JPH0352226Y2 - - Google Patents

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JPH0352226Y2
JPH0352226Y2 JP19323885U JP19323885U JPH0352226Y2 JP H0352226 Y2 JPH0352226 Y2 JP H0352226Y2 JP 19323885 U JP19323885 U JP 19323885U JP 19323885 U JP19323885 U JP 19323885U JP H0352226 Y2 JPH0352226 Y2 JP H0352226Y2
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inner ring
bearing inner
bolt
axle
ring
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、鉄道車輌の車軸を支持する軸受装
置に関するものである。
従来の技術 第5図及び第6図は実用化されている鉄道車輌
用軸受装置であつて、図中1は車軸、2は車軸1
の外径面にタイトフイツトに圧入嵌合された軸受
内輪、3,3は軸受内輪2の外周に保持器4,4
で転動自在に保持したコロ5,5を介して配置さ
れた軸受外輪、6は車軸1の外径面に嵌挿して軸
受外輪2の端面に配設されたツバ輪、7はツバ輪
6を軸受内輪2に圧接させる為の軸ナツトで、車
軸1の軸端に刻設したネジ部1aに螺合されてい
る。この軸ナツト7には円周方向等配位置に複数
個、例えば、12個のボルト螺挿孔7aが刻設され
ている。8は車軸1の軸端に嵌挿された止め輪
で、内径面複数個所、例えば、2個所に突起8a
を突設し、この突起8aを車軸1の軸端に穿設し
た溝1bに嵌合させている。この止め輪8には円
周方向等配位置に軸ナツト7のボルト螺挿孔7a
の整数倍個のボルト挿通孔8bが穿設されてい
る。9は軸ナツト7と止め輪8を一体に結合させ
るための締付ボルトで、止め輪8のボルト挿通孔
8bを貫通して軸ナツト7のボルト螺挿孔7aに
螺挿されている。
上記鉄道車輌用軸受装置は、ツバ輪6、軸ナツ
ト7及び止め輪8により軸受内輪2、コロ5,5
及び軸受外輪3,3の抜け止めを行うと同時に、
止め輪8により軸ナツト7の弛み止めを行わせて
いる。
考案が解決しようとする問題点 ところで、上述した鉄道車輌用軸受装置は、止
め輪8の突起8aと車軸1の溝1bの嵌合を利用
して、止め輪8と軸ナツト7を固着することによ
り、軸ナツト7の弛み止めを行わせているが、止
め輪8の突起8aと車軸1の溝1bとの間には加
工公差によるスキマが存在する為、長期間使用し
ている間に、例えば走行中に生じる車輌の振動に
より車軸1の溝1bに第7図に示すようにヘタリ
による摩耗(図中斜線部分)が発生する。この摩
耗が進行すると、軸ナツト7の弛み量が増大し、
これによりツバ輪6にガタが生じるようになる。
その結果、ツバ輪6に対する車軸1の外径面の案
内精度(加工精度)と相まつて、スラスト荷重が
このツバ輪6に負荷された時には軸受の正常な回
転を保持できなくなる。その為、車軸1の交換の
必要が生じて莫大な費用を要するという問題があ
る。
問題点を解決するための手段 この考案は上記問題点を解決するものであつ
て、その構成は、端面に複数個のピン嵌挿孔を有
し、車軸にタイトフツトに圧入嵌合された軸受内
輪と、断面L字状に形成され、その円筒部に上記
軸受内輪のピン嵌挿孔と同数で同位相のボルト挿
通孔を有し、上記軸受内輪の外径面に案内された
ツバ輪と、車軸端に螺合され、軸受内輪のピン嵌
挿孔およびツバ輪のボルト挿通孔の整数倍個のボ
ルト螺挿孔を有する軸ナツトと、上記軸受内輪の
ピン嵌挿孔とツバ輪のボルト挿通孔と軸ナツトの
ボルト螺挿孔に共軸的に挿入されたボルトを備
え、上記ボルトは、軸受内輪とは密嵌され、軸ナ
ツトとは螺合されておるものである。
作 用 車軸と軸受内輪とはタイトフイツトに嵌合して
その間に大きなハメアイ力が生じるので、軸ナツ
トを軸受内輪に固定することにより、軸ナツトの
弛みが防止される。したがつて、車軸に切つた溝
に止め輪の突起をはまり込ませることで軸ナツト
の弛み止めを図つていた従来のように車軸に溝を
切る必要はなくなり、それゆえにまた、そのよう
な溝の摩滅というものもなくなる。
実施例 第1図乃至第4図はこの考案の一実施例を示す
図面である。図面に於いて、11は車軸、12は
車軸11の外径面に圧入された軸受内輪で、その
外周に保持器13,13転動自在に保持させたコ
ロ14,14を介して軸受外輪15,15が配置
され、かつ、端面に複数個、例えば3個のピン嵌
挿孔16と1個のピン圧入孔17が穿設されてい
る。18は断面L字状のツバ輪で、円筒部18a
が軸受内輪12の外径面に案内嵌挿され、かつ、
フランジ部18bに軸受内輪12のピン嵌挿孔1
6と同数で同位相のボルト挿通孔19と1個のピ
ン圧入孔20が穿設されている。21は軸受内輪
12のピン嵌挿孔16とツバ輪18のボルト外挿
通19の位相合わせをさせる為のピンで、軸受内
輪12のピン圧入孔17とツバ輪18のピン圧入
孔20に共軸的に圧入されている。22は車軸1
1の軸端に刻設したネジ部11aに螺合されたツ
バ輪18を軸受内輪12に圧接させる為の軸ナツ
トで、円周方向等配位置に軸受内輪12のピン嵌
挿孔16及びツバ輪18のボルト挿通孔19の整
数倍個のボルト螺挿孔23が刻設されている。2
4は軸ナツト22を軸受内輪12に固定させる為
のボルトで、軸ナツト22のボルト螺挿孔23に
螺合することにより、ツバ輪18のボルト挿通孔
19を貫通して軸受内輪12のピン嵌挿孔16に
先端のピン24aが嵌入される。ボルト24の弛
みを防止するため、ボルト24の頭部と軸ナツト
22の間に座金25を介在させ、第8図に示され
るように、座金25の弛み止め部25aを折り曲
げてボルト24の頭部の側面に圧接させる。
上記の如く、軸ナツト22を軸受内輪12に固
定するようにすれば、車軸11と軸受内輪12と
はタイトフイツトに嵌合してその間に大きなハメ
アイ力が生じる為、軸ナツト22の弛みを確実に
防止することができる。
考案の効果 以上説明したように、この考案は、車軸と軸受
内輪の大きなハメアイ力を利用して、軸ナツトを
軸受内輪に固定することにより軸ナツトの弛み止
めを行うようにしたので、従来のように車軸に弛
み止めのための溝を加工する必要がない。そし
て、軸ナツトと軸受内輪とを締結するボルトは複
数個設けることができるので、ボルト先端のピン
部分と軸受内輪のピン嵌挿孔との接触面積が広く
とれ、これにより面圧を低くして両者間の摩耗を
少なくすることができる。また、ボルト先端のピ
ン部分と軸受内輪のピン嵌挿孔は従来の突起と溝
に比べて高精度に加工することが容易であるか
ら、スキマを小さく抑えてスキマに起因する軸ナ
ツトのがたつきや弛み量を少なくすることができ
る。さらに、長期間運転して万一弛み止め部分が
再使用不可能な摩滅状態になつたときでも、ボル
トと軸受内輪だけを交換すればよく、車軸自体の
交換は不要であるから非常に経済的である。さら
にまた、ツバ輪が高精度な軸受内輪外径面と嵌合
しているので、安定してスラスト荷重を負荷でき
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の鉄道車輌用軸受装置の一実
施例を示す要部縦断面図、第2図はその分解斜視
図、第3図は第1図のA部の拡大図、第4図は第
3図とは別位相部分でのA部の部分拡大図、第5
図は従来の鉄道車輌用軸受装置を示す要部縦断面
図、第6図はその分解斜視図、第7図は車軸の溝
の摩耗状態を示す端面図、第8図は座金の弛み止
め部の斜視図である。 11……車軸、12……軸受内輪、16……ピ
ン嵌挿孔、17……ピン圧入孔、18……ツバ
輪、19……ボルト挿通孔、20……ピン圧入
孔、21……ピン、22……軸ナツト、23……
ボルト部螺挿孔、24……ボルト、24a……ピ
ン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鉄道車輌の車軸を支持する軸受装置であつて、
    端面に複数個のピン嵌挿孔を有し、車軸にタイト
    フイツトに圧入嵌合された軸受内輪と、断面L字
    状に形成され、その円筒部に上記軸受内輪のピン
    嵌挿孔と同数で同位相のボルト挿通孔を有し、上
    記軸受内輪の外径面に案内されたツバ輪と、車軸
    端に螺合され、ボルト螺挿孔を有する軸ナツト
    と、上記軸受内輪のピン嵌挿孔とツバ輪のボルト
    挿通孔と軸ナツトのボルト螺挿孔に共軸的に挿入
    されたボルトを備え、上記ボルトは、軸受内輪と
    は密嵌され、軸ナツトとは螺合されておることを
    特徴とする鉄道車輌用軸受装置。
JP19323885U 1985-12-16 1985-12-16 Expired JPH0352226Y2 (ja)

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JP19323885U JPH0352226Y2 (ja) 1985-12-16 1985-12-16

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JP19323885U JPH0352226Y2 (ja) 1985-12-16 1985-12-16

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Publication Number Publication Date
JPS62100263U JPS62100263U (ja) 1987-06-26
JPH0352226Y2 true JPH0352226Y2 (ja) 1991-11-12

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JP19323885U Expired JPH0352226Y2 (ja) 1985-12-16 1985-12-16

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JP2681354B2 (ja) * 1987-10-07 1997-11-26 株式会社不二越 軸受固定装置

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JPS62100263U (ja) 1987-06-26

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