JPH0350425Y2 - - Google Patents

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JPH0350425Y2
JPH0350425Y2 JP11027585U JP11027585U JPH0350425Y2 JP H0350425 Y2 JPH0350425 Y2 JP H0350425Y2 JP 11027585 U JP11027585 U JP 11027585U JP 11027585 U JP11027585 U JP 11027585U JP H0350425 Y2 JPH0350425 Y2 JP H0350425Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案が、熱式質量流量計に関し、さらに詳
しくは、熱式質量流量計の流量と出力関係の直線
性の改善に関するものである。
従来の技術 従来の熱式質量流量計で、メイン流路の全体積
流量QTをセンサ流路の流量QSとバイパス流路の
流量QBとに分流し、センサ流路内に感温素子を
挿入してセンサ流量QSを求め、分流比一定とし
て全流量QTを求める熱式質量流量計は公知であ
つた。
本考案者等は熱式質量流量計について鋭意研究
を積み重ね、これまでに種々の発明、考案をなし
てきたが、この度極めて製造コストが低く、しか
も信頼性の高い感温素子を備えた熱式質量流量計
を開発した。この新規な感温素子を有する流量計
については、本出願と同一出願人による先願の実
開昭60−110313号明細書及び図面に詳細に記載さ
れている。即ち、感温素子として、IC製造技法
を応用してアルミナ薄板上に白金を特定のパター
ンで蒸着して感温抵抗体R1,R2を形成し、この
上にさらにガラスの保護膜を形成する。感温抵抗
体R1,R2はセンサ流路内に挿入されて定電流が
流され、100℃程度温度が上昇している。センサ
流路内にセンサ流量QSが流れると、上流側の抵
抗体R1が冷却されてわずか温度が下り、下流側
の抵抗体R2との間に温度差△tが発生する。感
温抵抗体R1,R2は定電流ブリツジに組込まれて
いて、温度差△tを出力電圧に変換する。温度差
△tはセンサ流量QSの質量流量GSに比例してお
り、分流比を一定とすれば、全流量QTの質量流
量GTが求められる。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、実際問題としては、温度差△t
がセンサ流路の質量流量GSには正比例しない。
センサ流路とバイパス流路の分流比が流量で変
り、全質量流量GTと出力の関係の比例性が更に
悪化する。そのために、高級なリニヤライザ回路
を入れて電気的にリニヤライズしている。
本考案は従来の技術に内在する上記問題点を解
消する為になされたものもであり、従つて本考案
の目的は、リニヤライザ回路を使用しなくても十
分な比例出力が得られるようにした新規な熱式質
量流量計を提供することにある。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成する為に、本考案に係る熱式質
量流量計は、メイン流路から分岐するセンサ流路
の流路幅の一部をセンサ挿入部よりもせばめて構
成され、しかして、センサ流路内の流量と差圧と
の関係が正比例するように保持することにより、
上記問題を解決している。
実施例 次に本考案をその好ましい一実施例について図
面を参照しながら具体的に説明する。第1図a,
bは本考案を適用した熱式質量流量計の一実施例
の断面図、左側面図である。
第1図に於いて、参照番号1はベースを示し、
該ベース1の中央に内径Dの孔があけられ、両端
に接続用のねじ2,3が切設されている。上記孔
には外径dのプラグ4が偏心して取付けられ、三
日月形のバイパス流路5とセンサ流路6を構成し
ている。偏心プラグ4の具体的取付法は省略され
ている。メイン流路を流れる全流量QTはセンサ
流量QSとバイパス流量QBとに分流される。
センサユニツト20がOリング21を介してベ
ース1に取付けられると、薄板状のセンサ22
が、センサ流路6に挿入される。センサ22には
白金の蒸着により、感温抵抗体R1,R2を形成さ
れ、その上はガラスの保護膜でカバーされてい
る。センサ22の仕上り板厚tは0.5mm程度であ
る。バイパス流路5は全流量QTから単に流量QB
を分流するだけである。
第2図は第1図のプラグ4だけを抜き出した場
合の斜視図である。プラグ4には高さh、幅aの
センサ流路6が長手方向に通つている。センサ流
路6にはセンサ挿入部を除き、絞り板7,7′お
よび8,8′が固着され、センサ流路を幅aから
幅bに絞つている。
本考案による測定結果を第3図に示す。絞りつ
きは絞り板を当てた場合、絞りなしは絞り板を当
てずに、センサ流路は幅aの一定の場合を示して
いる。
この実験に使用した諸定数は次の通りである。
センサ抵抗R1,R2=1KΩat0℃ ブリツジ駆動電流=14.5mA一定 センサ流路の高さh=2.5mm センサ流路の幅a=1mm センサ厚さt=0.5mm センサの突出し高さ=2mm 絞り後のセンサ流路幅b=0.5mm プラグ外径d=8.8mm ベース内径D=10mm プラグ4の長さ=25mm センサ流量QS=0の状態で感温抵抗体R1,R2
の温度上昇が100℃になるような定電流が感温抵
抗体R1,R2に流れるようにブリツジを組み、そ
の不平衡電圧と全流量QTの関係を示している。
全流量QRは標準状態換算のSLM(Standard Liter
perMinute)で示している。この流量計はスパン
流量1.6SLM(N2ガス)用に開発したものである。
第3図から明らかなように、従来のような絞り
なしの場合の方が1.6SLM時の出力電圧はわずか
大きいが直線性が悪い。
第4図は非直線誤差を示している。絞りをつけ
たことにより直線性が大きく改善されている。第
4図はスパン1.6SLMの場合の非直線誤差を示し
ている。絞りの有無の差がよりはつきりしてい
る。
このように絞りをつけることにより、直線性が
良くなる理由は複雑であるが、次の点はほぼ確か
である。絞りなしの場合のセンサ流路6の流量
QSと圧力損は比例関係にない。この圧力損はセ
ンサ流路の圧力損と挿入されたセンサ22に起因
する圧力損との和になる。非常に複雑ではある
が、後者の圧力損は流量QSに対してリニヤでな
いのは確かである。特にセンサ厚さtと流路幅a
が近い場合はそうである。
一方でバイパス流量QBとバイパス部圧力損と
は、層流である限り正比例する。結果的に、セン
サ流量QSとバイパス流量QBとの分流比が変るの
が第4図のように大きな誤差の出る有力な原因で
ある。
これに反して、センサ流路6に絞りを入れた場
合には、センサ流量QSの圧力損が絞り部の圧力
損とセンサ部の圧力損との和になる点は変りはな
いが、後者に比べて前者の方が圧倒的に大きくな
り結果としてセンサ流量QSとその圧力損がほぼ
比例するようになり、分流比がほぼ一定に保たれ
る。そのために、直線性が改善される。
バイパスなしの場合のセンサ流量QSと出力電
圧を測定すると、絞りの有無による性能の差はほ
とんどない。この場合には分流比の問題が入らな
いので、このようになるものと推定される。この
実験的事実は分流比の変化が有力な原因であると
いう推定を強く支持するものである。
上記実施例において、説明の都合上、第1図、
第2図に示すように、絞り板を当ててセンサ流路
幅をaからbに絞つたが、別法としてセンサ流路
幅を最初から幅bで作つておき、センサ22の近
傍だけ幅aに広げる方法もある。むしろこちらの
方が生産性がよい場合が多い。このような可変幅
を持つたセンサ流路の製法としては、プラグ4を
流路幅bで押出し、センサ22挿入部だけ機械加
工で広げる押出法や、ロストワツクス法、ダイカ
スト法、モールド法等色々な加工法がある。
感温素子は蒸着抵抗である必要はない。熱電対
やサーミスタ等であつてもかまわない。
バイパス流路の断面形状を三日月形としたが、
これが最も簡単だからであつて、これに限定され
るものではない。バイパス流路は複数であつても
かまわない。
また、第1図では感温抵抗体R1,R2が水平に
配置されているが、ベース1を垂直にすると感温
抵抗体R1,R2が上下位置になる。感温抵抗体R1
R2は100℃程度温度が上昇しているので、センサ
流量QS=0であつても感温抵抗体R1,R2の近く
で対流が起り、ゼロドリフトが出る。これは取付
姿勢誤差と呼ばれる。センサ22とセンサ流路間
の距離が短いので対流はほとんど起きない。した
がつて、姿勢誤差は無視できる。
考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、非直線
誤差が小さく、通常の用途ではリニヤライザを必
要としない出力が得られる。また、再現性がよ
く、取付姿勢誤差が無視できる効果を有する。さ
らに、感温センサはIC製造技法を使つて製造さ
れるので、廉価であると同時に信頼性が高く、実
用上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは本考案を用いた熱式質量流量計
の一実施例を示す断面図、側面図、第2図はプラ
グ4を抜き出した場合のプラグ4の斜視図、第3
図は本考案による熱式質量流量計の流量対出力電
圧の特性図、第4図はその非直線誤差を示す図で
ある。 1……ベース、2,3……ねじ、4……プラ
グ、5……バイパス流路、6……センサ流路、
7,7′,8,8′……絞り板、20……センサユ
ニツト、21……Oリング、22……センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. メイン流路から分岐するセンサ流路とバイパス
    流路を持ち、前記センサ流路内に感温素子を挿入
    して質量流量を求める熱式質量流量計に於いて、
    前記センサ流路の一部をセンサ挿入部よりもせば
    めたことを特徴とする熱式質量流量計。
JP11027585U 1985-07-18 1985-07-18 Expired JPH0350425Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11027585U JPH0350425Y2 (ja) 1985-07-18 1985-07-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11027585U JPH0350425Y2 (ja) 1985-07-18 1985-07-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6218621U JPS6218621U (ja) 1987-02-04
JPH0350425Y2 true JPH0350425Y2 (ja) 1991-10-28

Family

ID=30989145

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JP11027585U Expired JPH0350425Y2 (ja) 1985-07-18 1985-07-18

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4007652B2 (ja) * 1997-10-20 2007-11-14 愛知時計電機株式会社 流量計
JP4791017B2 (ja) * 2004-10-20 2011-10-12 株式会社山武 流量計

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Publication number Publication date
JPS6218621U (ja) 1987-02-04

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