JP3471013B2 - シリンダー錠と鍵の組み合わせ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシリンダー錠と鍵の組み合わせに関し、錠は
シリンダーシェル、シェル内に回転自在に取付けられる
シリンダーキープラグからなり、鍵は、シリンダーキー
プラグの鍵穴に長手方向に挿入可能で、長手方向に延び
シリンダーキープラグ内に可動に取り付けられる一連の
側面タンブラーと係合する側面凹部を有し、横方向に突
出する中実の（非中空の）基部を有する実質的に平坦な
キーブレードからなる。

このような組み合わせはスウェーデン特許出願公告公
報第7,906,023−２号（GKN ステンマンAB）から公知で
あり、この場合側面棚部はキーブレードの中実基部上面
で、キーブレードの主面に対して実質的に垂直に配向さ
れる。側面凹部は、実質的に円形シリンダー形状の側面
タンブラーピンと係合するために側面棚部から下方に延
び、前記側面タンブラーピンは一方で、錠のシェル及び
シリンダーキープラグ間の剪断線の領域で側方杆と係合
する。側面凹部は、コード化された棚部と共にコードパ
ターンを形成し、前記棚部は鍵、側面タンブラー及びこ
れらの間の移動部の特定の相互係合位置を確定し、前記
移動部は、鍵が鍵穴に挿入される際に側面タンブラーの
端縁部と可動直線接触することを可能にするために凹面
に湾曲している。

公知の錠と鍵のシステムは十分に機能することが証明
され、使用も広範囲に渡っているが、このシステムは以
下に示す欠点を有する。

すなわち： −鍵は中実基部により比較的幅広で重くなり、前記中実
基部は所望数のコードパターンが得られるようにコード
化された棚部の複数の異なる高低差に適合する実質的な
高さ（キーブレードの面で）を有さねばならない。

−シリンダーキープラグの鍵穴は、鍵の中実基部に対応
する全体の高さの範囲を比較的大きくする必要があり、
結果として盗難用工具により錠が不正にこじあけられる
危険性を増すことになる。

このような背景を踏まえて、本発明の目的は上述の欠
点を解消し、より細い鍵及びより小さいシリンダーキー
プラグの鍵穴からなる錠と鍵の組み合わせを提供するこ
とである。

本発明のこの目的は、基本的に鍵は基部から上方に突
出するリップを含み、鍵穴は添付の請求項1,2及び９に
詳細を示すように、下方に突出する舌部を有し、鍵に対
応する断面形状を有することにより達成される。さらに
他の有益な特徴は、他の請求項及び以下の詳細な説明で
示す。

キーブレードの中実で幅の広い基部から上方に突出す
る長手方向リップを設けるように構成する結果、リップ
の垂直延長部をコード化された側面凹部として使用する
ことも可能であるので、該中実基部を低く、つまり（キ
ーブレードの面で）垂直延長部をより小さくすることが
可能である。これと対応して、リップ及びキーブレード
の係止部との間の間隙と一致する下方に突出する舌部に
より、鍵穴の延長された下方部の断面領域は実質的に小
さくなる。

錠の側面タンブラーが非回転式に案内されるか、また
はシリンダーキープラグ内の制限範囲に対して可動自在
にし、個々の側面タンブラー下方端部の少なくとも一部
分をシリンダーキープラグのシリンダー形状と一致する
ように斜めに湾曲する場合は、キーブレードの中実で幅
広の部分をさらに低く形成することが可能である。請求
項12及び13参照。

キーブレードの側面凹部は、実用的にキーブレードの
下方縁部まで延び、従ってキーブレードの中実で幅広の
基部及び鍵穴のこれと対応する幅広の下部の垂直方向の
延びは最小限に抑えることができる。

側面タンブラーがシリンダーキープラグ内で非回転式
に案内される場合、各側面タンブラーが、特別に長手方
向に変位され、米国特許第5,067,335号（ウィーデン）
に開示されるような方法により鍵の側面凹部の底面部と
係合する端部または側面突起を有することで、コードパ
ターンの数をさらに増やすことが可能である。このよう
なコードシステムによりマスターキーとスペアキーのシ
ステムを確立することが容易になる。

代りに、側面タンブラーを制限範囲に対して回転自在
にし、鍵の該タンブラーと一致する側面凹部に位置決め
可能にすることでコードパターン数を増やすことも可能
である。この側面凹部は特に長手方向に分布され、且つ
／または斜めに配置される。

本発明はまた、請求項９に基づくキーブランク（刻み
をつける前の鍵）にも関するものである。側面でキーブ
レードの係止部に沿って延びる上方突出リップを有する
このようなキーブランクは、錠前屋の通常の工具では製
造が困難である。ここで製品は特殊な設備を有する制御
方法により形成されなければならず、これによりキーブ
ランクの配分を調節することが可能で、キーブランクを
不正に製造することが困難になるという利点を有する。

本発明はさらに、３つの異なる実施例を図示した添付
の図面を参照して以下に詳述する。

図1a及び1bは、それぞれ本発明の錠と鍵の斜視図 図２は、別の形状の側面凹部を有する鍵を示す。

図３は、図1bまたは２の鍵を製造するためのキーブラ
ンクを示しす。

図４は、鍵が挿入され、多少回転された状態での図1a
の錠の拡大断面図 図５は、施錠位置（鍵のない状態の）での図1aの錠を
示す。

図6aは、本発明の錠の第２の実施例の断面図 図6bは、図6aの錠と対応する側面タンブラーの拡大図 図７は、図6aの錠を挿入した鍵と共に示す断面図 図８は、図6a及び７の錠と鍵を製造するためのキーブ
ランクの斜視図 図９は、本発明の錠の第３の実施例の断面図 図10は、図９の錠を挿入した鍵と共に示す。

図11は、図９及び10の錠と対応する側面タンブラーの
拡大図 図12は、図11の側面タンブラーの上面図 図1a及び1bに図示する錠と鍵の組み合わせは、シリン
ダー錠（100）及び鍵（200）を含む。シリンダー錠（10
0）は実質的に、シェル（101）及びシェル内で回転可能
で、長手方向の鍵穴（103）を有するシリンダーキープ
ラグ（102）からなる。従来の方法では、錠にはシェル
（101）内で上部及び下部ピン（104a）（104b）を有す
る一連の中央バネ装着タンブラーピン（104）と、シリ
ンダーキープラグ（102）（図４及び５参照）が設けら
れており、前記ピン（104b）は鍵（200）の上縁部でコ
ード化されたＶ字型凹部（201）と協働する。

さらに、実質的に上述のスウェーデン特許出願公告公
報第7,906,023−２号に詳述されるように、シリンダー
錠（100）は一連の側面タンブラーピン（105）を有し、
該タンブラーピン（105）は、一方でシェル（101）とシ
リンダーキープラグ（102）間の領域で可動な長手方向
側方杆（106）と、他方で鍵（200）のコード化された側
面凹部（202）とそれぞれ協働するようにシリンダーキ
ープラグ（102）の穴部に全体が取付けられる。

錠と対応する鍵（200）が錠（100）に挿入され、回転
される際、側方杆（106）と同様にピン（104a）（104
b）がシリンダーキープラグ（102）とシェル（101）の
間の剪断線をクリアーし、錠を解除する。

側面凹部（202）（図２に示すように（302）のそれぞ
れ）は、例えば図1bに示すように、平面状の側面部（20
3）及び滑らかに湾曲した底面部（204）により形成され
るかまたは上方凹部（301）及び側面凹部（302）を有す
る変形型の鍵（300）を示した図２のように、湾曲し
た、ほぼ部分的にシリンダー形状の側面部（303）及び
平面状の底面部（304）から形成される。

鍵（200）（300）は、鍵穴（103）に挿入する際の特
定の要件を満たす遊隙と一致する断面形状を有する図３
のキーブランク（250）から形成される。上述のスウェ
ーデン特許出願公告公報第7,906,023−２号から公知の
鍵などでは、キーブランク（250）は、（線Ａ及びＢを
介した）主面で延び下方中実基部（252）を有する実質
的に平坦な長尺ブレード部（251）を有している。ブレ
ード部（251）の上部（253）は、基部（252）よりもか
なり狭く、実質的に均一な厚みを有し、該上部（253）
にはＶ字型凹部（201）（301）がそれぞれ形成される。

側面凹部（202）（302）はそれぞれ、基部の側面で中
実幅広基部（252）に形成される。本発明では、基部（2
52）はキーブレードの残りの部分から所定の横方向の距
離で鍵の長手方向に延びる上方に突出するリップを有
し、これにより間隙または長手方向溝（255）がリップ
（254）とブレード部の上部（253）の間に形成される。

図1b,2及び３を比較することから明らかなように、側
面凹部はリップ（254）の上縁部から下方に延び、一般
に中実基部（252）の側部で異なる位置に下降する。あ
る場合は、側面凹部（202）（302）は、リップ（254）
の領域内にのみ延び、またある場合は、側面凹部が実質
的に溝（255）の底部を越えてさらに下方へ延びること
も可能である。側面凹部（202）（302）は従って、ある
場合はリップ（254）のみを貫通して延び、またある場
合は、中実基部（252）をも貫通して下方に延びる。

リップ（254）は上方にテーパーし、図３に示す実施
例のように、中実部分（252）の側面と同一面に延びる
外側面（256）、上方の比較的幅狭の面（257）及びキー
ブレードから斜め上方に且つ外方に延びる内方傾斜側面
（258）からなるのが好ましい。

鍵穴（103）とキーブランク（250）は断面形状が一致
し、従って実質的に面内に延びる幅狭の上部（107）及
び（キーブランク（250）の基部（252）と対応する）幅
広の下部（108）からなる。下方幅広部（108）と上方部
（107）の間の境界部で、シリンダーキープラグ（102）
は斜めに突出する舌部（109）を有し、該舌部はキーブ
ランク（250）（及び鍵（200）（300））の長手溝（25
2）内に嵌合し、実質的に鍵穴（103）のサイズを縮小す
る。

鍵のリップ（254）及び錠の鍵穴における舌部（109）
を除けば、図1a,2,4及び５に示す実施例は、前記スウェ
ーデン特許出願公告公報第7,906,023−２号で詳述され
た錠と鍵の組み合わせと対応し、側面タンブラーピン
（105）は円形シリンダー形状で、シリンダーキープラ
グ（102）の円形シリンダー穴部で自由に回転可能にな
っている。従って、側面タンブラーピン（105）は下縁
部が図５の面Ｎよりもさらに下方に延びることはない。
結果として、最下端側面凹部（302）は該面Ｎよりもさ
らに下方に位置することはなく、従って基部（252）及
びリップ（254）の総合垂直延長範囲は（図３の線Ａ及
びＢを介して鍵の主面に平行に測定する場合）前記側面
凹部（302）の最大高さよりも実質的に高くなる。

図6a,6b,7及び８の実施例で、錠（600）は実質的に図
1a,4及び５に示す錠（100）と同類であり、従って、シ
ェル（601）内で回転自在のシリンダーキープラグ（60
2）及び一連の中央タンブラーピン（604a）（604b）な
らびに側面タンブラー（605）を有している。しかしな
がら、側面タンブラー（605）は軸を中心に回転自在で
はなく、高さ全体に沿って非円形断面を有し、これは実
質的に８の字形である。図6b参照。側方杆（606）と協
働する側面タンブラー（605）は、下方の斜めに湾曲し
た部分（605a）を有し、その曲率はシリンダーキープラ
グのシリンダー形状と対応する。図6a及び７参照。これ
により鍵穴（603）に隣接して位置する側面タンブラー
（605）の部分は、前述した実施例の側面タンブラー（1
05）よりも垂直方向にさらに下方に延びることが可能で
ある。

結果として、キーブランク（550）の中実基部（552）
の高さ（図８参照）は、図３のキーブランク（250）の
場合よりも低くなる。従って、完成した鍵（500）（図
７参照）つまり上方凹部及び側面凹部を有する鍵は、中
実基部（552）の垂直延長範囲、すなわち側面凹部に所
望とされる高低差に対応する範囲が最小になるので、よ
り細く、“平坦に”なる。図７及び８に示すように、鍵
の断面には従来の案内溝（561）（562）及び突起（56
3）が設けられる。

鍵穴（603）は、幅広の下部（608）に隣接する下方に
突出する舌部（609）により相対的に狭くなり、下部（6
08）は、この場合には垂直高さが低くなる。

図９乃至12にはシェル（801）、シリンダーキープラ
グ（802）、中央タンブラーピン（図示せず）、側面タ
ンブラー（805）、側方杆（806）及び対応する鍵（70
0）（図10）を有する錠の第３実施例を示す。

上述の実施例と同様に、側面タンブラー（805）は非
回転式にシリンダーキープラグ（802）に案内される
が、この場合には、垂直方向に制限された延長範囲の側
面突起（805b）（図６では側面突起（605b）は高さ全体
に沿って延びている。）が設けられている。側面突起
（805b）は、米国特許第5,067,335号に開示されている
のと同様の方法で特定の方向に変位する下方端部（805
c）を有し、対応する鍵の凹部と係合するために、前記
下方端部は長手方向に特定的に変位する。これによりコ
ードパターン数が増えるかまたは鍵の側面凹部での高低
差が小さくなるにも拘らずパターンの数を好ましくは確
保することが可能である。結果として、鍵（700）の基
部は、この場合垂直方向にさらに低くすることが可能
で、鍵穴（803）はこれに応じて小さくなる。

最後に、「上方に突出する」「上方」「下方」等の表
現は、図面に示された鍵及び錠の配向位置を基準として
いる。

フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−133265（ＪＰ，Ａ) 特表 平３−503790（ＪＰ，Ａ) 特表 昭63−500394（ＪＰ，Ａ) 西独国特許出願公開3542008（ＤＥ, Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) E05B 27/00 - 27/06 E05B 15/00

Claims (18)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】シェル（101）と、前記シェル内に回転自
   在に取付けられ、内部に配される一連の中央タンブラー
   （104b）及び一連の側面タンブラー（105）を有するシ
   リンダーキープラグ（102）と、及び前記シリンダーキ
   ープラグ内の前記中央及び側面タンブラーと協働する鍵
   を受けるためにシリンダーキープラグの長手方向に延び
   る鍵穴（103）とからなるシリンダー錠ならびに主面
   （Ａ−Ｂ）に延び、上方の比較的幅狭の部分（253）及
   び下方の横方向に突出する中実基部（252）を有する、
   長尺で実質的に平坦なキーブレード（251）からなる鍵
   （200）で、この場合前記キーブレードの前記上方の比
   較的幅狭の部分（253）には前記一連の中央タンブラー
   （104b）と協働するコード化された上方凹部（201）
   が、前記キーブレードの前記下方の横方向に突出する中
   実基部（252）には前記一連の側面タンブラー（105）と
   協働するコード化された側面凹部（202）がそれぞれ設
   けられる錠と鍵の組み合わせにおいて、キーブレードの
   前記横方向に突出する中実基部（252）の上部は、キー
   ブレードの前記主面（Ａ−Ｂ）から一定の横方向の距離
   で長手方向に延びる、上方に突出するリップ（254）と
   して形成され、これにより前記リップ（254）とキーブ
   レードの上部間に長手溝（255）を形成し、前記コード
   化された側面凹部（202）は、前記リップ（254）の上縁
   部からキーブレードの前記中実基部（252）における側
   面の異なる高低位置へと下方に延び、前記錠の前記鍵穴
   （103）は、一般に主面で前記キーブレードの断面形状
   と対応する断面形状を有し、比較的幅狭の上部（10
   7）、幅広の下部（108）、及び前記上部と下部の間の境
   界部にある下方に突出する舌部（109）を含み、前記舌
   部（109）はキーブレードの前記長手溝（255）に嵌合す
   ることを特徴とする錠と鍵の組み合わせ。
2. 【請求項２】対応する錠は、シェル（101）と、前記シ
   ェル内に回転自在に取付けられ、内部に配される一連の
   中央タンブラー（104b）及び一連の側面タンブラー（10
   5）を有するシリンダーキープラグ（102）と、前記シリ
   ンダーキープラグ内の前記中央及び側面タンブラーと協
   働する鍵を受けるためにシリンダーキープラグの長手方
   向に延びる鍵穴（103）からなり、前記鍵（200）は、主
   面（Ａ−Ｂ）に延び、上方の比較的幅狭の部分（253）
   及び下方の横方向に突出する中実基部（252）を有す
   る、長尺で実質的に平坦なキーブレード（200）からな
   り、この場合前記キーブレードの前記上方の比較的幅狭
   の部分（253）には前記一連の中央タンブラー（104b）
   と協働するコード化された上方凹部（201）が、前記キ
   ーブレードの前記下方の横方向に突出する中実基部（25
   2）には前記一連の側面タンブラー（105）と協働するコ
   ード化された側面凹部（202）がそれぞれ設けられ、前
   記キーブレードの前記横方向に突出する中実基部（25
   2）の上部は、上方に突出するリップ（254）として形成
   され、該リップは前記キーブレードの前記主面（Ａ−
   Ｂ）から一定の横方向距離で長手方向に延び、前記コー
   ド化された側面凹部（202）は、前記リップ（254）の上
   縁部から前記キーブレードの前記中実基部（252）にお
   ける側面部の異なる高低位置まで下方に延びることを特
   徴とする請求項１記載の組み合わせに含まれる鍵。
3. 【請求項３】前記リップ（254）は、上方につまり自由
   縁部面（257）に向ってテーパーしていることを特徴と
   する請求項２記載の鍵。
4. 【請求項４】前記リップ（254）の側面（258）は、前記
   キーブレードに直面し、該キーブレードから斜め上方に
   且つ外方に延びていることを特徴とする請求項３記載の
   鍵。
5. 【請求項５】前記コード化された側面凹部（302）は、
   凹面状に湾曲した側面部（303）を含むことを特徴とす
   る請求項２記載の鍵。
6. 【請求項６】前記コード化された側面凹部（302）は、
   平面状の底面部（304）を含むことを特徴とする請求項
   ２記載の鍵。
7. 【請求項７】前記コード化された側面凹部（202）は、
   平面状の側面部（203）を含むことを特徴とする請求項
   ２記載の鍵。
8. 【請求項８】前記コード化された側面凹部（202）は、
   滑らかに湾曲した底面部（204）を有することを特徴と
   する請求項２記載の鍵。
9. 【請求項９】キーブランクの実質的に平坦なブレード部
   （251）は主面（Ａ−Ｂ）に延び、上方の比較的幅狭の
   部分（253）及び下方の横方向に突出する固定基部（25
   2）からなり、前記上方の比較的幅狭の部分にはコード
   化された上方凹部が、前記下方基部にはコード化された
   側面凹部がそれぞれ設けられる場合に、前記キーブレー
   ドの中実基部（252）における前記横方向の突起の上部
   は、上方に突出するリップ（254）として形成され、こ
   れは前記リップと前記キーブレード上部の間に長手溝
   （255）を形成するために、前記キーブレードの前記主
   面（Ａ−Ｂ）から横方向の一定距離で長手方向に延びる
   ことを特徴とする請求項２乃至８のいづれか一項に記載
   の鍵を製造するためのキーブランク（250）。
10. 【請求項１０】シェル（101）と、前記シェル内に回転
    自在に取付けられ、内部に配される一連の中央タンブラ
    ー（104b）及び一連の側面タンブラー（105）を有する
    シリンダーキープラグ（102）と、前記シリンダーキー
    プラグの前記中央及び側面タンブラーと協働する前記鍵
    のブレード部を受けるために、該シリンダーキープラグ
    の長手方向に延びる鍵穴（103）からなり、前記錠の前
    記鍵穴（103）は、一般に主面で、前記キーブレードと
    断面形状が一致し、比較的幅狭の上部（107）、幅広の
    下部（108）及び前記上部と下部の間の境界部で下方に
    突出する舌部（109）を含むことを特徴とする請求項１
    記載の組み合わせに含まれる錠。
11. 【請求項１１】前記側面タンブラー（105）は、実質的
    に円形シリンダー形状で、自己の軸を中心に回転自在で
    あることを特徴とする請求項10記載の錠。
12. 【請求項１２】前記側面タンブラー（605,805）は、前
    記シリンダーキープラグ（602,802）内で非回転式に案
    内されることを特徴とする請求項10記載の錠。
13. 【請求項１３】対応する側面タンブラーの下方端部の少
    なくとも一つの部分（605a,805a）は、前記シリンダー
    キープラグ（602,802）のシリンダー形状と一致するよ
    うに斜めに湾曲していることを特徴とする請求項12記載
    の錠。
14. 【請求項１４】対応する側面タンブラー（805）の下方
    端部は、鍵（700）の側面凹部の前記底面部と係合する
    ために鑿状部分（805c）を有することを特徴とする請求
    項12または13に記載の錠。
15. 【請求項１５】側面タンブラーは長手方向に規則的に配
    されるが、鍵（700）の側面凹部の前記底面部と係合す
    るために、前記長手方向で特定的に変位する端部（805
    c）または側面突起を有することを特徴とする請求項12
    乃至14のいづれか一項に記載の錠。
16. 【請求項１６】前記側面タンブラー（605,805）は、円
    形シリンダー被覆面から横方向に突出する突起（605b,8
    05b）を有することを特徴とする請求項12乃至15のいづ
    れか一項に記載の錠。
17. 【請求項１７】前記突起（805b）は、対応する側面タン
    ブラー（805）の軸長の一部に沿ってのみ延びることを
    特徴とする請求項16記載の錠。
18. 【請求項１８】前記突起（605b）は、対応する側面タン
    ブラー（605）の軸長全体に沿って延びることを特徴と
    する請求項16記載の錠。