JPH0353916B2 - - Google Patents

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JPH0353916B2
JPH0353916B2 JP57138336A JP13833682A JPH0353916B2 JP H0353916 B2 JPH0353916 B2 JP H0353916B2 JP 57138336 A JP57138336 A JP 57138336A JP 13833682 A JP13833682 A JP 13833682A JP H0353916 B2 JPH0353916 B2 JP H0353916B2
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JP
Japan
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cysteine
reaction
carboxylic acid
dtc
atc
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JP57138336A
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JPS5928489A (ja
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Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は2,2−ジメチルチアゾリジン−4−
カルボン酸(2,2−dimethylthiazolidine−4
−carboxylic acid)の製造法に関する。 2,2−ジメチルチアゾリジン−4−カルボン
酸(以下、単にDTCと略する。)はL−システイ
ンとアセトンの縮合した化合物であり、酸性条件
では加水分解され定量的にL−システインを生成
することが知られている(赤堀四郎等編:タンパ
ク質化学1,3−1,P120、1969、共立出版)。
従つて、DTCを工業的に生産することができれ
ばL−システインの工業生産が可能となる。そこ
で本発明者等は、DTCの製造法を開発すること
を目的として種々研究を重ねた結果、合成法で製
造される2−アミノ−チアゾリン−4−カルボン
酸(以下、ATCと略す。)を水解してL−システ
イン又はL−シスチンを生産する能力を有する微
生物を、一定量のアセトンを含む水溶液中で
ATCに作用せしめると高収率でDTCが生成され
ることを発見し本発明を完成するに至つた。 本出願人においては既に、ATCを原料として
微生物の作用を利用してL−システイン又はL−
シスチンを製造する方法を開発した(特開昭51−
54983号、特開昭51−70881号、特公昭54−2272各
号公報参照)。このATCを原料とする方法はL−
システインの工業生産に適した方法であるが、
ATCのL−システインへの水解反応は反応液中
に生成されるシステインによつて強く阻害される
ため、L−システインを直接製造することができ
ない。そこで、この方法に於てはATCのL−シ
ステインへの水解反応とL−システインのL−シ
スチンへの酸化反応を同時に行い、阻害作用のな
いL−シスチンを生成させ、このL−シスチを還
元してL−システインを得る方法を採用せざるを
得ない。従つて、このL−システインの製造法は
工程が長く、煩雑でありかつ収率の面に於ても改
良が望まれていた。 これに対し、本発明の方法ではATCから一段
反応でDTCを高収率でかつ短時間に生産できる
ので、本発明の方法で得られるDTCを用いるこ
とによりL−システインを経済的に有利に生産す
ることができる。 本発明で使用する微生物はATCを水解してL
−システイン又はL−シスチンを生成する能力を
有する微生物であり、例えば、特開昭51−54983
号、特開昭51−70881号及び特公昭54−2272号公
報に記載されているアクロモバクター、アルカリ
ゲネス、バチルス、ブレビバクテリウム、エンテ
ロバクター、エルビニア、エツシエリヒア、フラ
ボバクテリウム、ミクロコツカス、ミコプラナ、
シユードモナス、サルシナあるいはセラチアの各
属に属し、ATCを水解してシステイン又はシス
チンを生成する能力を有する微生物が使用され、
より具体的に例示するならば次の如き菌株があげ
られる。
【表】 微生物を培養するための培地は炭素源、窒素
源、無機イオン、更に要すれば有機微量栄養素を
適宜含有する培地であり、例えば、炭素源として
グルコース、シユクロース、キシロース、糖蜜等
の糖類、酢酸等の有機酸、エタノール、グリセロ
ール、メタノール等のアルコール類など、窒素源
として硫酸アンモニウム、塩化アンモニウムな
ど、有機栄養源として、酵母エキス、ペプトン、
肉エキス、コーン・ステイープリカーなど、無機
イオンとして、マグネシウム、鉄、マンガン、カ
リウム、ナトリウム、リン酸などのイオンが適宜
用いられる。 微生物の培養法は常法に従つて行えば良く、上
記培地のPHを6〜9とし、20〜40℃で好気的に培
養すれば良い。 培養に際しては、ATCを少量添加することが
望ましく、ATCの水解活性の高い微生物菌体が
得られる。本発明の方法では、このようにして得
られた微生物を酸素源として使用する。酸素源と
しては、このようにして得られた培養液、培養液
から分離した分離菌体、洗滌生菌体、凍結乾燥
体、アセトン乾燥菌体、物理的、化学的もしくは
生化学的に破壊された菌体、抽出液、粗精製物、
精製物、精製蛋白標晶、または菌体もしくは精製
処理物の固定化物などが酸素源として使用され
る。 原料であるATCは合成法にて供給されるD−
体、L−体、ラセミ体のいずれもが使用される。 基質濃度は、バツチ式、連続式によつても異な
るが、バツチ式では一般に水性媒質中0.1〜30%、
好ましくは0.5〜10%程度で、連続式では、これ
よりやや濃度を低下させた方が好ましい。 反応はアセトンを2〜40%、好ましくは5〜20
%含む水溶液中で行われ、反応液にヒドロキシル
アミンやセミカルバチドを添加することによつて
収率を向上することができる。反応温度は15〜60
℃、好ましくは30〜50℃、PHは6〜10、好ましく
は7.0〜9.5の範囲が良い。 このようにして反応を行うと反応液中にシステ
インが生成され、このシステインはアセトンと縮
合してDTCを生成する。 生成されるDTCはシステインと異りATCのシ
ステインへの水解反応を全く阻害しないため
DTCの収率は高く約95%に達しかつ反応時間は
1〜25時間で充分であり、ATCからシスチンへ
の水解反応が2〜50時間であるのと比較すると約
1/2に短縮される。更に、システインの有害酸素
による硫化水素の発生も防ぐことができるので工
業的に極めて有利である。 このようにして得られたDTCは酸性条件下で
速やかにかつ定量的にシステインとアセトンに水
解され、システインを簡単に製造することができ
る。 以下、実施例にて説明する。 実施例 1 第1表に示す組成の培地を調製し、500ml容振
盪フラスコに50ml宛分注し、120℃にて10分間加
熱した。
【表】 この培地にシユードモナス・デスモリチカ
AJ3868 FREM−P2816FERM BP−323を接種
し、30℃にて24時間振盪培養した、培養液を遠心
分離して菌体を採取し、湿菌体5.0gを下記組成
の基質溶液100mlに添加し、30℃に保持し時々軽
くかきまぜて16時間反応を行つた。
【表】 反応終了後、反応液についてシリカゲル薄層ク
ロマトグラフイーを行い(展開媒、第3級ブタノ
ール:メチルエチルケトン:水:NH4OH=4:
3:2:1)、210nmのデントシメーターを用い
てDTCを定量した。その結果を第3表に示す。
第3表には反応終了後、各反応液に塩酸を加えて
PH3.0にして生成したL−システインの量を併記
した。
【表】
【表】 実施例 2 実施例1の方法で得られたシユードモナス・デス
モリチカFERM−P2816FERM BP−323の湿菌
体5.0gを第1表に示す組成の基質溶液(アセト
ンは5.0%)100mlに加え30℃にて16時間保持して
反応を行つた。 反応液に苛性ソーダを加えてPH9.0に調節し、
減圧下で濃縮、乾固した。これにアセトン500ml
を投入し、よく撹拌した後、不溶性物質を別
し、60℃にて100mlに濃縮した。この液に塩酸ガ
スを加えてPH3.0に下げ、一昼夜8℃に放置し、
結晶を析出せしめた。同様の方法で再結を行い、
0.7gの再結々晶を得た。 この結晶の元素分析値は、C:44.82、H:
6.86、N:8.77、S:19.89%であり、又融点は
134〜134.5℃でオーセンテイクなDTCと完全に
一致し、DTCであることが確認された。 実施例 3 実施例1の方法で得られた湿菌体5.0を凍結乾
燥したもの、あるいは湿菌体5.0を0.1M、PH7.0の
リン酸緩衝液50mlに懸濁し、これに超音波処理
(トミー精工社製 LIR−200P型、20KC、5分
間)したもの、更には湿菌体5.0gを脱イオン水
20mlに懸濁し、これにアクリルアミド3.8gとメ
チレンビスアクリルアミド225mgを加えN2ガスを
流して酸素を除去し、過硫酸アンモニウム17.5mg
及びN′,N′−ジメチルアミノプロピオニトリル
40μgを加えて固定化した固定化物を夫夫調製し
た。これらの標品を第2表に示す組成の基質溶液
(アセトンの量は50%)100mlに加え30℃に16時間
保持して酵素反応を行つた。 反応終了後、各反応液より不溶性物質を除去
し、実施例と同様の方法でDTCを定量した。そ
の結果を第4表に示す。
【表】 実施例 4 第5表に示す微生物を第1表に示す培地で実施
例1の方法に従つて培養した。夫々の培養液を遠
心分離し、湿菌体5.0gを取つて、これを第2表
に示す基質溶液(アセトン量は5.0%)100mlに懸
濁し、30℃に24時間保持して反応を行つた。反応
終了後、実施例1に記載の方法に従つて反応液中
のDTCを定量した。その結果を第5表に示す。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2−アミノチアゾリン−4−カルボン酸から
    アセトンの存在下で2,2−ジメチル−チアゾリ
    ジン−4−カルボン酸を生成する能力を有するサ
    ルシナ属、アルカリゲネス属、バチルス属、ブレ
    ビバクテリウム属、エンテロバクター属、エルビ
    ニア属、シユードモナス属、エツシエリヒア属、
    ミクロコツカツス属、セラチア属、フラボバクテ
    リウム属に属する微生物を、アセトンを含む水溶
    液中で 2−アミノチアゾリン−4−カルボン酸
    に作用させて2,2−ジメチルチアゾリジン−4
    −カルボン酸を生成せしめることを特徴とする
    2,2−ジメチルチアゾリジン−4−カルボン酸
    の製造法。
JP57138336A 1982-08-09 1982-08-09 2,2−ジメチルチアゾリジン−4−カルボン酸の製造法 Granted JPS5928489A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57138336A JPS5928489A (ja) 1982-08-09 1982-08-09 2,2−ジメチルチアゾリジン−4−カルボン酸の製造法
DE8383107857T DE3376341D1 (en) 1982-08-09 1983-08-09 Method for producing 2-substituted-thiazolidine-4-carboxylic acids
EP19830107857 EP0101052B1 (en) 1982-08-09 1983-08-09 Method for producing 2-substituted-thiazolidine-4-carboxylic acids

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JP57138336A JPS5928489A (ja) 1982-08-09 1982-08-09 2,2−ジメチルチアゾリジン−4−カルボン酸の製造法

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Publication Number Publication Date
JPS5928489A JPS5928489A (ja) 1984-02-15
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JP57138336A Granted JPS5928489A (ja) 1982-08-09 1982-08-09 2,2−ジメチルチアゾリジン−4−カルボン酸の製造法

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JPS5998696A (ja) * 1982-11-29 1984-06-07 Ajinomoto Co Inc チアゾリジン−4−カルボン酸誘導体の製造法

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JPS5928489A (ja) 1984-02-15

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