JPH0351839Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は例えば家庭用ビデオテープレコーダ
等に用いて好適なビデオテープレコーダに関す
る。

〔考案の概要〕

この考案は、例えば家庭用ビデオテープレコー
ダにおいて、カセツト収納部にランプを設け、こ
のランプをカセツトテープの収納状態では点灯
し、カセツトテープのローデイング及び／又はア
ンローデイングの状態（以下「遷移状態」とい
う）では点滅させることにより、カセツトテープ
の状態を視覚的に明確に把握できるようにしたも
のである。

〔従来の技術〕

家庭用ビデオテープレコーダは、年々小型とな
り、これに伴つてそれに使用されるビデオテープ
を納めるためのカセツトも小型になりつつある。
然し、ビデオテープレコーダにカセツトテープを
入れる（カセツトイン）動作やカセツトテープを
取り出す（イジエクト）動作においては、現在の
テープをドラムに巻きつける方法或いはこれより
解く方法（ローデイング／アンローデイング）で
は、ビデオテープレコーダ本体やカセツトの小型
化に比例せず、比較的長い時間を必要とする。こ
の時間はビデオテープレコーダの動作でも長い方
である。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上述のような状況の中で、カセツトテープのロ
ーデイング／アンローデイングの状態は、ビデオ
テープレコーダ本体やカセツトの小型で増々視覚
的に見にくい状態となつて来ている。例えば、カ
セツトインした場合、ローデイングに時間がかゝ
るために、ローデイングしているか否かの判別が
できないと云つた場合が起こる。イジエクトの場
合も同様である。

この考案は斯る点に鑑みてなされたもので、カ
セツトテープの収納状態、遷移状態を視覚的に把
握することができるビデオテープレコーダを提供
するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案によるビデオテープレコーダは、カセ
ツト収納部にランプ７を設け、このランプをカセ
ツトテープ９の収納状態で点灯し、遷移状態で点
滅させるように構成している。

〔作用〕

カセツト収納部に設けたランプ７をカセツトテ
ープ９の収納状態では点灯し、遷移状態では点滅
させることにより、カセツトテープの状態を視覚
的に明確に把握できる。

〔実施例〕

以下、この考案の一実施例を第１図〜第３図に
基づいて詳しく説明する。

第１図は本実施例の回路構成を示すもので、同
図において、１は例えばマイクロコンピユータを
使用したシステムコントローラ、２はカセツトテ
ープがビデオテープレコーダのカセツト収納部に
装填されたことを検出するためのカセツトイン検
出回路、３はカセツト収納部に装填されていたカ
セツトテープを取り出すためにイジエクトキーが
押されたか否かを検出するためのイジエクトキー
イン検出回路、４はローデイングが終了したこと
を検出するためのローデイング終了検出回路、５
はアンローデイングが終了したことを検出するた
めのアンローデイング終了検出回路、６はシステ
ムコントローラ１により制御されるランプ駆動回
路、７はランプ駆動回路６により駆動されるラン
プである。

システムコントローラ１よりランプ駆動回路６
には、カセツトテープの状態に応じた第２図に示
すような信号が供給される。すなわち、システム
コントローラ１は、カセツトテープがカセツト収
納部に入れられている期間T₁ではローレベルの
信号を発生し、カセツトテープがカセツト収納部
に入れられてローデイングしている期間T₂では
ハイレベルとローレベル一定周期で繰り返えす信
号を発生し、カセツトテープがカセツト収納部に
完全に収納された期間T₃ではハイレベルの信号
を発生し、カセツトテープのアンローデイングの
期間T₄ではローデイングのときと同様ハイレベ
ルとローレベルを一定周期で繰り返えす信号を発
生し、カセツトテープがカセツト収納部より取り
出された期間T₅ではローレベルの信号を発生す
る。

いま、カセツトテープがカセツト収納部に入れ
られてない状態では、システムコントローラ１は
テープ駆動回路６に第２図の期間T₁中ローレベ
ルの信号を発生し、これによりランプ７を消灯さ
せている。カセツトテープがカセツト収納部に入
れられたことがカセツトイン検出カセツト２で検
出されるとシステムコントローラ１はローデイン
グ状態となり、ランプ駆動回路６に第２図の期間
T₂中ハイレベルとローレベルを一定周期で繰り
返えす信号を発生し、これによりランプ７を点滅
させる。

そして、ローデイング終了検出回路４でローデ
イング動作が終了したことが検出されると、シス
テムコントローラ１はランプ駆動回路６に第２図
の期間T₃中ハイレベルの信号を発生し、これに
よりランプ７を点灯する。

イジエクトキーイン検出回路３によりイジエク
トキーが押されたことが検出されると、システム
コントローラ１はアンローデイング状態となし、
テープ駆動回路６に第２図の期間T₄中ハイレベ
ルとローレベルを一定周期で繰り返えす信号を発
生し、これによりランプ７を点滅させる。

そして、アンローデイング終了検出回路５でア
ンローデイング動作が終了したことが検出される
と、システムコントローラ１はランプ駆動回路６
に第２図の期間T₅中ローレベルの信号を発生し、
これによりランプ７を消灯する。

第３図はカセツトテープの収納状態を示すもの
で、同図において、８はケース本体、９はカセツ
トテープ、１０はカセツトイン検出用のマイクロ
スイツチ、１１はケース本体８の内側上部より斜
めに取付けられたミラーであつて、このミラー１
１の全面に位置するようにしてケース本体８の、
内側上部に上述のランプ７が取付けられる。１２
はケース本体８の全面に取付けられた透明な蓋で
あつて、カセツトテープ９をカセツト収納部に装
填するときは前面に倒され、装填が完了すると元
の立つた状態に戻されるようになされている。

蓋１２が透明であるので、ランプ７で照明され
たカセツトテープ９の収納状態を外部より視覚的
に把握でき、また、ランプ７の点滅により今ロー
デイング或いはアンローデイング状態であるかも
判別できる。

〔考案の効果〕

上述の如くこの考案によれば、カセツト収納部
にランプを設け、このランプを、カセツトテープ
の収納状態では点灯させ、カセツトテープのロー
デイング及び／又はアンローデイングの如き遷移
状態では点滅させるようにしたので、カセツトテ
ープの状態を視覚的に明確に把握することができ
る。また、カセツトテープが収納されている状態
がランプにより照明されているので美観的にもす
ぐれ、しかも照明効果と、遷移状態の判別を同一
のランプで行なえるので、個別に行う場合より安
価となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示すブロツク
図、第２図は第１図の動作説明に供するための信
号波形図、第３図はこの考案の要部の説明に供す
るための構成図である。 １はシステムコントローラ、２はカセツトイン
検出回路、３はイジエクトキーイン検出回路、４
はローデイング終了検出回路、５はアンローデイ
ング終了検出回路、６はランプ駆動回路、７はラ
ンプである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 カセツト収納部にランプを設け、 上記ランプがカセツトテープの収納状態におい
   て点灯するようになしたビデオテープレコーダに
   おいて、 上記ランプをカセツトテープのローデイング及
   び／又はアンローデイングの状態において点滅さ
   せることを特徴とするビデオテープレコーダ。