JPH0353900Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、コンピユータ等の外部記録媒体と
して使用されるフロツピーデイスクをキヤビネツ
ト等に整理して収納するフオルダーの改良に関す
る。

〔従来の技術〕

従来、フロツピーデイスクを収納して保管する
手段として、フロツピーデイスクを一枚づつ収納
するポケツト部を備え、これらポケツト部を開閉
自在なフアイルケースに綴込成形したものや、所
要枚数のフロツピーデイスクを縦状態にして自由
に投入できるケース本体と開閉自在な蓋体とから
構成したケース等が知られている。これらの収納
手段は、比較的フロツピーデイスクの収納枚数が
少なく、使用頻度が高い場合には便利であるが、
重要な記録内容を有し、しかも比較的多量のフロ
ツピーデイスクを厳重に管理保管するには、例え
ばキヤビネツト等に収納することが要求される。

そこで、従来よりキヤビネツトにおける書類等
の収納手段として、キヤビネツト内に設けたスラ
イド部材に懸吊する爪部を設けたハンギングフオ
ルダーが知られている。このハンギングフオルダ
ーを使用すれば、二つ折りされたシート内部のフ
ロツピーデイスクを一枚づつ簡便に出入れするこ
とができる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、前述した従来のハンギングフオ
ルダーを使用する場合、フロツピーデイスクの収
納時に誤つて隣接するフオルダーの間隙に投入さ
れる惧れがあり、このような場合にはフロツピー
デイスクがキヤビネツトの底部に落下して紛失状
態になり、管理上多くの不都合を生じる。このよ
うな観点から、例えばハンギングフオルダーをキ
ヤビネツトの収納容積に合せて多数折りシートで
一連の構成とすることも考えられるが、この場
合、ハンギングフオルダーの利点であるフオルダ
ーとこれに収納されているフロツピーデイスクを
キヤビネツトから一緒に取出すことができなくな
り、取扱上不便となるばかりでなく、不必要にキ
ヤビネツト内のスペースを占有したり、また製作
に際して溶着や接合等の加工手段を有し製造コス
トが増大する等の難点がある。

そこで、本考案の目的は、基本的に単数のフロ
ツピーデイスクを収納するユニツト構成とすると
共に隣接するフオルダーとその一部において相互
に重なり合つて接続され、キヤビネツト内におい
ては、一連のフオルダーとして収納して多数のフ
ロツピーデイスクの検索および出入れを容易に
し、しかもフロツピーデイスクを個別にそのフオ
ルダーと一緒に取出すことができ、構成が簡単で
構造コストも低減し得るフロツピーデイスクフオ
ルダーを提供するにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案に係るフロツピーデイスクフオルダー
は、相対する一対の折り合せるフオルダー片と、
前記一方のフオルダー片と連接する接続片とを備
え、前記一対の折り合せるフオルダー片の上縁部
に見出し用のスペースを画定する切欠を対称的に
設けると共に上縁部両端に懸吊用爪片をそれぞれ
対称的に突設し、前記接続片を隣接する他のフオ
ルダー片の内面に重ね合せ可能に折曲し、さらに
接続片の前記切欠と対応する位置に見出し部を形
成することを特徴とする。

この場合、前記のフロツピーデイスクフオルダ
ーにおいて、相対する一対のフオルダー片の合せ
面を収納部として構成し、この収納部を横方向に
延在させて少なくとも２枚のフロツピーデイスク
を収納するよう構成すれば好適である。

また、前記のフロツピーデイスクフオルダーに
おいて、相対する一対の折り合せるフオルダー片
を２組もしくはそれ以上連接することもでき、さ
らに、相対する折り合せるフオルダー片で形成す
る収納部に複数のフロツピーデイスクを並置し得
るよう構成することもできる。

〔作用〕

本考案に係るフロツピーデイスクフオルダーに
よれば、相対する一対のフオルダー片およびこれ
と連接する接続片を順次谷折りおよび山折りする
ことにより、単一のフロツピーデイスク収納部を
形成することができる。この場合、同一構成のフ
ロツピーデイスクフオルダーをキヤビネツトに収
納するに際しては、一方のフオルダーの接続片を
他方のフオルダーのフオルダー片の内面に重なる
よう折曲することにより、多数のフオルダーを一
連に構成することができる。

また、前記フロツピーデイスクフオルダーにお
いて、相対する一対のフオルダー片の合せ面を収
納部として構成し、この収納部を横方向に延在さ
せて少なくとも２枚のフロツピーデイスクを収納
するよう構成することもできる。

さらに、本考案に係るフロツピーデイスクフオ
ルダーにおいて、相対する一対に折り合せるフオ
ルダー片を２組もしくはそれ以上連接したり、前
記１組の収納部に複数のフロツピーデイスクを並
置し得るよう構成することができる。

〔実施例〕 次に、本考案に係るフロツピーデイスクフオル
ダーの実施例につき、添付図面を参照しながら以
下詳細に説明する。

第１図乃至第３図は、本考案に係るフロツピー
デイスクフオルダーの一実施例を示すものであ
る。第１図において、本考案に係るフオルダー
は、相対する一対の二つ折りされる対称的形状か
らなるフオルダー片１０，１２と、前記一方のフ
オルダー片１２に連接する折曲自在な接続片１４
とから基本的に構成される。フオルダー片１０，
１２には、その折曲部１６の中央に開口１８を設
けて折曲し易いよう構成し、二つ折りに際し相対
する上縁部には適宜見出し用のスペースを画定す
る切欠２０，２２を対称的に設けると共に上縁部
両端にそれぞれ懸吊用の爪片２４が突設される。
また、接続片１４は、前記フオルダー片１２より
幅狭に構成し、フオルダー片１２との折曲部２６
において前記切欠２２に対して若干切欠２２側に
突出する見出し部２８を設ける。

このように構成した本実施例のフオルダーは、
第２図に示すように、折曲部１６および２６をそ
れぞれ山折りおよび谷折りして、各フオルダー片
１０，１２および接続片１４を重ね合せることに
より使用可能となる。この場合、各フオルダー片
１０，１２の合せ面がフロツピーデイスクの収納
部として形成され、接続片１４に設けた見出し部
２８が切欠２０，２２を通して見易い位置に露呈
する。

しかるに、このように成形した本実施例のフオ
ルダーは、同一構成からなるフオルダーを連接す
るには、第３図に示すように、第１のフオルダー
１の接続片１４を第２のフオルダーの相対する
フオルダー片１０の内面へ重ね合せることにより
容易に達成することができる。同様にして、多数
のフオルダーを連接して一連のハンギングフオル
ダーを構成することができる。

第４図は、前述した本考案に係るフロツピーデ
イスクフオルダーの変形例を示すものである。す
なわち、第４図に示す実施例は、収納部を横方向
に二段構成としたもので、相対する一対のフオル
ダー片１０，１２を追加したものであり、その他
の構成は第１図に示す実施例と基本的に同一であ
る。また、本実施例では、一つの収納部に二枚の
フロツピーデイスクを並べて収納できるよう構成
してある。また、この場合、前後に隣接する収納
部の境界部に位置する切欠２２に対し見出し部３
０を設ける。

以上、本考案の好適な実施例について説明した
が、本考案は前述した実施例に限定されることな
く、例えば一対のフオルダー片からなる収納部を
２以上適当数にしたり、同一収納部においても２
以上の並列収納を可能とする等種々の設計変更が
可能である。

〔考案の効果〕

前述した実施例から明らかなように、本考案
によれば、単数のフロツピーデイスクを安全かつ
確実にキヤビネツト内へ収納することができると
共に、これを多連に接続することによつて検索も
容易となる。さらに、必要に応じてフロツピーデ
イスクと一緒にフオルダーをキヤビネツトから取
出すことも可能であり、フロツピーデイスクの整
理、収納および管理に極めて有効である。

また、本考案に係るフロツピーデイスクフオル
ダーは、これを可撓性合成樹脂シートにより一体
成形加工が可能であるから、低コストで耐久性に
優れた製品を量産化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るフロツピーデイスクフオ
ルダーの一実施例を示す展開平面図、第２図は第
１図に示すフロツピーデイスクフオルダーの折曲
成形状態を示す斜視図、第３図は第１図に示すフ
ロツピーデイスクフオルダーを多連に結合する使
用状態を示す斜視図、第４図は本考案に係るフロ
ツピーデイスクフオルダーの変形例を示す斜視図
である。 １０……フオルダー片、１２……フオルダー
片、１４……接続片、１６……折曲部、１８……
開口、２０……切欠、２２……切欠、２４……爪
片、２６……折曲部、２８……見出し部、３０…
…見出し部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 相対する一対の折り合せるフオルダー片と、
   前記一方のフオルダー片と連接する接続片とを
   備え、前記一対の折り合せるフオルダー片の上
   縁部に見出し用のスペースを画定する切欠を対
   称的に設けると共に上縁部両端に懸吊用爪片を
   それぞれ対称的に突設し、前記接続片を隣接す
   る他のフオルダー片の内面に重ね合せ可能に折
   曲し、さらに接続片の前記切欠と対応する位置
   に見出し部を形成してなるフロツピーデイスク
   フオルダー。 (2) 実用新案登録請求の範囲第１項記載のフロツ
   ピーデイスクフオルダーにおいて、相対する一
   対のフオルダー片の合せ面を収納部として構成
   し、この収納部を横方向に延在させて少なくと
   も２枚のフロツピーデイスクを収納するよう構
   成してなるフロツピーデイスクフオルダー。 (3) 実用新案登録請求の範囲第１項記載のフロツ
   ピーデイスクフオルダーにおいて、相対する一
   対の折り合せるフオルダー片を２組もしくはそ
   れ以上連接してなるフロツピーデイスクフオル
   ダー。 (4) 実用新案登録請求の範囲第１項記載のフロツ
   ピーデイスクフオルダーにおいて、相対する折
   り合せるフオルダー片で形成される収納部に複
   数のフロツピーデイスクを並置し得るよう構成
   してなるフロツピーデイスクフオルダー。