JPH035191Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、オートバイのバツテリー搭載装置
に関する。

〔考案の技術的背景および問題点〕

オートバイは、殆どの部分が露出する。このた
め、フレーム中央のシートの下側部分を、左右の
フレームカバーで覆い、この内側が、各種の部品
の装着場所になり、主な部品では、エアークリー
ナー、バツテリー、オイルタンク、電装部品等
が、隙間もないくらいに配置される。特にエアー
クリーナーは、容積が性能に影響を及ぼすが、場
所が狭く小型にせざるを得ないようになる。又、
シートの下側に容積をとるため、シートの高さが
高くなり、乗車時等に不便になる。

〔考案の目的〕

この考案は、かかる点に鑑みバツテリーをフレ
ーム中央下部の後輪の前側に移し、シートの下側
のフレーム中央にゆとりを持たせ、エアークリー
ナーを大型にし、又、シートの高さを低くできる
ようにしたオートバイのバツテリー搭載装置を得
ることを目的とする。

〔考案の構成〕

以下本考案を図面に示す実施例について説明す
る。

エンジン１２を支持する車体の下部フレーム２
ａの後端と燃料タンク９およびシート１０を支持
する上部フレーム２ｂとを連結する斜め後方上方
に傾斜する左右の後部フレーム２ｃの下部と後輪
１の前側との間に形成され、かつ後ホーク１１の
下方に形成される空所には、棚板３が配設されて
おり、この棚板３の両側板３ａがそれぞれ上記左
右の後部フレーム２ｃにボルトで締着されてい
る。すなわち上記左右の後部フレーム２ｃの下部
に、後ホーク１１より下方で後輪１側に張り出し
た棚板３が装着されている。そして、この棚板３
上に、バツテリー４を搭載する。バツテリー４
は、棚板３にゴムバンド等を用いて固定する。
又、棚板３は、マフラ５の取付け部にも用いら
れ、ゴムブツシユ６を介して、マフラ５のステー
７をボルト８で上記棚板に締着されている。な
お、１３は排気管である。

しかして、後輪１の前側の左右の後部フレーム
２ｃの中央下部に、後ホーク１１より下方に後向
きの棚板３が取付けられ、この棚板３上にバツテ
リー４を搭載することによつて、そのバツテリー
４は、後ホーク１１の下側と、後輪１の前下側の
隙間に配置できる。このため、シート１０の下側
にスペースのゆとりができ、エアークリーナーを
大型の性能のよいものにできると共に、シート１
０の高さを下げて、乗り降りを楽にすることがで
き、重心も下げることができて、操従安定性の向
上も図れる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案は、エンジンを
支持する下部フレームの後端と、燃料タンク、シ
ートを支持する上部フレームとを連結する斜め後
方上方に傾斜する左右の後部フレームの下部に、
後ホークより下方でかつ上記後部フレームと後輪
との間に配設された棚板の両側板をそれぞれ取着
し、その棚板上にバツテリーを搭載するととも
に、上記側板の一側に配設されたマフラのステー
をゴムブツシユを介して上記側板の後方下端部に
締着したので、従来バツテリーを搭載していたフ
レーム中央のシートの下側部分のスペースにゆと
りができ、エアークリーナーを大型の性能のよい
ものにでき、シートの高さも下げることができて
乗り降りが楽になる。そして、重心を低くでき
て、操従安定性の向上を図ることもできる。尚、
棚板は、マフラステーのブラケツトを兼ねること
ができ、フレームからマフラステー用のブラケツ
トを突設する必要もなくなる。しかも側板の後方
下端部にマフラステーを連結したので、マフラー
支持点が車体から遠くなり、マフラの振動が車体
に伝わりにくくなる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は要部の拡大側面図、第３図は拡大背
面図、第４図は第２図Ａ−Ａ矢視拡大断面図であ
る。 １……前輪、２ａ……下部フレーム、２ｂ……
上部フレーム、２ｃ……後部フレーム、３……棚
板、３ａ……側板、４……バツテリー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンジンを支持する下部フレームの後端と、燃
   料タンク、シートを支持する上部フレームとを連
   結する斜め後方上方に傾斜する左右の後部フレー
   ムの下部に、後ホークより下方でかつ上記後部フ
   レームと後輪との間に配設された棚板の両側板を
   それぞれ取着し、その棚板上にバツテリーを搭載
   するとともに、上記側板の一側に配設されたマフ
   ラのステーをゴムブツシユを介して上記側板の後
   方下端部に締着したことを特徴とするオートバイ
   のバツテリー搭載装置。