JPH0352295Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はインタンク使用とオンタンク使用に使
い分けて使用できる兼用型芳香乃至消臭洗浄器に
関する。

従来の技術 従来、芳香乃至消臭洗浄器として、貯水タンク
内の水中に浸漬して用いる所謂インタンク使用形
式のものと、貯水タンクの手洗い部に載置して用
いる所謂オンタンク使用形式のものが提案されて
いる。

考案が解決しようとする問題点 ところがこのようなインタンク使用形式とオン
タンク使用形式の２種の製品を製造することは、
それだけ多くの製品ストツクを抱えることにな
り、これは営業的にみて得策でない。また用法が
インタンク又はオンタンクのいずれかに制約され
ると、使用者の好みに合わない場合があり、不便
でもある。本考案はこのような問題を解決するこ
とを目的としてなされたものである。

問題点を解決するための手段 本考案は、筒状にして一側部にルーバ部を、他
側部に排水穴を有する容器と、該容器内をルーバ
部を含む第１室と、排水穴を含む第２室の縦２室
に区劃する挿脱自在な仕切り部材とを具備し、上
記容器には、仕切り部材を所定部位に表、裏差し
換え自在に支持するための支持部が設けられ、仕
切り部材は片面に、固型芳香乃至消臭洗浄剤を保
持していて、該仕切り部材の表，裏挿し換えによ
り、芳香乃至消臭洗浄剤をオンタンク使用時には
ルーバ部を含む第１室内に、またインタンク使用
時には排水穴を含む第２室内にそれぞれ配置する
よう構成したことを特徴とする兼用型芳香乃至消
臭洗浄器に係る。

実施例 以下に本考案の一実施例を添付図面にもとづき
説明すると、次の通りである。

本考案による兼用型芳香乃至消臭洗浄器は、例
えば第１図に示す分解図から明かなように、無蓋
有底の筒状にして一側部にルーバ部１を、他側部
に排水穴２を有する容器３と、該容器３内を、ル
ーバ部１を含む第１室４と、排水穴２を含む第２
室５の縦２室に区劃する挿脱自在な仕切り部材６
とを具備し、上記容器３には、仕切り部材６を所
定部位に表、裏差し換え自在に支持するための支
持部１０が設けられている。支持部１０は図示の
ように例えば一対の溝部から構成され、溝部間
に、仕切り部材６が差し込まれるような構成にな
つている。この溝型支持部１０は仕切り部材６の
挿脱案内用のガイド溝を兼ねている。仕切り部材
６の片面には、水接触面７ａが不織布８により包
被された固型芳香乃至消臭洗浄剤７が担持されて
いる。固型芳香乃至消臭洗浄剤７の担持の安定化
を計るために、仕切り部材６は図示のような容器
型となすことが好ましい。図に於て、９は吊手、
１１は吸盤である。

第３図は、本考案品のオンタンク使用時の状況
を示し、この使用状態の時は洗浄剤７はルーバ部
１を含む第１室４内に配され、また容器３はルー
バ部１が上面に来るように横倒しにして、貯水タ
ンクの手洗い部の上面に吸盤１１を利用して載置
固定される。放水タツプより放水されると、放水
はルーバ部１より第１室４内に入り、不織布８を
浸透しつつ該室４内に配置された洗浄剤７と接触
し、これを溶出せしめながら、ルーバ部１の低端
部より流出し、常法通り貯水タンク内に流入す
る。斯くして放水タツプよりの放水ごとに所定量
の洗浄剤を貯水タンク内に補給でき、オンタンク
用として使用できる。第３図に示すように仕切り
部材６を容器３内に傾斜して設けることにより、
水はけを向上できる。

第４図は、本考案品のインタンク使用時の状況
を示し、この使用状態のときは、芳香乃至消臭洗
浄剤７は排水穴２を含む第２室５内に配され、こ
のような配置換えは、仕切り部材６を挿し換えて
表，裏を逆にすることにより、容易にその目的を
達し得る。また容器３は正置状態のもとに吊手９
をして貯水タンク内にセツトされ、容器３は貯水
中に水没される。

貯水タンク内の水位が定常状態にあるときは、
水が第２室５内を満し、この室内の水中に不織布
８を通して洗浄剤７が溶出し、該室５内に洗浄剤
の濃厚溶液が生成する。この濃厚溶液は貯水タン
ク内の水位が定常状態にあるときは、実質的に第
２室５内にとどまるが、水洗トイレへの放水によ
り貯水タンク内の水位が下がると、ヘツド差によ
り排水穴２より貯水タンク内に流出し、よつて貯
水タンク内の水位が下がるごとに、水洗トイレへ
の放水中に、所定量の洗浄剤が補給され、茲にイ
ンタンク用としての使用が可能となる。

効 果 このように本考案に於ては、仕切り部材６を単
に挿し換え表，裏を逆にすることにより、インタ
ンク用とオンタンク用に使い分けできるので極め
て便利であると共に、兼用型であるので、インタ
ンク用とオンタンク用の２種類を製造する場合に
比し製品ストツク量を低減でき、営業政策的に有
利である。また固形芳香乃至消臭洗浄剤７は水と
の接触により膨潤軟化するが、本考案では洗浄剤
７の水接触面が不織布８により包被されているの
で、これが膨潤流出する虞れがなく、膨潤流出に
より懸念される貯水タンク又はその手洗い部の汚
染や過剰溶出による寿命低下の問題を一掃でき
る。更に貯水タンクには、手洗い部を備えていな
い形式のものもあるがこのような形式の貯水タン
クに対してもインタンク用として使用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図はその
分解斜面図、第２図は仕切り部材の縦断面図、第
３図はオンタンク使用時の状況を示す一部切欠き
斜面図、第４図はインタンク使用時の状況を示す
一部切欠き斜面図である。 図に於て、１はルーバ部、２は排水穴、３は容
器、４は第１室、５は第２室、６は仕切り部材、
７は固型芳香乃至消臭洗浄剤、８は不織布であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒状にして一側部にルーバ部を、他側部に排水
   穴を有する容器と、該容器内をルーバ部を含む第
   １室と、排水穴を含む第２室の縦２室に区劃する
   ための仕切り部材とを具備し、上記容器には、仕
   切り部材を所定部位に表、裏差し換え自在に支持
   するための支持部が設けられ、仕切り部材は片面
   に、固型芳香乃至消臭洗浄剤を保持していて、該
   仕切り部材の表、裏差し換えにより、芳香乃至消
   臭洗浄剤をオンタンク使用時にはルーバ部を含む
   第１室内に、またインタンク使用時には排水穴を
   含む第２室内にそれぞれ配置するよう構成したこ
   とを特徴とする兼用型芳香乃至消臭洗浄器。