JPH03504258A - 繊維を漸増的に延伸するための改良された方法及び装置 - Google Patents

繊維を漸増的に延伸するための改良された方法及び装置

Info

Publication number
JPH03504258A
JPH03504258A JP1505980A JP50598089A JPH03504258A JP H03504258 A JPH03504258 A JP H03504258A JP 1505980 A JP1505980 A JP 1505980A JP 50598089 A JP50598089 A JP 50598089A JP H03504258 A JPH03504258 A JP H03504258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
spindle
fibers
axis
spindles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1505980A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0657901B2 (ja
Inventor
サスマン,マーティン ヴィ,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=22706204&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH03504258(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JPH03504258A publication Critical patent/JPH03504258A/ja
Publication of JPH0657901B2 publication Critical patent/JPH0657901B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/12Stretch-spinning methods
    • D01D5/16Stretch-spinning methods using rollers, or like mechanical devices, e.g. snubbing pins
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C55/00Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C55/00Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor
    • B29C55/02Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets
    • B29C55/04Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets uniaxial, e.g. oblique
    • B29C55/06Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets uniaxial, e.g. oblique parallel with the direction of feed
    • B29C55/065Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets uniaxial, e.g. oblique parallel with the direction of feed in several stretching steps

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 繊維を漸増的に延伸するための改良された方法溝≠渉装置本発明は繊維を延伸す るための方法と装置に関する。より詳細には本発明は小さな段々のついた延伸面 上で高速で繊維を延伸する方法と装置に関する。
米国特許第3978192号明細書には漸増延伸法(IDP=Incremen talDraw Process)として公知となっている新規技術が開示され ている。このIDP法は細長い合成樹脂材料(たとえば繊維、フィラメント、ヤ ーン、トウ、テープなど)を高速で延伸するために使用される。繊維など被延伸 材料は2つの互いに離隔し傾斜されたスピンドルの間を多数回巻回させられる。
スピンドルの少なくとも一方は連続的に増大する半径によって定まる延伸面を有 している。このスピンドル上の小さな段々のついた延伸面の形状は装置をコンパ クトに構成することを可能にしかつまた働きの面でもいくつかの改良をもたらす 。
繊維を急激に引いてまたは衝動的に加速して最終的配向にする従来の連続延伸法 とは異なり、このIDP方法では少しずつ段階的に最終延伸状態まで延伸する。
これは、繊維を成形された2つの前進スピンドルの間をくり返し通過させること によってなされる。すなわち、このスピンドルは繊維の前進する方向に増大する 直径または段を有し、スピンドルを1回通過するごとに少しずつ延伸される。こ のおだやかな加速技術によると延伸のスピードアンプが可能となるので生産性が 向上する。そして繊維は高速紡糸から直ちに延伸され得るので紡糸機上でその最 終寸法を獲得でき、中間包装や未延伸繊維の取扱いが省略できる。
IDP法では延伸される繊維は一方のスピンドルから他方のスピンドルへそして その逆にと巻回しながららせん通路を描いて動く、そのらせんピッチはスピンド ルの直径とともに増加する。米国特許第3978192号明細書にはスピンドル の直径の増加にともなう繊維らせんピンチの増加に関連してスピンドルの軸方向 の段と段との間の距離が増加するように小さな段々がつけられたスピンドルが開 示されている。
さらに米国特許第3978192号明細書では最初の繊維保持面と段部とが区別 されている。そしてスピンドルをまわる繊維の巻回数と少なくとも同じ数だけの 段部があるべきことを教示している。
さらに、そのスピンドルでは、従来と同じく、延伸されている繊維は同一スピン ドル上の段部の上を順次走行するのではなく本来のらせんピンチに一致する段部 を上だけを走行する。したがって、運転中は、繊維がかかっている段部の間に1 つまたはそれ以上の繊維のかかっていない段部が存在することがある。しかも、 運転中、段部が常に最適かつ安定ならせん通路の位置するところに存在するとは 限らない。
さらに、5hah  (マスターオスサイエンス学位論文、タフツ大学(Tuf ts University)  1976年提出)は2つのスピンドルを加熱 ボックスで囲み延伸生繊維を加熱することを教示している。
5hahの装置は融通性のない加熱手段を使用するものであり、異なる温度に対 して異なる延伸増分を加えるためには使用できない。
また、Oh  (マスターオプサイエンス学位論文、タフツ大学1976年提出 )は平らなスピンドル間加熱板を発表している。しかしこの加熱板は平らである からスピンドル間の通路にあるすべての繊維巻回(ラップ)と均等に接触するこ とはできない。すなわち、スピンドル間では繊維ラップは1つの平面内には存在 せずわずかにねしれた三次元または双曲面内に存在するからである。
したがって、本発明の第1の目的は繊維を複数の互いに離隔されたスピンドルの 間に複数回らせん巻回させることによりわずかな増分ずつ該繊維を延伸するため の改良された装置と方法を提供することである。そのgitの各スピンドルは繊 維のらせん巻回を横断する方向にのびる軸を中心にして延在しそして他方のスピ ンドルの軸に関して傾斜している。少なくとも第1のスピンドルは繊維を支承す る回転外面を有し、該回転外面の半径はその軸に沿って不連続な増分または減分 だけ変化しこれによって該外面には個々の段部が形成され、この各段部が繊維と 摩擦接触する。この繊維支承面は通常繊維が最初に接触する面が円筒形面であり 、そのあとがスピンドルの回転軸に実質的に並行な分離した異径の円周状の複数 の分離した小さい段部によって構成されている。この繊維支承面が繊維の各らせ ん巻きを、その繊維に実質的になんら軸方向拘束力を加えることなくスピンドル 上に支持する。各スピンドルの該繊維支承面の各段部は延伸生繊維の少なくとも 1つの対応するラップと接触する。これらスピンドル上で2本またはそれ以上の 繊維(糸条)を同時的に延伸することもできる。
本発明のいま1つの目的は改良された段つき延伸スピンドルを提供することであ る。このスピンドルは漸増延伸中繊維が通るらせん通路を安定化しそして延伸さ れている繊維の張力や軸方向位置の変動に影響されない安定らせん通路を保証す るよう寸法づけられた段部を有する。これらの段部の数は繊維がスピンドルと線 接触する接点の数と等しいかまたはそれよりも少ない。
本発明のいま1つの目的は、各段部が各スピンドル間通路において繊維に所定の 延伸増分を加えることができそして各段部がその所定延伸増分によって決められ る最大の軸方向寸法すなわち幅を有する改良された漸増延伸スピンドルを提供す ることである。
本発明のさらに1つの目的は段部の数が最少比まで減らされた漸増延伸スピンド ルを提供することである。スピンドル面の複雑性を減少させることによって、ス ピンドルのコストは節減されそして加熱エレメントを漸、増延伸スピンドル内の 段部に一致する場所に配置することが可能となる。
本発明のいま1つの目的は上記した目的を達成できしかも製造および組立が比較 的安価にできるスピンドル構成を提供することである。
本発明のさらにいま1つの目的は漸増延伸スピンドルを使用した場合の延伸増分 のフレキシブルな制御法を提供することである。
本発明のいま1つの目的はゲル紡出繊維または液晶繊維の紡糸および延伸のため ならびにある種の合成繊維の物理的特性を改良するための改良された方法および 装置を提供することである。
上記ならびにその他の本発明の利点および特徴は特許請求の範囲の中で詳細で指 摘されている。しかしながら、本発明によって得られる利点および本発明の効果 は添付図面を参照した以下の好ましい実施例の記載から一層明瞭となろう。
以下、添付図面を参照しながら本発明の詳細な説明する。なお、全図面にわたっ て同じ符号は同様な構成要素を指示する。
第1図は本発明による相互に傾斜されている漸増延伸スピンドル対を両スピンド ル軸の傾斜角度を示すように見た上面図である。
第2図は本発明による一対の互に傾斜されている漸増延伸スピンドルの側面図で ある。
第3図は本発明による相互に傾斜されている漸増延伸スピンドル対の上面図であ り、1本以上の糸条が各段部に沿って走行しておりそしである糸は別の段部で漸 増延伸スピンドルに進入している。
第4図は1本の糸がそれぞれの段部を1回または2回通過している相互に傾斜さ れている漸増延伸スピンドル対を示す閏である。
第5図はセグメント構成の、差別的に加熱される段部を存する延伸スピンドルを 一部切断して示す図である。
第6図は1つのスピンドルが冷却またはアニーリングのための延伸部を有してい る一対の漸増延伸スピンドルの側面図である。
第7図はスピンドル間ヒータを有する一対の漸増延伸スピンドルの端面図である 。
第8図は段つきスピンドル間ヒータを有している一対の漸増延伸スピンドルの側 面図である。
第9図は外側補強結合部材とスピンドル間ヒータとを有している漸増延伸スピン ドル上で液晶繊維が後延伸されていることろを示す側面図である。
第10図は円筒形延伸ロールがタンデム配置されている漸増延伸スピンドルの側 面図である。
第11図は円筒形延伸ロールがタンデム配置されている漸増延伸スピンドルを使 用した高速紡糸および延伸のもようを示す。
第12図は同軸アイドラーを有する漸増延伸スピンドルを示す側面図である。
第13図は漸増延伸スピンドルが軸出、乾燥および最終延伸の間にゲル紡糸繊維 を漸増延伸するために使用されている例を示す。
第14図は2Miの漸増延伸スピンドルをカスケード配置し、スピンドル間ヒー タおよび第1&lIの漸増延伸スピンドルから第2&llの漸増延伸スピンドル への未転送点を制御する手段を設けたIDPシステムを示す。
第15図は1本の太いステーブルトウを形成するため合体される多数の紡出糸条 を同時的に漸増延伸する例を示す。
第1図および2図に見られるように、本発明による一対の漸増延伸スピンドル1 0と20は改良された面形状を存している。繊維5は上側の第1スピンドルIO と下側の第2スピンドル20のまわりを巻回するよう案内されている。スピンド ル10の軸は11でそしてスピンドル20の軸は21で示されている。第1図中 のφは両方のスピンドル軸のなす傾斜角度である。なお、この傾斜については後 で定義する。スピンドルはいずれの軸端側で駆動されてもよいが、小直径の側か ら駆動するのが好ましい。
この改良された延伸スピンドル10と20は予め設定された導入側直径12と2 2および導出側直径13と23をそれぞれ有しそして所定の傾斜角φを有してい る。各段部の軸方向長さ寸法はそのスピンドル間通路における延伸増分の大きさ に特別に関係づけられる。すなわち、この改良された面形状の特徴は各段部の軸 方向長さすなわち段部(スピンドルlOでは2a、2b・−21゜スピンドル2 0では23″、2b’−・21′)が、繊維5が一対の段つき延伸スピンドル1 0と20の間を往復して通過する際に繊維5の形成するらせん通路の対応するピ ッチ寸法Pi(スピンドル10の3 a、  3 b−3i、 )およびPi’   (スピンドル20の3a”、3b° ・−3i’)と等しいがまたは近似的 に等しいことである。このピッチとは1つの段部上にある繊維の線分と同じスピ ンドルの先行段部上にある繊維の線分との間の軸方向距離である。
第1図と第2図に見られるように、段と段との間にある台部98は回転軸に垂直 な平らな環状面となっている。ただし、この台面ばらせん進行方向にやや傾斜し て曲り、伸びたS字形をなすように形成されていてもよい。
上記のピッチPiは下記の式(1)で表わされる。
pr  =  [(DIl  +  cos φ)r+  −a4sin  φ コ sin  φ       式  (11この式filは所定の延伸増分を 考慮しつつ漸増延伸スピンドルの各段に割り当てるべき最適軸方向長さ寸法を決 める方法を教示するものである。したがって、この式は内円錐角αを有する円錐 形スピンドル上の繊維らせんピッチを表わしたにすぎないSussmanとその 弟子5hahによって発表された方程式(下記文献参照)とは明瞭に相違するも のである。
5usssanの論文: Fiber World+ 58−62頁、1985年4月; 1985年箱根 で開催されたシンポジウム、International Symposium  on FiberScience and Technologyの議事録、 228頁11986年米国サウスカロライナ州グリーンビルで開催された国際会 議、FiberProducer Conferenceの議事録、6B−5乃 至6B−9頁;および 5hah  のマスター学位論文(タフツ大学、1976年)。
式+11中、 φは2つのスピンドルの軸に対して共通な垂線に沿った第1図に示す投影で測定 した、かなり相互に離隔している両スピンドル軸のなす傾斜角度である1 alは上記した投影での両スピンドル軸11と21の交点4と、繊維と上側の第 1スピンドルの軸との最初の交点との間の軸方向距離である; aiは上記両スピンドル軸の交点4と、上記投影での61”番目の繊維ラップと 第1スピンドル軸との交点との間の軸方向距離である。ここで、a8は次式のご と<a+に依存する:p!は軸方向ピンチ、すなわちスピンドル軸上で測定した 繊維ラップと上側の第1スピンドル軸との連続順番の交差点間の距離、換言すれ ば、ai+I とa、との軸方向長さの差である;r、は軸方向距離a、におけ る上側の第1の段付きスピンドルの半径である; 延伸増分、DIのDI’  の積); r、は最初の接点におけるスピンドルの半径すなわち直径12の半分である: Dliは繊維が第1スピンドル10から第2スピンドル20へ移動する時に半径 r、の段iかつ位Marにおいてその繊維に加わる延伸比増分である;これは段 iを離れる繊維を受は取る段の半径と繊維を送り出す段の半径との比に等しい、 すなわちDli = r ’ i/ri −である0通常DIは1より大きい、 しかし、場合によっては繊維の収縮または弛緩の量の制御を可能とするために1 より小さくすることもできる。
漸増延伸の間に繊維の接触を受ける第2スピンドル上での繊維らせんピッチは第 1スピンドル上でのピッチとは通常やや相違し、下記式(3)で与えられる。
pr ’ = [(DI’ 7 + cosφ)”i a’1s1nφ〕 式( 3)ここでプライム(°)の付いた符号は弐(1,1の場合と同じ量を意味する が、ただし第2のスピンドルに関するものであることを指す。
DI’ 、は(rl+1)/r ’ iに等しく、第2のスピンドルのao。
の段を離れて第1のスピンドルに移動する繊維に加わる延伸増分を意味する。
ao急はa+1 に対し の関係があり、他方a+1はa、に対して下記の関係がある:a’+=a1cO 5φ+rlsinφ    式(5)以上の説明から明らかなように、各段部の 軸方向寸法21または21”は上記方程式によって特定される仕方でスピンドル 軸上の段部の位置と共に変化する0段部の軸方向寸法が繊維らせんピッチと一致 する結果として、繊維の連続する各ランプは順次ただ1つの段部上に存在するこ ととなりそしてDl、と[11’、の積が1に等しくない場合にはただ1つの円 周方向線分をその段部に接触させるまたはその段部のまわりを巻回させることに なる。したがって、第1図および2図に示されているように、1つのスピンドル 上の段部の数は一般に繊維が形成する円周方向線分接点の数よりも少ない、一般 に最適に設計された1組の段つきスピンドルでは、各ロール上の段部軸方向寸法 すなわち段部はそのロールのらせんピンチと一致し、従って両方のスピンドルが 同一である必要はない、さらに第1図および第2図に示すようにそれぞれスピン ドルの段数は異っていてもよい、第1図および第2図の場合では第1スピンドル は5(N)段、そして第2スピンドルは4 (N−1)段である。
この改良は重要な利点をもたらす。すなわち、段数を減少することによってスピ ンドルの構造の簡単化がなされる。各段部に最大限の軸方向寸法すなわち段部を 与えることができ、横方向の乱れに対する繊維らせんの安定性を向上させること ができる。最も重要なことは、ただ−組のスピンドル上で複数の別個の糸条を同 時的に延伸することができるようになり(第3図および第15図)、これによっ て生産性が何倍にも向上されることである。軸方向寸法21は約0.2 cs乃 至10csの範囲でありうる。
改良された形状を有するこの段つき延伸スピンドルのその他の特徴は最初に繊維 が接触する面2.2′の軸方向寸法が太き(なっていることである、延伸中には 場合によってランプの破断が生じることがあり、このような破断ラップを一時的 に貯蔵しておくスペースを第1接触点を含むスピンドル上の領域に!1!備して おくことが所望される。この目的のためには最初の接触面の軸方向寸法は少なく とも第1の段部の軸方向寸法2aと等しく、好ましくはその2倍以上あるべきで ある。このようにすれば、破断された糸ランプは容易に第1の段部材の内側の貯 蔵スペースの方に押しやられ、スピンドルを止たり、漸増延伸を停止させたりす る必要がなくなるのである。第1接触面2.2′の駆動軸側には隆起した肩部1 01が設けられており、繊維が駆動機構の方へ遊走してしまうのを防止している 。また固定した円筒形のカバーまたは囲い板102によって繊維が駆動軸上およ び駆動装置内へ入り込むのが防止されている。
第3図は1組の段つき漸増延伸スピンドルを使用して複数の別個の繊維の組を同 時的に、しかしそれぞれ別々に延伸させるための方法および装置を示す。
第3図の実施例では、2組の別個の繊維すなわち2本の繊維5a、5bが1対の 段つき漸増延伸スピンドルに導入されている。
スピンドルの段部の軸方向寸法2a、2b、−−−−−一−2+はほぼ繊維5a のらせんピッチ31と等しい。繊維5aは同時に延伸されるもう一方の繊維5b よりも軸交点4に近い地点で最初に延伸スピンドル面と接触している。1本のス ピンドル上の段数は一般にスピンドル上の各繊維のらせん巻き数すなわちラップ の数と等しい。
最後の段を離れる時に2本の繊維5a、5bを別々に取りあげてさらに加工して もよいし、また、両者をより合せてより太い1本の繊維にしてもよい。
複数の繊維を同時に延伸加工する場合には、第3図に示すようにガイド9のよう な導入位置決め手段を使用するのが特に望ましい。これらのガイド9によって漸 増延伸スピンドルと各繊維の最初の接触地点が一定化されると共に導入される繊 維相互間の初期間隔31も固定される。この初期間隔はその後のスピンドル内通 路で起こる多少の間隔の減少に対応しうるように十分広くしておく必要がある。
位置決め手段9はまた複数の繊維が最初に接触する段部面上でのそれら複数の繊 維の順序を決定する。一旦それら別個の繊維の相互の順序が導入位置決め手段9 によって設定されると、その順序は付加的な案内手段を用いなくても延伸工程の 全過程にわたっていずれの段でも維持される。したがって、各繊維は延伸装置を 離れる時のそのままの状態で包装または次ぎの加工のために分離することができ る。第3図には最初導入地点に2本の繊維だけが示されているが、同時にもっと 多くの本数の繊維を延伸加工することができる。この繊維の数は最初または最も 狭い段に並べられる繊維の数によって制限されるだけである。
第3図に示した導入位置決め手段すなわちガイド9は好ましくは複数の繊維の並 列順序と相互間隔を決定しろるローうである。
しかしこのガイドは並列されたセラミックの穴または歯であってもよい。
第3図には、また、同−組の漸増延伸スピンドルで複数の繊維を別の仕方で延伸 する例が示されている。すなわち、繊維5Cが前記の繊維5aおよび5bよりも 大きな直径の段部で第1のスピンドルに初めて接触している。したがって、この 繊維5cはより早期にスピンドルと接触した繊維よりも低い程度ですなわちより 小さい延伸比で延伸される。2本またはそれ以上の繊維がスピンドルの別々の段 で最初にスピンドルに接触するようなり様で漸増延伸工程に導入された場合には 、早い段階で接触した繊維が遅い段部で接触した繊維よりも強い程度で延伸され る。第1段よりも前にスピンドルと接触した繊維5aと5bは中間の段でスピン ドルと接触した繊維5Cよりも程度が大きく延伸されるのである。
このように延伸程度の相違する繊維5aと50をより合わせて1本の繊維とする こともできる。このような繊維では成分フィラメントが多少互いに異なる収縮の 仕方をするので、後のけん縮および熱処理の際には非常にかさばったものとなる 。
第3図はこのような差別延伸法を例示している。すなわち、この例では1本の繊 維5Cが前記の繊維5aおよび5bよりも大きな直径の段部で漸増延伸スピンド ルに入りそしてスピンドル面と初めて接触する。そしてより多く延伸された繊維 5aとより少なく延伸された繊維5cとが点61のところでより合わせられてよ り太い1本の繊維加工されている0以上の説明から明らかなように、1セントの 漸増延伸スピンドルで多くの種類の糸を差別的に延伸して組合せることが可能で ある。繊維は第3図の例のように別々の段でスピンドルに入るだけでなく同一の 段でスピンドルに入りそして別々の段でスピンドルから出て行くようにしてもよ い。
このような態様でも延伸度を糸毎に相違させながら同時的に延伸することができ る。
第1図、第2図、第3図を参照して説明した上記の実施例では段つき回転漸増延 伸スピンドルの各スピンドル上に存在する段の数とスピンドル上をらせん巻回さ れる繊維のラップの数とは等しい。このような場合では、各繊維らせんは各段と 1回だけ接触する。従って、繊維が形成するラップと段の数とは同じである。こ れに対して、第4図はある段では糸が複数回巻回される漸増延伸の実施例を示す ものである。なお、このような同じ段で複数回巻回する延伸では種々の組合せ、 種々の実施態様が可能である。
すべり易い繊維を扱う場合または大きい延伸比で延伸する場合、あるいはヒート セットまたは熱弛緩を強化することが所望される場合あるいはその他の処理を延 伸の途中で実施して、たとえば、熱収縮性の低い繊維を製造する場合などでは、 段の出現回数がらせん巻回の回数よりも低くなるように漸増延伸スピンドルを構 成するのが有利である。すなわち、繊維5が最初の繊維置き面取外のスピンドル 面に接触する時にすべての段またはある特定の段では2回またはそれ以上の回数 だけ同一段に接触させるのである。
第4図を見ると、繊維5は段13と段15を2回通りそして段16と段17は1 回だけ通過している。この場合、段の数が漸増延伸スピンドル上の繊維のラップ 数よりもかなり少なくなるようスピンドルを構成することができる。漸増延伸さ れる繊維5が1つの段で2回ラップをつくる場合には、すべりに対する摩擦抵抗 は各延伸増分について増加し、かつまた繊維の延伸帯域滞留時間および弛緩時間 も増える。このような構成を非同期式段形成方式(asynchronous  terracing principle)と呼ぶが、この方式での延伸でも各 種の実施態様が可能である。この方式を差別延伸法と組合わせることもできる。
この非同期式段形成方式を実施するためには、本願の改良された1組の段つき漸 増延伸スピンドルのために特定されるDItは連続すの延伸増分値を包含するこ とになろう。すなわち、同し段にある1本の糸が2つの連続するランプを形成す る場合には常にそれらの積が1に等しくなるDI、とDT”。
またはDI’、とD[,。、の連続する数値を包含する。
第5図は回転段つき延伸スピンドル上で温度勾配を付与する改良された手段を示 す。ごの実施例では各段ごとまたは各段グループごとに個別に制御可能な加熱手 段が設けられている。段つきスピンドルは伝導性材料の複数の環状セグメント3 6を組み合わせて構成することができ、各セグメントは薄い熱絶縁体層37によ って隣接するセグメントから絶縁される。連続するセグメント間に特に急傾斜の 温度差が要求されるところには、はめ合わせたセグメント上に半径方向ひれ付き 空気通路3日が形成されており、隣接セグメントどうしの接触面積を少なくして いる。空気通路38はセグメント間の速い空気の流れを促進し、高温のセグメン トから低温のセグメントへの熱の流れを減少させるためにも利用することができ る。これによって、隣接するセグメント間の温度差を100℃はどの高さに安定 的に保持することが可能となる。セグメントは段の端と一致するように形成され 、段39の出口側は隣接するより大きい段の中に挿入されて組み合わせられる。
したがってセグメント間のジヨイント部分はカバーされるので糸が加工中にセグ メントのジヨイント部に捕えられてしまうおそれはない。
組立体を一体に保持するため適当にボルト締めまたはクランプ締めがなされる。
第5図はさらにセグメント的延伸装置内に配置された加熱手段40を示す、すな わち、漸増延伸スピンドルは中空となっており、その軸よ沿って回転式または静 置式熱エネルギー発注要素が配置されておりそしてスピンドルの内面に固定され ている。これからスピンドルの各セグメントに熱が供給されるのである。加熱手 段は電気的に作動されるものでありうる。そしてセグメントは誘導加熱または抵 抗加熱あるいは蒸気または他の熱流体の供給によって加熱されうる。低温域のセ グメントは個別に加熱してもよいし、また、高温域のセグメントからの伝導され た熱によって加熱してもよい。
第6図は冷却またはアニールまたはヒートセットの処理を新規に延伸された繊維 5にほどこすことができるようにした漸増延伸スピンドルの構成を示す。
第6図において、漸増延伸スピンドル10と20は第1のスピンドル10が加熱 されそして第ニスピンドル20が加熱されないように構成されている。もちろん 、両方のスピンドルが加熱されるようにしてもよい。そして図示実施例では一方 のスピンドル(図示例ではスピンドル間0)のみが同心的にのびる延長部23を 有している。この延長部は段つきスピンドルに衝合された段つきでない円筒形の 空冷延長セグメントを包含する。このセグメントはその衝合面に複数の空気通路 38を存し、セグメント接合部を通して半径方向に空気が流れるようにしている 。この延長部の近くには分離アイドラーローラ41が配置されており、わずかな 間隔で多数の繊維ラップを空冷延長部上に置くことができるようになっている。
この延長部上に置かれた繊維のラップの数はスピンドルの段部上における繊維の ランプの数およびらせんピンチに依存しない、この構成によると、糸の円筒形延 長部の滞在時間が長くなりしたがって延伸された熱い繊維をコンパクトなスペー ス内でかつ延伸のために使用されるスピンドル駆動装置をそのまま使用して冷却 することが可能となる。また、この構成はその延長部に適当な加熱手段を設ける ことによって糸のアニーリングのためにもし一トセッティングのためにも使用す ることができる。
第7図と第8図はスピンドル間の各繊維通路で繊維の温度を制御するためスピン ドル間スペースに加熱手段27を配置し、これによって高い配向性と高い延伸比 の繊維を製造する実施例を示すものである。このスピンドル間の加熱器27は前 記したスピンドル加熱の実施例と関連させてまたは関連なく使用することができ よう。また、スピンドル間の各々の繊維ill路に対して、または1つおきに、 あるいはその他の組合せで加熱器27を設けることができよう。またこのスピン ドル間のヒータとしては繊維に接触することなく赤外放射エネルギーまたはマイ クロ波エネルギーを付与する放射式のものあるいは凸面28を存する接触加熱式 のものなどでよく、特に好ましいのは双曲とつ面を有し、スピンドル間通路で繊 維がその上をすべり移動して行くタイプのヒータである。
もう】くの好適なスピンドル間接触型ヒータの形状例は第8図に示したものであ る。この実施例では繊維の移動方向に垂直な方向の段部寸法71が繊維5が向か っているスピンドル上の段部の軸方向長さ2i’ に等しい段つき面を有し、加 熱面7・9とスピンドル段部は1つの共通の正接面(ヒータから段部へ移動する 繊維を包含する)を存している。さらにいま1つの好ましいスピンドル間ヒータ の形状はわずかにねじれたリボンまたは双曲面73の形状で、その入口側エツジ 74が繊維を供与する側の段部を並行で出口側エフシフ2が繊維を受は取る側の 段部に並行しているものである。
スピンドル間ヒータは各漸増延伸の段階で異なる加熱温度を繊維に加えることが できる。したがって、好ましい実施例では加熱手段は複数の段つき面を有し、そ れらの衝合部分はそれぞれ絶縁可能であり、各セグメントには電熱エレメントの ごとき独立的に制御可能な熱源と熱電対やサーミスタのごとき温度センサが具備 される。
スピンドル間に加熱帯域を設けることは格別に高い延伸比で延伸すべき繊維の製 造ならびにきわめて高いレベルの分子配向性を有する繊維の製造のために特に効 果的である。従来通常の延伸法では延伸比の限度は延伸の際にクリメタリフト間 で伸ばされる結合分子に集中する応力によって決定されていた。これらの結合分 子、そして繊維はこの応力集中が大きくなりすぎると破断してしまう*  (P revorsek C,等の論文、J、 Mater、 Sci、 12.23 10−2328 (1977)参照)、漸増延伸にスピンドル間加熱を使用する と結合分子内での応力集中が各漸増延伸段階で分散され、したがって応力蓄積が 回避されてさらに結合分子を伸ばすことが可能となり、このため非常に高い延伸 比と高度の分子配向が達成できる。この周期的応力緩和の効果は、特に繊維の加 工が1分間1000メートルを超す速度でおこなわれている際には、スピンドル 間のこの加熱帯域を長くすることによって増大させることができる。
この加熱帯域の長さは21以下から5メートル以上の範囲であり得、好ましくは 0.5乃至15メートルである。
上記のスピンドル間加熱の温度は加工されるべき繊維を構成する重合体の性質な らびに加工速度により変りうる。すべての加熱器の温度は同一であってもあるい は最大または最低に至る1つの温度プロフィールに従って変化させてもよい、モ ジユラスの高い繊維を製造する場合には、延伸の進行と共に単調に増加する温度 プロフィールが好ましい。この場合、その最初段の温度は被延伸重合体のガラス 転移温度(Tg)より約5℃高い温度そして最終段の温度は完全に延伸された繊 維の粘着点または融点より約10℃低い温度が好ましい。
スピンドル間の距離を調節することは繊維のスピンドル間経過時間の制御手段と して役立つから、その繊維内の応力緩和時間ならびに覆和程度をそれによって調 節することができる。
アラミド繊維は通常Kwolekに与えられた米国特許第3671.542号( 1972)およびBladesに与えられた米国特許第3869430号(19 74)の各明細書に記載されている紡績方法によってつくられる。この種の繊維 およびある種の他の繊維は分子基本骨格に沿って配列されたベンゼン環とポリ芳 香族基とを有し、それらの基が固い柔軟性のない化学結合で相互に結合されてい る長い柔軟性のない棒状重合体分子から構成されている。このような棒状分子は 紡糸口金のノズルから押出された時に整然とした凝集体すなわち流れの方向に高 度に配向された状態の“液晶”を形成する。
したがって、液晶重合体は紡糸された状態のままでさらに延伸加工しなくとも非 常に高度に分子配向されたきわめて丈夫な繊維となる。
しかし、アラミド繊維のような紡糸液晶繊維の引張り強度および特にモジュラス は少しずつ漸進的に延伸し、加熱漸増延伸スピンドルを使用して全部で繊維長を 3乃至15%延長させることによって実質的に向上させることができる。したが って、かかる液晶重合体のガラス転移温度近辺の表面温度を作動温度とするスピ ンドル間ヒータが好ましい加熱手段である。漸増延伸の各段階の延伸程度がそれ ぞれ0.2乃至3%、そして漸増延伸の段数が約3乃至12段であるのが好まし い。延伸を12段階で実施し、各段階での平均延伸増分を約1.01とした場合 には、全体の延伸比は(1,01)目すなわち1.12となる。この後、繊維は アニールおよび冷却処理にかけられる。
たとえば、デュポン社の“kevlar 29” すなわち350デニールアラ ミド繊維の場合では、最小直径30cm、最大直径33c11の1対の段つき漸 増延伸スピンドルにかけられている。この段つきスピンドルの外観は第9図に示 されている。糸(紡出繊維)5は地点7で第1のスピンドル10と接触しその第 1の接触面12上で2回巻回しそして次ぎに5つの段部15乃至19をそれぞれ 1回ずつ順次通過する。6番目の段部13は糸導出段であり終りの4つのラップ を収容しうるように大きくなっている。この段部はアニール段または熱安定化段 として働く。この段から糸は1対の常温冷却ローラ44へ案内され、そして最後 に巻取り包装工程41 (図示なし)に送られる。
アラミド繊維を延伸するために必要な大きな力に抵抗しうるようにするため、漸 増延伸スピンドル10と20は両スピンドルの片持ち軸の外側端部に弾性的に設 けられた2つの軸受47を結合している結合部材46によって安定化されている 。この結合部材46は2つのスピンドルの軸48を強固にして軸が互いの方に向 ってたわむのを防止している。スピンドル間にある接触型ヒータは約270℃の 一定温度で作動される。このそうち装置で処理されたアラミド繊維は未処理繊維 に比較して約1乃至2%の引張り強度の増加そして約50乃至70%のモジュラ スの増加を示す。
破断時のパーセント伸びは未処理の4%の数値から約2乃至3%の数値まで減少 する。
引張り強度とモジュラスの向上はピッチから製造された炭素/グラファイト繊維 および特にポリアクリロニトリル(PAN)前駆物質から製造された繊維の場合 にもみられる。炭素繊維のためのポリアクリロニトリル(PAN)前駆物質繊維 および特にポリアクリロニトリル共重合体前駆物質繊維は約130℃に設定され たスピンドル間ヒータを使用した漸増延伸スピンドルにかけることによって約3 5%まで延伸される。このようなポリアクリロニトリル繊維の延伸は通常の延伸 方法では一般に達成不可能である。
漸増延伸され、次いで標準的熱安定化、酸化および黒鉛化処理されたポリアクリ ロニトリル前駆物質繊維から製造された炭素/グラファイト繊維は未処理の前駆 物質繊維から製造された炭素/グラファイト繊維よりも高い引張り強度とモジュ ラスを有する。
メソ相(液晶)ピッチから押出した炭素前駆物質繊維は安定化処理しながら、す なわち、ピッチ分子の架橋、ならびに部分的酸化を促進するため熱処理しながら 漸増延伸加工することができる。
この漸増延伸はピッチの屈熱性結晶の配向を強めそして最終的な炭素/グラファ イト繊維の引張強度と引張りのモジュラスを改良する。ポリアクリロニトリル前 駆物質繊維の安定化と部分的酸化を行ないながら同様に漸増延伸する方法により PANから製造された繊維の引張り強度とモジュラスを改良することもできる。
前駆物質繊維の漸増延伸の1例として、メソ相ピッチは溶融物から紡出されて繊 維に成形され、これらの繊維は冷却されそして低速度で1対の漸増延伸スピンド ルと長いダブルバンクのスピンドル間ヒータ(好ましくは放射加熱型または対流 加熱型ヒータ)とからなる組立体に供給される。スピンドルの内部には加熱手段 を設ける必要はない。なぜならば、架橋、酸化および延伸のために必要な熱はス ピンドル間の加熱手段によって供給されるからである。スピンドル間加熱手段は 大気に開放されておりそして繊維温度がスピンドル間の最初の繊維i!1路で約 200℃そして最後の通路では約310℃になるよう配置される。スピンドルは このスピンドル間加熱集合体中の繊維の滞在時間が約2時間になるような緩速で 運転される。漸増延伸スピンドルは最初のスピンドル間通路で約3%延伸され、 最後の通路ではわずか0.2%だけ延伸されそして全体で約3倍の延伸比になる ような非線形延伸増分プロフィールを有し、この漸増延伸スピンドルのまわりに 繊維は約20のう、ブを形成するよう巻回される。スピンドル表面スピンドル開 面はセラミックまたは非粘着性のフルオロカーボンでコーティングされうる。
この後、繊維は窒素雰囲気中約1900℃で運転される黒鉛化炉へ通される。繊 維はこの時1900℃の窒素雰囲気中に少なくとも5分間滞在する。この方法で 製造された繊維は、漸増延伸なしで同じ熱処理を受けた繊維に比較して30乃至 50%高い引張り強度とモジュラスを有する。
ガラス繊維も同様に複数の段を有する延伸スピンドルにかけて漸増延伸すること ができる。ガラス繊維の場合、電熱エレメントのようなスピンドル間放射加熱器 を使用してガラス繊維の温度をその最低軟化温度まで上げるのが望ましい、直径 が1ミクロンまたはそれ以下の丈夫なガラス繊維がこの方法で高速で製造するこ とができる。延伸された繊維はただちに高分子油または重合体塗料でコーティン グして繊維を水分ならびに使用時の亀裂発生に対して保護してやる必要がある。
第10図は米国特許第3978192号明細書に“タンデム延伸”と呼ばれて開 示されている延伸方式に対する改良を示すものである。
その改良点は段つき漸増延伸スピンドルと直列に1組またはそれ以上の段なし円 筒形延伸スピンドル50を配置したことである。
この場合、その円筒形延伸スピンドルは段つき漸増延伸スピンドルの上流側に置 いても下流側に置いてもよい。第10図にはこの円筒形延伸スピンドル50の斜 視図が含まれている。この円筒形延伸スピンドルが段つき漸増延伸スピンドルの 上流側に配置された場合には、それを繊維のガラス転移温度以上まで加熱しそし て繊維が最初に接触する第1段部の面速度よりも遅い面速度で運転し、これによ ってその繊維が段つき漸増延伸スピンドルに入る前に部分的に延伸されるように するのが好ましい。反対に、あるいは、付加的に、第9図に示したように漸増延 伸スピンドル10と20の下流側に円筒形延伸スピンドル50を配置した場合に は、それを漸増延伸スピンドル20上の最大延伸面26の面速度よりも高速で運 転し漸増延伸スピンドルを去った後でもさらに追加的延伸を受けるようにするの が望ましい。段なしの円筒形延伸スピンドルは内部加熱手段を有していてもをし ていなくてもよい。
上記の段つき延伸スピンドルと段なし円筒形延伸スピンドルとをタンデム配置す ることにより得られる重要な利点は段つき漸増延伸スピンドルだけでは達成でき ないような柔軟かつ綿密な延伸比の調節が可能となることである。たとえば、漸 増延伸スピンドル上の段部の最小直径が3インチそして最大直径が6インチ、す なわち1:2の比である場合において、漸増延伸に後続するタンデム円筒形延伸 スピンドルの面速度を上記最大段部の面速度の何倍かの速度に設定すれば、1: 2よりも分数または整数でより大きい延伸比が得られ、所望の全体的延伸比が与 えられる0例を示せば、2.46の延伸比が必要な場合、後続タンデム円筒形ス ピンドルを最後の段部52の面速度の1.23倍の速度で運転するのである。い ま1つの例を示せば、5.23の全延伸比が必要な場合、タンデム円筒形スピン ドルの面速度を最大段部の面速度の5.23/2すなわち2.615倍の速度に 設定するのである。他方、段なし円筒形スピンドルが段つき漸増延伸スピンドル に先行して前置されている場合には、段つきスピンドルの最初の接触面51の面 速度よりも、たとえば、1.75倍だけ低い面速度で運転することができる。そ して後置の円筒形延伸スピンドルは最後の段52の面速度よりも、たとえば、1 .494倍だけ高い速度で運転できる。
この組合せによる合計タンデム延伸比は、したがって、1.75X2、 OX  1.494 = 5.23となる。タンデム円筒形延伸スピンドルの設定速度を 変更することは円筒形延伸スピンドル50および特に段つき漸増延伸スピンドル 10と20の直径を変更することによりもはるかに簡単かつ柔軟性のある作業で ある。段つき漸増延伸スピンドルと段なし円筒形延伸スピンドルとをタンデム配 置することにより得られるその他の重要な利点を示せば以下のごとくである。
(1)全体の延伸比を減少することなく漸増延伸スピンドルの軸方向寸法および 重量を減らすことができる:(2)コンパクトなスピンドルの組合せで高い延伸 比が得られる;(3)1組のタンデムスピンドルを非常に広範囲な加工条件に適 合させて運転することができる。これは機械の所有者にとっては重要な利点であ る; (4)供給される繊維の重合体粘度、デニールおよびその他特性の変動を補償す るためきめ細かな延伸比の調節ができる。したがって、最終繊維の破断伸びなど の緒特性を所望のごとく補正することができる。
タンデム延伸は繊維成形工程は繊維延伸工程とが1つの作業工程として組合せら れている場合に使用する方法として特に好適である。このような場合では、漸増 延伸スピンドルは新らしく紡出された繊維を受取り、加速しそして過度または傷 害的力を加えることなく繊維を漸進的に延伸する。複数の段をもつこの漸増延伸 スピンドルから出て行く繊維5は部分的に配向されておりかつ十分に強化されて いるから、その後のタンデム配置された円筒形延伸スピンドル50によって最終 目的延伸比まで高速で完全に延伸することが可能となる。
米国特許第3978192号明細書は”漸増延伸を繊維が溶融紡出または押出さ れる速度で実行すれば、繊維の中間貯蔵が不要になる′ことを教示している。熔 融紡糸工程が後述する特定の作動原理に従ってタンデム式漸増延伸工程と直接的 に結合されるならば、まったく予期されなかったような生産性の増大および品質 向上が実現できる。そしてその原理に従って運転された場合には、向上された複 屈折Cbrrefr:ngance)均一性、断面的−性およびその他物理的特 性の向上が得られる。かかる結合方式を示したものが第11図であり、1つの紡 糸段がIMまたは複数組の漸増延伸スピンドル10と20と組み合されており、 かつその漸増延伸スピンドル10と20には1組または複数組の円筒形延伸スピ ンドル50がタンデムに後置されて全体が構成されている。
好ましい運転方法では、各フィラメントが口金パック62を通じて押出されそし て冷風63で冷却または急冷される。各フィラメントは繊維冷却帯域の出口56 を出る時に1本またはそれ以上の繊維に合体される。この時に各フィラメントが 均゛等に冷却されておりそして最低の配向と複屈折性を有していることが好まし い。
冷却および複屈折の均一性ならびに低い配向を達成するためには次ぎのことが要 求される。すなわち、溶融紡出されたフィラメント64が紡糸口金62から冷却 後最初に接触する固体面66までのi!1路において最少限の伸張と加速のみを 受けるべきことおよび冷却空気流が各フィラメントのまわりに渦巻流を最少にし て均等に流れるべきことである。溶融紡糸された繊維に加えられるべき伸張およ び加速の正確な蓋は紡糸口金の穴の直径(図示せず)および最終デニールならび に重合体の粘度と化学組成により決定されるであろう。一般的原則は紡糸段の領 域では伸張を最少限におさえ、つぎの延伸頭域で伸張を最大限になすべきことで ある。これは、新らしく形成されたばかりの未固化繊維64が冷却ゾーン65に ある間は伸びと加速をできるだけ低くしそして紡糸口金の面から加工点まで安定 した繊維線の流れを維持しうる必要最少限の張力を発生させることを意味する。
したがって、冷却ゾーン出口56における繊維線の速度はその繊維の自由落下速 度に近いものであるべきである。一般的に、それは自由落下速度の1乃至20倍 の速度、ただし、押出しが下向きになされる場合には、好ましくは自由落下速度 の1乃至5倍の速度である。紡糸口金オリフィス内での重合体流れ速度と冷却ゾ ーン出口56との間の区間での好ましい速度増加は、フィラメント1本につき5 乃至30デニール(9000メートル当りのグラム数)の最終延伸重量の繊維の 場合において、5乃至15倍である。1フイラメントにつき1乃至3デニールの 極細繊維の場合ではより高い加速が使用されるであろう。また、押出し上向きで ある場合にもより高い加速が使用されるであろう。
漸増延伸スピンドル10と20と、円筒形スピンドル50とからなるタンデム漸 増延伸スピンドル組立体は冷却されたばかりの繊!59をおだやかに加速しそし て最終速度まで延伸する。延伸度は従来の延伸方式または高速紡糸法で通常可能 な程度よりある程度高くすることができる。冷却ゾーンを出ると、低配向の糸は 高速で紡出されてきた糸よりも高程度に加速し伸張することができるから全体と しての生産性は向上される。冷却ゾーン65においてフィラメント64を低加速 するので冷却時間が延長され、そして特に同一の口金から多数のフィラメントが 出てくる場合、フィラメント間の複屈折性の一様性が向上される。
紡糸機または押出機に直列に作動する段つき延伸スピンドルと円筒形タンデム延 伸スピンドルとの組立体にかけて新規に紡出された繊維を加速および伸張するこ とにより、加速と伸張が従来通常の延伸スピンドルを使用した場合よりもはるか に円滑かつ高度に行なわれる0重合体特性の変動または製品仕様の変更を補償す るための小さなまたは大きな延伸比の補正が最終タンデム延伸段における延伸比 を変更することによって容易に実施することができる。熔融紡糸繊維の場合、漸 増延伸域に対してタンデムである延伸域内での繊維の加速と伸張は通常約1.5 倍以上である。
第12図は非同形スピンドル対を使用して繊維5を漸増延伸する実施例を示す。
この実施例では、第2スピンドル20は同軸的にのびる小直径円筒形延長部81 を有している。この延長部は主スピンドル軸21のまわりを独立的かつ自由に回 転しうるように取り付けられている。これによって、糸らせんは先行の段部上の ピッチ84より小さいピッチ83をとることができる。したがって段部上の滞在 時間が実質的に増加されうる。この実施例は延伸の後で冷却およびヒートセット する場合に有用であり、第6図の実施例に類似した使用ができる。ただし、第6 図の構成よりコンパクトであり、糸の整列も容易である。
第13図は高分子ポリエチレン繊維のようなゲル紡糸繊維の漸増延伸法を示すも のである。ゲル紡糸繊維は分子量の非常に大きい重合体の比較的I@頂な溶液か らつくられる。このような重合体の代表的例は約1.9百万ダルトンの分子量を もつ線状ポリエチレンである。繊維はこのような高分子ポリエチレンをデカリン やパラフィンに溶解した比較的稀薄な(約5%)溶液を押出して製造される。こ のような繊維を紡出および延伸する方法は米国特許第4422433号(Swi th等、1983年12月27日)および米国特許第4413110号(Kav eshおよびPrevorsek、  1983年11月1日)各明細書等の文 献に記載されている。
ゲル紡糸繊維の1つの特徴はその極端な延伸性であり、これにより非常に高い分 子配向と非常に大きな強度が与えられる。この延伸性を完全に実現するためには 、低い延伸速度で延伸する必要があり、これは必然的に生産スピードを低下させ ることになる。
ポリアセタール、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニルのような重合体のゲル 紡糸繊維、アクリロニトリル、ナイロン−6および特に鎖状高分子ポリエチレン からつくられた繊維は漸増延伸スピンドルにかけて漸増延伸加工した場合にはそ の延伸性の限界まで延伸することができそして非常に高い配向と引張強度が得ら れる。さらに、漸増延伸法では機械の生産性が向上される。なぜならば、漸増延 伸により延伸速度は低く保持されるが、繊維の送り速度は高くできるからである 。漸増延伸は本来繊維の延伸速度と繊維の送り速度とを切りはなす効果を存する ものである。
第13図に示すように、新らたに押出された重合体ゲルフィラメント64は液体 浴87に入る。この浴は重合体ゲルを冷却硬化しかつ/または繊維から溶剤を抽 出する。フィラメントの束は適当なガイドおよびローラ88によって1組の漸増 延伸スピンドル89まで案内される。この1組の漸増延伸スピンドルは冷却また は抽出浴内に潜水されており、繊維が抽出を受けている間にそれを漸進的に延伸 する。この漸増延伸スピンドル対89は抽出の完全性と速度とを上昇させ、かつ 同時に冷却または抽出の程度に応じて調節可能な速度で繊維を延伸する。
もし、現在普通に行なわれているように、新規押出しゲル繊維が冷却または押出 浴内を引っ張られて通過されるだけであったならば、その繊維のすべての伸長ま たは変形は制御されない速い速度でゲル化したフィラメントの熔融された、未抽 出の最も柔らか部分に起こり、この時に重合体分子の配向を効果的に増進するこ とはないであろう。この結果として、箱板で1985年8月に開催された国際シ ンポジウムの議事録、 Proceedings  of  Internat ional 5ynposiu+* on Fiber 5ience and  Technology、第4図、20−23頁、l5F−85の @[IIt ra−High Strength Po1yethyleneFibers  ’で71. J、 penningsは、湿潤繊維の伸張が増加するにつれてゲ ル紡糸繊維の引張り強度は減少すると報告している。これとは対照的に、浴に沈 潜された漸増延伸スピンドルは固化と抽出がすでに開始された後そして冷却と抽 出が継続している時に制御された低速度でゲル繊維を伸張させている。延伸速度 は延伸増分の数および各延伸増分の大きさによって決定されるから、繊維の軸と ポリエチレン分子とのより効果的アラインメントが生じ、Penningsによ って報告された湿潤繊維伸張に伴なう引張り強度の低下ということが8亥当しな くなる。
冷却または抽出された繊維90は通風乾燥室91に送られ、ここで残存溶剤が除 去されると共に繊維は第2の組の漸増延伸スピンドル66にかけられてさらに延 伸される。この乾燥室から出た乾燥繊維はスピンドル間ヒータ27とタンデム延 伸ローラ50との具備した最終組の漸増延伸スピンドル93へ送られ、ここで繊 維5はその最終延伸度に到達しそしてまた熱処理、欠陥修復、アニール、冷却の 処理にかけられる。冷却・抽出浴、乾燥室、最終延伸スピンドルで達成される典 型的延伸比は、純延伸比が73.5倍である場合において、それぞれ、7倍、2 .1倍、5.0である。
ゲル紡糸プロセスにおける上記した複数組の漸増延伸スピンドルの配置ならびに 延伸比の配分については各種の変更および実施B様が可能である。1つの特に効 果的な実施匙様は乾燥デル紡出繊維にのみ働<Hflの漸増クンデム延伸スピン ドルをカスケード配置するものである。このような実施例が第14図に示されて おり、以下にその説明をする。
図で繊維5は合計で350デニールの20本のフィラメントからなる乾燥され部 分的に配向されたゲル紡出超高分子ポリエチレン繊維である。この繊維5が供給 ボビン34から、あるいは、直接的に前延伸段階、即ち乾燥室から計量供給ロー ラ68へ案内されそして次ぎに最小段直径が3インチそして最大段直径が12. 15インチの第1組の漸増延伸スピンドル10.20へ送られる。繊維5が最初 に接触するスピンドル10は全部で10段そして2番目のスピンドル20は1つ 少ない9段の段部を有する。これら段部の配置は繊維らせんがこの1対のスピン ドル上で10のランプをつくり、各スピンドル上の各段部には1回だけ接触し、 最後の接触は最初に接触したスピンドル10上でなされるようになっている。第 1組の漸増延伸スピンドルIOと20を通過する時に、繊維50は20の延伸増 分で4.5倍延伸される。各延伸増分は繊維に平均1.072倍の延伸を加える 。これは繊維によって接触される連続する各段部の直径が先行段部よりも平均7 .2%大きくなっているためである。実際の延伸増分は最初が9%そして最後が 5%である。2つのスピンドル間を通る時に繊維はスピンドル間ヒータ27によ って加熱されうる。このヒータは、本実施例の場合、繊維の最初のスピンドル間 の通路に対する約130℃の温度から始まり最後のスピンドル間通路に対する約 140℃の温度まで漸進的に上昇する温度勾配を維持している。
計量供給ローラ68は繊維5の漸増延伸スピンドルl0520までの流れを制j 1する。そしてスピンドル10における繊維の最初の接触面の面速度よりも1乃 至5%低い面速度で通常運転される。このローラ68は、特に内部加熱される場 合、タンデム延伸ローラとしても役立てることができる。
点6の位置で第1組の漸増延伸スピンドルを退去した繊維は次ぎに第2組の漸増 延伸スピンドル95.96に入る。スピンドル10上の任意の段から出して繊維 を第2組の漸増延伸スピンドル95.96上の任意の段に入れるための手段とし て1Miの調節可能なガイド99を使用することができる。最大延伸比で運転す る場合には、これらガイド99の位置は繊維をスピンドル10上の最大直径の段 部で退出させそしてスピンドル95上の最小直径の段部に向かわせるように調節 される。スピンドル95上の繊維進入面は通常第1組の漸増延伸スピンドル上の 繊維退出面の速度よりも調節可能にやや高いまたはやや低い速度で動く。これは 第1組の漸増延伸スピンドルから第2mの漸増延伸スピンドルへカスケードして いる繊維の張力と延伸度を正確に制御できるようにするためである。
本実施例の場合、第2組の漸増延伸スピンドル95.96は第1組の漸増延伸ス ピンドルとは動作が相違する。この第2組の漸増延伸スピンドルは典型的には繊 維の10ラツプを収容し、各ラップは各スピンドルの段部に順次各1回接触する 。最初のスピンドル95には10の段部があり、2番目のスピンドル96には9 の段部がある。これら各スピンドル上の各段部は順次、同じスピンドル上の先行 段部よりも直径が平均名目4%ずつ大きくなっている。したがって、第2組の漸 増延伸スピンドルによって達成される全体の延伸比は1.480倍すなわち1. 04の10乗である。
実際の延伸増分は最初が5%そして最後が3%である。さらに、最初に接触する スピンドル95は2番目に接触するスピンドル26とは次ぎの点で相違する。す なわち、糸を受は取る2番目のスピンドル96上の各段部は糸のその部分が丁度 そこから出ていった1番目のスピンドル95上の段部と実質的に同じ直径を有し ており、したがって糸はこのスピンドル対を巻回する1つの完全なラップがそれ ぞれ2回ではなく1回延伸を受けるようになることである。このような段部直径 増分の配分によると延伸の段階間に加工中の繊維の加熱、応力緩和、分子欠陥除 去のためにより多くの時間を与えることができる。このような時間の増加は繊維 延伸比の上限においては特に重要となる。第2組の漸増延伸スピンドル上での延 伸増分はより小さくなるからである。第2&llの漸増延伸スピンドルについて も第2の組のスピンドル間ヒータ97を組込むことができる。このヒータは好ま しくは最初のラップに対する約140℃の温度からスタートして最後のラップに 対する約146℃の温度までの温度勾配をもって作動する。
本実施例における2つの組の漸増延伸スピンドルによって達成される総延伸は第 111による延伸と第2組による延伸との積であり、t 05 X 1.48、 すなわち名目6倍である。第2kllの漸増延伸スピンドルを退出した後、繊維 はさらにタンデム円筒形ローラ対50により延伸され、そしてヒートセット処理 、冷却処理およびその他処理にかけることができまた包装されてもよい、仕上げ られた繊維は1デニールにつき約34グラムまたはそれ以上の破断強度およびと 1デニールにつき約1200グラムのモジュラスを有する。その破断時伸びは4 %である。
第15図は新規なステーブルファイバートウ製造プロセスに漸増延伸スピンドル を使用した実施例を示す。
多数の紡糸バック62から押出されそして隣接する冷却段63で空冷された繊維 5を受取りそして延伸するために複数組の漸増延伸スピンドル93が機械の面仮 に取り付けられている。漸増延伸スピンドルは1組で複数本の繊維を扱うよう設 計されている。
■乃至3つの紡糸バック62からの形成された糸条5がガイド88によってスピ ンドル93まで導かれトウに入る前にここで漸増延伸される。スピンドル93に 後続して延伸比の調節のできる1組のタンデム延伸ロール50を配置することが できる。各組の漸増延伸スピンドルから出た延伸後の繊維は合体されて太い1本 のトウ98にされる。このトウはつぎにけん縮、ヒートセットおよびその他の処 理に高速かつ最少限のハンドリングでかけられる。図示したプロセスは従来のス テーブルファイバートウ製造プロセスとは繊維が集められてトウにされる前に延 伸が行われる点で相違する。従来のプロセスでは未延伸の繊維が集合されて1本 の大いトウが形成されていた。この未延伸トウがつぎに大いトウを延伸するトウ 延伸機に送られるのであるう 本実施例によるステーブルファイバー製造法は低速大型のトウ延伸機が不要とな る利点を有する。未延伸の紡出したままの繊維からなるトウを緩慢に取扱い、貯 蔵し、輸送する必要もない。
これらの利点は、延伸が複数の離隔した段つき漸増延伸スピンドルで実施された 場合には繊維を紡出速度に匹敵する速度で延伸することができるという理由にも っばら依存するものである。
以下は、本発明の原理をとり入れたスピンドルが、式fl)ないしく5)のすべ てに従ってどのように設計されるかを示す例である。本例においては以下のパラ メータは予め設定されている、即ち、傾斜角度(φ)=8°;最初の交点の軸方 向距離(a +) −3,35″;最初の接点におけるスピンドルの半径(r  、) = 2.50″。さらに、連続する10段の延伸増分(D[iおよびDl i’)は、以下のように設定された、即ち、+10.1.10.1.09.1. 09,1.0B。
1.07. 1.07. 1.05. 1.04.および1.03計算した結果 、諸式より、以下の値が得られた。
スピンドル■に肢して 指(」 −■L  LL  主L  LLL     1.10   2.5    3.35   .6622    1.09   3.03   4.01    .7983    1.0B    3.59   4.81   .9 424    1.07   4.15   5.75  1.0795     1.04   4.67   6.83  1.1866          5、00 スビンール■に・し 指JL1 −1月二   二   主L   IL]、    1.10    2.75  3.67   .7292   1.09   3.30  4. 39   .8693   1.07   3.88  5.26  1.01 14   1.05   4.44  6.28  1.1405   1.0 3   4.48 項p、およびp+’はそれぞれ式+11および(3)を順次適用して得られたも のである。式(2)および(4)からは、a、およびh′の対応する値が得られ た。ここでpt 、pi’およびai、ai’はそれぞれ、他のパラメータも用 いて、所望の延伸増分を与えるスピンドルの微小段部の、連続する軸方向の幅寸 法および連続する半径であることがわかるだろう。
本明細書において用いられた「繊維」という語は、連続する長さの単フィラメン トの繊維、および多フィラメントの繊維を含む。
以上、本発明の特徴および効果を図示した実施例を参照しながら説明したが、こ れらは本発明を説明するものであって、本発明を限定するものではない。本発明 は特許請求の範囲で使用されている広い一般的な言葉の意味で理解されるべきで ある。
ノフグ2 コJr4 Jア5 L7F? ノブ7、12 補正書の写しく翻訳文)提出書 (特許法第184条の8) 平成2年11月 9日 特許庁長官 植 松  敏  殿 l、特許出願の表示 PCT/US89101930 2、発明の名称 繊維を漸増的に延伸するための改良された方法及び装置3、特許出願人 氏名   サスマン、マーティン ヴイ。
(11補正書の翻訳文        1通繊維はこのような高分子ポリエチレ ンをデカリンやパラフィンに溶解した比較的稀薄な(約5%)溶液を押出して製 造される。
このような繊維を紡出および延伸する方法は米国特許第4422993号(Sm 4th等、1983年12月27日)および米国特許第4413110号(Ka veshおよびPrevorsek+  1983年11月1日)各明細書等の 文献に記載されている。
ゲル紡糸繊維の1つの特徴はその極端な延伸性であり、これにより非常に高い分 子配向と非常に大きな強度が与えられる。この延伸性を完全に実現するためには 、低い延伸速度で延伸する必要があり、これは必然的に生産スピードを低下させ ることになる。
ポリアセタール、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニルのような重合体のゲル 紡糸繊維、アクリロニトリル、ナイロン−6および特に鎖状高分子ポリエチレン からつくられた繊維は漸増延伸スピンドルにかけて漸増延伸加工した場合にはそ の延伸性の限界まで延伸することができそして非常に高い配向と引張強度が得ら れる。さらに、漸増延伸法では機械の生産性が向上される。なぜならば、漸増延 伸により延伸速度は低く保持されるが、繊維の送り速度は高くできるからである 。漸増延伸は本来繊維の延伸速度と繊維の送り速度とを切りはなす効果を有する ものである。
第13図に示すように、新らたに押出された重合体ゲルフィラメント64は液体 浴87に入る。この浴は重合体ゲルを冷却硬化しかつ/または繊維から溶剤を特 徴する請求の範囲 1、 繊維を複数の互いに離隔されたスピンドルの間に複数のらせん巻回させな がら通してわずかな増分ずつ該繊維を延伸するための方法であって、該繊維は、 一部前もって引き伸ばされていてもよく、各スピンドルは該繊維のらせん巻回を 横断する方向にのびる軸を中心にして延在しそして他方のスピンドルの軸に関し て傾斜されており、該各スピンドルは繊維を支承する回転外面を有し、該回転外 面の半径は上記軸に沿って変化しこれによって該外面はテーバをつけられており 、この繊維支承面は該スピンドルの回転軸に実質的に並行な分離した異径の円周 状の複数の小段部によって構成されており、該繊維支承面は該繊維の各らせん巻 きと摩擦係合しそしてその繊維に実質的になんら軸方向の拘束力を加えることな く該らせん巻きを支持するようになっている上記繊維延伸方法において、第1の スピンドル上の該小段部のそれぞれにその小段部に接触している繊維部分に加え られる延伸増分に依存しかつ下記第1の式によって実質的に定まる該繊維のらせ ん巻きのピッチP、に等しい幅寸法を与えることを特徴とする繊維延伸方法。
pi = [(Drt + cosφ)r= −a!sin φ]sin φ[ 式中、 φは該複数スピンドルに対して共通な垂線に沿った投影で測定した該複数スピン ドル軸の傾斜角度; a;は上記スピンドル軸どうしの交点と、上記投影での“i″番目の繊維ラップ と第1スピンドル軸との交点との間の軸方向距離である、ここで、a8はa、以 外のものでありa、に関して下記第2の式で示される関係がある: alは上記した投影での複数スピンドル軸どうしの交点と、繊維と第1スピンド ルの軸との最初の交点との間の軸方向距離;p、は軸方向ピッチ、すなわち該ス ピンドル軸上で測定した繊維ラップと第1スピンドル軸との連続順番の交差点間 の距離である、DI、は繊維が第1スピンドルから第2スピンドルへ移動する時 に位置a、においてその繊維に加わる延伸比増分であり、半径 +。
とrl との比、すなわち第2スピンドルの繊維を受は取る段の半径と第1スピ ンドルの繊維を送り出す段の半径との比に等しい;そして、 ri は軸方開路M a 、における第1スピンドルの半径であり、r、に小段 部r、に先行するすべての延伸増分の積を乗じたものにほぼ等しい、rl は該 第1スピンドル上の最初の接触面の半径である。
Z 少なくとも1つの、中間の小段部に、1つの連続する繊維の2つないしそれ 以上のラップが接触することを特徴とする請求の範囲第1項記載の繊維延伸方法 。
3、少なくとも1つの小段部に、2つないしそれ以上の並行する、連続的な個々 の繊維が接触することを特徴とする請求の範囲第1項または第2項記載の繊維延 伸方法。
4、 該スピンドル間の距離が調節可能であり、それによって(a)繊維がスピ ンドル間を通過する時間、および伽)繊維に加わる応力の弛緩の程度を制御する ことを特徴とする請求項第1項記載の繊維延伸方法。
5、 一つないしそれ以上の小段部の温度が調節できることを特徴とする請求の 範囲第1項記載の繊維延伸方法。
6、 温度の異なる連続する小段部の間が、熱的に絶縁されていることを特徴と する請求の範囲第5項記載の繊維延伸方法。
7、 繊維の延伸後に繊維のアニールを行なうことを特徴とする請求の範囲第1 項記載の繊維延伸方法。
8、 別設の回転自在のアイドラーローラーと、少なくとも1つの該小段部を設 けたスピンドル上の段部を持たない円筒状の同軸のスピンドル延長部であって、 繊維が接触する咳小段部のうち最終のものの直径とほぼ等しいかあるいはやや大 きな直径を持つ延長部とに、繊維が繰り返し接触し、また該繊維を冷却あるいは 加熱するために該延長部の温度が調節できることを特徴とする請求の範囲第1項 記載の繊維延伸方法。
91.該繊維の延伸が200m/分以上、好適には2000m/分以上の速度で 成されることを特徴とする請求の範囲第1項記載の繊維延伸方法。
10、繊維に物理的処理、あるいは化学的処理、あるいはそれらを組み合わせた 処理を施すために、該スピンドルを気体ないし液体の雰囲気の中に置くことを特 徴とする請求の範囲第1項記載の繊維延伸方法。
11、繊維が1つのスピンドルから別のスピンドルへ移動する際に、繊維を温度 調節可能なエレメントに接触させることにより、繊維を加熱することを特徴とす る請求の範囲第1項記載の繊維延伸方法。
12、該繊維は溶剤を含むあるいは含まないゲル状の重合体より成ることを特徴 とする請求の範囲第1項記載の繊維延伸方法。
13、該繊維は重合体の溶液よりなり、該繊維が複数段の漸増延伸を受ける間に 溶剤が同時にそれから抽出されることを特徴とする請求の範囲第1項記載の繊維 延伸方法。
14゜該重合体繊維はガラス転移温度付近で延伸されることを特徴とする請求の 範囲第1項記載の繊維延伸方法。
】5.該増分は延伸増加の程度として、小さいものとされていることを特徴とす る請求の範囲第1項記載の繊維延伸方法。
16、第2の該スピンドル上の第2の一連の小段部のそれぞれにその小段部に接 触している繊維部分に加えられる延伸増分に依存し、かつ下記第3の弐によって 実質的に定まる繊維のらせん巻きのピッチP、′に依存する幅寸法を与えること を特徴とする繊維延伸方法。
pt’  =  [(01%  十 cos φ)rt’     at’   sin φ コ sin φ[式中、 ai’は上記スピンドル軸どうしの交点と、上記投影での“i”番目の繊維ラン プと第2スピンドル軸との交点との間の軸方向距離である、ここで、a 、 l はa 、 I以外のものでありa、Lに関して下記第4の式で示される関係があ る:a、′は上記した投影での複数スピンドル軸どうしの交点と、繊維と第2ス ピンドルの軸との最初の交点との間の軸方向距離;p=’は軸方向ピッチ、すな わち該スピンドル軸上で測定した繊維ラップと第2スピンドル軸との連続順番の 交差点間の距離である、 DI、 ’は繊維が第2スピンドルから第1スピンドルへ移動する時に位置a、 ′においてその繊維に加わる延伸比増分であり、半径r、とrI′との比、すな わち第1スピンドルの繊維を受は取る段の半径と第2スピンドルの繊維を送り出 す段の半径との比に等しい;そして、 r、′は軸方向距離a、における第2スピンドルの半径であり2、Iに小段部r i’に先行するすべての延伸増分の積を乗じたものにほぼ等しい、r1′は該第 2スピンドル上の最初の接触面の半径である。
17、該繊維を該繊維が該スピンドルを離れたすぐ後に、さらに部分的に延伸す ることを特徴とする請求の範囲第1項記載の繊維延伸方法。
18、該繊維を該繊維が該スピンドルに接触するすぐ前に、部分的に延伸するこ とを特徴とする請求の範囲第1項記載の繊維延伸方法。
19、炭素/グラファイト繊維を先駆物質の繊維から形成する方法において、該 繊維を安定処理し、酸化し、熱分解し、かつ/または該繊維を複数の互いに離隔 されたスピンドルの間に複数のらせん巻回させながら通して延伸し、各スピンド ルは該繊維のらせん巻回を横断する方向にのする軸を中心にして延在しそして他 方のスピンドルの軸に関して傾斜されており、該各スピンドルは繊維を支承する 回転外面を有し、該回転外面の半径は上記軸に沿って変化しこれによって該外面 は勾配をつけられており、この繊維支承面は該スピンドルの回転軸に実質的に並 行な分離した異径の円周方向にのびる複数の小さい段部によって構成されており 、該繊維支承面は該繊維の各らせん巻きと摩擦係合しそしてその繊維に実質的に なんら軸方向拘束力を加えることなく該らせん巻きを支持するようになっている 上記繊維延伸方法において、該w4雄をそのガラス転移温度近辺またはそれ以上 の温度まで加熱することを特徴とする方法。
20、繊維を複数の互いに離隔されたスピンドルの間に複数のらせん巻回させな がら通してわずかな増分ずつ該繊維を延伸するための装置であって、各スピンド ルは該繊維のらせん巻回を横断する方向にのびる軸を中心にして延在しそして他 方のスピンドルの軸に関して傾斜されており、該各スピンドルは繊維を支承する 回転外面を有し、該回転外面の半径は上記軸に沿って変化し、この繊維支承面は 該スピンドルの1つの回転軸に実質的に並行な分離した異径の円周方向にのびる 複数の小さい段部によって構成されており、該繊維支承面は該繊維の各らせん巻 きと摩擦係合するように設計、配置され、そしてその繊維に実質的になんら軸方 向拘束力を加えることなく該らせん巻きを支持するようになっている上記繊維延 伸装置において、少なくとも該第1のスピンドル上の各小段部がその小段部に接 触している繊維部分に加えられる延伸増分に依存しかつ下記第1の弐によって定 まる該繊維のらせん巻きのピッチp8に依存する軸方向長さ寸法を有しているこ とを特徴とする繊維延伸装置。
p=  =  [(DIH+  cos φ)r6 −  aHsin  φ  コ sin  φ[式中、 φは該複数スピンドルに対して共通な垂線に沿った投影で測定した該複数スピン ドル軸の傾斜角度; al は上記した投影での複数スピンドル軸どうしの交点と、繊維と第1スピン ドルの軸との最初の交点との間の軸方向距離;a、は上記スピンドル軸どうしの 交点と、上記投影での“1″番目の繊維ラップと第1スピンドル軸との交点との 間の軸方向距離である、ここで、a、はa1以外のものでありa、に関して下記 第2の弐で示される関係を実質的に満たす:+11+ は軸方向ピッチ、すなわ ち該スピンドル軸上で測定した繊維ラップと第1スピンドル軸との連続順番の交 差点間の距離である、r+ は該第1スピンドル上の最初の接触面の半径、DI 、は繊維が第1スピンドルから第2スピンドルへ移動する時に位置a、において その繊維に加わる延伸比増分であり、半径 +1とrl との比、すなわち第2 スピンドルの繊維を受は取る段の半径と第1スピンドルの繊維を送り出す段の半 径との比に等しい;そして、 r8は軸方向路Ha、における第1スピンドルの半径であり、r、はrlx(小 段部r、に先行するすべての延伸増分の積)にほぼ等しい]。
21、 ti他方のスピンドル上の各小段部がその小段部に接触している繊維部 分に加えられる延伸増分に依存しかつ下記式によって定まる該繊維のらせん巻き のピンチル′工に等しい幅すなわち軸方向長さ寸法を有している請求項20記載 の装置。
p’ r = [(Dr’ H+ cosφ)r’ r   a’ tsinφ ] sin φ[式中、プライム(゛)を付けた符号は上記した第1のスピンド ルの場合と同じ量を意味するものであり、DI′、は(r、+1)/riに等し くそして +、の位置で下側すなわち第2のスピンドルの段部を退去して上側す なわち第1のスピンドルに移動する繊維に加えられる延伸増分である;ここで、 a″□はa゛、に関して下記式で示される関係があり:他方、 +1はalに関 して下記式で示される関係がある:a’ 、=a、CoSφ+r、sin φ、   ]。
22、該小段部の少なくとも1つを加熱する加熱手段を設けたことを特徴とする 請求の範囲第20項記載の繊維延伸装置。
23、該加熱手段により加熱された小段部のそれぞれを熱的に絶縁する絶縁手段 を設けたことを特徴とする請求の範囲第22項載の繊維延伸装置。
24、該加熱手段は少なくとも1つのスピンドル上の1つないしそれ以上の小段 部間に温度差を作るようになされていることを特徴とする請求の範囲第22記載 の繊維延伸装置。
25、881隔された複数のスピンドルの少なくとも1つのスピンドルの直径の 大きな側の端部に、段部を持たない円筒状のスピンドル延長部手段を同軸的に設 けたことを特徴とする請求の範囲第20項記載の繊維延伸装置。
26、該軸方向延長部は繊維が最初に接触する小段部の幅の少なくとも2倍の寸 法を有することを特徴とする請求の範囲第25項記載の繊維延伸装置。
27、繊維をアニールするための、独立して取りつけられた別設のアイドラーロ ラーを備え、該アイドラーローラーは該延長部手段に隣接して位置することによ って、繊維がアイドラーロラーと延長部との両者をらせん状に巻回するようにし 、そのらせんピッチを、該延長部を担うスピンドルの小段部状でのらせんピンチ より小さくしたことを特徴とする請求の範囲第25項記載の繊維延伸装置。
28、スピンドル間過熱手段を設け、スピンドル間のそれぞれの繊維経路におい て繊維を異なった温度に過熱するようにしたことを特徴とする請求の範囲第20 項記載の繊維延伸装置。
29、該スピンドル間通熱手段は小段部を設けた固定表面を有することを特徴と する請求の範囲第28項記載の繊維延伸装置。
30、咳小段部を設けたスピンドル間加熱手段はわずかにねしったリボン状の形 状であることを特徴とする請求の範囲第28項記載の繊維延伸装置。
31、各々の小段部は隣接する小段部からS字形の立ち上がり部によって隔てら れていることを特徴とする請求の範囲第20項記載の繊維延伸装置。
32、該立ち上がり部は該離隔されたスピンドルの出口側の端部に向かって、ス ピンドル軸に垂直な平面から0度ないし35度の角度で傾いていることを特徴と する請求の範囲第31項記載の繊維延伸装置。
33、各々のスピンドル上の小段部の数は、他のスピンドル上の小段部の数と異 なることを特徴とする請求の範囲第20項記載の繊維延伸装置。
34、各々のスピンドルの小段部の段数の違いが1であることを特徴とする請求 の範囲第33項記載の繊維延伸装置。
35、ある一つのスピンドル上の小段部の直径はそのスピンドル上の他のすべて の小段部の直径と異なることを特徴とする請求の範囲第20項記載の繊維延伸装 置。
36、該各スピンドルの繊維支承面の形状がそれぞれ実質的に同しであることを 特徴とする請求の範囲第20項記載の繊維延伸装置。
37、小段部を持たない円筒状の延伸スピンドルを小段部を設けたスピンドルの 上流に設け、それが繊維をその自然延伸比まで延伸することを特徴とする請求の 範囲第20項記載の繊維延伸装置。
38、小段部を持たない円筒状の延伸スピンドルを設け、それが小段部を設けた スピンドル上で漸増延伸された後の繊維を延伸することを特徴とする請求の範囲 第20項記載の繊維延伸装置。
39、各々の繊維支承面の半径がその軸に沿って、等しくない大きさの一般に正 の不連続な増加量で変化し、該増加量は該繊維を送り出す段の半径と繊維がそれ を受は取るスピンドル表面部分へ向かうスピンドル間経路にある繊維部分に加え られる一般に正の延伸増分との積に等しく、また繊維は延伸時に各々のスピンド ルの繊維支承面の各々の小段部に少なくとも1度部分的に円周状の接触をなすこ とを特徴とする請求の範囲第20項記載の繊維延伸装置。
40、複数のスピンドルの片持ちの外側端部を結合する結合手段を設け、延伸の さいにスピンドルが互いに対してたわまない様にすることを特徴とする請求の範 囲第20項記載の繊維延伸装置。
国際調査報告

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.繊維を複数の互いに離隔されたスピンドルの間に複数のらせん巻回させなが ら通してわずかな増分ずつ該繊維を延伸するための方法であって、該繊維は、一 部前もって引き伸ばされていてもよく、各スピンドルは該繊維のらせん巻回を横 断する方向にのびる軸を中心にして延在しそして他方のスピンドルの軸に関して 傾斜されており、該各スピンドルは繊維を支承する回転外面を有し、該回転外面 の半径は上記軸に沿って変化しこれによって該外面はテーパをつけられており、 この繊維支承面は該スピンドルの回転軸に実質的に並行な分離した異径の円周状 の複数の小段部によって構成されており、該繊維支承面は該繊維の各らせん巻き と摩擦係合しそしてその繊維に実質的になんら軸方向の拘束力を加えることなく 該らせん巻きを支持するようになっている上記繊維延伸方法において、延伸の間 1つないしそれ以上の繊維の1つないしそれ以上のラップが、該各スピンドルの 該支承面の該小段部の各々に接触することを特徴とする方法。
  2. 2.少なくとも1つの、中間の小段部に、1つの連続する繊維の2つないしそれ 以上のラップが接触することを特徴とする、請求の範囲第1項記載の繊維延伸方 法。
  3. 3.少なくとも1つの小段部に、2つないしそれ以上の並行する、連続的な個々 の繊維が接触することを特徴とする、請求の範囲第1項または第2項記載の繊維 延伸方法。
  4. 4.第1のスピンドル上の該小段部のそれぞれにその小段部に接触している繊維 部分に加えられる延伸増分に依存しかつ下記第1の式によって定まる該繊維のら せん巻きのピツチpiに等しい幅寸法を与える請求の範囲第1項ないし第3項記 載の繊維延伸方法。 pi=[(Dli+ cosφ)ri−aisin φ]sinφ [式中、 φは該複数スピンドルに対して共通な垂線に沿った投影で測定した該複数スピン ドル軸の傾斜角度; a1は上記した投影での複数スピンドル軸どうしの交点と、繊維と第1スピンド ルの軸との最初の交点との間の軸方向距離;aiは上記スピンドル軸どうしの交 点と、上記投影での“i”番目の繊維ラップと第1スピンドル軸との交点との間 の軸方向距離である、ここで、aiはal以外のものでありalに関して下記第 2の式で示される関係がある: ai=al十Σip(i−1) Piは軸方向ピツチ、すなわち該スピンドル軸上で測定した繊維ラップと第1ス ピンドル軸との連続順番の交差点間の距離である、rlは該第1スピンドル上の 最初の接触面の半径、Dliは繊維が第1スピンドルから第2スピンドルへ移動 する侍に位置aiにおいてその繊維に加わる延伸比増分であり、半径r′1とr lとの比、すなわち第2スピンドルの繊維を受け取る段の半径と第1スピンドル の繊維を送り出す段の半径との比に等しい;そして、 riは軸方向距離aiにおける第1スピンドルの半径であり、ri=rlx(小 段部riに先行するすべての延伸増分の積)に等しい〕。
  5. 5.該スピンドル間の距離が調節可能であり、それによって(a)繊維がスピン ドル間を通過する時間、および(b)繊維に加わる応力の弛緩の程度を制御する ことを特徴とする請求項第1項ないし第4項のいずれか1項記載の繊維延伸方法 。
  6. 6.一つないしそれ以上の小段部の温度が調節できることを特徴とする請求の範 囲第1項ないし第5項のいずれか1項記載の繊維延伸方法。
  7. 7.温度の異なる連続する小段部の間が、熱的に絶縁されていることを特徴とす る請求の範囲第6項記載の繊維延伸方法。
  8. 8.繊維の延伸後に繊維のアニールを行なうことを特徴とする請求の範囲第1項 ないし第7項のいずれか1項記載の繊維延伸方法。
  9. 9.別設の回転自在のアイドラーローラーと、少なくとも1つの該小段部を設け たスピンドル上の段部を持たない円筒状の同軸のスピンドル延長部であって、繊 維が接触する該小段部のうち最終のものの直径とほぼ等しいかあるいはやや大き な直径を持つ延長部とに、繊維が繰り返し接触し、また該繊維を冷却あるいは加 熱するために該延長部の温度が調節できることを特徴とする、先行する請求項の いずれか1項記載の繊維延伸方法。
  10. 10.該繊維の延伸が200m/分以上、好適には2000m/分以上の速度で 成されることを特徴とする先行する請求項のいずれか1項記載の繊維延伸方法。
  11. 11.繊維に物理的処理、あるいは化学的処理、あるいはそれらを組み合わせた 処理を施すために、該スピンドルを気体ないし液体の雰囲気の中に置くことを特 徴とする先行する請求項のいずれか1項記載の繊維延伸方法。
  12. 12.繊維が1つのスピンドルから別のスピンドルへ移動する際に、繊維を温度 調節可能なエレメントに接触させることにより、繊維を加熱することを特徴とす る先行する請求項のいずれか1項記載の繊維延伸方法。
  13. 13.該方法は繊維を総体的に処理するただ一つの工程より成ることを特徴とす る、先行する請求項のいずれか1項記載の繊維延伸方法。
  14. 14.該繊維は溶剤を含むあるいは含まないゲル状の重合体より成ることを特徴 とする、先行する請求項のいずれか1項記載の繊維延伸方法。
  15. 15.該繊維は重合体の溶液よりなり、該繊維が複数段の漸増延伸を受ける間に 溶剤が同時にそれから抽出されることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第1 2項のいずれか1項記載の繊維延伸方法。
  16. 16.該重合体繊維はガラス転移温度付近で延伸されることを特徴とする、先行 する請求項のいずれか1項記載の繊維延伸方法。
  17. 17.炭素/グラファイト繊維を先駆物質の繊維から形成する方法において、該 繊維を安定処理し、酸化し、熱分解し、かつ/または該繊維を複数の互いに離隔 されたスピンドルの間に複数のらせん巻回させながら通して延伸し、各スピンド ルは該繊維のらせん巻回を横断する方向にのずる軸を中心にして延在しそして他 方のスピンドルの軸に関して傾斜されており、該各スピンドルは繊維を支承する 回転外面を有し、該回転外面の半径は上記軸に沿って変化しこれによって該外面 は勾配をつけられており、この繊維支承面は該スピンドルの回転軸に実質的に並 行な分離した異径の円周方向にのびる複数の小さい段部によって構成されており 、該繊維支承面は該繊維の各らせん巻きと摩擦係合しそしてその繊維に実質的に なんら軸方向拘束力を加えることなく該らせん巻きを支持するようになっている 上記繊維延伸方法において、該繊維をそのガラス転移温度近辺またはそれ以上の 温度まで加熱することを特徴とする方法。
  18. 18.繊維を複数の互いに離隔されたスピンドルの間に複数のらせん巻回させな がら通してわずかな増分ずつ該繊維を延伸するための装置であって、各スピンド ルは該繊維のらせん巻回を横断する方向にのびる軸を中心にして延在しそして他 方のスピンドルの軸に関して傾斜されており、該各スピンドルは繊維を支承する 回転外面を有し、該回転外面の半径は上記軸に沿って変化し、この繊維支承面は 該スピンドルの1つの回転軸に実質的に並行な分離した異径の円周方向にのびる 複数の小さい段部によって構成されており、該繊維支承面は該繊維の各らせん巻 きと摩擦係合するように設計、配置され、そしてその繊維に実質的になんら軸方 向拘束力を加えることなく該らせん巻きを支持するようになっている上記繊維延 伸装置において、少なくとも該第1のスピンドル上の各小段部がその小段部に接 触している繊維部分に加えられる延伸増分に依存しかつ下記第1の式によって定 まる該繊維のらせん巻きのピッチpiに依存する軸方向長さ寸法を有しているこ とを特徴とする繊維延伸装置。 pi=[〔Dli +cosφ)ri −aisinφ]sinφ [式中、 φは該複数スピンドルに対して共通な垂線に沿った投影で測定した該複数スピン ドル軸の傾斜角度; atは上記した投影での複数スピンドル軸どうしの交点と、繊維と第1スピンド ルの軸との最初の交点との間の軸方向距離;aiは上記スピンドル軸どうしの交 点と、上記投影での“i”番目の繊維ラップと第1スピンドル軸との交点との間 の軸方向距離である、ここで、aiはal以外のものでありalに関して下記第 2の式で示される関係を実質的に満たす:ai=al+Σip(i−1) piは軸方向ピッチ、すなわち該スピンドル軸上で測定した繊維ラップと第1ス ピンドル軸との連続順番の交差点間の距離である、rlは該第1スピンドル上の 最初の接触面の半径、Dliは繊維が第1スピンドルから第2スピンドルへ移動 する時に位置aiにおいてその繊維に加わる延伸比増分であり、半径r′lとr lとの比、すなわち第2スピンドルの繊維を受け取る段の半径と第1スピンドル の繊維を送り出す段の半径との比に等しい;そして、 riは軸方向距離aiにおける第1スピンドルの半径であり、riはrlx(小 段部riに先行するすべての延伸増分の積)にほぼ等しい]。
  19. 19.該他方のスピンドル上の各小段部がその小段部に接触している繊維部分に 加えられる延伸増分に依存しかつ下記式によって定まる咳繊維のらせん巻きのピ ッチp′iに等しい幅すなわち軸方向長さ寸法を有している請求項18記載の装 置。 P′i=[(Dl′ i+cosφ)r′ i−a′isinφ]sinφ [式中、プライム(′)を付けた符号は上記した第1のスピンドルの場合と同じ 量を意味するものであり、dl′iは(ri+1)/riに等しくそしてa′i の位置で下側すなわち第2のスピンドルの段部を退去して上側すなわち第1のス ピンドルに移動する繊維に加えられる延伸増分である;ここで、a′iはa′l に関して下記式で示される関係があり:a′i=a′l十Σip′(i−1) 他方、a′lはalに関して下記式で示される関係がある:a′l=alcos φ+rlsinφ.]。
  20. 20.該小段部の少なくとも1つを加熱する加熱手段を設けたことを特徴とする 請求の範囲第18項または第19項記載の繊維延伸装置。
  21. 21.該加熱手段により加熱された小段部のそれぞれを熱的に絶縁する絶縁手段 を設けたことを特徴とする請求の範囲第20項載の繊維延伸装置。
  22. 22.該加熱手段は少なくとも1つのスピンドル上の1つないしそれ以上の小段 部間に温度差を作るようになされていることを特徴とする請求の範囲第20項ま たは第21項記載の繊維延伸装置。
  23. 23.該離隔された複数のスピンドルの少なくとも1つのスピンドルの直径の大 きな側の端部に、段部を持たない円筒状のスピンドル延長部手段を同軸的に設け たことを特徴とする請求の範囲第18項ないし第22項のいずれか1項記載の繊 維延伸装置。
  24. 24.該軸方向延長部は繊維が最初に接触する小段部の幅の少なくとも2倍の寸 法を有することを特徴とする請求の範囲第23項記載の繊維延伸装置。
  25. 25.繊維をアニールするための、独立して取りつけられた別設のアイドラーロ ラーを備え、該アイドラーローラーは該延長部手段に隣接して位置することによ って、繊維がアイドラーロラーと延長部との両者をらせん状に巻回するようにし 、そのらせんピッチを、該延長部を担うスピンドルの小段部状でのらせんピッチ より小さくしたことを特徴とする請求の範囲第23項または第24項記載の繊維 延伸装置。
  26. 26.スピンドル間過熱手段を設け、スピンドル間のそれぞれの繊維経路におい て繊維を異なった温度に過熱するようにしたことを特徴とする請求の範囲第18 項ないし第25項のいずれか1項記載の繊維延伸装置。
  27. 27.該スピンドル間過熱手段は小段部を設けた固定表面を有することを特徴と する請求の範囲第26項記載の繊維延伸装置。
  28. 28.該小段部を設けたスピンドル間加熱手段はわずかにねじったリボン状の形 状であることを特徴とする請求の範囲第26項または第27項記載の繊維延伸装 置。
  29. 29.各々の小段部は隣接する小段部からS字形の立ち上がり部によって隔てら れていることを特徴とする請求の範囲第18項ないし第28項のいずれか1項に 記載の繊維延伸装置。
  30. 30.該立ち上がり部は該離隔されたスピンドルの出口側の端部に向かって、ス ピンドル軸に垂直な平面から0度ないし15度の角度で傾いていることを特徴と する請求の範囲第18項ないし第29項のいずれか1項記載の繊維延伸装置。
  31. 31.各々のスピンドル上の小段部の数は、他のスピンドル上の小段部の数と異 なることを特徴とする請求の範囲第18項ないし第30項のいずれか1項記載の 繊維延伸装置。
  32. 32.各々のスピンドルの小段部の段数の違いが1であることを特徴とする請求 の範囲第31項記載の繊維延伸装置。
  33. 33.ある一つのスピンドル上の小段部の直径はそのスピンドル上の他のすべて の小段部の直径と異なることを特徴とする請求の範囲第18項ないし第32項の いずれか1項記載の繊維延伸装置。
  34. 34.該各スピンドルの繊維支承面の形状がそれぞれ実質的に同じであることを 特徴とする請求の範囲第18項ないし第33項のいずれか1項記載の繊維延伸装 置。
  35. 35.小段部を持たない円筒状の延伸スピンドルを小段部を設けたスピンドルの 上流に設け、それが繊維をその自然延伸比まで延伸することを特徴とする請求の 範囲第18項ないし第34項のいずれか1項記載の繊維延伸装置。
  36. 36.小段部を持たない円筒状の延伸スピンドルを設け、それが小段部を設けた スピンドル上で漸増延伸された後の繊維を延伸することを特徴とする請求の範囲 第18項ないし第35項のいずれか1項記載の繊維延伸装置。
  37. 37.各々の繊維支承面の半径がその軸に沿って、等しくない大きさの一般に正 の不連続な増加量で変化し、該増加量は該繊維を送り出す段の半径と繊維がそれ を受け取るスピンドル表面部分へ向かうスピンドル間径路にある繊維部分に加え られる一般に正の延伸増分との積に等しく、また繊維は延伸時に各々のスピンド ルの繊維支承面の各々の小段部に少なくとも1度部分的に円周状の接触をなすこ とを特徴とする請求の範囲第18項ないし第36項のいずれか1項記載の繊維延 伸装置。
  38. 38.複数のスピンドルの片持ちの外側端部を結合する結合手段を設け、延伸の さいにスピンドルが互いに対してたわまない様にすることを特徴とする請求の範 囲第18項ないし第37項のいずれか1項記載の繊維延伸装置。
JP1505980A 1988-05-09 1989-05-05 繊維を漸増的に延伸するための改良された方法及び装置 Expired - Fee Related JPH0657901B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/191,620 US4891872A (en) 1988-05-09 1988-05-09 Apparatus for incrementally drawing fibers
US191,620 1988-05-09
PCT/US1989/001930 WO1989010831A1 (en) 1988-05-09 1989-05-05 Improved method and apparatus for incrementally drawing fibers

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03504258A true JPH03504258A (ja) 1991-09-19
JPH0657901B2 JPH0657901B2 (ja) 1994-08-03

Family

ID=22706204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1505980A Expired - Fee Related JPH0657901B2 (ja) 1988-05-09 1989-05-05 繊維を漸増的に延伸するための改良された方法及び装置

Country Status (5)

Country Link
US (3) US4891872A (ja)
EP (1) EP0441782B1 (ja)
JP (1) JPH0657901B2 (ja)
DE (1) DE68927805T2 (ja)
WO (1) WO1989010831A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014104324A1 (ja) * 2012-12-28 2014-07-03 株式会社クラレ 延伸装置および延伸方法

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5136763A (en) * 1990-12-18 1992-08-11 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for the production of uniform yarns via reduced tension-induced slippage
CA2071083A1 (en) * 1991-06-14 1992-12-15 Matthew E. Hain Dynamic treatment of suture strand
US5287634A (en) * 1992-02-07 1994-02-22 United States Surgical Corporation Removal of vaporizable components from polymeric products
DE4339903A1 (de) * 1992-12-03 1994-06-09 Barmag Barmer Maschf Galette zur Führung und Förderung eines Fadens
US5540990A (en) * 1995-04-27 1996-07-30 Berkley, Inc. Polyolefin line
US5749214A (en) * 1996-10-04 1998-05-12 Cook; Roger B. Braided or twisted line
US6375882B1 (en) * 1996-11-27 2002-04-23 E. I. Du Pont De Nemours And Company Spinning machine and conversion process
GB2319745B (en) * 1996-11-27 2001-01-10 Du Pont Spinning machine and conversion process
DE69720297T2 (de) * 1996-12-16 2004-01-29 Toray Industries Garnführer Rolle
AT405411B (de) * 1997-06-25 1999-08-25 Chemiefaser Lenzing Ag Galette zum auf- und abwickeln von fasern oder fäden
US6161441A (en) * 1997-12-23 2000-12-19 Zellweger Uster, Inc. Fiber individualizer
US7273578B1 (en) 2001-10-16 2007-09-25 Leonid Slutsker Method and apparatus for low-speed, high-throughput fiber drawing using coiled fiber loops
DE102004039510A1 (de) * 2004-08-14 2006-02-23 Saurer Gmbh & Co. Kg Vorrichtung und Verfahren zum Schmelzspinnen, Abziehen, Behandeln und Aufwickeln mehrerer synthetischer Fäden
JP5368061B2 (ja) * 2008-11-13 2013-12-18 Tmtマシナリー株式会社 紡糸巻取設備
US9827537B2 (en) * 2013-04-01 2017-11-28 Petroliam Nasional Berhad (Petronas) Polysulfone membrane having high selectivity
CN117198654B (zh) * 2023-11-06 2024-02-27 深圳市金环宇电线电缆有限公司 电缆制造用电缆导体表面预处理装置

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL110077C (ja) *
FR849205A (ja) * 1939-11-16
US2181934A (en) * 1937-12-15 1939-12-05 Tubize Chatillon Corp Duplex surface godet and spinning apparatus
GB509854A (en) * 1939-02-24 1939-07-24 Lustrafil Ltd Improvements in or relating to the treatment of filaments, threads or yarns
US2328322A (en) * 1942-01-13 1943-08-31 Western Electric Co Tension controlling apparatus
US2599603A (en) * 1946-02-23 1952-06-10 Lustrafil Ltd Apparatus for advancing strands
BE485558A (ja) * 1947-11-12 1900-01-01
US2581566A (en) * 1948-11-05 1952-01-08 Celanese Corp Production of spun yarns
NL153050B (nl) * 1949-04-27 Nederlanden Staat Tweepool voor het nabootsen van de karakteristieke impedantie van een gepupiniseerd kabeladerpaar.
CH330065A (it) * 1952-04-16 1958-05-31 American Patents Corp Procedimento per stirare progressivamente filamenti artificiali di proteine
US2789316A (en) * 1952-12-17 1957-04-23 Celanese Corp Lubrication of textile apparatus
US2736944A (en) * 1953-09-02 1956-03-06 John Bright & Brothers Ltd Means for stretching cords, yarns and the like
BE588648A (nl) * 1959-04-07 1960-07-01 Onderzoekings Inst Res Werkwijze en inrichtung voor het apprêteren en eventueel stoomstrekken van een continu voortbewegende draad, alsmede de behandelde produkten.
NL237979A (ja) * 1959-04-09
DE1435467A1 (de) * 1964-12-31 1968-11-21 Hoechst Ag Verfahren zum Verstrecken von Faeden aus synthetischen,linearen Polyestern
US3518822A (en) * 1968-08-12 1970-07-07 Henry W Mccard Textile heater
GB1305758A (ja) * 1970-09-03 1973-02-07
US3978192A (en) * 1971-09-23 1976-08-31 Sussman Martin V Method of drawing fibers using a microterraced drawing surface
US4075274A (en) * 1973-04-07 1978-02-21 Teijin Limited Method for drawing and heat-treating polyester yarns
NL177759B (nl) * 1979-06-27 1985-06-17 Stamicarbon Werkwijze ter vervaardiging van een polyetheendraad, en de aldus verkregen polyetheendraad.

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014104324A1 (ja) * 2012-12-28 2014-07-03 株式会社クラレ 延伸装置および延伸方法
CN104903501A (zh) * 2012-12-28 2015-09-09 可乐丽股份有限公司 拉伸装置及拉伸方法
JP6043366B2 (ja) * 2012-12-28 2016-12-14 株式会社クラレ 延伸装置および延伸方法
JPWO2014104324A1 (ja) * 2012-12-28 2017-01-19 株式会社クラレ 延伸装置および延伸方法
US10106919B2 (en) 2012-12-28 2018-10-23 Kuraray Co., Ltd. Drawing device and drawing method

Also Published As

Publication number Publication date
EP0441782B1 (en) 1997-02-26
EP0441782A1 (en) 1991-08-21
WO1989010831A1 (en) 1989-11-16
US5340523A (en) 1994-08-23
DE68927805D1 (de) 1997-04-03
JPH0657901B2 (ja) 1994-08-03
US5339503A (en) 1994-08-23
US4891872A (en) 1990-01-09
EP0441782A4 (en) 1992-01-08
DE68927805T2 (de) 1997-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03504258A (ja) 繊維を漸増的に延伸するための改良された方法及び装置
US3978192A (en) Method of drawing fibers using a microterraced drawing surface
EP2456912A1 (de) Verfahren zum abziehen und zum verstrecken eines synthetischen fadens sowie eine vorrichtung zur durchführung des verfahrens
CN100347365C (zh) 制造丝束状聚合物纤维的方法
CN1084808C (zh) 用于生产卷曲的热塑性长纤维的方法和装置
US2859472A (en) Apparatus for reducing shrinkage and creep of thermoplastic yarns
US4980957A (en) Improved method of incremently drawing fibers
US3619874A (en) Travelling-edge crimper and process
US7273578B1 (en) Method and apparatus for low-speed, high-throughput fiber drawing using coiled fiber loops
DE2259434A1 (de) Verfahren zur simultanstrecktexturierung von endlosgarnen
US3979496A (en) Method of imparting latent crimp in polyolefin synthetic fibers
US10106919B2 (en) Drawing device and drawing method
EP0089912A2 (en) Process for the production of high-strength polyester yarn
KR100352222B1 (ko) 초배향결정성필라멘트및동필라멘트제조방법
US3551550A (en) Process for preheating and drawing filaments of synthetic linear polyesters
GB2026559A (en) Yarns
US5183603A (en) Process for producing a coil-shaped carbon fiber bundle
CN107109704A (zh) 用于生产复丝纱的方法和设备
CN1018190B (zh) 纺丝设备
CN219526931U (zh) 一种低缩高强pps纤维热定型装置
KR102122101B1 (ko) 신축성이 우수한 잠재권축사 및 이의 제조방법
CN116411373A (zh) 一种低缩高强pps纤维热定型方法及装置
KR880001032B1 (ko) 부분적으로 권축이 개선된 나일론사와 그 제조 방법
WO2009038568A9 (en) Method and apparatus for low-speed, high-throughput fiber drawing using coiled fiber loops
KR100315150B1 (ko) 폴리에스테르섬유의제조방법및장치

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees