JPH0351902Y2

JPH0351902Y2 -

Info

Publication number: JPH0351902Y2
Application number: JP14603086U
Authority: JP
Priority date: 1986-09-24
Filing date: 1986-09-24
Publication date: 1991-11-08
Also published as: JPS6352275U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は雄コネクタブロツクを雌コネクタブロ
ツクの雄コネクタ収容室に嵌装し接続を図るよう
にした雌雄コネクタのロツク装置に関する。

従来技術と問題点従来上記の如き嵌装形態の雌雄コネクタにおい
ては、嵌装面においてスナツプ係合される弾性ロ
ツク片を設けたり、コネクタブロツクの両端に突
設したフランジ部にロツク装置を形成する方法等
が採られている。

然るに上記スナツプ係合構造ではスナツプ係合
の解除が容易でなく、雄コネクタブロツクの抜去
に手間どる欠点があり、又ロツク片が塑性変形や
弾力を喪失する恐れがある。又、ロツク装置を形
成するフランジを設けた場合にはコネクタブロツ
クの大型化を招く欠点がある。

考案の目的本考案は上記欠点を解消し、コネクタブロツク
の大型化を招かずにロツク装置の形成が行え、単
なるロツク片のスライド操作のみにてロツク及び
ロツク解除が容易に行えると共に、ロツク片の変
形等を招来せずにロツクを強力に維持することが
できる雌雄コネクタのロツク装置を提供するもの
である。

考案の構成本考案は上記目的を達成する手段として、上記
嵌装形態の雌雄コネクタにおいて、ロツク片を雌
コネクタブロツクの雄コネクタ収容室を画成する
側壁にスライド可に設け、該ロツク片に収容室底
部方向へ向け折曲されたラツチ片を具備させ、他
方上記雄コネクタブロツクの嵌装部外側面にロツ
ク片スライド方向に延びる係止段部を設けると共
に、該係止段部の端部に嵌装部端面へ向かつて延
び同端面で開放するラツチ片案内溝を設け、上記
ラツチ片を上記ロツク片の一方向へのスライドに
寄り上記係止段部と係合させロツク状態を形成す
ると共に、同ロツク片の他方向へのスライドによ
り上記ラツチ片案内溝へ持ち来して係合を解除
し、該解除位置において雄コネクタブロツクを案
内溝を案内としてラツチ片から抜去する構成とし
たものである。

実施例以下本考案の実施例を図面に基いて説明する
と、第１図乃至第４図は雌雄結合される雌コネク
タブロツク１を、第５図乃至第８図は同雄コネク
タブロツク２を夫々示し、第９図乃至第１４図は
上記雌コネクタブロツク１と雄コネクタブロツク
２の雌雄結合状態を示している。

雌コネクタブロツク１は細長い筐形を呈し、周
囲を四つの側壁で画成された雄コネクタ収容室３
を有し、コンタクト４が該雄コネクタ収容室３の
底壁１３を貫通して植込まれ、その一端が雄コネ
クタ収容室３内に延在する。又雄コネクタブロツ
ク２は上記収容室３内に嵌合される嵌装部５を有
し、該嵌装部５に多数のコンタクト６を保有する
雄コネクタブロツク２がその嵌装部５を以つて雌
コネクタブロツク１の上記収容室３内に嵌装され
た時、上記両コンタクト４，６の接触状態が形成
される。

上記雌コネクタブロツク１はロツク片７を有す
る。該ロツク片７は上記雄コネクタ収容室３を画
内する長手方向の一方の側壁８、好ましくは該側
壁８の両端に取付ける。詳述するとロツク片７は
側壁８の外側面に添接される背板部分９を有し、
該背板部分９の一端側にラツチ片１０を有し、該
ラツチ片１０を間にしてその左右に分離溝１５を
介しクリツプ片１１が連設され、他端側に係止爪
１２を備える。

上記ラツチ片１０は側壁８の端面を乗り越え雄
コネクタ収容室底壁１３へ向け折り返し、その端
面を嵌装部５の外側面に沿う位置に設置する。

又、クリツプ片１１は側壁８の外側面からその
端面を乗り越え側壁８内側面に沿い折り返し、そ
の端部を収容室底壁１３へ到達させ、該底壁１３
の角隅部に形成したガイド溝１４へ差し入れ、該
クリツプ片１１と背板部分９とで側壁８を捕捉す
ると共に、上記背板部分９下端の係止爪１２を雌
コネクタブロツク１底部外側面に形成した下部ス
ライドガイド用段部１６へフツク掛けし、以つて
ロツク片７を側壁８へガタなく取付ける。

ロツク片７は上記取付状態において側壁８の長
手方向へ定量スライド可能とする。該スライド量
を設定するため、側壁８の端面を凹欠して上部ス
ライドガイド用段部１７を形成し、ロツク片７を
上部と下部のスライドガイド用段部１６，１７及
びガイド溝１４を案内とし、その一端側へのスラ
イドにて後記するロツク位置を設定し、その他端
側へのスライドにて後記するロツク解除位置を設
定する。

他方、雄コネクタブロツクの嵌装部５の外側
面、即ちロツク片７を取付けた側壁８の内側面と
対面する嵌装部外側面に上記ラツチ片１０の端面
と係合する抜止段部１８を形成する。該抜止段部
１８はロツク片７のスライド方向に延ばされ、嵌
装部５の外側面には該抜止段部１８の一端部と連
接して上記嵌装部５の端面へ向かつて延び同端面
で開放するラツチ片案内溝１９を設け、同案内溝
１９において上記抜止段部１８の一端を開放とす
る。上記抜止段部１８を上記ロツク片７の一方向
スライド時においてラツチ片１０と係合する位置
に配置し、上記ラツチ片案内溝１９を上記ロツク
片７の他方向スライド時においてラツチ片１０の
係合を解除する位置に配置する。

上記によつてロツク片７を第９図乃至第１１図
及び第１２図Ａ，第１３図Ａ並びに第１４図に示
すように上部と下部のスライドガイド用段部１
６，１７の一端部へ移動させた時、即ち図示の実
施例においては一対のロツク片７を互いに離間す
る方向へスライドさせた時、ラツチ片７の端面が
抜止段部１８へ到達しこれと係合状態となる。こ
の結果、雄コネクタブロツク２の抜去を阻止す
る。ラツチ片７は該雄コネクタブロツク２の抜去
方向とは逆方向に延びて係止段部１８と係合する
ので、抜去力に対抗する充分な強度を有する。

更にロツク片７を第１２図Ｂ，第１３図Ｂに示
すように、上記ロツク位置から上部と下部のスラ
イドガイド用段部１６，１７の他端部へ移動させ
た時、即ち図示の実施例においては一対のロツク
片を互いに接近する方向へスライドさせた時、ラ
ツチ片１０の端面が抜去段部１８から外れ、ラツ
チ片案内溝１９内に至り、ロツク解除状態とな
る。雄コネクタブロツク２は該ロツク解除位置に
おいてラツチ片案内溝１９を案内としてラツチ片
１０からの抜去が可能となる。

考案の効果以上説明した通り、ロツク片を側壁に沿い一方
向へ移動させた時、ラツチ片の端面を雄コネクタ
ブロツク嵌装部外側面に形成した抜止段部へ係合
させて雄コネクタブロツクの抜去を阻止するロツ
ク状態を形成することができ、更にロツク片を側
壁に沿い他方向へ移動させた時、ラツチ片の端面
が上記抜止段部から外れて該抜止段部一端に連成
したラツチ片案内溝内に至りロツク解除状態を形
成することができる。雄コネクタブロツクは該ロ
ツク解除位置においてラツチ片案内溝を案内とし
てラツチ片から容易に抜去することが可能であ
る。

既に述べたように、前記の如き嵌装形態の雌雄
コネクタにおいて、従来の如くスナツプ係合され
る弾性ロツク片を使用した場合にはロツク機構が
場所をとらず簡素な構成とすることができる反
面、スナツプ係合の解除が容易でなく、雄コネク
タブロツクの抜去に手間どる欠点があり、又ロツ
ク片が係合のための弾力を低下して機能を喪失す
る欠点がある。また、ロツク装置を具備するフラ
ンジを設けた場合には上記スナツプ止めロツク装
置とは異なる堅牢なロツク装置の形成が可能であ
る反面、コネクタブロツクの大型化を招く欠点が
ある。

本考案は上記の如き欠点を解消し、コネクタブ
ロツクの長手巾及び短手巾方向の大型化を招かず
にロツク装置の形成が行え、単なるロツク片のス
ライド操作のみにてロツク及びロツク解除が容易
且つ確実に行えると共に、ロツク片のラツチ片を
雄コネクタブロツクの抜去方向とは逆方向に折り
返して雄コネクタブロツク嵌装部外側面に形成し
た抜止段部へ衝合させ上記ロツク状態を形成する
構成としたので、比較的薄い平板加工のロツク片
でも変形等を招来せずにロツクを強力に維持する
ことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は雌コネ
クタブロツク平面図、第２図は同側面図、第３図
は同底面図、第４図は同縦断面図、第５図は雄コ
ネクタブロツク平面図、第６図は同側面図、第７
図は同底面図、第８図は同縦断面図、第９図は上
記雌雄コネクタブロツクの結合状態をロツク状態
を以つて示す平面図、第１０図は同側面図、第１
１図は第１０図Ａ−Ａ線断面図、第１２図Ａは第
１１図におけるロツク装置部の同拡大断面図、第
１３図Ａは同拡大側面図、第１２図Ｂは第１１図
におけるロツク装置部をロツク解除状態を以つて
示す拡大断面図、第１３図Ｂは同拡大側面図、第
１４図は第１３図ＡにおけるＢ−Ｂ線断面図であ
る。１……雌コネクタブロツク、２……雄コネクタ
ブロツク、３……雄コネクタ収容室、５……嵌装
部、７……ロツク片、８……コネクタ収容室を画
成する側壁、９……ロツク片の背板部分、１０…
…同ラツチ片、１１……同クリツプ片、１６，１
７……スライドガイド用段部、１８……抜止段
部、１９……ラツチ片案内溝。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

雄コネクタ収容室を有する雌コネクタブロツク
と、雄コネクタブロツクとから成り、雄コネクタ
ブロツクを上記雄コネクタ収容室内へ嵌装して接
続を図るようにした雌雄コネクタにおいて、上記
雄コネクタ収容室を画成する側壁にロツク片を該
側壁に沿つてスライド可に取付け、該ロツク片に
上記収容室画成側壁の内面に沿い収容室底部方向
へ向け折曲されたラツチ片を具備させ、他方上記
雄コネクタブロツクの上記嵌装部外側面にロツク
片スライド方向に延びる抜止段部を設けると共
に、該抜止段部の端部に嵌装部端面へ向かつて延
び同端面で開放するラツチ片案内溝を設け、上記
抜止段部を上記ロツク片の一方向スライド時にお
いてラツチ片と係合する位置に配置すると共に、
上記ラツチ片案内溝を上記ロツク片の他方向スラ
イド時においてラツチ片の係合を解除する位置に
配置し、該解除位置において雄コネクタブロツク
を案内溝を案内としてラツチ片から抜去する構成
としたことを特徴とする雌雄コネクタのロツク装
置。