05-11 蓄熱装置

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JP9502784A JPS60236644A (ja) 1984-05-11 1984-05-11 蓄熱装置

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Publication Number Publication Date
JPS60236644A JPS60236644A (ja) 1985-11-25
JPH0353943B2 true JPH0353943B2 (ja) 1991-08-16

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6121666A (ja) * 1984-07-10 1986-01-30 Fujitsu Ltd 交換網接続の回線障害自動回復端末装置
JPS6316137A (ja) * 1986-07-09 1988-01-23 Toyota Motor Corp 可変圧縮比機構付エンジンの制御方法
JPS6316138A (ja) * 1986-07-08 1988-01-23 Yamaha Motor Co Ltd 小型車両の自動変速装置

Patent Citations (3)

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JPS6316137A (ja) * 1986-07-09 1988-01-23 Toyota Motor Corp 可変圧縮比機構付エンジンの制御方法

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