JPH03505325A - レトロウイルス感染治療法 - Google Patents

レトロウイルス感染治療法

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JPH03505325A
JPH03505325A JP1504343A JP50434389A JPH03505325A JP H03505325 A JPH03505325 A JP H03505325A JP 1504343 A JP1504343 A JP 1504343A JP 50434389 A JP50434389 A JP 50434389A JP H03505325 A JPH03505325 A JP H03505325A
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phyllanthus
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ヴェンカテスワラン,ピナュール・エス
ミルマン,アーヴィング
ブランバーグ,バールク・エス
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フォックス・チェイス・キャンサー・センター
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 レトロウィルス感染治療法 本発明は、レトロウィルス治療法に関し、特に生体内でレトロウィルス阻害活性 を有することが確認されたフィランタス・ニルリ(Phyllanthus n 1ruri)の成分を投与することによる感染治療法に関する。
フィランタス・ニルリ・リンネ(Phyllanthus n1ruri Li nn)は中央インド、及び南インドでよく見られる草本であって、アユルヴエー ダ医薬(ayurvedicmedicine)において様々な疾病の治療に用 いられてきた。例えば、ドクター・ケイ−エム・ナドゥカルニのインド医薬素材 (”Doctor K、M、 Nadkarni’5Indian 1late ria 1ledica”)の第1巻(第3版;A、 K、Nadkarniに よる改定増補版:第948頁)には、この草本はデオブストルエント(de−o bstruent;結石除去剤)、利尿剤(diure−tie)、収斂薬(a stringent)及び冷電法剤(cooling)と考えられており、黄f il (jaundice)並びに水症(dropsy) 、淋病(gonor rhea) 、月経過多(wenorrhagia)及び他の同様な泌尿生殖器 疾患(genitourinary affections)用の処方が記載さ れている。更に、茎の汁液を油と混合して眼炎(ophthala+ia)に用 い、更にその植物の全体をその根でたたき。
ライスウォーター(rice water)でまとめて潰瘍(ulcers)  、ただれ(sores) 。
及び腫脹(swellings)用のパップ剤(poultice)を調製する ことが記載されている。その葉と塩とを混ぜたパップ剤は痒み(itch)その 他の皮膚疾患を快癒すると記載されている。フィランチンと命名された苦味のあ る中性の物質がその草本から分離されている。苦味薬若しくは健胃剤(stom achic bitter)として消化不良症(dyspepsia)に良いと 言われている。この草本はまた糖尿病(diabetes)の治療にも有用であ ると言われている。
フィランタス・ニルリ゛(P、 n1ruri)の名称には歴史的には混同があ る。例えば、マラー(lluller)はフィランタス・ニル96種類の変種が あると考えていた(^rgoviensis、 DC,Prodr、、 15  (2): 406.1866) oウェブスター(Webs−ter)は、フィ ランタス属の大改定に当たり、フィランタス・ニルリをフィラ^rboretu n、 38 (4): 300.1956)これらが今日一般に認識されている 種である。
しかしながら、アユルヴ工−ダ医薬の実務家はフィランタス・ニルリの名称をフ ィランタスの類似種のことを指称するのに用いている。
本明細書においては、フィランタス・ニルリは、後述のように抽出によって内因 性逆転写酵素阻害活性を示す薬理学的活性を有する両分が得られるフイランタス のあらゆる種を指称するものとして用いられている。例えば、フィランタス・ニ ルリ・リンネ(P、 n1ruri L、 ) 、フィランタス・アマルス(P 、 amarus。
これは古い植物学の文献では、たいていフィランタス・ニリルと呼んでいる)。
フィランタス・フラテルナス(P、 fraternus) 、及びフィランタ ス・アスベルラタス(P、 asperulatus)などがある。
今や米国特許第4.673.575号として登録された、1985年4月26日 付出願の我々の米国特許出願727.452号において、フィランタス・ニルリ からの抽出成分、かかる成分を含有する薬剤、並びに該薬剤の慢性肝炎ウィルス 感染症の治療への使用方法が記載されている。
発明の概要 我々の上述の米国特許第4.673.575号に記載されたフィランタス・ニル リの抽出物がレトロウィルス感染治療に有効であることが発見された。B型肝炎 ウィルス及び関連するウッドチャック肝炎ウィルス(WHV)及びアヒル肝炎ウ ィルス(DHBV)は全て類似する自己複製プロセス(replicative processes)をもっており、その一段階(one phase)におい て内因性逆転写酵素を必要とする。インビトロでのフィランタス・ニルリ抽出物 の画分による組織培養において、DHBV自己複製を阻害するメカニズムについ ての我々の詳細な分析によって、その抽出物が逆転写酵素の強力な阻害物質であ り、従って、自己複製が逆転写酵素に依存するし)・ロウイルスに対して有効で あるに違いないことが判った。本発明はこれらの及びその後の研究に基づいてい る。
本発明によれば、有効成分として内因性逆転写酵素阻害活性を有するフィランタ ス・ニルリの成分を有効成分として、レトロウィルスの生育を抑制する有効量を 含む薬剤を投与することによってレトロウィルス感染症を治療する方法が提供さ れる。この有効成分は在来の抽出技術によって回収でき、メタノール抽出、並び に植物性成分の水性抽出(aqueous extraction)により分離 できる。
ここでレトロウィルスとは、遺伝物質がDNAではなしにRNAであるを推動物 ウィルス群(a class of viruses of vertebra te animals)を言う。かかるウィルス逆転写酵素として知られるポリ メラーゼ酵素をもっており、それはウィルスのRNAの二本鎖DNAへの転写を 触媒する。形成されたDNAは感染細胞内において不確定な期間に亙って休眠状 態に留どまり、あるいは感染細胞のゲノム内に組み込まれて、新しいピリオンの 形成を活発に行わせる。レトロウィルスは発癌性があることがある。
逆転写酵素の制御下におけるRNA鋳型からの相補的DNAの合成は、DNA配 列からRNAコピーが転写されるウィルス自己複製で起こる通常のメカニズムの 逆であり、それで逆転写酵素の名がついた。多くのレトロウィルスが本発明の方 法によって治療され得るが、例示すればラウス肉腫ウィルス(Raussarc oma virus) 、モロニー株マウス白血病ウィルス(Moloney  murine leuke−mia virus) 、 ヒトT細胞白血病ウィ ルス(HTLV−I及びHTLV−II)及びヒト免疫不全ウィルス(HIV− I及びHTV−II)があり、後者は後天性免疫不全症候群(AIDS)の病原 体(etiologic agent)を含む。ただし、それらに限るものでは ない。
レトロウィルス感染症の有効な薬物療法の開発に対して協調的研究がなされてい るが、特にエイズの治療については、今日までに僅かな進展しか見られていない 。例えばアジドチミジン(AZT)及びフォスカーネット(foscarnet )(トリソディウムホスホノホルメイト/1risodiu+g phosph onofonaate)のような、有効性が実証された薬剤候補のある物は、多 くの患者が許容できない毒性的副作用がある。レトロウィルス感染症に対して上 述のフィランタス・ニリル抽出物を用いた実験によって、この抽出物が感染動物 の生存期間を延長するのに有効であり、しかも治療された動物及び組織培養され たヒト白血球に対して毒性があることの証拠は見当たらない。
図面の簡単な説明 添付図面を参照して、 第1図はフィランタス・ニリル(植物全体)の水性抽出物の溶出プロフィル(2 80nmでの吸光度)を示しており、その水性抽出物はセファデックスG−10 カラムから蒸留水で溶出して得たものであって、せれは実線で示されている。G −10カラムからの各両分により得られたWHV−DNAのポリメラーゼ阻害百 分率は破線で示されている。
第2図は、セファデックスG−10カラムから得られたWHV−DNAに関して 最も大きい阻害活性を有する両分のアヒル肝炎ウィルス(DHBV)DNAのポ リメラーゼ阻害効果の分析から得られたオートラジオグラフ像を示す。
第3図は、フィランタス・ニリル抽出物の濃度(μg/mI)(横軸)を関数と したラウス肉腫ウィルスのインビトロでの阻害百分率(縦軸)を示すグラフであ る。
第4図は、フィランタス・ニリル抽出物の濃度(μg/m+/)  (横軸)を 関数としたインビトロでのモロニー株マウス白血病ウィルス阻害百分率(縦軸) を示すグラフである。
発明の詳細な説明 抗レトロウイルス活性を有するフィランタス・ニルリの抽出物は、我々の米国特 許第4.673,575号に一般的に記載された態様で得られ、その米国特許の 全記載は、ここに引用することによりあたかもこの明細書に記載された如く本明 細書に組み入れられる。その記載された抽出手順によれば、望ましくは植物全体 、即ち、茎1葉、及び根を乾燥し、粉末どし、た植物素材をヘキサンで抽出し、 ヘキサン抽出物と残渣とを分離する。このヘキサン抽出物を濃縮して結晶性成分 の析出を促し、結晶物質を上清から分離する。この上溝中での可溶性の成分は、 クロマトグラフィーにより分離される。ヘキサン抽出物の残渣はベンゼンで抽出 し、ベンゼン抽出物とその残渣とを分離する。ベンゼン抽出物中の可溶性画分は クロマトグラフィーにより分離する。
このベンゼン抽出後の残渣は、更にメタノールで抽出し、メタノール抽出物を残 渣から分離する。このメタノール抽出物はヘキサン抽出物とほぼ同様の態様で処 理されて結晶性物質と上清とに分離され、その上清から可溶性画分はクロマトグ ラフィーにより分離される。メタノール抽出後の残渣は水によって抽出され、水 抽出物を分離する。得られたメタノール抽出物は有意なHBV−DNAポリメラ ーゼ阻害活性を示す。望むならば、フイランタス・ニルリ抽出物は新鮮な植物素 材から調製できる。
代替方法として、全植物体の水抽出物をクロマトグラフィー技術によって分画す る事ができる。例えば、フィランタス・ニルリ(全植物体)の水抽出物の分画は セファデックスG−10カラムを用いて行う。かかる分画の結果が第1図に示さ れている。連続した実線はこの水抽出物の溶出プロフィルを示す。破線は、ウィ ルス・フラクションから調製されたウッドチャック肝炎ウィルス(WHV)DN Aポリメラーゼの阻害百分率を示す。第1図から判るように、DNAポリメラー ゼ阻害活性は、画分39(分子量が1,000ダルトン以上の成分を含む)1画 分45(分子量約700ダルトン)、及び画分61(分子量約350ダルトン) が最も高い。
第2図はセファデックスG−10カラムから回収された分画39. 45. 5 3及び61のアヒル肝炎ウィルス(DHBV)DNAポリメラーゼ阻害効果並び に分画されない全植物抽出物の同阻害効果を示すオートラジオグラフ像である。
このパターンは、DHBV−DNAにおいては、3802キロ塩基のバンドのボ ヤケによって示されるように、分画61が最も強い相対的なりNAポリメラーゼ 阻害活性を有することを示している。
フィランタス・ニルリの水抽出物のクロマトグラフィーによる分離によって回収 された両分は、当業技術の熟達者にはなじみのあるH P L Cなどの方法を 用いて更に精製することができる。
観察された抗レトロウイルス活性に関与するメカニズムは解明されていないが、 フィランタス・ニルリに存在する活性物質が逆転写酵素を阻害することによって レトロウィルスの自己複製を阻害するものと信ぜられる。
抗レトロウイルス活性を有するフィランタス・ニルリの画分を含む医薬製剤は、 水、緩衝塩溶液、ポリオール(例えば、グリコール、プロピレングリコール、液 状ポリエチレングリコールなど)又はそれらの適切な混合物などの生物学的に許 容可能な媒質を用いて投与に好都合に調剤できる。選択された媒質中における活 性成分の濃度は、通常は約15mg/mA’から約5Qmg/mlとすべきであ る。ここで「生物学的に許容可能な媒質」とは、医薬製剤の所望の投与経路に関 して適切なあらゆる溶媒1分散媒などを含む。薬学的に活性な物質に関してかか る媒質の使用は、当業技術において周知である。フィランタス・ニルリの活性成 分と不適合でない限り、あらゆる在来の媒質及び調剤素材が医薬製剤の調剤に使 用可能である。
必要かあるいは望ましい場合には、補助的に活性な成分、例えば他の抗ウィルス 剤または免疫調整剤またはそれらの両方を本医薬製剤に配合することができる。
かかる補助的な活性成分としては、例えば、シトプシン(zidobudine 商標)(AZT)、 フォスカーネット(foscarnet) 、 トリメト リキセイト(trimetrexate)、  2°、3−ジオキシシチジン( DDC)、ガンシクロヴアール(ganciclovar) 、 a−インター フェロン、インターロイキン−2,アンプリゲン(ampligen) 、イソ ブリノシン(isoprinosine)などがある。
医薬製剤を投与単位の形態に製剤して投与し易X且つ投与量を均一にすることは 特に有利である。投与単位の形態とは、治療中の患者に適切な医薬製剤の物理的 に区分された単位を言う。各投与量は、選択された薬学的担体に関して所望の治 療効果を生せしめるべく計算された活性成分の量を含まなければならない。所与 の等級の患者(a given class of patfent)における レトロウィルスの感染性を阻害もしくは抑制するのに適切な投与量を決定する手 順は、当業技術の熟達者には周知である。
一般に、レトロウィルス感染患者は、IB、体重1キログラム当たりフィランタ ス・ニルリの活性成分を約5〜20mg含む投与量を投与される。この投与量範 囲は、ウィルス力価(virus titer)の有意な低下によって示される ように、ヒトにおける所望の抗レトロウイルス効果を生せしめるのに十分である はずである。
この医薬品製剤は、投与単位の形態で望ましくは非経口的に、例えば静脈内ある いは腹膜内に投与する。他の投与態様もまた有効であり、例えば経口投与も可能 である。
本発明の医薬製剤は適切な間隔で投与するが、例えば、ウィルス力価が低下する まで(およそ2度/approximately two (2) order s of w+agnitude) 1日1回投与し、その後1週間に1回の維 持レベルに投与回数を減する。特定のケースにおける適切な投与間隔は、一般に 患者の状態に依存する。ここで患者とはヒト及び動物を包含する。
勿論患者に投与する前に、メタノールを活性成分から除去しなければならない。
これは真空(減圧)下において揮発させ、次いでメタノールを含まない残渣を例 えばPBSのような生物学的媒体に再溶解させるによって好都合に行うことがで きる。
次の実施例を示して本発明を更に詳述する。これらの実施例は説明の目的で示す ものであって、それらに制限するものではない。
実施例1 フィランタス・ニルリの精製抽出物を用いたラウス肉腫ウィルスの逆 転写酵素のインビトロでの阻害 フィランタス・ニルリ抽出物(画分61.第1.2図参照)のラウス肉腫ウィル ス(RSV)の逆転写酵素(RT)に対する阻害効果を下記の分析法によって確 認した。その方法は放射性標識を付したヌクレオチド(”H−dTTP)を逆転 写酵素活性の指標としてTCA沈降性DNA (TCA−precipitab le DMA)にいれたものを用いる。
RSV逆転写酵素活性を含有する組織培養液を、50mMのトリス−HCI(p H8,3)で10倍に希釈し、得られた希釈培養液を酵素源(the enzy mesource)として用い、それに20μlのフィランタス・ニルリ抽出物 を加え、次いでトリス−HCl(50mM)100μ/、KCH(80mM)  、MgCl2”  (6mM)、DDT (10mM) 、dATP、dGTP 、dCTP (各2mM)、’ :  dTTP (60m、C,i/mmo  l e ; 20mM)、トリトンX 100 (TritonXloo) 、  (0,5%、20μm)及びオリゴ(rA)−(dT)+。(0,5tt/  10 ul):の混合物i加えた。これらのサンプルを37℃、30分間培養し た。2.5ml□ の5%TCA (2%のピロ燐酸塩を含有)を加えて反応を 停止させた。次いで、40μlの2.5%BSA及び100μlの0.5%仔ウ シ胸腺DNA(calf thymus DMA)を担体とし工加え、得られた 混合物をガラス繊維フィルタ(Whatman)で濾過した。このフィルタをピ ロ燐酸を含有する5%TCAで3回洗浄し、95%エタノールで3回洗浄し、加 熱電球(heat la!Ip)で乾燥し、フィルタ上に残存する放射能をシン チレーションカウンタで確認した。逆転写酵素活性を有する培養液の代わりにト リス−HCl (pH8,3)をいれた分析管を酵素反応の対照として用い、ま た抽出物のみを省略した分析管を阻害剤の対照として用いた。
フィランタス・ニルリ(P、 amarus)の水性抽出物によるRSV−RT の阻害は第3図にグラフで示されている。第3図から、60μg/mIの濃度ま では阻害の増大が抽出物の濃度の増大に比例し、その濃度において阻害は80% を越えていることが判る。
実施例2 フィランタス・ニルリの水性抽出物を用いてモロニー株マウス白血病 ウィルスのインビトロでの阻害 実施例1に記載したのと実質的に同様な分析法を用いて、モロニー株マウス白血 病ウィルス(MoMLV)RTに対するフィランタス・ニルリ抽出物(画分61 :第1,2図参照)の阻害効果を確認した。MoM、LV−RTの要求金属イオ ンはマンガンである。従って、MgCl2をMnC4(またはその同等物)に置 き換えて分析を行わなければならない。
フィランタス・ニルリ(p、 B@arus)の水性抽出物によるMoMLV− RTの阻害は第4図にグラフで示す。
第4図から判るように、MoMLV・RTはRSV−RTよりも更に該抽出物に 対して過敏である。その阻害は6μg/mlまでの濃度の増大に比例し、その濃 度において阻害は80%よりも大きい。
実施例3 フィランタス・ニルリの水性抽出物を用いてヒト免疫不全ウィルスの 逆転写酵素のインビトロでの阻害 HIV逆転写酵素活性の阻害を1、ポリエチレングリコール濃縮HI V(po lyethylene glycol concentrated HIV)   (HT LV −I 11 )の トリトンX100で活性化された溶菌物( lysates)  (Triton X−100−activated 1y sates)を用いて確認した。この分析方法はRSV−RT及びMoMLV− RTに関して記載したのと同等である。フィランタス・ニルリ(P、 amar us)抽出物によるHIVの阻害(%)は第1表に示す。
第  1  表 実施例4 感染分析法(infection asseys)における抗HIV 活性HIV1.:感染したcEM細胞系(ATCCCCL  119)(F)条 件付けられた培養液からHIVを用意した。この細胞系は、18Cancer5 22 (1965)に記載されている。尚、19Cancer1725 (19 66)、及び40Exp、  Ce1l  Res、197 (1965)をも 参照。この培養液のフィルタにより濾過し、50Mg/ml及び500μg/m l濃度のフィランタス・ニルリ(P、 amarus)抽出物の存在下において C3リンパ球の培養物に感染させた。この抽出物がこれらの濃度においてこれら の細胞に対して毒性がないことを予め確認した。セファデックスGIO(第1図 参照)からの画分61もまた30Mg/mlの濃度において03リンパ球のHI V感染に対する効果を試験した。C3リンパ球標的細胞は、そのウィルスとその 阻害剤の存在下において24時間培養した。培地を新鮮な成育培地に取り替え、 その培養物を培養することによって阻害剤と吸着しなかったウィルスを除去した 。感染は間接免疫蛍光法によってモニタした。その結果は第2表に示されている 。
第  2  表 HIV感染分析におけるフィランタス・ニルリ抽出物の効果実施例5 フィラン タス・ニルリの水性抽出物を用いてウィルスMoMLVの効果の阻害 ロングーエヴアンス・ラットの6腹の子を試験対象として選択し、生後24時間 以内にモロニー株マウス白血病ウィルスの5X10’プラ一ク形成単位を含む0 .2m/を腹腔内に注入した。
生後5日目に、各層の子を処理グループと対照グループとに分けた。−腹の子が 奇数である場合には、付加的な試験対詔は処理グループに入れた。処理動物は各 層の子における対照から識別するために、それらの尾の端部(半分以下)が除去 された。
試験動物は、処理グループも対照グループも週に2回体重を測定した。対照グル ープの試験動物はO,]、rr+1の0.02MのKPO,緩衝塩溶液(pH7 ,4)を週に2回腹腔内に投与された。処理グループの試験動物は0.1+nI のフィランタス・ニルリの1〜8倍希釈液(18mg/mi!溶液)を1週間の 間過に2回腹腔内に投与された。処理グループの試験動物は第2週の間フィラン タス・ニルリの1〜4倍希釈液を第1回目の投与において投与され、その1〜2 倍希釈液をその第2回目の投与において投与された。投与量の変化は新生試験動 物における毒性について配慮したものである。この投与量は毒性効果が認められ なかった動物には1回だけ増量された。第3週までに処理グループにおけるこれ らの試験動物には希釈しないフィランタス・ニルリを週に2回投与した。
試験動物は、それらの母親と共に飼育し、体重測定と注入は6週齢になるまでは 処理グループも対照グループも週に2回継続した。6週齢に達したとき、試験動 物は識別のために足の指を切り落とし、性別と腹に従って分離した。雄は2匹ず つ篭に入れ、雌は一篭に4匹を越えないように入れた。注入は週に2回継続し、 体重測定は週に1回に減らし、各試験動物の体重を記録した。
研究の期間を通じて動物は勤務日には毎日検査された。死亡した動物は腫瘍の兆 候について検査された。試験に供された60匹の試験動物のうち31匹が28週 齢まで生存した。31匹の生存動物のうち19匹は処理グループに属し、12匹 が対照グループに属していた。
30週目に、13匹の試験動物が生存していたが、その中の11匹は処理グルー プに属し、たった1匹が対照グループに属していた。
処理動物は平均して非処理動物よりも長く生存しており、フィランタス・ニルリ 抽出物(p=0.02)による処理の効果が有意であることを示している。
以上に、弱化の実施例を記述したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、下 記の請求項に記載したように、本発明の範囲及び技術思想を逸脱する事なく様々 な変更が可能である。
浄書(内容に変更なし) FIG、I P、n、全植物体 ?n、全植物体 P、n、全植物体 Pn、全植物体 P、n、Glop分39 、MIi     P、n、G10画分39N     P、n、G10画分4 5 1[p n、Glovs分45 m     pn、a+o両5)61 FIG、3 手続補正書 平成 3年 8月 2日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]内因性逆転写酵素阻害活性を有するフィランダズ・ニルリの成分のレトロ ウイルスの感染力を阻害するのに有効な量を、活性成分として含む医薬製剤を上 記レトロウイルス感染患者に投与するレトロウイルス感染患者の治療方法。
JP1504343A 1988-03-29 1989-03-28 レトロウイルス感染治療法 Pending JPH03505325A (ja)

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