JPH0351526A - ディスクブレーキ用ピストンの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野） 本発明はディスクブレーキにおいて樹脂製ビストンーを
使用した場合にこの樹脂製ピストンのパンド裏金と接触
する面が、高温にさらされ、亀裂の生ずるのを防止する
ようにしたディスクブレーキ用ピストンの製造方法に関
するものである。

〔従来の技術］ 最近の自動車においては、ディスクブレーキが多く用い
られている。ディスクブレーキはブレキ作動時にはディ
スクロータとパッドの摩擦熱が発生ずる。この熱はパッ
ドから金属製の裏金、およびピストンを経てブレーキ液
に伝達される。このためブレーキ温度が上昇し、いわゆ
るペーパーロック現象が発生する原因になる。これを解
決するために裏金またはピストンを樹脂化することによ
り断熱し、ブレーキ温度上昇を防止することが過去より
検討され、一部実用化している。

しかしながら、裏金と接触する側の端面ば３００゜Ｃ以
上になる場合もあり、耐熱性が要求されている。

この問題を解決するために、ピストンの裏金側の端面部
分に耐熱材料を接着したり、同時にインサート成形した
りする提案がされている。その耐熱材料としては、金属
薄板、セラξソクス、カーボンクロス等を用いた実施例
があるが、これらを用いた場合、耐熱材料とフェノール
樹脂の線膨脹の、差によって耐熱材料部とフェノール樹
脂部が剥がれてしまうという欠点がある。

〔発明の目的〕

本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、ブレーキピストンのパッド裏金と接触する端面
部にガラス繊維プリプレグ層を設けることにより、前記
問題点を解決することを目的としている。

〔発明の構或］ 本発明において、ガラス繊維プリプレグはガラス織布又
はガラス不織布を用い、ピストンを構或する樹脂と線膨
脹係数が同等であるフェノール樹脂またはポリイ兆ド樹
脂を含浸させたものが好ましく使用される。

一方、ピストンを構或する樹脂としてはフェノル樹脂が
耐熱性がずくれ、寸法安定性も良好であるので好ましい
。

本発明を図面で説明する。

３ 第１図は、本発明で得られたフェノール樹脂製ブレーキ
ピストンの断面図である。図において（１）はフェノー
ル樹脂等からなるピストン本体であり、（２）はプリプ
レグを威形した耐熱性材料部である。

耐熱性材料部の厚みとしては、０．１〜０．　５　ｍｍ
が好ましく、これ以下であると、耐熱の効果が少なく、
これ以上であると線膨脹の差からピス１・ン木体と耐熱
性利料部が剥れ易くなり、また、コストアップにもなる
。

かかるブレーキピストンを製造する方法としては、前記
プリプレグを金型キャビティの所定部に配置し、次いで
ピストン本体を形或する熱硬化性樹脂を圧縮或形、移送
威形、射出成形等により、前記プリプレグと共に成形し
、一体化する。

〔発明の効果〕

本発明によれば、ディスクブレーキ用ピストンをフェノ
ール樹脂等の熱硬化性樹脂で成形すると共に、ブレーキ
パッド側端面部にプリプレグを或形した耐熱性材料部を
設けた構造としたので、ビ４ ストンの耐熱性が向上するという効果が得られる。

さらに上記効果に加え、端面のこしりや傷に対しても強
く、耐熱性材料部もフェノール樹脂と同等の線膨脹係数
を有する熱硬化性樹脂ガラス繊維プリプレグとしたので
、加熱による剥れが事実上生しないという効果がある。

また、ピストンの材料としてフェノール樹脂を用いると
、ピストン本体が耐熱性、断熱杜においてすぐれたもの
となるという効果が得られるので、好ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明で得られたディスクブレーキ用ピスト
ンの断面図である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）合成樹脂製のディスクブレーキ用ピストンの製造
   方法において、該ピストンのパッド裏金と接触する端面
   部に、ガラス繊維基材にフェノール樹脂、イミド樹脂等
   の熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグを配し、このプ
   リプレグを前記ピストンの成形と同時に結合一体化させ
   たことを特徴とするディスクブレーキ用ピストンの製造
   方法。
2. （２）合成樹脂が、フェノール樹脂であることを特徴と
   する請求項１記載のディスクブレーキ用ピストンの製造
   方法。