JPH03503790A - シリンダ錠及び係止タンブラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 シリンダ錠及び係止タンブラ 本発明は、概して国際特許出願ＰＣＴ／５Ｅ８７１０００３８　（Ｗ０８７１０ ４７４９）号で開示された種類のシリンダ錠システムに関するものである。該シ ステムのシリンダ錠は、−シリンダシェルと、 一上記シリンダシェル内に回動自在に挿着されて、該シリンダシェルとの間に剪 断ラインを形成するキープラグと、−概して長手方向に伸延する長尺の波状符号 パターンを備えたキーブレードの回転軸に、平行に上記キープラグ内を長手方向 に延伸して該キーブレードを収容するキ一孔（９）と、−１列の係止タンブラと から成っている。

各係止タンブラは、上記キープラグ内部の横方向に連通ずる空洞内で上下方向の 動きを案内される本体部と、該本体部から横方向外側へ向けて突出して上記キ一 孔内へ延伸すると共に、該キ一孔内へ挿入される適切に形成されたキーブレード の上記符号パターンと係合する小突起とを有している。更に上記係止タンブラが 、上記キーブレードと係合する高さで剪断ラインを解消し得るように、各タンブ ラはシリンダシェルと直接に、若しくは柵体を介して間接にブロックするように 連結されている。

上記国際出願において開示された錠は、各係止タンブラ上に軸回動可能な小突起 を有してることをその特徴としており、適切に形成されたキーを錠に挿入すると 、該小突起により各タンブラは個別に回転することができる。従って、極めて多 数の符号の組み合わせが可能となり、盗難予防に効果的である反面、錠とキーブ レードを相対的に複雑且つ高価なものにしている。

本発明の目的は、従来の錠システムに見られる最も顕著な利点を維持する一方、 製造面で比較的容易且つ低コストのシリンダ錠及びキーシステムを提供すること にある。

上記目的は、シリンダ錠に請求項１記載の回動しないタンブラ及びそれに付随し た小突起を設けることによって達成できる。

請求項２乃至６は、その実施例について記載している。

本発明の概念は又、請求項７に記載したマスターキー付きのシリンダ錠とキーブ レードの組み合わせシステム、及び請求項８に記載したシリンダ錠に用いる錠タ ンブラを包含するものである。

以下、添付図面を参照して本発明の詳細な説明する。

図面の簡単な説明 第１図はキーブレードの斜視図、 第２ａ図は第１図の線■−■に沿った横断面図、第２ｂ図は僅かに変形を施した キーブレードの同様の断面図、第３図は第１図のキーブレードと組み合わせて使 用される、本発明に係るシリンダ錠を一部切り取ってその内部を示した図、第４ 図は第３図の錠のキープラグを通る拡大部分断面図、第５図は錠タンブラの半加 工品の斜視図、第６８乃至６ａ図は第５図に示す半加工品から製造された３種の 錠タンブラの斜視図、 第６ｄ及び６８図はそれぞれ錠タンブラの側面図と正面図、第７ａ乃至７ａ図は ３種の錠タンブラの概略側面図、第８ａ乃至８ａ図は３種の変形錠タンブラの斜 視図、及び第９８乃至９ａ図はマスターキーブレードを含めて（第９ｃ図）、第 ６８乃至６ａ図に示した錠タンブラと協働する３種のキーブレードの拡大側面図 を示している。

第１図に示すキーブレードは長手方向の挿入軸を有し、第３図に示す錠内に挿入 可能である。

第２ａ図から明らかなように、キーブレードは略平らな側面２及び３を備えて、 該して平坦である。第２ａ図で左側の側面２は僅かな段差４を有し、右側の側面 ３はブレードｌと対面しつつ離開する方向へ傾斜する上部側壁６と、ブレードの 中央平面Ｐと略垂直に交わる下部側壁７とを備えた長手方向の溝５を有している 。更に、下端部表面８は僅かに湾曲している。

第２ｂ図に示す変形キーブレードｌ゛においては、長手方向の溝５°は中央平面 Ｐと垂直に交わる相互に平行な２つの側壁６°及び７を有している。

第１．２ａ及び３図より、キーブレードが錠のキー溝に嵌挿できる断面形状を有 していることが明らかであろう。キー溝９の右手側壁に位置する隆起部の形状を 僅かに修正することにより、第２ｂ図の変形キーブレード１゛も又錠に嵌挿する ことができる。

錠１１は回転型であり、シリンダシェル１２と該シェル内に回動自在に取り付け られたキープラグ１３より成り、キーブレード１を収容する剪断ラインを、シェ ル１２とプラグ１３との間で回転軸に平行に形成している。

錠１１は、相互に平行な２つの平面内に位置する錠タンブラ又はピンの２つの列 １４．１５を存している。６本の係止ピンより成る第１列工４は、キ一孔９の中 央平面の略中央に位置して、上記国際出願ＰＣＴ／５Ｅ８７１０００３８におい て開示されているように、キーブレード１の上端部１Ｂと共働している。５本の 係止タンブラ又はピン１５ａ乃至１５ｅから成る第２列１５は、横方向に（第３ 図では右側に）片寄っている。図示実施例において、各係止ピン１５ａ乃至１５ Ｂは、キープラグと共にそれぞれ対応する円筒状空洞又はボア１７ａ乃至１７ｅ 内に全体が埋入されている（第４図も参照）。

本発明に拠れば、第２列の係止タンブラ１５ａ乃至１５ｅは、各ボア１７ａ乃至 １７ｅ内で回動しないようにガイドされており、それぞれの特定位置で水平方向 外側のキースロット内に突出した小突起１８ａ乃至１１ｅを備えている。かくし て、係止タンブラ１５ａ乃至１５ｅは上下方向にのみ可動であり、適切に形成さ れたキーブレード１によって上記係止タンブラが特定の上下方向の位置にくると 、共通の柵体又は側棒１９は、タンブラの本体２１ａ乃至２１ｃの側面に形成さ れた凹部２０ａ乃至２０ｅと係合する。

即ち、槽体は横方向内側に移動してキープラグ１３のスロット２２内に着座して 剪断ラインを解消し錠を解除する。代わりに、係止タンブラは（例えば第１列１ ４の係止タンブラと同じように）シリンダシェルと直接係合してもよい。各係止 タンブラ１５ａ乃至１５ｅは、第６ｂ図、第６ｃ図及び第６ａｓ　６ｃＬ　６ｅ 図に示した３種のタンブラ１５ａ、　１５ｂ、　１５ｃかられかるように、略円 筒形−の本体部２Ｌａ乃至２１ｅと、相対的に広い基Ｈ２３ａ乃至２３ｅ及び相 対的に狭い略円筒形の開放端部２４ａ乃至２４ｅを備えた小突起１８ａ乃至１８ ｅを有している。

上記３種のタンブラは、いずれも略円筒形の本体部２１’と、同様に円筒形若し くは円盤状の小突起部１８°を有する同じタンブラ半加工品１５°より成形され る。半加工品１５°の突起部を切除して小突起の開放端部を所望の位置で、例え ば第６ａ図の２４ｃでは中央、第６ｂ図２４ａでは左側、或いは第６ｃ図２４ｂ では右側で形成する（第６ｅ図参照）。

第４図から明らかなように、各小突起の一部円筒状の基部２３ａ、２３ｂ、２３ ｃ等は、それぞれボア１７ａ、１７ｂ、１７ｃ等に平行且つ隣接した対応一部円 筒状ボア２５ａ、　２５ｂ、　２５ｃ等内で上下方向の動きを案内されている。

該一部円筒状ボアは、それぞれの小突起端部２４ａ、２４ｂ、２４ｃ等が突出し て挿入されたキーブレードと接触しているキースロット９に対して横方向に連通 している。

所与の錠において、小突起端部２４ａ、２４ｂ、２４ｃ等はキースロット９に沿 って特定の不規則なパターンで分布し、該パターンは小突起本体部の（キースロ ット９及びキーブレードの挿入軸Ａと平行で通常均一な）長手方向の分布とは一 般的に異な７ている。

かくして、列１５の係止タンブラが相対的に広い基部２３ａ、２３ｂ。

２３ｃ等により非回動的に案内されているにもかかわらず、３５−２４３通りの 長手方向の符号パターンが可能である。凹部２０ａ、２０ｂ、２０ｃも又、３通 りの上下位置に設けるならば、２４３×２４３−５９０５９通りのコードの組み 合わせが可能である。

小突起の端部２４ａ、２４ｂ、２４ｃ等は、キーブレードの側面３に設けられた 溝５の下部側壁７と接触している。第１図及び２ａ図から明らかなように、側壁 ７には長尺の長手方向に伸延する波状符号パターン表面が形成されている。該表 面に対して小突起端部は、各本体部２１ａ、２１ｂ、２１ｃ等の上部に位置する 圧縮バネ２８ａ乃至２６ｅ（第３図７照）により下向きに付勢されている。

代わりに、対面する側壁６′を下部側壁の符号パターン表面７と同じ形状を有す るようにカッタピンなどにより形成してもよい。

その場さ、各小突起の開放端部２４ａ、２４ｂ、２４ｃ等は対峙する側壁表面６ ’、７　（第２ｂ図２照）間で、僅かに遊びを有して保持され、圧縮バネ２６ａ 乃至２６ｅは不要である。キーブレードｌ°を錠に挿入すると、タンブラ１５ａ 乃至１５ｅは、波状キー溝により確実に案内されて波状溝パターンに応じて上下 方向に往復動する。

ガイド表面は、キーブレードの全長に亘って側面３　（及び溝の底面）に垂直で あることが望ましいので、キー溝５，５°の片側又は両側ガイド表面（各々７又 は８’、７）はカッタピンにより１工程で容易に形成できることに留意されたい 。更に、（キーブレードを十分に挿入した場合の）各小突起端部の静止位置は、 必ずしも符号パターンの四部である必要はないが（上記国際出願の錠及びキーシ ステムではその必要があった）、符号パターン表面上に明瞭に形成された任意の 略水平部分であることが好ましい。

第７ａ、７ｂ、７ｃ図は、各タンブラの本体部２１に形成される凹部２０’　、 　２０”及び２０“′の上下方向の分布状態を示したものである。凹部２０′（ 第７ａ図）は凹部２０／／／　＜第７Ｃ図Ｈ１、Ｈ２）と同様、上下方向の２箇 所の位置（８２，Ｈ３）のいずれか一方で横棒１９を収納できるが、凹部２０″ 　（第７ｂ図）にあっては横棒をＨ２の位置でのみ収納できる。周知のように、 そうした上下方向に異なる高さで分布した凹部により、マスターキーシステムを 確立することができる。（マスターキーシステムの他の構成法については、第９ ａ、９ｂ、９ｃ図を参照して以下に説明する。） 第３図の２列（１４，１５）のタンブラを有する実施例において、横棒１９が凹 部２２内の所定の位置に移動するときは、当然その突出部１９ａ乃至１９ｒも第 １列１４の係止ピン内の対応凹部（図示せず）に収納される必要がある。

本発明の本質的な特徴は、係止タンブラの小突起の開放端部が各々所定の位置に 配されているということであり、原則として、各小突起をタンブラ本体部の中実 軸から特定角度で設けることによりこれを達成している。タンブラの変形例を第 ８ａ。

８ｂ及び８０図に示す。タンブラ１５°ａ、　１５’ｂ及び１５°Ｃには、その 本体部２１’ａ、　２１’ｂ、　２１’ｃを収容する孔に隣接した対応する凹部 内で案内され、それによりタンブラの回転を防ぐ比較的広い基部２３°ａ、２３ °ｂ、２３”Ｃと、それぞれ特定位置に（図では左側、中央、右側の順）キーブ レードの符号パターンと接触するベアリング表面を構成する１つの丸い角部２７ °ａ、２７°ｂ、　２７”ｃを備えて、断面が略三角形の比較的狭い開放端部２ ４’ａ、　２４°ｂ、２４°Ｃとを有する小突起が設けられている。

第９ａ、９ｂ、９ｃ図に示すように、小突起の開放端部を長手方向に不規則に配 列することによっても、マスターキーシステムを構築することが可能である。キ ーブレードｌ°及びｌ＃に見られる比較的単純な溝の符号パターンが（それぞれ 小突起１８°ａ乃至１８°ｅと１８’ａ乃至１８＃ｅを有する）１つの特定の錠 にのみ係合するように構成されているのに対し、マスターキーブレードｌ“　（ 第９ｃ図）のより一層複雑な溝の符号パターンはキーブレードｌ°及び１＃のす べでの重要な符号パターン部を含んでいるので、両方の錠の所定の小突起部と係 合することができる。この原理をタンブラ本体部の異なる位置に形成された凹部 と組み合わせることにより、一層精緻なマスターキーシステムを提供することか できよう。

本発明の概念は、請求項の範囲内で種々の方法により具現できることはもちろん である。請求項１の「長手方向の不規則な分布パターン」という表現に関して、 「不規則な」とは、小突起の端部が多少なりとも任意に配置された通常の場合を 意味している。

しかしながら、すべての小突起端部を例えば左側に、或いは中央に、或いは右側 にと同じ位置に配列する組み合わせを考えてもよい。

Ｆｉｇ、　８ａ　　　Ｆｉｇ、　８ｂ　　　Ｆｉｇ、８ｃ国際調査報告

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. １．シリンダシェル（１２）と、 −上記シリンダシェル内に回動自在に装着されて、該シェルとの間に剪断ライン を形成してなるキープラグ（１３）と、−該して長手方向に伸延する長尺の波状 符号パターンを備えたキーブレード（１）の回転軸に平行に上記キープラグ内を 長手方向に伸延して該キーブレードを収容するキー孔（９）と、 −上記キープラグ内部の横方向に連通する空洞（１７ａ等）内で上下方向の動き を案内される本体部（２１ａ等）と、上記本体部から横方向外側に突出して上記 キー孔内に伸延すると共に、該キー孔内に挿入される適切に形成されたキーブレ ードの上記符号パターンと係合する小突起（１８ａ等）とを有し、シリンダシェ ルと直接に若しくは柵体を介して間接にブロックするように連結されて、上記キ ーブレードと係合する高さで剪断ラインを解除してなるタンブラの列（１５）よ り成るシリンダ錠であって、 −上記係止タンブラ（１５ａ等）は横方向に連通する空洞（１７ａ等）内で上下 動のみできるように非回動的に案内され、更に−上記小突起（１８ａ等）は、そ の開放端部（２４ａ等）がタンブラ本体部（２１ｂ等）の長手方向の分布とは異 なった不規則な長手方向分布パターンを形成するような所定の位置に設けられて なることを特徴とするシリンダ錠。
2. ２．上記各小突起を本体部に対して特定の角度をもって設けてなることを特徴と する請求項１記載のシリンダ錠。
3. ３．上記小突起（１８ａ等．２４′ａ等）のすべてを互いに平行に配設すると共 に、対応本体部（２１ａ等，２１′ａ等）の中心軸に対して−定距離片寄らせて なることを特徴とする請求項１記載のシリンダ錠。
4. ４．上記小突起はすべて各横方向に連通した空洞（１７ａ等）に隣接した対応凹 部（２５ａ等）に挿入されて、タンブラを非回動的に案内する相対的に広い基部 （２３ａ等，２３′ａ等）と、上記キーブレードの上記符号パターンと接触する 少なくとも１つのベアリング表面（２７′ａ等）を有して特定場所に位置する相 対的に狭い端部（２４ａ等，２４′ａ等）を備えてなることを特徴とする請求項 ３記載のシリンダロック。
5. ５．上記開放端部（２４ａ等）が略円形の断面形状を備えてなることを特徴とす る請求項４記載のシリンダロック。
6. ６．上記開放端部（２４′ａ等）が上記ベアリング表面を構成する丸い角陵部（ ２７′ａ等）を備えた略三角形の断面を有してなることを特徴とする請求項４記 載のシリンダロック。
7. ７．上記請求項のいずれかに記載の特定のシリンダ錠と、該シリンダ錠に対応す る概して長手方向に伸延する長尺の波状符号パターンを有する特定のキーブレー ド（１′，１′′）とから成るシリンダ錠及びキーブレードの組み合わせシステ ムであって、 符号パターンが少なくとも２種の特定キーブレードの符号パターンに対応する長 手方向に分布した符号パターンより成るマスターキーブレード（１′′′）を少 なくとも１つ有してなることを特徴とするシリンダ錠とキーブレードの組み合わ せシステム。
8. ８．本体部から横方向外側に突出する小突起を備えた請求項１乃至６のいずれか 一項に記載のシリンダ錠と共に用いられる係止タンブラ（１５ａ等，１５′ａ等 ）であって、上記小突起がタンブラの回動を防ぐための相対的に広い基部（２３ ａ等，２３′ａ等）と、上記キーブレードの上記符号パターンと接触する少なく とも１つのベアリング表面を特定位置に備えた相対的に狭い開放端部（２４ａ等 ，２４′ａ等）とを有してなることを特徴とする係止タンブラ。